JP3206277B2 - 自動変速機の変速容量制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速容量制御装置

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JP3206277B2
JP3206277B2 JP3371194A JP3371194A JP3206277B2 JP 3206277 B2 JP3206277 B2 JP 3206277B2 JP 3371194 A JP3371194 A JP 3371194A JP 3371194 A JP3371194 A JP 3371194A JP 3206277 B2 JP3206277 B2 JP 3206277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速に当
たって作動されることとなった摩擦要素の変速中におけ
る締結容量、つまり自動変速機の変速容量を適切に制御
するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、遊星歯車変速機構の伝動
経路を決定するクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素
を選択的に油圧作動させて締結することにより、対応す
る変速段を選択し、エンジンからの動力をこの変速段に
対応したギヤ比で変速して出力する。そして、自動変速
機を他の変速段へ変速するに当たっては、締結作動する
摩擦要素を切り換えることにより、当該変速を実行す
る。
【0003】このため、この変速に当たって締結作動さ
れることとなった摩擦要素の締結容量(摩擦要素の作動
圧で決まる)が大き過ぎると、摩擦要素の締結に伴う大
きな変速ショックを生ずる。逆に、上記摩擦要素の締結
容量が小さ過ぎると、該摩擦要素が滑ってこれに伴う自
動変速機の寿命低下を免れない。従って、特に変速中に
おける摩擦要素の締結容量、つまり自動変速機の変速容
量は適切に制御されるを要し、そのために従来例えば特
開平1−169164号公報に記載の如く、自動変速機
の全ての元圧であるライン圧を以下のように制御する技
術が提案された。
【0004】即ち、上記遊星歯車変速機構の入出力回転
数比で表される実効ギヤ比が、変速前値から変速後値に
向け変化している時間、つまりイナーシャフェーズ時間
を計測し、このイナーシャフェーズ時間が変速ショック
対策上の最適値になるようライン圧を学習制御するとい
うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の変速容量
制御装置では何れにしても、以下の問題を生ずることを
確かめた。つまり、変速中は短時間のため車速が変化し
ないと見做すことができ、従って変速機出力回転数が一
定であることから、変速機入力回転数にほぼ同じエンジ
ン回転数Ne が図12および図13に示す変速前ギヤ比
に対応したNe1から変速後ギヤ比に対応したNe2へと変
化している時間を、イナーシャフェーズ時間として計測
し、このイナーシャフェーズ時間が変速ショック対策上
の最適値になるようライン圧を学習制御するというに等
価である。
【0006】ここで図12および図13は、2速選択圧
2 の実線で示す如き立ち上がりによりバンドブレーキ
を締結作動させて、第1速から第2速への変速を行う場
合における、エンジン回転数Ne および変速機出力トル
クの時系列変化を実線で示す。
【0007】そして図12には、摩擦要素がバンドブレ
ーキである場合において発生する傾向にある、摩擦要素
の締結初期の食いつきが悪い場合の、エンジン回転数N
e および変速機出力トルクの時系列変化を破線で併記し
た。ところで、このように摩擦要素の締結初期の食いつ
きが悪い場合、本来正常ならイナーシャフェーズ時間が
Aであるところながら、これより短いBを計測すること
となり、イナーシャフェーズ時間が短いためにライン圧
が高過ぎる(変速容量過大)との判定のもと、このライ
ン圧を低下させる制御を行う。しかして、摩擦要素の食
いつきが悪いということは、変速容量不足であることに
ほかならず、それにもかかわらず変速容量過大と誤判定
してライン圧を低下させる(変速容量を低下させる)の
では、ライン圧(変速容量)が制御の度に低下され、最
終的に下限値に保持されて制御不能になる。
【0008】また図13には、ライン圧が低くてこれを
元圧とする2速選択圧P2 の棚圧も破線で示すように低
くなる場合における、エンジン回転数Ne および変速機
出力トルクの時系列変化を破線で併記した。ところで、
このように2速選択圧P2 の棚圧が低くて変速が間延び
する場合も、正常な棚圧ならイナーシャフェーズ時間が
Aであるところながら、これより短いBを計測すること
となり、イナーシャフェーズ時間が短いためにライン圧
が高過ぎる(変速容量過大)との判定のもと、このライ
ン圧を低下させる制御を行う。しかして、2速選択圧P
2 の棚圧が低いということは、変速容量不足であること
にほかならず、それにもかかわらず変速容量過大と誤判
定してライン圧を低下させる(変速容量を低下させる)
のでは、ライン圧(変速容量)が制御の度に低下され、
最終的に下限値に保持されて制御不能になるというよう
に、この場合も上記したと同様の問題を生ずる。
【0009】なおこの問題は、ライン圧学習制御の精度
に鑑み、図13にθで示す棚圧勾配を小さくする場合に
おいて特に顕著に発生する。
【0010】本発明は、従来の変速機入出力回転数比に
代えて、原動機回転数の時間変化割合に基づき変速容量
の適否を判定し、この判定結果を変速容量の制御に資す
ることで上述の問題を解消することを主たる目的とす
る。
【0011】本発明は同時に、変速期間中の前期と後期
とに2分割した変速前期および変速後期毎に当該変速容
量の判定および制御を行うことで、一層高精度の変速容
量制御を実現し得るようにした装置を提案することをも
目的とする。
【0012】本発明は更に、変速前期における変速容量
の過不足判定を行うに際し特に、原動機回転数の時間変
化割合が正から負に切り換わった時における該原動機回
転数の時間変化割合の勾配が変速前期における変速容量
の過不足を良く表すとの事実認識に基づき、当該勾配に
より変速前期における変速容量の過不足判定を行うこと
で判定精度の更なる向上を実現することをも目的とす
る。
【0013】また本発明は、変速後期における変速容量
の過不足判定を行うに際し特に、原動機回転数の時間変
化割合が負から正に切り換わった時における該原動機回
転数の時間変化割合の勾配が変速後期の変速容量をよく
表すとの事実認識に基づき、当該勾配により変速後期に
おける変速容量の過不足判定を行うことで判定精度の更
なる向上を実現することをも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、第
1発明による自動変速機の変速容量制御装置は、図1概
念を示す如く、複数の摩擦要素を選択的に締結させるこ
とにより投入変速段を決定され、原動機からの動力を該
投入変速段に応じたギヤ比で変速して出力し、前記摩擦
要素の締結切り換えにより他の変速段への切り換えを行
うようにした自動変速機において、前記原動機の回転数
を検出する原動機回転数検出手段と、前記変速段の切り
換え指令を検知する変速指令検知手段と、これら手段か
らの信号に応答して、変速指令が検知された後における
前記原動機回転数の時間変化割合を算出する原動機回転
数変化割合算出手段と、変速期間を2分割して、前記変
速指令から変速開始をカバーする変速前期と、該変速前
期の終了から変速終了をカバーする変速後期とに分割
し、これら変速前期および変速後期毎における変速容量
の過不足を判定するに際して、変速前期の場合は、前記
原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り換わった
瞬時の近傍における、該原動機回転数の時間変化割合の
勾配が小さいほど変速容量が不足気味であると判定し、
この勾配が急なほど変速容量が過剰であると判定し、変
速後期の場合は、前記原動機回転数の時間変化割合が負
から正に切り換わった瞬時の近傍における、該原動機回
転数の時間変化割合の勾配が小さいほど変速容量が不足
気味であると判定し、この勾配が急なほど変速容量が過
剰であると判定する変速容量判別手段と、変速に際して
締結されるべき摩擦要素の締結容量を、前記変速前期お
よび変速後期毎に、前記変速容量の過不足が解消される
よう制御する変速容量加減手段とを具備したことを特徴
とするものである。
【0015】第2発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第1発明において、前記摩擦要素の締結容量
は、自動変速機の全ての摩擦要素の締結を司どるライン
圧を加減して制御するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0016】第3発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第1発明において、前記摩擦要素の締結容量
は、該摩擦要素の締結を司どる作動圧を直接加減して制
御するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】第4発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前
記原動機回転数の時間変化割合の勾配に関するファジー
