JP3194602B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP3194602B2 JP26607691A JP26607691A JP3194602B2 JP 3194602 B2 JP3194602 B2 JP 3194602B2 JP 26607691 A JP26607691 A JP 26607691A JP 26607691 A JP26607691 A JP 26607691A JP 3194602 B2 JP3194602 B2 JP 3194602B2
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの吸気装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンにおいては、吸入吸気
量の少ない低負荷領域(軽負荷領域を含む)で、混合気の
着火性ないし燃焼性が悪くなるといった問題がある。ま
た、近年、エミッション性能あるいは燃費性能を高める
ために、それほど高出力が要求されない運転領域、例え
ば低負荷領域で混合気をリーンにするようにした、いわ
ゆるリーンバーンエンジンが多用されているが、かかる
リーンバーンエンジンではますます着火性が悪くなって
しまうといった問題がある。
【0003】そこで、シリンダボア中心に対して偏心し
て開口し常時エアを通す第1吸気ポート(以下、これを
Pポートという)と、中・高負荷領域で開かれるポート
開閉弁を備えた第2吸気ポート(以下、これをSポート
という)とを設け、低負荷時にはPポートからのみ燃焼
室にエアを供給する一方、中・高負荷時にはポート開閉
弁を開いて両ポートから燃焼室にエアを供給するように
したエンジンが提案されている(例えば、特開昭59−
54732号公報、特開昭61−218726号公報、
実開昭61−175541号公報、実開昭61−841
35号公報等参照)。このようにP,S両ポートが設けら
れたエンジンにおいては、Pポートのみが開かれる低負
荷時には、燃焼室内にシリンダ円周方向の渦流いわゆる
スワールが生成され、このスワールによって混合気の成
層化が図られ、点火プラグ回りに比較的リッチな混合気
が形成され、混合気の着火性・燃焼性が高められる。ま
た、ポート開閉弁が開かれる中・高負荷時には両ポート
を用いて燃焼室に十分な混合気が供給され、充填効率が
高められ、エンジン出力が高められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにスワールを生成するためのPポートと、吸気充填効
率を確保するためのSポートとが設けられたエンジンに
おいて、ポート開閉弁が開かれ両ポートから燃焼室にエ
アが供給される場合においても、着火性・燃焼性を高め
るためにスワールを生成する方が好ましい場合がある。
しかしながら、P,S両ポートを備えた従来のエンジン
では、Sポートから燃焼室内に流入するエアが、Pポー
トからのエアとはシリンダ円周方向逆向きの流れ、いわ
ゆる逆スワールを生じさせるので、ポート開閉弁開弁時
には、Pポートから流入するエアによって生成されたス
ワールが、Sポートから流入するエアによって打ち消さ
れてしまう。このため、ポート開閉弁開弁時にはスワー
ルを利用した着火性・燃焼性の向上を図ることができな
いといった問題がある。なお、上記の実開昭61−17
5541号公報に開示されたエンジンの吸気装置では、
P,S両ポートを下流部で同一方向に指向させて燃焼室
に開口させ、Sポートによる逆スワールを低減するよう
にはしているものの、ポート開閉弁開弁時に、燃焼室内
に有効にスワールを生成させるまでには至っていない。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされた
ものであって、P,S両ポートを備えたエンジンの吸気
装置において、P,S両ポートが開かれている場合にお
いても、スワールを利用して着火性ないし燃焼性の向上
を図ることができるエンジンの吸気装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、(i)運転時に常時エアを通すPポ
ートと、所定の高吸入空気量域で開かれるポート開閉弁
を備えたSポートとが設けられ、シリンダ軸線方向から
みて、両ポートが、ともにその軸線がカムシャフト軸線
方向一方側に傾斜するようにして配置され、かつSポー
トが、その軸線の延長線がシリンダボアの略中心部に配
置された点火プラグ付近を指向するようにして配置され
ているエンジンの吸気装置において、(ii)P,S両ポ
ートに、夫々下流端近傍のポート湾曲部より上流におい
て略直線状に伸長するストレート部が設けられ、(ii
i)シリンダ軸線方向からみて、カムシャフト軸線に直
