JP3199746B2 - 多室空気調和機 - Google Patents

多室空気調和機

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JP3199746B2
JP3199746B2 JP51256797A JP51256797A JP3199746B2 JP 3199746 B2 JP3199746 B2 JP 3199746B2 JP 51256797 A JP51256797 A JP 51256797A JP 51256797 A JP51256797 A JP 51256797A JP 3199746 B2 JP3199746 B2 JP 3199746B2
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進 中山
研作 小国
弘 安田
康孝 吉田
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株式会社 日立製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、多室空気調和機の制御装置に係り、特に室
内機の能力を確保したうえで、消費電力を少なくした多
室空気調和機に関するものである。
背景技術 従来、多室空気調和機に用いられる可変容量圧縮機は
特公平4−32298号公報記載のように、冷房時は低圧圧
力が設定圧力になるように、暖房時は高圧圧力が設定圧
力になるように容量制御されている。
上記従来技術は、各室内熱交換器の熱源温度をほぼ一
定に保つことができ、各室内機への冷媒流量のアンパラ
ンスが生じないようにすれば各室内機の吹き出し温度は
熱源温度に近い温度になり、能力不足が発生することな
く制御性の良い制御方法である。しかし、消費電力を少
なくすることについては考慮されていなかった。
多室空気調和機に接続される室内機には室内機容量や
機種の異なるものがあり、それらの室内ファン風量は室
内容量に比例していないものもある。例えば、室内機容
量に比べて室内ファン風量が多い室内機だけを室内機容
量に見合った圧縮機容量で運転すると、冷房では低圧圧
力が上昇し、暖房では高圧圧力が低下するので、従来技
術では、設定圧力になるように制御するので、圧縮機容
量を増大させることとなる。その結果、室内機は室内機
容量以上の能力を出し、消費電力も増大する。
また、多室空気調和機の各室内機に流れる冷媒流量の
分配は特公平4−71139号公報記載のように、冷房時は
各室内機の室内熱交換器出口側の冷媒過熱度が設定値に
なるように、暖房時は室内熱交換器出口側の過冷却度が
設定値になるように各室内機内の液配管側に設けた弁開
度が調整可能な電動弁で行っている。さらに、室内熱交
換器の出口冷媒温度を検出するために温度センサが冷媒
配管に取り付けられている。
冷房運転時において、温度センサを取り付ける冷媒配
管には、空気中の水分が付着し、その水分が温度センサ
内に入って誤検出したり、温度センサが配管から浮いて
取り付けられて正確な温度が検出できないことがある。
この検出不良が生じると、冷媒過熱度の検出誤差も大き
くなり、室内機への冷媒分配が良好に行えず、能力不足
の室内機が生じる。
例えば、冷媒過熱度を実際より大きく検出すると、冷
媒過熱度が設定値になるようにする従来技術では、その
室内機の室内冷媒流量調整弁を開いて冷媒を多く流すた
め、他の室内機の能力が不足する。
冷媒過熱度を実際より小さく検出すると、その室内機
の室内冷媒流量調整弁を絞るため、その室内機の能力が
不足する。
暖房運転時においては、次のような課題がある。
(1)過冷却度を大きくするために室内冷媒流量調整弁
を絞り、冷媒流量を減少させると、室内交換器出口の冷
媒温度は吸い込み空気温度に近づき、室内冷媒流量調整
弁の開度が小さいところでは開度を変化させても室内熱
交換器出口の冷媒温度はほとんど変化しない。
そのため室内冷媒流量調整弁を絞りすぎて室内熱交換
器内に液冷媒が溜りすぎて、冷凍サイクル内を循環する
冷媒が不足し、他の室内機の能力低下を招く。
(2)停止室内機に流れる冷媒の省電力の面から極力少
なくしなければならず、室内冷媒流量調整弁は微開とな
るように制御される。
しかし、室内冷媒流量調整弁の開度が微開で、かつ冷
媒流量が非常に少ないと室内熱交換器出口の冷媒温度
は、冷媒が流れない場合の温度とほとんど変化はない。
よって、室内冷媒流量調整弁が全閉になると室内熱交換
器内に冷媒が液で溜り、前述と同様に冷凍サイクル内を
循環する冷媒が不足し、運転している室内機の能力低下
を招く。
そこで、従来は室内冷媒流量調整弁を微開付近で全閉
にならないように制御するのは難しいので、最小開度を
設けてその開度以下にならないように制御する。
しかし、最小開度を設けても、室内熱交換器に溜って
いる液冷媒量は不明なので、冷凍サイクル内を循環する
冷媒が不足し、能力不足の室内機が生じる。
さらに、暖房中の各室内機に流れる冷媒流量の分配と
して、特開平3−294752号公報記載のように、各室内機
の吹き出し空気温度と吸い込み空気温度との温度差が設
定値になるように各室内機内の液配管側に設けた弁開度
が調整可能な室内冷媒流量調整弁で行っている。
本従来技術では、吹き出し温度の分布や吹き出し空気
がそのまま吸い込み側に流れるショートサーキットによ
って冷媒分配が室内機の能力に見合って行えず、能力不
足の室内機が生じる。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、運
転室内機の合計能力が要求能力の合計値になるように圧
縮機を容量制御し、室内機の要求能力に見合った消費電
力で運転し、特に暖房運転では消費能力の少ない多室空
気調和機を提供するものである。
さらに、他の目的は冷凍サイクル内を循環する冷媒量
を確保し、能力不足を防止した多室空気調和機を提供す
るものである。
発明の開示 本発明による多室空気調和機は、室内機の吸い込み空
気温度と吹き出し空気温度との温度差によって冷房また
は暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温度と室温設
定値との差によって目標冷房または暖房能力を定める手
段とを備え、冷房または暖房能力の合計値が目標冷房ま
たは暖房能力の合計値となるように可変容量圧縮機の運
転容量を制御する。
また、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度
との温度差によって冷房能力を求める手段と、吸い込み
空気温度と室温設定値との差によって目標冷房能力を定
める手段とを備え、冷房能力の合計値が目標冷房能力の
合計値となるように可変容量圧縮機の運転容量を制御す
る。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱と、顕熱比とから冷房能力を求める手段と、吸い
込み空気温度と室温設定値との差によって目標冷房能力
を定める手段とを備え、冷房能力の合計値が目標冷房能
力の合計値となるように可変容量圧縮機の運転容量を制
御する。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温
度と室温設定値との差によって目標暖房能力を定める手
段とを備え、暖房能力の合計値が目標暖房能力の合計値