メンバシップ関数を前記変速前期および変速後期毎に設
定し、このメンバシップ関数に基づき変速前期および変
速後期における変速容量の過不足判定を行うよう構成し
たことを特徴とするものである。
【0018】第5発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第1発明乃至第4発明のいずれかにおいて、前
記変速前期における変速容量の過不足判定は、前記変速
指令から変速開始をカバーする第1設定時間内で最後に
前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り換わ
った瞬時と、前記変速指令瞬時との間の変速応答時間に
よって行うよう構成したことを特徴とするものである。
【0019】第6発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第5発明において、前記変速応答時間のファジ
ーメンバシップ関数を設定し、このメンバシップ関数に
基づき変速前期における変速容量の過不足判定を行うよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0020】第7発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第1発明乃至第6発明のいずれかにおいて、前
記変速前期における変速容量の過不足判定は、前記変速
指令から変速開始をカバーする第1設定時間内で最後に
前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り換わ
った瞬時から、変速前期内で一定時間が経過した瞬時に
おける、原動機回転数の時間変化割合の値によって行う
よう構成したことを特徴とするものである。
【0021】第8発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第7発明において、前記原動機回転数の時間変
化割合の値に関するファジーメンバシップ関数を設定
し、このメンバシップ関数に基づき変速前期における変
速容量の過不足判定を行うよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0022】第9発明による自動変速機の変速容量制御
装置は、第1発明乃至第8発明のいずれかにおいて、前
記変速前期における変速容量の過不足判定は、変速指令
瞬時と、変速指令から変速開始をカバーする第1設定時
間内で最後に前記原動機回転数の時間変化割合が正から
負に切り換わった瞬時との間における、前記原動機回転
数の時間変化割合の合計によって行うよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0023】第10発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第9発明において、前記原動機回転数の時間
変化割合の合計に関するファジーメンバシップ関数を設
定し、このメンバシップ関数に基づき変速前期における
変速容量の過不足判定を行うよう構成したことを特徴と
するものである。
【0024】第11発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第1発明乃至第10発明のいずれかにおい
て、前記変速後期における変速容量の過不足判定は、変
速前期の経過瞬時と、変速後期において前記原動機回転
数の時間変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時
との間の、任意の2瞬時における原動機回転数の時間変
化割合の差の絶対値によって行うよう構成したことを特
徴とするものである。
【0025】第12発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第11発明において、前記原動機回転数の時
間変化割合の差の絶対値に関するファジーメンバシップ
関数を設定し、このメンバシップ関数に基づき変速後期
における変速容量の過不足判定を行うよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0026】第13発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第1発明乃至第12発明のいずれかにおい
て、変速後期における変速容量の過不足判定は、変速前
期の経過瞬時と、変速後期において前記原動機回転数の
時間変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時との
間の、任意の1瞬時における原動機回転数の時間変化割
合の値によって行うよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0027】第14発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第13発明において、前記任意の1瞬時にお
ける原動機回転数の時間変化割合の値に関するファジー
メンバシップ関数を設定し、このメンバシップ関数に基
づき変速後期における変速容量の過不足判定を行うよう
構成したことを特徴とするものである。
【0028】第15発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第1発明乃至第14発明のいずれかにおい
て、変速後期における変速容量の過不足判定は、前記変
速指令から変速開始をカバーする第1設定時間内で最後
に前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り換
わった瞬時と、前記変速指令から変速終了をカバーする
第2設定時間が経過するまでの間で前記原動機回転数の
時間変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時との
間における、前記原動機回転数の時間変化割合の最小値
によって行うよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0029】第16発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第15発明において、前記原動機回転数の時
間変化割合の最小値に関するファジーメンバシップ関数
を設定し、このメンバシップ関数に基づき変速後期にお
ける変速容量の過不足判定を行うよう構成したことを特
徴とするものである。
【0030】第17発明による自動変速機の変速容量制
御装置は、第4発明、第6発明、第8発明、第10発
明、第12発明、第14発明、第16発明のいずれかに
おいて、前記ファジーメンバシップ関数は、前記原動機
の負荷毎のメンバシップ関数としたことを特徴とするも
のである。
【0031】
【作用】第1発明において自動変速機は、複数の摩擦要
素を選択的に締結させることにより投入変速段を決定さ
れ、摩擦要素の締結切り換えにより他の変速段への切り
換えを行い、投入変速段に応じたギヤ比で原動機からの
動力を変速して出力する。
【0032】ここで変速指令検知手段が上記変速段の切
り換え指令を検知すると、原動機回転数変化割合算出手
段は、原動機回転数検出手段が検出した原動機の回転数
の、変速指令検知後における時間変化割合を算出する。
そして変速容量判別手段は、変速期間を2分割して、変
速指令から変速開始をカバーする変速前期と、変速前期
の終了から変速終了をカバーする変速後期とに分割し、
これら変速前期および変速後期毎における変速容量の過
不足を以下のごとくに判定する。つまり変速前期の場合
は、上記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り
換わった瞬時の近傍における、該原動機回転数の時間変
化割合の勾配が小さいほど変速容量が不足気味であると
判定し、この勾配が急なほど変速容量が過剰であると判
定する。そして変速後期の場合は、上記原動機回転数の
時間変化割合が負から正に切り換わった瞬時の近傍にお
ける、該原動機回転数の時間変化割合の勾配が小さいほ
ど変速容量が不足気味であると判定し、この勾配が急な
ほど変速容量が過剰であると判定する。
【0033】しかして、かように原動機回転数の時間変
化割合に基づく判定結果に応じて摩擦要素の締結容量を
制御する構成によれば、図12および図13につき前述
したごとき問題、つまり摩擦要素の食いつきが悪い場合
や、該摩擦要素の棚圧が低い場合に、摩擦要素締結容量
の過不足を誤判定して要求と逆方向に締結容量を制御す
るといった問題を生ずるようなことがなく、このような
場合においても摩擦要素締結容量、つまり変速容量の過
不足を正確に判定して、この過不足がなくなるよう変速
容量を常時正確に制御することができる。
【0034】加えて第1発明によれば、変速期間中の2
分割した変速前期と変速後期とで個別に上記変速容量の
過不足判定および該判定結果に基づく変速容量制御を行
うことから、変速期間中の全てにおいて、しかも制御が
煩雑になるのを最小限に抑制しつつ、変速容量を常時過
不足がなくなるよう正確に制御することができる。
【0035】しかも第1発明によれば、変速前期におけ
る変速容量の過不足判定に際し特に、原動機回転数の時
間変化割合が正から負に切り換わった瞬時の近傍におけ
る、該原動機回転数の時間変化割合の勾配によって当該
過不足判定を行うため、そして当該勾配が変速前期にお
ける変速容量の過不足を良く表すことから、判定精度の
更なる向上を図ることができる。