交し且つPポート軸線の下流端であるPポートの開口部
中心を通ったPポート側直線と、Pポートストレート部
のPポート軸線とが挟む角度bが、カムシャフト軸線に
直交し且つSポート軸線の下流端であるSポートの開口
部中心を通ったSポート側直線と、Sポートストレート
部のSポート軸線とが挟む角度cに対して小さく設定さ
れ、(iv)P,S両ポートともに、シリンダ軸線方向か
らみて、夫々のポート開口部内に位置するポート下流端
部のポート軸線が、夫々の上記Pポート側直線と上記S
ポート側直線に対してカムシャフト軸線方向一方側に傾
斜するよう延びており、(v)該ストレート部におい
て、シリンダ軸線方向からみて、両ポートの軸線間隔
が、吸気流れ方向下流側ほど小さく設定されていること
を特徴とするエンジンの吸気装置を提供する。
【0006】第2の発明は、第1の発明にかかるエンジ
ンの吸気装置において、シリンダ軸線方向からみて、ス
トレート部におけるPポートとSポートの間隔が、吸気
流れ方向下流側では上流側より小さく設定されているこ
とを特徴とするエンジンの吸気装置を提供する。
【0007】第3の発明は、第2の発明にかかるエンジ
ンの吸気装置において、シリンダ軸線方向からみて、P
ポートが、その下流端近傍のほぼシリンダボア内となる
部分で、カムシャフト軸線方向一方向側への傾斜を強め
られていることを特徴とするエンジンの吸気装置を提供
する。
【0008】第4の発明は、第2または第3の発明にか
かるエンジンの吸気装置において、ポート開閉弁が、略
シリンダ軸線方向に伸長する回転軸まわりに回動可能に
形成され、かつPポート側の周縁部が上流側に変位する
ように回動して開弁されるようになっていることを特徴
とするエンジンの吸気装置を提供する。
【0009】第5の発明は、第4の発明にかかるエンジ
ンの吸気装置において、Pポートに燃料噴射弁が設けら
れ、該燃料噴射弁が、シリンダ軸線方向からみて、その
噴霧中心線がPポートの軸線を斜めに横切ってシリンダ
ボアの略中心部に配置された点火プラグ付近を指向する
ようにして配置されていることを特徴とするエンジンの
吸気装置を提供する。
【0010】第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれ
か1つにかかるエンジンの吸気装置において、Sポート
が、その軸線と、シリンダ軸線と直交する平面とがなす
角度が、該平面とPポートの軸線とがなす角度に対して
大きくなるように形成されたタンブル生成ポートである
ことを特徴とするエンジンの吸気装置を提供する。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
まず、エンジンとその吸気装置の概要を説明する。図2
〜図4に示すように、エンジンEの各シリンダ1(気筒)
においては、基本的には、第1,第2吸気バルブ2,3が
開かれたときに、第1,第2吸気ポート4,5から燃焼室
6内に混合気が吸入され、この混合気がピストン7で圧
縮された後点火プラグ8によって着火・燃焼させられ、
第1,第2排気バルブ9,10が開かれたときに燃焼ガス
が第1,第2排気ポート11,12から排出されるように
なっている。そして、第1吸気ポート4(以下、これを
Pポート4という)に臨んで燃料噴射弁15が設けられ
ている。また、第2吸気ポート5(以下、これをSポー
ト5という)には吸入空気量(エンジン負荷)に応じてこ
れを開閉するSポート開閉弁16(以下、これをS弁1
6という)が設けられている。なお、P,Sポート4,5
の燃焼室6への開口部4a,5aには夫々バルブシート2
1,22が配設され、第1,第2排気ポート11,12の
燃焼室6への開口部11a,12aにも夫々バルブシート
23,24が配設されている。
【0013】燃焼室6の天井面(シリンダヘッド下面部)
には、夫々第1,第2吸気バルブ2,3によって開閉され
るP,Sポート4,5と、夫々第1,第2排気バルブ9,1
0によって開閉される第1,第2排気ポート11,12と
が開口している。ここで、P,Sポート4,5の開口部4
a,5aは夫々シリンダ1の吸気側半部(図2〜図4では左
半部)に配置され、第1,第2排気ポート11,12の開
口部11a,12aは夫々シリンダ1の排気側半部(図2〜
図4では右半部)に配置されている。また、シリンダ1
の中心部より若干排気側となる位置に点火プラグ8が配
置されている。なお、後で説明するようにPポート4は
燃焼室6内にスワールを生成するスワールポートであ
り、Sポート5は燃焼室6内にタンブルを生成するタン
ブルポートである。
【0014】以下、吸気装置の具体的な構成及び作用を
説明する。図1(b)と図2とに示すように、カムシャフ
ト軸線L0(図3参照)方向からみて、すなわち正面立面
図でみれば、Pポート4に、吸気流れ方向上流部におい
