JP3205705U - 衣類 - Google Patents

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修一 先崎
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Abstract

【課題】メンテナンス性の向上を図りつつ、効率よく脱衣させることが可能な衣類を提供する。【解決手段】手術着1は、前身頃21及び後身頃22を備え、着用者の肩線に沿って設けられる肩線部81A、81Bは、前身頃21及び後身頃22の上端縁46A、46B、56A、56B同士が接合分離可能に構成され、分離した状態で着用者の足側に引っ張られることで脱衣可能に構成され、着用者の脇線に沿って設けられる脇線部9A、9Bは、その上端92から下方に離間した離間位置93まで延在する上方側脇線部90A、90Bと、離間位置からその下端94まで延在する下方側脇線部91A、91Bと、を有し、上方側脇線部は、前身頃21及び後身頃22の左右の端縁48A、48B、58A、58B同士が分離不可能に接合され、下方側脇線部は、前身頃及び後身頃の左右の端縁49A、49B、59A、59B同士が分離可能に接合されている。【選択図】図1

Description

本考案は、衣類に関する。
前側布材及び背側布材を有し、肩線に対応する肩線部、及び脇線に対応する脇線部が、面ファスナー部で接合されて、前側布材及び背側布材が接合分離可能に構成された衣類が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の衣類は、面ファスナー部で分離され、前側布材及び背側布材が別体の2部材となるように引き離されることで、着用者に負担をかけることなく着脱できるように構成されている。
実開平6−85318号公報
ところで、病院やホテルでパジャマやガウン等の衣類を貸し出すサービスが提供されている。ここで、貸し出される衣類は、使用後に一か所に集められ、大量が同時にクリーニングされることでメンテナンスされるが、前側布材、及び背側布材が分離された状態でクリーニングされた場合や、クリーニング中に前側布材、及び背側布材が分解された場合には、組となる前側布材、及び背側布材を探すのが困難だった。
本考案の目的は、メンテナンス性の向上を図りつつ、効率よく脱衣させることが可能な衣類を提供することにある。
上記目的は、以下の本考案によって解決される。
即ち、本考案は、前身頃及び後身頃を備え、着用者の肩線に沿って設けられる肩線部は、前記前身頃及び前記後身頃の上端縁同士が接合分離可能に構成され、分離した状態で着用者の足側に引っ張られることで脱衣可能に構成された衣類であって、着用者の脇線に沿って設けられる脇線部は、その上端から下方に離間した離間位置まで延在する上方側脇線部と、前記離間位置からその下端まで延在する下方側脇線部と、を有し、前記上方側脇線部は、前記前身頃及び前記後身頃の左右の端縁同士が分離不可能に接合され、前記下方側脇線部は、前記前身頃及び前記後身頃の左右の端縁同士が分離可能に接合されていることを特徴とする衣類である。
これによれば、前身頃及び後身頃の上端縁同士が分離された状態で、衣類が着用者の足側に引っ張られることで、着用者が横になった状態のまま、引き抜かれて脱衣される。
さらに、着用者の脇線に沿って設けられる脇線部は、その上端から下方に離間した離間位置まで延在する上方側脇線部と、離間位置からその下端まで延在する下方側脇線部と、を有し、上方側脇線部は、前身頃及び後身頃の左右の端縁同士が分離不可能に接合され、下方側脇線部は、前身頃及び後身頃の左右の端縁同士が分離可能に接合されていることで、上方側脇線部において、前身頃及び後身頃が別部材に分解されることを防止しつつ、下方側脇線部を分離させることで、分離した部分に、チューブ(ドレナージチューブ)等を挿入させることができる。
また、着用者の各腕の少なくとも一部を覆う袖部を有し、袖部は、前身頃及び後身頃に縫い目なく連続して設けられたものであり、袖部は、肩線部に連続された連続部が接合分離可能に構成されているとともに、脇線部の上端から袖口まで、分離不可能に接合されていてもよい。