【0036】更に第1発明によれば、変速後期における
変速容量の過不足判定に際し特に、原動機回転数の時間
変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時の近傍に
おける、該原動機回転数の時間変化割合の勾配によって
当該過不足判定を行うため、そして当該勾配が変速後期
における変速容量の過不足を良く表すことから、判定精
度の更なる向上を図ることができる。
【0037】なお、第1発明における変速容量の制御に
当たっては第2発明のように、自動変速機の全ての摩擦
要素の締結を司るライン圧を加減して、当該制御を行う
のが最も実際的であり、採用し易い。
【0038】また、第1発明における変速容量の制御に
当たっては第3発明のように、変速に際して締結作動さ
れることとなった摩擦要素の作動圧を直接加減して、当
該制御を行うこともできる。この場合、制御系が煩雑に
なるものの、締結作動中の摩擦要素に対する影響をなく
すことができて有利である。
【0039】第1発明における変速容量の過不足判定に
当たって第4発明では、上記原動機回転数の時間変化割
合の勾配に関するメンバシップ関数を変速前期および変
速後期ごとに設定し、このメンバシップ関数に基づき変
速前期および変速後期における変速容量の過不足をそれ
ぞれ判定するため、制御の融通性に富むファジー制御が
可能となって大いに有利である。
【0040】第5発明の変速容量制御装置は第1発明乃
至第4発明において、変速前期における変速容量の過不
足判定を行うに際し、変速指令から変速開始をカバーす
る第1設定時間内で最後に原動機回転数の時間変化割合
が正から負に切り換わった瞬時と、変速指令瞬時との間
の変速応答時間によって、当該変速前期の変速容量過不
足判定を行う。
【0041】かかる変速容量の過不足判定によれば、変
速前期のみと雖もこの判定を比較的長い変速応答時間に
基づいて行うことから、判定結果に応じた変速容量の制
御感度が低くなり、当該変速前期における変速容量制御
のハンチングを抑制することができる。
【0042】なお、上記第5発明による判定に当たって
第6発明では、変速応答時間の長さに関するメンバシッ
プ関数を設定し、このメンバシップ関数に基づき変速前
期における変速容量の過不足を判定する。この場合、制
御の融通性に富むファジー制御が可能となる点で、大い
に有利である。
【0043】第7発明の変速容量制御装置は、第1発明
乃至第6発明のいずれか1発明において、変速前期にお
ける変速容量の過不足判定を行うに際し、変速指令から
変速開始をカバーする第1設定時間内で最後に前記原動
機回転数の時間変化割合が正から負に切り換わった瞬時
から、変速前期内で一定時間が経過した瞬時における、
原動機回転数の時間変化割合の値によって、当該変速前
期の変速容量過不足判定を行う。かかる変速前期の変速
容量過不足判定においては、この判定を、原動機回転数
の時間変化割合の大きさに基づいて行うことから、判定
精度を一層高めることができる。
【0044】なお、上記第7発明による判定に当たって
第8発明では、上記原動機回転数の時間変化割合の値に
関するメンバシップ関数を設定し、このメンバシップ関
数に基づき変速容量の過不足を判定する。この場合、制
御の融通性に富むファジー制御が可能となって大いに有
利である。
【0045】第9発明の変速容量制御装置は、第1発明
乃至第8発明のいずれか1発明において、変速前期にお
ける変速容量の過不足判定を行うに際し、変速指令瞬時
と、変速指令から変速開始をカバーする第1設定時間内
で最後に前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に
切り換わった瞬時との間における、原動機回転数の時間
変化割合の合計によって、当該変速前期の変速容量過不
足判定を行う。
【0046】かかる変速容量の過不足判定によれば、変
速応答時間および原動機回転数の時間変化割合の双方を
判定資料にすることから、判定精度を更に高めることが
できる。
【0047】なお、上記第9発明による判定に当たって
第10発明では、上記原動機回転数の時間変化割合の合
計に関するメンバシップ関数を設定し、このメンバシッ
プ関数に基づき変速容量の過不足を判定する。この場
合、制御の融通性に富むファジー制御が可能となって大
いに有利である。
【0048】第11発明の変速容量制御装置は、第1発
明乃至第10発明のいずれか1発明において、変速後期
における変速容量の過不足判定を行うに際し、変速前期
の経過瞬時と、変速後期において原動機回転数の時間変
化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時との間の、
任意の2瞬時における原動機回転数の時間変化割合の差
の絶対値によって、当該変速後期の変速容量過不足判定
を行う。この場合、これら2瞬時を判定精度が最も高く
なるところに設定して、判定精度の向上を実現すること
ができる。
【0049】なお、上記第11発明による判定に当たっ
て第12発明では、上記原動機回転数の時間変化割合の
差の絶対値に関するファジーメンバシップ関数を設定
し、このメンバシップ関数に基づき変速後期における変
速容量の過不足判定を行う。この場合、制御の融通性に
富むファジー制御が可能となる点で、大いに有利であ
る。
【0050】第13発明の変速容量制御装置は、第1発
明乃至第12発明のいずれか1発明において、変速後期
における変速容量の過不足判定を行うに際し、変速前期
の経過瞬時と、変速後期において原動機回転数の時間変
化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時との間の、
任意の1瞬時における原動機回転数の時間変化割合の値
によって、当該変速後期の変速容量過不足判定を行う。
この場合も、当該1瞬時を判定精度が最も高くなるとこ
ろに設定して、判定精度の向上を実現することができ
る。
【0051】なお、上記第13発明による判定に当たっ
て第14発明では、上記1瞬時における原動機回転数の
時間変化割合の値に関するファジーメンバシップ関数を
設定し、このメンバシップ関数に基づき変速後期におけ
る変速容量の過不足判定を行う。この場合、制御の融通
性に富むファジー制御が可能となる点で、大いに有利で
ある。
【0052】第15発明の変速容量制御装置は、第1発
明乃至第14発明のいずれか1発明において、変速後期
における変速容量の過不足判定を行うに際し、変速指令
から変速開始をカバーする第1設定時間内で最後に前記
原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り換わった
瞬時と、変速指令から変速終了をカバーする第2設定時
間が経過するまでの間で前記原動機回転数の時間変化割
合が最初に負から正に切り換わった瞬時との間におけ
る、原動機回転数の時間変化割合の最小値によって、当
該変速後期の変速容量過不足判定を行う。
【0053】この場合も、上記原動機回転数の時間変化
割合の最小値が、変速後期の変速容量よく表すことか
ら、判定精度を高めることができる。
【0054】なお、上記第15発明による判定に当たっ
て第16発明では、上記原動機回転数の時間変化割合の
最小値に関するファジーメンバシップ関数を設定し、こ
のメンバシップ関数に基づき変速後期における変速容量
の過不足判定を行う。この場合、制御の融通性に富むフ
ァジー制御が可能となる点で、大いに有利である。
【0055】第4発明、第6発明、第8発明、第10発
明、第12発明、第14発明、第16発明におけるファ
ジーメンバシップ関数を、第17発明のように原動機の
負荷毎のメンバシップ関数とすれば、如何なる原動機の
負荷状態のもとでも、前記各作用効果を達成することが
できる。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は、本発明一実施の態様になる自動変速
機の変速容量制御装置を示し、この図において、1はエ
ンジン(原動機)、2は自動変速機である。自動変速機
2はトルクコンバータ3を経てエンジン1の動力を入力
され、選択変速段に応じたギヤ比で入力回転を変速し、
出力軸4に伝達するものとする。
【0057】ここで自動変速機2は、コントロールバル
ブ5内におけるシフトソレノイド6,7のON,OFF
の組み合わせにより、複数の摩擦要素を選択的に油圧作
動(締結)されて、選択変速段を決定され、トルクコン
バータ3は、同じくコントロールバルブ5内におけるロ
ックアップソレノイド8のデューティ制御により、入出
力要素間を直結されないコンバータ状態または入出力要
素間を直結したロックアップ状態にされるものとする。
【0058】シフトソレノイド6,7のON,OFF、
およびロックアップソレノイド8の駆動デューティD
は、コントローラ9によりこれらを制御し、このコント
ローラ9には、エンジン1のスロットル開度TH(エン
ジン負荷状態)を検出するスロットル開度センサ10か
らの信号、変速機出力軸4の回転数から車速Vを検出す
る車速センサ11からの信号、変速機作動油温Cを検出
する油温センサ12からの信号、およびエンジン1の回
転数Ne を検出するエンジン回転センサ(原動機回転数
検出手段)13からの信号を夫々入力する。
【0059】コントローラ9はこれら入力情報に基づ
き、図示しなかったが、周知の演算により以下の変速制
御およびロックアップ制御を行う。先ず変速制御を説明
するにコントローラ9は、センサ10で検出したスロッ
トル開度THと、センサ11で検出した車速Vとから、
現在の運転状態に最適な変速段を、予め設定された変速
