JP3207966U - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、マスク本体部と着用者の顔面との間への花粉や微粒子の吸い込みが抑制するとともに、マスク本体部の口元周囲の空間を十分に確保することができるマスクを提供することを目的とする。【解決手段】マスク1は、着用者の鼻側に配置される上縁部31、着用者の顎側に配置され上縁部31より長さの短い下縁部33、上縁部31の一端と接する一端を有し上縁部31と直交する直線状の直交縁部35a,35b、及び直交縁部35a,35bの他端と下縁部33の一端とを結び直交縁部35a,35bと連なる斜縁部37aとを有するマスク本体部3と、直交縁部35a,35bの近傍領域に設けられる一端、及び斜縁部37a,37bの近傍領域に設けられる他端とを有する耳掛け部5a,5bと、マスク本体部3の中央部に上縁部31と平行に配置される第一保形部材2とを備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、着用者の顔に装着されるマスクに関する。
マスクには、プリーツ型や立体型など、種々の形状のマスクがある。特許文献1には、プリーツ型のマスクが開示されている。図6は、特許文献1に記載されたプリーツ型のマスク900の正面図であり、マスク900の使用前の状態を示している。図6に示すように、マスク900は、シート材料を折り畳んで構成されたマスク本体920と、マスク本体920の左右両側部にそれぞれ取り付けられた耳掛け紐990とを備えている。さらに、マスク900は、マスク本体920に取り付けられた弾性部材930を備えている。弾性部材930は、着用者が呼吸しやすくかつ着用者の顔とマスク本体920との間の空間が蒸れにくくなるように、着用者の口とマスク本体920との間に安定的に空間を保持するようになっている。
特開2007−97904号公報
特許文献1に記載されているような弾性部材を備えた一般的なプリーツ型マスクは、着用者が呼吸しやすくかつ着用者の顔とマスク本体との間の空間を蒸れにくくすることができる。しかしながら、このようなプリーツ型マスクでは、マスクを着用する際に着用者がマスク本体を縦方向に引き伸ばして耳掛け紐を耳に掛けると、マスク本体の左右両側部のうち、耳掛け紐に接続された部位が耳掛け紐によって耳側に引っ張られるのに対し、マスク本体の中央部分は着用者の顔面側に留まる。このため、着用者が呼吸しやすくかつ着用者の顔とマスク本体との間の空間を蒸れにくくできたとしても、マスク本体の左右両側部は使用前の状態と比べて例えば正面側に迫り出すように湾曲し、マスク着用時にマスク本体と着用者の顔面、特に頬の部分との間に隙間が生じてしまう。この隙間から花粉や微粒子が侵入してしまうため、従来のプリーツ型マスクでは、マスク本体と着用者の顔面(特に鼻及び口)との間への花粉や微粒子の吸い込みを十分に防止できないという問題がある。
本考案の目的は、マスク本体部と着用者の顔面との間への花粉や微粒子の吸い込みを抑制するとともに、マスク本体部の口元周囲の空間を十分に確保することができるマスクを提供することにある。
本考案の一態様によるマスクは、着用者の鼻側に配置される上縁部、前記着用者の顎側に配置され前記上縁部より長さの短い下縁部、前記上縁部の一端と接する一端を有し前記上縁部と直交する直線状の直交縁部、及び前記直交縁部の他端と前記下縁部の一端とを結び前記直交縁部と連なる斜縁部とを有するマスク本体部と、前記直交縁部の近傍領域に設けられる一端、及び前記斜縁部の近傍領域に設けられる他端を有する耳掛け部と、前記マスク本体部の中央部に前記上縁部と平行に配置される第一保形部材とを備える。
本考案によれば、マスク本体部と着用者の顔面との間への花粉や微粒子の吸い込みを抑制するとともに、マスク本体部の口元周囲の空間を十分に確保することができる。
本考案の第1実施形態によるマスク1の概略構成を示す正面図であって、マスク1を着用者が装着した際に外側に向けられる側から見た図である。 本考案の第1実施形態によるマスク1の概略構成を示す背面図であって、マスク1を着用者が装着した際に着用者側に向けられる側(裏面側)から見た図である。 本考案の第1実施形態によるマスク1の断面を示す図であって、図1に示す仮想直線である中心線A−Aでマスク1を切断した切断面を模式的に示している。 本考案の第1実施形態によるマスク1の使用状態を模式的に示す図である。 本考案の第2実施形態によるマスク10の概略構成を示す正面図であって、マスク10を着用者が装着した際に外側に向けられる側から見た図である。 従来技術によるマスク900の概略構成を示す平面図である。
〔第1実施形態〕
本考案の第1実施形態によるマスクについて、図1から図4を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態によるマスク1は、マスク本体部3と、マスク本体部3に設けられた耳掛け部5a,5bとを備えている。マスク本体部3は、着用者の口を少なくとも覆う大きさを有している。
まず、マスク1のマスク本体部3について説明する。マスク本体部3は、着用者がマスク1を装着した際に着用者の鼻側に配置される上縁部31と、着用者の顎側に配置され上縁部31より長さの短い下縁部33とを有している。上縁部31と下縁部33とは、平行に配置されている。マスク本体部3において、上縁部31の長さに対する下縁部33の長さの比率は、例えば30%以上かつ50%未満である。さらに、マスク本体部3は、上縁部31の一端と接する一端を有し上縁部31と直交する直線状の直交縁部35aと、直交縁部35aの他端と下縁部33の一端とを結び直交縁部35aと連なる斜縁部37aとを有している。直交縁部35aと上縁部31とで形成される角部355aは、曲線形状に形成されている。これにより、着用者がマスク1を装着した際に、マスク本体部3の角部355aが着用者の頬に触れても着用者に痛みや痒みなどの不快感を与えないようになっている。
