JP3200449B2 - セット保持性毛髪化粧料 - Google Patents
セット保持性毛髪化粧料Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪に対してすぐれた
光沢、なめらかな感触、すぐれた櫛通り性、しなやかな
仕上がり等を付与しかつ良好なセット保持性を付与し、
貯蔵安定性にすぐれた毛髪化粧料に関する。
光沢、なめらかな感触、すぐれた櫛通り性、しなやかな
仕上がり等を付与しかつ良好なセット保持性を付与し、
貯蔵安定性にすぐれた毛髪化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ヘアスタイルを一定の形に長期間
そのままに保持させるセットローション、ヘアスプレイ
等の毛髪化粧料は、毛髪を機械的に保持させる膜形成性
樹脂を主成分としている。これらの樹脂として、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルピロリドンビニルアセテー
トコポリマー、ポリメチルビニルエーテルとマレイン酸
のエチル及びブチルモノエステル、カルボキシル化ポリ
ビニルアセテートコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸
との共重合体、アクリル酸アルキルエステルとメタクリ
ル酸アルキルエステルとの共重合体、ジメチルヒダント
インホルムアルデヒド樹脂等のアニオン系ポリマー、四
級化ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアル
キルアミノアルキルアクリレート及びビニルピロリドン
の共重合体、四級アンモニウム基含有セルロースエーテ
ル誘導体又はセルロースの四級化誘導体、陽イオン性多
糖類、ビニルピロリドンの四級化重合体、シリコン化陽
イオン性重合体、四級化ポリウレタン等のカチオン系ポ
リマー、プロピルメタアクリレートスルホン酸ジメチル
−アミノエチルメタクリレート共重合体四級化物、第四
級アンモニウム基及びスルホン酸基の両方を含むモノマ
ーの重合体又は共重合体、３−ジメチル（メタクリロイ
ルエチル）アンモニウム−プロパンスルホネートの重合
体又は共重合体、カルボン酸（塩）含有モノマーと第３
級−窒素含有モノマーとの共重合体、ビニルピリジンア
クリル酸共重合体、カルボン酸（塩）含有モノマーと第
３級−窒素含有モノマーとの共重合体を四級化剤で処理
した共重合体、オクチルアクリルアミド−アクリレート
−ブチルアミノエチルメタクリレート−アクリル酸共重
合体、カルボキシル基及び第四級アンモニウム基の両方
を含むモノマーの重合体又は共重合体、Ｎ−メタクロイ
ル−Ｎ，Ｎ’−ジメチルアンモニウムα−Ｎメチルカル
ボキシベタインメタクリル酸アルキルエステル重合体等
の両性イオン系ポリマーが提案されてきた。しかしなが
ら、これらのポリマーは、毛髪のセット保持力が十分で
なかったり、毛髪に光沢、なめらかさ等を付与するもの
ではなかった。使用条件によっては、ベタついたり、毛
髪をゴワゴワした感じにしたりし、単独使用では十分な
効果をあげることはできなかった。
そのままに保持させるセットローション、ヘアスプレイ
等の毛髪化粧料は、毛髪を機械的に保持させる膜形成性
樹脂を主成分としている。これらの樹脂として、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルピロリドンビニルアセテー
トコポリマー、ポリメチルビニルエーテルとマレイン酸
のエチル及びブチルモノエステル、カルボキシル化ポリ
ビニルアセテートコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸
との共重合体、アクリル酸アルキルエステルとメタクリ
ル酸アルキルエステルとの共重合体、ジメチルヒダント
インホルムアルデヒド樹脂等のアニオン系ポリマー、四
級化ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアル
キルアミノアルキルアクリレート及びビニルピロリドン
の共重合体、四級アンモニウム基含有セルロースエーテ
ル誘導体又はセルロースの四級化誘導体、陽イオン性多
糖類、ビニルピロリドンの四級化重合体、シリコン化陽
イオン性重合体、四級化ポリウレタン等のカチオン系ポ
リマー、プロピルメタアクリレートスルホン酸ジメチル
−アミノエチルメタクリレート共重合体四級化物、第四
