JP3209632B2 - 荷重平均回路 - Google Patents

荷重平均回路

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JP3209632B2
JP3209632B2 JP04355194A JP4355194A JP3209632B2 JP 3209632 B2 JP3209632 B2 JP 3209632B2 JP 04355194 A JP04355194 A JP 04355194A JP 4355194 A JP4355194 A JP 4355194A JP 3209632 B2 JP3209632 B2 JP 3209632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチウインドウ方式
の情報処理装置においてディスプレイ画面上のウインド
ウ重複部分に半透明合成画像を表示できるようにウイン
ドウ管理された画像ブレンド回路に備えられて2画像を
実際にブレンドする機能を有する荷重平均回路の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやワーク
ステーション等の情報処理装置において、矩形のディス
プレイ画面上に各々矩形領域である複数のウインドウを
用いて複数の文書等の情報を表示し、操作者に十分な情
報を提供することが行なわれている。最近は、情報処理
装置にビデオ信号等の動画像信号を入力し、これをウイ
ンドウに表示させることも行なわれている。
【0003】上記従来の情報処理装置では、2つのウイ
ンドウの重複が発生した場合、ウインドウの上下関係を
設定して、重複領域には上とされたウインドウの内容が
表示されていた。したがって、下とされたウインドウの
内容は隠されて見えず、表示できる情報の量は画面の広
さで制限を受けていた。また、下とされたウインドウの
内容を見るためには、ウインドウの上下関係の設定を変
更したり、いずれかのウインドウを移動させたりという
繁雑な操作を必要とした。
【0004】この問題を解決するためには、例えば、テ
レビジョン放送の分野での従来の画像の半透明合成手法
をマルチウインドウ方式の情報処理装置に導入すること
が考えられる。即ち、ディスプレイ画面の全体にわたっ
て画素毎にブレンド比率α(0≦α≦1)をブレンド比
率バッファに記憶しておき、該ブレンド比率バッファか
らディスプレイ画面の画素毎にブレンド比率αを読み出
して、2つのウインドウの画素A,Bを、 α×A+(1−α)×B にしたがって画素ブレンド装置でブレンドする構成を採
用するのである。このようなブレンド比率バッファと画
素ブレンド装置とを備えた画像ブレンド回路をマルチウ
インドウ方式の情報処理装置に導入すれば、ディスプレ
イ画面上のウインドウ重複部分に半透明合成画像を表示
できる。しかも、ブレンド比率を画素単位で任意に設定
できるので、ブレンド比率の設定の柔軟性は高い。
【0005】前記画像ブレンド装置において2画素をブ
レンドする回路,即ち荷重平均回路の具体的構成を説明
する。この荷重平均回路は、従来、3通りの方式があ
る。
【0006】第1の方式は、図46に示すように、前記
計算式の通り計算するように2個の乗算器632,63
3及び1個の加算器634により構成して、画像をブレ
ンドする方式である。
【0007】第2の方式は、図47に示すように、前記
計算式を変形してα×(A−B)+Bとし、これを計算
するように減算器635、乗算器636及び加算器63
7を各1個づつ設けて、画像をブレンドする方式であ
る。
【0008】第3の方式は、図48に示すように、1個
の加算回路638と、n個(同図では4個)の選択器6
39〜642とを設け、前記加算回路638に対し、重
みを前記選択器の個数に対応して1/2,1/4,…1
/2n のn通りに公比1/2の等比数列をなすように設
定し、2進数表現された入力A,Bの何れか一方の値を
n個の選択器639〜642において各々選択した後、
前記加算回路において、その選択されたn個の値を各々
対応する前記加算回路の重みと乗算し(以下、この重み
との乗算を重み付けと言う)、そのn個の乗算結果を加
算し、合計して、画像をブレンドする構成である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像ブレンド回路では、ディスプレイ画面の全画面
を構成する各画素に対応して、各々ブレンド比率が設定
される構成であるため、半透明合成された画像の種類を
多数に設定でき、画像表示の柔軟性は高くなるものの、
そのブレンド比率の更新に際しては、その各ブレンド比
率をウインドウ内の第1番目のものから最後のものまで
1個づつ更新する必要が生じて、ブレンド比率の変更を
高速に行ない得ない問題があり、その結果、ウインドウ
の移動等の操作に対する応答が遅くなるという欠点があ
る。この欠点は、ブレンド比率の変更時での半透明画像
の変化がスムーズに進行するようにブレンド比率の変化
のステップ数を増やしてその変化の幅を小さくした場合
に、ブレンド比率を2進数で表現するのに必要なビット
数が増えるために、より顕著になり、ブレンド比率の更
新の応答性は一層低下する。
【0010】また、前記従来の荷重平均回路において、
第1の方式では、2個の乗算器を用いるので、回路規模
が大きくなる欠点がある。
【0011】更に、第2の方式では、乗算器は1個で済
む関係上、回路規模はやや小さくて済むが、減算器を用
いる関係上、回路の途中で負の数を表現して伝送すべき
箇所が生じて、この箇所で負の数に対応した演算を行な
うため、回路がやや複雑になると共に、演算回路の段数
が多いため、計算時間が長く(詳細には信号の伝搬遅延
が大きく)なり、動作速度が遅くなる欠点がある。
【0012】加えて、第3の方式では、選択器及び多入
力の加算回路から構成されるものの、これ等を合わた回
路規模及び動作速度は共に1個の乗算器と同程度になる
ので、非常に優れたものであるが、出力値が実際には正
確にα×A+(1−α)xBに一致せず、K×{α×A+
(1−α)xB}となるため(K=(2n -1)/2n であ
り、1よりやや小さい値)、映像信号としては、明度が
低下する重大な欠点がある。
【0013】また、前記何れの方式であっても、ブレン
ド比率αがα=1又はα=0の際、即ち、複数の入力信
号のブレンドが不要の際には、何れか1つの入力信号を
選択してそのまま出力すればよいにも拘らず、そのブレ
ンド比率に基づく計算を行なっており、このため、無駄
な消費電力を費やし、消費電力の増大を招く欠点があっ
た。
【0014】更に、前記第3の方式では、ブレンド比率
αの値を細かい間隔刻みで指定できるようにブレンド比
率αのビット数を増やし、それに応じて加算回路のビッ
ト数を増大させた場合に、多ビット数表現のブレンド比
率が指定されたときには、実際には少ないビット数表現
のブレンド比率でも同一のブレンド動作を行い得ること
があり、この場合には、加算回路の多ビットで演算した
分、無駄な電力を消費するという欠点がある。
【0015】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、本発明の荷重平均回路における目的は、所定ブレ
ンド比率での複数の入力信号のブレンドが加算回路の比
較的ビット数の少ない部分で計算できる場合には、加算
回路のその以上の冗長な部分を動作させず、その分だ
け、低消費電力化を図ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】荷重平均回路の前記目的
を達成するため、本発明では、加算回路を2個設けて、
所定ブレンド比率での複数の入力信号のブレンドが加算
回路の比較的ビット数の少ない部分で計算できる場合に
は、一方の加算回路のみでそのブレンドを実行する構成
とする。
【0017】具体的に、請求項1記載の発明が講じた解
決手段を説明すると、請求項1記載の発明の荷重平均回
路では、i、j、m、nを2以上の整数とし、kを自然
数とし、i進数表現されたk個の信号よりなる第1の組
の信号とi進数表現されたj−k個(j>k)の信号よ
りなる第2の組の信号とのj個の信号が入力され、前記
j個の信号に対して各々そのj個の入力に各々対応した
重みを乗算し、その各乗算結果を加算して、その加算結
果をi進数表現された信号として出力する第1の加算手
段と、i進数表現されたm個のディジタル入力信号の中
から1つを選択するk個の第1の選択手段とを具備し、
前記k個の第1の選択手段により各々選択されたk個の
信号が前記第1の組の信号として前記第1の加算手段に
入力され、i進数表現されたn個の信号が入力され、前
記n個の信号に対して各々そのn個の入力に各々対応し
た重みを乗算し、その各乗算結果を加算して、その加算
結果をi進数表現されたj−k個の信号として出力する
第2の加算手段と、前記第2の加算手段に対応してj−
k個設けられ、その対応する第2の加算手段の出力信号
及び前記m個のディジタル入力信号中から1つを選択す
第2の選択手段を具備し、前記j−k個の第2の選択
手段により各々選択されたj−k個の信号が前記第2の
組の信号として前記第1の加算手段に入力され、前記m
個のディジタル入力信号及びi進数表現された定数値信
号の中から1つを選択するn個の第3の選択手段を具備
し、前記n個の第3の選択手段により各々選択されたn
個の信号が前記第2の加算手段に入力され、ブレンド比
率が与えられ、m個のディジタル入力信号を前記与えら
れたブレンド比率で混合するように前記j個の選択手段
を制御する制御手段を具備する構成としている。
【0018】更に、請求項2記載の発明では、前記請求
記載の荷重平均回路において、第2の組に属する信
号の数(j−k)は2である構成とする。
【0019】加えて、請求項記載の発明では、前記請
求項記載の荷重平均回路において、整数iはi=2で
あり、第1の加算手段の各重みは、その各重みを大きい
順に並べた第1の数列が、前記第1の数列の最後の項を
除いて、公比1/2の等比数列をなし、この第1の数列
の先頭の項の値は1/2であり、前記第1の数列の最後
の項の値はその最後の項の直前の項の値に等しく、前記
第1の数列の最後の2つの項の重みが各々第2の組の2
つの信号の各々と乗算され、第2の加算手段の各重み
は、その各重みを大きい順に並べた第2の数列が、前記
第2の数列の最後の項を除いて、公比1/2の等比数列
をなし、この第2の数列の先頭の項の値は前記第1の数
列の最後の項の値と等しく、前記第2の数列の最後の項
の値がその直前の項の値に等しい構成とする。
【0020】また、請求項記載の発明では、前記請求
記載の荷重平均回路において、整数j、m、nは各
々、j=6、m=2、n=5である構成とする。
【0021】
【作用】以上の構成により、請求項1、請求項、請求
及び請求項記載の発明の荷重平均回路では、ブレ
ンド比率が比較的大きな重みだけの和で実現できる場合
は、第1及び第2の選択手段は第1の加算回路の各々の
入力にm個のディジタル入力信号から1つを選択して与
え加算させ、第3の選択手段の全てが定数値を選択する
ので、第2の加算回路の動作が停止して、電力の消費を
低減できる。これに対し、与えられたブレンド比率の実
現に対して小さな重みの入力の加算を必要とする場合に
は、第2の選択手段の全てが第2の加算回路の出力を選
択するので、第1の加算回路及び第2の加算回路を合せ
た1つの加算回路が構成されると共に、第1の選択手段
及び第3の選択手段がm個のディジタル入力信号の中か
ら1つを選択して前記1つの加算回路の入力の各々に与
え、この1つの加算回路で加算動作が行われるに等しい
ので、細かい精度のブレンド比率の指定が可能になる
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0023】 (画像ブレンド回路の第1の回路例) 図1は本発明の対象の荷重平均回路が使用されるウイン
ドウ管理された画像ブレンド回路の構成図である。同図
において、100は画素位置情報供給装置、102,1
03は第1及び第2の画像メモリ、104は前記画素ブ
レンド装置、105はカウンタ、106はブレンド比率
バッファ、107はデータセレクタ、108はアトリビ
ュートバッファ、109は中央処理装置である。尚、図
1において、ビット幅を付記した太い実線は画素又は画
素に対応した情報の転送を表し、点線は画素クロックを
含んだ画素位置情報の転送を表し、細い実線はそれら以
外の情報の転送を表す。図2にデータセレクタ107の
機能表を示す。
【0024】図3に画素ブレンド装置4の構成図を示
す。同図において、111〜113は第1〜第3の荷重
平均回路、114はDフリップフロップ(D−F/F)
である。図5に荷重平均回路111〜113の構成図を
示す。同図の構成の詳細は後述し、ここでは簡易に説明
すると、201は加算回路、202〜206は前記加算
回路201の入力側に配置されたセレクタ、282はデ
コーダである。
【0025】以上のように構成されたウインドウ管理さ
れた画像ブレンド回路について、動作を説明する。
【0026】本回路例では、表示用の矩形画面として横
方向に1152画素、縦方向に900画素の大きさをも
つ画面を用いるものとする。ただし、この画面をもつデ
ィスプレイ装置及びその制御装置は図には示さない。画
素ブレンド装置104の出力のディジタルRGB画素信
号はD/Aコンバータを含むディスプレイ制御装置によ
ってアナログ映像信号に変換されてディスプレイ装置に
送られるものとする。
【0027】画素位置情報供給装置101は、上記の画
面に表示される画素がディジタル化された情報をラスタ
ースキャン方式にて順次転送するための画素クロックを
含んだ画素位置情報を生成し出力する。ラスタースキャ
ン方式では、横方向に一列の1152画素を例えば左か
ら右方向に順に表示し、次に例えばその下の一列をその
左から右方向に表示する。最も下の一列を表示したら、
