JP3480717B2 - 整髪用化粧料 - Google Patents

整髪用化粧料

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JP3480717B2
JP3480717B2 JP2000248899A JP2000248899A JP3480717B2 JP 3480717 B2 JP3480717 B2 JP 3480717B2 JP 2000248899 A JP2000248899 A JP 2000248899A JP 2000248899 A JP2000248899 A JP 2000248899A JP 3480717 B2 JP3480717 B2 JP 3480717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整髪用化粧料に係
り、その目的は、頭髪に塗布することにより十分な整髪
力を発揮することができるとともに、整髪後はべたつき
感がなくドライな仕上がり感が得られ、しかも、一度整
髪した髪型が乱れた場合であっても、そのまま再整髪を
することができる整髪用化粧料を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】頭髪を整髪する際に用いられる頭髪用化
粧料は、乱れた髪型を整えて整髪する整髪力を有すると
ともに、いったん整えた髪型が何らかの理由により乱れ
た際にも容易に元の髪型に戻すことができる再整髪力を
有することが求められる。従来の頭髪用化粧料において
は、整髪力を得るために水を処方せずに大量の油性成分
の配合が行われていた。このような頭髪用化粧料として
は、ヘアオイル、ポマード或いはチック等の油性整髪料
があり、油性整髪料は整髪力に優れるとともに、整えた
髪型が乱れた場合にも容易に再整髪することができる優
れた再整髪力を有するものである。しかしながら、油性
整髪料は油性成分を大量に配合しているために、整髪力
並びに再整髪力に優れる反面、頭髪に対してべたつき感
や不自然な光沢を与えるために、近年その使用量は減少
する傾向にある。一方、油性成分の配合量を抑制して水
を配合した整髪料として、水性整髪料がある。水性整髪
料は、油性成分の配合量を抑制しているために、油性整
髪料の欠点であったべたつき感や不自然な光沢を頭髪に
付与することなく、さっぱりとした使用感が得られるこ
とから、ドライな仕上がり感を求める人の間で広く用い
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水性整髪料には以下のような問題点が存在した。即ち、
油性成分の配合量を抑制しているために油性整髪料と比
較するとべたつき感や不自然な光沢を抑制することはで
きるものの、整髪力に劣るという欠点を有していた。そ
こで、この欠点を補うために、ガム質や樹脂類等の高分
子化合物を配合することによって、整髪力の向上が図ら
れてきた。高分子化合物が配合された水性整髪料は、高
分子化合物が頭髪表面において乾燥して被膜を形成する
ことにより整髪力の向上が行われている。このために、
一旦整えた髪型が崩れた場合、再び元の髪型に再整髪す
るには、乾燥した高分子化合物に水等の液体を塗布しな
ければ再整髪することができず、実際上高分子化合物が
配合された水性整髪料において再整髪することはできな
かった。
【0004】上記した実情に鑑みて本発明者らは鋭意研
究を行った結果、頭髪用化粧料にポリオキシエチレン還
元ラノリンと被膜形成性物質とを含有することにより、
頭髪に塗布した際に十分な整髪力を有して、整髪後はべ
たつき感のないドライな仕上がり感が得られると共に、
一旦整髪した髪型が乱れた場合であっても、水等の液体
を用いることなく容易に再整髪することができることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、ポリオキシエチレン還元ラノリン及び被膜形成性
物質が含有されてなり、前記ポリオキシエチレン還元ラ
ノリンとして、少なくとも、酸化エチレンの付加モル数
が3〜19であるポリオキシエチレン還元ラノリン及び
酸化エチレンの付加モル数が20〜70であるポリオキ
シエチレン還元ラノリンが含有されてなることを特徴と
する整髪用化粧料に関する。請求項2に係る発明は、酸
化エチレンの付加モル数が3〜19であるポリオキシエ
チレン還元ラノリン1重量部に対して、酸化エチレンの
付加モル数が20〜70であるポリオキシエチレン還元
ラノリンが1/30〜7重量部含有されてなることを特
