JPH09284969A - 電力ケーブル導体の接続装置 - Google Patents

電力ケーブル導体の接続装置

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JPH09284969A
JPH09284969A JP8114152A JP11415296A JPH09284969A JP H09284969 A JPH09284969 A JP H09284969A JP 8114152 A JP8114152 A JP 8114152A JP 11415296 A JP11415296 A JP 11415296A JP H09284969 A JPH09284969 A JP H09284969A
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JP
Japan
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conductor
shield electrode
cable
voltage shield
conductor connector
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Application number
JP8114152A
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English (en)
Inventor
Atsushi Totani
敦 戸谷
Kimiyoshi Matsuo
公義 松尾
Shinji Kato
真次 加藤
Katsuyuki Hayashi
克之 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力用ケーブルの中間接続部をスリップオン
タイプのものとして構成し、中間接続部構成作業を容易
に行い得るとともに、中間接続部にケーブルのねじれの
影響が生じないように、接続部で2つのケーブルを相互
に固定する。 【解決手段】 2つのケーブル1、1aの導体先端部
に、それぞれ固定する導体接続子10、10aは、頭部
材12に複数のピン挿入孔14を設けた環状溝13を配
置し、高圧遮蔽電極と導体接続子との間での導通を設定
するためのバンド状導電部材15を取り付けている。高
圧遮蔽電極25には貫通孔内部に向けて突出方向に付勢
されるロックピン29を設け、導体接続子が挿入される
動作の終了部で、ロックピン29をピン挿入孔14に固
定して導体接続子を回転不能な状態に保持し、ケーブル
のねじれ方向の力の影響が中間接続部に生じないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧電力ケーブル
の中間接続部におけるケーブル導体の接続構造に関し、
特に、プレモールド絶縁体の内部に一体に設けた高圧遮
蔽電極に対して、ケーブル導体の先端部に取り付けた導
体接続子を挿入することにより、導体の接続を行い得る
とともに、導体接続子と高圧遮蔽電極の間の固定と、ケ
ーブルの相互の回転を防止できるようにする電力ケーブ
ル導体の接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等の高圧電力ケーブルの中
間接続部を構成する場合には、従来より銅等の導電性の
材料で構成された導体接続管にケーブル導体を挿入し、
前記接続管を圧縮して固定する方法が用いられている。
また、ケーブル導体の先端部に導体接続子を固定して取
り付け、前記導体接続子を導体継手部材に挿入して接続
する、いわゆるスリップオン型の導体接続法を用いる場
合もある。前記2種類の導体接続法において、圧縮接続
方式は、ケーブル導体の電気的な接続を確実に行い得
て、接続部の外形が大きくならないという利点があり、
従来より最も多く使用されている接続法である。
【0003】前記圧縮接続方式に比較して、スリップオ
ン方式の導体接続法においては、2つのケーブル先端部
を各々独立して処理することができ、導体の先端部に取
り付けた導体接続子を接続部本体に挿入して固定するの
みで、容易に中間接続部を構成することができる。しか
し、前記スリップオン方式の接続法では、圧縮接続方式
法に比較して、通電性および引張り強度の点で劣るため
に、その導電体の接触のための方法と、引き抜け防止の
ためのロック機構とを含む導体接続部の固定方法等多く
の工夫がなされている。前記スリップオン方式の接続部
として、例えば、特開平7−222341号公報等に示
