JP3197230B2 - ビレット連続鋳造機及び鋳造方法 - Google Patents

ビレット連続鋳造機及び鋳造方法

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状のモールドに
溶湯を連続的に注入して凝固させ、断面形状が正方形又
は長方形の鋳片を連続的に鋳造するビレット連続鋳造機
及び鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のビレット連続鋳造機の一
例を示す説明図である。
【0003】同図に示すように、モールド100内へ溶
湯ノズル101から溶湯(溶鋼)が注入されると、モー
ルド100の外側に多数配置されたスプレーノズル10
2から冷却水が噴射されてモールド100が冷却され
る。そして、モールド100内の溶湯が次第に下方へ移
動しながら周辺部が凝固されて、鋳片103がモールド
100外に連続的に鋳造・排出される。
【0004】尚、前記冷却水は、冷却水入口104から
ジャケット105内へ図示しないポンプ等によって供給
され、ジャケット105内を流れる流水によってモール
ド100周辺を冷却したり、上記の如くスプレーノズル
102から噴射されてモールド100を冷却した後、冷
却水出口106から排水される。
【0005】また、モールド100は断面が正方形状の
筒状であって、モールド上部の溶湯入口からモールド下
部の鋳片出口まで直線のテーパ(傾斜)が付与されてお
り、そのテーパ値は1%以下で、0.6〜0.8%が一
般的に採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のビレット連続鋳造機では、モールド100にテーパを
設定すると共に、モールドに対する冷却手段を配置し、
冷却速度を適宜に組み合わせた運転を行っている。
【0007】ところが、従来のビレット連続鋳造機にあ
っては、モールド100のテーパが比較的小さいことか
ら、低速鋳造の場合はさほど問題はないが、高速鋳造
(3m/min以上)を行う場合は、モールド下部のコ
ーナー部にモールド100と鋳片103との間にエアギ
ャップ(モールド内で凝固殻の成長が不均一になって生
じるモールドと凝固殻との間の空隙で、モールド下部の
コーナー部で顕著に生じる)が生じ、また鋳片コーナー
部より10数mmの位置で凝固遅れ部が生じ、品質が著
しく低下するので、到底対応できないという問題点があ
った。即ち、前記エアギャップの発生で鋳片103の冷
却が不均一となり、鋳片103の変形、クラック、組織
不良等を招来すると共に、前記凝固遅れ部の発生で菱形
変形やブレークアウトを招来するのである。
【0008】そこで、本発明の目的は、高品質の高速鋳
造が可能なビレット連続鋳造機及び鋳造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係るビレット連続鋳造機は、筒状モールド
の外壁を冷却する冷却手段と、モールド外に配置されモ
ールド内の注湯流を減速させる電磁ブレーキと、モール
ド内の湯面を検出して制御する湯面検出手段とを具え、
前記モールドの方形状下部のコーナー部に切欠き部を形
成し、同切欠き部へ直接冷却液を噴射する冷却液噴射手
段を設けると共に、前記モールドの方形状下部の非切欠
き部に前記溶湯静圧に相当する押圧力を付与してモール
ド内方へ押圧する弾性押圧手段を設け、冷却されたモー
ルドに溶湯を連続的に注入して凝固させ、断面が方形状
の鋳片を連続的に鋳造することを特徴とする。
【0010】また、前記筒状モールドの上部にテーパー
部を具えたことを特徴とする。
【0011】また、前記筒状モールドが鋳片引き方向に
円弧状に曲げられていることを特徴とする。
【0012】また、前記湯面検出手段が、X線又はγ線
方式のレベルセンサーであって、前記筒状モールドの略
対角線上に発信部と受信部とを配設し、溶湯ノズルから
モールド内への注湯流に影響されない位置で湯面を検出
するように構成してなることを特徴とする。
【0013】また、前記湯面検出手段からの湯面信号に
基づいてピンチロールによる鋳片引抜き速度を制御する
制御手段を備えることを特徴とする。
【0014】本発明に係るビレット連続鋳造方法は、下
部コーナー部に切欠き部を形成する筒状の水冷モールド
に溶湯を注入し、湯面検出手段よりの湯面信号がモール
ドの所定レベル値に達した時にモールド内のダミーバー
を引き抜き、モールド内の注湯流に電磁ブレーキを付与
しながら鋳造を開始し、前記湯面信号がモールドの所定
レベル範囲値より下回った時にピンチロールによる鋳片