線図に対応するテーブルデータからルックアップ方式に
より求め、この最適変速段が選択されるよう、シフトソ
レノイド6,7をON,OFFさせる。かかるシフトソ
レノイド6,7のON,OFFの組み合わせにより決ま
る摩擦要素がライン圧を供給され、これを作動圧として
当該摩擦要素が締結されることで、自動変速機2は現在
の変速段から上記最適変速段への変速を行う。
【0060】次にロックアップ制御を説明するに、この
ロックアップ制御に当たってコントローラ9は、予め設
定されたロックアップ車速線図に対応するテーブルデー
タからルックアップ方式により、スロットル開度THと
車速Vとを基にロックアップ領域およびコンバータ領域
のいずれの走行状態であるかを判別し、判別結果に応じ
てロックアップソレノイド8のデューティ制御を介し、
トルクコンバータ3をロックアップさせたり、コンバー
タ状態にする。なお、トルクコンバータ3のロックアッ
プは、ソレノイド8の駆動デューティDを95%にして
これを達成し、トルクコンバータ3のコンバータ状態
は、ソレノイド8の駆動デューティDを5%にしてこれ
を達成するものとする。
【0061】コントローラ9は更に、上記現在の変速段
から最適変速段への変速の指令(変速指令)の度に、図
3乃至図8の制御プログラムを繰り返し実行して、自動
変速機の変速時に以下の変速容量適否判定および変速容
量学習制御を行うものとする。
【0062】図3は、変速指令の度に開始されるメイン
ルーチンで、先ずステップ21において、後述の各タイ
マT,T3 ,T7 を0にリセットすると共に、後述のデ
ータ値ΔNemax,ΔNemin,ΣΔNe ,Qi ,Kmax ,
min ,P,R,α,βを夫々0にリセットする。次の
ステップ22では、センサ13で検出したエンジン回転
数Ne 、センサ10で検出したスロットル開度TH、お
よびセンサ12で検出した変速機作動油温Cを読み込
む。そして、次のステップ23ではタイマTをインクリ
メント(歩進)させてT←T+ΔTとし、このタイマT
により変速指令からの経過時間(以下では、この経過時
間をTと言う)を計測する。
【0063】次のステップ24では、図9に例示するエ
ンジン回転数Ne の時間変化割合の波形を、図4乃至図
6の制御プログラムにより認識する。ステップ22〜2
4は、ステップ25で変速指令からの経過時間Tが、変
速指令から変速終了をカバーする設定時間T2 に至った
と判定するまで継続し、従って上記ステップ24での波
形認識は、変速指令後T≧T2 となるまでの間、ステッ
プ23における一定時間ΔT毎に実行されることとな
る。なおステップ24における波形認識は、具体的には
図4乃至図6に示す如きものとする。
【0064】変速指令後T≧T2 になると、ステップ2
6で、図7の制御プログラムにより変速容量の適否判定
を行うと共に、ステップ27で、図8の制御プログラム
により当該適否判定結果に基づく変速容量制御のための
油圧値の学習制御を実行する。
【0065】ステップ24において、図4乃至図6のよ
うに実行される波形認識を、図9に基づき以下に説明す
るに、瞬時t0 の変速指令に伴う変速中エンジン回転数
eが図9のように変化し、図4乃至図6(ステップ2
4)の1演算サイクルΔT当たりのエンジン回転数差Δ
e 、つまりエンジン回転数(原動機回転数)の時間変
化割合が同図に示す如きものである場合につき述べる
と、本例では、変速期間を変速前期と変速後期とに2分
し、個々に変速容量の過不足を判定する。このため、変
速前期に関しては、 変速指令瞬時t0 から変速開始をカバーするも、変速
終了に至らない、第1設定時間T1 内で最後に上記のエ
ンジン回転数差ΔNe が正から負に切り換わった瞬時
(変速指令瞬時t0 からの経過時間にしてT3 の瞬時)
と、変速指令瞬時t0 との間の変速応答時間T3 と、 この変速応答時間T3 の経過瞬時から変速前期内で一
定時間T5 が経過した瞬時における、エンジン回転数差
ΔNe の値Pと、 変速指令瞬時t0 と、変速応答時間T3 の経過瞬時と
の間における、エンジン回転数差ΔNe の合計ΣΔNe
と、 変速応答時間T3 の経過瞬時の近傍におけるエンジン
回転数差ΔNe の勾配W/T4 とによって、上記の波形
認識を行い、また、変速後期に関しては、 変速前期の経過瞬時と、変速後期においてエンジン回
転数差ΔNe が最初に負から正に切り換わった瞬時(変
速指令瞬時t0 からの経過時間にしてT7 の変速所要時
間経過瞬時)との間の、任意の2瞬時におけるエンジン
回転数差ΔNeの差の絶対値、例えば変速応答時間T3
の経過瞬時から一定時間T6 後の瞬時におけるエンジン
回転数差ΔNe の値αと、変速所要時間T7 の経過瞬時
から一定時間T8 前の瞬時におけるエンジン回転数差Δ
e の値βとの差の絶対値|β−α|と、 変速前期の経過瞬時と、変速後期においてエンジン回
転数差ΔNe が最初に負から正に切り換わった瞬時(変
速指令瞬時t0 からの経過時間にしてT7 の変速所要時
間経過瞬時)との間の、任意の1瞬時におけるエンジン
回転数差ΔNeの値、例えば変速所要時間T7 の経過瞬
時から一定時間T8 前の瞬時におけるエンジン回転数差
ΔNe の値βと、 変速指令瞬時t0 から変速開始をカバーするも、変速
終了に至らない、第1設定時間T1 内で最後にエンジン
回転数差ΔNe が正から負に切り換わった瞬時(変速応
答時間T3 の経過瞬時)と、変速指令瞬時t0 から変速
終了をカバーする第2設定時間T2 が経過するまでの間
でエンジン回転数差ΔNe が最初に負から正に切り換わ
った瞬時(変速所要時間T7 の経過瞬時)との間におけ
る、エンジン回転数差ΔNe の最小値Rと、 変速指令瞬時t0 から変速開始をカバーするも、変速
終了に至らない、第1設定時間T1 が経過した後、変速
終了をカバーする第2設定時間T2 が経過するまでの間
でエンジン回転数差ΔNe が最初に負から正に切り換わ
った瞬時(変速所要時間T7 の経過瞬時)の近傍におけ
る、エンジン回転数差ΔNe の勾配Y/T9 とによっ
て、上記の波形認識を行うものとする。
【0066】ここで前記の勾配W/T4 は、変速指令瞬
時t0 から時間T3 が経過した瞬時を基準に、M回前の
瞬時TM およびN回後の瞬時TN 間の一定時間T4 と、
この時間T4 中におけるエンジン回転数差ΔNe の最大
値ΔNemaxおよび最低値ΔN emin間の差Wとの比とし、
また勾配Y/T9 は変速指令瞬時t0 から時間T7 が経
過した瞬時を基準に、M’回前の瞬時TM ’およびN’
回後の瞬時TN ’間の一定時間T9 中におけるエンジン
回転数差ΔNe の最大値Kmax および最低値K min 間の
差Yとの比とする。
【0067】第1設定時間T1 および第2設定時間T2
は夫々、変速動作に関与するエンジンスロットル開度T
Hに応じて変化させるのが良いのは言うまでもない。
【0068】なお、上記変速応答時間T3 が長い程、変
速前期の変速容量(作動油圧)が不足気味であり、Pが
小さい程、変速前期の変速容量が不足気味であり、ΣΔ
eが大きい程、変速前期の変速容量が不足気味であ
り、勾配W/T4 が小さい程、変速前期の変速容量が不
足気味であると推測される。また、|β−α|が大きい
程、変速後期の変速容量が過剰であり、βが大きい程、
変速後期の変速容量が過剰であり、Rが小さい程、変速
後期の変速容量が過剰であり、勾配Y/T9 が急な程、
変速後期の変速容量が過剰であると推測される。
【0069】以上の論理に基づき、図4乃至図6による
波形認識に当たっては、先ずステップ31においてエン
ジン回転数差ΔNe の算出に先立ちこれを0にリセット
する。そして次のステップ32で、エンジン回転数読み
込み値Ne をエンジン回転数今回値Ne (NEW)にセ
ットし、ステップ33でこのNe (NEW)からエンジ
ン回転数前回値Ne (OLD)を減算することにより、
エンジン回転数差ΔN e を求める。このエンジン回転数
差ΔNe は図4乃至図6の演算サイクルΔT毎に求めら
れ、この一定時間ΔT当たりのものであることから、エ
ンジン(原動機)回転数の時間変化割合に相当し、従っ
てステップ33は、原動機回転数変化割合算出手段に相
当する。
【0070】次にステップ34では、変速所要時間T7
経過瞬時から変速後期を外れない範囲の一定時間T8
におけるエンジン回転数差ΔNe をβにセットする。但
しここでは、該当瞬時に至るまでの間、βを0にするも
のとする。ステップ35では、変速指令からの経過時間
Tが前記第1設定時間T1 未満か否かをチェックする。
未満であると判定する間に、ステップ36で今回のエン
ジン回転数差ΔNe が負であり、且つエンジン回転数差
前回値ΔNe (OLD)が正であると判定する瞬時に、
つまりエンジン回転数差が正から負に変化したと判定す
る瞬時に、1回だけステップ37を実行する。このステ
ップ37では、当該瞬時におけるタイマTの値を前記タ
イマT3 にセットし、更に当該瞬時からN回後の演算瞬
時を表す時間TN (図9参照)をT3 +(N×ΔT)に
より求め、また現在からM回前の演算瞬時TM (図9参
照)まで逆上ってエンジン回転数差ΔNe の最大値ΔN
em axおよび最小値ΔNeminをメモリしておく。
【0071】ステップ38,39では、図9に変速応答
時間をT3 ’で示すようにT<T1内で、一旦エンジン
回転数差ΔNe が正から負に変化しても、この正負が逆
転した後、再度正から負に変化する場合を想定し、エン
ジン回転数差ΔNe がT<T 1 内で正から負に変化した
