JP3202579B2 - 引違いサッシ用換気装置 - Google Patents

引違いサッシ用換気装置

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JP3202579B2
JP3202579B2 JP05202896A JP5202896A JP3202579B2 JP 3202579 B2 JP3202579 B2 JP 3202579B2 JP 05202896 A JP05202896 A JP 05202896A JP 5202896 A JP5202896 A JP 5202896A JP 3202579 B2 JP3202579 B2 JP 3202579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、引違いサッシに
設けられて室内の空気を必要に応じて換気することので
きる引違いサッシ用換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第一次オイルショック以降の省エネ対策
により気密性及び断熱性が要求されたこと、及びアルミ
サッシの急激な普及により、現在の建物においては気密
性が大幅に改善されて、従来一日当り3回程度であった
自然換気回数が0.1以下にまで減少している。
【0003】この自然換気回数の大幅な減少に伴う慢性
的換気不良により、ビル使用者や居住者等の健康に悪影
響が目立ってきた。すなわち、現在の建物の内装材に多
く使用されているベニヤ板を初めクロス、カーテン、畳
等には人体に有害な薬剤が多量に含まれており、この薬
剤が室内で徐々に気化して室内に充満しており、自然換
気により屋外へ排出されるのに長期間を要するため、人
体に悪影響を及ぼしているのが現状である。
【0004】このため、人為的に室内を換気する必要が
生じ、新築の建物については建築の計画の段階から換気
扇等の換気装置を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
ような高機密の建物の場合、換気扇を設置しても外気を
取り入れる吸入口を確保していない構造では、換気扇を
作動させても実際には換気がほとんど出来ないのが実験
結果により証明されており、現在一般に普及している開
閉式ガラスルーバーサッシでは、第一種防火地域におい
て消防法等の現行法律上の制約で設置出来ない。また、
既築建物に吸入口を設置するのは、建物の外装部に穴明
加工しなければ設置出来ないので、公的建物又は賃貸建
物等の場合、換気のための吸入口を設けるのは実際上出
来ないのが現況である。
【0006】この発明の目的は、以上のような従来技術
の不備部分に着目してなされたものであり、建物の取付
け設置部分に穴明けや切欠き等の加工をすることなく且
つ引違いサッシの機能をそこなうことなく容易に設置可
能な引違いサッシ用換気装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の引違いサッシ用換気装置
は、内側及び外側のサッシをスライドして開閉する引違
いサッシの外側サッシ用レール又は網戸用溝の端部に取
付けられた換気装置本体と、この換気装置本体の前記外
側サッシ側端部に室内外方向へスライド自在に設けられ
た窓枠当て部材と、前記内側サッシの一端面を前記窓枠
当て部材に当接させると共に他端面側に設けてこの内側
サッシ及び前記外側サッシの移動を同時に阻止する鍵ス
トッパーと、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】従って、内側サッシ及び外側サッシをスラ
イドして開閉する引違いサッシの外側サッシ用レール又
は網戸用溝に取付けられた換気装置本体が室内の換気を
行うが、この換気装置本体に室内外方向へスライド自在
に設けられている窓枠当て部材により内側サッシが閉じ
るのを防止する。また、内側サッシの反対側には外側サ
ッシも同時に止める鍵ストッパーが設けられているの
で、内側サッシが開くのを防止する。これにより、換気
装置が終日自然換気を行う。
【0009】請求項2による発明の引違いサッシ用換気
装置は、請求項1記載の換気装置本体が、開閉自在のガ
ラス板又は固定ルーバーを備えてなることを特徴とする
ものである。
【0010】従って、ルーバーを開閉して所望の程度の
自然換気をしたり又は換気前使用時の外気吸入口になっ
たりまた、ガラス板により雨が室内に入るのを防止する
と共に明かりを取り入れる。さらに、半透明等のガラス
を使用することにより外部から覗かれるのを防止する。
【0011】請求項3による発明の引違いサッシ用換気
装置は、請求項1記載の鍵ストッパーが、サッシの下レ
ールと前記外側サッシとの間において外側へ圧着するこ
とにより前記外側サッシ及び内側サッシを同時に固定す
るものであることを特徴とするものである。
【0012】従って、換気装置の大きさに伴い、所望の
位置において鍵ストッパーが内側サッシと外側サッシを
同時に固定する。
【0013】請求項4による発明の引違いサッシ用換気
装置は、換気装置本体が、上端部および/または下端部
に高さ調整部材を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0014】従って、換気装置本体の高さとサッシの高