されるように、導体接続子の先端部に、突出部材と前記
突出部材を受入れて固定保持する係止部材とをそれぞれ
配置し、導体接続子を相互に固定することにより、引き
抜け防止を行うことが提案されている。そして、前記従
来例に示される中間接続部においては、高圧遮蔽電極に
挿入される導体接続子同士を、固定手段を介して確実に
接続するために、接続状態を確実に保持できるという特
徴を発揮することができる。
【0004】前記従来例とは別に、図9に示されるよう
な中間接続部を構成することも提案されている。前記図
9に示される中間接続部20においては、高圧遮蔽電極
25の外周部を覆う内部半導電層23を導電性のゴム材
料を用いて構成し、その周囲に配置する絶縁体をゴム・
プラスチック製のプレモールド絶縁体21として構成す
ることができる。また、前記プレモールド絶縁体21の
外周面には接続部外部半導電層22を配置して、ケーブ
ル1の外部半導電層2と接続し、前記プレモールド絶縁
体21の外周部から近傍のケーブルの外周部に亘り、図
示を省略した防水処理と外部保護部材を配置して、中間
接続部20を構成するようにしている。さらに、前記接
続部では、高圧遮蔽電極25の貫通孔に挿入される2つ
の導体接続子30、30aを、各々のケーブル1、1a
の導体5、5aの先端部に固定して取り付けている。
【0005】前記中間接続部20に配置するプレモール
ド絶縁体21の内部には、周囲を内部半導電層23によ
り覆う状態に設けた高圧遮蔽電極25に対して、貫通孔
の内部に、図10に示されるような係止部材33として
のロックピン34を配置している。前記ロックピン34
は高圧遮蔽電極25に配置され、スプリング36を用い
て導体接続子30に設けた凹溝37に向けてロックピン
34を突出させる状態に設けている。また、高圧遮蔽電
極25の貫通孔に向けて導体接続子30を挿入する際に
は、導体接続子の頭部がロックピン34を押し上げる状
態で挿入の動作を行わせ、導体接続子30の凹溝37が
ロックピン34の位置に達して、前記ピンによる押圧作
用が解除されると、スプリング36の力によりロックピ
ン34を凹溝37に向けて突出させる。そして、前述し
たような接続手段を用いる場合には、高圧遮蔽電極25
と導体接続子30とを、ロックピン34を用いて係止固
定するので、ケーブルを中間接続部から引き抜くような
力が付与されても、中間接続部からケーブル先端部の導
体接続子が引き抜かれて、接続関係に支障が生じる等の
不都合が生じることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高圧送電線
路を構成するゴム・プラスチックケーブルは、年間、あ
るいは日間の温度差等により伸縮運動が生じる。また、
前記ケーブルは非常に長い距離に亘って敷設されるもの
であり、ケーブルに流れる電流により加熱される作用や
管路に加えられる振動等の外力が付与されることによ
り、ケーブルにねじれ方向の力が付与されるという問題
がある。そして、ケーブルのねじれ作用が中間接続部の
導体接続部に対して影響を与え、中間接続部に対して対
向する状態で配置されている2本のケーブルが、異なる
ねじれ状態を生じた際に、中間接続部の外周部に巻き付
けている防水処理部に歪みが発生し、防水処理部に隙間
が形成されたりして、防水性能に支障が生じる場合があ
る。
【0007】そこで、前記図9に示すような中間接続部
を構成する場合に、図11に示すように、2つのケーブ
ルの先端部に取り付けた導体接続子30、30aの先端
部に、周囲に歯部材を設けた突部31と凹部32とを組
み合わせた回り止め部材を設けておき、前記回り止め部
材を介して導体接続子を固定することにより、ケーブル
にねじれ作用が生じても、中間接続部には影響が生じな
いような手段を設けることが考えられている。しかしな
がら、前述したような回り止め部材を構成する場合に、
導体接続子の先端部に凹凸等を加工するコストが非常に
高くなるという問題があり、大サイズのケーブル等の場
合には、ねじれ力が非常に大きな値となることから、接
続部の構造等にも解決を要する問題が残っている。
【0008】そこで、前記図11の例に代えて、図12
に示すように、導体接続子40の周囲に1条の突条を設
けておき、高圧遮蔽電極25の内面には前記突条に対応
させた溝43を設けることが考えられている。前記図1
2に示す例においても、前記導体接続子40を高圧遮蔽
電極25の内部に固定するためには、図10に示すよう
な係止部材を設けることができるものであるから、高圧
遮蔽電極に対する導体接続子の固定と、2つの導体接続