徴とする請求項1に記載の整髪用化粧料に関する。請求
項3に係る発明は、前記被膜形成性物質が、アクリル酸
又はメタアクリル酸若しくはそれらの誘導体からなるモ
ノマーより構成される重合体又は共重合体であることを
特徴とする請求項1又は2に記載の整髪用化粧料に関す
る。請求項4に係る発明は、前記被膜形成性物質が、ア
クリル樹脂アルカノールアミン、ポリビニルピロリド
ン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸モノブチル、N
−メタクリロイルオキシエチル N,N−ジメチルアン
モニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタク
リル酸アルキルエステル共重合体のうちの1種以上から
なることを特徴とする請求項1又は2に記載の整髪用化
粧料に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る整髪用化粧料は、必
須成分としてポリオキシエチレン還元ラノリン及び被膜
形成性物質とが配合される。以下、各必須成分について
詳述する。本発明に係る整髪用化粧料の第一の必須成分
は、ポリオキシエチレン還元ラノリンである。ポリオキ
シエチレン還元ラノリンとは、水素添加されたラノリン
に酸化エチレンが付加されたものであり、化粧料に広く
用いられるノニオン性化合物の一種ではあるが、水溶性
整髪料に用いられた例はない。
【0007】本発明において用いられるポリオキシエチ
レン還元ラノリンは、化粧品原料として用いられるもの
であれば特に限定されないが、酸化エチレンの付加モル
数が3〜70のものが好ましく、5〜50のものが望ま
しい。この理由は、付加モル数が3未満の場合、必要と
される親水性が得られずポリオキシエチレン還元ラノリ
ンによるべたつき感が強くなり、また、付加モル数が7
0より大きくなると、親水性が強くなりすぎ、仕上がり
感が重く感じられるため、いずれの場合も好ましくない
からである。
【0008】本発明においては、ポリオキシエチレン還
元ラノリンの一種のみを用いてもよいが、二種以上のポ
リオキシエチレン還元ラノリンを混合して用いることが
好ましい。特に本発明においては、酸化エチレンの付加
モル数が3〜19のポリオキシエチレン還元ラノリン
(以下、単にA成分とする)の1種以上と、酸化エチレ
ンの付加モル数が20〜70のポリオキシエチレン還元
ラノリン(以下、単にB成分とする)の1種以上とを組
合せて配合することが望ましい。A成分とB成分の配合
量は特に限定されないが、A成分1重量部に対してB成
分を1/30〜7重量部配合するとよい。これは、B成
分の配合量が1/30重量部未満の場合、整髪力に劣る
ために、一方7重量部を超えて配合したとすると、再整
髪力に劣るため、いずれの場合も好ましくないからであ
る。ポリオキシエチレン還元ラノリンは、酸化エチレン
の付加モル数が小さいものは油状乃至は粘調な性状を示
すが、付加モル数の増加とともに固形状となり、その融
点も上昇する傾向にある。このために、付加モル数が小
さいものは、油状又は融点が低いために整髪後の再整髪
力は有しているが、乱れた髪型を整えて長時間維持する
整髪力は低い。一方、付加モル数の大きなものは融点が
高いために優れた整髪力を有しているが再整髪力は低
い。そこで、このように相反する性質を有するA成分と
B成分の二種類のポリオキシエチレン還元ラノリンを組
合せることにより、一方の欠点を他方の長所が補いセッ
ト力と再整髪力の双方の効果をもたらすことができる。
【0009】さらに、本発明においてはポリオキシエチ
レン還元ラノリンの融点を約30〜40℃となるように
調製することが好ましい。これは、融点を約30〜40
℃となるように調製することにより、手の温度によりポ
リオキシエチレン還元ラノリンが溶解して再整髪を容易
に行うことができるからである。
【0010】ポリオキシエチレン還元ラノリンの配合量
は特に限定されないが、整髪用化粧料中0.5〜40.
0重量%とすることが好ましく、1.0〜20.0重量
%とすることがより好ましい。これは、0.5重量%未
満の配合量では、頭髪を整えて整髪することができず、
また、40.0重量%を超えて配合したとしても、それ
以上の効果が望めないばかりか、仕上がり感が重くなる
ために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0011】尚、市販のポリオキシエチレン還元ラノリ
ンとしては、商品名NIKKOLBW―10(10E.