これによれば、分離不可能に接合された部分が大きくされるから、前身頃及び後身頃が十分に接合される。
本考案によれば、クリーニングされる際に、前身頃及び後身頃が分解されることがなくなって、組みと成る前身頃及び後身頃を探す手間が省ける。即ち、メンテナンス性の向上を図ることができる。従って、メンテナンス性の向上を図りつつ、効率よく脱衣させることができる。
本考案の一実施の形態にかかる衣類を示す平面図である。 図1に示された衣類を着用した一例を示す図である。 (A)(B)は、図1に示された衣類を分解して示す平面図である。
以下、本考案の例示的一態様である手術着(衣類)を、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本考案の一実施の形態にかかる衣類を示す平面図である。図2は、図1に示された衣類を着用した一例を示す図である。図3(A)(B)は、図1に示された衣類を分解して示す平面図である。なお、本実施形態では、図1、図2に示すように、患者が着用するための手術着1を一例として説明する。
手術着1は、図1、図2に示すように、着用者の胴体B(図2に示す)を覆う身頃部2と、着用者の各腕Aを覆う左右の袖部3A、3Bと、を有して略T字状に形成されている。身頃部2は、着用者の胸部(前側)を覆う前身頃21と、着用者の背中(後側)を覆う後身頃22と、を備えている。前身頃21は、左前身頃21A及び右前身頃21Bを備えている。即ち、手術着1は、前開きとなるように構成されている。
図1、図3(A)に示すように、左前身頃21A、及び左方の袖部3Aの前側部分30Aは、これらが縫い目なく連続した一枚の布から成る。以下では、左前身頃21A、及び左方の袖部3Aの前側部分30Aを総称して、「左身前部分構成部4A」と記す。同様に、右前身頃21B、及び右方の袖部3Bの前側部分30Bは、これが縫い目なく連続した一枚の布から成る。以下では、右前身頃21B、及び右方の袖部3Bの前側部分30Bを総称して、「右身前部分構成部4B」と記す。また、図3(B)に示すように、後身頃22、及び左右の袖部3A、3Bの後側部分31A、31Bは、これらが縫い目なく連続した一枚の布から成る。以下では、後身頃22、及び左右の袖部3A、3Bの後側部分31A、31Bを総称して、「後身部分構成部5」と記す。即ち、手術着1は、左身前部分構成部4A、右身前部分構成部4B、及び後身部分構成部5の三枚の布から構成されている。これら布は、ポリエステル50%、綿50%のパイル生地から構成されている。
左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bは、図3(A)に示すように、前中心を中心とする線対称となるように略同一形状に裁断して形成されている。左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bは、それぞれ、V字状の襟部40A、40Bと、襟部40A、40Bの下端から下方に直線状に延在する前直線部41A、41Bと、前直線部41A、41Bに直交しつつ前中心から離れる左右の外方に延在する前裾線部42A、42Bと、前裾線部42A、42Bの左右の両端から略垂直に立ち上がる直線上の脇線部43A、43Bと、各脇線部43A、43Bの上端92から左右の外方に延在する両袖下部44A、44Bと、各襟部40A、40Bの上端から肩先Pまで延在する第1裄丈部46A、46Bと、各第1裄丈部46A、46Bに連続されるとともに、肩先Pから袖口45A、45Bまで延在する第2裄丈部47A、47Bと、を有して構成されている。脇線部43A、43Bは、上端92から下方に離間した離間位置93まで延在する上方部分(上方側脇線部の左右の端縁)48A、48Bと、離間位置93から下端94まで延在する下方部分(下方側脇線部の左右の端縁)49A、49Bと、を有して構成されている。
