JP3196530B2 - 閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造 - Google Patents
閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造Info
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- column
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁をボ
ルトにより接合する場合の仕口構造に関する。
ルトにより接合する場合の仕口構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁を接合する
場合、接合部の剛性、圧縮耐力、曲げ耐力を増大させる
ために、従来から加工性、施工性、経済性等の面から種
々な方法が研究実用化されてきた。例えば梁を接合しよ
うとする部位で柱を一旦切断し、柱内部に補強のダイア
フラムを溶接し再び柱を組み立てる通しダイアフラム形
式、柱は切断せず、梁を接合しょうとする部位に例えば
エレクトロスラグ溶接等特殊な技術を応用して柱の内部
をダイアフラムで補強する内ダイアフラム形式、或いは
柱は切断せず、柱に梁を接合する部位に、外部から平板
状の外ダイアフラムを溶接して柱と梁の接合部を形成す
る外ダイアフラム形式等が代表的な例である。
場合、接合部の剛性、圧縮耐力、曲げ耐力を増大させる
ために、従来から加工性、施工性、経済性等の面から種
々な方法が研究実用化されてきた。例えば梁を接合しよ
うとする部位で柱を一旦切断し、柱内部に補強のダイア
フラムを溶接し再び柱を組み立てる通しダイアフラム形
式、柱は切断せず、梁を接合しょうとする部位に例えば
エレクトロスラグ溶接等特殊な技術を応用して柱の内部
をダイアフラムで補強する内ダイアフラム形式、或いは
柱は切断せず、柱に梁を接合する部位に、外部から平板
状の外ダイアフラムを溶接して柱と梁の接合部を形成す
る外ダイアフラム形式等が代表的な例である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の通しダイ
アフラム形式では、一旦柱を切断した後、再び組み立て
るので、組み立て精度を確保するのに特殊な技量を要
し、施工が容易でない。内ダイアフラム形式も、特殊な
溶接技術を要し、設備が大掛かりとなり前記同様施工は
容易でない。又外ダイアフラム形式では、柱の外側に平
板状の大きなダイアフラムを要し、不経済であると同時
に該ダイアフラムが床スラブの鉄筋と甚だしく干渉する
という不都合を生ずることがある。
アフラム形式では、一旦柱を切断した後、再び組み立て
るので、組み立て精度を確保するのに特殊な技量を要
し、施工が容易でない。内ダイアフラム形式も、特殊な
溶接技術を要し、設備が大掛かりとなり前記同様施工は
容易でない。又外ダイアフラム形式では、柱の外側に平
板状の大きなダイアフラムを要し、不経済であると同時
に該ダイアフラムが床スラブの鉄筋と甚だしく干渉する
という不都合を生ずることがある。
【０００４】従って、梁を接合しようとする部位の柱
に、スプリットティーを積重しボルトで、柱に梁を接合
することが試みられるが、一般には、閉鎖型断面をした
柱は内部が空洞であるため、ボルトで接合しただけでは
前記柱の断面形状が変化し、剛性、耐力とも劣下する。
に、スプリットティーを積重しボルトで、柱に梁を接合
することが試みられるが、一般には、閉鎖型断面をした
柱は内部が空洞であるため、ボルトで接合しただけでは
前記柱の断面形状が変化し、剛性、耐力とも劣下する。
【０００５】そこで本発明では、閉鎖型断面をした柱の
外側から補強のためスプリットティーを挟むように外リ
ブを溶接するか、リブ付アングル部材を挟んで、鉄骨梁
のフランジとウエブをスプリットティーに溶接して、ワ
ンサイドボルトで閉鎖型断面の鉄骨柱に取着し柱の断面
形状が変化しないと同時に剛性も耐力も確保される閉鎖
型断面の柱と梁の仕口構造を提供する。
外側から補強のためスプリットティーを挟むように外リ
ブを溶接するか、リブ付アングル部材を挟んで、鉄骨梁
のフランジとウエブをスプリットティーに溶接して、ワ
ンサイドボルトで閉鎖型断面の鉄骨柱に取着し柱の断面
形状が変化しないと同時に剛性も耐力も確保される閉鎖
型断面の柱と梁の仕口構造を提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】閉鎖型断面をした鉄骨柱
の、鉄骨梁のフランジを接合する部位に補強手段を持
ち、スプリットティーに鉄骨梁のフランジとウエブを溶
接したものを、鉄骨柱にボルトで接合してなることを特
徴とした閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造を主旨
とする。
の、鉄骨梁のフランジを接合する部位に補強手段を持
ち、スプリットティーに鉄骨梁のフランジとウエブを溶
接したものを、鉄骨柱にボルトで接合してなることを特