引抜き速度を減速し、前記湯面信号がモールドの所定レ
ベル範囲値より上回った時に前記鋳片引抜き速度を増速
することで連続的に鋳造を行うことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るビレット連続
鋳造機及び鋳造方法を実施例により図面を用いて詳細に
説明する。
【0016】<第1実施例> <構成>図1は本発明の第1実施例を示すビレット連続
鋳造機の断面図、図2は図1のII−II矢視図、図3は図
1のモールドの斜視図、図4は湯面検出手段を示す平面
図、図5は図4の湯面検出手段の一部断面正面図であ
る。
【0017】図1に示すように、溶湯ノズル1から溶湯
(鋼等の溶融金属)が連続して注入されるモールド2
は、冷却手段を構成するジャケット3内に配置され、冷
却水入口4及び冷却水出口5を介してジャケット3内に
循環・供給される冷却水6で冷却されるようになってい
る。
【0018】前記モールド2は、ピンチロール7による
鋳片8の引抜き方向に円弧状に曲げられた、断面が方形
状(正方形又は長方形)の筒状に形成されると共に、そ
の方形状下部の4箇所のコーナー部には、図3に示すよ
うに、所定の長さ及び幅寸法を有した切欠き部2aが形
成されている。
【0019】そして、図2に示すように、前記各切欠き
部2aに対向してモールド2内の溶湯へ冷却水を直接噴
射するスプレーノズル(冷却液噴射手段)9が配置され
ると共に、前記方形状下部の各非切欠き部2bを前記溶
湯静圧に相当する押圧力でモールド内方へ押圧する押圧
手段10が設けられる。
【0020】前記押圧手段10は、バネ又はエアシリン
ダー等によって押圧棒等が付勢されるよう構成され、鋳
片8が異常に膨らんだ時には、前記各非切欠き部2bの
逃げを許容して鋳片8の引抜きを可能にしている。
【0021】また、前記ジャケット3の外部には、モー
ルド2内の注湯流を減速させる電磁ブレーキ11と、モ
ールド2内の湯面(メニスカス)12を検出するX線
(又はγ線)方式のレベルセンサー(湯面検出手段)1
3が配置される。
【0022】前記電磁ブレーキ11は、注湯流に対して
磁界が直交するように働くことで注湯流を減速させるも
ので、図4に示すように、ジャケット3の外周4箇所に
配置される。
【0023】前記レベルセンサー13は、その発信部1
3aからモールド2内の溶湯の湯面12へ向けてX線
(又はγ線)が発信されると受信部13bによって湯面
12のレベル映像が受信されて湯面位置が検出されるも
ので、図4に示すように、電磁ブレーキ11が配置され
ていない空間を利用して、即ち、ジャケット3(モール
ド2)の略対角線上に、発信部13aと受信部13bが
置かれると共に、溶湯ノズル1からモールド2内への注
湯流の影響を受けない位置(つまり湯面位置のことで、
この位置で溶湯のある部分とない部分をセンシングして
湯面の正しい位置を計測できる)で湯面12を検出する
ようになっている。また、発信部13aと受信部13b
は、図5に示すように、基準湯面12aを挟んで湯面の
変動範囲が検出できる高さ位置でかつ電磁ブレーキ11
の干渉を受けない位置に配置されている。
【0024】前記受信部13bで検出された湯面信号は
レベルコントローラ(制御手段)14に入力される。そ
して、このレベルコントローラ14は前記湯面信号に基
づいてピンチロール7の鋳片引抜き速度を可変制御し、
湯面12が常に所定のレベル範囲値になるようにフィー
ドバック制御している。
【0025】即ち、前記湯面信号がモールド2の所定レ
ベル範囲値より下回った時にピンチロール7による鋳片
引抜き速度を減速し、前記湯面信号がモールド2の所定
レベル範囲値より上回った時に前記鋳片引抜き速度を増
速することで、湯面12が常に所定のレベル範囲値に保
持されるのである。
【0026】尚、図1中15はモールド2の鋳片出口か
ら排出された鋳片8を円弧状にガイドしながらピンチロ
ール7に送給するガイドローラで、16は冷却水スプレ
ーである。また、前記電磁ブレーキ11及びレベルセン
サー13は、自己冷却用の冷却水通水設備を備えると好
適である。また、前記鋳片出口には、鋳造開始に先立っ
て、湯止めと鋳片引抜きの際のガイドとなる図示しない
ダミーバーが差し込まれる。
【0027】<作用・効果>上記のようなビレット連続
鋳造機は、概ね下記の要領で操作される。 鋳造開始準備が済む(モールド2内へダミーバー,
冷材セット、ジャケット3及びスプレーノズル9への冷
却水通水等)。 レベルセンサー13をオンする。 溶湯ノズル1から溶湯をモールド2内へ注入する。 レベルセンサー13で基準湯面12aを検出した
