JP3203132B2 - 天然岩石調発泡化粧仕上材 - Google Patents

天然岩石調発泡化粧仕上材

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JP3203132B2
JP3203132B2 JP16327994A JP16327994A JP3203132B2 JP 3203132 B2 JP3203132 B2 JP 3203132B2 JP 16327994 A JP16327994 A JP 16327994A JP 16327994 A JP16327994 A JP 16327994A JP 3203132 B2 JP3203132 B2 JP 3203132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート、鉄等の建
築及び土木構造物表面に、数センチメートルの厚みの立
体形状模様を付与する材料もしくは、天然岩石形状の軽
量体を形成する材料に関するものであり、特にその厚み
形成において発泡型ウレタン樹脂組成物を利用し、発泡
層自身による色彩上の美しさも有しているものである。
【0002】
【従来技術】従来より天然石や自然石を模倣した人工材
料が各種使用されている。このようなものの中で、合成
樹脂を主体として着色骨材や各種充填材を配合した大理
石調や御影石調を呈する組成物は成形や塗布によって自
由な形状を与えることが可能であり最近特にその使用量
が増加している。しかしながら、これら材料は天然石や
自然石に比較すれば確かにその重量は軽量であるが、合
成樹脂に各種の着色骨材や充填材を配合している為、軽
量材料というにはその重量は充分大きいものである。例
えば特開昭55−113529号公報には、大理石模様
を有する成形品の製造方法として、その特許請求の範囲
には、「1.不飽和ポリエステル樹脂、補強繊維、充て
ん剤、増粘剤、硬化剤、離型剤等からなるSMCを製造
する過程で模様形成材として前記SMCと異なる色調の
着色剤を含む不飽和ポリエステル樹脂の増粘処理された
薄片状物をSMCの表面に部分的に散在させることによ
りSMCを製造し、これを熱圧成形することを特徴とす
る大理石妙を有する成形品の製造方法。」と記載されて
おり、また特開平1−257153号公報には、模造花
こう岩およびその製造法として、その特許請求の範囲に
は、「(1)アクリル酸エステル系を主材とした母材樹
脂20〜60重量%(模造花こう岩総量に対し、以下同
じ)中に、平均粒径2〜70μmの無機質充填材30〜
79重量%および粒度0.1mm以上の白色、黒色また
は着色有彩の無機質粒子1〜40重量%が分散した混合
物からなり、前記無機質充填材としてシリカ系充填材を
模造花こう岩総量に対し少なくとも30重量%含有する
ことを特徴とする模造花こう岩。」と記載されており、
また、特公平5−9587号公報には、混合材の塗布方
法として、その特許請求の範囲には、「1.適度に粉砕
した自然石を、合成樹脂中に混入してなる混合材の異な
る色のもの複数種を1機のスプレーガン内の別個のタン
クにそれぞれ用意し、該複数種の混合材を複数の吹付け
口を有する多頭式スプレーガンの別個の吹付け口から同
時に吹き付けることによって、非混合多色状に塗布する
ことを特徴とする混合材の塗布方法。」と記載されてお
り、また、特公平2−22028号公報には、「1.素
材に、または素材に下塗を行った後、雲母片に染料また
は顔料を樹脂接着加工して得られた大きさが1〜10m
mの薄片状着色雲母と樹脂液または塗料を重量比で1:
99〜40:60に混合した着色雲母入り塗材をスプレ
ーまたはローラーで塗装して石造模様層を形成すること
を特徴とする石造模様仕上方法。」が記載されている
が、記載されているが何れも軽量材料である旨の記載は
全くなされていない。一方、軽量材料としては、ポリエ
チレンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム、、ポリスチ
レンフォーム、ポリウレタンフォーム等の有機系発泡材
や、水可溶性珪酸塩、燐酸塩、セメントをバインダーと
して、各種発泡剤によって発泡硬化させた無機系発泡材
が従来より知られており、これらは主として軽量断熱材
や緩衝材として使用されている。これらの材料は、その
内部に有する気泡構造によって上記の断熱効果や軽量効
果を発揮すると共に、その構成成分から形成される骨格