斜縁部37aは、マスク本体部3の外側方向へ突出するように屈曲した形状の屈曲部373aを有している。具体的には、斜縁部37aは、直交縁部35aの他端と屈曲部373aとを結ぶ直線状の上側斜縁137aと、屈曲部373aと下縁部33の一端とを結ぶ直線状の下側斜縁139aとで構成され、屈曲部373aにおいて、上縁部31に対して下縁部33が配置されている側に向かって屈曲している。また、屈曲部373aにおけるマスク本体部3の内角αは、鈍角である。
マスク本体部3は、積層された第1及び第2シート状部材(複数のシート状部材の一例)11,13と、マスク本体部3の周縁領域に設けられて第1及び第2シート状部材11,13が互いに溶着された溶着部310a,310b,310c,310d,310e,310f(以下、「溶着部310a〜310f」と略記する場合がある)とを有している。第1及び第2シート状部材11,13のそれぞれは、例えば熱可塑性合成樹脂を素材とする不織布で形成されている。本実施形態によるマスク1では、第1シート状部材11は複数の不織布を積層して形成され、第2シート状部材13は1枚(単層)の不織布で形成されている。しかし、第1シート状部材11及び第2シート状部材13における不織布の積層数はこれに限られず、第1シート状部材11及び第2シート状部材13がともに複数の不織布を積層して形成されていてもよく、第1シート状部材11が単層の不織布で形成され、第2シート状部材13が複数の不織布を積層して形成されていてもよい。また、第1シート状部材11及び第2シート状部材13がともに単層の不織布で形成されていてもよい。
第1シート状部材11及び第2シート状部材13は積層されて溶着部310a〜310fにおいて溶着されている。言い換えると、マスク本体部3は第1シート状部材11及び第2シート状部材13を重ね合わせた二層構造を有している。第2シート状部材13は、第1シート状部材11の全面に対向して設けられている。マスク本体部3の上縁部31及び下縁部33は、第1シート状部材11の折り返し部分の頂部によって形成されている。また、マスク本体部3の直交縁部35a、斜縁部37a、直交縁部35b及び斜縁部37bのそれぞれは、第1及び第2シート状部材11,13の端部が合さって形成されている。
溶着部310e,310a,310c,310f,310d,310bは、マスク本体部3の外周面を形成する上縁部31、直交縁部35a、斜縁部37a、下縁部33、斜縁部37b及び直交縁部35bに沿って形成されている。溶着部310e,310a,310c,310f,310d,310bは、上縁部31、直交縁部35a、斜縁部37a、下縁部33、斜縁部37b及び直交縁部35bの近傍において、マスク本体部3の正面及び裏面の所定の領域に形成されている。
溶着部310a,310bは、それぞれ複数個所に設けられ、直交縁部35a、35bに沿うように2列で設けられている。直交縁部35a側から順に、菱形形状を有する溶着部310aと円形状を有する溶着部310aが配置されている。同様に、直交縁部35b側から順に、菱形形状を有する溶着部310bと円形状を有する溶着部310bが配置されている。
溶着部310c,310dは、それぞれ複数個所に設けられ、斜縁部37a,37bに沿うように2列で設けられている。斜縁部37a側から順に、菱形形状を有する溶着部310cと円形状を有する溶着部310cが配置されている。同様に、斜縁部37b側から順に、菱形形状を有する溶着部310dと円形状を有する溶着部310dが配置されている。
溶着部310eは、複数個所に設けられ、上縁部31に沿うように2列で設けられている。溶着部310eは菱形形状を有している。溶着部310fは、複数個所に設けられ、下縁部33に沿うように2列で設けられている。下縁部33側から順に、菱形形状を有する溶着部310fと円形状を有する溶着部310fが配置されている。溶着部310eは、直交縁部35a及び直交縁部35bの間に亘って設けられているのに対し、溶着部310fは、表裏判別部4(詳細は後述する)によって斜縁部37a側と斜縁部37b側とに分かれて設けられている。
マスク1は、マスク本体部3の中央部に上縁部31とほぼ平行に配置される第一保形部材2を備えている。第一保形部材2は、薄板長方形状を成すように形成されている。第一保形部材2は、可撓性の熱可塑性樹脂(例えばプラスチック)などで形成されている。第一保形部材2は、着用者が容易に曲げることができるようになっている。また、第一保形部材2は、一旦所定形状に変形すると、再び外力がかからない限りその所定形状を保持するようになっている。このため、着用者がマスク1を着用する前及び着用した後(着用中も含む)の少なくともいずれかの時点で第一保形部材2をマスク1の正面側に向けて湾曲させて変形させると、第一保形部材2は、着用者の口元とマスク本体部3との間に安定的に空間を保持できる。
第一保形部材2は、マスク本体部3に設けられた溶着部310g及び溶着部310hに挟まれてマスク本体部3に保持されている。溶着部310gは、2列で複数個所に直線状に設けられている。溶着部310gのそれぞれは長方形状を有している。溶着部310gは、直交縁部35a及び直交縁部35bの間に亘って設けられている。溶着部310gは、第一保形部材2の短辺の長さよりも長い間隔を設けて第一保形部材2の両長辺に沿って2列に配置されている。第一保形部材2と2つの溶着部310gとの間には、それぞれ所定の間隙が設けられている。溶着部310hは、第一保形部材2の両短辺のそれぞれと所定の間隙を設けて配置されている。
第一保形部材2は、2列の溶着部310gと、2つの溶着部310hと、マスク本体部3を構成する第1シート状部材11及び第2シート状部材13とによって形成される所定空間に収容されている。この所定空間は、第一保形部材2よりも大きく形成されている。第1シート状部材11及び第2シート状部材13は不織布で形成されているため、第一保形部材2がこの所定空間内で自由に動かずに所定位置からほとんどずれないようになっている。しかしながら、マスク1の着用者が第一保形部材2に力を加えることによって、第一保形部材2はこの所定空間内でずれることができる。