ら、ダミーバーを引き抜きモールド2の振動を開始す
る。 ダミーバーがモールド2を出た時点で、電磁ブレー
キ11に通電する。 各装置は設定値で操業され、鋳片8が連続して鋳造
される。
【0028】鋳造終了時は、 溶湯の注入が停止される。 電磁ブレーキ11の通電が停止される。 レベルセンサー13がオフされる。 鋳片8がモールド2を出た後、モールド2の振動,
ジャケット3及びスプレーノズル9への冷却水通水を停
止する。
【0029】そして、本実施例のビレット連続鋳造機に
よれば、モールド2内に溶湯が連続して注入されると、
電磁ブレーキ11によって、モールド2内の注湯流が減
速されるようになっている。これにより、鋳片8のモー
ルド接触面全周に亙り凝固膜厚さが均一になるので、特
に高速鋳造下における鋳片8の品質が向上する。因み
に、電磁ブレーキ11が無い場合は、初期凝固膜厚さが
局部的に薄くなり、更に凝固が進むに伴い鋳片8の曲が
り等が発生し、鋳片8の品質を一定に保てなくなる。
尚、前記電磁ブレーキ11の出力は一定であり、中心磁
束密度;0.2T(テラス)以上,周波数;2.5ヘルツ
以下であるが、モールド形状によって設定値は適宜変更
される。
【0030】また、本実施例では、モールド下部のコー
ナー部に形成された切欠き部2aへスプレーノズル9か
ら冷却水が噴射され、鋳片8のコーナー部が直接冷却さ
れるようになっている。これにより、鋳片8のコーナー
部の冷却が早められ、同部位における凝固シェルの成長
が促進されるので、高速鋳造時の鋳片コーナー部近傍で
の凝固遅れが解消される。
【0031】加えて、モールド下部の非切欠き部2b
が、押圧手段10によって溶湯静圧と同程度の押圧力で
モールド2内方へ押圧されるようになっている。これに
より、鋳片サイズの膨張とエアギャップの発生が回避さ
れ、鋳片8の品質が向上される。
【0032】また、モールド2内の湯面12のレベル
は、鋳片8の鋳造速度(ピンチロール7による鋳片引抜
き速度)によって変動するので、この変動量をX線(又
はγ線)方式のレベルセンサー13で検出するようにな
っている。即ち、発信部13aからモールド2内の湯面
12へ向けてX線(又はγ線)が発信されると受信部1
3bによって湯面12のレベル映像が受信されて湯面位
置が検出され、この検出信号がレベルコントローラ14
により前述したように鋳片8の鋳造速度にフィードバッ
クされるのである。
【0033】これにより、モールド2内の湯面が常に所
定レベル範囲値に保たれるので、モールド2を介しての
溶湯の冷却作用が適正なものとなり、高速に高品質の鋳
片鋳造が連続的に安定して行い得る。
【0034】また、湯面12を検出するレベルセンサー
13がモールド2の略対角線位置で、注湯流に影響され
ない位置に配設されているので、湯面12を正しく検出
することができる。しかも、X線(又はγ線)方式のレ
ベルセンサー12を用いているため、検出の時間遅れが
小さく応答性が早い。
【0035】また、本実施例では、モールド2がピンチ
ロール7による鋳片8の引抜き方向に円弧状に曲げられ
ているので、鋳片8を最初から曲げた状態で下方に引き
出すことができ、これによって、ガイドローラ15で鋳
片8を曲げる際の応力を減少させられると共に、連続鋳
造機自体の高さを低くできる。
【0036】このようにして、モールド2内の溶湯が次
第に下方へ移動しながら周辺部が凝固されて均一な厚さ
の凝固シェルができ、鋳片8が鋳片出口から連続的に鋳
造され取り出されるようになっている。
【0037】<実験例>実験例を以下に示す。 モールド(2) ;銅製(150□×長さ1100mm) 切欠き部(2a) ;モールドのコーナ下部より300mm×幅30mm スプレーノズル(9) の水量 ;150l/min 鋳造速度 ;5m/min モールド振動数 ;300cycle/min、振幅±3mm レベル計 ;X線方式レベルセンサー(12) 電磁ブレーキ(11);磁束密度2000ガウス、周波数1Hz、 2相(位相差;90°)通電 鋳片(8) ; 炭素鋼(0.2%C) この条件での実験によると、従前の鋳造速度(3m/m
in)よりも早く、鋳造速度が5m/minで安定して
連続鋳造できることが確認され、モールド2から取り出
された鋳片8にも割れ等の有害欠陥は認められず、高速
鋳造が可能となった。
【0038】<第2実施例>図6は本発明の第2実施例
を示すビレット連続鋳造機の断面図である。
【0039】これは、第1実施例におけるスプレーノズ
ル9をモールド2全体の冷却用に使用すると共に、モー
ルド2の上部にテーパ値の異なる二つのテーパ部2c,