となるように可変容量圧縮機の運転容量を制御する。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差によって冷房能力を求める手段と、吸い込
み空気温度から室温設定値の差が2ないし4℃より大き
い時は、目標冷房能力を室内機の定格冷房能力とし、2
ないし4℃以下の時は、目標冷房能力を室内機の定格冷
房能力以下として定める手段とを備え、冷房能力の合計
値が目標冷房能力の合計値となるように可変容量圧縮機
の運転容量を制御する。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差によって暖房能力を求める手段と、室温設
定値から吸い込み空気温度の差が2ないし4℃より大き
い時は、目標暖房能力を室内機の定格暖房能力とし、2
ないし4℃以下の時は、目標暖房能力を室内機の定格暖
房能力以下として定める手段とを備え、暖房能力の合計
値が目標暖房能力の合計値となるように可変容量圧縮機
の運転容量を制御する。
さらに、上記において、冷房能力が目標冷房能力とな
るように室内冷媒流量調整弁の開度を制御する。
さらに、上記において、暖房能力が目標暖房能力とな
るように室内冷媒流量調整弁の開度を制御する。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温
度と室温設定値との差によって目標暖房能力を定める手
段と、暖房能力の合計値が目標暖房能力の合計値となる
ように可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段と、暖
房能力が目標暖房能力となるように室内冷媒流量調整弁
の開度を制御する手段と、可変容量圧縮機の吐出圧力が
所定の値以下のとき室内冷媒流量調整弁の最大開度を全
開開度より小さくする手段とを備えている。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温
度と室温設定値との差によって目標暖房能力を定める手
段と、暖房能力の合計値が目標暖房能力の合計値となる
ように可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段と、暖
房能力が目標暖房能力となるように室内冷媒流量調整弁
の開度を制御する手段と、可変容量圧縮機の吐出圧力が
15ないし20kg/cm2以下となったときOFFする圧力スイッ
チとを備え、圧力スイッチがOFFしたとき室内冷媒流量
調整弁の最大開度を(全開開度×0.5)としている。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温
度と室温設定値との差によって目標暖房能力を定める手
段と、暖房能力の合計値が目標暖房能力の合計値となる
ように可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段と、暖
房能力が目標暖房能力となるように室内冷媒流量調整弁
の開度を制御する手段と、吸い込み空気温度が所定の値
以下のとき室内冷媒流量調整弁の最大開度を全開開度よ
り小さくする手段とを備えている。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温
度と室温設定値との差によって目標暖房能力を定める手
段と、暖房能力の合計値が目標暖房能力の合計値となる
ように可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段と、暖
房能力が目標暖房能力となるように室内冷媒流量調整弁
の開度を制御する手段とを備え、吸い込み空気温度が20
ないし25℃以下のとき室内冷媒流量調整弁の最大開度を
(全開開度×0.5)としている。
さらに、上記において、冷房能力を吹き出し空気温度
の温度分布の補正係数と、室内風量係数とで補正して求
めることとしている。
さらに、上記において、暖房能力を吹き出し空気温度
の温度分布の補正係数と、室内風量係数とで補正して求
めることとしている。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段と、吸い込み空気温
度と室温設定値との差によって目標暖房能力を定める手
段と、暖房能力の合計値が目標暖房能力の合計値となる
ように可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段と、室
外機に設置された液タンクとを備え、暖房運転時、室内
機の室内冷媒流量調整弁の開度を室外冷媒流量調整弁の
開度に応じて変化させることとしている。
さらに、上記において、室外冷媒流量調整弁の開度が
(0.5×全開開度)以下のときは、室内冷媒流量調整弁
の最小開度を(0.1×全開開度)とし、室外冷媒流量調
整弁の開度が(0.8×全開開度)以上のときは、室内冷
媒流量調整弁の最小開度を(0.4×全開開度)とし、室
外冷媒流量調整弁の開度が(0.5×全開開度)から(0.8
×全開開度)の間は、室内冷媒流量調整弁の最小開度を
(0.1×全開開度)から(0.4×全開開度)までの値で室
外冷媒流量調整弁の開度に比例した値としている。
上記構成によって、次のように作用する。
室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温
度差によって冷房または暖房能力を求める手段とは、室
内機の吸い込み部と吹き出し部の温度を温度センサを用
いて検出し、その差の値を基に現在運転中の冷房または
暖房能力を算出することを意味し、具体的には室内制御
器または室外制御器に設けられたマイクロコンピュータ
が用いられる。
同様に、吸い込み空気温度と設定値との差によって目
標冷房または暖房能力を定める手段とは、既に検出され
た吸い込み空気温度と設定された室温との差より、目標
とする冷房または暖房能力を定めることを意味し、具体
的には室内制御器または室外制御器に設けられたマイク
ロコンピュータによって、特定の関係を予め定めること
によって行われる。
冷房または暖房能力の合計値が目標冷房または暖房能
力の合計値となるように可変容量圧縮機の運転容量を制
御するとは、上記で算出された各室内機の冷房または暖
房能力と、上記で定められた各室内機の目標とする冷房
または暖房能力の値を室外機制御器へ送り、両者のそれ
ぞれの合計値をもって室外機内の可変容量圧縮機の運転
容量を制御することを意味し、具体的には室外制御器に
設けられたマイクロコンピュータによって、算出された
各室内機の冷房または暖房能力の合計値と定められた各
室内機の目標とする冷房または暖房能力の合計値との偏
差から可変容量圧縮機のモータ回転数を求め、可変容量
圧縮機の容量を制御することで行われる。
以上によって、可変容量圧縮機は運転されている室内
機の合計容量以上の容量で運転されることがなくなり、
各室内機の要求能力の合計値に見合った圧縮機容量で圧
縮機が運転される。よって、多室空気調和機は各室内機
の要求能力に見合った消費電力で運転できることとな
る。
また、上記において、冷房運転時だけ算出された各室
内機の冷房能力の合計値と定められた各室内機の目標と
する冷房能力の合計値との偏差から可変容量圧縮機の容
量を制御することでも効果的に消費電力の低減が行え
る。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱と、顕熱比とから冷房能力を求める手段とは、室
内機の吸い込み部と吹き出し部の温度を温度センサを用