第一保形部材2は、上縁部31と直交縁部35a,35bとで囲まれる領域内に配置されている。これにより、第一保形部材2は、マスク本体部3が伸長状態(詳細は後述する)にあると下縁部33よりも上縁部31寄りに設けられる。このため、第一保形部材2は、マスク1の着用状態において着用者の鼻の頭と口元との間に配置される。その結果、第一保形部材2は、マスク本体部3とマスク1の着用者の口元との間に空間を確保するだけでなく、マスク1の着用時に着用者の顔面の輪郭を引き締めた状態(いわゆる、「小顔」)に見せることができる(詳細は後述する)。
マスク本体部3は、上縁部31側に沿うように配置される第二保形部材9を有している。第二保形部材9は薄板長方形状を成すように形成されている。第二保形部材9は、上縁部31の一部を所定の形状で保持するようになっている。第二保形部材9は、可撓性の熱可塑性樹脂(例えばプラスチック)などで形成されている。第二保形部材9は、着用者が容易に曲げることができるようになっている。また、第二保形部材9は、一旦所定形状に変形すると、再び外力がかからない限りその所定形状を保持するようになっている。このため、着用者がマスク1を着用した後に第二保形部材9を鼻の形状に合わせて変形させると、第二保形部材9は、マスク本体部3の上縁部31及び溶着部310eの一部を着用者の鼻の形状に合った状態で保持できる。これにより、第二保形部材9は、上縁部31及び溶着部310eと着用者の顔面との間に隙間が生じるのを防止できる。
第一保形部材2は、第二保形部材9よりも長くなっている。より具体的には、第一保形部材2は、第二保形部材9よりも長い長辺を有している。また、第一保形部材2は、第二保形部材9よりも短い短辺を有している。第一保形部材2は、マスク1の着用者の口元とマスク本体部3との間に空間を確保するために、直交縁部35a,35bの近傍まで延在して設けられている。一方、第二保形部材9は、マスク1の着用者の鼻の形状に沿い、かつ着用者の鼻の近傍においてマスク本体部3と着用者の顔面との間に隙間が生じるのを防止できればよいため、第一保形部材2ほどには直交縁部35a,35b側に延在していない。
第二保形部材9は、上縁部31の近傍に設けられた領域である溶着部310eに配置されている。第二保形部材9は、溶着部310eと、溶着部310eの領域内に設けられた溶着部310iとに挟まれてマスク本体部3に保持されている。溶着部310eは、第二保形部材9の短辺の長さよりも長い間隔を設けて第二保形部材9の両長辺に沿って2列に配置されている。第二保形部材9と2つの溶着部310eとの間には、それぞれ所定の間隙が設けられている。溶着部310iは、第二保形部材9の両短辺のそれぞれと所定の間隙を設けて配置されている。
第二保形部材9は、溶着部310eにおいて折り返されて溶着された第1シート状部材11に挟まれて配置されている。より具体的には、第二保形部材9は、2列の溶着部310eと、2つの溶着部310iと、折り返された第1シート状部材11とによって形成される所定空間に収容されている。この所定空間は、第二保形部材9よりも大きく形成されている第1シート状部材11は不織布で形成されているため、第二保形部材9は、この所定空間内で自由に動かずに所定位置からほとんどずれないようになっている。しかしながら、マスク1の着用者が第二保形部材9に力を加えることによって、第二保形部材9は、この所定空間内でずれることができる。
マスク本体部3は、下縁部33寄りであって溶着部310fの間に挟まれて形成された表裏判別部4を有している。表裏判別部4は、正面側からマスク本体部3を見た場合(図1参照)と、裏面側からマスク本体部3を見た場合(図2参照)とで、異なる形状を有している。本例では、表裏判別部4は、正面側から見ると文字列「abcde」で構成され、裏面側から見ると文字列「abcde」を鏡に映した形状で構成されている。このように、表裏判別部4は、正面側から見たときと裏面側から見たときとで異なる形状を有するため、着用者がマスク1を着用する際にマスク本体部3の着用方向を間違えてしまうのを防止できる。また、図1及び図2に示すように、マスク本体部3を正面側から見たときに正常な形状となり、マスク本体部3を裏面側から見たときには異常な形状(図2に示すように鏡に映された形状)となるように表裏判別部4を構成することにより、表裏判別部4は、マスク1の着用者がマスク本体部3の着用方向を間違えてしまうことをより一層防止できるようになる。
図1及び図2では、表裏判別部4は、マスク1とは無関係な文字列「abcde」で構成されているが、これに限られない。表裏判別部4は、例えばマスク1の製造業者の社名又はロゴマークやマスク1の商品名など、マスク1に関する情報を含む文字列であってもよい。また、表裏判別部4は、マスク本体部3の正面側と裏面側とを区別できる形状を有していれば、文字列以外の図形、あるいは文字列及び図形の組み合わせなどあってもよい。
マスク本体部3は、直交縁部35aと斜縁部37aとに跨る領域に設けられてマスク本体部3の内側、すなわち中心部に向かって切り欠かれた切欠き部39aを有している。切欠き部39aは、マスク本体部3の中心部に向かってV字形状に食い込んでいる。切欠き部39aにおいて最もマスク本体部3の中心部に近い頂部は、直交縁部35aの他端と斜縁部37aの上側斜縁137aの一端とによって形成されている。第一保形部材2は、切欠き部39a,39bの近傍に配置されている。第一保形部材2の一方の短辺が切欠き部39aの近傍に配置され、第一保形部材2の他方の短辺が切欠き部39bの近傍に配置されている。