2dを設けた例であり、その他の構成は第1実施例と同
様である。
【0040】この実施例によれば、二つのテーパ部2
c,2dのテーパ値を溶湯の凝固速度に合わせると共に
下段のテーパ部2dのテーパ値が常に小さくなるよう設
定することで、溶湯が下方の鋳片出口へスムーズに移動
し、モールド2と鋳片8との間のエアギャップ量が減少
し、鋳片8の冷却速度が均一化できるという利点があ
る。その他の作用・効果は第1実施例と同様である。
【0041】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、モールドの形状変更
や冷却手段の変更等各種変更が可能であることは言うま
でもない。
【0042】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、筒状モー
ルドの外壁を冷却する冷却手段と、モールド外に配置さ
れモールド内の注湯流を減速させる電磁ブレーキと、モ
ールド内の湯面を検出して制御する湯面検出手段とを具
え、前記モールドの方形状下部のコーナー部に切欠き部
を形成し、同切欠き部へ直接冷却液を噴射する冷却液噴
射手段を設けると共に、前記モールドの方形状下部の非
切欠き部に前記溶湯静圧に相当する押圧力を付与してモ
ールド内方へ押圧する弾性押圧手段を設け、冷却された
モールドに溶湯を連続的に注入して凝固させ、断面が方
形状の鋳片を連続的に鋳造するようにしたので、高速
鋳造に伴い高速化する溶湯ノズルからの注湯流が電磁ブ
レーキによって減速され、湯面変動及び鋳片の再溶解に
伴う変形が防止される鋳片コーナー部は鋳片の凝固収
縮によってモールドとの間に隙間が生じ、冷却不足とな
り、鋳片が薄くなり、ブレークアウトあるいは変形が特
に高速鋳造時生じやすくなるが、これはモールドを切り
欠き、鋳片コーナー部を早期にスプレー水にて冷却する
ことによって防止できるモールド下部コーナー部を切
き欠き、外側より鋳片と常に接触させることで、高速鋳
造時薄くなる傾向にある鋳片の厚さを厚くすることがで
きる等で、高品質の高速鋳造が可能なビレット連続鋳造
機が実現できる。
【0043】また、前記筒状モールドの上部にテーパー
部を具えたので、溶湯を下方の鋳片出口へ凝固速度に応
じてスムーズに移動させられ、モールドと鋳片との間の
エアギャップ量が減少し、鋳片の冷却速度が均一化でき
る。
【0044】また、前記筒状モールドが鋳片引き方向に
円弧状に曲げられているので、鋳片を最初から曲げた状
態で下方に引き出すことができ、これによって、ガイド
ローラで鋳片を曲げる際の応力を減少させられると共
に、連続鋳造機自体の高さを低くできる。
【0045】また、前記湯面検出手段が、X線又はγ線
方式のレベルセンサーであって、前記筒状モールドの略
対角線上に発信部と受信部とを配設し、溶湯ノズルから
モールド内への注湯流に影響されない位置で湯面を検出
するように構成しているので、湯面変動に対する応答性
が速く、従来の約1/10程度の応答遅れで湯面レベル
制御が可能となり、従来よりも高速鋳造が可能となる。
【0046】また、前記湯面検出手段からの湯面信号に
基づいてピンチロールによる鋳片引抜き速度を制御する
制御手段を備えるので、モールド内の湯面が常に所定レ
ベル範囲値に保たれるので、モールドを介しての溶湯の
冷却作用が適正なものとなり、高速に高品質の鋳片鋳造
が連続的に安定して行い得る。
【0047】本発明に係るビレット連続鋳造方法は、下
部コーナー部に切欠き部を形成する筒状の水冷モールド
に溶湯を注入し、湯面検出手段よりの湯面信号がモール
ドの所定レベル値に達した時にモールド内のダミーバー
を引き抜き、モールド内の注湯流に電磁ブレーキを付与
しながら鋳造を開始し、前記湯面信号がモールドの所定
レベル範囲値より下回った時にピンチロールによる鋳片
引抜き速度を減速し、前記湯面信号がモールドの所定レ
ベル範囲値より上回った時に前記鋳片引抜き速度を増速
することで連続的に鋳造を行うので、モールド内の湯面
が常に所定レベル範囲値に保たれるので、モールドを介
しての溶湯の冷却作用が適正なものとなり、高速に高品
質の鋳片鋳造が連続的に安定して行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すビレット連続鋳造機
の断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のモールドの斜視図である。
【図4】本発明の湯面検出手段を示す平面図である。