級アンモニウム基及びスルホン酸基の両方を含むモノマ
ーの重合体又は共重合体、３−ジメチル（メタクリロイ
ルエチル）アンモニウム−プロパンスルホネートの重合
体又は共重合体、カルボン酸（塩）含有モノマーと第３
級−窒素含有モノマーとの共重合体、ビニルピリジンア
クリル酸共重合体、カルボン酸（塩）含有モノマーと第
３級−窒素含有モノマーとの共重合体を四級化剤で処理
した共重合体、オクチルアクリルアミド−アクリレート
−ブチルアミノエチルメタクリレート−アクリル酸共重
合体、カルボキシル基及び第四級アンモニウム基の両方
を含むモノマーの重合体又は共重合体、Ｎ−メタクロイ
ル−Ｎ，Ｎ’−ジメチルアンモニウムα−Ｎメチルカル
ボキシベタインメタクリル酸アルキルエステル重合体等
の両性イオン系ポリマーが提案されてきた。しかしなが
ら、これらのポリマーは、毛髪のセット保持力が十分で
なかったり、毛髪に光沢、なめらかさ等を付与するもの
ではなかった。使用条件によっては、ベタついたり、毛
髪をゴワゴワした感じにしたりし、単独使用では十分な
効果をあげることはできなかった。
【０００３】これらの欠点を改善するため、シリコーン
油、エステル油、炭化水素油等を併用することも提案さ
れているが、毛髪にきしみ感、脂ぎり感を与え、毛髪の
セット保持性を損い、また、これらは水に対する溶解性
が悪いので、界面活性剤を併用することが多いので、毛
髪のなめらかさを阻害することもあり、更に改善が望ま
れていた。一方、アミノ基含有ポリシロキサンは、光沢
付与性があり、シリコーン油より、水溶性があり、毛髪
ともなじみ性がよいので、毛髪処理剤として提案されて
きたが、これ単独で毛髪のセット保持剤として提案され
たことはなかったが、陽イオン界面活性剤及び両性イオ
ン系ポリマーとの併用が提案されている。（特開平１−
１９０６１９号）しかしながら、毛髪のセット保持性ポ
リマーとしては、アニオン系ポリマーが最もセット保持
性があるので望ましく、両性イオン系ポリマーはセット
保持性が弱いので、通常はあまり使用されるものではな
いが、アミノ基含有ポリシロキサンを毛髪光沢剤として
選択した場合は、アニオン系ポリマーと併用すれば反応
生成物がゲル化し、沈澱をおこしてしまうので使用でき
なく、残された選択として、両性イオン系ポリマーとの
併用が提案されたものと思われる。なお、カチオン系ポ
リマーと併用しても、セット性が不十分である。
油、エステル油、炭化水素油等を併用することも提案さ
れているが、毛髪にきしみ感、脂ぎり感を与え、毛髪の
セット保持性を損い、また、これらは水に対する溶解性
が悪いので、界面活性剤を併用することが多いので、毛
髪のなめらかさを阻害することもあり、更に改善が望ま
れていた。一方、アミノ基含有ポリシロキサンは、光沢
付与性があり、シリコーン油より、水溶性があり、毛髪
ともなじみ性がよいので、毛髪処理剤として提案されて
きたが、これ単独で毛髪のセット保持剤として提案され
たことはなかったが、陽イオン界面活性剤及び両性イオ
ン系ポリマーとの併用が提案されている。（特開平１−
１９０６１９号）しかしながら、毛髪のセット保持性ポ
リマーとしては、アニオン系ポリマーが最もセット保持
性があるので望ましく、両性イオン系ポリマーはセット
保持性が弱いので、通常はあまり使用されるものではな
いが、アミノ基含有ポリシロキサンを毛髪光沢剤として
選択した場合は、アニオン系ポリマーと併用すれば反応
生成物がゲル化し、沈澱をおこしてしまうので使用でき
なく、残された選択として、両性イオン系ポリマーとの
併用が提案されたものと思われる。なお、カチオン系ポ
リマーと併用しても、セット性が不十分である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アミノ基含
有ポリシロキサンのすぐれた性質である毛髪とのなじみ
性、光沢付与性、しなやかさ付与性と、アニオン系ポリ
マーのすぐれた性質である毛髪のセット保持性とを兼ね
備えた新規な複合共重合体を作り、これを含有すること
を特徴とする毛髪セット保持性にすぐれた毛髪化粧料を
提供することを課題とする。
有ポリシロキサンのすぐれた性質である毛髪とのなじみ
性、光沢付与性、しなやかさ付与性と、アニオン系ポリ
マーのすぐれた性質である毛髪のセット保持性とを兼ね
備えた新規な複合共重合体を作り、これを含有すること
を特徴とする毛髪セット保持性にすぐれた毛髪化粧料を
