JP3200695U - 食品容器用蓋体 - Google Patents

食品容器用蓋体 Download PDF

Info

Publication number
JP3200695U
JP3200695U JP2015004209U JP2015004209U JP3200695U JP 3200695 U JP3200695 U JP 3200695U JP 2015004209 U JP2015004209 U JP 2015004209U JP 2015004209 U JP2015004209 U JP 2015004209U JP 3200695 U JP3200695 U JP 3200695U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
food container
container lid
food
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015004209U
Other languages
English (en)
Inventor
新 芳田
新 芳田
浩一 飯島
浩一 飯島
美郎 渡辺
美郎 渡辺
Original Assignee
株式会社Jspパッケージング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社Jspパッケージング filed Critical 株式会社Jspパッケージング
Priority to JP2015004209U priority Critical patent/JP3200695U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3200695U publication Critical patent/JP3200695U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】蓋体の内面側に付着した水分の食品への滴下や流出を効果的に防止し得るとともに、強度、リサイクル性にも優れる安価な食品容器用蓋体を提供する。【解決手段】蓋体は、連続気泡発泡層を有する、表皮付きポリスチレン系樹脂発泡シートの熱成形体であり、天板部11と、天板部の周縁から下方に垂れ下がる側壁部12とを備え、天板部は、その周縁部分よりも段状に下がった水平状の底面を有する凹陥部を有し、凹陥部の底面の内面側には、表皮を貫通して連続気泡発泡層に通じる***14が多数形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、食品容器用蓋体に関するもので、詳しくは、温かいご飯類、惣菜類等の食品を収納する上面が開口した容器の開口部を覆う、食品容器用蓋体に関するものである。
近年、調理済みの食品、例えばご飯類、惣菜類等を蓋付食品用容器に入れて販売する形態が増えている。その際、例えば持ち帰り用弁当等の容器には、温かい食品を、そのままに維持するために断熱性に優れた発泡合成樹脂製の容器が広く用いられている。
一般に、水分を多量に含む温かい食品を断熱性に優れた合成樹脂製容器に収納した場合、蓋体の内面には食品から蒸発した水分が付着することになる。この状態で容器から蓋体を取り外すと、蓋体の内面に付着した水分が容器内の食品上に流れ落ち、ご飯類のベトツキ、惣菜類の食感や味覚低下を引き起こす虞があった。
このような食品容器用蓋体の内面に付着した水分の食品への落下を防止する試みとして、例えば、特許文献1、2に開示された技術が提案されている。
特許文献1において提案された技術は、ポリスチレン系樹脂発泡シートと吸湿性シートと通気性フィルムとの積層シートからなる食品容器用蓋体である。
特許文献2に記載された技術は、所定の連続気泡率を有するポリスチレン系樹脂発泡シートからなり、容器内部に面する側の表皮層の少なくとも一部が破断もしくは除去されて湿気通路が形成されてなる食品容器用蓋体である。
実開平7−37976号公報 特開平10−129743号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2に開示された技術には、それぞれ次のような問題があった。
特許文献1に記載された食品容器用蓋体は、吸水性シートの存在によって、水分の滴下を効果的に阻止できるものではあったが、該吸水性シートが発泡シートとは異なる材質からなる不織布であるため、その積層に接着剤が必要であったり、強度が不十分であったりし、さらにはリサイクル性にも劣るものとなるという問題があった。
