JP3206977B2 - 多段粘性ビスカスダンパ - Google Patents

多段粘性ビスカスダンパ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関本体内で回転
するフライホイールに装着され、そのトルク変動に伴い
生じるエンジン振動を低減させる多段粘性ビスカスダン
パに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関はその運転時において、各気筒
毎に一定クランク角毎に、爆発行程を行なう。これ故、
内燃機関本体には上下方向の振動や、クランクシャフト
の回転中心線回りの回転振動及びクランクシャフト自体
のねじり振動が発生する。ここで、内燃機関本体に加わ
る上下方向の振動は燃焼室の爆発行程で内燃機関本体に
直接加わり、内燃機関本体の騒音の要因と成っている。
更に、内燃機関本体に加わる回転振動はクランクシャフ
トの長手方向に分散して対向する各気筒の爆発行程で生
じた回転変動に伴うもので、これらは軸受部を介して内
燃機関の本体側にローリングモーメントとして加わり、
内燃機関本体の騒音の要因と成っている。更に、クラン
クシャフトのねじり振動も軸受部を介して内燃機関の本
体側に振動として伝達され、内燃機関本体の騒音の要因
と成っている。
【0003】これら各騒音要因の内、内燃機関本体に加
わる上下方向の振動は、不釣合質量の回転によって上下
方向の振動を打ち消すサイレントシャフトを用いること
によって、内燃機関本体のローリングモーメントによる
回転振動は、主フライホイールに対して逆転する副フラ
イホイールを備えたローリングモーメント消去装置によ
って低減出来ることが知られている。これに対して、ク
ランクシャフトのねじり振動もクランクシャフトに一体
的に装着されるクランク軸ねじり振動ダンパによって低
減出来ることが知られている。処で、クランクシャフト
の回転力を直接フライホイールよりクラッチを介して駆
動輪側に伝達する場合、例えば図10に符号f1で示す
ような共振点で共振が生じ、常用回転域でクランク軸ね
じり振動によるエンジンや車体騒音を生じ易い。そこ
で、共振点をアイドル域の前に持っていけば常用回転域
での共振を防止でき、このために、フライホイールを二
分割することが成されている。更に、クランクシャフト
のねじり振動は回転数が低い領域で振幅が大きく、回転
数が高い領域で振幅が小さくなることが知られ、実線a
で示すような特性を持つ。そこで低回転域での振幅を低
減させて車体騒音を低減すべく、ダンパを第1マスと第
2マスの間に装着することが考えられる。このようにし
た場合、破線bで示すように低回転域の共振点f2での
振幅は比較的低減されるが、この場合、高回転域での振
幅が比較機高くなってしまう。そこで、ダンパの減衰率
を単一とせず、低周波数(低回転数)域での減衰率を比
較的大きくし、高周波数(高回転数)域での減衰率を比
較的小さく設定し、これによって、図10に一転鎖線c
で示す様な特性を得ることが望ましい。
【0004】例えば、図8、図9に示すようなクランク
軸ねじり振動ダンパは、クランクシャフトと一体の第1
マス1とベアリング3を介して第1マス1に枢支される
第2マス2と、第1,2マス間に配備されるドリブンプ
レート4と、ドリブンプレート4と第1マス側のドライ
ブプレート5との間に配備されるAC−DC機構付きハ
イドロカップリング6と、ドリブンプレート4と第2マ
スとの間に配備されるトーションスプリング7とで構成
されている。
【0005】この場合、クランクシャフトのねじり振動
が高周波数(高回転数)域にある場合、ドライブプレー
ト5に摺動可能に支持されたスライドストッパ8とドリ
ブンプレート4の突起部9とが充填されている油の流動
抵抗に抗してそのAC作動角θ1内で相対移動しダンパ
作動が行なわれる。他方、ねじり振動が低周波数(低回
転数)域にある場合、スライドストッパ8をドリブンプ
レート4の突起部9が押圧したまま更に充填されている
油の流動抵抗に抗してドライブプレート5のストッパ1
0に当接するまでのDC作動角θ2内で相対移動しダン