最も上の一列に戻って表示する。このようにして、画面
上の画素を順に転送することを繰り返す。このラスター
スキャン方式では、ある列の右端の画素を表示してから
次の一列の左端の画素を表示するまでの間は、表示位置
が離れているので、ディスプレイ装置の表示位置移動の
ための時間が必要であり、水平ブランク期間と呼ばれて
いる。この期間は画素の情報は転送されないか、転送さ
れても表示されない。また、特に最も下の一列を表示し
て、最も上の一列を表示するまでの間は、1画面のデー
タ転送の区切りでもあるので、垂直ブランク期間と呼ば
れている。画素位置情報供給装置101は、画素位置情
報として、画素クロックに加えて、水平ブランク期間を
示す信号と、垂直ブランク期間を示す信号とを出力す
る。画素クロックの周波数は20MHzである。
【0028】第1及び第2の画像メモリ102,10
3、カウンタ105、ブレンド比率バッファ106、ア
トリビュートバッファ108は上記の画素クロック、水
平ブランク期間を示す信号、及び垂直ブランク期間を示
す信号を受け取り、同じ位置の画素に対応した情報を同
期してそれぞれ出力する。ある位置の画素の出力される
タイミングは、水平ブランク期間を示す信号及び垂直ブ
ランク期間を示す信号の変化と、画素クロックをカウン
トして決まる。
【0029】第1及び第2の画像メモリ102,103
は、ディスプレイ装置の画面と同一の大きさの画像の画
素の情報を出力する。本回路例では、画像の画素は、光
の3原色である赤色(Red) 、緑色(Green) 、青色(Blue)
(以下RGBという。)の各成分の強さを各々8ビット
の符号なし2進整数で表した24ビットのディジタル情
報で表現される。第1及び第2の画像メモリ102,1
03の出力する画素は、画素ブレンド装置104でブレ
ンドされない場合は、どちらかが選んで表示され、他方
は表示されないので、その場合は画素の情報はダミーの
適当な値でよい。例えば第2の画像メモリ103におい
て、ビデオカメラで撮影した映像の信号をディジタル化
して取り込んで出力する場合、映像信号の解像度や表示
される大きさの問題から、横1152画素×縦900画
素より小さい大きさに取り込まれることが考えられる。
その場合、第2の画像メモリ103は、取り込んだビデ
オカメラの画像に割り当てられた領域以外の領域の画素
を出力する時は、ダミーのデータを出力してよい。
【0030】画素ブレンド装置104は、第1及び第2
の画像メモリ102,103から同期して転送されてく
る2系統のRGB画素データを、これらに同期して入力
されるブレンド比率に応じてブレンドし、ブレンド結果
としての画素を出力する。ブレンド比率は、本回路例で
は5ビットの固定小数点2進数である。その最上位ビッ
トを1の位とする。ただし、このような5ビットの固定
小数点2進数は1より大きい値も取り得るが、1を越え
る値はブレンド比率としてはおかしいので、固定小数点
2進数が1以上の場合、ブレンド比率としては1になる
ものとする。与えられたブレンド比率の値をα、第1の
画像メモリ2の出力のRGBのうち任意の色成分の値を
A、第2の画像メモリ3の出力の上記と同じ色成分の値
をBとすると、画素ブレンド装置104は、 α×A+(1−α)×B (1) を計算する。ただし、出力される値も各成分は8ビット
であるので、式(1)の小数点以下の値は切り捨てられ
て出力される。
【0031】画素ブレンド装置104の内部では、図3
に示すように、第1の荷重平均回路111が赤色成分に
ついて、第2の荷重平均回路112が緑色成分につい
て、第3の荷重平均回路113が青色成分について、共
通のブレンド比率により、式(1)の計算を行なってい
る。ブレンド比率の値によって、式(1)の計算にかか
る時間は違ってくるので、荷重平均回路111〜113
の出力は一旦Dフリップフロップ114が受け取って、
ブレンド比率の値にかかわらずタイミングが一定になる
ように出力される。
【0032】それぞれの荷重平均回路111〜113
は、図4に示すような構成により式(1)の計算を行な
っている。その詳細は後述し、以下、簡単に説明する
と、ブレンド比率αの値が1と0の間のときは、加算回
路201と入力セレクタ202〜206とにより前記式
(1)の計算が行なわれ、加算結果が加算回路201か
ら出力される。
【0033】このようにして、画素ブレンド装置104
により、第1の画像メモリ102の出力する画像と、第
2の画像メモリ103の出力する画像の合成画像が生成
される。この合成画像の各画素は、第1の画像メモリ1
02の出力する画素、第2の画像メモリ103の出力す
る画素、あるいは両者の半透明合成された画素のいずれ
かである。
【0034】さて、画素ブレンド装置104に与えられ
るブレンド比率は、カウンタ105、ブレンド比率バッ
ファ106、データセレクタ107、アトリビュートバ
ッファ108により生成される。
【0035】カウンタ105は中央処理装置109の書
き込むブレンド比率の値を記憶し、記憶している値をデ
ータセレクタ107へ常に送っている。中央処理装置1
09から、初期値、終了値、速度を指定され、指示を受
けることによって、例えば垂直ブランク期間を示す信号
をカウントして自動的に変化する。指示を受けなけれ
ば、レジスタとして一定値の保持を行なっている。
【0036】ブレンド比率バッファ106は、ディスプ
レイ装置の画面の各画素に対応したブレンド比率の値を
記憶している。すなわち、1152×900個のブレン
ド比率を記憶している。これによって、画面上で任意の
ブレンド比率の分布を実現することができる。画素クロ
ックを含んだ画素位置情報にしたがって、ブレンド比率
バッファ106内のブレンド比率データは順次読み出さ
れてデータセレクタ107に送られる。
【0037】データセレクタ107は、アトリビュート
バッファ108から送られる制御信号によって、画素ご
とに、カウンタ105の出力した値とブレンド比率バッ
ファ106の出力した値のどちらかを選んで画素ブレン
ド装置104に出力する。
【0038】アトリビュートバッファ108は、各画素
に対応して、データセレクタ107に与える制御信号の
値、すなわち、ブレンド比率としてカウンタ105の出
力とブレンド比率バッファ106の出力のどちらを用い
るかを1ビット2進数で記憶していて、画素クロックを
含んだ画素位置情報に応じて、順次この1ビット2進数
の制御信号をデータセレクタ107に出力している。
【0039】中央処理装置109は操作者のウインドウ
操作に応じてブレンド比率バッファ106、アトリビュ
ートバッファ108の内容の更新を行なう。
【0040】次に、画面上にウインドウを表示した場合
の動作を説明する。
【0041】ディスプレイ画面上の座標を、左上端を
(0,0) として右にx画素、下にy画素移動した位置を
(x,y) と表すこととする。説明のための例として、設定
するウインドウの位置と大きさを、図5に示す。同図に
おいて、125〜127は第1〜第3の領域、130は
ディスプレイ画面である。第1〜第3の領域125〜1
27は全て、縦横の辺がそれぞれディスプレイ画面30
と平行な矩形の領域である。第1の領域125は、左上
端を(50,50) 、右下端を(529,349) とする大きさ480
×300の領域である。第2の領域126は、左上端を
(450,400) 、右下端を(1089,879)とする大きさ640×
480の領域である。第3の領域127は、左上端を(3
00,200) 、右下端を(939,679) とする大きさ640×4
80の領域である。
【0042】図6において、第4の領域128は、上記
第1の領域125と第3の領域127の重なる領域であ
り、左上端を(300,200) 、右下端を(529,349) とする大
きさ230×150の領域である。第5の領域129
は、上記第2の領域126と第3の領域127の重なる
領域であり、左上端を(450,400) 、右下端を(939,679)
とする大きさ490×280の領域である。
【0043】ここで、第1及び第2の画像メモリ10
2,103はディスプレイ画面に対応して画像を記憶し
ていて、その画素を出力するものとする。いま、図7の
ように第1の領域125に文書131が表示され、第2
の領域126に図柄132が表示されていて、この文書
131及び図柄132より成る画像は図8に示すように
第1の画像メモリ102が記憶していて出力しているも
のとする。ブレンド比率バッファ106の内容は、ディ
スプレイ画面130上の全ての画素に対してブレンド比
率1であり(このブレンド比率を簡易に2桁16進数
(本来は5ビット)でディスプレイ画面130上に並べ
ると、図8に示すようになる)、アトリビュートバッフ
ァ108の内容は、図8に示すようにディスプレイ画面
130上の全ての画素に対してブレンド比率バッファ1
06の出力の選択を指示する値0である。これによっ
て、データセレクタ107はブレンド比率バッファ10
6の出力を選択して、画素ブレンド装置104は全ての
画素において第1の画像メモリ102の出力を選択して
ディスプレイ装置に送っている。尚、この場合、カウン
タ105が記憶するブレンド比率の値は参照されない。
【0044】次に、図柄132が表示されたウインドウ
を第3の領域127に移動すると、文書131と図柄1
32の重複が第4の領域128において発生するので、
図9に示すように領域128で文書131と図柄132
とを半透明合成する。この半透明合成の動作を説明する
と、前記図柄132のうちの第4の領域128上に移動
してきた部分は、図10に示すように、文書131のう
ちの領域128上の部分に上書きせずに、第2の画像メ
モリ103のうちの領域128に対応する部分に転送さ
れる。こうして、第1の画像メモリ102の記憶する画
像のうちの領域128には文書131の一部があり、第
2の画像メモリ103の記憶する画像のうちの領域12
8には図柄132の一部があるので、第1及び第2の両
画像メモリ102,103の各領域128の画素が同時
に出力された時にブレンド比率を0と1の間の値にすれ
ば、図9のように領域128で文書131と図柄132
は半透明合成される。
【0045】このとき、第4の領域128でブレンド比
率を0と1の間の値にするために、2通りの方法があ
る。1つは、アトリビュートバッファ108の内容は変
更せずに、ブレンド比率バッファ106の領域28の内
容を変更する方法であり、230×150×5=172,50
0 ビットのデータの書き込みを必要とする。もう1つ
は、ブレンド比率バッファ106の内容は変更せずに、
カウンタ105に0と1の間の値を設定し、アトリビュ
ートバッファ108の領域128の内容をカウンタ10
5の出力を選択する値に変更する方法であり、230×
150×1=34,500ビットのデータの書き込みを必要と
するので、ブレンド比率バッファ106の内容を変更す
る方法の5分の1のデータ書き込みで済む。
【0046】従って、本回路例では、図10に示すよう
に、ブレンド比率バッファ106の内容は、ディスプレ
イ画面130上の領域128を除く画素に対してブレン
ド比率1であり(同図に示すブレンド比率は図8のブレ
ンド比率と同様に簡易な2桁16進数表示である。また
領域128の画素に対しては、参照されないので、同図
に斜線を施して示すように如何なる値でもよい)、カウ
ンタ105が記憶するブレンド比率の値は図10に示す
ように前記と同様の簡易な2桁16進数表示で08であ
る。また、アトリビュートバッファ108の内容は、図
10に示すようにディスプレイ画面130上の領域12
8を除く画素に対してブレンド比率バッファ106の出
力の選択を指示する値0であり、領域128ではカウン
タ105の出力の選択を指示する値1である。これによ
って、データセレクタ107は、図10に示すようにデ
ィスプレイ画面130上の領域128を除く領域に対し
てブレンド比率バッファ106の出力を選択し、領域1
28ではカウンタ105の出力を選択する。その結果、
画素ブレンド装置104は、ディスプレイ画面130上
の領域128を除く画素において第1の画像メモリ10
2の出力を選択し、領域128の画素において第1の画
像メモリ102の出力と第2の画像メモリ103の出力
とを半透明合成して、ディスプレイ装置に送ることにな
る。
【0047】図9のように、ディスプレイ画面130の
1152×900=1,036,800 画素のうち、領域128
の230×150=34,500画素でのみ0と1の間の値の
ブレンド比率でブレンドを行なっている場合、画素ブレ
ンド装置104の内部に設けられた荷重平均回路111
〜113の各々の内部の加算回路201は、領域128
の画素が出力される間のみ動作する。動作しない時は電
力消費はないと仮定すると、全ての画素について動作し
ている場合の34,500/1,036,800 ×100 =3.3%の電
力消費で済む。
【0048】また、カウンタ105の計数動作を起動す
ることによって、半透明合成を行なっている場合のブレ
ンド比率を、中央処理装置109が一々書き込みに来な
くても、徐々に変化させることができるので、スムーズ
なブレンド比率の変化を中央処理装置109の負担とせ
ずに実現できる。ビデオ信号等の動画像を表示している
ときにシーンやチャンネルの切替をソフトなイメージを
与える変化で行なうことができる。図9のように静止画
のウインドウが重なっている場合も、適当な速さでスム
ーズにブレンド比率を変化させて、重複部分の情報を交
互に表示してやれば、常に一定のブレンド比率で表示す
るよりも表示内容を読みとり易く、また瞬間的に切替え
て交互に表示するよりも目が疲れなくて済む。
【0049】 (画像ブレンド回路の第2の回路例) 本発明の画像ブレンド回路の第2の回路例について、図
面を参照しながら説明する。
【0050】図11は本発明の画像ブレンド回路の第2
の回路例の構成図である。同図において、133は2ビ
ット選択入力のデータセレクタ、134は2ビット出力