によってその形状を保っている。しかしながら、これら
の有機系、無機系発泡材は軽量断熱材や緩衝材としての
利用以外に、積極的に色彩や形状を付与して意匠性材料
として使用されるには至っていない。例えば、特開昭5
7−212219号公報には、「連通気泡を有する硬質
ポリウレタンフォームの製造法」として、その特許請求
の範囲には、「活性水素含有化合物、有機ポリイソシア
ネート等より硬質ポリウレタンフォームを製造するに際
して、整泡剤として、一般式(AB)n (ただし、nは
4以上の整数、Aはシロキサンブロック、Bはポリオキ
シアルキレンブロック)有するシロキサン−ポリオキシ
アルキレンブロック)を有するシロキサン−ポリオキシ
アルキレンブロック共重合体と軟質ポリウレタンフォー
ム用有機けい素系界面活性剤とを併用することを特徴と
する連通気泡を有する硬質ポリウレタンフォームの製造
法。」と記載されており、特開昭60−123521号
公報には、難燃性ポリウレタンフォームの製造方法とし
て、その特許請求の範囲には、「ポリエーテルポリオー
ル、有機イソシアネート、水、並びに触媒や整泡剤等の
必要な添加物を含むウレタンフォームの原料中に、前記
ポリエーテルポリオール100重量部に対して10〜5
0重量部のトリアリールホスフェート及びジルコニウム
化合物5.0〜30重量部を添加混合し、発泡させるこ
とを特徴とする難燃性ポリウレタンフォームの製造方
法。」と記載されているが、何れも色彩や形状を付与さ
せる点、特に自然石、天然石調にさせることについては
何ら記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決使用とす
る問題点は上記したように、従来の自然石、天然石を模
倣した成形物や塗材においては軽量体であるものがな
く、逆に軽量体と言われるもの、特にプラスチックフォ
ームにおいては、断熱材、緩衝材としての目的以外に、
自然石、天然石を模倣したような材料がない、という両
方の問題を一挙に解決し、軽量かつ天然岩石調の立体形
状を形成する組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、本発明者らは現場発泡型プラスチックフォ
ームを使用することに想到し、その中でも特定の発泡型
ウレタン樹脂組成物を利用する方法を発明した。すなわ
ち、本発明は以下のような構成からなるものである。1.OH価300〜800mgKOH/gで重量平均分
子量1000〜10000のポリエーテルポリオール1
00重量部、水が1〜5重量部、3級アミン触媒1〜5
重量部、有機金属触媒1〜5重量部、界面活性剤1〜1
0重量部から成る主剤(A)と、NCO価10〜25%
のHMDI系ポリイソシアネートから成る硬化剤(B)
と、粒子径0.1〜5mmの着色骨材および/または着
色顔料(C)と、粒子径0.2〜250μmの無機質粉
体(D)をA:B:C:D=100:150〜350:
1〜300:10〜300の比率で配合することを特徴
とする天然岩石調発泡化粧仕上材。 2.1.に記載した天然岩石調発泡化粧仕上材を使用し
て作製した人工石材。 本発明の天然岩石調発泡化粧仕上
材は、ポリエーテルポリオールに対して、水、触媒、界
面活性剤から成る主剤(A)と、HMDI系ポリイソシ
アネートから成る硬化剤(B)と、着色材料(C)と、
充填材(D)からなるものであり、水とイソシアネート
との反応により、尿素結合を生じるとともに炭酸ガスを
発生することが特徴である。この炭酸ガスの発生および
前述の尿素結合と過剰のイソシアネートとの3次元架橋
によって、着色されたポリウレタンフォームが形成され
る。ポリエーテルポリオールは、1種以上のポリオール
と1種以上のエポキシ化合物を反応させて得られるもの
である。使用されるポリオールとしては、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘ
キシレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、
1,2,6−ヘキサントリオール、ビスフェノールA、
α−メチルグリコキシド、ソルビトール、シュークロー
ズ等でそのOH価が300〜800mgKOH/g、重
量平均分子量1000〜10000程度のものがあげら
れる。また、エチレンジアミン等も使用可能である。一
般的には、プロピレングリコールが使用されるが、望ま
しくは強度等の理由から高密度タイプのソルビトール