いて検出し、その差の値と、室内機の風量と、空気の密
度と、空気の比熱と、顕熱比とから現在運転中の冷房能
力を算出することを意味し、具体的には室内制御器また
は室外制御器に設けられたマイクロコンピュータが用い
られる。これによって、冷房能力の算出を正確に行うこ
とができる。
さらに、室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温
度との温度差と、室内機の風量と、空気の密度と、空気
の比熱とから暖房能力を求める手段とは、室内機の吸い
込み部と吹き出し部の温度を温度センサを用いて検出
し、その差の値と、室内機の風量と、空気の密度と、空
気の比熱とから現在運転中の暖房能力を算出することを
意味し、具体的には室内制御器または室外制御器に設け
られたマイクロコンピュータが用いられる。これによっ
て、暖房能力の算出を正確に行うことができる。
さらに、吸い込み空気温度から室温設定値との差が2
ないし4℃より大きい時は、目標冷房能力を室内機の定
格冷房能力とし、2ないし4℃以下の時は、目標冷房能
力を室内機の定格冷房能力以下として定める手段とは、
室内機の吸い込み部を温度センサを用いて検出し、その
値が室温設定値より2ないし4℃より大きい場合は、冷
房負荷が大きいので目標冷房能力を室内機の定格冷房能
力の値とし、室温設定値との差が2ないし4℃以下の時
は、冷房負荷が小さいので目標冷房能力を定格冷房能力
以下の値として定めることを意味し、具体的には室内制
御器または室外制御器に設けられたマイクロコンピュー
タによって判定される。これによって、目標冷房能力を
室温設定値(冷房負荷)に合わせて適切に定めることが
できる。
さらに、室温設定値から吸い込み空気温度の差が2な
いし4℃より大きい時は、目標暖房能力を室内機の定格
暖房能力とし、2ないし4℃以下の時は、目標暖房能力
を室内機の定格暖房能力以下として定める手段とは、室
内機の吸い込み部を温度センサを用いて検出し、室温設
定値がその値より2ないし4℃より大きい場合は、暖房
負荷が大きいので目標暖房能力を室内機の定格暖房能力
の値とし、室温設定値との差が2ないし4℃以下の時
は、暖房負荷が小さいので目標暖房能力を定格暖房能力
以下の値として定めることを意味し、具体的には室内制
御器または室外制御器に設けられたマイクロコンピュー
タによって判定される。これによって、目標暖房能力を
室温設定値(暖房負荷)に合わせて適切に定めることが
できる。
さらに、上記において、冷房能力が目標冷房能力とな
るように室内冷媒流量調整弁の開度を制御することによ
って、各室内機の冷房能力を直接に制御できることにな
るので、各室内機の冷房能力が不足することがないよう
にできる。
さらに、上記において、暖房能力が目標暖房能力とな
るように室内冷媒流量調整弁の開度を制御することによ
って、各室内機の暖房能力を直接に制御できることにな
るので、各室内機の暖房能力が不足することがないよう
にできる。
さらに、暖房運転時において、可変容量圧縮機の吐出
圧力が所定の値以下のとき室内冷媒流量調整弁の最大開
度を全開開度より小さくする手段とは、圧縮機の吐出側
に圧力スイッチを取り付けて、その信号を室外制御器に
入力し、吐出圧力が予め定めた所定の値以下となったこ
とを圧力スイッチがOFFあるいはONすることによって検
出し、室内冷媒流量調整弁の最大開度が全開開度より小
さくすることを意味し、具体的には、室内制御器または
室外制御器などに設けられたマイクロコンピュータによ
って判定される。これによって、室内冷媒制御弁の流路
抵抗が増加して吐出圧力が上昇し、それに伴って凝縮圧
力、すなわち凝縮温度が上昇する。そして、凝縮温度
は、熱源温度なので、暖房能力も増加する。したがっ
て、室内機の能力が増加し、その増加分だけ圧縮機の運
転容量が減少され、省電力化が図れる。
さらに、上記において、可変容量圧縮機の吐出圧力が
冷媒にHCF22Rや407Cを使用したときの通常の使用圧力で
ある15ないし20kg/cm2以下となったときOFFする圧力ス
イッチとを備え、圧力スイッチがOFFしたとき室内冷媒
流量調整弁の最大開度を全開開度より小さく、かつ絞り
過ぎない開度(全開開度×0.5)としているので、室内
機の能力を増加させることができ、その増加分だけ圧縮
機の運転容量を減少することができる。
さらに、暖房運転時において、吸い込み空気温度が所
定の値以下のとき室内冷媒流量調整弁の最大開度を全開
開度より小さくする手段とは、室内機の吸い込み部を温
度センサを用いて検出し、その値が予め定めた所定の値
以下のとき、室内冷媒流量調整弁の最大開度が全開開度
より小さくすることを意味し、具体的には、室内制御器
または室外制御器などに設けられたマイクロコンピュー
タによって判定される。これによって、上述と同様に室
内機の能力が増加し、その増加分だけ圧縮機の運転容量
が減少され、省電力化を図ることができる。
さらに、上記において、吸い込み空気温度が20ないし
25℃以下の暖房負荷が比較的大きいとき、室内冷媒流量
調整弁の最大開度を全開開度より小さく、かつ絞り過ぎ
ない開度(全開開度×0.5)としているので、暖房能力
が要求された室内機の能力を増加させることができ、そ
の増加分だけ圧縮機の運転容量を減少することができ
る。
さらに、上記において、冷房能力を吹き出し空気温度
の温度分布の補正係数と、室内風量係数とで補正して求
めることとしているので、室内機が設置される部屋の環
境(湿度、ショートサーキットなど)や室内機の特性
(室内ファン風量、吹き出し空気温度の分布など)の補
正が可能となる。これによって、室内機能力を正確に検
出でき、室内機能力を確実に確保できる。
さらに、上記において、暖房能力を吹き出し空気温度
の温度分布の補正係数と、室内風量係数とで補正して求
めることとしているので、室内機の暖房能力の算出をよ
り正確にして、精度の良い室内冷媒流量調整弁、および
圧縮機容量の制御が実現できる。
さらに、暖房運転時、室内機の室内冷媒流量調整弁の
開度を室外冷媒流量調整弁の開度に応じて変化させるこ
ととしているので、室内熱交換器内に液冷媒が溜まりす
ぎて冷媒不足が起こることが解消される。よって、室内
機の暖房能力の不足を防止できる。
さらに、上記において、室外冷媒流量調整弁の開度が
通常の使用範囲である(0.5×全開開度)以下のとき
は、室内冷媒流量調整弁の最小開度を(0.1×全開開
度)とし、室外冷媒流量調整弁の開度が(0.8×全開開
度)以上のときは、冷媒が不足状態なので室内冷媒流量
調整弁の最小開度を(0.4×全開開度)とし、室外冷媒
流量調整弁の開度が(0.5×全開開度)から(0.8×全開
開度)の間は、室内冷媒流量調整弁の最小開度を(0.1
×全開開度)から(0.4×全開開度)までの値で室外冷
媒流量調整弁の開度に比例した値としているので、室内
冷媒流量調整弁を絞りすぎることなく、実用的な範囲で
冷媒不足が起こることが解消される。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施例に係わる多室空気調和機の
冷凍サイクルの構成を示すブロック図である。
第2図は室内機吸い込み空気温度と設定温度との偏差
と、室内機の目的冷房能力比との関係を表わすグラフ線
図である。
第3図は冷房運転時の圧縮機の容量制御方法を表わす
ブロック線図である。
第4図は冷房運転時の室内冷媒流量調整弁の開度制御