のアトリビュートバッファである。なお、図1と同じ構
成要素については同一番号を付した。図12にデータセ
レクタ133の機能表を示す。
【0051】本回路例は、前記第1の回路例におけるデ
ータセレクタ107を、カウンタ105の出力とブレン
ド比率バッファ106の出力と、それ以外の2つの固定
のブレンド比率とから選んで出力するデータセレクタ1
33に置き換え、データセレクタ133の制御信号は2
ビットであるので、アトリビュートバッファ108を、
1つの画素に対し2ビットの制御信号を記憶するアトリ
ビュートバッファ134に置き換えたものである。図1
2から判るように2つの固定のブレンド比率の値は、0
と1である。したがって、ブレンド比率として、カウン
タ105の出力とブレンド比率バッファ106の出力に
2つの定数値を加えた4つの値から、画素ごとに、アト
リビュートバッファ134の値で制御して選ぶ。それ以
外の動作は画像ブレンド回路の前記第1の回路例と同様
である。
【0052】前記第1の回路例の画像ブレンド回路で
は、図7のように半透明合成が行なわれていない表示状
態の時、画素ブレンド装置104が第1の画像メモリ1
02の出力を選択するように、ブレンド比率バッファ1
06は全ての画素に対して値1を記憶している。したが
って、画像ブレンド回路を含む情報処理装置の電源を投
入して、図7のような表示状態に移行するまでの間に、
一度ブレンド比率バッファ106の全ての画素の値を書
き込んでやる必要がある。これは1152×900×5
=5,184,000 ビットのデータの書き込みになる。
【0053】これに対して、本回路例の画像ブレンド回
路においては、図13に示すようにデータセレクタ13
3が定数としてのブレンド比率の値1を選ぶことができ
るので、表示される全ての画素に対してブレンド比率の
値1を与えるために、アトリビュートバッファ134の
全ての画素に対応する値を2進数11にすればよく、同
図に示すようにブレンド比率バッファ106に対しては
ブレンド比率の書き換えが不要となる。したがって、1
152×900×2=2,037,600 ビットのデータの書き
込みになり、2/5のデータ書き込みで済む。
【0054】また、図9に示すようにディスプレイ表示
画面130上の一部の領域128でのみ2情報が重なっ
た場合には、図14に示すように、ディスプレイ表示画
面130の領域128を除く領域でアトリビュートバッ
ファ134の値を2進数11に設定してデータセレクタ
133でブレンド比率の値1を選択し、画素ブレンド装
置104で第1の画像メモリ102の出力を選択させる
と共に、ディスプレイ表示画面130の領域128では
アトリビュートバッファ134の値を2進数01に設定
してデータセレクタ133でカウンタ105のブレンド
比率の値08を選択させ、画素ブレンド装置104で第
1の画像メモリ102の出力と第2の画像メモリ103
の出力とをそのブレンド比率08で合成させる。
【0055】以上のように、本第2の回路例によれば、
前記第1の回路例の1ビット選択入力のデータセレクタ
107を、2ビット選択入力のデータセレクタ133に
置き換え、アトリビュートバッファ108を、2ビット
出力のアトリビュートバッファ134に置き換えること
によって、ウインドウに対応してブレンド比率を設定す
る場合に、書き込むデータ量がより少なくて済む。
【0056】 (画像ブレンド回路の第3の回路例) 以下、本発明の画像ブレンド回路の第3の回路例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0057】図15は本発明の第3の回路例の構成図で
ある。図15において、135はウインドウ情報記憶装
置、136は制御信号決定装置である。なお、図11と
同じ構成要素については同一番号を付した。
【0058】本回路例は、前記第2の回路例におけるア
トリビュートバッファ134を、ウインドウ情報記憶装
置135及び制御信号決定装置136に置き換えたもの
である。
【0059】ウインドウ情報記憶装置135は、表示す
るウインドウの各々の座標、優先度(重なり情報)、及
びブレンド比率の選択を記憶する。例えば、図7及び図
9の状態でのウインドウ情報記憶装置135の記憶情報
は、それぞれ図16及び図17の表のようになる。ただ
し、図16及び図17の備考欄の情報は、ウインドウ情
報記憶装置135に記憶する必要はない。ウインドウ情
報記憶装置135の記憶した情報は、制御信号決定装置
136によって常に参照されている。
【0060】制御信号決定装置136は、画素位置情報
供給装置101からの画素クロック、水平ブランク期間
を示す信号及び垂直ブランク期間を示す信号を受け取
り、水平ブランク期間を示す信号と画素クロックとをカ
ウントして、転送される画素の座標を計算する。この座
標と、ウインドウ情報記憶装置135の記憶した各ウイ
ンドウの座標とを比較して、転送される画素がどのウイ
ンドウに含まれるか決定する。2つ以上のウインドウに
含まれる場合、優先度が最大のウインドウに含まれるも
のとする。制御信号決定装置136は、こうして決定し
たウインドウの、ブレンド比率の選択により、データセ
レクタ133の制御信号を決定して出力する。この出力
の内容は、前記図7に示すディスプレイ表示画面上に2
情報の重なりがある場合及びその重なりがない図9の場
合の双方で、図13及び図14と同一である。
【0061】ウインドウ情報記憶装置135の記憶する
情報は、画面の全ての座標に対して、それが含まれると
決定されるウインドウは唯一つでなければならない。す
なわち、座標計算で2つ以上のウインドウに含まれる場
合、優先度が最大のウインドウは唯一つでなければなら
ない。中央処理装置109は、ウインドウの設定を行な
いウインドウ情報記憶装置135の記憶内容を更新する
際に、この制約に従わなければならない。
【0062】ウインドウ情報記憶装置135の記憶する
それぞれのウインドウ(図16及び図17の表の1行の
データに対応)は、操作者の操作する単位としてのウイ
ンドウと必ずしも一致しない。例えば、図9の表示状態
では、操作者の操作する単位としてのウインドウは、第
1の領域125に表示された文書131と、第3の領域
127に表示された図柄132との2つであるが、ウイ
ンドウ情報記憶装置135では、これらに加えて全画面
を表すルートウインドウと、第4の領域128に相当す
る重複部分に対応したウインドウのデータが必要であ
り、図17の情報を記憶する。図17において、例えば
第4の領域128内の表示位置では、ルートウインドウ
以外の3つの登録されたウインドウが座標計算で一致す
るが、優先度を考慮すると、優先度2の、文書131と
図柄132との重複に対応するウインドウのみが選ば
れ、上記の制約を満たしている。
【0063】各画素のブレンド比率の決定方法は上記の
通りであり、それ以外の本回路例の動作は前記第2の回
路例と同一である。
【0064】前記第2の回路例の画像ブレンド回路で
は、電源を投入してから図7のように半透明合成が行な
われていない表示状態へ移行するまでの間に、画素ブレ
ンド装置104が第1の画像メモリ102の出力を選択
するように、アトリビュートバッファ134に、全ての
画素に対して、2進数11が書き込まれる。したがっ
て、1152×900×2=2,037,600 ビットのデータ
の書き込みになる。
【0065】これに対して、本回路例では、図7の表示
状態へ移行するために、上記のアトリビュートバッファ
134のデータの書き込みの代りに、ウインドウ情報記
憶装置135に図16の表の情報を書き込むだけで良
い。このデータのビット数は、横方向の座標が11ビッ
ト、縦方向の座標が10ビット、優先度は、いくつを最
大とするかは登録可能とするウインドウの数にもよる
が、仮に0〜511として9ビット、ブレンド比率の選
択は制御信号をそのまま用いて2ビットとすると、1つ
のウインドウで32ビット必要であり、図16では3つ
のウインドウ情報があるので96ビットで良い。
【0066】また、図7から図柄32のウインドウを移
動して図9の状態に移行する場合でも、第1及び第2の
回路例の画像ブレンド回路のように、アトリビュートバ
ッファ18又は134の領域128の内容をカウンタ1
05の出力を選択する値に変更するため、230×15
0=34,500 画素の情報を変更する代りに、ウインドウ
情報記憶装置135の、図柄132のウインドウに対応
する情報を更新し、領域128に相当する重複部分に対
応するウインドウの情報を追加してやればよく、64ビ
ットのデータ書き込みでよい。
【0067】本第3の回路例では、ウインドウの数や重
複箇所を増やすと、ウインドウ情報記憶装置135に記
憶しなければならない情報が増え、ウインドウの操作に
より更新しなければならない情報量も増える。したがっ
て、ウインドウの数や重複箇所の設定可能な限界が、ウ
インドウ情報記憶装置135の記憶容量によって制限さ
れる。このことを考慮しても、ウインドウの操作により
表示状態の面積(画素数)が大きい場合に対しては必要
なデータ書き込み量は少なくて済む。
【0068】以上のように本第3の回路例によれば、前
記第2の回路例におけるアトリビュートバッファ134
を、ウインドウ情報記憶装置135及び制御信号決定装
置136に置き換えることによって、ウインドウに対応
してブレンド比率を設定したり、ウインドウ操作に対し
て表示状態を更新したりする場合に、書き込むデータ量
がより少なくて済む。
【0069】尚、前記第1の回路例におけるアトリビュ
ートバッファ108を、本回路例の場合と同様のウイン
ドウ情報記憶装置と制御信号決定装置とに置き換えても
よい。
【0070】さて、上記全ての回路例ではレジスタの役
割を兼ねたカウンタ105をただ1つ設けたが、2つ以
上設けても良い。特に、第2及び第3の回路例におい
て、データセレクタ133の選択する固定の値0、1の
代りに、レジスタ又はカウンタを増やしてその出力を選
択しても良い。その場合、レジスタの数だけ、個別に高
速にブレンド比率を書き換えることのできる領域を増や
すことができる。ただし、レジスタを増やすと、データ
セレクタ107又は133の選択する選択肢の数が増
え、その制御信号のビット数が増えて、アトリビュート
バッファ108又は134あるいはウインドウ情報記憶
装置135の容量が増加し、高速化の効果も小さくなっ
てくることに注意しなければならない。低速でも許容で
きるような場合は、ブレンド比率バッファ106で任意
のブレンド比率分布が実現できることも考慮する必要が
ある。
【0071】 (荷重平均回路の第1の提案例) 以下、本発明の荷重平均回路の第1の提案例について前
記図4を参照して説明する。
【0072】図4は本発明の第1の提案例の構成図であ
る。同図において、201は加算回路、202〜206
は選択器である。各選択器202〜206の論理回路図
を図18に示す。同図において、207は反転器、20
8〜215は2入力論理積回路、216〜231は2入
力論理和回路である。
【0073】加算回路201は、図19に示す部分加算
回路232と、図20に示す部分加算回路257を継続
接続して構成される。図19の部分加算回路232の出
力Σ1が図20の部分加算回路257の入力Aに、部分
加算回路232の出力Σ2が加算回路257の入力Bに
接続される。図19、図20において、233〜256
及び258〜265は1ビットの全加算器である。図2
1にその論理回路の動作の真理値表を示す。
【0074】前記加算回路201は桁ずらしによってそ
れぞれ1/2,1/4,1/8,1/16,1/16に
重み付けられた8ビットの2進数を入力して加算し、そ
の合計を出力するようになっている。前記各重みの和は
1になっており、また、1/2,1/4,1/8,1/
16は公比1/2の等比数列になっている。出力の重み
は各重みの和、即ち1であり、最小の重み1/16とは
4桁ずれた関係になるので、出力は12ビットになる。
選択器202〜206はそれぞれの重みの入力に入力信
号A,Bのどちらを与えるかを選ぶようになっている。
それぞれの選択器の選択制御信号を S2 〜S6とする。
【0075】次に、前記荷重平均回路の具体的構成及び
動作を説明する。選択器の選択制御信号入力Sは0又は
1であり、S=1のとき出力はY=Aに、S=0のとき
出力はY=Bになるので、例えば選択器202の出力Y
はY=[ S2x A + (1-S2)xB]と表すことができる。こ
うして、各選択器の出力を重みをつけて合計することか
ら、加算回路201の出力の値をA,B,S2〜S6で表す
と、下記式(2) となり、これを変形すると、下記式(3)
となり、更に変形して下記式(4) となる。
【0076】 [S1x A + (1-S2)xB ]/2 + [ S3xA + (1-S3)xB ]/4 + [S4x A + (1-S4)xB ]/8 + [S5x A + (1-S5)xB ]/16 + [S6x A + (1-S6)xB ]/16 …(2) [S2/2 + S3/4 + S4/8 + S5/16 + S6/16 ]x A + [ (1-S2)/2 + (1-S3)/4 + (1-S4)/8 + (1-S5)/16 + (1-S6)/16 ]xB …(3) [S2/2 + S3/4 + S4/8 + S5/16 + S6/16 ]x A + ( 1-[ S2/2 + S3/4 + S4/8 + S5/16 + S6/16 ] )xB …(4) 即ち、ブレンド比率α = S2/2 + S3/4 + S4/8 + S5/16
+ S6/16 とすると、出力はαx A + (1-α)xBとなって
いる。α = S2/2 + S3/4 + S4/8 + S5/16 + S6/16 の第
1項〜第4項は、選択制御信号(S2,S3,S4,S5) が小数点
以下4桁の2進数を表していることを示している。した
がって、第1項〜第4項により、0〜0.9375の範囲の0.