さが異なる場合には、高さ調整部材により高さを合せて
取付ける。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基づいて説明する。
【0016】図1には、この発明にかかる引違いサッシ
用換気装置1を適用した引違いサッシ3が示されてい
る。
【0017】図1を参照するに、引違いサッシ3におい
て垂直方向に設けられている支柱5間には、支柱5の上
下端部を各々連結する下レール7Lと上レール7U(図
3参照)が設けられており、各々外側サッシ用レール9
と内側サッシ用レール11等の複数条のレールを有して
いる。
【0018】上下レール7U、7L間における室外側に
は外側サッシ13が、また室内側には内側サッシ15が
左右(図1中左右方向)へ引違いで開閉自在に設けられ
ている。外側サッシ13及び内側サッシ15は、各々全
体矩形状の窓枠17を有しており、この窓枠17の内側
にはガラス19がはめ込まれている。
【0019】外側サッシ13(すなわち外側サッシ用レ
ール9位置)における図1中右側端部には、この発明に
かかる引違いサッシ用換気装置1が取付けられている。
この換気装置1の本体枠21の図1中左端面と少し開け
た内側サッシ15の右端面との間に、窓枠当て部材とし
てのスライドストッパー23が取付けられている。
【0020】また、内側サッシ15の左端面には鍵スト
ッパ25が着脱自在に設けられている。図5及び図6を
参照するに、この鍵ストッパ25はつまみ27を上面に
有しており、このつまみ27を回すことにより先端に摩
擦抵抗の大きな圧着面29を有するシリンダ31が図5
中矢印方向へ突出する。
【0021】一方、図5中左右方向へ延びる係止部材3
3の下面(図5中下側面)も圧着面35となっており、
シリンダ31の圧着面29と係止部材33の圧着面35
を係止しようとする下レール7と外側サッシ13に当接
させてつまみ27を回転させることにより摩擦力で移動
を阻止するものである。また、係止部材33の先端面3
7(ここでは右側先端面)により内側サッシ15の移動
を同時に阻止する。
【0022】この鍵ストッパ25と前記スライドストッ
パ23の作用により、換気装置1の取付けと、外側サッ
シ13及び内側サッシ15の戸締まりを同時に行ってい
る。また、外側サッシ13の右端面と内側サッシ15の
ガラス19の外面との間にはシール板39が取付けられ
ている。
【0023】図2及び図3を参照するに、換気装置1の
本体枠21の外側には開閉自在のルーバー41が取付け
られ、内側には網戸43が設けられている。
【0024】図4を併せて参照するに、前記ルーバー4
1は、室内側に強度部材から構成される面格子45を有
しており、この面格子45の外側に多数の水平方向に長
い矩形状のガラス板47を有している。
【0025】各ガラス板47は、閉じた状態ではガラス
板47の下端が外側に若干出るようにして、下側のガラ
ス板47の外面上端部に上側のガラス板47の内面下端
部が重なる。また、開いた状態では、各ガラス板47の
下端部が上方へ回転移動することにより、上下のガラス
板47、47の間に隙間が形成されるようになってい
る。このガラス板47は、図示しないハンドルを回転さ
せることにより各ガラス板47は全て同時にその上端部
を回転軸として回動するようになっている(図4中破線
で示される状態)。
【0026】再び図2及び図3を参照するに、本体枠2
1の上下には高さ調整部材49、49が各々上下方向に
スライド量調整自在に設けられ、アタッチキャップ51
をネジ53止めすることにより押えられている。この高
さ調整部材49は、換気装置1の取付けを容易にすると
共に本体枠21の高さが引違いサッシ3の上下レール7
U、7Lの高さと異なる場合に調整可能としている。
【0027】本体枠21の側面には複数のネジ穴55が
設けられており、上端部及び下端部に設けられているネ
ジ穴55には長穴57を有する固定ストッパ59の上端
部又は下端部を上レール7U又は下レール7Lに押付け
た状態でネジ61止めされる。これにより換気装置1は
引違いサッシ3の内側に固定されることとなる。
【0028】本体枠21の側面の他のネジ穴63には、
くの字形状に直角に曲げられたストッパジョイント65
がネジ67止めされている。このストッパジョイント6
5にはネジ穴69が設けられており、スライドストッパ
23に設けられている水平方向の長穴71がネジ73止
めされている。
【0029】すなわち、スライドストッパ23は内側サ
ッシ15を止める機能を有するため、スライドストッパ
23の内側フランジ75が内側サッシ15の内側面に当
接する位置に調整してネジ73で固定するのである。ま
た、ネジ73をゆるめてスライドストッパ23を室外側
に押出せば、内側サッシ15を完全に閉めることもでき
る。
【0030】本体枠21の上端面には第一の固定金具7
7がネジ79により取付けられており、この第一の固定
金具77の溝には第二の固定金具81がはめ込まれてい
る。この第二の固定金具81を上レール7Uにはめ込む
ことにより換気装置1が固定される。
【0031】以上の結果から、換気装置1は引違いサッ