系、シュークロース系が望ましい。エポキシ化合物とし
ては、アルキレンオキサイド、例えば、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド等があげられるが、一般的
にはプロピレンオキサイドが使用される。触媒として使
用されるものは、イソシアネートとポリオールの架橋反
応を活性化させる傾向の強いものと、イソシアネートと
水の炭酸ガス発泡反応を活性化させる傾向の強いものが
あるが、両方の性質を有するものがほとんどである。こ
のような触媒として代表的なものは、3級アミン化合物
および有機金属化合物が使用される。3級アミン化合物
としては、トリエチルアミン、N,N−ジメチルシクロ
ヘキシルアミン等のモノアミン類、N,N,N’,N’
−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’
−テトラメチルプロパン1,3−ジアミン等のジアミン
類、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、テトラメチルグアニジン等のトリアミン
類、トリエチレンジアミン、N,N’−ジメチルピペラ
ジン、N−メチルモルホリン等の環状アミン、ジメチル
アミノエタノール、ジメチルアミノエトキシエタノール
等のアルコールアミン類、ビス(2−ジメチルアミノエ
チル)エーテル、エチレングリコールビス(3−ジメチ
ル)−アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類が
あげられる。有機金属化合物としては、酢酸錫、オクチ
ル酸錫、オレイン酸錫、ラウリン酸錫、ジブチル錫ジア
セテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロ
ライド、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッ
ケル、オクタン酸コバルト等があげられる。これら3級
アミン化合物と有機金属化合物は1種以上を併用するこ
とが可能であり、併用によって適宜反応挙動を目的のポ
リウレタンフォームを製造できるように調整すればよ
い。3級アミン化合物の配合比率としては、ポリエーテ
ルポリオール100重量部に対して、1〜5重量部とす
る。有機金属化合物の配合比率としては、ポリエーテル
ポリオール100重量部に対して、1〜5重量部とす
る。特に発泡性と硬化性のバランスのためには、3級ア
ミン化合物と有機金属触媒の比率は、5〜1:1〜5が
より望ましい。界面活性剤は、発泡剤として使用する水
を油面にて充分に乳化させ、イソシアネートとの反応に
おいて、均一な泡を形成させる整泡剤として機能するも
のとして、非極性フェノール類と適量のエチレンオキサ
イドとの反応物が使用される。また、形成された泡の安
定剤として機能するものとして、スルホン化物やポリシ
ロキサン−ポリオキシアルキレンコポリマー等が使用さ
れる。さらに、整泡剤として機能するものとしては、メ
チルポリシロキサンをベースとするものが使用される。
界面活性剤の配合比率としては、ポリエーテルポリオー
ル100重量部に対して1〜10重量部とする。つぎに
水の配合比率は、ポリエーテルポリオール100重量部
に対して1〜5重量部である。つぎにポリイソシアネー
トは、HMDI及びこれらのビュレット変性体、二量
体、三量体、プレポリマー等でそのNCO価が10〜2
5%程度のものがあげられるが、耐黄変性や耐候性に優
れる点などから、HMDI及びその三量体(イソシアヌ
レートタイプ)がより望ましい。ポリイソシアネートの
配合比率はポリエーテルポリオール、水、触媒、界面
活性剤からなる主剤(A)成分に100重量部に対し
耐黄変性や耐候性に優れるHMDIやその三量体
(イソシアヌレートタイプ)を、150〜350重量部
とする。さらに、着色材料としては、着色顔料および/
または着色骨材があげられる。このような着色顔料とし
ては、無機系および有機系のものがあり、無機系のもの
としては、二酸化チタン、亜鉛華、リトポン、酸化ジル
コン等の白色、合成酸化鉄(Fe2O3 )、ベンガラ等
の赤色、合成酸化鉄(α−FeO・OH)、オーカ等の
黄色、酸化クロム等の緑色、コバルト青、群青等の青、
カーボンブラック等の黒があげられる。一方、有機系の
ものとしては、アゾ顔料として、ブリリアントカーミン
6B,ウオッチングレッド等のアゾレーキ系、レーキレ