方法を表すブロック線図である。
第5図は室内機吸い込み空気温度と設定温度との偏差
と、室内機の目標暖房能力比との関係を表わすグラフ線
図である。
第6図は暖房運転時の圧縮機の容量制御方法を表わす
ブロック線図である。
第7図は本発明の他の実施例に係わる多室空気調和機
の冷凍サイクルの構成を示すブロック図である。
第8図は吐出圧力に対する圧力スイッチの動作と室内
冷媒流量調整弁の最大開度の関係を表わすグラフ線図で
ある。
第9図は室内吸い込み空気温度に対する室内冷媒流量
調整弁の最大開度の関係を表わすグラフ線図である。
第10図は室内機の室内制御器の制御基板の部品配置を
示す平面図である。
第11図は制御基板のディップスイッチのON/OFFの組合
せと演算係数を表わす関係図である。
第12図は本発明の一実施例に係わる暖房運転時の多室
空気調和機の冷凍サイクルの構成を示すブロック図であ
る。
第13図は室外冷媒流量調整弁開度と室内冷媒流量調整
弁の最小開度および停止室内機の室内冷媒流量調整弁開
度との関係を表わすグラフ線図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
本発明の一実施例を第1図ないし第6図を参照して説
明する。
第1図は本発明の一実施例に係わる多室空気調和機の
冷凍サイクルの構成を示すブロック図である。第2図は
横軸に室内機吸い込み空気温度と設定温度との偏差を示
し、室内機の目標冷房能力比との関係を縦軸に表わした
グラフ線図である。第3図は冷房運転時の圧縮機の容量
制御方法を表わすブロック線図である。第4図は冷房運
転時の室内冷媒流量調整弁の開度制御方法を表わすブロ
ック線図である。第5図は横軸に室内機吸い込み空気温
度と設定温度との偏差を示し、室内機の目標暖房能力比
との関係を縦軸に表わしたグラフ線図である。第6図は
暖房運転時の圧縮機の容量制御方法を表わすブロック線
図である。
室外機100と室内機200、300は、ガス配管121と液配管
122によって接続されている。室外機100は、モータ回転
数が可変できる圧縮機105、四方弁106、室外熱交換器10
1、室外冷媒流量調整弁102、室外ファン103、アキュム
レータ104、室外制御器151及び吐出温度検出器115で構
成されている。
室外制御器151は、吐出温度検出器115の信号が入力さ
れ、圧縮機105のモータ(図示せず)の回転数及び室外
冷媒流量調整弁102を制御する信号を出力する。
室内機200は、室内熱交換器201、室内冷媒流量調整弁
202、室内ファン203、温度検出器204、206、207及び室
内制御器208で構成されている。
室内制御器208は、温度検出器204、206、207の信号が
入力され、室内冷媒流量調整弁202の開度を制御する。
同様に、室内機300は、室内熱交換器301、室内冷媒流
量調整弁302、室内ファン303、温度検出器304、306、30
7及び室内制御器308で構成され、室内制御器308は、温
度検出器304、306、307の信号が入力され、室内冷媒流
量調整弁302の開度を制御する。
温度センサ204、304はそれぞれ室内熱交換器201、301
の液側冷媒配管に取り付けられ、液側冷媒温度を検出し
ている。温度センサ206、306はそれぞれ室内機200、300
の吸い込み空気温度を検出している。温度センサ207、3
07はそれぞれ室内機200、300の吹き出し空気温度を検出
している。
また、室内制御器208、308と室外制御器151は伝送線
によって接続され、各種信号のやり取りをしている。
冷房運転時の各部の動作を説明する。
ガス配管121及び液配管122部の実線矢印は、冷房運転
時冷媒の流れ方向を示し、室内器200、300内の実線矢印
は空気流れ方向を示している。
圧縮機105から吐出された冷媒は、四方弁106を通っ
て、室外熱交換器101へ入り、室外ファン103によって送
られる室外空気と熱交換されて凝縮され、液冷媒とな
る。つぎに、凝縮された冷媒は全開となった室外冷媒流
量調整弁102を通って、液配管122を介して、室内機20
0、300へ送られる。さらに、液冷媒は室内冷媒流量調整
弁202で膨張して減圧され、室内熱交換器201へ入り、室
内ファン203によって送られる室内空気と熱交換されて
蒸発する。そして、冷却された室内空気は室内機200か
ら室内へ吹き出される。
同様に、室内機300に入った冷媒は、室内冷媒流量調
整弁302で減圧され、室内熱交換器301へ入り、室内ファ
ン303によって送られる室内空気と熱交換されて蒸発す
る。そして、冷却された室内空気は室内機300から吹き
出される。
室内機200及び室内機300から出た冷媒は、合流して、
ガス配管121を通って室外機100へ送られる。さらに、冷
媒は四方弁106、アキュムレータ104を通って圧縮機105
に吸入され、圧縮されて再び吐出される。
次に、冷房運転時の制御方法を手順を追って説明す
る。
(1)室内制御器208は、室内機200の冷房能力Qc2を吸
い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度差(t206−
t207)を用いて次式(1)より算出する。
(2)同様に、室内制御器308は、室内機300の冷房能力
Qc3を吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度差
(t306−t307)を用いて次式(2)によって算出する。
(3)それぞれ算出された冷房能力Qc2、Qc3の値は、室
外制御器151へ送られ、冷房能力の合計値QcTは、次式
(3)のように求められる。
QcT=Qc2+Qc3 (3) 以上で各記号は、それぞれ Cp2,Cp3:空気の比熱 SHF2,SHF3:顕熱比(0.7) t206,t306:温度センサ206、306の検出値 t207,t307:温度センサ207、307の検出値 Va2,Va3:室内機200、300の風量 ρ22:空気の密度 であり、顕熱比SHF2、SHF3は本実施例では0.7を採用し
ている。Va2、Va3は室内風量であり、室内機の運転風量
タップで変化できるようになっている。
(4)室内制御器208は、室内機200の吸い込み空気温度
t206と室温設定値ts2との差(t206−ts2)によって第2
図に示す関係から室内機200の目標冷房能力比α2を求
め、 Qc20=α2・Qc200 (4) Qc200:室内機200の定格冷房能力 として室内機200の目標冷房能力Qc20を算出する。
(5)同様に、室内機300の目標冷房能力Qc30は、 Qc30=α3・Qc300 (5) Qc300:室内機300の定格冷房能力 として算出する。
(6)目標冷房能力Qc20、Qc30の値は、室外制御器151
へ送られ、目標冷房能力の合計値QcT0は、 QcT0=Qc20+Qc30 (6) として求められる。
(7)第3図に示すように、室外制御器151は(6)の
目標冷房能力の合計値QcT0と、(3)の冷房能力の合計
値QcTとの偏差から圧縮機105のモータ回転数をPID演算
で求め、圧縮機の容量を制御する。
(8)一方、第4図に示すように、室内機200、300の冷
房能力Qc2、Qc3は室内冷媒流量調整弁202、302によって
目標冷房能力Qc20、Qc30に近づくように制御される。
以上において、第2図に示すように吸い込み空気温度
と室温設定値との差(t206−ts2)、(t306−ts3)が4
