JP3206889B2 - 射出成形機等の型締装置 - Google Patents

射出成形機等の型締装置

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JP3206889B2
JP3206889B2 JP06702897A JP6702897A JP3206889B2 JP 3206889 B2 JP3206889 B2 JP 3206889B2 JP 06702897 A JP06702897 A JP 06702897A JP 6702897 A JP6702897 A JP 6702897A JP 3206889 B2 JP3206889 B2 JP 3206889B2
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直樹 山本
武仁 服部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機等の型
締装置に係り、特に型閉じ後の型締め際して増圧を行う
増圧手段を備えた射出成形機等の型締装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機等の型締装置において
は、移動プレートを移動することにより、固定プレート
との間で金型の型開閉を行い、さらに射出樹脂圧に抗し
て金型を大きな力で型締めする機能が要求される。この
ような型締装置としては、従来より、型締シリンダに挿
通配置した型締ラムの内部にブーストラムを挿入したブ
ーストラム方式、型締シリンダとは別に複数のサイドシ
リンダを設置したサイドシリンダ方式、あるいは型締シ
リンダと増圧シリンダとを直列に配置した増圧シリンダ
方式等の機構であって、高速で金型の型開閉を行うと共
に、高圧で金型の型締めを行うように構成した直圧式型
締装置が広範に使用されている。
【0003】しかるに、従来の直圧式型締装置は、金型
の開閉を高速で行うと共に充分な型締力を得るために、
複雑な油圧回路を設けることが必要であり、さらに型締
シリンダ等に供給する圧油を貯留しておくための油タン
ク等を設ける必要があり、特に前述したブーストラム方
式およびサイドシリンダ方式のものにおいては、高い型
締力を得るために高圧ポンプを採用する必要があり、そ
して増圧シリンダ方式のものにおいては、装置の長さ寸
法が大きくなるという難点があった。
【0004】このような観点から、複動ラムの移動に伴
って容積が同じ量だけ増減する第1および第2の液圧室
を備え、この複動ラムが移動プレートと共に移動する第
1の複動シリンダを設け、第1の液圧室と第2の液圧室
とを連結する圧液通路に第1の駆動装置によって回転駆
動されるポンプを設け、ポンプと第1および第2の液圧
室との間の圧液通路に介挿されて第1および第2の液圧
室とポンプとを連通する連通状態と第1および第2の液
圧室とポンプとの連通を遮断する遮断状態とに切り換え
る切換弁装置を設け、複動ピストンの移動に伴って容積
が同じ量だけ増減しかつそれぞれ第1および第2の液圧
室に連通する第1および第2の増圧室を備えた第1の複
動シリンダを設け、さらにナット部材とこのナット部材
に所定のネジ構造をもって組み合わされた雄ネジ部材と
を備えると共にこれら部材のいずれか一方が複動ピスト
ンに連結されて他方の部材が第2の駆動装置によって正
逆両方向へ回転駆動することにより複動ピストンを往復
移動させるネジ機構を設けた射出成形機における型締装
置が提案されている(特公平1−17851号公報)。
【0005】すなわち、前記構成からなる型締装置は、
切換弁装置の連通状態におけるポンプの回転により、第
1の複動シリンダを作動させて金型の型開閉を行う一
方、切換弁装置の遮断状態におけるネジ機構の回転によ
り、第1の複動シリンダを作動させて金型の型締めを行
うように構成したものである。
【0006】従って、このように構成された型締装置
は、金型の型開閉に際して、第1および第2の液圧室並
びに圧液通路内に充填されている圧液を、ポンプによっ
て流動させることにより、複動ラムを前進、後退させる
ように構成されているため、外部に圧液を貯留しておく
ためのタンク等を設ける必要がない等の利点が得られる
ものである。
【0007】また、従来より、例えば交流サーボモータ