さらに、左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bは、図3(A)に示すように、紐状に設けられて、それらの他端部同士を結ぶことが可能な2組の紐部材6、7を有している。1組の紐部材6(上方側紐部材6と記す)は、各紐部材6A、6Bの一端が、左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bの各襟部40A、40Bの近傍において、各々、同じ高さ位置に縫着(固定)されている。そして、他端同士が結ばれることで、着用者の胸元が開けないように、各襟部40A、40B同士を近付けた状態で支持している。また、残り1組の紐部材7(下方側紐部材7と記す)は、各紐部材7A、7Bの一端が、一方が右身前部分構成部4Bの脇線部43Bの上端から離間した位置に縫着(固定)され、他方が、左身前部分構成部4Aの前直線部41Aにおいて、一方と同じ高さ位置となるように縫着(固定)されている。そして、下方側紐部材7の他端同士が結ばれた状態では、左身前部分構成部4Aの一部が右身前部分構成部4Bの一部に重ねられている。
後身部分構成部5は、図3(B)に示すように、後中心を中心とする線対称となるように裁断して形成されている。後身部分構成部5は、上縁のうち、後中心を含む位置に設けられた凹曲線状の後ろ襟ぐり部51と、左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bの各前裾線部42A、42Bと同じ高さ位置に設けられた後裾線部52と、後裾線部52の左右の両端から略垂直に立ち上がる直線上の脇線部53A、53Bと、各脇線部53A、53Bの上端から左右の外方に延在する両袖下部54A、54Bと、後ろ襟ぐり部51の両端から肩先Pまで延在する第1裄丈部56A、56Bと、各第1裄丈部56A、56Bに連続されるとともに、肩先Pから袖口55A、55Bまで延在する第2裄丈部57A、57Bと、を有して構成されている。脇線部53A、53Bは、上端92から下方に離間した離間位置93まで延在する上方部分(上方側脇線部の左右の端縁)58A、58Bと、離間位置93から下端94まで延在する下方部分(下方側脇線部の左右の端縁)59A、59Bと、を有して構成されている。
このような左身前部分構成部4A、右身前部分構成部4B及び後身部分構成部5は、図2に示すように、左身前部分構成部4Aの裄丈部46A、47Aと後身部分構成部5の裄丈部56A、57A、及び、右身前部分構成部4Bの裄丈部46B、47Bと後身部分構成部5の裄丈部56B、57Bを有して、着用者の左右の肩線S(図2に示す)に沿って設けられる「裄丈部8A、8B」が構成される。なお、本実施形態の裄丈部8A、8Bは、図1に示すように、各襟部40A、40Bの上端から、袖口45A、45B、55A、55Bまで延在されている。
各裄丈部8A、8Bは、図1に示すように、襟部40A、40B側に位置する第1裄丈部81A、81B(肩線部)と、第1裄丈部81A、81Bに連続されるとともに、第1裄丈部81A、81Bよりも袖口45A、45B、55A、55B側に位置する第2裄丈部82A、82B(連続部)と、を有して構成されている。第1裄丈部81A、81Bは、襟部40A、40Bから肩先Pまで延在され、第2裄丈部82A、82Bは、肩先Pから袖口45A、45B、55A、55Bまで延在されている。
第1裄丈部81Aは、図1に示すように、左身前部分構成部4Aの第1裄丈部46A(上端縁)と、後身部分構成部5の第1裄丈部56A(上端縁)と、を有して構成され、第1裄丈部46Bは、右身前部分構成部4Bの第1裄丈部46B(上端縁)と、後身部分構成部5の第1裄丈部56B(上端縁)と、を有して構成されている。第2裄丈部82Aは、左身前部分構成部4Aの第2裄丈部47Aと、後身部分構成部5の第2裄丈部57Aと、を有して構成され、第2裄丈部47Bは、右身前部分構成部4Bの第2裄丈部47Bと、後身部分構成部5の第2裄丈部57Bと、を有して構成されている。
左方の裄丈部8Aには、左身前部分構成部4Aの裄丈部46A、47Aと、後身部分構成部5の裄丈部56A、57Aとの間に、これらを接合分離可能に構成するための係合手段(符号10を付す場合がある)が設けられている。係合手段は、複数の合成樹脂製のスナップボタン10を有して構成され、裄丈部8Aの一端から他端まで、裄丈部46A、47Aと裄丈部56A、57Aとを接合分離可能にしている。同様に、右方の裄丈部8Bには、右身前部分構成部4Bの裄丈部46B、47Bと、後身部分構成部5の裄丈部56B、57Bとの間に、これらを接合分離可能に構成するための係合手段(複数のスナップボタン10)が設けられている。複数のスナップボタン10は、裄丈部8Bの一端から他端まで、裄丈部46Bと裄丈部56Bとを接合分離可能にしている。