徴とした閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造を主旨
とする。
【０００７】従って、具体的には次のような構造とす
る。
る。
【０００８】（イ）閉鎖型断面をした鉄骨柱１の外周を
取り囲むような２枚１組の外リブ３を、接合しようとす
る鉄骨梁２の上下フランジの部位に２組溶接し、スプリ
ットティー４にフランジとウエブを溶接した鉄骨梁２の
該スプリットティー４を、前記外リブ３の間に挟むよう
に挿入し、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着し
て仕口を構成する。
取り囲むような２枚１組の外リブ３を、接合しようとす
る鉄骨梁２の上下フランジの部位に２組溶接し、スプリ
ットティー４にフランジとウエブを溶接した鉄骨梁２の
該スプリットティー４を、前記外リブ３の間に挟むよう
に挿入し、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着し
て仕口を構成する。
【０００９】（ロ）閉鎖型断面をした鉄骨柱１の外周を
取り囲むような上下２組の半割れのリブ付きアングル部
材６を、接合しようとする鉄骨梁２の上下フランジの部
位に当接し、スプリットティー４にフランジとウエブを
溶接した鉄骨梁２の該スプリットティー４を、前記半割
れのリブ付アングル部材６の上下のリブ６ｂと、前記ス
プリットティー４を挟む横方向のリブ６ｃの間に挿入
し、該スプリットティー４と前記半割れのリブ付アング
ル部材６を、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着
して仕口を構成する。
取り囲むような上下２組の半割れのリブ付きアングル部
材６を、接合しようとする鉄骨梁２の上下フランジの部
位に当接し、スプリットティー４にフランジとウエブを
溶接した鉄骨梁２の該スプリットティー４を、前記半割
れのリブ付アングル部材６の上下のリブ６ｂと、前記ス
プリットティー４を挟む横方向のリブ６ｃの間に挿入
し、該スプリットティー４と前記半割れのリブ付アング
ル部材６を、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着
して仕口を構成する。
【００１０】
【実施例】以下図面によって、本発明の詳細を説明す
る。
る。
【００１１】図１は、外リブ方式の仕口を示す平面図で
ある。
ある。
【００１２】閉鎖型断面をした鉄骨柱１の外周を取り囲
むような２枚１組の外リブ３を、接合しようとする鉄骨
梁２の上下フランジの部位に２組溶接し、スプリットテ
ィー４にフランジとウエブを溶接した鉄骨梁２の該スプ
リットティー４を、前記外リブ３の間に縦に挟むように
挿入し、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着して
仕口を構成する。
むような２枚１組の外リブ３を、接合しようとする鉄骨
梁２の上下フランジの部位に２組溶接し、スプリットテ
ィー４にフランジとウエブを溶接した鉄骨梁２の該スプ
リットティー４を、前記外リブ３の間に縦に挟むように
挿入し、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着して
仕口を構成する。
【００１３】図２は、図１の立面図である。又図３は鉄
骨柱１の全周に外リブ３を取着した鉄骨柱１の横断面図
である。鉄骨柱１の全周に取着した外リブ３が鉄骨柱１
の剛性、耐力を確保する。
骨柱１の全周に外リブ３を取着した鉄骨柱１の横断面図
である。鉄骨柱１の全周に取着した外リブ３が鉄骨柱１
の剛性、耐力を確保する。
【００１４】図４は、図１の外リブ３の代わりに、アン
グル部材６を取着して仕口を構成した平面図である。
グル部材６を取着して仕口を構成した平面図である。
【００１５】閉鎖型断面をした鉄骨柱１の外周を取り囲
むような上下２組の半割れのリブ付きアングル部材６
を、接合しようとする鉄骨梁２の上下フランジの部位に
当接し、スプリットティー４にフランジとウエブを溶接
した鉄骨梁２の該スプリットティー４を、前記半割れの
リブ付アングル部材６の上下のリブ６ｂと、前記スプリ
ットティー４を挟む横方向のリブ６ｃの間に挿入し、該
スプリットティー４と前記半割れのリブ付アングル部材
６を、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着して仕
口を構成する。
むような上下２組の半割れのリブ付きアングル部材６
を、接合しようとする鉄骨梁２の上下フランジの部位に
当接し、スプリットティー４にフランジとウエブを溶接
した鉄骨梁２の該スプリットティー４を、前記半割れの
リブ付アングル部材６の上下のリブ６ｂと、前記スプリ
ットティー４を挟む横方向のリブ６ｃの間に挿入し、該
スプリットティー４と前記半割れのリブ付アングル部材
６を、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着して仕
口を構成する。
【００１６】図５は図４の立面図である。図６（ａ）は
アングル部材６の平面図であり、（ｂ）は立面図であ