図1及び図2に示すように、マスク本体部3は、上縁部31の中心点と下縁部33の中心点とを結んだ中心線A−Aを対称軸として左右が線対称の構造を有している。具体的には、マスク本体部3は、中心線A−Aを対称軸として直交縁部35aと線対称の関係にある直交縁部35bと、中心線A−Aを対称軸として斜縁部37aと線対称の関係にある斜縁部37bとを有している。また、マスク本体部3は、中心線A−Aを対称軸として切欠き部39aと線対称の関係にある切欠き部39bを有している。さらに、マスク本体部3は、中心線A−Aを対称軸として溶着部310aと線対称の関係にある溶着部310bと、中心線A−Aを対称軸として溶着部310cと線対称の関係にある溶着部310dとを有している。
直交縁部35bは、上縁部31の他端と接する一端を有し、上縁部31と直交する直線状に形成されている。直交縁部35bと上縁部31とで形成される角部355bは、曲線形状に形成されている。斜縁部37bは、直交縁部35bの他端と下縁部33の他端とを結び、直交縁部35bと連なるように形成されている。また、斜縁部37bは、屈曲した形状の屈曲部373bを有している。さらに、斜縁部37bは、直交縁部35bの他端と屈曲部373bとを結ぶ直線状の上側斜縁137bと、屈曲部373bと下縁部33の他端とを結ぶ直線状の下側斜縁139bとを有している。屈曲部373bは、中心線A−Aを対称軸として屈曲部373aと線対称の関係にあり、上側斜縁137bは、中心線A−Aを対称軸として上側斜縁137aと線対称の関係にあり、下側斜縁139bは、中心線A−Aを対称軸として下側斜縁139aと線対称の関係にある。また、切欠き部39bにおいて最もマスク本体部3の中心部に近い頂部は、直交縁部35bの他端と斜縁部37bの上側斜縁137bの一端とによって形成されている。
なお、中心線A−Aを対称軸として線対称の関係にある一対の構造同士は、マスク本体部3を中心線A−Aで折り畳んだ場合に同一形状となり、同等の作用・効果を有する。したがって、直交縁部35aと直交縁部35bとは同等の作用・効果を有し、斜縁部37aと斜縁部37bとは同等の作用・効果を有する。また、切欠き部39aと切欠き部39bとは同等の作用・効果を有する。さらに、溶着部310aと溶着部310bとは同等の作用・効果を有し、溶着部310cと溶着部310dとは同等の作用・効果を有する。
次に、耳掛け部5a,5bについて説明する。図1及び図2に示すように、マスク1は、マスク本体部3に環状に接続された耳掛け部5a,5bを有している。耳掛け部5a,5bの一端と他端とは、それぞれ、切欠き部39a,39bを挟んでマスク本体部3に設けられている。耳掛け部5a,5bは互いに同一寸法かつ同一形状であって同等の作用・効果を有する。このため、以下、耳掛け部の詳細な構成について耳掛け部5aを例にとって説明し、耳掛け部5bについては説明を省略する。
耳掛け部5aは、糸状部材を編組して伸縮性を有する紐状に形成されている。耳掛け部5aは、糸状部材を編組して形成されたメッシュ構造の側壁を備えた筒形状を有している。耳掛け部5a,は、例えばリリアン編み又は筒編みにより形成さている。耳掛け部5aを構成する糸状部材は、熱可塑性合成樹脂で形成されている。耳掛け部5aは、熱可塑性合成樹脂として例えばポリウレタン及びポリエステルが用いられている。耳掛け部5aは、糸状のポリウレタン及びポリエステルを交差して編むことによって形成されている。また、快適な装着感を考慮すると、耳掛け部5aの太さ(溶着部分を除く)は、マスク1の装着前の状態、すなわち自然長の状態で直径5mmであることが望ましい。耳掛け部5bは、耳掛け部5aと同様の素材で形成され、同様の形状を有している。
また、耳掛け部5a,5bは、伸長した状態から伸長していない状態に戻ろうとする戻り力が所定の範囲となるように形成されている。このため、マスク1は、着用者がマスク1を長時間装着していても、着用者の耳に痛みや痒みなどの不快感を与えないようになっている。
図2に示すように、耳掛け部5aは、直交縁部の近傍領域351aに設けられる一端と、斜縁部の近傍領域371aに設けられる他端とを有している。耳掛け部5aは、マスク本体部3の裏面(着用者側の面)において直交縁部の近傍領域351a及び斜縁部の近傍領域371aに溶着されることでマスク1に接続されている。
耳掛け部5aの一端が設けられている直交縁部の近傍領域351aは、溶着部310a及び溶着部310eの一部を含む領域である。直交縁部の近傍領域351aは、溶着部310a,310eが交差する交差領域の一部を含んでいる。また、耳掛け部5aの他端が設けられている斜縁部の近傍領域371aは、溶着部310cの一部を含む領域である。直交縁部の近傍領域351aは、着用者側から見てマスク本体部3の左上に配置された角部355aの近傍に位置しており、直交縁部35aの他端よりも直交縁部35aの一端の近くに位置している。また、直交縁部の近傍領域351aは、直交縁部35aの他端よりも、上縁部31の一端に近くに位置している。さらに、斜縁部の近傍領域371aは、上側斜縁137aの一端及び下側斜縁139aの他端のいずれよりも屈曲部373aの近くに位置している。
直交縁部の近傍領域351aは、図2に示す位置に限られず、溶着部310aの少なくとも一部を含み、溶着部310aに隣接する位置に設けられていればよい。例えば直交縁部の近傍領域351aは、溶着部310aの少なくとも一部を含み溶着部310aと溶着部310eとの交差領域の直下の位置に設けられていてもよい。また、斜縁部の近傍領域371aも、図2に示す位置に限られず、斜縁部37aの近傍であれば、屈曲部373aよりも下側斜縁139aの他端に近い位置に設けられていてもよい。例えば斜縁部の近傍領域371aは、屈曲部373aよりも下縁部33に近い位置に設けられていてもよい。