提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の常識
ではカチオン系ポリマー（アミノ基含有ポリシロキサン
は電荷が移動し、弱いカチオン性を示す。）とアニオン
系ポリマーは、溶媒中ではゲル化し、沈澱を起し、毛髪
処理剤としては、使用できないと考えられていたが、ア
ミノ基含有ポリシロキサンの分子構造を多様に変更し、
数多くの実験を行ったところ、特定の分子構造を持つア
ミノ基含有ポリシロキサンと、特定のアニオン系ポリマ
ーとの組合せで反応させ、更に中和することによって、
その生成物は溶媒中でゲル化し沈澱することはなく、こ
れを含有する毛髪化粧料はすぐれた性能を持つことを見
出し、本発明を完成させた。
ではカチオン系ポリマー（アミノ基含有ポリシロキサン
は電荷が移動し、弱いカチオン性を示す。）とアニオン
系ポリマーは、溶媒中ではゲル化し、沈澱を起し、毛髪
処理剤としては、使用できないと考えられていたが、ア
ミノ基含有ポリシロキサンの分子構造を多様に変更し、
数多くの実験を行ったところ、特定の分子構造を持つア
ミノ基含有ポリシロキサンと、特定のアニオン系ポリマ
ーとの組合せで反応させ、更に中和することによって、
その生成物は溶媒中でゲル化し沈澱することはなく、こ
れを含有する毛髪化粧料はすぐれた性能を持つことを見
出し、本発明を完成させた。
【０００６】即ち本発明は、一般式（１） ＡｍＲ３−ｍＳｉＯ（Ｒ２ＳｉＯ）ｘ（ＱＲＳｉＯ）ｙ
ＳｉＲ３−ｎＡｎ （１） （Ａは水酸基、アルコキシ基及びアミノ基含有アルキル
基から選ばれた基、ＲはＣ１−１８のアルキル基及び水
酸基から選ばれた基、Ｑはアミノ基含有アルキル基、ｍ
及びｎは０〜３の数、ｘは３０〜４００の数、ｙは１〜
３０の数である）で表わされるアミノ基含有ポリシロキ
サンと、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルと
の共重合体を含有してなるアニオン系ポリマーとを反応
させ、次いで生成物をアルカリ性化合物を用いて中和率
６０〜１５０％となる様に中和して得た複合高分子を含
有することを特徴とするセット保持性毛髪化粧料であ
る。
ＳｉＲ３−ｎＡｎ （１） （Ａは水酸基、アルコキシ基及びアミノ基含有アルキル
基から選ばれた基、ＲはＣ１−１８のアルキル基及び水
酸基から選ばれた基、Ｑはアミノ基含有アルキル基、ｍ
及びｎは０〜３の数、ｘは３０〜４００の数、ｙは１〜
３０の数である）で表わされるアミノ基含有ポリシロキ
サンと、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルと
の共重合体を含有してなるアニオン系ポリマーとを反応
させ、次いで生成物をアルカリ性化合物を用いて中和率
６０〜１５０％となる様に中和して得た複合高分子を含
有することを特徴とするセット保持性毛髪化粧料であ
る。
【０００７】本発明に使用するアミノ基含有ポリシロキ
サンは、上記（１）式で表わされるものであり、Ａ，
Ｒ，Ｑ，ｍ，ｎ，ｘ，ｙ等は上記の定義及び数値範囲の
ものであり、この範囲をはずれるとアニオン系ポリマー
との反応生成物である複合高分子がゲル化をおこし、望
ましくない。
サンは、上記（１）式で表わされるものであり、Ａ，
Ｒ，Ｑ，ｍ，ｎ，ｘ，ｙ等は上記の定義及び数値範囲の
ものであり、この範囲をはずれるとアニオン系ポリマー
との反応生成物である複合高分子がゲル化をおこし、望
ましくない。
【０００８】本発明においてアニオン系ポリマーとして
は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンビニ
ルアセテートコポリマー、ポリメチルビニルエーテルと
マレイン酸のエチル及びブチルモノエステル、カルボキ
シル化ポリビニルアセテートコポリマー、酢酸ビニルと
クロトン酸との共重合体、アクリル酸アルキルエステル
とメタクリル酸アルキルエステルとの共重合体、ジメチ
ルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等が挙げられ、特
にカルボキシル基含有ポリマーが望ましい。
は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンビニ
ルアセテートコポリマー、ポリメチルビニルエーテルと
マレイン酸のエチル及びブチルモノエステル、カルボキ
シル化ポリビニルアセテートコポリマー、酢酸ビニルと
クロトン酸との共重合体、アクリル酸アルキルエステル