で駆動するネジ送り機構により、移動プレートを往復駆
動するように構成した型締装置も知られている。この種
の型締装置においては、充分な型締力を得るためには、
サーボモータを初めとして移動プレートに型締力を伝達
するためのネジ送り機構等の大型化が避けられない。特
に、サーボモータに油圧装置を併用した形式のもので
は、大きな型締力を得ることができるが、油圧ポンプ等
の機器や油圧回路等が必要となり、装置が複雑となる難
点があった。
【0008】そこで、このような観点から、サーボモー
タにより回転するナット部材の内孔に雄ネジ杆の一端を
螺合し、このナット部材の回転により雄ネジ杆を直進移
動可能にし、一方移動プレートの後部に隣接して移動プ
レートと隙間を生じさせ得るように係合してタイバーに
案内されて移動する液圧作動盤を設け、雄ネジ杆の先端
を液圧作動盤に係合させて移動プレートを移動させるよ
うにし、移動プレートを前進させ金型を閉じたときに、
液圧作動盤がタイバーの外周に設けた溝に係合して液圧
作動盤を固定させる液圧作動盤位置固定手段を設け、液
圧作動盤に液体を封入した密閉袋を内蔵させ、この密閉
袋内の封入液の増圧により変位して移動プレートに型締
力を生じさせるためのピストンを設け、そして液圧作動
盤がタイバーに固定された後の雄ネジ杆の前進により、
前記密閉袋が雄ネジ杆に押圧されてピストンに型締力を
作用させるようにした緩衝部材を設けた構成からなる射
出成形機の型締装置が提案されている(特開平6−24
6806号公報)。
【0009】すなわち、前記構成からなる型締装置は、
雄ネジ杆により密閉袋内の封入液を押圧、圧縮し、これ
によって増加される封入液の圧力を型締力として作用さ
せるものであり、封入液に僅かな押圧力を及ぼすだけで
充分な型締力を得ることができ、駆動源としてのサーボ
モータやサーボモータの力を伝達するためのネジ送り機
構等を小型化できるという利点が得られるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機の型締装置における増圧機構は、次に述
べるような改善されるべき難点を有していた。
【0011】すなわち、前者のネジ機構の回転により複
動シリンダを作動させて金型の型開閉および型締めを行
うように構成した型締装置の増圧機構は、複動ラムの移
動に伴って容積が同じ量だけ増減する2つの液圧室を設
けるものであり、さらに2つの増圧室を設け、切換弁を
切り換え操作することによって、ポンプによる圧液の流
動で金型の型開閉を行うと共に、ネジ機構の回転で金型
の型締めを行うものであり、構成並びに制御操作が複雑
となり、製造コストも増大するばかりでなく、圧液の漏
洩や騒音の発生等を生じる難点がある。
【0012】また、後者の液圧作動盤ににより液体を封
入した密閉袋を押圧変位させることにより、密閉袋内の
封入液の増圧により型締力を生じさせるように構成した
型締装置の増圧機構は、装置の小型化に寄与する利点は
あるが、液体を封入した密閉袋の製造並びに押圧力を十
分に得るための変位伝達機構の製造に、多くの制約を受
け、製造に手間が掛かると共に、製造コストも増大する
難点がある。
【0013】そこで、本発明の目的は、簡単かつ小形に
構成することができ、液漏れや騒音の発生を防止するこ
とができると共に、複合的な型閉じおよび型締め操作を
円滑に達成して効率的な射出成形等を行うことができる
射出成形機等の型締装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る射出成形機等の型締装置は、固定金型
を取付けた固定プレートに対し、タイバーを介して移動
金型を取付けた移動プレートを前進後退自在に対向配置
し、この移動プレートの後方にタイバーを介して増圧手
段を設けた連結プレートを配置し、前記連結プレートお
よび移動プレートをタイバー上において前進後退させる
移動手段とその移動を所定位置おいて係止するための係
合手段とを設けてなる射出成形機等の型締装置におい
て、増圧手段は、密閉液圧シリンダのシリンダ液室内に
ピストンロッドのピストン部を密閉収納し、前記シリン
ダ液室に隣接配置された増圧制御部により前記シリンダ
液室内の液圧を制御してピストンロッドから増圧した型
締力を得るように構成し、さらに前記シリンダ液室と増