マスク本体部3は、中心線A−Aを対称軸として直交縁部の近傍領域351aと線対称の関係にある直交縁部の近傍領域351bと、中心線A−Aを対称軸として斜縁部の近傍領域371aと線対称の関係にある斜縁部の近傍領域371bとを有している。直交縁部の近傍領域351aと直交縁部の近傍領域351bとが線対称の位置に設けられ、斜縁部の近傍領域371aと斜縁部の近傍領域371bとが線対称の位置に設けられていることにより、耳掛け部5a,5bはマスク本体部3において線対称の位置に接続される。このため、装着時においてマスク1は着用者の顔面にバランスよく装着され、快適な装着感が得られる。
次に図1、図2を参照しつつ図3を用いて第1シート状部材11、第2シート状部材1
3が襞状に折りたたまれる構造について説明する。マスク1は、第1シート状部材11及び第2シート状部材13を襞状に折り畳んでマスク本体部3が形成された襞型(プリーツ型)のマスクである。図1から図3に示すように、マスク本体部3は、直交縁部35a及び斜縁部37aと、直交縁部35b及び斜縁部37bとの間に亘って形成された複数の折り目によって段階的に折り畳まれて形成されている。なお、第2シート状部材13は、第1シート状部材11の全面に対向して設けられているが、理解を容易にするため、後述する中央襞部71、上側襞部73a及び第3下側襞部79bと対向してマスク本体部3の裏面側に設けられた第2シート状部材13のみを図示している。
具体的には、マスク本体部3は、上縁部31の延伸方向に対して折り目が並列に形成されている襞部7を有している。襞部7は、第1シート状部材11と第2シート状部材13とが折り畳まれて形成されている。図3に示すように、襞部7は、中央に設けられた中央襞部71と、中央襞部71の折り返し部711aと一部が対向して上縁部31側に設けられた上側襞部73aとを有している。中央襞部71と第2シート状部材13との間の空間部には第一保形部材2が配置されている。上側襞部73aの上端側は、マスク本体部3の上縁部31側で、第1シート状部材11が折り返されて形成されている。上側襞部73aにおける第1シート状部材11の折り返し部分の頂部は、上縁部31を形成している。上側襞部73a内の空間部には第二保形部材9が配置されている。また、襞部7は、中央襞部71の折り返し部711bと一部が対向して下縁部33側に設けられた第1下側襞部75bと、第1下側襞部75bの折り返し部751bと一部が対向して第1下側襞部75bよりも下縁部33側に設けられた第2下側襞部77bと、第2下側襞部77bの折り返し部771bと一部が対向して第2下側襞部77bよりも下縁部33側に設けられた第3下側襞部79bとを有している。また、第3下側襞部79bにおける第1シート状部材11の折り返し部分の頂部は、下縁部33を形成している。
襞部7が有する上側襞部73a、中央襞部71、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3下側襞部79bの折り目は上縁部31の延伸方向に対して並列に形成されている。このため、上側襞部73a、中央襞部71、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3下側襞部79bは、マスク本体部3において上縁部31の延伸方向に対して並列して配置されている。また、折り返し部711a,711b,751b,771bもマスク本体部3において上縁部31の延伸方向に対して並列して配置されている。
襞部7は、中央襞部71の上側と下側で非対称になっている。図3に示すように、中央襞部71の上側には1つの襞部(上側襞部73a)が設けられ、中央襞部71の下側には3つの襞部(第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3下側襞部79b)が設けられている。なお、襞部7を折り畳んだ状態のマスク本体部3では、第1シート状部材11と第2シート状部材13との間には、第一保形部材2が設けられた領域を除いて図3に示すような隙間は生じない。
次に、本実施形態によるマスク1の使用態様について、図1及び図2を参照しつつ図4を用いて説明する。図1及び図2に示すように使用前のマスク1は、中央襞部71、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3下側襞部79bが折り畳まれた状態にある。マスク1が折り畳まれた状態では、マスク本体部3は上縁部31と下縁部33との間が最も短い状態である収縮状態になっている。マスク本体部3は、収縮状態では平坦な状態を有している。マスク1の使用時において着用者が上縁部31及び下縁部33が互いに離れる方向にマスク本体部3を引っ張ると、図4に示すように、マスク本体部3は展開される。マスク本体部3において、上縁部31と下縁部33との間が収縮状態よりも長い状態が伸長状態である。
より具体的に、中央襞部71の折り返し部711aと、折り返し部711aに対向配置されていた上側襞部73aの一部とが中央襞部71の下方から引き出される。同様に、中央襞部71の折り返し部771bと、折り返し部771bに対向配置されていた第1下側襞部75bの一部とが中央襞部71の下方から引き出される。また、第1下側襞部75bの折り返し部751bと、折り返し部751bに対向配置されていた第2下側襞部77bとが第1下側襞部75bの下方から引き出される。さらに、第2下側襞部77bの折り返し部771bと、折り返し部771bに対向配置されていた第3下側襞部79bとが第2下側襞部77bの下方から引き出される。このように、マスク本体部3は、襞部7の各襞部(上側襞部73a、中央襞部71、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3襞部79b)及び折り返し部711a,711b,751b,771bを用いて展開することができる。中央襞部71、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3下側襞部79bのうち何れか1つが少しでも展開していれば、マスク本体部3は伸長状態に該当する。