パ作動が行なわれる。なお、振幅が特に大きな場合に
は、ドライブプレート5、スライドストッパ8、ドリブ
ンプレート4が一体化し、これらがトーションスプリン
グ7を弾性変形させ、第2マス2と相対変動し、衝撃を
吸収する様に作動する。
【0006】ここでは特に、スライドストッパ8とドリ
ブンプレート4の突起部9とがAC作動角θ1内で相対
変動する際のダンパ作動は比較的低減衰率で行なわれ、
スライドストッパ8と突起部9とがDC作動角θ2内で
相対変動する際のダンパ作動が比較的高減数率で行なわ
れ、図10に一転鎖線cで示す様な特性を得ることを可
能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8、図9に
示すようなクランク軸ねじり振動ダンパは、油の流動抵
抗に基づき減衰率を設定しており、その減衰率の設定の
ため、油の流動路の絞り量等の設定に高精度を要求さ
れ、しかも多くの部品を要求され、製造コストも比較的
高くなるという問題を持っている。本発明の目的は、エ
ンジンの広いトルク領域にわたって適切に回転方向の振
動を低減し、エンジン及び車体騒音の低減を図れる多段
粘性ビスカスダンパを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は内燃機関のクランク軸に一体結合されて
回転する第1フライホイールと、上記第1フライホイー
ルのボス部にベアリングを介して枢支されクラッチ接合
が形成された第2フライホイールと、第1フライホイ
ールと上記第2フライホイール間に装備され、両者間で
のトルク伝達を油の粘性に基づき行なう多段粘性ビスカ
スカップリングと、上記第1フライホイールと上記第2
フライホイールとの間に配置され、両者間の相対回転変
位を吸収すると共に平均的トルクを伝達するトーション
スプリングとを備えた多段粘性ビスカスダンパにおい
て、上記多段粘性ビスカスカップリングは、上記第1フ
ライホイール側に連結される駆動側プレートと、上記第
2フライホイール側に連結される従動側プレートと、上
記駆動側プレートと上記従動側プレートの間に配置され
るフローティングプレートとを有し、上記駆動側プレー
トと上記従動側プレートのいずれか一方側と、上記フロ
ーティングプレートとに、互いに対向可能な減衰力調整
用のスリットを形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】ここではフローティングプレートと一方のフラ
イホイール側プレートとに減衰力調整用のスリットを形
成し、両プレートのスリット以外の部位で粘性トルクを
伝達できる部位の対向度合いが比較的小さく保たれる比
率が増すと、低減衰率を達成でき、逆に、両プレートの
スリット以外の部位で粘性トルクを伝達できる部位の対
向度合いが比較的大きく保たれる比率が増すと、粘性ト
ルクを増加し、高減衰率を達成できる。このため、フラ
イホイールが高回転数(高周波数)域で小さな振幅を受
ける状態ではスリップし易い状態、即ち粘性トルクを伝
達できる両プレートのスリット以外の部位が比較的小さ
く保たれる低減衰率を達成でき、逆に低回転数(低周波
数)域で大きな振幅を受ける状態ではスリップしずらい
状態、即ち粘性トルクを伝達できる両プレートのスリッ
ト以外の部位が比較的大きく保たれる高減衰率を達成で
きる。
【0010】
【実施例】図1には本発明による多段粘性ビスカスダン
パが示されている。この多段粘性ビスカスダンパは図示
しないエンジンのクランクシャフト11とクラッチ12
との間に配備され、クランクシャフト11に一体結合さ
れる二分割フライホイール13内に装着されており、ク
ランク軸ねじり振動ダンパとしてクランクシャフト11
のねじり振動を低減させるよう構成される。
【0011】ここで多段粘性ビスカスダンパはクランク
シャフト11の端部に一体結合される第1フライホイー
ル14と、第1フライホイール14のボス部15にベア
リング16を介して枢支される第2フライホイール17
と、第1フライホイール14と第2フライホイール17
間に装備される多段粘性ビスカスカップリング18と、