回数iを計数すると共に、新規のメモリQi を設定して
これにエンジン回転数差ΔNe をセットする。そして、
ステップ40では、エンジン回転数差ΔNe の最小値R
を以後の算出のために0にリセットすると共に、これに
エンジン回転数差ΔNe をセットする。
【0072】ステップ36でエンジン回転数差が正から
負に変化したと判定する瞬時以外は、制御をステップ4
1に進め、上記ステップ37でのタイマT3 のセットが
済んでいるか否かをチェックし、タイマT3 のセットが
未だの間は制御をステップ42に進めてメモリΣΔNe
にエンジン回転数差ΔNe を加算し続けた後、制御を図
3のメインルーチンに戻す。ここでΣΔNe は、変速指
令からT<T1 内で最初にエンジン回転数差ΔNe がで
正から負に変化した瞬時までの期間におけるエンジン回
転数差ΔNe の積算値で、図9にハッチングを付して示
す面積に略同じである。
【0073】ステップ41でタイマT3 のセットが済ん
でいると判別する場合、制御をステップ43へ進めて、
上記のメモリQi にエンジン回転数差ΔNe を加算す
る。ここでQi は、上記の想定が現実のものであると
き、ΣΔNe に加算すべきもので、エンジン回転数差Δ
e がT<T1 内で最初に正から負に変化した瞬時から
最後に正から負に変化した瞬時までの間におけるエンジ
ン回転数差ΔNe の積算値に相当する。
【0074】ステップ44では、変速指令からの経過時
間Tが上記のTN 以内にあるか否かをチェックする。変
速指令からの経過時間Tが上記のTN 以内にある間に、
ステップ45〜48において、上記エンジン回転数差Δ
e の最大値ΔNemaxおよび最小値ΔNeminを、今回の
エンジン回転数差ΔNe との比較のもと、必要に応じて
今回のエンジン回転数差ΔNe に更新して、図9のT4
時間中におけるエンジン回転数差の最大値ΔNemaxおよ
び最小値ΔNeminを求める。
【0075】次にステップ49,50において、変速指
令からの経過時間Tが変速応答時間T3 および変速前期
を外れない範囲の一定時間T5 の合計時間を計測した瞬
時におけるエンジン回転数差ΔNe をPにセットし、ス
テップ51,52において、変速指令からの経過時間T
が変速応答時間T3 および変速後期に至る範囲の一定時
間T6 の合計時間を計測した瞬時におけるエンジン回転
数差ΔNe をαにセットする。
【0076】次のステップ53〜58では、変速指令か
らの経過時間Tが第1設定時間T1以上となった後にお
いて、前記の変速所要時間を示すタイマT7 がセットさ
れるまでの間、以下の処理を行う。即ち、ステップ5
5,56では、今回のエンジン回転数差ΔNe が、当該
期間中におけるエンジン回転数差の最低値を記憶するた
めのメモリRよりも小さいか否かを判別し、小さいとの
判別の度にメモリRを今回のエンジン回転数差ΔNe
更新する。またステップ57,58では、今回のエンジ
ン回転数差ΔNe が正であり、且つエンジン回転数差前
回値ΔNe (OLD)が負であるか否かを判定し、つま
りエンジン回転数差が負から正に変化したか否かを判定
し、当該変化があった瞬時におけるタイマTの値をタイ
マT7 にセットして、変速所要時間の計測を終了する。
【0077】ステップ57,58で、エンジン回転数差
が負から正に変化したのを受けて変速所要時間タイマT
7 をセットする瞬時に更に、ステップ59,60を実行
する。先ずステップ59では、当該瞬時からM’回前の
演算瞬時TM ’(図9参照)まで逆上ってエンジン回転
数差ΔNe の最大値Kmax および最小値Kmin をメモリ
しておくと共に、当該瞬時からN’回後の演算瞬時を表
す時間TN ’をT7 +(N’×ΔT)により求める。次
のステップ34では、変速所要時間T7 経過瞬時から変
速後期を外れない範囲の一定時間T8 前におけるエンジ
ン回転数差ΔN e をβにセットする。
【0078】次にステップ61〜65で、変速指令から
の経過時間Tが上記TN ’以内にある間において、上記
したエンジン回転数差の最大値Kmax および最小値K
min を、今回のエンジン回転数差ΔNe との比較のも
と、必要に応じて今回のエンジン回転数差ΔNe に更新
して、図9のT9 時間中におけるエンジン回転数差の最
大値Kmax および最小値Kmin を求める。
【0079】図3のステップ26は、以上の波形認識に
基づき図7の制御プログラムを実行して、変速容量の適
否を判定するもので、変速容量判別手段に相当する。図
7では先ずステップ71で変速機作動油温Cが設定温度
Cs以上か否かを判定する。変速機作動油温Cが設定温
度Cs以上でなければ、エンジン出力トルクが不安定で
あったり、自動変速機の作動が不安定であるため、変速
容量の判定が不正確になるから、制御をステップ78に
進めて当該判定を行わないこととする。変速機作動油温
Cが設定温度Cs以上であれば、ステップ72〜77に
おいて以下の如く変速容量の適否判定を行う。
【0080】この変速容量の適否判定に当たっては、図
10(a),(b),(c),(d)に示すように、図
9における変速前期用の変速応答時間T3 、この変速応
答時間T3 の経過瞬時から変速前期内で一定時間T5
経過した瞬時におけるエンジン回転数差の値P、変速指
令瞬時t0 から変速応答時間T3 の経過瞬時までの間に
おけるエンジン回転数差の合計ΣΔNe ←ΣΔNe +Q
i 、変速応答時間T3の経過瞬時の近傍におけるエンジ
ン回転数差の勾配W/T4 を表すW=ΔNemax−ΔN
eminに関するファジーメンバシップ関数を予め設定する
と共に、図11(a),(b),(c),(d)に示す
ように、図9における変速後期用の任意の2瞬時におけ
るエンジン回転数差間の差の絶対値|β−α|、変速後
期の任意の1瞬時、例えば変速所要時間T7 の経過瞬時
から一定時間T8 前の瞬時におけるエンジン回転数差値
β、変速応答時間T3 の経過瞬時および変速所要時間T
7 の経過瞬時との間におけるエンジン回転数差の最小値
R、変速所要時間T7 の経過瞬時の近傍におけるエンジ
ン回転数差の勾配Y/T9 を表すY=Kma x −Kmin
関するファジーメンバシップ関数を予め設定する。な
お、これらファジーメンバシップ関数の形は、自動変速
機の作動条件を種々に変えて実験により、エンジンスロ
ットル開度TH(原動機の負荷状態)毎に決定すること
とする。
【0081】図7のステップ72においては、図10
(a),(b),(c),(d)および図11(a),
(b),(c),(d)に例示するファジーメンバシッ
プ関数から、変速容量の不足らしさM1 ,M2 ,M3
4 および変速容量の過剰らしさM5 ,M6 ,M7 ,M
8 を求め、次のステップ73では、それぞれのメンバシ
ップ関数に対し予め変速容量が不足らしいと判定するた
めの不足基準値M10,M 20,M30,M40、および変速容
量が過剰らしいと判定するための過剰基準値M11,
21, M31,M41を図10(a),(b),(c),
(d)に例示するように読み込むと共に、変速容量が過
剰らしいと判定するための過剰基準値M50, M60,
70, M80、および変速容量が不足らしいと判定するた
めの不足基準値M51,M61, M71,M81を図11
(a),(b),(c),(d)に例示するように読み
込む。なお、これら不足基準値M10,M20,M30
40,M51, M61, M71,M81および過剰基準値M11
21,M31,M41,M50, M60, M70, M80は、変速機
作動油温Cのテーブルデータとして予め、スロットル開
度TH毎に設定しておき、該テーブルデータを基に変速
機作動油温Cおよびスロットル開度THから求めるもの
とする。
【0082】次のステップ74では、M1 ≧M10で、且
つM2 ≧M20で、且つM3 ≧M30で、且つM4 ≧M40
あるか否かによりイナーシャフェーズ前期(変速前期)
の変速容量が不足か否かをチェックし、ステップ75で
は、M1 <M11で、且つM2<M21で、且つM3 <M31
で、且つM4 <M41であるか否かによりイナーシャフェ
ーズ前期(変速前期)の変速容量が過剰か否かをチェッ
クする。又ステップ76では、M5 ≧M50で、且つM6
≧M60で、且つM7 ≧M70で、且つM8 ≧M80であるか
否かによりイナーシャフェーズ後期(変速後期)の変速
容量が過剰か否かをチェックし、ステップ77では、M
5 <M51で、且つM6 <M61で、且つM 7 <M71で、且
つM8 <M81であるか否かによりイナーシャフェーズ後
期(変速後期)の変速容量が不足か否かをチェックす
る。ステップ74〜77の判定結果がいずれもNOであ
る場合、変速容量の不足らしさM1 ,M2 ,M3 ,M4
および変速容量の過剰らしさM5 ,M6 ,M7 ,M8
全て不足基準値および過剰基準値間の適正値であること
から、制御をステップ78に進めて変速容量の判定を行
わない。
【0083】ステップ74においてM1 ≧M10で、且つ
2 ≧M20で、且つM3 ≧M30で、且つM4 ≧M40であ
ると判定する場合、ステップ79でイナーシャフェーズ
前期(変速前期)の変速容量が不足であるとの判定結果
を出力し、ステップ75においてM1 <M11で、且つM
2 <M21で、且つM3 <M31で、且つM4 <M41である
と判定する場合、ステップ80でイナーシャフェーズ前
期(変速前期)の変速容量が過剰であるとの判定結果を
出力する。また、ステップ76においてM5 ≧M50で、
且つM6 ≧M60で、且つM7 ≧M70で、且つM8 ≧M80
であると判別する場合、ステップ81でイナーシャフェ