シ3の上下レール7U、7L、支柱5及びスライドスト
ッパ23を介して内側サッシ15等により固定されるの
で、容易に取付けができると共に確実に固定することが
できる。
【0032】また、内側サッシ15は、スライドストッ
パ23及び鍵ストッパ25により固定され、且つ外側サ
ッシ13も鍵ストッパ25により固定されるので、戸締
まりすることができ、防犯の面で安全性を確保できる。
【0033】換気はルーバー41の開閉により行なわれ
るが、ルーバー41を開けた状態でも雨水が室内に入る
ことはないし、外部から室内を覗かれるのを防止するこ
とができる。
【0034】従って、内側サッシ15又は外側サッシ1
3を開閉することなく、容易に室内の換気を行うことが
できるので、衛生面で大幅に改善される。
【0035】また、ルーバー41の内側には網戸43が
取付けられているので、ルーバー41を開けた状態でも
虫やごみ等の室内への進入を防止することができる。
【0036】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる引違いサッシ用換気装置では、内側サッシ及び外側
サッシをスライドして開閉する引違いサッシの外側サッ
シ用レールに取付けられた換気装置本体により室内の換
気を行うが、この換気装置本体に室内外方向へスライド
自在に設けられている窓枠当て部材により内側サッシが
閉じるのを防止する。また、内側サッシの反対側には外
側サッシも同時に止める鍵ストッパが設けられているの
で、内側サッシが開くのを防止する。これにより、戸締
まりをした状態で換気装置が終日換気を行うので、室内
の空気を入れ替えて居住者等の健康保持に貢献すること
ができる。更にタイマー,センサー等の連動による換気
前使用時には外気の吸入口となり効率のよい強制換気が
可能となり、万一の事故防止にも対応出来るし、更にタ
イマー,センサー等の連動による換気扇使用時には外気
の吸入口となり効率の良い強制換気が可能となり、万一
の事故防止にも対応できる。
【0038】請求項2の発明による引違いサッシ用換気
装置では、ルーバーの開度を調整することにより所望の
程度の換気を行うことができる。また、ガラス板により
雨が室内に入るのを防止すると共に明かりを取り入れる
ことができる。さらに、半透明等のガラスを使用するこ
とにより外部から覗かれるのを防止することができる。
【0039】請求項3の発明による引違いサッシ用換気
装置では、換気装置の大きさに伴い、所望の位置におい
て鍵ストッパが内側サッシと外側サッシを同時に固定す
ることができるので、換気装置を確実に取付けることが
できる。また、戸締まりを兼用することができるので、
防犯の面でも貢献できる。
【0040】請求項4の発明による引違いサッシ用換気
装置では、換気装置本体の高さとサッシの高さが異なる
場合には、高さ調整部材により高さを合せることができ
るので、種々のサッシに容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る引違いサッシ用換気装置の取付
け状態を示す平面図である。
【図2】この発明に係る引違いサッシ用換気装置の本体
の構造を示す分解組立図である。
【図3】図1中III −III 方向から見た断面図である。
【図4】ルーバーの構造を示す断面図である。
【図5】鍵ストッパを示す平面図である。
【図6】図5中VI方向から見た側面図である。
【符号の説明】
1 換気装置 3 引違いサッシ 7L 下レール 9 外側サッシ用レール 13 外側サッシ 15 内側サッシ 21 本体枠(換気装置本体) 23 スライドストッパ(窓枠当て部材) 25 鍵ストッパ 41 ルーバー 47 ガラス板 49 高さ調整部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側及び外側のサッシを左右にスライド
    して開閉する引違いサッシの外側サッシ用レール又は網
    戸用溝の端部に取付けられた換気装置本体と、この換気
    装置本体の前記外側サッシ側端部に室内外方向へスライ
    ド自在に設けられた窓枠当て部材と、前記内側サッシの
    一端面を前記窓枠当て部材に当接させると共に他端面側
    に設けてこの内側サッシ及び前記外側サッシの移動を同
    時に阻止する鍵ストッパーと、を備えてなることを特徴
    とする引違いサッシ用換気装置。
  2. 【請求項2】 前記換気装置本体が、開閉自在のガラス
    板又は固定ルーバーを備えてなることを特徴とする請求
    項1記載の引違いサッシ用換気装置。
  3. 【請求項3】 前記鍵ストッパーが、サッシの下レール
    と前記外側サッシとの間において外側へ圧着することに
    より前記外側サッシ及び内側サッシを同時に固定するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の引違いサッシ
    用換気装置。
  4. 【請求項4】 前記換気装置本体が、上端部および/ま
    たは下端部に高さ調整部材を備えてなることを特徴とす
    る請求項1、2記載の引違いサッシ用換気装置。
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