る。
アングル部材６の平面図であり、（ｂ）は立面図であ
る。
【００１７】以上述べた実施例では、いづれも仕口部の
剛性と耐力を増すため閉鎖型断面の鉄骨柱１の内部にコ
ンクリートを充填する場合であるが、コンクリートを充
填しても充填性は良好である。
剛性と耐力を増すため閉鎖型断面の鉄骨柱１の内部にコ
ンクリートを充填する場合であるが、コンクリートを充
填しても充填性は良好である。
【００１８】
【発明の効果】この発明の効果は、次の通りである。
【００１９】鉄骨柱の周りに取着した、リブ、リブ付ア
ングル材は、鉄骨梁を接合した場合の、柱断面形状の変
形を防止し鉄骨梁からの応力を円滑に鉄骨柱に伝達する
効果がある。
ングル材は、鉄骨梁を接合した場合の、柱断面形状の変
形を防止し鉄骨梁からの応力を円滑に鉄骨柱に伝達する
効果がある。
【００２０】従って従来のような、通しダイアフラム形
式、内ダイアフラム形式、外ダイアフラム形式等の仕口
構造に比較して、施工が容易であり、かつ経済的であ
る。
式、内ダイアフラム形式、外ダイアフラム形式等の仕口
構造に比較して、施工が容易であり、かつ経済的であ
る。
【図１】外リブ方式の仕口を示す平面図である。
【図２】図１の立面図である。
【図３】鉄骨柱１の全周に外リブ３を取着した鉄骨柱１
の横断面図である。
の横断面図である。
【図４】図１の外リブ３の代わりに、リブ付アングル部
材６を取着して仕口を構成した平面図である。
材６を取着して仕口を構成した平面図である。
【図５】図５は図４の立面図である。
【図６】（ａ）はリブ付アングル部材６の平面図であ
り、（ｂ）は立面図である。
り、（ｂ）は立面図である。
１・・・閉鎖型の鉄骨柱、２・・・鉄骨梁、３・・・外
リブ、４・・・スプリットティー、５・・・ワンサイド
ボルト、６・・・アングル部材、６・・・リブ付アング
ル部材、６ｂ・・・リブ、６ｃ・・・リブ。
リブ、４・・・スプリットティー、５・・・ワンサイド
ボルト、６・・・アングル部材、６・・・リブ付アング
ル部材、６ｂ・・・リブ、６ｃ・・・リブ。
Claims (2)
- 【請求項１】 閉鎖型断面をした鉄骨柱１の外周を取り
囲むような２枚１組の外リブ３を、接合しようとする鉄
骨梁２の上下フランジの部位に２組溶接し、スプリット
ティー４にフランジとウエブを溶接した鉄骨梁２の該ス
プリットティー４を、前記外リブ３の間に挟むように挿
入し、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着してな
ることを特徴とする閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口
構造。 - 【請求項２】 閉鎖型断面をした鉄骨柱１の外周を取り
囲むような上下２組の半割れのリブ付きアングル部材６
を、接合しようとする鉄骨梁２の上下フランジの部位に
当接し、スプリットティー４にフランジとウエブを溶接
した鉄骨梁２の該スプリットティー４を、前記半割れの
リブ付アングル部材６の上下のリブ６ｂと、前記スプリ
ットティー４を挟む横方向のリブ６ｃの間に挿入し、該
スプリットティー４と前記半割れのリブ付アングル部材
６を、ワンサイドボルト５で前記鉄骨柱１に取着してな
ることを特徴とする閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26898994A JP3196530B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26898994A JP3196530B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08128109A JPH08128109A (ja) | 1996-05-21 |
| JP3196530B2 true JP3196530B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17466118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26898994A Expired - Fee Related JP3196530B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 閉鎖型断面の鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3196530B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP26898994A patent/JP3196530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08128109A (ja) | 1996-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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