また、特許文献2に記載された食品容器用蓋体にあっては、実施例に開示されているように、蓋体の内面側に切り込みを形成した場合には、吸水はするが、切り込み部分から折れ曲がりやすいため剛性が不十分となり、蓋体を容器から取り外す際に蓋体が変形し易く吸収した水分が滴下してしまうという問題があった。一方、蓋体の内面側に小孔を形成した場合には水分の吸収性が不十分であった。
本考案は、上述した背景技術が有する事情に鑑みて成されたものであって、蓋体の内面側に付着した水分の食品への滴下や流出を効果的に防止し得るとともに、強度、リサイクル性にも優れる安価なる食品容器用蓋体を提案することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本考案は、次の〔1〕〜〔5〕に記載した食品容器用蓋体とした。
〔1〕食品を収容する上面が開口した容器の開口部を覆う食品容器用蓋体であって、該食品容器用蓋体は、連続気泡発泡層を有する、表皮付きポリスチレン系樹脂発泡シートの熱成形体であり、該食品容器用蓋体は、天板部と、該天板部の周縁から下方に垂れ下がる側壁部とを備え、前記天板部は、その周縁部分よりも段状に下がった水平状の底面を有する凹陥部を有し、該凹陥部の底面の内面側には、表皮を貫通して上記連続気泡発泡層に通じる***が多数形成されていることを特徴とする、食品容器用蓋体。
〔2〕上記凹陥部の底面は、上記側壁部の下端と同じか、または該下端よりも低い位置に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕に記載の食品容器用蓋体。
〔3〕上記側壁部の高さが、2〜50mmであることを特徴とする、上記〔1〕または〔2〕に記載の食品容器用蓋体。
〔4〕上記食品容器用蓋体を平面視した際の上記凹陥部の底面の面積割合が、40%以上であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の食品容器用蓋体。
〔5〕上記***が、食品容器用蓋体の内面側の全面に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の食品容器用蓋体。
上記した本考案に係る食品容器用蓋体によれば、該蓋体を、連続気泡発泡層を有する、表皮付き発泡シートの熱成形体であるとともに、その天板部の凹陥部底面の内面側に、表皮を貫通して前記連続気泡発泡層に通じる多数の***を形成したものとしたので、収納した食品から蒸発した水分は、***を介して内部の連続気泡発泡層に吸水された状態で保持されることとなり、水滴の食品上への滴下や流出を効果的に防止し得るものとなり、また、軽量性と剛性と断熱性とのバランス、衛生性、リサイクル性に優れたものとなる。そして、特に、本考案に係る食品容器用蓋体は、天板部と側壁部とを備え、天板部を、その周縁部分よりも段状に下がった水平状の底面を有する凹陥部を形成したものとしたので、収納した食品と蓋体裏面との間の空間が狭くなり、より効果的に吸水し得るものとなる。
本考案に係る食品容器用蓋体の一実施形態を容器とともに示した斜視図である。 図1に示した食品容器用蓋体の平面図である。 図2のA−A線に沿う部分の断面図である。 図1に示した食品容器用蓋体による容器の閉蓋状態を示した切欠縦断面図である。 本考案に係る食品容器用蓋体の概念的な拡大縦断面図である。
以下、上記した本考案に係る食品容器用蓋体を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案に係る食品容器用蓋体の一実施形態を、容器とともに示した斜視図である。図示したものは、本考案に係る食品容器用蓋体10と、該蓋体10によって塞がれる容器20であり、容器20は下方向に窪むとともに上方向に開口した開口部を有したものである。
蓋体10および容器20は、その外形寸法を特に限定するものではないが、開口部を上から見た平面視で、円形状、楕円形状、長方形状等が挙げられ、その最大寸法(円形状の場合は直径、楕円形状の場合は長径、長方形状の場合は長辺長さ)が100〜300mm程度のものであり、蓋体10を容器20に被せた状態で、その高さが20〜100mm程度のものである。蓋体10および容器20は、前記範囲を逸脱してあまりにも小さいものでは食品用容器としての実用性に欠くものとなり、逆にあまりにも大きいものである場合も実用性に欠くとともに、撓み易くなる虞がある。
本考案に係る食品容器用蓋体10は、連続気泡発泡層を有する、表皮付きポリスチレン系樹脂発泡シートの熱成形体である。
蓋体10を形成する発泡シートの連続気泡率は、吸水性の観点から、80%以上が好ましく、より好ましくは85%以上である。その上限は、100%であり、好ましくは90%である。