第1フライホイール14と第2フライホイール17間に
介装されるトーションスプリング19とを備える。しか
も、第2フライホイール17はそのクラッチ12との対
向側にクラッチカバー20を一体的に取付、同クラッチ
カバー内にプレッシャープレート21をダイヤフラムス
プリング22を介して支持する。このダイヤフラムスプ
リング22はピボットリング24を支点にてこ作動する
レリーズレバーを兼ね、プレッシャープレート21をク
ラッチ板23に圧接させ、離脱させる。出力軸25と一
体的に回転するクラッチ板23は第2フライホイール1
7のクラッチ接合面26に接離してトルク伝達を断続可
能に行なう。
【0012】第1フライホイール14の外周部には図示
しないスタータと噛み合う外周歯27が形成され、その
内側の円周上の所定間隔ごとに離れた位置にはそれぞれ
トーションスプリング19が支持される。このトーショ
ンスプリング19の一端(図1において手前側)は第1
フライホイール14側の図示しないバネ受けに対向支持
され、他端は第2フライホイール17側のバネ受け17
1に対向支持される。
【0013】多段粘性ビスカスカップリング18は第1
フライホイールのボス部15に一体的に取り付けられる
駆動回転体28と、同駆動回転体に支持される駆動側プ
レート30と、第2フライホイールの中央側部位に一体
的に取り付けられる従動回転体31と、同従動回転体に
支持される従動側プレート32と、駆動側プレート30
と従動側プレート32との間に摺動可能に介装されるフ
ローティングプレート33とを備える。
【0014】この駆動回転体28の外周壁と従動回転体
31の内周壁にはクランクシャフトの長手方向Yに長い
スプライン34,35が形成され、ここには駆動側プレ
ート30と従動側プレート32がそれぞれ噛合するよう
に構成されている。しかも、従動回転体31は内周側を
開口した環状中空体状に形成され、同環状中空体の開口
が駆動回転体28の環状板部に覆われ環状室Bを形成す
る。なお、符号36,37はシールリングを示してお
り、環状室Bの内部の駆動側プレート30、従動側プレ
ート32及びフローティングプレート33間に満たされ
るシリコンオイルが従動回転体31と駆動回転体28の
環状板部の摺接面fよりもれることを防止している。
【0015】処で、図3(c)に示すように、駆動側プ
レート30はその内周縁にスプライン34と噛合する内
周歯301が形成され、外周縁はスプライン35の歯先
に達しない程度にその外径が形成される。図3(b)に
示すように、フローティングプレート33はスプライン
34に遊嵌される中心穴331が形成され、スプライン
35の歯先に達しない程度にその外径が形成され、しか
もその外周には円周方向に等間隔で、内周歯301の歯
幅に比べて比較的広い幅C1のスリット332が形成さ
れている。図3(a)に示すように、従動側プレート3
2はその外周縁にスプライン35と噛合する外周歯32
1が形成され、しかもスプライン34に遊嵌される中心
穴323が形成され、その内周縁には円周方向に等間隔
で、内周歯301の歯幅に比べて比較的広い幅C2のス
リット322が形成されている。なお各プレート30,
32,33は一様な厚さの薄板円板状に形成され、図4
に示すように、従動側プレート32と駆動側プレート3
0との間にフローティングプレート33を介装した状態
で重ね合わされる。
【0016】なお各プレート間にはそれぞれの内周側と
外周側に一対ずつ、すきま調整用の図示しない極細い鋼
材からなる大リングと小リングが介装されており、これ
により常に互いに隣合うプレート間のすきまを一定に保
持している。
【0017】上述のような多段粘性ビスカスダンパの作
動を説明する。
【0018】クランクシャフト11の回転時において、
平均的トルクがクランクシャフト11より出力軸25に
伝達されているとする。この場合、第1フライホイール
14と第2フライホイール17は相対的な回転角の変動
(図5にその時の平均の振幅をH 0 /2として示す)を
行ない、しかも、トーションスプリング19が第1フラ