0625刻みの16通りの値を表すことができる。選択制御
信号 S6=0の場合は第5項が0になるのでブレンド比
率αは上に示したとおりの値になり、選択制御信号 S6
=1の場合は第5項の値は 0.0625 になるのでブレンド
比率αは 0.0625 〜1の範囲で 0.0625 刻みの16通り
の値をとることになる。したがって、選択制御信号S6=
0の場合とS6=1の場合のブレンド比率αの取り得る場
合の数は、15通り重複する。結局、選択制御信号(S2,
S3,S4,S5,S6)によって0〜1の範囲で0.0625刻みの17
通りのブレンド比率αの値を指定することができる。
【0077】このように、本提案例の荷重平均回路によ
って、αx A + (1-α)xBの値を正確に、ブレンド比率
αの値が0〜1の範囲で17通りの場合について、計算
できることが示された。
【0078】ここで、具体的な数値を入力した動作の例
を示す。入力信号AとBの値が10進数で各々 217、38
とすると、2進数で表せば各々11011001,00
100110である。ここに、選択制御信号(S2,S3,S4,
S5,S6)=( 1,0,1,1,0) とすると、下記式(5)
となる。
【0079】 α= 1/2 + 1/8 + 1/16 = 11/16 = 0.6875 …(5) これらの入力によって、選択器202,204,205
は入力信号Aの値を選び、選択器203,206は入力
信号Bの値を選ぶ。したがって、加算回路201では以
下の計算が行なわれる。
【0080】 出力の12ビット2進数10100001.0001は
10進数に直すと、161.0625であり、計算 217 x 0.687
5 + 38 x 0.3125 が正しく行なわれていることが判る。
【0081】もう一つの例を示す。入力信号AとBの値
が10進数で各々 25,131 とすると、2進数で表せば各
々00011001,10000011である。選択制
御信号(S2,S3,S4,S5,S6)=( 1,1,0,1,0) とす
ると、下記式(6) となる。
【0082】 α= 1/2 + 1/4 + 1/16 = 13/16 = 0.8125 …(6) これらの入力によって、選択器202,203,205
は入力信号Aの値を選び、選択器204,206は入力
信号Bの値を選ぶ。したがって、加算回路201では以
下の計算が行なわれる。
【0083】 出力の12ビット2進数00101100.1110は
10進数に直すと、44.875であり、計算 25 x 0.8125 +
131 x 0.1875 が正しく行なわれていることが判る。
【0084】次に、本提案例の荷重平均回路と乗算器と
を比較する。
【0085】本提案例の荷重平均回路は、8ビットの入
力を5つ持つ加算回路201の各入力に、8ビットの選
択器202〜206の5個をそれぞれ接続して構成され
る。8ビットの選択器は図18のように 2,2入力のAN
D−OR回路が8つと、反転器が1つで構成される。し
たがって、本提案例の荷重平均回路はAND−OR回路
を40個持つ。8ビットと5ビットの値を掛ける乗算器
は、8ビットの入力5つ分,即ち何通りかの重みに分け
られる40ビットの入力に、乗数の各ビットと被乗数の
各ビットの組(8×5=40通り)のANDをとる2入
力ANDゲートを40個接続して構成される。このよう
に、本提案例の荷重平均回路と、8ビット×5ビットの
乗算器において、加算回路の規模は全く同じである。そ
の前段の回路は、ANDゲート40個とAND−OR回
路40個の差の分、本提案例の方が若干大きいが、加算
回路の規模からすると無視できる規模であるので、回路
全体同士は、計算時間、回路規模ともほぼ同じと言え
る。
【0086】以上説明したように、本提案例は、重みの
総和が重みの最大値1/2の2倍である1となるように
多入力の加算回路を構成し、ディジタル入力信号A,B
から加算回路に入力する信号を各々の重み毎に選ぶ選択
器を有することにより、回路規模、動作速度が1個の乗
算器と同程度という少ないゲート数、速い計算速度を持
ち、且つ正確にαx A + (1-α)xBを計算する荷重平均
回路を提供できる。
【0087】尚、本提案例では、2進数表現の4個の入
力信号を加算器201に入力したが、その入力信号は2
進数表現でなくても、i進数表現であればよい。このこ
とは以下の説明でも同様である。 (荷重平均回路の第2の提案例) 以下、本発明の荷重平均回路の第2の提案例について図
面を参照しながら、説明する。
【0088】図32は本発明の荷重平均回路の第2の
案例の構成図である。同図において、266は零捨一入
を行なう回路である。尚、図4と同じ構成要素には同一
番号を付して、その説明を省略する。
【0089】図33に零捨一入を行なう回路266の論
理回路図を示す。同図において、267〜274は2入
力排他的論理和回路であり、275〜281は2入力論
理積回路である。
【0090】零捨一入を行なう回路266は、12ビッ
トの入力より、下位3ビットは切捨て、上位より9ビッ
ト目が0の場合はこれも無視し、上位8ビットをそのま
ま出力し、上位より9ビット目が1の場合は上位より8
ビット目に繰り上げて1を加えて計算して、上位8ビッ
トを出力するものである。
【0091】尚、本提案例では、A≦11111111
( 2進数) 、B≦11111111( 2進数) 、0≦α
≦1であるので、零捨一入を行なう回路266に入力さ
れる値、即ち加算回路201の出力はαx A + (1-α)x
B≦11111111.0000( 2進数) である。し
たがって、零捨一入を行なう回路266において、繰り
上げの桁上げが桁あふれを生じることはないので、論理
積回路281の出力と入力信号 IN[11] の論理積をとっ
て上位ビットへの桁上げとする必要はない。
【0092】本提案例の荷重平均回路の具体的構成及び
動作を説明する。加算回路201の出力までは全く第1
提案例と同じであるので、説明を省く。加算回路20
1の出力は12ビットであるが、零捨一入を行なう回路
266により、9ビット目で零捨一入が行なわれて8ビ
ットに丸められて、出力される。
【0093】具体的な数値を入力した場合の動作の例を
示す。例とする数値の値は、簡単のため第1の提案例
示した値とする。先ず、入力信号AとBの値が10進数
で各々 217、38で、(S2,S3,S4,S5,S6)=( 1,0,1,
1,0) ,即ちα= 0.6875の場合、第1の提案例で示
したように、加算回路201の出力は12ビット2進数
で10100001.0001であり、10進数に直す
と、161.0625である。この値が零捨一入を行なう回路2
66に入力されると、上位より9ビット目の小数第一位
は0であるので、小数点以下は切り捨てられる。したが
って、零捨一入を行なう回路266の出力は8ビット2
進数で10100001であり、10進数に直すと 161
である。この場合には、誤差は -0.625 である。
【0094】もう一つの例を示す。入力信号AとBの値
が10進数で各々 25,131 で、選択制御信号(S2,S3,S4,
S5,S6)=( 1,1,0,1,0) ,即ちα= 0.8125 の
場合、第1の提案例で示したように、加算回路201の
出力は12ビット2進数00101100.1110で
あり、10進数に直すと 44.875 である。この値が零捨
一入を行なう回路266に入力されると、上位より9ビ
ット目の小数第一位は1であるので、小数点以下は繰り
上げられる。したがって、零捨一入を行なう回路266
の出力は8ビット2進数で00101101あり、10
進数に直すと 45 である。この場合、誤差は0.125 で
ある。
【0095】誤差を第1の提案例の場合と比較する。小
数点の位置は8ビット目と9ビット目の間とする。別の
言い方をすれば、8ビット目が1の位とする。第1の
案例の出力を、9ビット目以下を切捨てて8ビットに丸
めて用いた場合の誤差εは -0.9375≦ε≦ 0であり、一
様分布と仮定した平均は -0.46875 である。本提案例
場合、誤差εは -0.4375≦ε≦ 0.5であって、一様分布
と仮定した平均は 0.03125 である。
【0096】このように、本提案例の荷重平均回路は、
零捨一入を行なう回路を備えることで、誤差の平均値を
小さくすることができる。
【0097】尚、加算回路201の部分加算回路257
の回路を変更して、零捨一入を行う回路266を内蔵す
るようにしてもよい。その場合、回路の段数を節約し
て、回路量と計算時間が小さくなる効果がある。
【0098】 (荷重平均回路の第3の提案例) 以下、本発明の荷重平均回路の第3の提案例について図
面を参照しながら、説明する。
【0099】図24は本発明の荷重平均回路の第3の
案例の構成図である。同図において、282は各選択器
202〜206を制御する選択制御信号を出力する制御
手段としてのデコーダである。尚、図4と同じ構成要素
には同一番号を付して、その説明を省略する。
【0100】デコーダ282の回路を図25に示す。同
図において、283〜286は2入力論理和回路であ
る。
【0101】前記第1の提案例で示した通り、加算回路
201は桁ずらしによってそれぞれ1/2,1/4,1
/8,1/16,1/16に重み付けられた8ビットの
2進数を入力して加算し、その合計を出力するようにな
っている。
【0102】本提案例の荷重平均回路の具体的構成及び
動作を説明する。デコーダ282により、入力rは選択
器の選択制御信号 S2 〜S6に変換されて出力される。選
択器202〜206及び加算回路201の動作は第1の
提案例に示した通りである。そこで示したように、選択
器202〜205に対応した重みは1/2,1/4,1
/8,1/16と公比1/2の等比数列になっているの
で、選択制御信号S6=0の場合は、(S2,S3,S4,S5) を小
数点以下の4桁の2進数とみたブレンド比率α= S2/2
+ S3/4 + S4/8 + S5/16 で動作する。入力rは5ビット
の固定小数点2進数で、最上位ビットが1の位であり、
0.0000〜1.1111の範囲を表している。したがって、最上
位が0の場合、デコーダ282は入力rの下位4ビット
を選択制御信号(S2,S3,S4,S5) としてそのまま出力し、
選択制御信号S6=0にする。入力rの最上位ビットが1
の場合、その値は1以上であるが、1を超えるような値
に対しては、ブレンド比率α=1として動作する。つま
り、ブレンド比率は1で飽和するという解釈をとってい
る。従って、入力rの最上位ビットが1の場合は、S2=
S3=S4=S5=S6=1にする。
【0103】具体的に幾つかの入力rの値について、選
択器の選択制御信号S2〜S6がどのようになるかを示す。
例えば入力r= 1.0110 の場合には、最上位ビットが1
であるので、(S2,S3,S4,S5,S6)=( 1,1,1,1,
1) である。r=0.1001の場合には、最上位ビットが0
であるので、(S2,S3,S4,S5,S6)=( 1,0,0,1,
0) である。
【0104】以上のように、本提案例では、加算回路の
入力の重み1/2,1/4,1/8,1/16,1/1
6のうち、最後の1/16を除いて公比1/2の等比数
列をなし、最後の重みが直前の重みに等しく、1/16
であることにより、ある範囲でブレンド比率を表す固定
小数点数rをそのまま選択器の選択制御信号に用いるこ
とができ、更に、入力rを選択器の選択制御信号に変換
し出力するデコーダを付加することにより、固定小数点
数rをそのまま選択器の選択制御信号に用いることがで
きない範囲に対しても、入力rの値に対して正しい動作
をするように選択器を制御することができる。したがっ
て、本提案例はブレンド比率を表す固定小数点数rの全
ての場合に対して正しい動作をする。
【0105】 (荷重平均回路の第4の提案例) 以下、本発明の荷重平均回路の第4の提案例について図
面を参照しながら、説明する。
【0106】図26は本発明の荷重平均回路の第4の
案例のブロック図である。同図において、287〜29
1は第1の選択器、292は第2の選択器、601はデ
コーダである。尚、図4と同じ構成要素については同一
番号を付して、その説明を省略する。図27に第1の選
択器の論理回路図を、図28に第2の選択器の論理回路
図を、図29にデコーダ601の回路図を各々示す。
【0107】図27において、293〜318は2入力
論理積回路、319〜326は3入力論理和回路、32
7、328は反転器である。図28において、329〜
354は2入力論理積回路、355〜362は3入力論