ーズ後期(変速後期)の変速容量が過剰であるとの判定
結果を出力し、ステップ77においてM5 <M51で、且
つM6 <M61で、且つM7 <M71で、且つM8 <M81
あると判別する場合、ステップ82でイナーシャフェー
ズ後期(変速後期)の変速容量が不足であるとの判定結
果を出力する。
【0084】なお図10(d)は、図9において一定時
間T4 中におけるエンジン回転数差最大値ΔNemaxと、
エンジン回転数差最低値ΔNeminとの差W、つまりT3
時間経過瞬時の近辺におけるエンジン回転数差の勾配に
関するメンバシップ関数であるが、この勾配は、Wを一
定とし、これに対する時間T4 を計測すれば、この計測
時間T4 によっても表すことができることから、図10
(d)のメンバシップ関数は、同図(e)のような時間
4 に関するメンバシップ関数に置き換えても良いこと
勿論である。また図11(d)は、図9において一定時
間T9 中におけるエンジン回転数差最大値Kmax と、エ
ンジン回転数差最低値Kmin との差Y、つまりT7 時間
経過瞬時の近辺におけるエンジン回転数差の勾配に関す
るメンバシップ関数であるが、この勾配は、Yを一定と
し、これに対する時間T9 を計測すれば、この計測時間
9 によっても表すことができることから、図11
(d)のメンバシップ関数は、同図(e)のような時間
9 に関するメンバシップ関数に置き換えても良いこと
勿論である。
【0085】以上の変速容量判定結果に基づき、図3の
ステップ27では、図8の制御プログラムを実行してラ
イン圧の油圧値を学習制御し、変速容量を適切な値に持
ち来す。この学習制御は変速容量加減手段に相当し、図
8のステップ91で変速容量の判定があったかと判別す
る場合に、つまり図7のステップ78が実行されずに、
ステップ79,80,81または82が実行された場合
に、以下の如くに行わせる。
【0086】つまり先ずステップ92において、変速の
種類(第何速から第何速への変速か)毎に設定した油圧
テーブルを基に、スロットル開度THに対応するアキュ
ムレータ背圧PAFF ,PAFR ,PARおよび変速前期油圧
制御時期TMF 、変速後期油圧制御時期TMR を読み込
む。ここで、アキュムレータ背圧PAFF ,PAFR ,P AR
のうち、PAFF は図9に示すように変速前期の初期にお
けるアキュムレータ背圧を示し、PAFR は変速前期の後
期におけるアキュムレータ背圧を示し、PARは変速後期
のアキュムレータ背圧を示すものとする。また同図に示
すように、変速前期油圧制御時期TMF は変速前期にお
けるアキュムレータ背圧の加減に際して初期と後期との
境界を決定するためのもので、また変速後期油圧制御時
期TMRは変速後期のアキュムレータ背圧の加減に際し
てこの加減を開始するタイミングを決定するためのもの
とする。
【0087】次にステップ93でイナーシャフェーズ前
期容量不足判定か、イナーシャフェーズ前期容量過剰判
定かをチェックし、不足ならステップ94で対応する変
速前期の初期におけるアキュムレータ背圧PAFF および
変速前期の後期におけるアキュムレータ背圧PAFR を夫
々、ΔPA だけ高くすると共に、対応する変速前期油圧
制御時期TMF をΔTMだけ遅らせ、過剰ならステップ
95で変速前期の初期におけるアキュムレータ背圧P
AFF および変速前期の後期におけるアキュムレータ背圧
AFR を夫々、ΔPA だけ低くすると共に、変速前期油
圧制御時期TMFをΔTMだけ早める。
【0088】次にステップ96でイナーシャフェーズ後
期容量過剰判定か、イナーシャフェーズ後期容量不足判
定かをチェックし、不足ならステップ97で対応する変
速後期のアキュムレータ背圧PARをΔPA だけ高くする
と共に、対応する変速後期油圧制御時期TMR をΔTM
だけ早くし、過剰ならステップ98で変速後期のアキュ
ムレータ背圧PARをΔPA だけ低くすると共に、変速後
期油圧制御時期TMRをΔTMだけ遅くする。
【0089】ステップ99でこの補正した値PAFF ,P
AFR ,PAR,TMF ,TMR が許容範囲内にあると判定
する時、ステップ100においてステップ92における
テーブルの対応番地を上記の補正値PAFF ,PAFR ,P
AR,TMF ,TMR に更新し、許容範囲外となる補正値
が存在する時は、ステップ101でこれを除外し、残り
の補正値をテーブルの対応番地にメモリする。
【0090】これにより、次回の同種および同スロット
ル開度THでの変速時アキュムレータ背圧PAFF ,P
AFR ,PARは、図9に変速前期のそれを1点鎖線で示
し、また変速後期のそれを2点鎖線で例示するように変
更される。よって、摩擦要素の作動圧(図9では、2速
選択圧P2 )が実線で示す値から1点鎖線および2点鎖
線で示す値に変更されて変速容量を過不足のない適正値
に制御することができる。ところで、図9にΔPA ’で
示すように変速容量過剰判定の度合いが或る一定以上に
なるような場合は、1点鎖線aで示すようにアキュムレ
ータ背圧PARを大きく低下させ、その後に2点鎖線bで
示すように上記した変速容量制御に戻すことも可能であ
る。
【0091】なお、変速容量の制御に当たっては、上記
実施例のように各摩擦要素の締結圧回路に設けたアキュ
ムレータの背圧を加減する等により、対応する摩擦要素
の作動圧のみを直接制御する代わりに、自動変速機の全
ての元圧であるライン圧油圧値を加減することも可能で
ある。
【0092】また、変速前期における変速容量の適否を
判定するに当たっては、図7のステップ74,75の方
式に代えて、次のような方式を採用することもできる。
その1つは、M1 ≧M10,M2 ≧M20,M3 ≧M30,M
4 ≧M40 のうちの1つ又は2つ或いは3つが成立し、
残りの何れかがM1 <M11,M2 <M21,M3 <M31
4 <M41でない時、変速前期の変速容量が不足である
との判定結果を出力し、逆の時、変速前期の変速容量が
過剰であるとの判定結果を出力するものである。2つ目
の方式は、M1 ×M2 ×M3 ×M4 が不足判定基準値よ
りも大きい時、変速前期の変速容量が不足であるとの判
定結果を出力し、M1 ×M2 ×M3 ×M 4 が過剰判定基
準値よりも小さい時、変速前期の変速容量が過剰である
との判定結果を出力するものである。
【0093】更に、変速後期における変速容量の適否を
判定するに当たっては、図7のステップ76,77の方
式に代えて、次のような方式を採用することもできる。
その1つは、M5 ≧M50,M6 ≧M60,M7 ≧M70,M
8 ≧M80のうちの1つ又は2つ或いは3つが成立し、残
りの何れかがM5 <M51,M6 <M61,M7 <M71,M
8 <M81でない時、変速後期の変速容量が過剰であると
の判定結果を出力し、逆の時、変速後期の変速容量が不
足であるとの判定結果を出力するものである。2つ目の
方式は、M5 ×M6 ×M7 ×M8 が過剰判定基準値より
も大きい時、変速後期の変速容量が過剰であるとの判定
結果を出力し、M5 ×M6 ×M7 ×M8が不足判定基準
値よりも小さい時、変速後期の変速容量が不足であると
の判定結果を出力するものである。
【0094】
【発明の効果】かくして第1発明の変速容量制御装置
は、請求項1に記載の如く、原動機回転数の時間変化割
合に基づく判定結果に応じて摩擦要素の締結容量を制御
する構成としたから、図12および図13につき前述し
たように、摩擦要素の食いつきが悪い場合や、該摩擦要
素の棚圧が低い場合において、摩擦要素締結容量の過不
足を誤判定する、といった問題を生ずるようなことがな
く、このような場合においても摩擦要素締結容量、つま
り変速容量の過不足を正確に判定して、この過不足がな
くなるよう変速容量を常時正確に制御することができる
し、加えて変速期間中の、変速指令から変速開始をカバ
ーする変速前期と、その後に変速終了をカバーする変速
後期とに2分割した期間毎に上記変速容量の過不足判定
および該判定結果に基づく変速容量制御を行う構成とし
たから、変速期間中の全てにおいて変速容量を常時過不
足がなくなるよう正確に制御することができる。
【0095】従って第1発明の変速容量制御装置によれ
ば、摩擦要素の食いつきが悪い場合や、該摩擦要素の棚
圧が低い場合においても、摩擦要素の締結容量、つまり
変速容量の過不足を正確に判定して、この過不足がなく
なるよう変速容量を常時正確に制御することができる。
【0096】加えて第1発明によれば、変速期間中の2
分割した変速前期と変速後期とで個別に上記変速容量の
過不足判定および該判定結果に基づく変速容量制御を行
うことから、変速期間中の全てにおいて変速容量を常時
過不足がなくなるよう正確に制御することができる。し
かも、変速期間の2分割により変速期間中の全てにおい
て変速容量を常時過不足がなくなるよう正確に制御する
ことができるようにしたから、制御が煩雑になるのを最
小限に抑制しつつ上記の作用効果を達成することができ
る。
【0097】また第1発明によれば、変速前期における
変速容量の過不足判定に際し特に、原動機回転数の時間
変化割合が正から負に切り換わった瞬時の近傍におけ
る、該原動機回転数の時間変化割合の勾配によって当該
過不足判定を行うため、そして当該勾配が変速前期にお
ける変速容量の過不足を良く表すことから、判定精度の
更なる向上を図ることができる。
【0098】更に第1発明によれば、変速後期における
変速容量の過不足判定に際し特に、原動機回転数の時間
変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時の近傍に