なお、本明細書における上記連続気泡率とは、発泡シート中の気泡の全容積(独立気泡の容積と連続気泡の容積との合計)に対する連続気泡の容積の割合である。連続気泡率の測定は、ASTM D−2856−70(手順C)に準じて次のように行なう。
エアピクノメーターを使用して測定試料の真の体積Vx(cm3)を求め、測定試料の外寸から見掛けの体積Va(cm3)を求め、下記式(1)により連続気泡率(%)を計算する。なお、真の体積Vxとは、測定試料中の樹脂の体積と独立気泡部分の体積との和である。

連続気泡率(%)={(Va−Vx)/(Va−W/ρ)}×100・・・(1)

上式において、Wは測定試料の重量(g)、ρは発泡体を構成する基材の密度(g/cm3)である。
測定試料は、縦40mm、横25mmのシート状サンプルを複数枚切り出し、切り出したサンプルの合計厚みが約25mmとなるものを測定試料とする。
また、本考案に係る蓋体10を形成する発泡シートは、保形性等の強度、軽量性、熱成形性の観点などから、厚さ1〜3mm、見掛け密度30〜300kg/m3の表皮付きポリスチレン系樹脂発泡シートであることが好ましい。かかる観点から、発泡シートの厚さは1.5〜2.5mmであることがより好ましく、1.5〜2.0mmであることが更に好ましい。また、発泡シートの見掛け密度は80〜250kg/m3であることがより好ましく、100〜200kg/m3であることが更に好ましい。
なお、本明細書における上記見掛け密度は、JIS K7222:2005に記載された見掛け密度を意味する。
発泡シートを構成する上記ポリスチレン系樹脂としては、通常、ポリスチレン系発泡シートに用いられるポリスチレン系樹脂であれば特に制限なく用いることができ、例えば、汎用ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−αメチルスチレン共重合体等が例示される。また、汎用ポリスチレンとポリフェニレンエーテル樹脂の混合物を用いることもできる。
なお、本考案の所期の目的を阻害しない範囲において、発泡シートはポリスチレン系樹脂以外のその他の重合体を含むこともできるが、その場合には、その他の重合体の含有量は、発泡シート中に5重量%以下とすることが好ましく、より好ましくは3重量%以下であり、さらに好ましくは1重量%以下である。
蓋体の内面側には、表面張力を弱め、吸水率を向上させる観点から、界面活性剤が塗布されていることが好ましい。この界面活性剤の塗布は、発泡シートの原反押出ラインで行ってもよく、発泡シートの熱成形ラインで行ってもよい。
塗布する界面活性剤としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、スルホこはく酸エステル塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩などのアニオン系界面活性剤、または1〜3級アルキルアミン塩、4級アンモニウム塩などのカチオン系界面活性剤が使用できるが、中でも親水性付与効果が大きいことから前記アニオン系界面活性剤がより好ましく、アルキルスルホン酸塩、スルホこはく酸エステル塩が特に好ましい。これらの界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用することもできる。
上記発泡シートの熱成形方法としては、真空成形、圧空成形や、これらの応用として、フリードローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロー成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグアシストリバースロード成形等やこれらを組合せた方法等が採用される。
連続気泡構造を有する、表皮付きポリスチレン系樹脂発泡シートを熱成形して形成された本考案に係る食品容器用蓋体10は、図1〜図4に示すように、天板部11と、該天板部11の周縁から下方に垂れ下がる側壁部12とを備えている。
天板部11は、図2、図3に示したように、その周縁部分11aよりも段状に下がった水平状の底面を有する凹陥部11bを有している。周縁部分11aは、単なる一段或いは数段の階段状の段部に形成され、更には食品容器用蓋体10の天板周縁部に切れ目のない環状に形成されていることが好ましい。環状の凸条段部は、食品容器用蓋体10を容器20から外す際の曲げ力に対抗することができ、捩れ難い食品容器用蓋体を提供でき、食品容器用蓋体を外す際の水滴の落下をより効果的に防止することができる。段状の周縁部分11aは、その形状寸法は問わないが、その段差が3〜10mm程度が適当であり、幅が5〜30mm程度のものであることが適当である。