理和回路、363、364は反転器である。
【0108】加算回路201の重みつけは、第1の提案
と同様である。その出力は12ビットであるが、本
案例では、出力として8ビットを必要とし、下位4ビッ
トを切捨てて選択器292に入力している。選択器28
7〜291は、それぞれに対応した定数値C2〜C6と、入
力信号A,Bとを入力し、加算回路201のそれぞれの
重みの入力に、入力信号A,B及び定数値の3つの値か
ら1つを選んで与えるように動作する。選択器292
は、加算回路201の出力(上位8ビット)と入力信号
A,Bの3つの値から1つを選んで出力する。
【0109】また、図29のデコーダ601において、
602は4入力論理和回路、603は2入力論理和回路
である。
【0110】次に、本荷重平均回路の具体的構成及び動
作を説明する。
【0111】選択制御信号SC=0のとき、選択器287
〜291は各々の選択制御信号S2〜S6によって、入力信
号A,Bのどちらかを選び、選択器292は加算回路2
01の出力を選ぶ。従って、このときは本回路の動作は
従来例と同様であり、ブレンド比率α = S2/2 + S3/4 +
S4/8 + S5/16 + S6/16 による合成の計算αx A+(1-
α)xBを行ない、出力する。
【0112】一方、選択制御信号SC=1のときには、選
択器287〜291は各々に入力された定数値C2〜C6を
加算回路201に入力する。このとき、選択器292は
選択制御信号SAB によって入力信号A,Bのどちらかを
選んで、出力する。SAB =1のとき入力信号Aが、SAB
=0のときBがそれぞれ出力される。
【0113】次に、本提案例の荷重平均回路と、前記第
1の提案例の荷重平均回路との消費電力を比較する。電
力を算出するための仮定として、どちらの回路も、例え
ばCMOSなどの直流消費電力の非常に少ない素子を用いて
おり、直流消費電力は無視できるものとし、電力は、論
理ゲート(全加算器を含む)の出力端子において、値が
反転した時に消費されるとする。但し、過渡的な反転は
存在せず、どの出力端子も入力が変化した時から次の入
力が変化する時までの間に、多くとも1回だけ反転し
て、正しい値になるものとする。その消費電力の値は、
出力負荷容量に依存する部分は簡単のために無視して、
どの端子でも1(MHz) 当り25( μW)を消費するものと
する。
【0114】また、動作周波数は20(MHz) とし、どち
らの荷重平均回路もブレンド比率α=1であって、入力
信号Aを出力するよう制御が固定されるものとし、入力
信号Aは(0,0,0,0,0,0,0,0) と(1,1,1,1,1,1,1,1) とに
交互に変化するものと仮定する。
【0115】本提案例の荷重平均回路では、ブレンド比
率α=1の場合は、選択制御信号SC=1とされ、選択器
287〜291及び加算回路201の内部の論理ゲート
の出力端子は全て一定で反転することがないので、それ
らの消費電力は0になる。選択器292の内部で入力信
号Aの経路に当たる論理積回路8個と論理和回路8個の
出力だけが画素毎に反転するので、消費電力は25( μ
W/MHz)×20(MHz) ×16( 個) =8000( μW)=8
(mW)である。
【0116】第1の提案例の荷重平均回路では、ブレン
ド比率α=1の場合は、選択制御信号S2〜S6の値は全て
1とされ、選択器355〜359は全て入力信号Aを通
過させる。従って、1個の選択器では前記の選択器29
2と同様の動作をするので、8(mW)消費され、選択器3
55〜359では合計40(mW)消費される。更に、加算
回路201の内部では、Σ[3:0] の4ビットを除いて全
ての全加算器の出力が画素毎に反転する。全加算器28
1〜304,306〜313は全部で32個あり、その
出力端子は64個であって、反転するのは60個にある
ので、消費電力は25( μW/MHz)×20(MHz) ×60(
個) =30000( μW)=30(mW)である。よって、前
記第1の提案例の荷重平均回路の消費電力は、合計し
て、70 (mW)となる。
【0117】尚、ブレンド比率αが0と1の間の値の場
合、本提案例の荷重平均回路でも加算回路201が動作
する。従って、この場合の消費電力は、選択器292で
消費する分(8(mW))、本提案例の荷重平均回路の方が
従来例の回路より大きくなる。入力信号Aは前記の条件
で与え且つ入力信号BはB=Aとなるように与えた場
合、加算回路201の動作は前記のブレンド比率α=1
の場合と同じになるので、本提案例の荷重平均回路の消
費電力は70+8=78(mW)である。
【0118】このように、本提案例の荷重平均回路は、
第1の提案例に比べて、ブレンド比率α=1とした場
合、またα=0とした場合も同様に、非常に消費電力が
小さくなる。尚、ブレンド比率α=1の制御の状態が1
画素しか維持されず、直ぐに切替えられたような場合
は、消費電力低減の効果はないが、このような使用状況
はまれであり、ブレンド比率α=1の状態が半固定又は
切り替わっても数百画素毎になるような使用状況が通常
であると考えられるので、消費電力低減の効果は現れ
る。
【0119】以上説明したように、本提案例によれば、
前記第1の提案例の荷重平均回路の選択器に代えて、入
力信号A,B及び定数値から選択して入力することので
きる第1の選択器287〜291を採用すると共に、加
算回路201の出力及びディジタル入力信号A,Bの中
から1つを選択して出力する第2の選択器292を設け
ることにより、ディジタル入力信号A,Bを選択して出
力すればよい場合には、加算回路201を動作させず、
消費電力を低減する荷重平均回路を提供することができ
る。
【0120】 (荷重平均回路の第5の提案例) 以下、本発明の荷重平均回路の第5の提案例について図
面を参照しながら、説明する。
【0121】図30は本発明の荷重平均回路の第5の
案例のブロック図である。同図において、232は第1
の部分加算回路、365は第2の部分加算回路である。
尚、図26と同じ構成要素については同一番号を付し
て、その説明を省略する。また、第1の部分加算回路2
32の内部構成は図19に示される。
【0122】図31に第2の部分加算回路365のブロ
ック図を示す。同図において、367は4ビットの第2
の桁上げ伝搬加算器、368は4ビットの値と7ビット
の値とを加算する第1の桁上げ伝搬加算器、366は4
ビットの第3の桁上げ伝搬加算器、369は第6の選択
器である。
【0123】図32に前記第2及び第3の桁上げ伝搬加
算器366、367の回路構成図を示す。同図におい
て、370〜373は1ビットの全加算器である。
【0124】図33に前記第1の桁上げ伝搬加算器36
8の回路構成図を示す。同図において、374〜377
は1ビットの全加算器である。
【0125】前記第1の桁上げ伝搬加算器368は、最
下位ビットからある中間ビットまでの入出力について加
算を行ない、前記中間ビットより生じた桁上げを出力す
る。前記第2の桁上げ伝搬加算器367は、前記第1の
桁上げ伝搬加算器368の桁上げが0であると仮定した
場合の、第2の部分加算回路232の中間ビットより上
位のビットの入出力について加算を行なう。また、第3
の桁上げ伝搬加算器366は、前記第1の桁上げ伝搬加
算器368の桁上げが1であると仮定した場合の、第2
の部分加算回路232の中間ビットより上位のビットの
入出力について加算を行なう。第6の選択手段369
は、前記第1の桁上げ伝搬加算器368の桁上げの値が
0ならば第2の桁上げ伝搬加算器367の出力を選び、
桁上げの値が1ならば第3の桁上げ伝搬加算器366の
出力を選んで出力する。
【0126】第6の選択器369は、2系統の5ビット
の2進数を選択するものであり、その構成は、図18に
示された選択器から3ビット分の回路を取り除いたもの
になる。例えば、図18の回路から2入力論理積回路2
26〜231、2入力論理和回路213〜215を取り
除いた回路でもって第3の選択器369を構成すること
ができる。
【0127】次に、本提案例の荷重平均回路の具体的構
成及び動作を説明する。
【0128】本提案例は前記第4の提案例の加算回路2
01の部分加算回路257を部分加算回路365に置き
換えたものであり、加算回路の計算機能については全く
同一であるので、第4の提案例と同様に、選択制御信号
SC=0のとき、合成の計算αx A + (1-α)xBを行な
い、選択制御信号SC=1のとき、選択制御信号SAB によ
って入力信号A,Bの何れかを選んで出力し、SAB =1
のとき入力信号Aが、SAB =0のときBがそれぞれ出力
される構成である。
【0129】次に、本提案例の荷重平均回路と、前記第
1の提案例の荷重平均回路とを比較する。
【0130】消費電力については、本提案例の荷重平均
回路は、第1の提案例と同様に、ブレンド比率α=1と
した場合及びα=0とした場合に、第1及び第2の部分
加算回路232,365の両入力が固定されるので、選
択器292で消費される電力は8(mW)の小さな電力で済
む。
【0131】一方、ブレンド比率αが0と1の間の値で
ブレンド計算を行なう場合、第1及び第2の部分加算回
路232,365の双方が電力を消費するようになる。
提案例では、第1の提案例より少し回路量が増えた
分、消費電力は少し増大する。本提案例の荷重平均回路
は、第1の提案例よりも全加算器4個と、反転器1個
と、論理積回路10個と、論理和回路5個分大きいの
で、これらの出力端子が全部20(MHz) で反転したと仮
定すると、出力端子は24個になるから、25( μW/MH
z)×20(MHz) ×24( 個) =12000( μW)=12
(mW)の電力増加になり、本提案例の荷重平均回路全体で
の消費電力は90(mW)になる。
【0132】続いて、それぞれの動作速度を比較する。
【0133】前記第4の提案例において、加算回路20
1の内部の最長経路は例えば全加算器240の入力から
各全加算器248、256、265、264、263、
262、261、260、259を経由して全加算器2
58の出力までの間に、全加算器11個を通っているの
に対し、本提案例では、第1の部分加算回路232と第
2の部分加算回路365では、最長経路は例えば全加算
器240の入力から各全加算器248、256、37
7、376、375、374を経由し、第6の選択器3
29の内部で反転器1個、論理積回路1個、論理和回路
1個を通っているので、本提案例の荷重平均回路での最
長経路は全加算器7個、反転器1個、論理積回路1個、
論理和回路1個から成る。
【0134】全加算器の伝搬遅延は約3(ns),他の論理
回路の伝搬遅延は各々約1(ns)であるので、それぞれの
加算回路において、第1の提案例では出力が確定するの
に約33(ns)かかるが、本提案例では約24(ns)であ
り、約9(ns)の計算時間の減少ができている。
【0135】荷重平均回路全体で、加算回路を経由する
合成の計算を行なう場合に、第1の提案例では入力信号
A,Bから出力までの最大遅延は、加算回路201の約
33(ns)に前後の選択器の遅延時間を加えて約37(ns)
であり、本提案例では同様に約28(ns)となる。
【0136】したがって、本提案例の荷重平均回路の方
が、第1の提案例に比べて高い周波数まで動作させるこ
とができることが判る。
【0137】本提案例では、第1の提案例の加算回路2
01の図20に示す部分加算回路257の代わりに、図
31に示す第2の部分加算回路365を用いたので、加
算回路の計算時間を縮小し、ビデオ信号の処理に必要な
高速な動作速度を持つ荷重平均回路を提供することがで
きる。
【0138】 (荷重平均回路の第6の提案例) 以下、本発明の荷重平均回路の第6の提案例について図
面を参照しながら、説明する。
【0139】図34は本発明の荷重平均回路の第6の
案例のブロック図である。同図において、378は第7
の選択器、380は第8の選択器、379は第9の選択
器である。図30、図31と同じ構成要素については同
一番号を付して、その説明を省略する。
【0140】第1の桁上げ伝搬加算器368の内部構成
は図33に示した通りである。
【0141】第2、第3の桁上げ伝搬加算器367、3
66の内部構成は図32に示した通りである。
【0142】第7の選択器378の内部の構成は、図1
8に示した選択器の論理回路図と同一である。
【0143】第8の選択器380は、第7の選択器37
8と選択の機能が同一で、ビット数が8から3に縮小さ
れたものであるので、内部構成は、図18に示した選択
器の論理回路のうち5ビット分を削除したものである。