圧制御部とを連通する液通路を設け、この液通路にサー
ボモータにより進退移動可能に構成した圧縮部材を挿通
配置することを特徴とする。
【0015】この場合、前記連結プレートおよび移動プ
レートをタイバー上において前進後退させる移動手段
は、固定プレートに固定したサーボモータにより回転駆
動される駆動軸のねじ部に対して、前記連結プレートま
たは移動プレートに固定したナット部材を螺合結合して
構成することができる。
【0016】また、前記連結プレートおよび移動プレー
トをタイバー上においてその移動を所定位置おいて係止
するための係合手段は、前記連結プレートにおけるタイ
バーの貫通部に圧油出入口を有する密封ケーシングと、
前記タイバーの外周面に係合するように前記密封ケーシ
ング内に形成した螺旋溝を有する弾性締付けスリーブと
から構成することができる。
【0017】さらに、前記増圧手段におけるシリンダ液
室と増圧制御部とを連通する液通路は、ピストンロッド
の軸芯に平行に配置された液通路と、これと垂直に交差
して連通する直交液通路とからなり、前記直交液通路に
対してサーボモータにより進退移動可能に構成した圧縮
部材を挿通配置した構成とすることができる。
【0018】前記係合手段は、密封ケーシングに形成し
た唯一の圧油出入口に対してサーボモータにより進退移
動可能に構成した圧縮部材を挿通配置し、前記圧縮部材
を回転駆動により進退移動する送りねじと同時に結合
し、この送りねじを回転ナットに螺合保持させると共に
この回転ナットを連結部を介して前記サーボモータの出
力軸に結合した構成とすることができる。
【0019】また、本発明によれば、前記連結プレート
および移動プレートをタイバー上において前進後退させ
る移動手段は、連結プレートと移動プレートとの間に設
けたトグルリンク機構から構成することができる。
【0020】この場合、増圧手段としては、移動プレー
トに内蔵し、密閉液圧シリンダ部に設けたピストンロッ
ドに対してトグルリンク機構を結合するように構成する
ことができる。
【0021】このように、本発明においては、従来のこ
の種の型締装置において難点とされていた、連結プレー
トまたは移動プレートのタイバーに対する係合手段、お
よび移動プレートに負荷される増圧手段を、それぞれサ
ーボモータを使用した独立駆動方式とすることにより、
型閉じ操作を迅速かつ確実に行って成形サイクルにおけ
るロスタイムを排除し、そして型締操作における型締力
を、簡単かつ小形の装置構成によって油洩れや騒音等を
発生することなく円滑に達成することができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明に係る射出成形機等の型締装置
の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0023】実施例1 図1ないし図3は、本発明に係る射出成形機等の型締装
置の一実施例を示すものである。しかるに、図1ないし
図3において、本実施例の型締装置は、基本的に、固定
金型10を取付けた固定プレート12に対し、タイバー
14を介して移動金型16を取付けた移動プレート18
を前進後退自在に対向配置し、さらに前記移動プレート
18の後方にタイバー14を介して連結プレート20を
配置し、前記移動プレート18と連結プレート20との
間に、増圧手段22を取付けた構成からなる。
【0024】前記連結プレート20は、固定プレート1
2に固定した移動手段としてのサーボモータ24により
回転駆動される駆動軸26のねじ部26aに対して、ナ
ット部材28を介して結合され、前記駆動軸26の回転
駆動によって、前記ねじ部26aに螺合したナット部材
28と共に、タイバー14の軸方向に沿って前進後退し
得るように構成されている。また、ナット部材28は、
移動プレート18に設けてもよい。
【0025】また、前記連結プレート20は、前記タイ
バー14に対し、図2に拡大して示す係合手段30を介
して、移動および係止可能に挿通配置されている。な
お、図1において、参照符号32は射出成形機のノズル
部を示す。
【0026】しかるに、第2図において、係合手段30
は、連結プレート20におけるタイバー14の貫通部3
4に、圧油出入口36を有する密封ケーシング38と、