ッド4R、パーマネントレッドFB、ハンザイエロー
G、ジスアゾイエローG、パーマネントイエローHR等
の不溶性アゾ系、クロモフタールレッド、クロモフター
ルイエロー3G、ノバパームオレンジHL等の縮合アゾ
系が、縮合多環式顔料として、銅フタロシアニン、、塩
素化銅フタロシアニン等のフタロシアニン系、インダン
スロン、アンスラピリミジン、フラバンスロン、ペリノ
ン、チオインジゴ、ペリレン等のスレン系、キナクリド
ンレッド等のキナクリドン系、ジオキサジンバイオレッ
ト等のジオキサジン系、イソインドリノンイエロー等の
イソインドリノン系、イソインドリンイエロー等のイソ
インドリン系、キノフタロンイエロー等のキノフタロン
系、アゾ系ニッケル錯体等の金属錯体があげられる。ま
た、その他に染付レーキ系顔料があげられる。着色骨材
としては、天然または人工を問わず使用できる。例え
ば、天然骨材としては、珪砂、川砂、山砂、寒水石、白
竜石、白王、花崗岩、マイカ等、人工骨材としては、陶
磁器粉粒、着色ガラス粉粒、パーライト、バーミキュラ
イト、着色珪砂、着色マイカ、チタンマイカ等があげら
れる。また、これら着色骨材と複合する場合にはガラス
粒や溶融シリカ等の透明骨材も使用できる。これら着色
骨材の粒子径は特に限定されないが、発泡反応への影響
や、比重差による沈降の問題を加味すると、0.1〜5
mm程度が望ましい。これら着色顔料と着色骨材の配合
比率は、両者を合わせて(A)成分100重量部に対し
て1〜300重量部とする。充填材としては、カオリ
ン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
亜鉛華、シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、フラ
イアッシュ、ベントナイト、セラミックス粉が使用で
き、その配合比率としては(A)成分を100重量部に
対して、10〜300重量部である。さらに必要に応じ
て繊維質、例えばロックウール、ガラス繊維、炭素繊
維、スチール繊維等も適宜配合可能である。本発明の仕
上材にはさらに必要に応じて難燃剤を配合することがで
きる。このような難燃剤としては、三酸化アンチモン、
変性メタホウ酸バリウム、塩素化ポリオレフィン、メラ
ミン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸
カルシウム、クロロアルキルホスフェート、ジメチル・
メチルホスフェート、ポリメリックホスファイト、臭素
−リン化合物、有機臭素化合物、アンモニウムポリホス
フェート等の非反応性のもの、ジエチル・ビスヒドロキ
シエチル・アミノエチルホスフェート、ネオペンチール
ブロマイド−ポリエーテル、ネオペンチールブロマイド
−アジペート、ジブロモプロパノール、ジブロモネオペ
ンチルグリコール、トランス,2,3−ジブロモ−2−
ブチン−1,4−ジオール、臭素化ポリエーテル等の反
応性のものが使用でき、発泡硬化反応を阻害しない程度
に適宜配合することができる。上記のように本発明の仕
上材は各成分を現場にて混合することにより徐々に発泡
硬化反応を開始する。このときコテ、刷毛、ローラーに
て塗布することにより施工する。また、混合物を吹付け
たり、硬化剤とそれ以外の成分を別々に多頭ガンによっ
て吹き付け施工面にて混合させたり、スタティックミキ
サーによって先端混合させて吹付けたり、異色に調整し
た仕上材を同様に多頭ガンにより非混合状に吹き付けた
り、スタティックミキサーによって先端混合させて吹付
けたりすることが可能である。なお、着色骨材や充填材
は、主剤側に最初から混合した既調合タイプ、または、
主剤、硬化剤を混合する際に添加してもよい。つぎに本
発明の天然岩石調発泡化粧仕上材を、建築物および土木
構造物の表面に用いる場合には、プライマー層を塗布す
る必要がある。プライマーとしては、下地がコンクリー
ト面の場合には一液型の湿気硬化型のウレタン樹脂プラ
イマー、一液および二液反応硬化型のエポキシ樹脂プラ
イマー等のコンクリート下地への密着性およびシール性
に優れた浸透型のプライマーが好ましい。また、場合に
よっては、水分散型変性アミドアミンアダクトにより乳
化され硬化するエポキシ樹脂フィラーを用いても良い。
さらに下地が鉄部の場合には、エポキシ鉛丹プライマー
等が使用できる。本発明の天然岩石調発泡化粧仕上材
は、建築物および土木構造物の表面に用いる以外に、型