マスク本体部3の中央襞部71、上側襞部73a、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3下側襞部79bは、マスク本体部3の溶着部310a,310c及び溶着部310b,310dでは展開できない。一方、マスク本体部3は、図1及び図2に示す中心線A−Aに近付くほど襞部7の各襞部(上側襞部73a、中央襞部71、第1下側襞部75b、第2下側襞部77b及び第3襞部79b)が展開される幅が大きくなる。このため、マスク本体部3を展開すると、上縁部31と下縁部33との距離は溶着部310a,310c及び溶着部310b,310dの双方から中心線A−Aに向かって徐々に長くなり、マスク本体部3は、溶着部310a,310c及び溶着部310b,310dの双方から中央襞部71の中心線A−A付近に向かって、マスク1の正面側に膨らんだ形状となる。さらに、第一保形部材2をマスク1の正面側に向けて湾曲させることにより、マスク本体部3は、中央襞部71の中心線A−Aに直交する方向でマスク1の正面側に膨らんだ形状となる。
耳掛け部5aを左耳に掛け、耳掛け部5bを右耳に掛けると、中央襞部71の中心線A−A付近は、着用者の口元に配置され、上側襞部73aが着用者の鼻側に配置され、第1〜第3下側襞部75b,77b,79bが着用者の顎側に配置される。マスク本体部3は、中央襞部71の中心線A−A付近に向かって、膨らんだ形状を有しているため、着用者の鼻の頭から口元にかけてマスク本体部3の裏面側と着用者の顔面との間には空間が形成される。これにより、着用者は息苦しさを感じずに長時間マスク1を着用できる。
図2に示すように、耳掛け部5aの他端が溶着されている斜縁部の近傍領域371aは、耳掛け部5aの一端が溶着されている直交縁部の近傍領域351aに比べてマスク本体部3における中心線A−A側に設けられている。このため、耳掛け部5aの他端は、耳掛け部5aの一端に比べてマスク本体部3における中心線A−A側に接続されている。同様に、耳掛け部5bの他端が溶着されている斜縁部の近傍領域371bも耳掛け部5bの一端が溶着されている直交縁部の近傍領域351bに比べてマスク本体部3における中心線A−A側に設けられている。このため、耳掛け部5bの他端は、耳掛け部5bの一端に比べてマスク本体部3における中心線A−A側に接続されている。
さらに、マスク本体部3を展開すると、斜縁部37aは直交縁部35aに対してマスク本体部3の裏面側に所定範囲で回転する。この回転及び耳掛け部5aの他端が一端に比べて中心線A−A側に接続されていることによって、図4に示すように、マスク1の装着時において直交縁部35a及び上側斜縁137aは、耳掛け部5aの一端と他端との間で直線状となり、着用者の左頬に沿う形状を形成する。また、同様に、マスク本体部3を展開すると、斜縁部37bも直交縁部35bに対してマスク本体部3の裏面側に所定範囲で回転する。この回転及び耳掛け部5bの他端が一端に比べて中心線A−A側に接続されていることによって、直交縁部35b及び上側斜縁137bは、耳掛け部5bの一端と他端との間で直線状となり、着用者の右頬に沿う形状を形成する。
また、溶着部310aは直交縁部35aに沿うように設けられ、溶着部310cは斜縁部37aに沿うように設けられている。同様に、溶着部310bは直交縁部35bに沿うように設けられ、溶着部310dは斜縁部37bに沿うように設けられている。このため、マスク1の装着時において、溶着部310a及び溶着部310cは、耳掛け部5aの一端と他端との間で直線状となり、溶着部310a及び溶着部310cと着用者の左頬との間に隙間が生じるのが防止される。同様に、マスク1の装着時において、溶着部310b及び溶着部310dは、耳掛け部5aの一端と他端との間で直線状となり、溶着部310b及び溶着部310dと着用者の右頬との間に隙間が生じるのが防止される。
マスク1は、マスク本体部3と着用者の頬との間に隙間が生じるのを防止できるので、マスク1の装着中にマスク本体部3と着用者の顔面との間に形成される空間に花粉や埃などの微粒子等が進入するのを抑制できる。また、直交縁部35a及び上側斜縁137a並びに直交縁部35b及び上側斜縁137bが着用者の頬に沿う形状を形成するので、マスク1は、着用者がマスク1を長時間装着していても不快感を与えず、快適な装着感を持続させることができる。
また、マスク本体部3に備えられた切欠き部39a,39bは、マスク本体部3を展開したときに、直交縁部35aと斜縁部37aとの間及び直交縁部35bと斜縁部37bとの間にそれぞれ生じる曲げ応力を逃がす応力逃げ部として機能する。これにより、マスク本体部3と着用者の頬との間に隙間が形成されるのが防止される。具体的には、斜縁部37aは、切欠き部39aの頂部を回転の中心として直交縁部35aの側に向かって回転できるので、マスク本体部3を展開したときに直交縁部35aと斜縁部37aとに生じる応力を抑制することができる。同様に、斜縁部37bは、切欠き部39bの頂部を回転の中心として直交縁部35bの側に向かって回転できるので、マスク本体部3を展開したときに直交縁部35bと斜縁部37bとに生じる応力を抑制することができる。このようにして、切欠き部39a,39bは、曲げ応力によってマスク本体部3と着用者の頬との間に生じる隙間を低減することができる。このため、マスク1は、マスク1の装着中にマスク本体部3と着用者の頬との間に形成される空間に花粉や埃などの微粒子等が進入するのをさらに抑制できる。
また、マスク1は、第二保形部材9を有している。第二保形部材9は、着用者がマスク1を装着した後に鼻の形状に合わせて変形させることができるので、マスク本体部3において上縁部31に沿うように設けられた溶着部310eと着用者の鼻周辺との間に隙間が生じるのを防止できる。これにより、マスク1は、マスク1の装着中にマスク本体部3と着用者の鼻周辺との間に形成される空間に花粉や埃などの微粒子等が進入するのを抑制できる。