おける、該原動機回転数の時間変化割合の勾配によって
当該過不足判定を行うため、そして当該勾配が変速後期
における変速容量の過不足を良く表すことから、判定精
度の更なる向上を図ることができる。
【0099】なお、上記変速容量の制御に当たっては請
求項2に記載された第2発明のように、自動変速機の全
ての摩擦要素の締結を司るライン圧を加減して、当該制
御を行うのが最も実際的であり、採用し易い。
【0100】また、変速容量の制御に当たっては請求項
3に記載された第3発明のように、変速に際して締結作
動されることとなった摩擦要素の作動圧を直接加減し
て、当該制御を行うこともでき、この場合、制御系が煩
雑になるものの、締結作動中の摩擦要素に対する影響を
なくすことができ、その点で有利となる。
【0101】第4発明の変速容量制御装置は請求項4に
記載の如く、第1発明における変速容量の過不足判定に
当たって、上記原動機回転数の時間変化割合の勾配に関
するメンバシップ関数を変速前期および変速後期ごとに
設定し、このメンバシップ関数に基づいて変速前期およ
び変速後期における変速容量の過不足をそれぞれ判定す
るため、制御の融通性に富むファジー制御が可能となる
点で大いに有利である。
【0102】第5発明の変速容量制御装置は請求項5に
記載の如く、第1発明乃至第4発明において、変速前期
における変速容量の過不足判定を行うに際し、変速指令
から変速開始をカバーする第1設定時間内で最後に原動
機回転数の時間変化割合が正から負に切り換わった瞬時
と、変速指令瞬時との間の変速応答時間によって、当該
判定を行うため、変速前期のみと雖もこの判定を比較的
長い変速応答時間に基づいて行うこととなって、判定結
果に応じた変速容量の制御感度が低くなり、当該変速前
期における変速容量制御のハンチングを抑制することが
できる。
【0103】なお、上記第5発明による判定に当たって
請求項6に記載された第6発明のように、変速応答時間
の長さに関するメンバシップ関数を設定し、このメンバ
シップ関数に基づき変速前期における変速容量の過不足
を判定する場合、制御の融通性に富むファジー制御が可
能となる点で、大いに有利である。
【0104】第7発明の変速容量制御装置は請求項7に
記載の如く、第1発明乃至第6発明のいずれか1発明に
おいて、変速前期における変速容量の過不足判定を行う
に際し、変速指令から変速開始をカバーする第1設定時
間内で最後に前記原動機回転数の時間変化割合が正から
負に切り換わった瞬時から、変速前期内で一定時間が経
過した瞬時における、原動機回転数の時間変化割合の値
によって、当該判定を行う構成としたから、この判定
を、原動機回転数の時間変化割合の大きさに基づいて行
うこととなって、判定精度を一層高めることができる。
【0105】なお、上記第7発明による判定に当たって
請求項8に記載された第8発明のように、上記原動機回
転数の時間変化割合の値に関するメンバシップ関数を設
定し、このメンバシップ関数に基づき変速容量の過不足
を判定する場合、制御の融通性に富むファジー制御が可
能となる点で、大いに有利である。
【0106】第9発明の変速容量制御装置は請求項9に
記載の如く、第1発明乃至第8発明のいずれか1発明に
おいて、変速前期における変速容量の過不足判定を行う
に際し、変速指令瞬時と、変速指令から変速開始をカバ
ーする第1設定時間内で最後に前記原動機回転数の時間
変化割合が正から負に切り換わった瞬時との間におけ
る、原動機回転数の時間変化割合の合計によって、当該
判定を行う構成としたから、変速応答時間および原動機
回転数の時間変化割合の双方を判定資料にすることとな
り、判定精度を更に高めることができる。
【0107】なお、上記第9発明による判定に当たって
請求項10に記載された第10発明のように、上記原動
機回転数の時間変化割合の合計に関するメンバシップ関
数を設定し、このメンバシップ関数に基づき変速容量の
過不足を判定する場合、制御の融通性に富むファジー制
御が可能となる点で、大いに有利である。
【0108】第11発明の変速容量制御装置は請求項1
1に記載の如く、第1発明乃至第10発明のいずれか1
発明において、変速後期における変速容量の過不足判定
を行うに際し、変速前期の経過瞬時と、変速後期におい
て原動機回転数の時間変化割合が最初に負から正に切り
換わった瞬時との間の、任意の2瞬時における原動機回
転数の時間変化割合の差の絶対値によって、当該判定を
行うため、これら2瞬時を判定精度が最も高くなるとこ
ろに設定して、判定精度の向上を実現することができ
る。
【0109】なお、上記第11発明による判定に当たっ
て請求項12に記載された第12発明のように、上記原
動機回転数の時間変化割合の差の絶対値に関するファジ
ーメンバシップ関数を設定し、このメンバシップ関数に
基づき変速後期における変速容量の過不足判定を行う場
合、制御の融通性に富むファジー制御が可能となる点
で、大いに有利である。
【0110】第13発明の変速容量制御装置は請求項1
3に記載の如く、第1発明乃至第12発明のいずれか1
発明において、変速後期における変速容量の過不足判定
を行うに際し、変速前期の経過瞬時と、変速後期におい
て原動機回転数の時間変化割合が最初に負から正に切り
換わった瞬時との間の、任意の1瞬時における原動機回
転数の時間変化割合の値によって、当該判定を行う構成
としたから、この場合も、当該1瞬時を判定精度が最も
高くなるところに設定して、判定精度の向上を実現する
ことができる。
【0111】なお、上記第13発明による判定に当たっ
て請求項14に記載された第14発明のように、上記1
瞬時における原動機回転数の時間変化割合の値に関する
ファジーメンバシップ関数を設定し、このメンバシップ
関数に基づき変速後期における変速容量の過不足判定を
行う場合、制御の融通性に富むファジー制御が可能とな
る点で、大いに有利である。
【0112】第15発明の変速容量制御装置は請求項1
5に記載の如く、第1発明乃至第14発明のいずれか1
発明において、変速後期における変速容量の過不足判定
を行うに際し、変速指令から変速開始をカバーする第1
設定時間内で最後に前記原動機回転数の時間変化割合が
正から負に切り換わった瞬時と、変速指令から変速終了
をカバーする第2設定時間が経過するまでの間で前記原
動機回転数の時間変化割合が最初に負から正に切り換わ
った瞬時との間における、原動機回転数の時間変化割合
の最小値によって、当該判定を行う構成としたから、こ
の場合も、上記原動機回転数の時間変化割合の最小値
が、変速後期の変速容量よく表す理由をもって、判定精
度を高めることができる。
【0113】なお、上記第15発明による判定に当たっ
て請求項16に記載された第16発明のように、上記原
動機回転数の時間変化割合の最小値に関するファジーメ
ンバシップ関数を設定し、このメンバシップ関数に基づ
き変速後期における変速容量の過不足判定を行う場合、
制御の融通性に富むファジー制御が可能となる点で、大
いに有利である。
【0114】第4発明、第6発明、第8発明、第10発
明、第12発明、第14発明、第16発明におけるファ
ジーメンバシップ関数を、請求項17に記載された第1
7発明のように原動機の負荷毎のメンバシップ関数とす
れば、如何なる原動機の負荷状態のもとでも、前記各作
用効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機の変速容量制御装置を
示す概念図である。
【図2】本発明による変速容量制御装置の一実施例を示
すシステム図である。
【図3】同例におけるコントローラが実行する、自動変
速機の変速容量制御を示すメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図4】エンジン回転数差の時間変化割合の波形を認識
するためのサブルーチンの初段を示すフローチャートで
ある。
【図5】エンジン回転数差の時間変化割合の波形を認識
するためのサブルーチンの第2段を示すフローチャート
である。
【図6】エンジン回転数差の時間変化割合の波形を認識
するためのサブルーチンの最終段を示すフローチャート
である。
【図7】変速容量の適否を判定するためのサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】アキュムレータ背圧を学習制御するためのサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】エンジン回転数差の時間変化割合の波形認識方
式を、アキュムレータ背圧の学習制御態様と共に示すフ
ローチャートである。
【図10】変速容量制御に際して変速前期における変速
容量の適否を判定するのに用いるファジーメンバシップ
関数を例示する線図である。
【図11】変速容量制御に際して変速後期における変速
容量の適否を判定するのに用いるファジーメンバシップ
関数を例示する線図である。
【図12】従来の変速容量制御装置の動作波形を、摩擦
要素の食いつきが悪い場合について示すタイムチャート
である。
【図13】従来の変速容量制御装置の動作波形を、摩擦
要素の作動圧が低い場合について示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 ロックアップソレノイド 9 コントローラ 10 スロットル開度センサ 11 車速センサ 12 油温センサ 13 エンジン回転センサ( 原動機回転数検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/04 F16H 59:04 F16H 59:36