段状の周縁部分11aには、商品を販売する際、帯ラベルや輪ゴムをかけ易くするための窪み11cが形成されている。この窪み11cは、長辺の中央部、短辺の中央部の4か所に形成されており、長辺側は、段差が1〜5mm程度、長さが40〜80mm程度、短辺側は、段差が1〜5mm程度、長さが20〜50mm程度のものが適当である。
上記周縁部分11aの内側に形成された凹陥部11bは、水平状の底面11dを有する。これにより、蓋体内面側からの水滴落下を抑制することができるものとなる。これは、蓋体10が容器20の開口部を覆った状態において、容器内に収納した食品の上面と蓋体内面との間の空間を無くす、或いは極力小さくする包装形態となることで、食品と蓋体内面との距離が近くなるため、湯気が水滴となる前に蓋体にスムースに吸収させることが可能となると共に、湯気の量自体を少なくすることができることによるものと考えられる。この底面11dの面積割合は、より吸水量を高めるという観点から、食品容器用蓋体10を平面視した際の40%以上であることが好ましい。かかる観点から、底面11dの面積割合は、食品容器用蓋体10を平面視した際の45%以上であることが更に好ましく、50%以上であることが特に好ましい。
さらに、凹陥部11bの底面11dは、側壁部12の下端と同じか、または該下端よりも低い位置に形成されていることが好ましい。これにより、より蓋体内面側からの水滴落下を抑制することができるものとなる。なお、底面11dがあまりにも低い位置に形成されていると、容器内への食品の収納量が少なくなってしまうことから、凹陥部11bの底面11dを側壁部12の下端よりも低い位置に形成する場合には、その位置は側壁部12の下端から20mm以内の高さとすることが好ましく、10mm以内とすることがより好ましい。
上記天板部11の周縁から下方に垂れ下がる側壁部12は、その高さが2〜50mmに形成されていることが好ましく、3〜30mmに形成されていることが更に好ましく、5〜20mmに形成されていることが特に好ましい。側壁部12から天板部11の周縁部分11aにかけての外側面には、縦方向に延びる凸条と凹条とが交互に存在する波形状11eに形成され、その部分の補強が図られている。
蓋体10は、さらに蓋体10の上記側壁部12の下端の周縁から外方に張出したフランジ部13を備えることが好ましい。該フランジ部13は、略水平に張り出した第1水平部13aと、該第1水平部13aから下方に垂れ下がる側部13bと、該側部13bから僅かに外方に張り出した第2水平部13cとからなる。一方、容器20にも、図4に示したように、開口部周縁より外方向に略水平に張り出した水平部21aと、該水平部21aから下方に垂れ下がる側部21bとからなるフランジ部21が形成されており、これらのフランジ部13,21を介して、食品容器用蓋体10と容器20とは、いわゆる外嵌合により結合されることが好ましい。
食品容器用蓋体10の少なくとも上記凹陥部11bの底面11dの内面側には、図5に概念的に示したように、表皮を貫通して内部の連続気泡発泡層に通じる***14が多数形成されている。この***14は、食品容器用蓋体10の内面側の全面に形成されていることが好ましく、該***14を設け、蓋体10の内面側を内部の連続気泡発泡層と繋げることにより、該蓋体10に吸水性を付与している。
蓋体10への***14の形成方法は、特に限定されるものではなく、熱成形後に発泡成形体に***14を設けてもよく、発泡シートに***14を設けた後に蓋形状に熱成形してもよいが、二次発泡によるシート厚みを確保する観点からは、成形後もしくは成形機の加熱炉に入る直前に、***14を形成することが好ましい。
***14は、発泡シートにおいては、多数の針が設けられているロールなどに沿わせて通過させることによって形成することができ、成形体においては、多数の針が設けられている板等を用いて目的の位置をプレスすること等によって形成することができる。
蓋体10の吸水性(吸水速度)は、形成する上記***14の形状、深さ、位置、間隔を適宜選択することで制御することができ、概ね***の開口面積が大きく、深さが深く、穴間隔が狭いほど速くなる傾向がある。吸水性と成形体の強度とのバランスから、***の1つ当りの開口面積は0.04〜3mm2とすることが好ましく、表面の単位面積当たりの開穴率は2〜8%とすることが好ましく、***の深さは発泡成形体の穴開け部分の厚みの10〜90%とすることが好ましく、***の間隔は1〜20mmの範囲とすることが好ましい。とりわけ本考案の如く吸水蓋として用いる場合には、湯気が冷えて水滴となって落下するのを防ぐために、蓋の強度が許容できる範囲で開口面積と深さ、穴間隔を設定することが肝要であり、***の1つ当りの開口面積は0.1〜2.5mm2、開穴率は5%以上、穴深さは穴開け部分の厚みの30〜70%、***の間隔は1〜5mmの範囲とすることが好ましい。