℃より大きい時は、目標冷房能力比α2、α3はそれぞ
れ1で室内機200、300の目標冷房能力Qc20、Qc30は室内
機200、300の定格冷房能力となる。
(t206−ts2)、(t306−ts3)が4℃以下の時は、目
標冷房能力比α2、α3はそれぞれ1以下に減少し、目
標冷房能力Qc20、Qc30は室内機200、300の定格冷房能力
以下となり室内機200、300が容量制御される。
(t206−ts2)、(t306−ts3)が0以下になると、そ
の室内機はサーモオフとなるので目標冷房能力比α2、
α3は0となる。
なお、定格冷房能力はガス配管121や液配管122の配管
長によって変化し、この配管長が長いほど定格冷房能力
は減少する。
次に、暖房運転時の動作を説明する。
ガス配管121及び液配管122部に示す破線矢印は、暖房
運転時の冷媒流れ方向を示す。
圧縮機105から吐出された冷媒は、四方弁106を通っ
て、ガス配管121へ入り、室内機200、300へ送られる。
室内機200に入った冷媒は室内熱交換器201へ入り、室内
ファン203によって送られる室内空気と熱交換されて凝
縮され、室内空気が温められる。さらに、凝縮した冷媒
は室内冷媒流量調整弁202を通って室内機200を出る。
同様に、室内機300に入った冷媒は、凝縮されて室内
機300を出る。室内機200、300を出た冷媒は合流して、
液配管122を通って室外機100へ入る。さらに、冷媒は室
内冷媒流量調整弁102で減圧されて室外熱交換器101へ入
り、室外ファン103によって送られる室外空気と熱交換
されて蒸発し、四方弁106、アキュムレータ104を通って
圧縮機105に吸入され、圧縮されて再び吐出される。
次に、暖房運転時の制御方法について手順を追って説
明する。
(1)室内機200の室内制御器208は、室内機200の暖房
能力Qh2を吸い込い空気温度と吹き出し空気温度との温
度差(t207−t206)を用いて次式(7)によって算出す
る。
Qh2=Cp2・ρ・Va2・(t207−t206) (7) (2)同様に、室内機300の室内制御器308は、室内機30
0の暖房能力Qh3を吸い込み空気温度と吹き出し空気温度
との温度差(t307−T306)を用いて次式(8)によって
算出する。
Qh3=Cp3・ρ・Va3・(t307−t306) (8) (3)それぞれ算出された暖房能力Qh2、Qh3の値は、室
外制御器151へ送られ、暖房能力の合計値QhTは、次式
(9)のように求められる。
QhT=Qh2+Qh3 (9) (4)室内制御器208は、室内機200の吸い込み空気温度
t206と室温設定値ts2との差(ts2−t206)によって第5
図に示す関係から室内機200の目標暖房能力比β2を求
め、 Qh20=β2・Qh200 (10) Qh200:室内機200の定格暖房能力 として室内機200の目標暖房能力Qh20を算出する。
(5)同様に、室内機300の目標暖房能力Qh30は、 Qh30=β3・Qh300 (11) Qh300:室内機300の定格暖房能力 として算出する。
(6)目標暖房能力Qh20、Qh30の値は、室外制御器151
へ送られ、目標暖房能力の合計値QhT0は、 QhT0=Qh20+Qh30 (12) として求められる。
(7)第6図に示すように、室外制御器151は(6)の
目標暖房能力の合計値QhT0と(3)の暖房能力の合計値
QhTとの偏差から圧縮機105のモータ回転数をPID演算で
求め、圧縮機の容量を制御する。
(8)一方、室内機200、300の暖房能力Qh2、Qh3は第4
図の冷房時と同様に室内冷媒流量調整弁202、302によっ
て目標暖房能力Qh20、Qh30に近づくように制御される。
また、室外冷媒流量調整弁102は吐出温度検出器115で
検出される圧縮機105の吐出温度が設定された温度にな
るように室外制御器151によって制御される。
なお、暖房定格能力はガス配管121や液配管122の配管
長によって変化し、配管長が長いほど暖房定格能力は減
少する。
本実施例によれば、低圧圧力や高圧圧力を制御しなく
てもよいので、それぞれの圧力センサがいらなくなりコ
ストダウンの効果がある。
本発明の他の実施例を第7図、第8図、第9図に示
す。
第7図は本発明の他の実施例に係わる多室空気調和機
の冷凍サイクルの構成を示すブロック図である。第8図
は吐出圧力に対する圧力スイッチの動作と室内冷媒流量
調整弁の最大開度の関係を表わすグラフ線図である。第
9図は室内吸い込み空気温度に対する室内冷媒流量調整
弁の最大開度の関係を表わすグラフ線図である。
第7図の実施例は第1図の実施例の圧縮機吐出側に圧
力スイッチ107、108を取り付けて、それらの信号を室外
制御器151に入力したものである。冷房運転時の冷媒の
流れ及び制御方法は第1図の実施例と同様である。
また、暖房運転時の冷媒の流れ及び制御方法も第1図
の実施例と同様であるが、暖房運転時の室内冷媒流量調
整弁202、302の最大開度を第8図に示すように圧力スイ
ッチ107、108の出力信号の組合せで変えている。
圧力スイッチ107は20kg/cm2を越えるとON、20kg/cm2
以下でOFFし、圧力スイッチ108は24kg/cm2を越えるとO
N、24kg/cm2以下でOFFする。
室内冷媒流量調整弁202、302は、圧力スイッチ108がO
Nすると室内冷媒流量調整弁の全開開度を最大開度と
し、圧力スイッチ107がOFFすると全開開度×0.5を最大
開度とする。
圧力スイッチ107がONで圧力スイッチ108がOFFのとき
は最大開度を変化させない。
以上は、冷媒にHCF22またはR407Cを使用した場合であ
って、冷媒にR410AまたはR410Bを使用した場合は、圧力
スイッチ107は31kg/cm2を越えるとON、31kg/cm2以下でO
FFし、圧力スイッチ108は35kg/cm2を越えるとON、35kg/
cm2以下でOFFするように設定することが良い。
第9図は室内冷媒流量調整弁202、302の最大開度をそ
れぞれの室内機の吸い越み空気温度t206、t306によって
変える例を示し、以下説明する。
室内冷媒流量調整弁は、吸い込み空気温度が30℃を越
えると全開開度を最大開度とし、吸い込み空気温度が25
℃以下になると全開開度×0.5を最大開度とする。吸い
込み空気温度が25℃を越え30℃以下のときは最大開度を
変化させない。
本実施例のように最大開度にヒステリシスを持たせる
ことによって、室内冷媒流量調整弁の頻繁な開度変化に
伴う冷凍サイクルのハンチングが防止できる。
室内冷媒流量調整弁の制御方法の他の実施例を第1図
0、第1図1で説明する。
第10図は室内機の室内制御器の制御基板の部品配置を
示す平面図であり、第11図は制御基板のディップスイッ
チのON/OFFの組合せと演算係数を表わす関係図である。
基本的な制御方法は第4図と同じであるが、冷房能力
の求め方を 式(13)および式(14)として補正係数ac2、ac3および
室内風量係数av2、av3によって吸い込み空気温度と吹き
出し空気温度との温度差を変更できるようにしている。
また、暖房能力の求め方も式(15)および(16) Qh2=ah2・Cp2・ρ・av2・Va2・(t207−t206) (15) Qh3=ah3・Cp3・ρ・av3・Va3・(t307−t306) (16) として補正係数ah2、ah3および室内風量係数av2、av3に
よって吹き出し空気温度と吸い込み空気温度との温度差