例えば、図18において論理積回路222〜231、論
理和回路211〜215を取り除いたものである。
【0144】第9の選択器379は、第1の選択器28
7〜291と選択の機能が同一で、ビット数が8から5
に縮小されたものであるので、内部構成は、図27に示
した選択器の論理回路のうち3ビット分を削除したもの
である。例えば、図27において論理積回路293〜3
01、論理和回路319〜321を取り除いたものにな
る。
【0145】次に、本提案例の荷重平均回路の具体的構
成及びその動作を説明する。
【0146】選択制御信号SC=0のとき、選択器287
〜291は各々の選択制御信号S2〜S6によって入力信号
A,Bのどちらかを選び、選択器380は桁上げ伝搬加
算器368の出力を選び、選択器379は桁上げ伝搬加
算器368の出力の桁上げによって桁上げ伝搬加算器3
67か桁上げ伝搬加算器366かのどちらかの出力を選
ぶ。
【0147】従って、桁上げ伝搬加算器366〜368
と選択器379、380とが合わさって桁上げ選択加算
器として動作し、この桁上げ選択加算器が第1の部分加
算回路232の2つの出力を合計して出力する。したが
って、このときは本荷重平均回路の動作は従来例と同様
であり、ブレンド比率α = S2/2 + S3/4 + S4/8 + S5/1
6 + S6/16 による合成の計算αx A + (1-α)xBを行な
い、出力する。
【0148】これに対し、選択制御信号SC=1のとき、
選択器287〜291は各々に入力された定数値C2〜C6
を第1の部分加算回路232に入力する。第1の部分加
算回路232は入力信号A,Bに拘らず、ある定数値を
出力するようになるので、桁上げ伝搬加算器366〜3
68も入出力の値がそれぞれ定数値をとることになる。
選択器380は選択器378の下位3ビットを選んで出
力し、選択器379は選択器378の上位5ビットを選
んで出力する。選択器378は選択制御信号SCに拘ら
ず、選択制御信号SAB によって入力信号A,Bのどちら
かを選んで、出力する。
【0149】したがって、選択制御信号SC=1のとき、
提案例の荷重平均回路の出力として、SAB =1ならば
入力信号Aが、SAB =0ならばBが出力される。
【0150】このように、機能に関しては本提案例の荷
重平均回路は前記第4及び第5の提案例と全く同一であ
る。
【0151】続いて、本提案例の荷重平均回路と第5の
提案例の荷重平均回路との動作速度を比較する。
【0152】前記第5の提案例の荷重平均回路におい
て、加算回路232と加算回路365を合わせた部分の
最長経路は、例えば全加算器240の入力から各全加算
器248、256、377、376、375、374を
経由し、第3の選択器369の内部で、反転器1個、論
理積回路1個、論理和回路1個を通っているので、全加
算器7個、反転器1個、論理積回路1個、論理和回路1
個である。
【0153】したがって、第5の提案例の荷重平均回路
全体の最長経路は、加算回路232と加算回路365の
前後の選択器の部分を合わせて、全加算器7個、反転器
1個、論理積回路3個、論理和回路3個を経由してお
り、その遅延時間は約28(ns)となる。
【0154】これに対し、本提案例の荷重平均回路は、
第5の提案例の荷重平均回路の2個の選択器369,2
92を除去し、選択器378〜380を付加したもので
あり、最長経路は、前記2個の選択器369,292を
通過していた部分が選択器328を通過する部分として
置き換わっている。よって、最長経路は選択器1段分短
いことになり、全加算器7個、反転器1個、論理積回路
2個、論理和回路2個を経由することになる。
【0155】したがって、本提案例で遅延時間は約2(n
s)減って、26(ns)となる。
【0156】以上説明したように、本提案例の荷重平均
回路は、前記第5の提案例の荷重平均回路より更に短い
時間で動作することができ、計算時間を短縮した荷重平
均回路を提供することができる。
【0157】(荷重平均回路の実施例) 以下、本発明の実施例の荷重平均回路について図面を参
照しながら、説明する。
【0158】図35は本発明の実施例の荷重平均回路の
ブロック図である。同図において、381は第1の加算
回路(第1の加算手段)、382〜385は第1の選択
器(第1の選択手段)、386は第2の加算回路(第2
の加算手段)、387、388は第2の選択器(第2
選択手段)、389〜393は第3の選択器(第3の選
択手段)、394はデコーダ(制御手段)である。但
し、第5の選択器389〜393は2つの型に分かれ、
選択器389〜392が第1の型、残りの選択器393
が第2の型である。
【0159】図36に第1の加算回路の内部ブロック図
を、図37に第2の加算回路の内部ブロック図を示す。
図36、図37において、396〜402は桁上げ保存
加算器、195は桁上げ伝搬加算器である。
【0160】ここで、ビット幅をもつ信号同士の接続
は、互いに添字の数の大きいものから順に接続するもの
とする。例えば、図37において、桁上げ保存加算器4
02の出力OA[8:1] が桁上げ保存加算器401の入力I1
A[7:0]に接続され、一般的には、OA[8] - I1A[7],OA
[7] - I1A[6],....., OA[1] - I1A[0] のように接続さ
れる。勿論、信号同士のビット幅は等しくなければなら
ない。
【0161】桁上げ保存加算器の内部構成図を図38
に、桁上げ伝搬加算器の内部構成図を図39に示す。
【0162】図38、図39において、403〜409
及び412〜418は1ビットの全加算器、410、4
19は2入力論理積回路、411、420は2入力排他
的論理和回路である。図21に1ビットの全加算器の論
理回路の動作の真理値表を示す。
【0163】図40に第1の選択器の論理回路図を示
す。同図は同時に第3の選択器の第1の型の論理回路図
をも兼ねて示している。図40において、421〜43
6は2入力論理積回路、437〜444は2入力論理和
回路である。
【0164】図41に第2の選択器の論理回路図を示
す。同図において、445〜468は2入力論理積回
路、469〜476は3入力論理和回路である。
【0165】図42に第3の選択器の第2の型の論理回
路図を示す。同図において、477〜484は2入力論
理積回路である。
【0166】図43にデコーダの論理回路図を示す。同
図において、485〜489は2入力論理和回路、49
0は3入力論理和回路、491〜500は反転器、50
1〜513は2入力論理積回路である。
【0167】次に、本荷重平均回路の具体的構成及び動
作を説明する。
【0168】図38の桁上げ保存加算器は、8ビットの
2進数を3つ入力して2:1:1の重み付きの加算を行
ない、その加算結果を8ビットと9ビットとの2つの2
進数で出力する。
【0169】図39の桁上げ伝搬加算器は、8ビットの
2進数を2つ入力し、これ等を対等の重みで加算し、そ
の加算結果を9ビットの2進数1つで出力する。
【0170】第1の加算回路381は、1つの桁上げ保
存加算器と1つの桁上げ伝搬加算器を縦続接続すること
により、桁ずらしによってそれぞれ1/2,1/4,1
/8,1/16,1/32,1/32に重み付けられた
6つの8ビットの2進数を入力し、加算して、その合計
を出力するようになっている。重みの和は1になってお
り、また、各重み1/2,1/4,1/8,1/16,
1/32,1/32は公比1/2の等比数列になってい
る。
【0171】出力の重みは重みの和,即ち1であり、最
小の重み1/32とは5桁ずれた関係になるので、出力
は13ビットになる。
【0172】第2の加算回路386は、3つの桁上げ保
存加算器400〜402を縦続接続することにより、5
つの2進数を入力して重み付け加算し、その合計を8ビ
ットと11ビットの2つの2進数で出力する。出力の重
みをそれぞれ1/32とすれば、入力の重みはそれぞれ
1/32,1/64,1/128,1/256,1/2
56になる。1/32,1/64,1/128,1/2
56は公比1/2の等比数列になっている。
【0173】図40に示す第1の選択器は、入力信号
A、B、定数値0の3つの値から選択することができ
る。選択制御信号SA=1、SB=0のときは出力YはY=
Aになり、選択制御信号SA=0、SB=1のときは出力Y
はY=Bになり、SA=SB=0のときは出力はY=0にな
る。
【0174】図41に示す第2の選択器は、入力信号
A、B、Cの3つの値から1つを選択することができる
(定数値0も選ぶことができるが本実施例では用いな
い)。選択制御信号 SA =1、SB=SC=0のとき出力Y
はY=Aになり、選択制御信号SB=1、SA=SC=0のと
き出力YはY=Bになり、選択制御信号SC=1、SA=SB
=0のとき出力YはY=Cになる。
【0175】図40、図41に示す選択器において、選
択制御信号SA、SB、SCの入力パターンは上に述べた以外
は与えられることはない。
【0176】選択器393には、図40に示す選択器を
用いてもよいが、出力YにつきY=Aが選択されること
はないので、回路を簡素化して図42に示す選択器を用
いれば良い。図42に示す選択器は、選択制御信号SB=
1のとき出力YはY=Bになり、選択制御信号SB=0の
とき出力YはY=0になる。
【0177】このように全ての選択器が、入力されるデ
ィジタル入力信号の全てを切替えて選ぶ機能を必要とす
るとは限らない。従来例の荷重平均回路のように、選択
器の選択制御の組合わせ同士で実現するブレンド比率α
に重複のある場合があって、その冗長な部分(使わない
組合せ)に対応する選択機能を除去したり、又は回路量
の削減等のためにブレンド比率αの選択可能な場合の数
を減らすなどする場合に、一部の選択器は選択可能なデ
ィジタル入力信号を減らして、回路を簡素化することが
できる。
【0178】デコーダ394には、符号R及び信号AC
Cが入力される。前記符号Rはブレンド比率αを指定す
る符号であって、本実施例では9ビットの2進固定小数
点数(小数点以下8桁)を用いる。前記信号ACCはブ
レンド比率の精度を指定する1ビットの信号である。
【0179】本実施例の荷重平均回路の動作状態は、デ
コーダ394への入力に応じて、下記式(7),(8),(9) の
何れかが成立する場合に分類される。
【0180】 R[8] =1 …(7) R[8] =0 且つ{ACC=0又はR[2] =R[1] =R[0] =0} …(8) R[8] =0且つACC=1 且つ {R[2] =1又はR[1] =1又はR[0] =1} …(9) 以下、各々の場合の動作について述べる。
【0181】式(7) の場合には、デコーダ394の出力
は、 SA2,SA3,SA4,SA5,SA7,SA8=1であり、SB2,SB3,SB
4,SB5,SB7,SB8,SC7,SC8,SA9,SB9,SA10,SB10,SA11,SB11,
SA12,SB12,SB13=0であるので、選択器382〜38
5、387、388は入力信号Aを選択し、他の選択器
389〜393は定数値0を選択する。従って、加算回
路381の入力には全て入力信号Aが導かれるので、加
算回路381での計算はA/2 +A/4 +A/8 +A/16 + A
/32 + A/32 =Aとなり、出力は入力信号Aと等しい。
この場合、第2の加算回路386の入力には全て定数値
0が与えられるので、その第2の加算回路386の動作
は停止する。
【0182】また、前記式(7) の場合に、R[8:0] の固
定小数点数は1以上であるが、α>1の場合はブレンド
を定義しないので、α>1の場合はα=1として扱う。
即ち、R[8] =1ならば、R[7:0] の値に拘らず、α=
1として計算する。
【0183】式(8) の場合には、デコーダ394の出力
は、 SA2=!、SB2 =R[7] 、 SA3=!、SB3 =R[6]
、SA4 =!、SB4 =R[5] 、SA5 =!、SB5 =R[4]
、SA7=!、SB7 =R[3] 、SB8 =1であり、 SC7,SA
8,SC8,SA9,SB9,SA10,SB10,SA11,SB11,SA12,SB12,SB13=
0である(但し、「!」は論理の反転を指示する単項演
算子を示す)。この場合、例えば、選択器382はR
[7] によって入力信号A、Bのどちらかを選ぶよう制御
される。R [7] =1のとき出力YはY=Aに、R[7]
=0のとき出力YはY=Bになる。従って、Y=[ R
[7]xA + (1-R[7])xB ]と表すことができる。同様
に、選択器383、384、385、387がそれぞれ