タイバー14の外周面に係合するように前記密封ケーシ
ング38内に形成した螺旋溝40を有する弾性締付けス
リーブ42とから構成されている。なお、図示の実施例
においては、前記密封ケーシング38と弾性締付けスリ
ーブ42とは、同一構成材料により一体成形されている
が、それぞれ別の構成材料によって形成したものを結合
した構成とすることもできる。
【0027】このように構成された係合手段30は、密
封ケーシング38の内部に圧油出入口36より圧油が導
入されていない場合には、弾性締付けスリーブ42が内
方へ収縮状態となり、タイバー14を締まり嵌め状に拘
束することができる。そして、圧油出入口36より密封
ケーシング38の内部へ圧油を導入する際には、前記弾
性締付けスリーブ42が外方へ膨脹して、タイバー14
を摺動可能に開放するように構成される。このようにし
て、前記係合手段30は、タイバー14に対し連結プレ
ート20を移動ないし係止可能とすることができる。
【0028】一方、本実施例において、前記増圧手段2
2は、図3に示すように構成される。すなわち、図3に
おいて、増圧手段22は、密閉液圧シリンダ44と増圧
制御部46とを備え、前記密閉液圧シリンダ44のシリ
ンダ液室48内にピストンロッド50のピストン部50
aを密閉収納し、前記シリンダ液室48に隣接配置され
た増圧制御部46により、前記シリンダ液室48内の液
圧を制御して、ピストンロッド50から増圧した出力を
得るように構成されている。従って、このピストンロッ
ド50は、前記型締装置の移動プレート18に結合され
ている。
【0029】なお、本実施例では、連結プレート20に
増圧手段22を取付けたが、密閉液圧シリンダ44と連
結プレート20、あるいはピストンロッド50と移動プ
レート18を一体化して、連結プレート20に増圧手段
22を内蔵するように構成してもよい。
【0030】しかるに、前記シリンダ液室48と増圧制
御部46との連通部には、ピストンロッド50の軸芯と
同軸に配置した液通路52と、これに垂直に交差して連
通する直交液通路53とを設けた構成からなり、この直
交液通路53に対してサーボモータ54により進退移動
可能に構成した圧縮部材56を挿通配置する。この場
合、前記圧縮部材56は、回転駆動により進退移動する
送りねじ58と同軸に結合されると共に、前記送りねじ
58は、これを螺合保持する回転ナット60を、連結部
62を介して前記サーボモータ54の出力軸55に結合
した構成からなる。そして、連結部62では、前記送り
ねじ58と出力軸55にスプライン溝を形成し、それに
係合して回転力を前記送りねじ58に伝える。さらに、
前記送りねじ58は、前記回転ナット60と協動して進
退移動する。
【0031】さらに、前記シリンダ液室48において、
ピストン部50aの背圧側の密閉液圧シリンダ44の一
部に背圧部液通路64を設け、型開放時において前記背
圧側に圧液を導入するように構成する。なお、図3にお
いて、参照符号66は、前記シリンダ液質48を液密に
密閉保持するために、それぞれ適所に設けられたO−リ
ング等からなるシール部材を示す。
【0032】なお、本実施例では、液通路52を、ピス
トンロッド50の軸芯と同軸に配置したが、増圧出力が
ピストンロッド50全体に均等に得られるので、支障の
ない軸芯に平行な位置に配置することができる。
【0033】このように構成された本実施例の型締装置
においては、サーボモータ24からなる移動手段によっ
て連結プレート20と共に移動プレート18を固定プレ
ート12対し前進移動させて型閉じを行い、その型閉限
において前記係合手段30の密封ケーシング38に形成
した圧油出入口36より圧油を導出することにより、前
記弾性締付けスリーブ42とタイバー14とを適切に係
止させる。これと同時に、前記増圧手段22の増圧制御
部46すなわちサーボモータ54を駆動することによ
り、密閉液圧シリンダ44のピストンロッド50を前進
移動させて移動プレート18による型締め操作を円滑に
行うことができる。
【0034】従って、このように構成される本実施例の
型締装置によれば、型閉じ操作においては、連結プレー
ト20および移動プレート18のタイバー14に対する
係止を、前記係合手段30により迅速かつ簡便に行うこ
とができると共に、型締め操作においては、前記増圧手
