JP3204691B2 - 排ガス脱硫方法 - Google Patents
排ガス脱硫方法Info
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Description
り、特に吸収塔の高さを低減して設備費を低減するとと
もに運転コストを軽減した排ガス脱硫方法に関する。
吸収塔廻りの系統を図1を用いて説明する。ボイラ等か
らの排ガスは入口ダクト1から吸収塔2に導入され、塔
内で吸収液との気液接触により脱硫され、出口ダクト3
から排出される。一方、脱硫するための吸収液は吸収塔
2の底部の吸収液循環タンク21に貯えられ吸収塔循環
ポンプ4で昇圧され、循環配管5により、塔内に導入さ
れ、スプレノズル6から噴霧される。この吸収液として
は一般に石灰石や消石灰を水と混合したもので固形物濃
度10%程度のスラリ状態で使用される。このスラリを
取り扱うための注意事項としては、常にスラリを流動さ
せておく必要があることで、停止させると固形物が沈降
し、詰まり、堆積の要因となる。このため吸収塔2の液
貯槽部には攪拌機18を設け常にスラリを攪拌させてい
る。また循環ポンプ4を停止した場合、ポンプ4、配管
5内に固形物が堆積するのを防止するため、停止後、ド
レン弁7、8を開弁し、ドレン配管9、10によりドレ
ンピット11に排出する。ドレンピット11は吸収塔循
環配管5、ポンプ4に含まれる吸収液の1部を貯蔵でき
る程度の小容量の貯槽であり、配管5、ポンプ4から吸
収液を抜出しつつ、吸収塔2内へ回収するためのもので
ある。ドレンピット11にはレベルスイッチ13を設
け、上記ポンプ4、循環配管5内のスラリ流入により、
ピットレベルが規定値を越えた時、上記レベルスイッチ
13からの信号でドレンポンプ14を起動させ、配管1
5により吸収塔に回収する。ドレンポンプ14の運転に
よりドレンピット11のレベルが低下し、規定値以下に
なると再度レベルスイッチ13が作動し、ドレンポンプ
14が停止する。上記操作により循環ポンプ4、循環配
管5内のスラリ排出が終了するとドレン弁7、8を閉弁
し、ドレン排出操作は完了する。上記の操作手順をまと
め図3に示す。
ンプ4、配管5内のスラリはドレンピット11を経て吸
収塔2の貯槽部に回収される。このため、吸収塔循環ポ
ンプ4の停止時は、吸収液循環タンク21の貯液レベル
が上昇することになる。吸収塔2の貯液部の上部にはオ
ーバフロー管19が取付けられているが、通常液レベル
(N、L)とオーバフロー管レベルとの差hに上記のレ
ベル上昇分を見込む必要がある。このレベル上昇は約1
mあることから吸収塔の高さを1m高くする必要があり
吸収塔循環ポンプの全揚程も高くする必要がある。
塔循環ポンプ4の停止時の循環ポンプ4、配管5内に保
有された吸収液スラリの回収方法について配慮されてお
らず、吸収塔の塔高が高くなり、循環ポンプの全揚程も
高くなり、設備費、運転費共に大きくなる問題があっ
た。
環ポンプの全揚程を下げ、設備費、運転費を節減するこ
とができる排ガス脱硫方法を提供することにある。
本発明は、上部に吸収部、下部にタンク部を有する吸収
塔の吸収部に硫黄酸化物を含有する排ガスを導入し、下
部タンクに貯蔵された吸収剤スラリ吸収液を循環ポンプ
と循環配管を介して吸収部に設けたスプレノズルに供給
してスプレし、上記排ガスと気液接触させ、排ガス中の
硫黄酸化物を吸収除去し、上記スプレ後の吸収液を下部
タンクに収容する湿式排ガス脱硫装置による排ガス脱硫
方法において、前記脱硫装置の運転停止時に上記循環配
管内の吸収液をドレンピットに抜き出し、循環ポンプの
停止期間中はこれを保有させ、上記脱硫装置の再起動時
には、吸収塔液レベルが低下した後に上記ドレンピット
に保有した吸収液を上記吸収塔タンク部に回収すること
を特徴とする排ガス脱硫方法に関する。
配管5内のスラリは、循環配管内の吸収液を全量保有で
きるドレンピット11に保有され、脱硫装置の再起動に
伴う循環ポンプ4の再起動後に、ドレンポンプ14を起
動し、ドレンピット11に保有されたスラリを吸収塔2
に回収する。
吸収塔貯槽部内に保有するスラリによって、循環ポンプ
4および配管5内は満たされるため、一旦吸収塔レベル
が低下する。その後、上記ドレンピット11からスラリ
が回収され、吸収塔レベルが復帰することになるので、
吸収塔液レベルからオーバフロー座までの距離hにレベ
ル上昇分を見込む必要がない。
環ポンプ6のポンプヘッドは25〜30mであり、本発
明により吸収塔タンク2の高さを約1m低くすることが
できるとすると、ポンプヘッドは3〜4%下がり、ポン
プの運転コストの節減となる。
レンブロー回収操作手順を示し、以下詳細に説明する。
循環ポンプ4停止後、ポンプ4、配管5内のスラリのブ
ローのため、ドレン弁7、8を開弁操作するまでは従来
技術と同様である。
起動を循環ポンプ4の再起動後に行なうことにあり、循
環ポンプ4停止中はポンプ、配管内ドレンは、ドレンピ
ット11内に保有し、ドレンポンプ14は起動しないこ
とである。循環ポンプ4起動後、循環ポンプ4、配管5
内に吸収塔2の底部循環タンク21のスラリが送られる