子に設ける突条を高圧遮蔽電極の溝部材に嵌合させる機
構を介して回転不能に接続することにり、中間接続部の
問題を解消することが可能になる。しかしながら、前記
図12に示すように構成する場合には、プレモールド絶
縁体の内部に奥深く配置される高圧遮蔽電極に導体接続
子を挿入する際に、突条と溝の位置を一致させるように
調整する必要があるものの、ケーブルが非常に硬いもの
であることから、組立て作業が非常に困難である等の問
題が予測される。
【0009】本発明は、前述したような従来の中間接続
部におけるケーブルのねじれの問題を解消するもので、
ケーブルの軸方向の抜けと、ねじれ防止のためのロック
機構の構成を簡素化した電力ケーブル導体の接続装置を
提供することを目的とし、さらに、ケーブル導体の先端
部に取り付ける導体接続子に対して、複数のピン挿入孔
を設けた1条の円周方向の環状溝を設け、高圧遮蔽電極
にはロックピンを出没可能に設けるのみで、ケーブルの
引き抜け防止と回転防止のための機構を簡素化する電力
ケーブル導体の接続装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、接続する2本
のケーブルの導体に対して、対向する先端部に導体接続
子を取り付けて固定し、前記2つの導体接続子の先端部
を突き合わせるようにして高圧遮蔽電極の貫通孔に挿入
し、前記高圧遮蔽電極を内部に設けたプレモールド絶縁
体とケーブルとの周囲に亘って、絶縁と保護のための部
材を配置して構成する中間接続部に関する。本発明にお
いては、前記プレモールド絶縁体の内部に配置する貫通
孔の内部に向けて突出させるように、付勢部材を介して
設けるロックピンと、前記2つのケーブルの導体の各々
に取り付ける導体接続子と、前記導体接続子の外周部に
設ける環状溝と、前記環状溝に設けるピン挿入孔とから
構成し、前記高圧遮蔽電極の貫通孔に対向させる状態で
2つの導体接続子をそれぞれ挿入することにより、ロッ
クピンを環状溝のピン挿入孔に係止するように構成して
いる。また、本発明において、前記ケーブル導体に装着
する導体接続子には、ピン挿入孔を設けた環状溝と、高
圧遮蔽電極と導体接続子との間での導通を設定するため
のバンド状導電部材とを配置することができる。さら
に、本発明において、前記高圧遮蔽電極に配置するロッ
クピンは、高圧遮蔽電極を軸方向に直角に貫通する孔に
設けられ、ロックピン押え板により位置決め保持するこ
とが可能である。
【0011】前述したように構成したことにより、本発
明の電力ケーブル導体の接続装置においては、ケーブル
導体に取り付けた導体接続子を、高圧遮蔽電極に設けた
ロックピンにより係止することにより、係止部材を用い
た回り止め部材の構成を簡素化することができる。ま
た、高圧遮蔽電極に設けた複数のロックピンに対して、
導体接続子の環状溝に多数のピン挿入孔を所定の間隔で
設けることにより、高圧遮蔽電極を導体接続子に対し
て、小さい角度で回転を行わせることにより、両部材の
係合状態を容易に構成することが可能である。そして、
本発明の電力ケーブル導体の接続装置においては、プレ
モールド絶縁体に対して導体接続子を挿入するのみで、
中間接続部を構成することができ、両方の接続部材の相
互の位置決め等を容易に行い得ることから、中間接続部
を構成する作業を能率良く行うことが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の電力ケーブル導体の接続装置を説明するが、本発明
の中間接続部を設けるケーブルは、一般に使用されてい
るゴム・プラスチック製のケーブルを対象としているの
で、前述したようなケーブルを対象として説明する。図
1に示す中間接続部20においては、前記図9の例と同
様に、プレモールド絶縁体の内部に高圧遮蔽電極25を
内部半導電層23を介して配置して、プレハブ方式の中
間接続部を構成する場合を説明している。なお、本実施
例においては、内部半導電層23の外周部に一体に設け
る絶縁体層は図示を省略している。そして、本実施例に
おいても、接続する2つのケーブル1、1aの導体5、
5aに対して、それぞれ導体接続子10、10aを取り
付けて、高圧遮蔽電極25の貫通孔の両側から対向させ
て挿入し、高圧遮蔽電極25を介して2つのケーブル導
体の間での導通と固定とを行うような装置を構成してい
る。
【0013】前記ケーブル導体の先端部に取り付ける導
体接続子は、導体接続子10aの場合で示すように、頭
部材12aから所定の間隔を持って設けた基部に、導体
5aを挿入する導体挿入孔11aを設け、前記導体挿入