係合手段としての複数のスナップボタン10は、図1に示すように、裄丈部8A、8Bに沿う直線上に等間隔をあけて設けられている。各スナップボタン10は、図示しない係止部と、係止部に係止される図示しない係止受け部と、を有して構成されている。係止部と係止受け部とのうち一方が、左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bのうち、後身部分構成部5に対向する面に固着され、他方が、後身部分構成部5の左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bに対向する面に固着されている。また、以下では、係止部の係止受け部に対する係止が解除されることを、「スナップボタン10の係止を解除する」と表現する場合がある。なお、図3(A)(B)において、複数のスナップボタン10の符号の付与を、便宜上省略している。
以下では、スナップボタン10の係止部の係止受け部に対する係止が解除されて、裄丈部46A、46Bと裄丈部56A、56Bとが分離されているとともに、裄丈部47A、47Bと裄丈部57A、57Bとが分離された状態を、「裄丈部8A、8Bの分離状態」と表現し、スナップボタン10の係止部の係止受け部に対する係止状態が維持されて、裄丈部46A、46Bと裄丈部56A、56Bとが接合されているとともに、裄丈部47A、47Bと裄丈部57A、57Bとが接合された状態を、「裄丈部8A、8Bの接合状態」と表現する。
こうして裄丈部8A、8Bは、分離状態とされることで、着用者の両肩線S及び両腕Aが露出され、この状態で、手術着1が着用者の足側に引っ張られることで、手術着1が着用者の胴体Bを挿通されて、脱衣可能とされる。
また、左身前部分構成部4A、右身前部分構成部4B及び後身部分構成部5は、左身前部分構成部4Aの脇線部43Aと、後身部分構成部5の脇線部53Aを有して、着用者の左方の脇線に沿って設けられる「脇線部9A」が構成され、右身前部分構成部4Bの脇線部43Bと、後身部分構成部5の脇線部53Bを有して、着用者の右方の脇線に沿って設けられる「脇線部9B」が構成される。
左右の脇線部9A、9Bは、上方側脇線部90A、90Bと、上方側脇線部90A、90Bより下方側にある下方側脇線部91A、91Bと、を有して構成されている。上方側脇線部90A、90Bは、脇線部9A、9Bの上端92から下方に離間した離間位置93まで延在され、下方側脇線部91A、91Bは、脇線部9A、9Bの離間位置93から下端94まで延在されている。
上方側脇線部90Aは、左身前部分構成部4Aの脇線部43Aの上方部分48Aと、後身部分構成部5の左方の脇線部53Aの上方部分58Aが、縫着(固定)して構成されている。同様に、上方側脇線部90Bは、右身前部分構成部4Bの脇線部43Bの上方部分48Bと、後身部分構成部5の右方の脇線部53Bの上方部分58Bが、縫着(固定)して構成されている。即ち、脇線部9A、9Bは、その上端92から下方に離間した離間位置93までが、分離不可能に接合されている。
下方側脇線部91Aには、左身前部分構成部4Aの脇線部43Aの下方部分49Aと、後身部分構成部5の左方の脇線部53Aの下方部分59Aとの間に、これらを接合分離可能に構成するための係合手段(複数のスナップボタン10)が設けられている。複数のスナップボタン10は、下方側脇線部91Aの一端から他端まで、脇線部43Aと脇線部53Aとを接合分離可能にしている。同様に、下方側脇線部91Bは、右身前部分構成部4Bの脇線部43Bの下方部分49Bと、後身部分構成部5の右方の脇線部53Bの下方部分59Bとの間に、これらを接合分離可能に構成するための係合手段(複数のスナップボタン10)が設けられている。複数のスナップボタン10は、下方側脇線部91Bの一端から他端まで、脇線部43Bと脇線部53Bとを接合分離可能にしている。