とメタクリル酸アルキルエステルとの共重合体、ジメチ
ルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等が挙げられ、特
にカルボキシル基含有ポリマーが望ましい。
【０００９】アミノ基含有ポリシロキサン１００重量部
に対して、アニオン系ポリマー２０〜５，０００重量部
を反応させる。アミノ基含有ポリマー１００重量部に対
してアニオン系ポリマーの量が２０重量部よりも少ない
とセット性が不十分となり、望ましくなく、５，０００
重量部よりも多いと光沢性、しなやかさ等が不十分とな
り、望ましくない。アミノ基含有ポリシロキサンとアニ
オン系ポリマーとの反応生成物は、アルカリ性化合物、
特に２−アミノ−２−メチルプロパノール又は２−アミ
ノ−２−メチル−１，３−プロパンジオール又はトリイ
ソプロパノールアミン等を用いて中和率６０〜１５０％
となる様に中和する。６０％よりも少ないと水溶性が不
十分となり、望ましくなく、１５０％よりも多いと毛髪
のセット保持性が低下し、またべたつき性が増し、望ま
しくない。
に対して、アニオン系ポリマー２０〜５，０００重量部
を反応させる。アミノ基含有ポリマー１００重量部に対
してアニオン系ポリマーの量が２０重量部よりも少ない
とセット性が不十分となり、望ましくなく、５，０００
重量部よりも多いと光沢性、しなやかさ等が不十分とな
り、望ましくない。アミノ基含有ポリシロキサンとアニ
オン系ポリマーとの反応生成物は、アルカリ性化合物、
特に２−アミノ−２−メチルプロパノール又は２−アミ
ノ−２−メチル−１，３−プロパンジオール又はトリイ
ソプロパノールアミン等を用いて中和率６０〜１５０％
となる様に中和する。６０％よりも少ないと水溶性が不
十分となり、望ましくなく、１５０％よりも多いと毛髪
のセット保持性が低下し、またべたつき性が増し、望ま
しくない。
【００１０】本発明の毛髪化粧料には、上記の複合高分
子を主成分とし、低級アルコール又は水と低級アルコー
ルの混合物からなるキャリアを使用し、スプレー状、霧
状、液状又は泡状（ムース）毛髪化粧料として使用す
る。本発明の毛髪化粧料には、性能を損わない範囲で、
油分、界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、保湿剤、香料、染料、顔料、防腐剤、ビタミン
剤、ホルモン剤、消臭剤、溶剤等を配合してもよい。
子を主成分とし、低級アルコール又は水と低級アルコー
ルの混合物からなるキャリアを使用し、スプレー状、霧
状、液状又は泡状（ムース）毛髪化粧料として使用す
る。本発明の毛髪化粧料には、性能を損わない範囲で、
油分、界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、保湿剤、香料、染料、顔料、防腐剤、ビタミン
剤、ホルモン剤、消臭剤、溶剤等を配合してもよい。
【００１１】本発明において、毛髪化粧料とは毛髪のセ
ット性が要求される化粧料であり、毛髪とは、頭髪、カ
ツラ、ペットの毛、羽毛等を意味する。
ット性が要求される化粧料であり、毛髪とは、頭髪、カ
ツラ、ペットの毛、羽毛等を意味する。
【００１２】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【００１３】［複合高分子の合成例］合成例１ アニオン系高分子（プラスサイズＬ−５３，宇治ケミカ
ル（株）製，アクリル酸エステル・メタクリル酸エステ
ル共重合体の５０％エタノール溶液）２４部をエチルア
ルコール８０部に投入し、室温にて撹拌して溶解させ
た。次いで、アミノ基含有ポリシロキサン
ル（株）製，アクリル酸エステル・メタクリル酸エステ
ル共重合体の５０％エタノール溶液）２４部をエチルア
ルコール８０部に投入し、室温にて撹拌して溶解させ
た。次いで、アミノ基含有ポリシロキサン
【化１】 ３部を添加し、室温にて撹拌混合した。次いで窒素ガス
雰囲気下で撹拌しながら８０℃で加熱還流を３時間行っ
た後、固形分が１５部になるように溶媒を留出させた。
得られた反応生成物を２−アミノ−２−メチルプロパノ
ールで中和率が７０％となるように添加撹拌して中和
し、複合高分子（１）を得た。
雰囲気下で撹拌しながら８０℃で加熱還流を３時間行っ
た後、固形分が１５部になるように溶媒を留出させた。
得られた反応生成物を２−アミノ−２−メチルプロパノ
ールで中和率が７０％となるように添加撹拌して中和
し、複合高分子（１）を得た。