さらに、マスク本体部3は、上述したように上縁部31よりも下縁部33が短く形成されているので、マスク1の装着時において、図4に示すように下縁部33が着用者の顎下に沿う形状を形成する。このため、マスク本体部3において下縁部33に沿うように設けられた溶着部310fと着用者の顎周辺との間に隙間が生じるのを防止できる。これにより、マスク1は、マスク1の装着中にマスク本体部3と着用者の顎周辺との間に形成される空間に花粉や埃などの微粒子等が進入するのを抑制できる。
また、マスク1は、第一保形部材2を備えている。第一保形部材2をマスク1の正面側に向かって湾曲させることにより、図4に示すように、着用者の左頬側又は右頬側(図4では左頬側)から見ると、マスク本体部3は、第一保形部材2が設けられた領域を頂点領域として着用者の鼻の頭に配置される領域及び着用者の顎が配置される領域に向かってなだらかな曲線を描く。さらに、第一保形部材2は、着用者の鼻の頭と口元の間に配置されることにより、着用者の左頬側又は右頬側から見たときに、マスク本体部3の頂点領域は、着用者の顎よりも鼻側に片寄って配置される。これにより、マスク1は、従来のプリーツ型のマスクと比較して、着用者の左頬側又は右頬側から見たときのマスク本体部3の形状が、着用者の鼻の頭から顎に向かう形状(いわゆるEライン)に近付く。
さらに、上述のとおり、マスク1は、直交縁部35a及び上側斜縁137a並びに直交縁部35b及び上側斜縁137bが着用者の頬に沿う形状を形成し、マスク本体部3が着用者の両頬に密着した状態で沿う。このため、マスク1を着用している着用者をマスク1の正面側から見ると、着用者の両頬から顎に亘る領域でのマスク本体部3の形状は、着用者の両頬から顎に亘る形状とほぼ等しくなる。
このように、マスク1の着用者を正面側、左頬側及び右頬側のいずれから見ても、マスク本体部3の形状は、着用者の顔面の輪郭に沿う。その結果、マスク1は、口元の空間を確保するとともに、この空間への花粉や埃などの微粒子等の進入を防止しつつ、マスク1の着用者を小顔に見せることができる。
以上、説明したように、第1実施形態によるマスク1は、着用者の鼻側に配置される上縁部31、着用者の顎側に配置され上縁部31より長さの短い下縁部33、上縁部31の一端と接する一端を有し上縁部31と直交する直線状の直交縁部35a,35b、及び直交縁部35a,35bの他端と下縁部の一端とを結び直交縁部35a,35bと連なる斜縁部37a,37bを有するマスク本体部3と、直交縁部の近傍領域351a,351bに設けられる一端、及び斜縁部の近傍領域371a,371bに設けられる他端とを有する耳掛け部5a,5bと、マスク本体部3の中央部に上縁部31と平行に配置される第一保形部材2とを備えている。これにより、マスク1は、マスク本体部3と着用者の顔面との間に口元周囲の空間を十分に確保するとともに、この空間への花粉や微粒子の吸い込みを抑制し、かつマスク1の着用者を小顔に見せることができる。このように、マスク1は、快適な装着感を持続するとともに、着用者の両頬から顎に亘る輪郭をすっきりと見せることができる。
また、マスク1において、第一保形部材2は、上縁部31と直交縁部35a,35bとで囲まれる領域内に配置されている。これにより、マスク1は、従来のプリーツ型のマスクと比較して、着用者の横顔におけるマスク本体部3の形状を、着用者の鼻の頭から顎に向かう形状に近付けることができる。
また、マスク1において、マスク本体部3は、積層された第1シート状部材11,第2シート状部材13と、マスク本体部3の周縁領域に設けられて第1シート状部材11,第2シート状部材13が互いに溶着された溶着部310a〜310fとを有し、直交縁部の近傍領域351a及び斜縁部の近傍領域371aは、溶着部310a,310c及び溶着部310cの一部を含む領域である。
また、マスク本体部3は、直交縁部35aと斜縁部37aとに跨る領域に設けられてマスク本体部3の内側に向かって切り欠かれた切欠き部39aを有し、第一保形部材2は、切欠き部39a,39bの近傍に配置されている。切欠き部39a,39bは、マスク本体部3を展開したときに直交縁部35a,35bと斜縁部37a,37bとに生じる応力を抑制することができるので、曲げ応力によってマスク本体部3と着用者の頬との間に生じる隙間を低減することができる。また、第一保形部材2は、マスク1の着用者の両頬からマスク1の正面側に亘ってマスク本体部3と着用者の顔面との間に空間を十分に確保できる。
マスク本体部3は、上縁部31に沿うように配置される第二保形部材9を有している。これにより、マスク1は、マスク1の着用者の鼻と上縁部31との間に隙間が生じるのを防止して、上縁部31側から花粉や微粒子が進入することを抑制できる。
第一保形部材2は、第二保形部材9よりも長い。第一保形部材2は、マスク本体部3と着用者の顔面との間に十分な空間を確保できる。また、第二保形部材9が第1シート状部材11越しにマスク1の着用者の顔面と接触する面積は、着用者の鼻の近傍に制限される。これにより、マスク1は、第二保形部材9が着用者の顔面に与える煩わしさを低減できる。
また、斜縁部37aは、屈曲した形状の屈曲部373aを有する。さらに、耳掛け部5aの他端が設けられる斜縁部の近傍領域371aは、直交縁部35aと連なる斜縁部37aの一端及び下縁部33と連なる斜縁部37aの他端のいずれよりも屈曲部373aの近くに位置している。これにより、マスク1では、マスク本体部3と着用者の顔面との間への花粉や微粒子の吸い込みがさらに抑制されるとともに、快適な装着感が持続される。
マスク本体部3は、上縁部31の延伸方向に対して折り目が並列に形成されている襞部7を有する。これにより、マスク1は襞部7が折り畳まれた収縮状態と、襞部7を展開させた伸長状態とに可逆的に変更可能となっている。マスク本体部3は、収縮状態では平坦な状態を有しているので、マスク1はわずかなスペースにも収納可能であり、携行が容易である。また、マスク本体部3は、伸長状態では着用者の鼻の頭から口元にかけてマスク本体部3の裏面側と着用者の顔面との間に空間が形成されるので、着用者は息苦しさを感じずに長時間マスク1を着用できる。