R[6] 、R[5] 、R[4] 、R[3] 、によって入力信号
A、Bのどちらかを選ぶよう制御され、また、選択器3
88は入力信号Bを選択し、選択器389〜393は定
数値0を選択する。よって、選択器382〜385、3
87、388の出力を第1の加算回路381で重みをつ
けて加算した値は、下記式(10)のようになる。 [ R[7]xA + (1-R[7])x B ]/2 + [R[6]xA + (1-R[6])x B ]/4 + [R[5]x A + (1-R[5])x B ]/8 + [R[4]xA + (1-R[4])x B ]/16 + [ R[3]xA + ( 1-R[3])x B ]/32 + B/32 …(10) 前記式を更に次の2つの式(11),(12) に変形して行くこ
とができる。 [ R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/8 + R[4]/16 + R[3]/32 ]x A + [ (1-R[7]) /2 + (1-R[6])/4 + (1-R[5])/8 + (1-R[4])/16 + (1- R[3])/32 + 1/32 ]x B …(11) [ R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/8 + R[4]/16 +R[3]/32 ]x A + [ 1-(R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/8 + R[4]/16 +R[3]/32 ) ]x B …(12) 従って、ブレンド比率α=R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/
8 + R[4]/16+ R[3]/32とすると、出力はαx A + (1-
α)xBとなっている。
【0184】したがって、前記式(8) の場合は、R[7:
3] の5ビットによってブレンド比率を0〜0.96875 の
範囲で 1/32 = 0.3125刻みに32通り指定することがで
きる。別の言い方で言えば、式(8) の場合は、ブレンド
比率を、固定小数点2進数で、整数部が0で小数部が5
桁以下で表現できる場合と一致する。R[2:0] は無視さ
れる(切捨てと考えても良い)。また、このとき、第2
の加算回路386の入力には全て定数値0が与えられる
ので、第2の加算回路386の動作は停止させられる。
【0185】式(9) の場合には、デコーダ394の出力
は、 SA2=!、SB2 =R[7] 、 SA3=!、SB3 =R[6]
、SA4 =!、SB4 =R[5] 、SA5 =!、SB5 =R[4]
、SA7=SB7 =SA8 =SB8 =0、SC7 =SC8 =1、SA9
=!、SB9 =R[3] 、 SA10=!、SB10=R[2] 、SA11
=!、SB11=R[1] 、SA12=!、SB12=R[0] 、SB13=
1となる。従って、選択器382〜385はR[7:4] に
よって入力信号A、Bのどちらかを選ぶよう制御され、
選択器387、388はC(第2の加算回路386の出
力)を選択し、選択器389〜392はR[3:0] よって
入力信号A、Bのどちらかを選ぶよう制御され、選択器
393は入力信号Bを選択する。第2の加算回路386
の出力が選択器387、388を経由して第1の加算回
路381に入力されているので、これらの4つの構成要
素を合わせて1つの加算回路とみなすことができ、1/
2,1/4,1/8,1/16,1/32,1/64,
1/128,1/256,1/256に重み付けられた
9つの8ビットの2進数を入力して加算しその合計を出
力する加算回路とみなすことができる(厳密には、出力
の16ビットの下位3ビットが切捨てられて、13ビッ
トになっている。切捨てずに出力すれば全く機能の等価
なものになる)。選択器382〜385、選択器389
〜393の出力を前記の重み付けで合計することから、
第1の加算回路381の出力は下記式(13)のようにな
る。 [ R[7]xA + (1-R[7])x B ]/2 + [R[6]xA + (1-R[6])x B ]/4 + [R[5]x A + (1-R[5])x B ]/8 + [R[4]xA + (1-R[4])x B ]/16 + [ R[3]xA + ( 1-R[3])x B ]/32 + [ R[2]xA + (1-R[2])x B ]/64 + [ R[1]xA +(1- R[1])x B ]/128 + [R[0]xA + (1-R[0])x B ]/256 +B/256 …(13) この式を、更に下記式(14),式(15)に変形して行くこと
ができる。 [ R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/8 + R[4]/16 +R[3]/32 +R[2]/64 +R[1]/128 + R[0]/256 ]xA + [ (1-R[7])/2 + (1-R[6])/4 + (1-R[5])/8 + (1- R[4] )/16 + (1- R[3])/32 + (1- R[2])/64 + (1- R[1])/128 + (1-R[0])/256 + 1/256 ]x B …(14) [ R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/8 + R[4]/16 +R[3]/32 +R[2]/64 +R[1]/128 + R[0]/256 ]xA + [ 1-(R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/8 + R[4]/16+ R[3]/32 +R[2]/64 +R[1]/128 + R[0]/256 ) ]xB …(15) 従って、ブレンド比率α=R[7]/2 + R[6]/4 + R[5]/
8 + R[4]/16 + R[3]/32 +R[2]/64 +R[1]/128 + R
[0]/256 とすると、出力はαx A+ (1- α )xBとなっ
ている。
【0186】したがって、前記式(9) の場合は、R[7:
0] の8ビットによって、ブレンド比率αを0.00390625
〜0.99609375の範囲で 1/256 = 0.00390625 を最小の刻
み幅として指定することができる。常に 1/256刻みと考
えれば255通りであるが、前記式(8) の場合が除外さ
れるので、224通りある。別の言い方で言えば、式
(9) の場合は、ブレンド比率が、固定小数点2進数で整
数部が0で小数部が6桁以上8桁以下で表現できる場合
に等しい。このときは、第2の加算回路386も動作し
て、細かい精度のブレンド比率の実現に寄与している。
【0187】次に、本実施例の荷重平均回路と、第1の
提案例の荷重平均回路とのブレンド比率の精度を拡張し
たものの消費電力を比較する。
【0188】前記第1の提案例の荷重平均回路は、本実
施例と同様にブレンド比率αの最小の刻み幅を 1/256 =
0.00390625 とするためには拡張されなければならな
い。拡張した第1の提案例の荷重平均回路のブロック図
を図44に示す。同図において、514は加算回路、5
15〜523は選択器である。選択器は図18に示され
たものと同様である。
【0189】加算回路514の内部ブロック図を図45
に示す。同図において、523〜531は桁上げ保存加
算器、524は桁上げ伝搬加算器である。
【0190】図44の荷重平均回路においては、本実施
例と同様、ブレンド比率αの値は0〜1の範囲で 1/256
= 0.00390625 刻みに257通り指定することができ
る。
【0191】消費電力を算出するための仮定として、ど
ちらの荷重平均回路も、例えばCMOSなどの直流消費電力
の非常に少ない素子を用いており直流消費電力は無視で
きるものとし、電力は論理ゲート(全加算器を含む)の
出力端子において値が反転した時に消費されるとする。
但し、過渡的な反転は存在せず、どの出力端子も入力が
変化した時から次の入力が変化する時までの間に、多く
とも1回だけ反転して、正しい値になるものとする。そ
の消費電力の値は、出力負荷容量に依存する部分は簡単
のために無視して、どの端子でも1(MHz) 当り25( μ
W)を消費するものとする。
【0192】動作周波数は20(MHz) とし、どちらの荷
重平均回路もブレンド比率α=1で、入力信号Aの値を
そのまま出力するよう信号(S1〜S9、R、ACC)が固
定されているとする。
【0193】入力信号Aには、前記のような仮定の場合
に最大の電力を消費するパターンである(0,0,0,0,0,0,
0,0) と(1,1,1,1,1,1,1,1) とが、画素毎に交互に入力
されているとする。
【0194】本実施例の荷重平均回路では、ブレンド比
率α=1を実現するのは、前記式(7) の場合である。こ
のとき、選択器382〜385、387、388は入力
信号Aを選択し、選択器389〜393は定数値0を選
択する。よって、選択器382〜385、387、38
8の出力及び第1の加算回路381の出力の上位8ビッ
トは画素毎に反転し、選択器389〜393及び第2の
加算回路386の出力は全て0のままで、一定である。
【0195】選択器382〜385、387、388の
各々の内部では、入力信号Aの経路に当たる論理積回路
8個と論理和回路8個の出力が画素毎に反転する。
【0196】第1の加算回路381の内部は、桁上げ保
存加算器4個と桁上げ伝搬加算器1個のブロックで構成
され、更にそれぞれのブロックは1ビットの全加算器7
個と論理積回路1個、排他的論理和回路1個で構成され
ているが、前記の動作状態では、排他的論理和回路以外
の出力はすべて画素毎に反転するので、ブロック当り1
5個の出力が反転している。
【0197】したがって、反転する出力の数は、16
(選択器1個当り)×6+15(加算器ブロック当り)
×5=171であり、消費電力は、25( μW/MHz)×2
0(MHz) ×171( 個) =85500( μW)=85.5
(mW)である。
【0198】これに対し、拡張された第1の提案例の荷
重平均回路では、ブレンド比率α=1を実現するのは、
(S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9)=(1,1,1,1,1,1,1,1,1)
の場合であり、この場合、選択器515〜523の出力
が画素毎に反転する。
【0199】加算回路514の内部は、桁上げ保存加算
器7個と桁上げ伝搬加算器1個とのブロックで構成され
る。
【0200】選択器及び前記加算器ブロック内部の反転
する出力の数は提案例のものと同じあるから、反転する
出力の数は、16(選択器1個当り)×9+15(加算
器ブロック当り)×8=264であり、消費電力は、2
5( μW/MHz)×20(MHz) ×264( 個) =13200
0( μW)=132(mW)となる。
【0201】このように、ブレンド比率α=1の場合、
最大の消費電力は第1の提案例の荷重平均回路が132
(mW)であるのに対し、本実施例の荷重平均回路は85.
5(mW)と46.5(mW)少なくなる。
【0202】次に、ブレンド比率αが1でない場合の消
費電力を考える。この場合、入力として最大の消費電力
を与えるものは、入力信号A、Bに等しい信号として、
(0,0,0,0,0,0,0,0) と(1,1,1,1,1,1,1,1) が画素毎に交
互に入力されている場合である。
【0203】拡張された第1の提案例の荷重平均回路で
は、このような信号に対しては前記のブレンド比率α=
1の場合と同様に、132(mW)の電力を消費する。選択
器での信号の経路が違うだけで、反転する出力の数は同
じだからである。
【0204】本実施例の荷重平均回路では、式(8) の場
合と、式(9) の場合とで違いが生ずる。
【0205】前者の場合、選択器382〜385、38
7、388は入力信号A又はBを選択し、選択器389
〜393は定数値0を選択して、第2の加算回路386
は停止しているので、前記のブレンド比率α=1の場合
と同様に、85.5(mW)の電力を消費する。
【0206】一方、後者の場合は、選択器389〜39
3及び第2の加算回路386も動作するので、その消費
電力を加えなければならない。
【0207】これらの加えられる部分の反転する出力の
数は、16(選択器1個当り)×4(選択器9〜12)
+8(選択器13)+15(加算器ブロック当り)×3
=117であり、増加する消費電力は25( μW/MHz)×
20(MHz) ×117(個) =58500( μW)=58.