孔11aに対して導体5aを挿入して圧縮するか、ある
いはネジで固定することにより一体化する手段を用い
る。また、前記導体挿入孔11aと同様に、導体挿入孔
11においても、同様に構成されるもので、導体を導体
挿入孔11に挿入して固定する手段を用いて、導体挿入
孔から導体が抜けたりしないように確実に取り付ける。
【0014】前記導体挿入孔においては、頭部材12に
1条の円周方向の環状溝13を所定の深さで設けてお
き、前記環状溝13にはピン挿入孔14……を所定の間
隔で設けており、前記ピン挿入孔14……の配置関係
は、導体接続子を回転させてロックピンを係止する際
に、その導体接続子の回転角度を小さくできるように小
さいピッチで配置することが望ましい。また、前記環状
溝13の基部側には、円周方向に設けた凹溝を介してバ
ンド状導電部材15を配置し、前記バンド状導電部材1
5を用いて導体接続子10と高圧遮蔽電極25との間で
の導通を行わせる。なお、前記バンド状導電部材15と
しては、例えば、前記従来例の特開平7−222341
号公報において開示されているように、銅合金製のベル
ト状の部材に対して、多数の切り起し部を形成して、前
記切り起し部が高圧遮蔽電極と導体接続子との間で押圧
されて、導通状態を良好に設定できる任意の導通部材を
使用することができるが、その他に、任意の凹凸を設け
た導電性のバンド状の部材を使用することが可能であ
る。
【0015】前述したように構成した導体接続子10、
10aを挿入して、2つのケーブル導体の間での導通を
設定する高圧遮蔽電極には、その貫通孔の内部に向けて
スプリング28により付勢されるロックピン29を配置
している。前記高圧遮蔽電極25は銅合金製の円筒状の
部材として構成されるもので、その中央部にロックピン
押え板26を取り付ける凹部と、ロックピン29を出没
させる孔を設け、前記凹部にロックピン押え板26を装
着して、固定ネジ27……により固定する。また、前記
ロックピン押え板26にはスプリング28を保持させ、
前記スプリング28を介してロックピン29を高圧遮蔽
電極の貫通孔に向けて付勢する状態に設けている。
【0016】そして、導体接続子10の頭部材12が挿
入される際には、前記ロックピン29がスプリング28
を圧縮する方向に押され、導体接続子10の環状溝13
がロックピンの位置にまで挿入されると、ロックピン2
9が環状溝に向けて突出されることにより、ケーブルの
長さ方向に移動を阻止するように、導体接続子10を固
定する。さらに、本実施例では、前記環状溝13に挿入
されたロックピン29が、ピン挿入孔14に係止される
状態に位置決めされることにり、ケーブルの軸方向への
回転を阻止できるようにしているので、内部半導電層に
対して2つの導体を挿入して固定した状態では、2つの
ケーブルが高圧遮蔽電極を介して相互に回転が阻止され
るように固定される。
【0017】前記導体接続子10を高圧遮蔽電極25に
挿入して、各接続部材の位置決め固定を行う動作は、図
2、3に示されるようにして行われる。図2に示す例で
は、高圧遮蔽電極25に導体接続子10を挿入して、環
状溝13にロックピン29が突出させて係止することに
より、導体接続子の挿入の動作の終了状態を示してい
が、前記図2においては、ロックピン29がピン挿入孔
14に係止されていない状態にある。そこで、前記図2
に示すようにして、導体接続子10の挿入を行ってか
ら、その後で、図3に示すように高圧遮蔽電極25を内
部にもつ中間接続部を回転させる動作を行い、ピン挿入
孔14にロックピン29を係止固定させるようにする。
そして、前記高圧遮蔽電極25に設けたロックピン29
を、ピン挿入孔14に固定することにより、高圧遮蔽電
極に対して導体接続子が回転と軸方向の移動とが阻止さ
れる状態で固定される。また、本実施例では、1つの導
体接続子に対応させて、高圧遮蔽電極には2つのロック
ピン29を設けているが、前記高圧遮蔽電極に配置する
ロックピンの数は任意に設定が可能である。また、導体
接続子に配置する環状溝13に対して設けるピン挿入孔
14の数と間隔等も、ケーブルの導体サイズ等の条件に
応じて任意に設定できるもので、接続部の組立て作業を
行う上で、中間接続部を回転させる角度が小さい程、組
立て作業が容易に行い得ることになる。
【0018】前記図1に示される例では、前記図3に示
されるようにして高圧遮蔽電極25に対して導体接続子
10aを取り付けた後で、導体接続子10を挿入する途
中の状態を示しているが、前記高圧遮蔽電極に対して1
つの導体接続子を挿入する際には、回り止め部材を構成