枠に流し込んだり、単に水平面に適当量を流下するだけ
で発泡し、置き石のような立体形状を形成できる。本発
明の天然岩石調発泡化粧仕上材から形成された立体模様
形状には、さらにその表面にプライマーを介して、各種
の化粧仕上げを施すことができる。このような化粧塗材
としては、水性系、溶剤系各種の着色および透明塗材が
あげられるが、特に合成樹脂系エマルションを結合材と
する着色骨材を含有する自然石調仕上げ塗料を塗布する
場合は、立体模様形状があたかも天然の岩石様になり、
遠景においても美観の向上に大きな効果がある。本発明
の他の実施形態として、建築物及び土木構造物の代わり
に、コンクリート板、ALC板、石膏ボード、スレート
板、木毛セメント板、ガラス板、金属板、プラスチック
板等の板材に対して、発泡厚付け仕上を施したり、さら
にプライマーを介して自然石調塗材を塗布した発泡厚付
け化粧板材があげられる。このような板材は予め工場等
において製造したものを、建築土木作業現場に搬入し、
貼り付けたり、取り付けたりすることで、同様に遠景で
の重厚感を発揮できる。
【0005】
【実施例】(実施例1)表1に示した配合例1により、
主剤(A)、硬化剤(B)、着色材料(C)、充填材
(D)を調整し、6mm厚のスレート板に、一液変性エ
ポキシ樹脂系プライマーを塗付後未乾燥時に、厚み2m
mの発泡ポリスチレン製の目地型枠を貼り付けて、縦1
00mm×横200mm×深さ2mmの枠を形成し、プ
ライマーの乾燥硬化後に、この枠内に(A)、(B)、
(C)、(D)を混合したものを流し込んで発泡体を製
造した。この時発泡開始時間と発泡終了時間、発泡倍率
と発泡体の密度を同時に測定した。さらに、形成された
発泡体をスレート板に付着した状態にて試験体として、
以下に述べる試験方法に従って物性試験を行った。(但
し、圧縮強度の測定のみは別途試験体を作製した。)な
お配合例において使用した各成分は、以下に示した物を
使用した。 ポリエーテルポリオール 住友バイエルウレタン株式会社製 ソルビトール・ポリエチレンオキサイド系 「SBUポリオール0480」 3級アミン 住友バイエルウレタン株式会社製 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル 「デスモラピッドDB」 シリコン系整泡剤 トーレシリコン株式会社製 「SH193」 オクチル酸第一錫 日東化成株式会社製 「T−9」 HMDI系ポリイソシアネート 住友バイエルウレタン株式会社製 HMDI系イソシアヌレート 「スミジュールN3500」 TDI系ポリイソシアネート 住友バイエルウレタン株式会社製 TDI系イソシネート 「スミジュールT−80」 MDI系ポリイソシアネート 住友バイエルウレタン株式会社製 MDI系イソシネート 「スミジュール44V10」 <圧縮強度>JIS K 7220-1983 硬質発泡プラスチックの
圧縮試験方法に準拠して圧縮強度を測定した。試験体は
表1に示した配合例1により、主剤(A)、硬化剤
(B)、着色材料(C)、充填材(D)を調整し、10
00ccのポリエチレンカップ中で混合し発泡体を形成
した。発泡硬化反応が完全に終了した後に、発泡体を5
cm角の立方体に切り出し使用した。また、クロスヘッ
ドの移動速度は10mm/minにて行った。 <付着強度>JIS K 5400 8.7 付着強さ試験方法に準拠
して、上記の試験体表面をサンドペーパーによって目荒
らししたものに40mm×40mmの鋼製ジグを二液型
エポキシ樹脂接着剤にて接着する。24時間後に鋼製ジ
グに沿って周囲を40mm×40mmの大きさにスレー
ト板に達するまで切り傷を付け、下部引張用の鋼製ジグ
及び鋼製当て板を用いて、試料面に鉛直方向にオートグ
ラフにて引張力を加えて最大引張荷重を求めた。 <耐水性試験>試験体を水に14日間浸漬後に常温乾燥
し、その表面状態を観察し浸漬前との状態の変化を評価
した。評価基準は、異常のない物を○、白化を生じた物
を△、表面侵食された物を×とした。 <耐酸性試験>3%塩酸水溶液に7日間浸漬後に常温乾
燥し、その表面状態を観察し浸漬前との状態の変化を評
価した。評価基準は、異常のない物を○、白化を生じた
物を△、表面侵食された物を×とした。 <耐溶剤性試験>トルエンに3日間浸漬後に常温乾燥
し、その表面状態を観察し浸漬前との状態の変化を評価
した。評価基準は、異常のない物を○、表面軟化した物
を×とした。 <耐候性試験>JIS K 5400 9.3 促進耐候性試験で規定
するサンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機に
て、1000時間促進試験を行った後に常温乾燥し、そ
の表面状態を観察し浸漬前との状態の変化を評価した。
評価基準は、異常のない物を○、白化を生じた物を△、
表面侵食された物を×とした。これらの試験の結果につ
いて表2に示した。結果より配合例1で作製した発泡体
は各物性において十分な性能を有していることがわかっ
た。
【表1】
【表2】 (実施例2〜3)配合例2、配合例3をそれぞれ使用し
た以外は実施例1と同様にし、さらに物性試験を行った
ところ、配合例2は御影石調となり、配合例2は少し黄
色味がかった御影石調となった。結果を表2に示した
が、実施例1と同様に各発泡体は各物性において十分な
性能を有していることがわかった。 (比較例1〜3)配合例4、配合例5、配合例6を使用
した以外は実施例1と同様にして物性試験を行った。但
し、発泡開始時間は主材(A)と硬化剤(B)を混合直
後から反応を開始するため測定不能であった。結果を表
2に示した。何れも圧縮強度、付着強度が低く、耐候性
試験では黄色に変色してしまい天然岩石調発泡化粧仕上
材として外部には使用できないことがわかった。
【0006】
【発明の効果】本発明は、建築及び土木構造物の下地材
層に、厚付けの立体模様形状を付与することができる材
料および方法であり、この厚付け立体模様形状により、
遠景においても重厚感のある意匠性が得られるメリット
がある。その他本発明におけるメリットを以下に列記す
る。 (1)厚付けにもかかわらず軽量の為、剥離脱落という
危険性がない。 (2)発泡型ウレタン樹脂組成物により、現場で塗布に
よって施工できるため、成形物を製造し、運搬し、取り
付けるというような大掛かりな作業は必要ない。 (3)塗布作業ゆえ、下地の凹凸や曲面等どのような部
位でも施工可能。 (4)HMDI系のポリウレタンフォームが形成される
ため、外部使用においても耐候性、耐酸性に優れる。そ
の結果、酸性雨によっても表面の劣化を生じ難い。 (5)独立気泡のポリウレタンフォームが形成されるた
め、外部からの雨水の侵入が起こり難く、膨れ、剥離
や、冬期における凍結破壊も生じ難い。 (6)発泡型ウレタン樹脂組成物の発泡硬化反応は早
く、また発熱するため、工期の短縮および寒冷地におけ
る施工も可能。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 14:02 14:36 24:40) (C08G 18/09 101:00) C04B 111:40 (72)発明者 山本 晋 大阪府茨木市清水1丁目25番10号エスケ ー化研株式会社研究所内 審査官 徳永 英男 (56)参考文献 特開 平1−257153(JP,A) 特開 平5−186283(JP,A) 特開 昭59−145221(JP,A) 特開 昭55−113529(JP,A) 特開 昭57−212219(JP,A) 特開 昭60−123521(JP,A) 特公 平2−22028(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 26/16 C04B 14:02 C04B 24:40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OH価300〜800mgKOH/gで重
    量平均分子量1000〜10000のポリエーテルポリ
    オール100重量部、水が1〜5重量部、3級アミン触
    媒1〜5重量部、有機金属触媒1〜5重量部、界面活性
    剤1〜10重量部から成る主剤(A)と、NCO価10
    〜25%のHMDI系ポリイソシアネートから成る硬化
    剤(B)と、粒子径0.1〜5mmの着色骨材および/
    または着色顔料(C)と、粒子径0.2〜250μmの
    無機質粉体(D)をA:B:C:D=100:150〜
    350:1〜300:10〜300の比率で配合するこ
    とを特徴とする天然岩石調発泡化粧仕上材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した天然岩石調発泡化粧仕
    上材を使用して作製した人工石材。
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