ことにより、吸収塔液レベルが低下した後、ドレンポン
プ14を起動し、ドレンピット11内のスラリを回収す
るものである。回収が終わりドレンピットレベルが規定
値以下となった時、ドレンポンプを停止する操作は従来
技術と同様である。
手順においてドレンポンプ14の起動条件としての循環
ポンプ4の起動を吸収塔レベル規定値以下に置換えても
同様の効果を得ることができ、もちろん、併用しても同
等の効果が得られる。また、ドレンピットに収容されて
いた吸収液を吸収塔下部タンクに回収するさい、上部吸
収部のスプレノズルに供給し、スプレイ後の吸収液を吸
収塔下部循環タンクに回収してもよい。
上昇がないので塔高を低くすることができ、循環ポンプ
の揚程を下げてポンプの動力を節減することができる。
例えば1000MW級の火力発電設備に設置される排煙
脱硫装置においては吸収塔循環ポンプの全揚程は30m
程度であり、500KWのモータを有するポンプが10
台程度設置され、ポンプ動力だけで約5000KWH/
hに達する。このポンプの全揚程を1m低減することに
より、ポンプ動力を約3%、150KW低減できること
になる。
ないため塔の高さを低減できると共に循環ポンプの全揚
程を低減できるためポンプ動力の節減が図れる。
よびドレンピットの系統図である。
配管内のスラリの抜出しおよび回収の操作手順を示す図
である。
び循環配管内スラリの抜出しと回収の操作手順を示す図
である。
クト、4…吸収塔循環ポンプ、5…吸収塔循環配管、6
…スプレノズル、7、8…ドレン弁、9、10…ドレン
配管、11…ドレンピット、12…攪拌機、13…レベ
ルスイッチ、14…ドレンポンプ、15…配管、16…
ポンプ出口弁、17…ポンプ入口弁、18…攪拌機、1
9…オーバフロー管、20…シールポット、21…吸収
液循環タンク。
Claims (1)
- 【請求項1】 上部に吸収部、下部にタンク部を有する
吸収塔の吸収部に硫黄酸化物を含有する排ガスを導入
し、下部タンクに貯蔵された吸収剤スラリ吸収液を循環
ポンプと循環配管を介して吸収部に設けたスプレノズル
に供給してスプレし、上記排ガスと気液接触させ、排ガ
ス中の硫黄酸化物を吸収除去し、上記スプレ後の吸収液
を下部タンクに収容する湿式排ガス脱硫装置による排ガ
ス脱硫方法において、前記脱硫装置の運転停止時に上記
循環配管内の吸収液をドレンピットに抜き出し、循環ポ
ンプの停止期間中はこれを保有させ、上記脱硫装置の再
起動時には、吸収塔液レベルが低下した後に上記ドレン
ピットに保有した吸収液を上記吸収塔タンク部に回収す
ることを特徴とする排ガス脱硫方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22312091A JP3204691B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 排ガス脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22312091A JP3204691B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 排ガス脱硫方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557140A JPH0557140A (ja) | 1993-03-09 |
JP3204691B2 true JP3204691B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=16793135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22312091A Expired - Lifetime JP3204691B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 排ガス脱硫方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3204691B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6349179B2 (ja) * | 2014-07-17 | 2018-06-27 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 排煙脱硫装置及びその運転方法 |
CN106039755B (zh) * | 2016-07-22 | 2018-03-02 | 京能(锡林郭勒)发电有限公司 | 一种烟气冷凝提水*** |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP22312091A patent/JP3204691B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0557140A (ja) | 1993-03-09 |
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