段22の増圧制御部46を専用のサーボモータ54の駆
動により、シール部材66によって簡便に密閉され独立
した構造の密閉液圧シリンダ44で構成されるピストン
ロッド50により、常に安定した型締力を得ることがで
き、簡単かつ小形化された構成とし、形状および容量等
の設計の自由度も拡大され、圧液の漏洩や騒音の発生等
を可及的に抑制することができる。
【0035】実施例2 図4は、前記実施例における係合手段30の別の実施例
を示すものである。すなわち、本実施例においては、前
記図2に示す係合手段30の構成において、密封ケーシ
ング38に形成した唯一の圧油出入口36に対して、専
用のサーボモータ72を備えた係合制御部70を設けた
構成からなるものである。その他の構成は、前記図2に
示す構成と同じであるので、同一の構成部分には同一の
参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0036】しかるに、本実施例における係合制御部7
0の構成は、基本的に前記実施例の増圧手段22に採用
される増圧制御部46の構成と同一である。すなわち、
本実施例においては、前記圧油出入口36に対してサー
ボモータ72により進退移動可能に構成した圧縮部材7
4を挿通配置する。この場合、前記圧縮部材74は、回
転駆動により進退移動する送りねじ76と同軸に結合さ
れると共に、前記送りねじ76は、これを螺合保持する
回転ナット78を、連結部80を介して前記サーボモー
タ72の出力軸73に結合した構成からなる。
【0037】このように、前記係合手段30を構成する
ことにより、タイバー14に対する連結プレート20の
移動ないし係止制御を、簡便かつ迅速に達成することが
できる。
【0038】実施例3 図5は、前記実施例における増圧手段22の別の実施例
を示すものである。すなわち、本実施例においては、前
記図3に示す増圧手段22の構成において、密閉液圧シ
リンダ44のシリンダ液室48内におけるピストンロッ
ド50の構成を変形したものである。従って、前記図3
に示す構成と同一の構成部分には同一の参照符号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0039】しかるに、本実施例における増圧手段22
は、ピストンロッド50のピストン部50aに、シリン
ダ液室48の増圧室側と背圧室側とを連通する連通孔6
8を設けた構成としたものである。このように構成する
ことによっても、前記図3に示す実施例と同様の型締め
操作に際しての増圧効果を発揮させることができる。
【0040】実施例4 図6および図7は、本発明に係る射出成形機等の型締装
置のさらに別の実施例を示すものである。本実施例にお
いては、移動プレート18の移動手段として、トグルリ
ンク機構82を採用したものである。なお、説明の便宜
上、前記図1および図3に示す実施例と同一の構成部分
については同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0041】すなわち、図6において、本実施例に係る
射出成形機の型締装置は、連結プレート20をタイバー
14に結合固定し、この連結プレート20と移動プレー
ト18との間に、移動プレート18の移動手段として、
トグルリンク機構82を設けたものである。しかるに、
このトグルリンク機構82のリンク駆動制御部84を、
前記連結プレート20に取付けた構成からなる。このリ
ンク駆動制御部84は、サーボモータ86により進退移
動可能に構成したナット部材88を前記トグルリンク機
構82の一部に結合して構成される。この場合、前記ナ
ット部材88は、回転駆動するねじ軸90に螺合されて
進退移動するよう構成され、前記ねじ軸90は、連結部
92を介して前記サーボモータ86の出力軸87に結合
した構成からなる。
【0042】これに対し、前記トグルリンク機構82が
結合される移動プレート18には、増圧手段94が内蔵
される。すなわち、本実施例における増圧手段94は、
密閉液圧シリンダ部96と増圧制御部98とから構成さ
れ、前記密閉液圧シリンダ部96に設けたピストンロッ
ド100に対し、前記トグルリンク機構82を結合する
ように構成する。しかるに、本実施例における増圧手段
94の構成は、図7に示す通りであり、詳細な構造は図