するために、高圧遮蔽電極を回転させてロックピンをピ
ン挿入孔に係止させる。その後で、高圧遮蔽電極に対し
て別の導体接続子を挿入する際には、導体接続子を高圧
遮蔽電極の所定の位置に挿入してロックピンが環状溝に
係止されるように固定する。なお、前述したように中間
接続部を用いてケーブル導体の接続を行う場合に、各々
のケーブル導体の先端部に固定する導体接続子は、各ピ
ン挿入孔の位置を相互に一致させる状態で固定すること
が必要である。そして、一方の導体接続子を高圧遮蔽電
極に対して固定することにより、他方の導体接続子を高
圧遮蔽電極に挿入することにより、ロックピンが後で挿
入した導体接続子のピン挿入孔に対して特に調整しなく
ても、位置決めされるようにすることが可能になる。
【0019】
【実施例】前記図1に示されるような中間接続部を組立
てる作業は、ケーブル線路が地下の管路により構成され
る場合には、管路を接続する地下のマンホール等の狭い
空間部で行われる。そして、前記マンホールの中では、
図4ないし図8に示されるような工程にしたがって、ケ
ーブルの端部に導体接続子を取り付ける作業を行い、導
体接続装置を用いてケーブル導体を接続するが、最初
に、図4に示すようにして、2つのケーブル1、1aの
先端部を、接続中心位置Dに合わせて整合させる。次
に、図5に示すように、2つのケーブル1、1aの先端
を中心位置Dから間隔D1を設定して切断するが、前記
間隔D1は、後で導体の先端部に装着する導体接続子の
頭部材の突出長さに合わせて設定する。次いで、図6に
示すようにして、導体5、5aをそれぞれ所定の長さず
つ露出させるが、前記導体を露出させる際には、ケーブ
ルの絶縁体と半導電層を所定の長さで露出させる作業も
同時に行い、中間接続部を構成するための予備処理を行
うようにする。
【0020】前述したようにして、ケーブルに対する処
理を行った後で、導体5、5aの先端部に導体接続子1
0、10aをそれぞれ装着して、導体接続子の導体挿入
孔に挿入した導体を圧縮やその他の手段により固定保持
させる。次いで、図7に示すように、内部に高圧遮蔽電
極25を一体に設けたプレモールド絶縁体21の中心貫
通孔から、導体接続子10aを挿入し、図8に示される
ように、高圧遮蔽電極25に対して導体接続子10aを
固定する。さらに、プレモールド絶縁体の別の方向から
ケーブル1の導体接続子10を挿入し、高圧遮蔽電極2
5に対して導体接続子10を位置決めして固定する作業
を行い、2つのケーブル1、1aを高圧遮蔽電極に対し
て固定するとともに、2つのケーブル導体での電気的な
導通を設定する。
【0021】前述したような接続の作業を行ってから、
前記従来例として示した公報に記載されているように、
プレモールド絶縁体の外周部に外部半導電層としての導
電性のゴムテープ等を巻き付けて、2つのケーブルの半
導電層との間を接続し、その外周部に防水混和物を被覆
し、外側表面に保護管を配置し、防水処理を行って、中
間接続部20を完成させるようにする。そして、本実施
例に示されるように、高圧遮蔽電極に対して導体接続子
を固定する手段を設けることにより、1つのケーブルに
ねじれ等が発生した場合でも、高圧遮蔽電極に対するね
じれの影響が単独で生じることがない。つまり、2つの
接続されるケーブル1、1aが、高圧遮蔽電極を介して
相互に回転を伝達する状態に接続されていることから、
一方のケーブルのねじれ作用は他方のケーブルに対して
直接伝達され、高圧遮蔽電極とケーブルの間で相互に回
転する作用が発生しないような接続が行われる。したが
って、前述したような接続方式を用いることにより、高
圧遮蔽電極に対して1つのケーブルが単独で回転するこ
とを防止できるので、外部半導電層に設けたテープによ
る被覆や、その他の接続部材に対してケーブルの回転の
影響による剥離や隙間が生じることを防止でき、中間接
続部の性能を良好な状態で維持させることが可能にな
る。
【0022】
【発明の効果】前述したように構成したことにより、本
発明の電力ケーブル導体の接続装置においては、ケーブ
ル導体に取り付けた導体接続子を、高圧遮蔽電極に設け
たロックピンにより係止することにより、係止部材を用
いた回り止め部材の構成を簡素化することができる。ま
た、高圧遮蔽電極に設けた複数のロックピンに対して、
導体接続子の環状溝に多数のピン挿入孔を所定の間隔で
設けることにより、高圧遮蔽電極を導体接続子に対し
て、小さい角度で回転を行わせることにより、両部材の
係合状態を容易に構成することが可能である。そして、
本発明の電力ケーブル導体の接続装置においては、プレ