一方、容器20を形成する材料は、特に限定されるものではなく、従来より食品用容器の形成に使用されている材料を広く使用することができる。但し、リサイクル性等の観点から、上記した食品容器用蓋体10を形成する材料と同質の合成樹脂製シートを使用して形成することが好ましく、特に断熱性、保形性、成形加工性等の観点から、ポリスチレン系樹脂発泡シートを用いることが好ましい。
以上、説明した本考案に係る食品容器用蓋体10は、該蓋体10を、連続気泡発泡層を有する、表皮付き発泡シートの熱成形体とするとともに、少なくともその天板部11bの凹陥部底面11dの内面側に、表皮を貫通して内部の連続気泡発泡層に通じる多数の***14を形成したものとしたので、収納した食品から発生した水分(湯気)は、***14を介して内部の連続気泡発泡層に吸水された状態で保持されることとなり、水滴の食品上への滴下や流出を効果的に防止し得るものとなり、また、軽量性と剛性と断熱性とのバランス、衛生性、リサイクル性に優れたものとなる。そして、特に、本考案に係る食品容器用蓋体10は、天板部11と側壁部12とを備え、天板部11が、その周縁部分11aよりも段状に下がった水平状の底面11dを有する凹陥部11bを形成したものとしたので、特に吸水特性に優れたものとなる。
図1に示す、平面視で楕円形状の開口部(開口部の長径:205mm、開口部の短径:155mm)を形成しており、天板部の凹陥部底面11dを、側壁部12の下端よりも1mm低い位置に形成した蓋体10(全体高さ:17mm、側壁部高さ:10mm、凹陥部底面の面積割合:55%)と、下方向に窪むとともに上方向に開口する平面視で楕円形状の開口部(開口部の長径:203mm、開口部の短径:153mm)を形成している容器20(高さ:32mm)とを用意した。
蓋体10は、連続気泡率85%の連続気泡発泡層を有する、厚さ2.5mm、見掛け密度210kg/m3の表皮(スキン)付きポリスチレン系樹脂発泡シート(株式会社ジェイエスピー社製)を、容器20は、連続気泡率10%の独立気泡発泡層を有する、厚さ1.7mm、見掛け密度130kg/m3の表皮(スキン)付きポリスチレン系樹脂発泡シート(株式会社ジェイエスピー社製)をそれぞれ使用し、金型を用いた熱成形により成形した。
また、蓋体10を成形する発泡シートには、針(針径:0.71mm)が多数植設されているロールを通過させることにより、片面に表皮を貫通して内部の連続気泡発泡層に通じる多数の***(穴個数:30×30mm2当たり225個、穴開口面積:30×30mm2当たり21.6mm2、穴深さ:1.4mm)が形成されたものとし、該発泡シートを熱成形することにより、内面側の全面に***14を有する蓋体10を形成した。また、蓋体10の内面側に、界面活性剤(松本油脂製薬株式会社製、TB214)を塗布(塗布量:0.4g/m2)した。
先ず、充分乾燥した状態にある上記蓋体10の重量(A)を計測した後、上記容器20に炊き立てのライス222.4gを入れ、蓋体10にて該容器20の開口部を塞いで30分間放置した。次いで、容器20を覆っていた蓋体10を取り外し、その重量(B)を直ちに計測した。また、蓋体10の表面に付着した水分をふき取り、その付着水ふき取り後の蓋体10の重量(C)を直ちに計測した。蓋体10の取り外し時に、水分の滴下は観察されなかった。
上記計測値から、蓋体への水分吸着量(B−A)は3.44g、蓋体内部への吸水量(B−C)は3.28g、蓋体の吸水率[〔(B−C)/(B−A)〕×100]は95.3%であった。
この結果から、蓋体10の内面側に形成されている表皮を貫通して内部の連続気泡発泡層に通じる多数の***14の存在によって、蓋体に付着した水分の殆どが内部に吸収されており、水滴の流下を効果的に阻止できることが確認された。
以上、説明した本考案に係る食品容器用蓋体は、コンビニ等の店で、弁当等の食品を入れて販売する際の、陳列および販売用の蓋付食品用容器の蓋体として、広く利用することができる。
10 食品容器用蓋体
11 天板部
11a 周縁部分
11b 凹陥部
11c 窪み
11d 底面
11e 波形状
12 側壁部
13 フランジ部
13a 第1水平部
13b 側部
13c 第2水平部
14 ***
20 容器
21 フランジ部
21a 水平部
21b 側部

Claims (5)

  1. 食品を収容する上面が開口した容器の開口部を覆う食品容器用蓋体であって、該食品容器用蓋体は、連続気泡発泡層を有する、表皮付きポリスチレン系樹脂発泡シートの熱成形体であり、該食品容器用蓋体は、天板部と、該天板部の周縁から下方に垂れ下がる側壁部とを備え、前記天板部は、その周縁部分よりも段状に下がった水平状の底面を有する凹陥部を有し、該凹陥部の底面の内面側には、表皮を貫通して上記連続気泡発泡層に通じる***が多数形成されていることを特徴とする、食品容器用蓋体。