【図5】図4の湯面検出手段の一部断面正面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すビレット連続鋳造機
の要部断面図である。
【図7】従来のビレット連続鋳造機の一例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 溶湯ノズル 2 モールド 3 ジャケット 4 冷却水入口 5 冷却水出口 6 冷却水 7 ピンチロール 8 鋳片 9 スプレーノズル 10 押圧手段 11 電磁ブレーキ 12 湯面 13 レベルセンサー 13a 発信部 13b 受信部 14 レベルコントローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22D 11/18 B22D 11/18 C 11/20 11/20 A (56)参考文献 特開 平9−108783(JP,A) 特開 平8−187551(JP,A) 特開 昭51−151628(JP,A) 特開 昭53−125932(JP,A) 特開 昭53−183749(JP,A) 特開 昭57−79046(JP,A) 特開 昭50−71521(JP,A) 特開 昭49−69513(JP,A) 特開 平4−319044(JP,A) 特開 昭50−21936(JP,A) 特開 平7−88598(JP,A) 特開 平1−150436(JP,A) 特開 平8−267208(JP,A) 特開 平5−285617(JP,A) 特開 平9−29403(JP,A) 特表 昭61−501440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/055 B22D 11/04 311 B22D 11/124 B22D 11/16 104 B22D 11/18 B22D 11/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状モールドの外壁を冷却する冷却手段
    と、モールド外に配置されモールド内の注湯流を減速さ
    せる電磁ブレーキと、モールド内の湯面を検出して制御
    する湯面検出手段とを具え、前記モールドの方形状下部
    のコーナー部に切欠き部を形成し、同切欠き部へ直接冷
    却液を噴射する冷却液噴射手段を設けると共に、前記モ
    ールドの方形状下部の非切欠き部に前記溶湯静圧に相当
    する押圧力を付与してモールド内方へ押圧する弾性押圧
    手段を設け、冷却されたモールドに溶湯を連続的に注入
    して凝固させ、断面が方形状の鋳片を連続的に鋳造する
    ことを特徴とするビレット連続鋳造機。
  2. 【請求項2】 前記筒状モールドの上部にテーパー部を
    具えたことを特徴とする請求項1記載のビレット連続鋳
    造機。
  3. 【請求項3】 前記筒状モールドが鋳片引き方向に円弧
    状に曲げられていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のビレット連続鋳造機。
  4. 【請求項4】 前記湯面検出手段が、X線又はγ線方式
    のレベルセンサーであって、前記筒状モールドの略対角
    線上に発信部と受信部とを配設し、溶湯ノズルからモー
    ルド内への注湯流に影響されない位置で湯面を検出する
    ように構成してなることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載のビレット連続鋳造機。
  5. 【請求項5】 前記湯面検出手段からの湯面信号に基づ
    いてピンチロールによる鋳片引抜き速度を制御する制御
    手段を備えることを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載のビレット連続鋳造機。
  6. 【請求項6】 下部コーナー部に切欠き部を形成する筒
    状の水冷モールドに溶湯を注入し、湯面検出手段よりの
    湯面信号がモールドの所定レベル値に達した時にモール
    ド内のダミーバーを引き抜き、モールド内の注湯流に電
    磁ブレーキを付与しながら鋳造を開始し、前記湯面信号
    がモールドの所定レベル範囲値より下回った時にピンチ
    ロールによる鋳片引抜き速度を減速し、前記湯面信号が
    モールドの所定レベル範囲値より上回った時に前記鋳片
    引抜き速度を増速することで連続的に鋳造を行うことを
    特徴とするビレット連続鋳造方法。
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