【００１４】合成例２ アニオン系高分子（プラスサイズＬ−５３，宇治ケミカ
ル（株）製）２４部をエチルアルコール８０部に投入
し、室温にて撹拌して溶解させた。次いで、アミノ基含
有ポリシロキサン
ル（株）製）２４部をエチルアルコール８０部に投入
し、室温にて撹拌して溶解させた。次いで、アミノ基含
有ポリシロキサン
【化２】 ３部を添加し、室温にて撹拌混合した。次いで窒素ガス
雰囲気下で撹拌しながら８０℃で加熱還流を３時間行っ
た後、固形分が１５部になるように溶媒を留出させた。
得られた反応生成物を２−アミノ−２−メチルプロパノ
ールで中和率が７０％となるように添加撹拌して中和
し、複合高分子（２）を得た。
雰囲気下で撹拌しながら８０℃で加熱還流を３時間行っ
た後、固形分が１５部になるように溶媒を留出させた。
得られた反応生成物を２−アミノ−２−メチルプロパノ
ールで中和率が７０％となるように添加撹拌して中和
し、複合高分子（２）を得た。
【００１５】合成例３ アニオン系高分子（プラスサイズＬ−５３，宇治ケミカ
ル（株）製）２４部をエチルアルコール８０部に投入
し、室温にて撹拌して溶解させた。次いで、アミノ基含
有ポリシロキサン
ル（株）製）２４部をエチルアルコール８０部に投入
し、室温にて撹拌して溶解させた。次いで、アミノ基含
有ポリシロキサン
【化３】 ３部を添加し、室温にて撹拌混合した。次いで窒素ガス
雰囲気下で撹拌しながら８０℃で加熱還流を３時間行っ
た後、固形分が１５部になるように溶媒を留出させた。
得られた反応生成物を２−アミノ−２−メチル−１，３
−プロパンジオールで中和率が７０％となるように添加
撹拌して中和し、複合高分子（３）を得た。
雰囲気下で撹拌しながら８０℃で加熱還流を３時間行っ
た後、固形分が１５部になるように溶媒を留出させた。
得られた反応生成物を２−アミノ−２−メチル−１，３
−プロパンジオールで中和率が７０％となるように添加
撹拌して中和し、複合高分子（３）を得た。
【００１６】合成例４ アニオン系高分子（プラスサイズＬ−５３，宇治ケミカ
ル（株）製）２４部をエチルアルコール７３部に投入
し、室温にて撹拌して溶解させた。次いで、窒素ガス雰
囲気下でアミノ基含有ポリシロキサン
ル（株）製）２４部をエチルアルコール７３部に投入
し、室温にて撹拌して溶解させた。次いで、窒素ガス雰
囲気下でアミノ基含有ポリシロキサン
【化４】 ３部を添加し、室温で１時間撹拌した。得られた反応生
成物を２−アミノ−２−メチルプロパノールで中和率７
０％となるように添加して中和し複合高分子（４）を得
た。
成物を２−アミノ−２−メチルプロパノールで中和率７
０％となるように添加して中和し複合高分子（４）を得
た。
【００１７】実施例１ 下記の組成の毛髪化粧料を調整した。 複合高分子（１） １０ 重量部 エタノール ３０ 重量部 水 バランス 香料 ０．１ 重量部 防腐剤 ０．０１重量部
【００１８】比較例１ 実施例１の複合高分子（１）を合成例１で使用したアミ
ノ基含有ポリシロキサンで置き換えた以外は、実施例１
と同様な組成の毛髪化粧料を調整した。これは、アミノ
基含有ポリシロキサンは毛髪に光沢、なめらかさ、しっ
とり感、櫛通り性等を与えるので、本発明の毛髪化粧料
の評価を行う場合の規準とするものである。
ノ基含有ポリシロキサンで置き換えた以外は、実施例１
と同様な組成の毛髪化粧料を調整した。これは、アミノ
基含有ポリシロキサンは毛髪に光沢、なめらかさ、しっ
とり感、櫛通り性等を与えるので、本発明の毛髪化粧料
の評価を行う場合の規準とするものである。
【００１９】比較例２ 実施例１の複合高分子（１）を合成例１で使用したアニ
オン系高分子（プラスサイズＬ−５３）で置き換えた以
外は、実施例１と同様な組成の毛髪化粧料を調整した。
これは、アニオン系高分子は毛髪にセット保持性を付与
するので、本発明の毛髪化粧料の評価を行う場合の規準
とするものである。評価 光沢性 ：比較例１と同等の光沢があった。 セット保持性：比較例２と同等のセット保持性が認めら
れた。 なめらかさ ：比較例１と同様のなめらかさがあった。 しっとり感 ：比較例１と同様のしっとり感があった。 櫛通り性 ：比較例１と同様の櫛通り性があった。
オン系高分子（プラスサイズＬ−５３）で置き換えた以
外は、実施例１と同様な組成の毛髪化粧料を調整した。
これは、アニオン系高分子は毛髪にセット保持性を付与
するので、本発明の毛髪化粧料の評価を行う場合の規準