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素を選択的に締結させるこ
    とにより投入変速段を決定され、原動機からの動力を該
    投入変速段に応じたギヤ比で変速して出力し、前記摩擦
    要素の締結切り換えにより他の変速段への切り換えを行
    うようにした自動変速機において、 前記原動機の回転数を検出する原動機回転数検出手段
    と、 前記変速段の切り換え指令を検知する変速指令検知手段
    と、 これら手段からの信号に応答して、変速指令が検知され
    た後における前記原動機回転数の時間変化割合を算出す
    る原動機回転数変化割合算出手段と、 変速期間を2分割して、前記変速指令から変速開始をカ
    バーする変速前期と、該変速前期の終了から変速終了を
    カバーする変速後期とに分割し、これら変速前期および
    変速後期毎における変速容量の過不足を判定するに際し
    て、変速前期の場合は、前記原動機回転数の時間変化割
    合が正から負に切り換わった瞬時の近傍における、該原
    動機回転数の時間変化割合の勾配が小さいほど変速容量
    が不足気味であると判定し、この勾配が急なほど変速容
    量が過剰であると判定し、変速後期の場合は、前記原動
    機回転数の時間変化割合が負から正に切り換わった瞬時
    の近傍における、該原動機回転数の時間変化割合の勾配
    が小さいほど変速容量が不足気味であると判定し、この
    勾配が急なほど変速容量が過剰であると判定する変速容
    量判別手段と、 変速に際して締結されるべき摩擦要素の締結容量を、前
    記変速前期および変速後期毎に、前記変速容量の過不足
    が解消されるよう制御する変速容量加減手段とを具備す
    ることを特徴とする自動変速機の変速容量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記摩擦要素の締結
    容量は、自動変速機の全ての摩擦要素の締結を司どるラ
    イン圧を加減して制御するようにしたことを特徴とする
    自動変速機の変速容量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記摩擦要素の締結
    容量は、該摩擦要素の締結を司どる作動圧を直接加減し
    て制御するようにしたことを特徴とする自動変速機の変
    速容量制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記原動機回転数の時間変化割合の勾配に関するフ
    ァジーメンバシップ関数を前記変速前期および変速後期
    毎に設定し、このメンバシップ関数に基づき変速前期お
    よび変速後期における変速容量の過不足判定を行うよう
    構成したことを特徴とする自動変速機の変速容量制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記変速前期における変速容量の過不足判定は、前
    記変速指令から変速開始をカバーする第1設定時間内で
    最後に前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切
    り換わった瞬時と、前記変速指令瞬時との間の変速応答
    時間によって行うよう構成したことを特徴とする自動変
    速機の変速容量制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記変速応答時間の
    ファジーメンバシップ関数を設定し、このメンバシップ
    関数に基づき変速前期における変速容量の過不足判定を
    行うよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速容
    量制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項におい
    て、前記変速前期における変速容量の過不足判定は、前
    記変速指令から変速開始をカバーする第1設定時間内で
    最後に前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切
    り換わった瞬時から、変速前期内で一定時間が経過した
    瞬時における、原動機回転数の時間変化割合の値によっ
    て行うよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速
    容量制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記原動機回転数の
    時間変化割合の値に関するファジーメンバシップ関数を
    設定し、このメンバシップ関数に基づき変速前期におけ
    る変速容量の過不足判定を行うよう構成したことを特徴
    とする自動変速機の変速容量制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、前記変速前期における変速容量の過不足判定は、変
    速指令瞬時と、変速指令から変速開始をカバーする第1
    設定時間内で最後に前記原動機回転数の時間変化割合が
    正から負に切り換わった瞬時との間における、前記原動
    機回転数の時間変化割合の合計によって行うよう構成し
    たことを特徴とする自動変速機の変速容量制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記原動機回転数
    の時間変化割合の合計に関するファジーメンバシップ関
    数を設定し、このメンバシップ関数に基づき変速前期に
    おける変速容量の過不足判定を行うよう構成したことを
    特徴とする自動変速機の変速容量制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項にお
    いて、前記変速後期における変速容量の過不足判定は、
    変速前期の経過瞬時と、変速後期において前記原動機回
    転数の時間変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬
    時との間の、任意の2瞬時における原動機回転数の時間
    変化割合の差の絶対値によって行うよう構成したことを
    特徴とする自動変速機の変速容量制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記原動機回転
    数の時間変化割合の差の絶対値に関するファジーメンバ
    シップ関数を設定し、このメンバシップ関数に基づき変
    速後期における変速容量の過不足判定を行うよう構成し
    たことを特徴とする自動変速機の変速容量制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか1項にお
    いて、変速後期における変速容量の過不足判定は、変速
    前期の経過瞬時と、変速後期において前記原動機回転数
    の時間変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時と
    の間の、任意の1瞬時における原動機回転数の時間変化
    割合の値によって行うよう構成したことを特徴とする自
    動変速機の変速容量制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記任意の1瞬
    時における原動機回転数の時間変化割合の値に関するフ
    ァジーメンバシップ関数を設定し、このメンバシップ関
    数に基づき変速後期における変速容量の過不足判定を行
    うよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速容量
    制御装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1項にお
    いて、変速後期における変速容量の過不足判定は、前記
    変速指令から変速開始をカバーする第1設定時間内で最
    後に前記原動機回転数の時間変化割合が正から負に切り
    換わった瞬時と、前記変速指令から変速終了をカバーす
    る第2設定時間が経過するまでの間で前記原動機回転数
    の時間変化割合が最初に負から正に切り換わった瞬時と
    の間における、前記原動機回転数の時間変化割合の最小
    値によって行うよう構成したことを特徴とする自動変速
    機の変速容量制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記原動機回転
    数の時間変化割合の最小値に関するファジーメンバシッ
    プ関数を設定し、このメンバシップ関数に基づき変速後
    期における変速容量の過不足判定を行うよう構成したこ
    とを特徴とする自動変速機の変速容量制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項4,6,8,10,12,1
    4,16のいずれか1項において、前記ファジーメンバ
    シップ関数は、前記原動機の負荷毎のメンバシップ関数
    としたことを特徴とする自動変速機の変速容量制御装
    置。
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