イホイール14側の図示しないバネ受けと第2フライホ
イール17側のバネ受け171を介してトルク伝達を行
う。 ここで、エンジンの停止時に多段粘性ビスカスカ
ップリング18のフローテイングプレート33がいかな
る位置にあっても、エンジン始動後、数回のエンジン回
転により、フローティングプレート33は駆動側プレー
ト30と従動側プレート32の間で最も抵抗の少ない位
置、即ち、図6(a)に示すように、フローティングプ
レートのプレート部分333(スリット332以外の部
位)と従動側プレート32のプレート部分324(スリ
ット322以外の部位)で粘性トルクを伝達できる部位
の対向度合い、即ち、重合域の大きさが比較的小さく保
たれる状態(例えば図6(a)のW1)に収斂する。そ
の上で、一度、位置決めされた状態からエンジンの振動
振幅を低減する作動に入る。ここで、図示しないエンジ
ンが高回転数(高周波数)域であると、多段粘性ビスカ
スカップリング18は比較的小さな振幅h 0 (図5参
照)で振動し、スリップし易い状態を保つ。この場合、
粘性トルクを伝達できる両プレートプレート部分32
4,333の対向度合である重合域の大きさの増減変位
は比較的小さい状態で繰り返され、即ち、図6(a)に
示す重合域W1を保つ状態を基準に重合域を増減変位さ
せ、低減衰率を達成できる。このように高回転数(高周
波数)域では比較的低減衰率の状態で高周波のねじり振
動を押さえ、エンジン及び車体振動を低減できる。
【0019】他方、図示しないエンジンがアイドル回転
以下の低回転数(低周波数)域にあると、第1フライホ
イール14と第2フライホイール17の相対的な回転角
の変動は、比較的大きな振幅を受ける状態となり、低周
波成分の回転角(図5にその時の波形の概略を2点鎖線
で示し、振幅をH1として示す)の変動が繰り返される
比率が増える。このため、多段粘性ビスカスカップリン
グ18は駆動側プレート30と従動側プレート32とが
大きな変動を繰り返す。この場合、図6(a)に示す
合域W1を保持する状態を基準に両プレートがその振幅
を増し、図6(b)に示すように、スリップしずらい状
態、即ちフローティングプレート33のプレート部分3
33が従動側プレート32のプレート部分324と重な
り、粘性トルクを伝達できる重合域W2が比較的大きく
保たれる高減衰率を達成できる。このため、アイドル回
転以下の低周波数域では比較的高減衰率の状態でねじり
振動の振幅を押さえることができ、これによって低回転
数域でのエンジン及び車体振動を低減できる。
【0020】上述のところにおいて、従動側プレート3
2とフローティングプレート33とにスリット322,
332を形成し、スリット322,332の互いに対向
する比率を代え、即ち粘性トルクの伝達を行なえる重合
域W1,W2を低回転域と高回転域とで変化させ、低回
転域で高減衰率を高回転域で低減衰率を得ていたが、こ
れに代えて、従動側プレート32をスリット無しの単一
円板に形成し、駆動側プレート30とフローティングプ
レート33とにスリットを形成しても良く、この場合も
低回転域で高減衰率を高回転域で低減衰率を得られ、図
1の装置と同様の作用効果が得られる。
【0021】上述のところにおいて、フローティングプ
レート33と従動側プレート32との相対的な回転変動
量に規制は無かったが、図7に示すように、従動側プレ
ート32aにストッパ40を形成し、このストッパによ
ってフローティングプレート33の相対変動量sを規制
するように形成しても良い。この場合、低減衰率におけ
る重合域W3に対し、ストッパ40がフローティングプ
レート33に係止され、一体化して摺動すると高減衰率
での重合域がW4と大きくなり、特に高減衰率(低回転
域での運転時)での減衰作動が確実に成され、高減衰率
への応答性も良く成る。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明はフローティング
プレートと一方のフライホイール側プレートとに減衰力
調整用のスリットを形成し、両プレートのスリット以外
の部位で粘性トルクを伝達できる部位の対向度合いが比