とするものである。評価 光沢性 ：比較例１と同等の光沢があった。 セット保持性：比較例２と同等のセット保持性が認めら
れた。 なめらかさ ：比較例１と同様のなめらかさがあった。 しっとり感 ：比較例１と同様のしっとり感があった。 櫛通り性 ：比較例１と同様の櫛通り性があった。
【００２０】実施例２ 実施例１の複合高分子（１）を合成例２で調整した複合
高分子（２）で置き換えた以外は、実施例１と同様な組
成の毛髪化粧料を調整した。評価 ほぼ実施例１と同様な良好な結果が得られた。
高分子（２）で置き換えた以外は、実施例１と同様な組
成の毛髪化粧料を調整した。評価 ほぼ実施例１と同様な良好な結果が得られた。
【００２１】実施例３ 実施例１の複合高分子（１）を合成例３で調整した複合
高分子（３）で置き換えた以外は、実施例１と同様な組
成の毛髪化粧料を調整した。評価 ほぼ実施例１と同様な良好な結果が得られた。
高分子（３）で置き換えた以外は、実施例１と同様な組
成の毛髪化粧料を調整した。評価 ほぼ実施例１と同様な良好な結果が得られた。
【００２２】比較例３ 合成例１において、アミノ基含有ポリシロキサンとアニ
オン系高分子の反応生成物を２−アミノ−２−メチルプ
ロパノールで中和率が５０％及び１７０％のものを用意
し、これを使用して実施例１の複合高分子（１）を置換
して、それぞれ、実施例１と同様な毛髪化粧料を調整し
た。評価 中和率５０％のものは、調整後３ケ月で沈澱物が生成
し、貯蔵安定性が悪かった。中和率１７０％のものはセ
ット保持性が悪く、べとつきがあった。
オン系高分子の反応生成物を２−アミノ−２−メチルプ
ロパノールで中和率が５０％及び１７０％のものを用意
し、これを使用して実施例１の複合高分子（１）を置換
して、それぞれ、実施例１と同様な毛髪化粧料を調整し
た。評価 中和率５０％のものは、調整後３ケ月で沈澱物が生成
し、貯蔵安定性が悪かった。中和率１７０％のものはセ
ット保持性が悪く、べとつきがあった。
【００２３】実施例４ 実施例１において複合高分子（１）を複合高分子（４）
で置き換えた以外は、実施例１と同様な試験を行った。
実施例１とほぼ同様な評価結果が得られた。
で置き換えた以外は、実施例１と同様な試験を行った。
実施例１とほぼ同様な評価結果が得られた。
【００２４】
【発明の効果】従来アミノ基含有ポリシロキサンとアニ
オン系高分子は反応物が沈澱をおこし、毛髪化粧料とし
ては使用できないとして毛髪化粧料としては提案された
ことがなかったが、本発明では上記の問題点を解決し、
はじめて、光沢性、なめらかさ、しっとり感、櫛通り性
等においてすぐれ、かつ、毛髪セット保持性に非常にす
ぐれた毛髪化粧料を提供するものである。
オン系高分子は反応物が沈澱をおこし、毛髪化粧料とし
ては使用できないとして毛髪化粧料としては提案された
ことがなかったが、本発明では上記の問題点を解決し、
はじめて、光沢性、なめらかさ、しっとり感、櫛通り性
等においてすぐれ、かつ、毛髪セット保持性に非常にす
ぐれた毛髪化粧料を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/06 - 7/155 C08G 77/00 - 77/62 C08L 83/00 - 83/16
Claims (1)
- 【請求項１】 一般式（１） ＡｍＲ３−ｍＳｉＯ（Ｒ２ＳｉＯ）ｘ（ＱＲＳｉＯ）ｙ
ＳｉＲ３−ｎＡｎ （１） （Ａは水酸基、アルコキシ基及びアミノ基含有アルキル
基から選ばれた基、ＲはＣ１−１８のアルキル基及び水
酸基から選ばれた基、Ｑはアミノ基含有アルキル基、ｍ
及びｎは０〜３の数、ｘは３０〜４００の数、ｙは１〜
３０の数である）で表わされるアミノ基含有ポリシロキ
サンと、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルと
の共重合体を含有してなるアニオン系ポリマーとを反応
させ、次いで生成物をアルカリ性化合物を用いて中和率
６０〜１５０％となる様に中和して得た複合高分子を含
有することを特徴とするセット保持性毛髪化粧料。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP23107891A JP3200449B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | セット保持性毛髪化粧料 |
| DE1992613872 DE69213872T2 (de) | 1991-08-20 | 1992-08-19 | Haarkosmetisches Präparat |