を変更できるようにしている。
以上の補正によって、室内機能力の算出をより正確に
して、精度の良い室内冷媒流量調整弁、および圧縮機容
量の制御が実現できる。
つぎに、室内機200の顕熱比、各補正係数および室内
風量係数の変更方法を説明する。
第10図において、基板上にはディップスイッチ211(D
SW1)、212(DSW2)、213(DSW3)、214(DSW4)が取り
付けられている。1つのディップスイッチは、4個のON
/OFFスイッチで構成されており、その組合せでそれぞれ
の係数を変更できる。
第11図は、係数の変更例であり、顕熱比は室内機が設
置される雰囲気に基づいて変更し、一般事務室は0.7程
度の値とする。この値は、厨房のように湿度の高いとこ
ろは小さく設定し、コンピュータ室のように湿度の低い
ところは大きくする。
補正係数ac2は冷房の吹き出し空気温度の温度分布の
補正係数であり、温度検出器207によって検出された温
度が平均吹き出し空気温度のときは1.0を設定し、それ
より高い温度のときは1より大きい値とする。また、検
出された温度が平均吹き出し空気温度より低い温度のと
きは1より小さい値を設定する。
補正係数ah2は暖房の吹き出し空気温度の温度分布の
補正係数であり、温度検出器207によって検出された温
度が平均吹き出し空気温度のときは1.0を設定し、それ
より高い温度が検出されたときは1より小さい値とす
る。また、検出された温度が平均吹き出し空気温度より
低い温度のときは1より大きい値を設定する。
室内制御器208は、室内機容量や室内機種の全ての風
量を記憶すると大きな記憶容量が必要となるので、代表
風量だけを記憶し、室内風量係数av2によって補正して
いる。
室内風量係数は、実際の風量が記憶された代表風量と
同じならば1.0とし、代表風量より少なければ1より小
さい値を、より多ければ1より大きい値とする。
本発明のさらに他の実施例を第12図、第13図を参照し
て説明する。
第12図は本発明の他の実施例に係わる暖房運転時の多
室空気調和機の冷凍サイクルの構成を示すブロック図で
あり、第13図は室外冷媒流量調整弁開度と室内冷媒流量
調整弁の最小開度および停止室内機の室内冷媒流量調整
弁開度との関係を表わすグラフ線図である。
第12図は室内機200、300を暖房運転する場合の冷凍サ
イクルを示し、液タンク109をガス配管121側に設置して
いる。それ以外は既に述べた第1図の冷凍サイクルと同
じである。
冷房時、液タンク109内は低圧圧力になり、冷媒温度
が雰囲気温度より低くなるので冷媒が凝縮して液冷媒と
なって溜ることはない。
暖房時は、高圧圧力になり冷媒温度が雰囲気温度より
高くなるので冷媒が凝縮して液冷媒となり、液タンク10
9内に溜る。これによって、暖房時の余剰冷媒が吸収で
きる。
液タンク109内に冷媒を導く配管は、液タンク109内の
上部まで立ち上がっており、除霜などによって四方弁が
切り替わっても、液冷媒が一度にアキュムレータ104に
戻らないようになっている。
第1図2において、室内機200は最大能力で運転さ
れ、室内機300は容量が制御されて室内冷媒流量調整弁3
02が絞られ、能力は減少されている。そのため、室内機
300の室内熱交換器301内には液冷媒が多く溜っている。
室外機100の室外冷媒流量調整弁102の開度は、吐出温
度検出器115で検出される圧縮機105の吐出温度が設定値
となるように制御される。ここで、室内機300の室内冷
媒流量調整弁302を絞りすぎると室内熱交換器301内に液
冷媒が溜りすぎて、冷凍サイクル内を循環する冷媒が減
少する。そのため室内機200の冷媒流量が減少し、室内
機200の暖房能力が不足する。
冷凍サイクル内を循環する冷媒が減少すると圧縮機を
冷却できなくなり吐出温度が上昇する。よって、吐出温
度が設定値となるように制御すると、吐出温度の上昇に
伴って室外冷媒流量調整弁102の開度が開くことにな
る。そこで、第13図に示すように、 (1)室外冷媒流量調整弁102の開度が所定開度A(0.5
×全開開度)以下のときは、室内冷媒流量調整弁202、3
02の最小開度は(0.1×全開開度)とする。
(2)室外冷媒流量調整弁102の開度が所定開度B(0.8
×全開開度)以上になったら室内冷媒流量調整弁202、3
02の最小開度は大きく(0.4×全開開度)する。
(3)室外冷媒流量調整弁102の開度が上記の所定開度
Aから所定開度Bまでの間は、室内冷媒流量調整弁20
2、302の最小開度は、(0.1×全開開度)から(0.4×全
開開度)までで、室外冷媒流量調整弁102の開度に比例
した値とする。
として室外冷媒流量調整弁102の開度で室内冷媒流量調
整弁202、302の最小開度を定める。
以上によって、室内熱交換器内に液冷媒が溜りすぎな
いようにすることができる。
また、室内機300を停止させるとき、室内冷媒流量調
整弁302を微開の所定開度にするが、このときも上記と
同様に、室内機300の室内熱交換器301内には液冷媒が多
く溜り、この量が多すぎると冷凍サイクル内を循環する
冷媒が減少し、室内機200の暖房能力が不足する。
この場合も、上記のように室外冷媒流量調整弁102の
開度で停止室内機の室内冷媒流量調整弁の開度を変化さ
せる。
つまり、第13図に示すように、 (1)室外冷媒流量調整弁102の開度が所定開度A(0.5
×全開開度)以下のときは、停止室内機の冷媒流量調整
弁202、302の最小開度は(0.05×全開開度)とする。
(2)室外冷媒流量調整弁102の開度が所定開度C(全
開開度)になったら室内停止室内機の冷媒流量調整弁20
2、302の最小開度は大きく(0.1×全開開度)する。
(3)室外冷媒流量調整弁102の開度が上記の所定開度
Aから所定開度Cまでの間は、室内停止室内機の室内冷
媒流量調整弁202、302の最小開度は、(0.05×全開開
度)から(0.1×全開開度)までで、室外冷媒流量調整
弁102の開度に比例した値とする。
として室外冷媒流量調整弁102の開度で室内停止室内機
の室内冷媒流量調整弁202、302の最小開度を定める。
以上で、室内機300を停止させる場合も、室内熱交換
器内に液冷媒が溜りすぎないようにすることができる。
本発明によれば、運転されている室内機の能力が要求
される目標能力になるように圧縮機の容量が制御される
ので、室内機の要求能力に見合った消費電力で運転さ
れ、特に暖房運転で消費電力の少ない多室空気調和機が
提供される。
また、特に暖房運転時、室外冷媒流量調整弁の開度に
よって、室内機の室内冷媒流量調整弁開度を変化させる
ことによって、冷凍サイクル内を循環する冷媒量が確保
され、能力の不足を防止した多室空気調和機が提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−127842(JP,A) 特開 昭63−465336(JP,A) 特開 平6−18075(JP,A) 特開 平6−50591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    内機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温度
    および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台の
    室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイクル
    を構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差によって冷房または暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    冷房または暖房能力を定める手段と を備え、前記冷房または暖房能力の合計値が前記目標冷
    房または暖房能力の合計値となるように前記可変容量圧
    縮機の運転容量を制御することを特徴とする多室空気調
    和機。
  2. 【請求項2】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温度
    および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台の
    室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイクル
    を構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差によって冷房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    冷房能力を定める手段と を備え、前記冷房能力の合計値が前記目標冷房能力の合
    計値となるように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御
    することを特徴とする多室空気調和機。
  3. 【請求項3】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温度
    および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台の
    室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイクル
    を構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    と、顕熱比とから冷房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    冷房能力を定める手段と を備え、前記冷房能力の合計値が前記目標冷房能力の合
    計値となるように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御
    することを特徴とする多室空気調和機。
  4. 【請求項4】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温度
    および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台の
    室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイクル
    を構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    とから暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    暖房能力を定める手段と を備え、前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合
    計値となるように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御
    することを特徴とする多室空気調和機。
  5. 【請求項5】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温度
    および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台の
    室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイクル
    を構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差によって冷房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度から室温設定値の差が2ないし4
    ℃より大きい時は、目標冷房能力を前記室内機の定格冷
    房能力とし、2ないし4℃以下の時は、目標冷房能力を
    前記室内機の定格冷房能力以下として定める手段と を備え、前記冷房能力の合計値が前記目標冷房能力の合
    計値となるように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御
    することを特徴とする多室空気調和機。
  6. 【請求項6】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温度
    および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台の
    室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイクル
    を構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差によって暖房能力を求める手段と、 室温設定値から前記吸い込み空気温度の差が2ないし4
    ℃より大きい時は、目標暖房能力を前記室内機の定格暖
    房能力とし、2ないし4℃以下の時は、目標暖房能力を
    前記室内機の定格暖房能力以下として定める手段と を備え、前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合
    計値となるように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御
    することを特徴とする多室空気調和機。
  7. 【請求項7】請求項3記載のものにおいて、前記室内機
    に室内冷媒流量調整弁を備え、前記冷房能力が前記目標
    冷房能力となるように前記室内冷媒流量調整弁の開度を
    制御することを特徴とする多室空気調和機。
  8. 【請求項8】請求項4記載のものにおいて、前記室内機
    に室内冷媒流量調整弁を備え、前記暖房能力が前記目標
    暖房能力となるように前記室内冷媒流量調整弁の開度を
    制御することを特徴とする多室空気調和機。
  9. 【請求項9】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた室
    外機に、室内熱交換器、室内ファン、室内冷媒流量調整
    弁と吸い込み空気温度および吹き出し空気温度の検出手
    段とを備えた複数台の室内機を液配管およびガス配管で
    接続して冷凍サイクルを構成した多室空気調和機におい
    て、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    とから暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    暖房能力を定める手段と、 前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合計値とな
