JP3205251B2 - メラノイジン着色液の脱色方法 - Google Patents
メラノイジン着色液の脱色方法Info
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Description
脱色方法に関するものであり、更に詳しくは活性炭素繊
維を用いてメラノイジン着色液を脱色する方法において
オゾン水による再生とアルカリによる再生を組み合わせ
たメラノイジン着色液の脱色方法に関するものである。
においてメラノイジン系着色成分が生じる為、粉末状活
性炭を用いて脱色することが行われてきた。しかし、こ
の使用済み粉末状活性炭は再生が困難で再使用する事が
出来ず、一回の使用で廃棄しなければならないと言う問
題があった。このため、近年活性炭素繊維(以降ACF
と略記する)を用いてアルカリによる再生方法が提案さ
れている(特公平7−2213号公報及び特公平7−2
214号公報)。また活性炭の再生方法としてオゾン処
理による方法が提案されている(松本等:農薬の微生物
分解と使用ローテーションの研究(第1報)、静岡県静
岡工業技術センター研究報告、第39号、71頁。)
脱色した場合、アルカリ水溶液による再生工程において
は多量の洗浄水が必要となる為に、その排水処理の問題
が生じていた。またオゾン処理により活性炭の再生処理
は、吸着能の回復が十分でなく、ACFの再生には実用
化されていなかった。
を解決するため、ACFを用いてメラノイジン着色液を
脱色する場合に、オゾン水による再生工程とアルカリ液
による再生工程を組合わせる本発明方法を見出した。
ルニトリル系繊維、ピッチ系繊維、フェノール繊維、レ
ーヨン繊維を既知の方法で賦活してACFとしたもので
ある。特に、メラノイジン系着色成分の吸着率及び取扱
い性の面でポリアクリルニトリル系の表面積300〜2
000m2 /gのACFが適する。表面積が小さいと脱
色率が小さくなり実用的でなく、表面積が大きすぎると
ACFの強度が小さくなり取扱い時に損傷し、微粉末が
生じて不適となる。
は、特に限定されず、連続繊維あるいは一定の長さにカ
ットされた短(不連続)繊維が用いられる。該繊維を2
次元形状、織物あるいはフェルト状での使用が取扱いの
面で好ましい。繊維をブロック状に充填した形状、織物
あるいはフェルト状のACFを積層した形状、円柱状、
角柱状或は円筒状で使用される。
低下したACFは、再生工程にて吸着能を回復させ再度
脱色に用いられる。本発明においては、再生工程として
オゾン水による再生とアルカリ液による再生が適宜組合
わせて用いられる。脱色(吸着)工程での清酒の流れと
再生工程での洗浄水等の流れは、吸着物の分布と脱着効
率の面から、逆にすることが好ましい。
が高く、繰返し使用が可能になるが、再生工程での水の
使用量が多量となり、排水処理設備の大型化の問題が生
じる。オゾン水による再生は、吸着率の回復の面で若干
劣るが、再生工程での洗浄水の使用量がアルカリ再生に
比較して1/2〜1/6程度に減らせることが見出さ
れ、再生条件を鋭意検討した結果、2種の再生を組合わ
せて実用的な本発明方法に至った。
程は、水洗、オゾン水洗、第2水洗の各処理からなる。
好ましくは水洗、温水洗、オゾン水洗、第2温水洗、第
2水洗の各処理からなる。水洗処理での水量を減らすた
めに、温水を用いる事が好ましい。
0ml/g・hrで15〜30分流すことによりACF
に付着した蛋白質等の不純物を取り去る処理である。さ
らに効率良く付着物を除去するために、50〜80℃の
温水を用いて洗浄することが好ましい。
g/lの水にて行われる。処理条件は実用上 SV値2
00〜3000ml/g・hrで15〜30分程度行わ
れる。 オゾン水は水にオゾンガスを吹き込むことによ
り調製される。
め、水洗処理する必要がある。使用水量を削減するため
に、温水洗処理をすることが好ましい。
工程は、水洗、アルカリ液洗、酸水洗、水洗の各処理か
らなる。処理水量を減すために水洗、温水洗、アルカリ
液洗、水洗、酸水洗、温水洗、水洗の各処理を実施する
方が好ましい。
化カリウム、水酸化バリウム、等のアルカリ濃度0.1
〜5重量%の水溶液をSV値200〜3000ml/g
・hrで15〜30分流すことにより、吸着物の脱着を
行う。アルカリ濃度が高い場合には、再生を数十回繰返
す内に、ACFの単繊維強度が低下し、微粉末が生じて
好ましくない。アルカリ濃度が低い場合には、再生に長
時間要し、また吸着能の回復率が十分でない。
留アルカリを除去するため、酸性水溶液で処理される。
酸性水溶液の種類としては、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸な
どの水溶液が使用される。処理液の濃度は 0.1〜 3.0重
量%が適当である。処理液の濃度が 3.0重量%を超える
と、後工程である水洗工程での洗浄水の使用量が多量に