5(mW)であるので、この場合の実施例の荷重平均回路
の消費電力は、85.5+58.5=144(mW)とな
る。
【0208】最大の消費電力について再掲すると、拡張
された第1の提案例の回路ではブレンド比率αに拘らず
132(mW)であり、本実施例の荷重平均回路では、選択
器389〜393が定数値を選択する(つまり、第2の
加算回路386が動作しない)式(7) 及び式(8) の場合
は85.5(mW)であり、選択器389〜393が入力信
号を選択する(第2の加算回路386が動作する)式
(9) の場合は144(mW)である。
【0209】このように、本実施例の荷重平均回路は、
ブレンド比率が固定小数点2進数で表現して小数点以下
5桁までで表現できる場合に、拡張された第1の提案例
の荷重平均回路に比べて、約2/3の消費電力(最大
値)で済む。小数点以下が6桁以上になり細かい重みの
加算が必要な場合は、却って従来の回路より1割弱の消
費電力(最大値)の増加となる。従って、ブレンド比率
は小数点以下5桁までで設定する方が望ましい。
【0210】また、第2の加算回路386の動作/休止
の状態を画素毎かそれに近い速度で切替えた場合も、切
替えの際の回路のスイッチング動作で電力が消費され、
休止の状態での低消費電力の効果が失われるので、避け
るべきである。
【0211】画像の半透明合成に用いる場合、ブレンド
比率の切替えは最大の速さでも数百画素毎に行なわれる
場合が多い。この場合は前記のように消費電力低減の効
果が失われることはない。
【0212】人間の視覚によってブレンド比率の値を細
かい精度まで正確に知覚認識することは難しいので、ブ
レンド比率を固定する場合は、小数点以下5桁までで表
現できる値を用いることに問題はない。
【0213】人間の視覚はブレンド比率の変化(ひいて
は、その結果としての画像の変化)には敏感であるた
め、ブレンド比率の設定段階の幅が細かくなければ、ブ
レンド比率の値を変化させる際に画面がちらついてしま
う。
【0214】例えば、ブレンド比率を小数点以下5桁ま
でで表現して変化させる場合、最小刻み幅は 1/32 であ
るが、入力信号A、Bの画像のコントラストがはっきり
している場合などでは、ブレンド比率の変化の際に画面
がちらつき、変化の段階を知覚してしまう。ブレンド比
率を小数点以下8桁まで用いて表現して最小刻み幅で変
化させると、1/256 ずつ変化してゆき、画面の変化は滑
らかで画面のちらつきは知覚されない。
【0215】したがって、ブレンド比率を変化させる場
合の過渡的な状態としてのみ、第2の加算回路386が
動作し、細かい精度のブレンド比率が実現するようにす
れば、ブレンド比率の変化による画面の変化をスムーズ
に知覚させることができる。このような場合にのみ前記
式(9) の場合の動作を行なわせれば、第2の加算回路3
86が動作する状態の出現頻度を下げ、消費電力の少な
い状態の時間比率を大きくして、低消費電力の効果を発
揮させることができる。
【0216】尚、本実施例では、デコーダ394に入力
信号ACCを与え、この信号ACCによって第2の加算
回路386の停止を指示したが、R[2] =R[1] =R
[0] =0とすることによっても制御できるので、入力信
号ACCによる制御は行なわない場合には、ACC=1
として冗長な回路(即ち、論理積回路313)を除去す
ることができる。
【0217】尚、本実施例では、第1の加算回路381
と第2の加算回路386とに2分割したが、その他、3
以上の複数に分割してもよいのは勿論である。
【0218】以上説明したように、本実施例によれば、
小ビットの加算回路を複数設けて、ブレンド比率の値が
固定小数点2進数で小数点以下5桁までで表現できる等
の,ブレンド比率が比較的大きな重みだけの和で実現で
きる場合に、前記複数の加算回路のうち一部のみを使用
し、残る加算回路は動作を停止させながら、ブレンド計
算を可能にできるので、電力消費の低減を図ることがで
きる。
【0219】尚、以上の説明では、ブレンド比率を入力
して各選択器への選択制御信号を生成する制御手段とし
てデコーダを用いたが、本発明はこれに限定されず、そ
の他、制御手段を例えばROMにより構成してもよい。
この場合には、ブレンド比率の入力時から選択制御信号
の出力時までの遅延時間のバラツキが少なく、遅延時間
の最大値を小さく制限できる点で有利である。また、制
御手段をCPU及びそのソフトウェアにより構成しても
よく、この場合には、CPUの処理能力に余裕があれ
ば、ハードウェア量の低減を図ることが可能である。
【0220】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
、請求項及び請求項記載の発明の荷重平均回路に
よれば、小ビットの加算回路を複数設けて、ブレンド比
率が比較的大きな重みだけの和で実現できる場合に、前
記複数の加算回路のうち一部のみを使用し、残る加算回
路は動作を停止させながら、ブレンド計算を可能にでき
るので、電力消費の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウインドウ管理された画像ブレンド回路の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1中のデータセレクタの機能表を示す図であ
る。
【図3】図1中の画素ブレンド装置の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1中の1つの荷重平均回路の内部構成を示す
回路図である。
【図5】図1の画像ブレンド回路を用いた情報処理装置
のディスプレイ画面における第1〜第3のウインドウの
配置例を示す図である。
【図6】図5中のウインドウ重複部分の位置を示す図で
ある。
【図7】図5中の第1のウインドウに文書を、第2のウ
インドウに図柄をそれぞれ表示した例を示す図である。
【図8】ディスプレイ表示画面上で2情報が重ならない
図7の場合の各手段の記憶内容を示す図である。
【図9】図5中の第1のウインドウに文書を、第3のウ
インドウに図柄をそれぞれ表示した例を示す図である。
【図10】ディスプレイ表示画面上で2情報が一部領域
で重なる図9の場合の各手段の記憶内容を示す図であ
る。
【図11】他のウインドウ管理された画像ブレンド回路
の構成を示すブロック図である。
【図12】図11中のデータセレクタの機能表を示す図
である。
【図13】ディスプレイ表示画面上で2情報が重ならな
い図7の場合の各手段の記憶内容を示す図である。
【図14】ディスプレイ表示画面上で2情報が一部領域
で重なる図9の場合の各手段の記憶内容を示す図であ
る。
【図15】更に他のウインドウ管理された画像ブレンド
回路の構成を示すブロック図である。
【図16】ウインドウの重複がない場合の図15中のウ
インドウ情報記憶装置の記憶内容の例を表わす表を示す
図である。
【図17】ウインドウの重複がある場合の図15中のウ
インドウ情報記憶装置の記憶内容の例を表わす表を示す
図である。
【図18】第1の提案例における荷重平均回路に備える
選択器の論理回路図である。
【図19】同荷重平均回路に備える第1の部分加算回路
の内部ブロック図である。
【図20】同荷重平均回路に備える第2の部分加算回路
の内部ブロック図である。
【図21】1ビットの全加算器の動作の真理値表を示す
図である。
【図22】本発明の第2の提案例における荷重平均回路
のブロック図である。
【図23】零捨一入を行なう回路の論理回路図である。
【図24】本発明の第3の提案例における荷重平均回路
のブロック図である。
【図25】同荷重平均回路に備えるデコーダの論理回路
図である。
【図26】本発明の第4の提案例における荷重平均回路
のブロック図である。
【図27】同荷重平均回路に備える第1の選択器の論理
回路図である。
【図28】同荷重平均回路に備える第2の選択器の論理
回路図である。
【図29】第2の提案例における荷重平均回路に備える
デコーダの論理回路図である。
【図30】本発明の第5の提案例における荷重平均回路
のブロック図である。
【図31】同荷重平均回路に備える第2の部分加算回路
のブロック図である。
【図32】同荷重平均回路に備える4ビットの桁上げ伝
搬加算器のブロック図である。
【図33】同荷重平均回路に備える4ビットと7ビット
の値を加算する桁上げ伝搬加算器のブロック図である。
【図34】本発明の第6の提案例における荷重平均回路
のブロック図である。
【図35】本発明の実施例における荷重平均回路のブロ
ック図である。
【図36】同荷重平均回路に備える第1の加算回路のブ
ロック図である。
【図37】同荷重平均回路に備える第2の加算回路のブ
ロック図である。
【図38】同荷重平均回路に備える桁上げ保存加算器の
内部構成図である。
【図39】同荷重平均回路に備える桁上げ伝搬加算器の
内部構成図である。
【図40】同荷重平均回路に備える第1の選択器の論理
回路図である。
【図41】同荷重平均回路に備える第2の選択器の論理
回路図である。
【図42】同荷重平均回路に備える第3の選択器の論理
回路図である。
【図43】同荷重平均回路に備えるデコーダの論理回路
図である。
【図44】第1の提案例の荷重平均回路を拡張した荷重
平均回路のブロック図である。
【図45】荷重平均回路に備える第1の加算回路の内
部構成図である。
【図46】従来の荷重平均回路の第1の例を示すブロッ
ク図である。
【図47】従来の荷重平均回路の第2の例を示すブロッ
ク図である。
【図48】従来の荷重平均回路の第3の例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101 画素位置情報供給装置 10,103 画像メモリ 104 画素ブレンド装置 105 カウンタ 106 ブレンド比率バッファ 107,133 データセレクタ 108,134 アトリビュートバッファ 109 中央処理装置 111 〜113 荷重平均回路 394 デコーダ(制御手段) 381 第1の加算回路(第1の加算手段) 382 〜385 第1の選択器(第1の選択手段) 386 第2の加算回路(第2の加算手段) 387,388 第2の選択器(第2の選択手段) 389 〜393 第3の選択器(第3の選択手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 11/00 100 G06T 11/00 100Z G09G 5/14 G09G 5/14 C (31)優先権主張番号 特願平6−8960 (32)優先日 平成6年1月31日(1994.1.31) (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 平3−163595(JP,A) 特開 平3−144693(JP,A) 特開 平1−136233(JP,A) 特開 平3−75925(JP,A) 特開 昭63−145527(JP,A) 特開 平1−205327(JP,A) 特開 平5−100653(JP,A) 特開 平4−220693(JP,A) 特開 平4−256999(JP,A) 特公 平3−74543(JP,B2) 特公 平4−21891(JP,B2) インターフェース、16[12](平成2 年12月1日)、CQ出版、P.218−221 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 7/38 - 7/54 G06F 17/10 G06F 3/14 - 3/153 G06G 5/14 G06T 3/00 G06T 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i、j、m、nを2以上の整数とし、k
    を自然数とし、 i進数表現されたk個の信号よりなる第1の組の信号と
    i進数表現されたj−k個(j>k)の信号よりなる第
    2の組の信号とのj個の信号が入力され、前記j個の信
    号に対して各々そのj個の入力に各々対応した重みを乗
    算し、その各乗算結果を加算して、その加算結果をi進
    数表現された信号として出力する第1の加算手段と、 i進数表現されたm個のディジタル入力信号の中から1
    つを選択するk個の第1の選択手段とを具備し、 前記k個の第1の選択手段により各々選択されたk個の
    信号が前記第1の組の信号として前記第1の加算手段に
    入力され、 i進数表現されたn個の信号が入力され、前記n個の信
    号に対して各々そのn個の入力に各々対応した重みを乗
    算し、その各乗算結果を加算して、その加算結果をi進
    数表現されたj−k個の信号として出力する第2の加算
    手段と、 前記第2の加算手段に対応してj−k個設けられ、その
    対応する第2の加算手段の出力信号及び前記m個のディ
    ジタル入力信号中から1つを選択する第2の選択手段を
    具備し、 前記j−k個の第2の選択手段により各々選択されたj
    −k個の信号が前記第2の組の信号として前記第1の加
    算手段に入力され、 前記m個のディジタル入力信号及びi進数表現された定
    数値信号の中から1つを選択するn個の第3の選択手段
    を具備し、 前記n個の第3の選択手段により各々選択されたn個の
    信号が前記第2の加算手段に入力され、 ブレンド比率が与えられ、m個のディジタル入力信号を
    前記与えられたブレンド比率で混合するように前記j個
    の選択手段を制御する制御手段を具備したことを特徴と
    する荷重平均回路。
  2. 【請求項2】 第2の組に属する信号の数(j−k)は
    2であることを特徴とする請求項記載の荷重平均回
    路。
  3. 【請求項3】 整数iはi=2であり、 第1の加算手段の各重みは、その各重みを大きい順に並
    べた第1の数列が、前記第1の数列の最後の項を除い
    て、公比1/2の等比数列をなし、この第1の数列の先
    頭の項の値は1/2であり、 前記第1の数列の最後の項の値はその最後の項の直前の
    項の値に等しく、 前記第1の数列の最後の2つの項の重みが各々第2の組
    の2つの信号の各々と乗算され、 第2の加算手段の各重みは、その各重みを大きい順に並
    べた第2の数列が、前記第2の数列の最後の項を除い
    て、公比1/2の等比数列をなし、この第2の数列の先
    頭の項の値は前記第1の数列の最後の項の値と等しく、 前記第2の数列の最後の項の値がその直前の項の値に等
    しいことを特徴とする請求項記載の荷重平均回路。
  4. 【請求項4】 整数j、m、nは各々、j=6、m=
    2、n=5であることを特徴とする請求項記載の荷重
    平均回路。
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