較的小さく保たれる比率が増すと、低減衰率を達成で
き、逆に、両プレートのスリット以外の部位で粘性トル
クを伝達できる部位の対向度合いが比較的大きく保たれ
る比率が増すと、粘性トルクを増加し、高減衰率を達成
できる。このため、フライホイールが高回転数(高周波
数)域で小さな振幅を受ける状態ではスリップし易い状
態、即ち粘性トルクを伝達できる両プレートの部位が比
較的小さく保たれる低減衰率を達成でき、逆に低回転数
(低周波数)域で大きな振幅を受ける状態ではスリップ
しずらい状態、即ち粘性トルクを伝達できる両プレート
の部位が比較的大きく保たれる高減衰率を達成でき、即
ち、回転方向の振動振幅に応じて駆動側プレートと一方
のフライホイール側プレートの相対回転位置が変化し、
これによりフローティングプレートのスリットと一方の
フライホイール側プレートのスリットの対向度合いが変
化して減衰力が適宜調整されるので、エンジンの広いト
ルク領域にわたって適切に回転方向の振動を低減し、エ
ンジン及び車体騒音の低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての多段粘性ビスカスダ
ンパの部分断面図である。
【図2】図1のビスカスダンパのX−X線要部側断面で
ある。
【図3】(a)図1中の多段粘性ビスカスカップリング
内の従動側プレート、(b)同ビスカスカップリング内
のフローティングプレート、(c)同ビスカスカップリ
ング内の駆動側プレートである。
【図4】図1中の多段粘性ビスカスカップリング内の従
動側プレート、フローティングプレート及び駆動側プレ
ートの重合状態での側面図である。
【図5】図1中の多段粘性ビスカスカップリングの第1
フライホイールの回転変動特性線図である。
【図6】(a)図1中の多段粘性ビスカスカップリング
が高回転域にある時の各プレートの低減衰率状態の説明
図、(b)同ビスカスカップリングが低回転域にある時
の各プレートの高減衰率状態の説明図である。
【図7】本発明の他の実施例としての多段粘性ビスカス
ダンパ内の各プレートの減衰率の説明図である。
【図8】従来のクランク軸ねじり振動ダンパの部分断面
図である。
【図9】図8のクランク軸ねじり振動ダンパの部分側断
面図である。
【図10】クランク軸ねじり振動ダンパを備えたクラン
ク軸回転系のねじり振動特性線図である。
【符号の説明】
11 クランク軸 14 第1フライホイール 15 ボス部15 16 ベアリング 17 第2フライホイール 18 多段粘性ビスカスカップリング 19 トーションスプリング 30 駆動側プレート 32 従動側プレート 33 フローティングプレート 322 スリット 332 スリット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のクランク軸に一体結合されて回
    転する第1フライホイールと、 上記第1フライホイールのボス部にベアリングを介して
    枢支されクラッチ接合面が形成された第2フライホイー
    ルと、 上記第1フライホイールと上記第2フライホイールとの
    間に配置され、両者間でのトルク伝達を油の粘性に基づ
    き行う多段粘性ビスカスカップリングと、上記 第1フライホイールと上記第2フライホイールとの
    間に配置され、両者間の相対回転変位を吸収すると共に
    平均的トルクを伝達するトーションスプリングとを備え
    た多段粘性ビスカスダンパにおいて、 上記多段粘性ビスカスカップリングは、 上記第1フライホイール側に連結される駆動側プレート
    と、上記第2フライホイール側に連結される従動側プレ
    ートと、上記駆動側プレートと上記従動側プレートの間
    に配置されるフローティングプレートとを有し、 上記駆動側プレートと上記従動側プレートのいずれか一
    方側と、上記フローティングプレートとに、互いに対向
    可能な減衰力調整用のスリットを形成したこ とを特徴と
    する多段粘性ビスカスダンパ。
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