O.),NIKKOLBW―20(20E.O.),N
IKKOLBW―30(30E.O.)(いずれも日光
ケミカルズ社製)、POLYCHOLWH―50(5
E.O.),POLYCHOLWH―150(15E.
O.),POLYCHOLWH―200(20E.
O.),POLYCHOLWH―400(40E.
O.)(いずれもクローダジャパン社製)、ラニドロー
ル(20E.O.)(香栄興業社製)等を例示すること
ができる。
【0012】本発明に係る整髪用化粧料の第二の必須成
分は被膜形成性物質である。被膜形成性物質とは、水や
アルコール類などに溶解して頭髪に塗布した後に、これ
らの蒸発とともに頭髪に被膜を形成することができる物
質のことである。本発明で用いられる被膜形成性物質は
化粧品原料として用いられるものであれば特に限定され
ないが、ポリビニルピロリドンの他、カルボン酸又はそ
の誘導体を含むモノマーから構成される重合体又は共重
合体等を例示することができる。
【0013】カルボン酸又はその誘導体を含むモノマー
から構成される重合体又は共重合体としては具体的に
は、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ビニルピ
ロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸
共重合体ジエチル硫酸塩、N−メタクリロイルエチル
N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボ
キシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合
体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸モノエステル、
メトキシアルキレン無水マレイン酸共重合体、両性アク
リル酸エステル共重合体、両性メタクリル酸エステル共
重合体、酢酸ビニル・マレイン酸ブチル・アクリル酸イ
ソボニル共重合体、イソブチレン・マレイン酸ナトリウ
ム共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸系架橋
型ポリマー、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、アクリ
ル樹脂アルカノールアミン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体、オクチ
ルアクリルアミド・アクリル酸エステル共重合体、ジメ
チルシロキサン・アクリル酸系共重合体、カルボキシビ
ニルポリマーなどを例示することができ、アクリル酸又
はメタアクリル酸若しくはそれらの誘導体を含むモノマ
ーから構成される重合体又は共重合体が好ましい。
【0014】上記した被膜形成性物質のうち、ビニルピ
ロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸
共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ポリビニ
ルピロリドン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸モノ
エステル、N−メタクリロイルオキシエチル N,N−
ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタ
イン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体が最も好
ましく用いられる。
【0015】尚、市販のビニルピロリドン・N,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリル酸共重合体としては、商
品名GAFQUAT―755N(ISP社製)、商品名
H.Cポリマー1N(大阪有機化学社製)などを、アク
リル樹脂アルカノールアミンとしては、商品名プラスサ
イズL―6330(互応化学社製)、商品名アニセット
A―40M(大阪有機化学社製)などを、ポリビニルピ
ロリドンとしては、商品名PVPK―90(ISP社
製)、商品名LUVISCOLK―90(BASF社
製)などを、ビニルメチルエーテル・マレイン酸モノエ
ステルとしては、商品名PVM―BE50(東京ファイ
ンケミカル社製)、商品名GAFCAT(ISP社製)
などを、N−メタクリロイルオキシエチル N,N−ジ
メチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイ
ン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体としては、
商品名ユカフォーマーR205、ユカフォーマーR20
5S、ユカフォーマーR102、ユカフォーマーSM、
ユカフォーマーR402、ユカフォーマー301、ユカ
フォーマー202、ユカフォーマー510、ユカフォー
マー201、ユカフォーマー204、ユカフォーマー2
06、ユカフォーマーW(いずれも三菱化学社製)を例
示することができる。
【0016】本発明においては、上記の被膜形成性物質
の一種のみを用いてもよく、二種以上を混合して用いる
こともできる。また、被膜形成性物質の配合量は特に限
定されないが、その配合量は整髪用化粧料中0.001
〜20.0重量%、好ましくは、0.01〜15.0重
量%とすると良い。これは、0.001重量%未満の場
合では配合による効果が得られず、また20.0重量%
を超えて配合したとしても、それ以上の効果が得られな