以下では、図1に示すように、スナップボタン10の係止部の係止受け部に対する係止が解除されて、脇線部43Aの下方部分49A(脇線部43Bの下方部分49B)と脇線部53Aの下方部分59A(脇線部53Bの下方部分59B)とが分離された状態を、「下方側脇線部91A(91B)の分離状態」と表現し、スナップボタン10の係止部の係止受け部に対する係止状態が維持されて、脇線部43Aの下方部分49A(脇線部43Bの下方部分49B)と脇線部53Aの下方部分59A(脇線部53Bの下方部分59B)とが接合された状態を、「下方側脇線部91A(91B)の接合状態」と表現する。
係合手段としての複数のスナップボタン10は、図1に示すように、下方側脇線部91A、91Bに沿う直線上に等間隔をあけて設けられている。各スナップボタン10を構成する係止部と係止受け部とのうち一方が、左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bのうち、後身部分構成部5に対向する面に固着され、他方が、後身部分構成部5の左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bに対向する面に固着されている。
このように、下方側脇線部91A、91Bが、複数のスナップボタン10により、接合分離可能に構成されていることで、スナップボタン10間の所望の位置に、チューブ(ドレナージチューブ)等を挿入させることができる。ここで、所望の位置にスナップボタン10がある場合には、当該スナップボタンの係止を解除することで、チューブ(ドレナージチューブ)等を挿入させることができる。
さらに、左身前部分構成部4Aの袖下部44Aと、後身部分構成部5の左方の袖下部54Aが、縫着(固定)され、右身前部分構成部4Bの袖下部44Bと、後身部分構成部5の右方の袖下部54Bが、縫着(固定)されている。即ち、手術着は、脇線部9A、9Bの各上端92から袖口44A、54Aまで、分離不可能に接合されている。
次に、手術着1の使用例の一例を説明する。
例えば手術前、患者(着用者)が手術着1を着用した状態では、上方側紐部材6の他端同士が結ばれて、左身前部分構成部4A及び右身前部分構成部4Bの襟部40A、40Bが開けないように支持され、下方側紐部材7の他端同士が結ばれて、左身前部分構成部4Aが右身前部分構成部4Bに対して開けないように支持されている。この際、裄丈部8A、8Bは接合状態であり、下方側脇線部91A、91Bは接合状態である。
この状態で、着用者は手術を受ける。この際、下方側脇線部91A、91Bの所望の位置に、チューブ(ドレナージチューブ)を挿入させる。ここで、所望の位置にスナップボタン10がある場合には、当該スナップボタンの係止を解除することで、下方側脇線部91A、91Bの一部を分離状態とし、チューブを挿入させる。こうして、チューブの屈曲を抑制しつつ、チューブを配索することができる。
また、手術着1を着用しつつ横になった状態で、左右の両裄丈部8A、8Bを分離状態とし、手術着1を着用者の足側に引っ張ることで、手術着1が着用者の胴体Bを挿通されて、脱衣される。この際、上方側紐部材6の他端同士が結ばれて、左右の襟部40A、40Bが開けないように支持され、下方側紐部材7の他端同士が結ばれて、前部分開けないように支持されている。つまり、着用者が横になったままの状態で、左右の両裄丈部8A、8Bを分離させ、手術着1を着用者の足側に引っ張ることで、脱衣されるから、着用者の身体的負担及び精神的負担を和らげつつ、手術着1を脱衣させることができる。また、上方側紐部材6及び下方側紐部材7を解かずとも脱衣させることができるから、手術着1を脱衣させる作業者の手間も軽減することができる。
このような手術着1は、病院等で貸し出されることがある。そして、貸し出された手術着1は、使用後に一か所に集められ、大量が同時にクリーニングされることでメンテナンスされるが、脇線部9A、9Bの上方側脇線部90A、90B、及び袖下部44A、54A、44B、54Bが分離不可能に接合されていることで、クリーニング中に左身前部分構成部4A、右身前部分構成部4Bと、後身部分構成部5が分解されることがなくなって、組みと成る構成部4A、4B、5を探す手間が省ける。
また、脇線部9A、9Bの上方側脇線部90A、90B、及び袖下部44A、54A、44B、54Bが分離不可能に接合されていることで、構成部4A、4B、5が位置合わせされていることとなり、スナップボタン10を構成する係止部と係止受け部の組合わせを、間違え難くすることができる。従って、メンテナンス性の向上を図りつつ、効率よく脱衣させることができる。