  2. 上記凹陥部の底面は、上記側壁部の下端と同じか、または該下端よりも低い位置に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の食品容器用蓋体。
  3. 上記側壁部の高さが、2〜50mmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の食品容器用蓋体。
  4. 上記食品容器用蓋体を平面視した際の上記凹陥部の底面の面積割合が、40%以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の食品容器用蓋体。
  5. 上記***が、食品容器用蓋体の内面側の全面に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の食品容器用蓋体。
JP2015004209U 2015-08-20 2015-08-20 食品容器用蓋体 Active JP3200695U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004209U JP3200695U (ja) 2015-08-20 2015-08-20 食品容器用蓋体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004209U JP3200695U (ja) 2015-08-20 2015-08-20 食品容器用蓋体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3200695U true JP3200695U (ja) 2015-10-29

Family

ID=54478443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004209U Active JP3200695U (ja) 2015-08-20 2015-08-20 食品容器用蓋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3200695U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7549551B2 (en) Multi-cellular container with cut-score
US3253762A (en) Trays, containers and the like
US10232983B2 (en) Meal tray
GB2450872A (en) Food packaging container comprising moulded fibre
WO2011056398A1 (en) Air pocket insulated disposable plastic cup
JP4523824B2 (ja) 電子レンジ加熱用容器
JP5049169B2 (ja) 農産物の予冷方法及び包装体
JP2012121581A (ja) 蒸器及び蒸器の製造方法
JP3200695U (ja) 食品容器用蓋体
JP5236714B2 (ja) 包装用容器
JP2019089562A (ja) 包装用容器
JP2016064853A (ja) 包装用容器
JPH11321936A (ja) 断熱容器
JP5568122B2 (ja) 寿司用容器
JP3202635U (ja) 蓋付き食品容器
JP3190123U (ja) 蓋付食品用容器及び蓋体
JP3208547U (ja) 吸水性発泡容器
CA2809438A1 (en) Package for ice cream
US20140263352A1 (en) Multiple compartment container assembly
JP2012091808A (ja) どんぶり型紙製容器
JP2017218179A (ja) 深絞り成形包装容器及びその製造方法
JP2010013158A (ja) ケーキ用包装容器
KR200336103Y1 (ko) 케이크 받침판
JP7351497B2 (ja) 包装用容器
JP7345592B1 (ja) 食品包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3200695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250