いばかりか、ごわつき感やべたつき感といった風合いを
悪化させるために、いずれの場合も好ましくないからで
ある。
【0017】更に本発明においては、以上説明した必須
成分に加え、以下詳述する各成分を目的に応じて適宜任
意に配合することができる。本発明においては、風合い
を向上させる目的で、所望により多価アルコールを配合
することができる。多価アルコールとしては、例えば、
ポリエチレングリコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセ
リン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マ
ルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、
ソルビトール及びこれらの誘導体などを例示することが
でき、グリセリン、グリセリン誘導体、ジグリセリン誘
導体を使用することが好ましい。また、これらは、一種
または二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0018】多価アルコールの配合量は特に限定されな
いが、整髪用化粧料中0.01〜20.0重量%とする
のが好ましい。これは、0.01重量%未満の配合量で
は、添加による効果が得られず、また、20.0重量%
より多く配合すると、べたつき感が生じて風合いを悪化
させるために、いずれの場合も好ましくないからであ
る。
【0019】また、本発明においては、エアゾール型化
粧料や乳化化粧料として用いるために、油性成分を配合
することができる。配合される油性成分は、化粧料原料
として用いられるものであれば特に限定されず、油脂、
ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、ステ
ロール、脂肪酸エステル等を例示することができる。
【0020】以下、具体的に示すと、油脂としては、ア
ボガド油、オリーブ油、カカオ油、つばき油、ヒマシ
油、ヤシ油、モクロウ、或いは硬化ヒマシ油、硬化ヤシ
油、硬化カカオ油等の硬化油等を例示することができ
る。
【0021】ロウ類としては、カルナウバロウ、キャン
デリラロウ、ホホバ油、モンタンロウ、ミツロウ、ラノ
リン、鯨ロウ、或は水素添加ラノリン、水素添加ホホバ
油、水素添加カルナバロウ等の水素添加ロウ等を例示す
ることができる。
【0022】炭化水素としては、流動パラフィン、ワセ
リン、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワ
ックス、スクワラン等を例示することができる。
【0023】高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベ
ヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノ
ール酸、ラノリン酸、ラノリン脂肪酸、或いはイソパル
ミチン酸やイソステアリン酸等の合成脂肪酸等を例示す
ることができる。
【0024】高級アルコールとしては、ラウリルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セト
ステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール,ベヘニルアルコール、ラノリンアルコー
ル、水素添加ラノリンアルコール、ヘキシルデカノー
ル、オクチルドデカノール等を、ステロールとしては、
コレステロール、ジヒドロコレステロール、フィトステ
ロール等を例示することができる。
【0025】脂肪酸エステルとしては、リノール酸エチ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプ
ロピル等の高級脂肪酸と低級アルコールエステル、ラウ
リン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン
酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸
デシル等の高級脂肪酸と高級アルコールエステル、トリ
ミルスチン酸グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリ
コール、トリイソステアリン酸グリセリン等の高級脂肪
酸と多価アルコールエステル、乳酸セチル、乳酸ミリス
チル等のオキシ酸と高級アルコールエステル、ステアリ
ン酸コレステリル等の環状アルコール脂肪酸エステルを
例示することができる。
【0026】本発明においては上記の油性成分のうちの
一種のみを用いてもよく、二種以上を混合して用いても
構わない。また、油性成分を配合する場合、その配合量
は、特に限定されないが、整髪用化粧料中0.1〜1
0.0重量%、好ましくは、0.5〜8.0重量%とす
るとよい。この理由は、0.1重量%未満の場合、配合
による効果が得られず、また、10.0重量%を超えて
配合すると、それ以上の効果が得られないばかりが、べ
たつき感が生じて風合いを悪化させるために、いずれの
場合も好ましくないからである。
【0027】また、本発明においては、粘度を付与して
ローション状又はジェル状の化粧料として使用するため
に、水溶性高分子化合物を配合することができる。配合
される水溶性高分子化合物は化粧料原料として用いられ
るものであれば特に限定されず、天然高分子化合物、半
合成高分子化合物、合成高分子化合物等を例示すること
ができる。