また、マスク1において、上縁部31の長さに対する下縁部33の長さの比率は、30%以上かつ50%未満である。これにより、マスク1は、下縁部33が着用者の顎に沿い易くなり、快適な装着感が持続する。
また、耳掛け部5aの太さは、耳掛け部5aが自然長の状態で5mmである。これにより、マスク1の装着時において、着用者の耳の後ろ側が耳掛け部5aから受ける圧力が小さくなるので、マスク1では、より快適な装着感を得られる。
〔第2実施形態〕
次に、本考案の第2実施形態によるマスク10について、図5を参照して説明する。なお、上記第1実施形態によるマスク1と同一の機能・作用を奏する構成要素には、同一の符号を付して、説明は省略する。第2実施形態によるマスク10は、マスク本体部30が屈曲部を有さない斜縁部67a,67bを備えている点で、上記第1実施形態によるマスク1と異なる。具体的には、斜縁部67aは、直交縁部35aの他端と下縁部33の一端とを結び、直交縁部35aと連なる直線形状を有している。また、斜縁部67bは、直交縁部35bの他端と下縁部33の他端とを結び、直交縁部35aと連なる直線形状を有している。なお、マスク本体部30は、斜縁部67a,67bを備えている点以外は上記実施形態1のマスク本体部3と同様の構成を有している。
マスク10の装着時において直交縁部35a及び斜縁部67aは、耳掛け部5aの一端と他端との間で直線状となって、着用者の左頬に沿う形状を形成する。また、直交縁部35b及び斜縁部67bも同様に、マスク10の装着時において耳掛け部5bの一端と他端との間で直線状となって、着用者の右頬に沿う形状を形成する。このため、マスク10の装着時に、溶着部310a,310cと着用者の左頬との間に隙間が生じるのを防止できる。同様に、マスク10の装着時に、溶着部310b,310dと着用者の右頬との間に隙間が生じるのを防止できる。
また、マスク10は、第一保形部材2を備えている。このため、マスク10は、マスク本体部30とマスク10の着用者の顔面との間に空間を十分に確保しつつ、着用者を小顔に見せることができる。
このように、第2実施形態によるマスク10は、上記第1実施形態によるマスク1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
上記第1及び第2実施形態においてマスク本体部3,30は、上縁部31と直交する直交縁部35a,35bを有しているが、これに限られない。マスク本体部3,30は、直交縁部35a,35bに代えて上縁部31と直交しない側縁部を有していてもよい。例えば、側縁部と上縁部31との成す角は鈍角であってもよい。
また、例えば切欠き部39a,39bのそれぞれに、薄地のシート状部材で形成されて折り畳み及び展開が可能な水かき状部材が設けられていてもよい。この場合、水かき状部材が折り畳み及び展開されることで、マスク本体部3が展開されたときに生じる曲げ応力を逃がす応力逃げ部として機能する。
上記の実施形態は、本考案の技術的思想を具体化するためのマスクを例示するものであって、本考案の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を上記のものに特定するものでない。本考案の技術的思想は、実用新案登録請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。また、上記実施の形態や変形例で記載した構成、材料、数値等は、あくまでも一例であって、当業者が思いつく程度に、実施の形態、変形例同士を適宜、組み合わせてもよい。
1,10 マスク
2 第一保形部材
3,30 マスク本体部
5a,5b 耳掛け部
7 襞部
9 第二保形部材
11 第1シート状部材
13 第2シート状部材
31 上縁部
33 下縁部
35a,35b 直交縁部
37a,37b,67a,67b 斜縁部
39a,39b 切欠き部
71 中央襞部
73a 上側襞部
75b 第1下側襞部
77b 第2下側襞部
79b 第3下側襞部
137a,137b 上側斜縁
139a,139b 下側斜縁
310a〜310f 溶着部
351a,351b 直交縁部の近傍領域
355a,355b 角部
371a,371b 斜縁部の近傍領域

Claims (5)

  1. 着用者の鼻側に配置される上縁部、前記着用者の顎側に配置され前記上縁部より長さの短い下縁部、前記上縁部の一端と接する一端を有し前記上縁部と直交する直線状の直交縁部、及び前記直交縁部の他端と前記下縁部の一端とを結び前記直交縁部と連なる斜縁部を有するマスク本体部と、
    前記直交縁部の近傍領域に設けられる一端、及び前記斜縁部の近傍領域に設けられる他端を有する耳掛け部と、
    前記マスク本体部の中央部に前記上縁部と平行に配置される第一保形部材と
    を備えるマスク。
  2. 前記第一保形部材は、前記上縁部と前記直交縁部とで囲まれる領域内に配置されている
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記マスク本体部は、前記直交縁部と前記斜縁部とに跨る領域に設けられて前記マスク本体部の内側に向かって切り欠かれた切欠き部を有し、
    前記第一保形部材は、前記切欠き部の近傍に配置されている
    請求項1又は2に記載のマスク。
  4. 前記マスク本体部は、前記上縁部に沿うように配置される第二保形部材を有する
    請求項1から3のいずれか一項に記載のマスク。
  5. 前記第一保形部材は、前記第二保形部材よりも長い
    請求項4に記載のマスク。
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