| EP19920114136 EP0531763B1 (en) | 1991-08-20 | 1992-08-19 | Hair cosmetic material |
| CA 2076322 CA2076322C (en) | 1991-08-20 | 1992-08-19 | Hair cosmetic material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23107891A JP3200449B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | セット保持性毛髪化粧料 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH0543804A JPH0543804A (ja) | 1993-02-23 |
| JP3200449B2 true JP3200449B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=16917946
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP23107891A Expired - Fee Related JP3200449B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | セット保持性毛髪化粧料 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0531763B1 (ja) |
| JP (1) | JP3200449B2 (ja) |
| CA (1) | CA2076322C (ja) |
| DE (1) | DE69213872T2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| DE19709277A1 (de) * | 1997-03-07 | 1998-09-10 | Basf Ag | Polysiloxanhaltige Haarfestigungsmittel |
| JP3984065B2 (ja) * | 2002-02-08 | 2007-09-26 | 花王株式会社 | カツラ用固定剤 |
| RU2390327C2 (ru) * | 2005-05-28 | 2010-05-27 | Унилевер Нв | Состав аэрозольного лака для волос |
| JP6013138B2 (ja) * | 2012-10-29 | 2016-10-25 | ポーラ化成工業株式会社 | 泡沫状エアゾールタイプの皮膚外用組成物 |
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-
1992
- 1992-08-19 EP EP19920114136 patent/EP0531763B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-08-19 CA CA 2076322 patent/CA2076322C/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-08-19 DE DE1992613872 patent/DE69213872T2/de not_active Expired - Fee Related
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| EP0531763A2 (en) | 1993-03-17 |
| EP0531763B1 (en) | 1996-09-18 |
| DE69213872T2 (de) | 1997-01-30 |
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| JPH0543804A (ja) | 1993-02-23 |
| DE69213872D1 (de) | 1996-10-24 |
| CA2076322C (en) | 1998-06-30 |
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