【0028】以下、具体的に示すと、天然高分子化合物
としては、アラビアゴム、トラガントゴム、グアガム、
ローカストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、ク
インスシード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン
等を例示することができる。
【0029】半合成高分子化合物として、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、結晶セルロース等を例示すること
ができる。
【0030】合成高分子化合物として、ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルメチルセルロース、ポリアミド樹
脂、シリコーン等を例示することができる。
【0031】本発明においては上記の水溶性高分子化合
物のうちの一種のみを用いてもよく、二種以上を混合し
て用いても構わない。また、水溶性高分子化合物を配合
する場合、その配合量は特に限定はされないが、整髪用
化粧料中0.001〜10.0重量%、好ましくは、
0.01〜7.0重量%とすると良い。この理由は、
0.001重量%未満の場合、配合による効果が得られ
ず、また、10.0重量%を超えて配合したとしても、
それ以上の効果が得られないばかりが、ごわつき感やべ
たつき感が生じて風合いを悪化させるために、いずれの
場合も好ましくないからである。
【0032】また、本発明においては低級アルコールを
配合することができる。用いられる低級アルコールは炭
素数5以下の一価アルコールであり、具体的にはエタノ
ール、イソプロパノール等を例示することができる。低
級アルコールの配合量は特に限定されず、他の成分の配
合量や目的とする剤型に応じて適量を用いればよい。さ
らに、本発明においては水を配合することができる。配
合される水は一般的には精製水であり、その配合量は各
化粧料原料の配合量に合わせて適量を配合すればよい。
【0033】本発明に係る整髪用化粧料には、その安定
性を損なわない範囲であれば上記に記した各成分の他、
紫外線吸収剤、香料、防腐剤、キレート剤、抗菌剤、保
湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出液、噴射剤、pH
調整剤、或いは、界面活性剤などを目的に応じて配合し
ても良い。
【0034】尚、本発明に係る整髪用化粧料は、種々の
剤型に適用することができるが、ヘアフォーム、ヘアジ
ェル、ヘアワックス、ヘアクリーム、ヘアブロー等の剤
型に好ましく用いることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0036】(試料の調製) 後記表1及び表2に記した組成に従い、実施例1〜11
及び比較例1〜5の各試料を調製した。尚、表1及び表
2中のポリオキシエチレン還元ラノリン(5E.O.)
としてはPOLYCHOLWH―50(商品名、クロー
ダジャパン社製)を、ポリオキシエチレン還元ラノリン
(15E.O.)としてはPOLYCHOLWH―15
0(商品名、クローダジャパン社製)を、ポリオキシエ
チレン還元ラノリン(40E.O.)としてはPOLY
CHOLWH―400(商品名、クローダジャパン社
製)を用いた。また、ポリビニルピロリドンとしてはP
VPK―90(商品名、ISPINC.社製)を用い
た。
【0037】(セット力の評価) 実施例1〜11及び比較例1〜5で得た各試料を、25
℃の温度条件下で、10cm、1gの毛束に各々0.1
gづつ塗布し、毛束の毛先を根元方向に曲げた状態で2
0秒間保持した。次に、毛束を吊るした状態での毛先の
形状を以下の評価基準に従い評価した。結果を後記表1
及び表2に示す。 ○:毛先がカールした形状となる。 △:毛先がややカールした形状となる。 ×:毛先が元に戻り、カールした形状を残さない。
【0038】(ドライ感の評価) 上記セット力の評価後、毛束を吊るした状態での各試料
が塗布された毛束の仕上り感(風合い感)を5名の専門
パネラーの官能評価により、以下の評価基準にしたがっ
て評価した。尚、結果については、各専門パネラーの評
価値の平均を採用した。結果を後記表1及び表2に示
す。 ○:ドライ感のある風合いである(さらっとしてい
る)。 △:ややウェット感乃至はややオイリッシュな風合いで
ある(ややべたつく)。 ×:ウェット感乃至はオイリッシュな風合いである(べ
たつく)。
【0039】(再整髪の評価) 上記セット力の評価の二時間後に、評価した各試料の毛
束を指でカールのない元の状態に戻した。次に、各試料
を塗布することなく、再度、毛束の毛先を根元方向に曲
げた状態で20秒間保持した。毛束を吊るした状態での
毛先の形状を以下の評価基準に従い評価した。結果を後
記表1及び表2に示す。 ○:毛先がカールした形状となる(再整髪できる)。 △:毛先がややカールした形状となる(やや再整髪でき
る)。 ×:毛先が元に戻り、カールした形状を残さない(再整
髪できない)。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表1及び表2の結果から、本発明に係る整
髪用化粧料は、頭髪に塗布することにより十分な整髪力
を発揮することができ、整髪後はドライな仕上がり感を
付与することができる。しかも、一旦整えた髪型が乱れ
た場合でも簡単に再整髪することができる。
【0043】以下、本発明に係る整髪用化粧料の処方例
を示す。尚、配合量は重量%である。