5に示す増圧手段22の構成と同様であるが、増圧効果
を発生するシリンダ液室48とピストンロッド100の
関係位置が異なっている。なお、図5と同一の構成部分
には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0043】このように構成された本実施例の型締装置
においても、基本的に前記図1ないし図3に示す実施例
と同様に、型閉じ操作および型締め操作を行うことがで
きると共に、前記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0044】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの改良変更
が可能である。すなわち、本発明の型締装置は、例えば
ダイカスト機の型締装置等としても同様に適用すること
ができることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機等の型締装置は、固定金型を取付けた固定プレー
トに対し、タイバーを介して移動金型を取付けた移動プ
レートを前進後退自在に対向配置し、この移動プレート
の後方にタイバーを介して増圧手段を設けた連結プレー
トを配置し、前記連結プレートおよび移動プレートをタ
イバー上において前進後退させる移動手段とその移動を
所定位置おいて係止するための係合手段とを設けてなる
射出成形機等の型締装置において、増圧手段は、密閉液
圧シリンダのシリンダ液室内にピストンロッドのピスト
ン部を密閉収納し、前記シリンダ液室に隣接配置された
増圧制御部により前記シリンダ液室内の液圧を制御して
ピストンロッドから増圧した型締力を得るように構成
し、さらに前記シリンダ液室と増圧制御部とを連通する
液通路を設け、この液通路にサーボモータにより進退移
動可能に構成した圧縮部材を挿通配置する構成とするこ
とにより、型閉じ操作を迅速かつ確実に行って成形サイ
クルにおけるロスタイムを排除し、そして型締操作にお
ける型締力を、簡単かつ小形の装置構成によって油洩れ
や騒音等を発生することなく円滑に達成することができ
る。さらに、本発明によれば、複合的な型閉じおよび型
締め操作を円滑に達成して、効率的な射出成形等を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機等の型締装置の一実施
例を示す概略側面図である。
【図2】図1に示す型締装置における係合手段の要部拡
大断面図である。
【図3】図1に示す型締装置における増圧手段を示す要
部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る射出成形機等の型締装置における
係合手段の別の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る射出成形機等の型締装置における
増圧手段の別の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る射出成形機等の型締装置のさらに
別の実施例を示す一部断面概略側面図である。
【図7】図6に示す型締装置における増圧手段を示す要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 固定金型 12 固定プレート 14 タイバー 16 移動金型 18 移動プレート 20 連結プレート 22 増圧手段 24 サーボモータ 26 駆動軸 26a ねじ部 28 ナット部材 30 係合手段 32 射出成形機のノズル部 34 貫通部 36 圧油出入口 38 密封ケーシング 40 螺旋溝 42 弾性締付けスリーブ 44 密閉液圧シリンダ 46 増圧制御部 48 シリンダ液室 50 ピストンロッド 50a ピストン部 52 液通路 53 直交液通路 54 サーボモータ 55 出力軸 56 圧縮部材 58 送りねじ 60 回転ナット 62 連結部 64 背圧部液通路 66 シール部材 68 連通孔 70 係合制御部 72 サーボモータ 73 出力軸 74 圧縮部材 76 送りねじ 78 回転ナット 80 連結部 82 トグルリンク機構 84 リンク駆動制御部 86 サーボモータ 87 出力軸 88 ナット部材 90 ねじ軸 92 連結部 