モールド絶縁体に対して導体接続子を挿入するのみで、
中間接続部を構成することができ、両方の接続部材の相
互の位置決め等を容易に行い得ることから、中間接続部
を構成する作業を能率良く行うことが可能であり、中間
接続部構築現場での作業を容易に行うことができる。さ
らに、本発明の高圧遮蔽電極と導体接続子との間で、係
止部材と回り止め部材を構築する部材が、環状溝に設け
るピン挿入孔と、高圧遮蔽電極に設けるロックピンとで
あることから、構成部材の数が少なく、それぞれの部材
に対する加工・組立てを容易に行うことができるので、
中間接続部の構成部材のコストを低くすることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中間接続部の構成を示す説明図であ
る。
【図2】 高圧遮蔽電極に導体接続子を挿入した状態の
説明図である。
【図3】 高圧遮蔽電極のロックピンを導体接続子のピ
ン挿入孔に固定した状態の説明図である。
【図4】 ケーブルを整合させた状態の説明図である。
【図5】 ケーブルを切断する作業の説明図である。
【図6】 ケーブルの導体を露出させる作業の説明図で
ある。
【図7】 プレモールド絶縁体に対して導体接続子を挿
入する作業の説明図である。
【図8】 2つのケーブルをプレモールド絶縁体に挿入
する作業の説明図である。
【図9】 本発明の前提とする中間接続部の構成を示す
説明図である。
【図10】 図9の中間接続部における係止部材の説明
図である。
【図11】 図9の中間接続部における回り止め部材の
構成を示す説明図である。
【図12】 別の回り止め部材の構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーブル、 5 導体、10 導体接続子、
12 頭部材、13 環状溝、 14 ピン挿
入孔、 15 バンド状導電部材、20 中間接続
部、 21 プレモールド絶縁体、22 接続部外
部半導電層、 23 内部半導電層、25 高圧遮
蔽電極、 26 ロックピン押え板、 27 固定
ネジ、28 スプリング、 29 ロックピン、
30・40 導体接続子、31・32 回り止め部
材、 34 ロックピン、 41 突条、43
溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 真次 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 林 克之 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続する2本のケーブルの導体に対し
    て、対向する先端部に導体接続子を取り付けて固定し、
    前記2つの導体接続子の先端部を突き合わせるようにし
    て高圧遮蔽電極の貫通孔に挿入し、 前記高圧遮蔽電極を内部に設けたプレモールド絶縁体と
    ケーブルとの周囲に亘って、絶縁と保護のための部材を
    配置して構成する中間接続部において、 前記プレモールド絶縁体の内部に配置する貫通孔の内部
    に向けて突出させるように、付勢部材を介して設けるロ
    ックピンと、 前記2つのケーブルの導体の各々に取り付ける導体接続
    子と、前記導体接続子の外周部に設ける環状溝と、前記
    環状溝に設けるピン挿入孔と、から構成し、 前記高圧遮蔽電極の貫通孔に対向させる状態で2つの導
    体接続子をそれぞれ挿入することにより、ロックピンを
    環状溝のピン挿入孔に係止することを特徴とする電力ケ
    ーブル導体の接続装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル導体に装着する導体接続子
    には、ピン挿入孔を設けた環状溝と、高圧遮蔽電極と導
    体接続子との間での導通を設定するためのバンド状導電
    部材とを配置することを特徴とする請求項1に記載の電
    力ケーブル導体の接続装置。
  3. 【請求項3】 前記高圧遮蔽電極に配置するロックピン
    は、高圧遮蔽電極を軸方向に直角に貫通する孔に設けら
    れ、ロックピン押え板により位置決め保持されることを
    特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル導体の接続装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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