【0044】 (処方例1:ヘアフォーム) エタノール 10.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(40E.O) 5.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(15E.O) 3.00 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム塩 0.50 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.50 ポリオキシエチレングリコール 2.00 ポリビニルピロリドン 0.50 パラベン 0.10 香料 適 量 精製水 残 部噴射剤 10.00 合 計 100.00
【0045】 (処方例:ヘアジェル) エタノール 3.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(50E.O) 5.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(5E.O) 1.00 ポリビニルピロリドン 2.00 カルボキシビニルポリマー 0.50 トリエタノールアミン 0.50 プロピレングリコール 10.00 パラベン 0.20精製水 残 部 合 計 100.00
【0046】 (処方例:ヘアワックス) 流動パラフィン 10.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(40E.O) 2.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(5E.O) 5.00 セタノール 0.50 モノステアリン酸ソルビタン 0.50 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.00 キャンデリラワックス 3.00 メチルポリシロキサン 2.00 パラベン 0.20 ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 1.00 香料 適 量精製水 残 部 合 計 100.00
【0047】 (処方例:ヘアクリーム) 流動パラフィン 15.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(5E.O) 4.00 ポリオキシエチレン還元ラノリン(40E.O) 3.00 セタノール 0.50 モノステアリン酸ソルビタン 0.50 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.00 グリセリン 5.00 メチルポリシロキサン 2.00 ポリビニルピロリドン 1.00 パラベン 0.20精製水 残 部 合 計 100.00
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る整髪用
化粧料は、ポリオキシエチレン還元ラノリンと被膜形成
性物質とからなるものであるから、頭髪に塗布すること
により十分な整髪力を発揮することができ、整髪後はべ
たつき感がなくドライな仕上がり感を与えることができ
る。しかも、一旦整髪した髪型が乱れた場合であって
も、簡単に再整髪することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−15912(JP,A) 特開 平11−130653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシエチレン還元ラノリン及び被
    膜形成性物質が含有されてなり、前記ポリオキシエチレ
    ン還元ラノリンとして、少なくとも、酸化エチレンの付
    加モル数が3〜19であるポリオキシエチレン還元ラノ
    リン及び酸化エチレンの付加モル数が20〜70である
    ポリオキシエチレン還元ラノリンが含有されてなること
    を特徴とする整髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 酸化エチレンの付加モル数が3〜19で
    あるポリオキシエチレン還元ラノリン1重量部に対し
    て、酸化エチレンの付加モル数が20〜70であるポリ
    オキシエチレン還元ラノリンが1/30〜7重量部含有
    されてなることを特徴とする請求項1に記載の整髪用化
    粧料。
  3. 【請求項3】 前記被膜形成性物質が、アクリル酸又は
    メタアクリル酸若しくはそれらの誘導体からなるモノマ
    ーより構成される重合体又は共重合体であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の整髪用化粧料。
  4. 【請求項4】 前記被膜形成性物質が、アクリル樹脂ア
    ルカノールアミン、ポリビニルピロリドン、ビニルメチ
    ルエーテル・マレイン酸モノブチル、N−メタクリロイ
    ルオキシエチル N,N−ジメチルアンモニウム−α−
    N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル
    エステル共重合体のうちの1種以上からなることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の整髪用化粧料。
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