94 増圧手段 96 密閉液圧シリンダ 98 増圧制御部 100 ピストンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾鷲 豊 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株 式会社沼津事業所内 (56)参考文献 特開 昭61−237617(JP,A) 特開 昭63−212524(JP,A) 実開 平1−145411(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/67 - 45/76 B22D 17/02 - 17/26 B29C 33/02 - 33/36

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型を取付けた固定プレートに対
    し、タイバーを介して移動金型を取付けた移動プレート
    を前進後退自在に対向配置し、この移動プレートの後方
    にタイバーを介して増圧手段を設けた連結プレートを配
    置し、前記連結プレートおよび移動プレートをタイバー
    上において前進後退させる移動手段とその移動を所定位
    置おいて係止するための係合手段とを設けてなる射出成
    形機等の型締装置において、 増圧手段は、密閉液圧シリンダのシリンダ液室内にピス
    トンロッドのピストン部を密閉収納し、前記シリンダ液
    室に隣接配置された増圧制御部により前記シリンダ液室
    内の液圧を制御してピストンロッドから増圧した型締力
    を得るように構成し、さらに前記シリンダ液室と増圧制
    御部とを連通する液通路を設け、この液通路にサーボモ
    ータにより進退移動可能に構成した圧縮部材を挿通配置
    することを特徴とする射出成形機等の型締装置。
  2. 【請求項2】 連結プレートおよび移動プレートをタイ
    バー上において前進後退させる移動手段は、固定プレー
    トに固定したサーボモータにより回転駆動される駆動軸
    のねじ部に対して、前記連結プレートまたは移動プレー
    トに固定したナット部材を螺合結合して構成してなる請
    求項1記載の射出成形機等の型締装置。
  3. 【請求項3】 連結プレートおよび移動プレートをタイ
    バー上においてその移動を所定位置おいて係止するため
    の係合手段は、前記連結プレートにおけるタイバーの貫
    通部に圧油出入口を有する密封ケーシングと、前記タイ
    バーの外周面に係合するように前記密封ケーシング内に
    形成した螺旋溝を有する弾性締付けスリーブとから構成
    してなる請求項1記載の射出成形機等の型締装置。
  4. 【請求項4】 増圧手段におけるシリンダ液室と増圧制
    御部とを連通する液通路は、ピストンロッドの軸芯に平
    行に配置された液通路と、これと垂直に交差して連通す
    る直交液通路とからなり、前記直交液通路に対してサー
    ボモータにより進退移動可能に構成した圧縮部材を挿通
    配置してなる請求項1記載の射出成形機等の型締装置。
  5. 【請求項5】 密封ケーシングに形成した唯一の圧油出
    入口に対してサーボモータにより進退移動可能に構成し
    た圧縮部材を挿通配置し、前記圧縮部材を回転駆動によ
    り進退移動する送りねじと同時に結合し、この送りねじ
    を回転ナットに螺合保持させると共にこの回転ナットを
    連結部を介して前記サーボモータの出力軸に結合してな
    る請求項3記載の射出成形機等の型締装置。
  6. 【請求項6】 連結プレートおよび移動プレートをタイ
    バー上において前進後退させる移動手段は、連結プレー
    トと移動プレートとの間に設けたトグルリンク機構から
    構成してなる請求項1記載の射出成形機等の型締装置。
  7. 【請求項7】 増圧手段は、移動プレートに内蔵し、密
    閉液圧シリンダ部に設けたピストンロッドに対してトグ
    ルリンク機構を結合するように構成してなる請求項6記
    載の射出成形機等の型締装置。
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