なお、本実施形態における手術着1は、図1に示すように、着丈L1が100mm、裄丈L2が54mmとなるように形成した。または、着丈L1が116mm、裄丈L2が64mmとなるように形成してもよい。また、「着丈」とは、後ろ襟ぐり部51の中心(後中心)から裾線部42A、42B、52までの寸法のことであり、「裄丈」とは、後ろ襟ぐり部51の中心(後中心)から肩先Pまでの寸法に、肩先Pから袖口45A、45B、55A、55Bまでの寸法を加えた寸法のことである。なお、本実施形態において、上記各寸法等はあくまでも一例であり、本考案においては用途に応じて適宜設計すればよい。
また、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本考案に含まれる。例えば、前記実施形態では、衣類として患者が着用するための手術着1を例示したが、本考案はこれに限定されるものではない。本考案の衣類は、検査着として用いてもよく、寝衣として用いてもよい。
また、本実施形態では、係合手段として、スナップボタン10を例示して説明していたが、本考案はこれに限定されるものではない。係合手段として、面ファスナーが、間隔をあけて設けられていてもよく、面ファスナーが、裄丈部8A、8Bや下方側脇線部91A、91Bの全長に連続して設けられていてもよい。
また、本実施形態では、手術着1(衣類)は、着用者の腕Aを覆う袖部3A、3Bを有して構成されているが、衣類は、袖部3A、3Bを有していなくともよい。この場合には、袖部3A、3Bにある第2裄丈部82A、82Bは省略されていてもよい。
前述した実施形態は本考案の好ましい形態を示したに過ぎず、本考案は、これら実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々改変して実施することができる。かかる改変によってもなお本考案の衣類の構成を具備する限り、勿論、本考案の範疇に含まれるものである。
1 手術着(衣類)
3A、3B 袖部
9A、9B 脇線部
21 前身頃
22 後身頃
46A、46B、56A、56B 第1裄丈部(前身頃及び後身頃の上端縁)
48A、48B、58A、58B 脇線部の上方部分(上方側脇線部の左右の端縁)
49A、49B、59A、59B 脇線部の下方部分(下方側脇線部の左右の端縁)
81A、81B 第1裄丈部(肩線部)
82A、82B 第2裄丈部(連続部)
90A、90B 上方側脇線部
91A、91B 下方側脇線部
92 上端
93 離間位置
94 下端
45A、45B、55A、55B 袖口
S 着用者の肩線
A 着用者の各腕

Claims (2)

  1. 前身頃及び後身頃を備え、
    着用者の肩線に沿って設けられる肩線部は、前記前身頃及び前記後身頃の上端縁同士が接合分離可能に構成され、分離した状態で着用者の足側に引っ張られることで脱衣可能に構成された衣類であって、
    着用者の脇線に沿って設けられる脇線部は、その上端から下方に離間した離間位置まで延在する上方側脇線部と、前記離間位置からその下端まで延在する下方側脇線部と、を有し、
    前記上方側脇線部は、前記前身頃及び前記後身頃の左右の端縁同士が分離不可能に接合され、
    前記下方側脇線部は、前記前身頃及び前記後身頃の左右の端縁同士が分離可能に接合されていることを特徴とする衣類。
  2. 着用者の各腕の少なくとも一部を覆う袖部を有し、
    前記袖部は、前記前身頃及び前記後身頃に縫い目なく連続して設けられたものであり、
    前記袖部は、前記肩線部に連続された連続部が接合分離可能に構成されているとともに、前記脇線部の上端から袖口まで、分離不可能に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200028693A (ko) * 2018-09-07 2020-03-17 지티코퍼레이션 주식회사 일회용 환자복 상의

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