    るように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段
    と、 前記暖房能力が前記目標暖房能力となるように室内冷媒
    流量調整弁の開度を制御する手段と、 前記可変容量圧縮機の吐出圧力が所定の値以下のとき室
    内冷媒流量調整弁の最大開度を全開閉度より小さくする
    手段と を備えたことを特徴とする多室空気調和機。
  10. 【請求項10】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた
    室外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温
    度および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台
    の室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイク
    ルを構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    とから暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    暖房能力を定める手段と、 前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合計値とな
    るように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段
    と、 前記暖房能力が前記目標暖房能力となるように室内冷媒
    流量調整弁の開度を制御する手段と、 前記可変容量圧縮機の吐出圧力が15ないし20kg/cm2以下
    となったときOFFする圧力スイッチと、 を備え、前記圧力スイッチがOFFしたとき室内冷媒流量
    調整弁の最大開度を(全開開度×0.5)とすることを特
    徴とする多室空気調和機。
  11. 【請求項11】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた
    室外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温
    度および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台
    の室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイク
    ルを構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    とから暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    暖房能力を定める手段と、 前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合計値とな
    るように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段
    と、 前記暖房能力が前記目標暖房能力となるように室内冷媒
    流量調整弁の開度を制御する手段と、 前記吸い込み空気温度が所定の値以下のとき室内冷媒流
    量調整弁の最大開度を全開開度より小さくする手段と を備えたことを特徴とする多室空気調和機。
  12. 【請求項12】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた
    室外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温
    度および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台
    の室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイク
    ルを構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    とから暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    暖房能力を定める手段と、 前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合計値とな
    るように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段
    と、 前記暖房能力が前記目標暖房能力となるように室内冷媒
    流量調整弁の開度を制御する手段と、 を備え、前記吸い込み空気温度が20ないし25℃以下のと
    き室内冷媒流量調整弁の最大開度を(全開開度×0.5)
    とすることを特徴とする多室空気調和機。
  13. 【請求項13】請求項1ないし3に記載のいずれかのも
    のにおいて、前記冷房能力を吹き出し空気温度の温度分
    布の補正係数と、室内風量係数とで補正して求めること
    を特徴とする多室空気調和機。
  14. 【請求項14】請求項1,4,6に記載のいずれかのものに
    おいて、前記暖房能力を吹き出し空気温度の温度分布の
    補正係数と、室内風量係数とで補正して求めることを特
    徴とする多室空気調和機。
  15. 【請求項15】可変容量圧縮機、室外熱交換器を備えた
    室外機に、室内熱交換器、室内ファンと吸い込み空気温
    度および吹き出し空気温度の検出手段とを備えた複数台
    の室内機を液配管およびガス配管で接続して冷凍サイク
    ルを構成した多室空気調和機において、 室内機の吸い込み空気温度と吹き出し空気温度との温度
    差と、前記室内機の風量と、空気の密度と、空気の比熱
    とから暖房能力を求める手段と、 前記吸い込み空気温度と室温設定値との差によって目標
    暖房能力を定める手段と 前記暖房能力の合計値が前記目標暖房能力の合計値とな
    るように前記可変容量圧縮機の運転容量を制御する手段
    と、 を備え、暖房運転時、前記室内機の室内冷媒流量調整弁
    の開度を室外冷媒流量調整弁の開度に応じて変化させる
    ことを特徴とする多室空気調和機。
  16. 【請求項16】請求項15に記載のものにおいて、 前記室外冷媒流量調整弁の開度が(0.5×全開開度)以
    下のときは、前記室内冷媒流量調整弁の最小開度を(0.
    1×全開開度)とし、 前記室外冷媒流量調整弁の開度が(0.8×全開開度)以
    上のときは、前記室内冷媒流量調整弁の最小開度を(0.
    4×全開開度)とし、 前記室外冷媒流量調整弁の開度が(0.5×全開開度)か
    ら(0.8×全開開度)の間は、前記室内冷媒流量調整弁
    の最小開度を(0.1×全開開度)から(0.4×全開開度)
    までの値で前記室外冷媒流量調整弁の開度に比例した値
    とすることを特徴とする多室空気調和機。
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