必要となる。また、処理液の濃度が 0.1重量%未満の場
合、アルカリ液で処理した後のACF中に残存するアル
カリが充分に除去されないか、又は除去するのに長時間
を要することとなる。好ましい範囲は 0.2〜 2.0重量%
である。
生は、再生による吸着能の回復状況、排水処理設備能力
により適宜組合わせが可能であり、清酒の脱色において
は、オゾン再生1〜15回に対し、アルカリ液再生を1
回組合わせて、繰返し脱色(吸着)工程及び再生工程を
行うことが好ましい。清酒の脱色において、実用上用い
られる脱色率50%程度を維持するために、4回程度の
オゾン再生と1回のアルカリ液再生を組合わせることが
特に好ましい。再生工程中で、オゾン水洗とアルカリ液
洗を組合わせて再生工程とすることも可能である。ま
た、吸着能の回復を図るために、一般的に行われている
ガス処理(賦活)を適宜組合わせる事も可能である。こ
の際に使用されるガスとしては、水蒸気、二酸化炭素、
一酸化炭素、アンモニア等が使用可能で有り、一般的に
は水蒸気による賦活が好ましい。
ニトリル系ACF(東邦レーヨン(株) 製ファインガー
ドFW510)約0.2gを内径1cmのガラスカラム
に層高1cmなる様に充填した。ACFの充填密度は
0.18g/cm3である供試用原酒として、市販の清
酒を熱処理により黄色く着色したもの(約0.1ABS
(430nm、5cmセル))を用いた。脱色試験は、
着色酒(400ml)をカラムに3.3ml/分で通液
(SV値1000ml/g・hr、通液時間120分、
温度25℃)し、その時の吸光度変化を測定した。原酒
及び処理液の吸光度は島津自記分光光度計(UV−26
5)にて測定した。再生試験は、脱色工程及びオゾン水
(1〜2mg/l)による再生工程を4回繰返した後、
脱色工程及びアルカリ液(2重量%NaOH)による再
生工程1回を行い、繰返し回数(サイクル:脱色工程と
再生工程の繰返し回数)と脱色率の関係を図1に示し
た。脱色率は数1により求めたものである。
液による再生の条件を表2に示す。
い、再生試験としては、アルカリ再生を繰返した場合及
びオゾン再生を繰返した場合に同様に脱色率の変化を測
定し図1に比較のため示した。オゾン水再生のみの場合
は15回程度から脱色率の低下が著しい。
メラノイジン着色液の脱色方法において、脱色及び再生
工程を繰返しても、脱色率の低下がみられず、また再生
工程での洗浄水の使用量も少なくて効率的なメラノイジ
ン着色液の脱色が可能になる。
は、実施例(オゾン水再生とアルカリ再生との組合せ)
と比較例(アルカリ再生のみ、またはオゾン水再生の
み)のサイクル変化を対比したものである。
Claims (4)
- 【請求項1】活性炭素繊維を用いてメラノイジン着色液
を脱色後、該活性炭素繊維を再生して繰返し使用するメ
ラノイジン着色液の脱色方法において、下記(1)およ
び(2)の工程を組合わせることを特徴とするメラノイ
ジン着色液の脱色方法。 (1)脱色工程およびオゾン水による再生工程 (2)脱色工程およびアルカリ液による再生工程 - 【請求項2】活性炭素繊維を用いてメラノイジン着色液
を脱色後、該活性炭素繊維を再生して繰返し使用するメ
ラノイジン着色液の脱色方法において、下記(1)を複
数回繰返した後に(2)の工程を組合わせることを特徴
とするメラノイジン着色液の脱色方法。 (1)脱色工程およびオゾン水による再生工程 (2)脱色工程およびアルカリ液による再生工程 - 【請求項3】オゾン水による再生工程が水洗、温水洗、
オゾン水洗、温水洗、水洗の各処理からなることを特徴
とする請求項(1)乃至(2)のいずれかに記載のメラ
ノイジン着色液の脱色方法。 - 【請求項4】アルカリ液による再生が、水洗、温水洗、
アルカリ液洗、水洗、酸水洗、温水洗、水洗の各処理か
らなる事を特徴とする請求項(1)乃至(2)のいずれ
かに記載のメラノイジン着色液の脱色方法。
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JP08188696A JP3205251B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | メラノイジン着色液の脱色方法 |
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JPH09248562A JPH09248562A (ja) | 1997-09-22 |
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- 1996-03-12 JP JP08188696A patent/JP3205251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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