て略直線状に伸長するストレート部4bと、下流端近傍
において下方に湾曲する湾曲部4cとが設けられてい
る。同様に、Sポート5にも、ストレート部5bと湾曲
部5cとが設けられている。ここで、Pポートストレー
ト部4bは、その軸線L1と、シリンダ軸線L2に直交す
る平面A1(すなわちシリンダ横断面A1)とが挟む角度
(Pポート傾斜角)が所定値αとなるように配設されてい
る。また、Sポートストレート部5bは、その軸線L3
シリンダ横断面A1とが挟む角度(Sポート傾斜角)が所
定値α'となるように配設されている。
【0015】第1吸気バルブ2は、弁軸部2aと傘部2b
とからなり、その弁軸部2aの軸線L4とシリンダ軸線L
2とが挟む角度(吸気側バルブ挟み角)が所定値θとな
り、かつ傘部2bの下面が燃焼室6の天井面(ペントルー
フ)と平行となるように配置されている。また傘部2b
は、その上面と下面とが挟む角度(バルブ傘角)が所定値
βとなるように形成されている。第1排気バルブ9は、
弁軸部9aと傘部9bとからなり、弁軸部9aの軸線L5
シリンダ軸線L2とが挟む角度(排気側バルブ挟み角)が
所定値θ'となり、かつ傘部9bの下面が燃焼室6の天井
面(ペントルーフ)と平行になるように配置されている。
なお、以下では便宜上、L1とL4とが挟む角度γをポー
ト入射角γ、α'−αをポート角度差ωということがあ
る。
【0016】図5と図6とに示すように、燃焼室6はペ
ントルーフ型に形成され、燃焼室6の天井面37は、排
気側ではシリンダ横断面A1と角度θ"をなすように形成
されている。図5において天井面37は等高線で示され
ている。ここで、第1排気バルブ9の傘部9bの下面も
シリンダ横断面A1と角度θ"をなす。したがって、θ'
とθ"とは等しくなる。なお、かかるペントルーフ型の
燃焼室6では、θ"が比較的小さくなる。また吸気側で
も天井面とシリンダ横断面A1とがなす角度が比較的小
さくなる。このため、吸気弁2,3と排気弁9,10と
は、夫々弁軸部が立つように配置される。
【0017】上記のα,θ,θ'(θ"),βは次の3つの不
等式をすべて満たす範囲内において、所定の好ましい値
に設定されている。 β>θ………………………………………………………………式1 α<θ'(=θ")……………………………………………………式2 α≦θ………………………………………………………………式3 ここで、β>θとするのは、βがθ以下になると、Pポ
ート4から燃焼室6に流入するエアが傘部2bの上面に
衝突して流れ方向を変え、さらに燃焼室6の天井面に衝
突するなどして、エアの流れが乱され、燃焼室6内への
エアの流入速度が低下して、スワールの生成が妨げられ
るからである。しかしながら、βをあまり大きくするの
もまた好ましくない。βを大きくするとPポート4と傘
部2bとの間の空間部すなわちエアの通路断面積が小さ
くなって通気抵抗が増加するからである。スワール比及
び通気抵抗のβに対する特性の一例を、夫々図19(a),
(b)に示す。なお、上記スワール比は、次の式4によっ
て定義される数値である。 RS=ωc/ωe………………………………………………………式4 ただし、 RS;スワール比 ωc;吸気行程終期(BDC)におけるスワール速度 ωe;クランク角速度 このスワール比RSは、単位クランク角当たりのスワー
ル速度である。したがって、例えばエンジン回転数が上
昇したときには、吸気充填量が増加するので絶対的なス
ワール強度は高まるものの、クランク角速度の増加によ
ってスワール比RSは小さくなる。
【0018】α<θ'(=θ")かつα≦θとするのは、α
をできるだけ小さくして、Pポート4から燃焼室6内に
流入するエアの水平方向の速度成分(シリンダ横断面A1
と平行な方向の成分)を増やし、スワールの生成を促進
させるためである。つまり、不等式1〜3を満たすこと
によって、Pポート4から燃焼室6に流入するエアがピ
ストン下降時に天井面と干渉し合わず、かつ水平方向の
速度成分が十分に確保され、燃焼室6内でのスワールの
生成が促進されることになる。
【0019】他方、Sポート5においては、Sポート傾
斜角α'が比較的大きく設定され、S弁16の開弁時に
おいて、Sポート5から燃焼室6内に流入するエアは、
比較的大きな下向きの速度成分をもつ。このため、Sポ
ート5から燃焼室6内に流入するエアによって、燃焼室
6内には縦渦いわゆるタンブルが生成されることにな
る。かかるタンブルは、ノッキングの発生を抑制する効
果がある。中・高負荷領域ではS弁16が開かれるが、
かかる中・高負荷領域では一般的にはノッキングが発生
しやすくなる。しかしながら、本実施例ではタンブルに
よってノッキングの発生が有効に防止される。なお、タ
ンブルの強さは、次の式5で定義されるタンブル比RT
であらわされる。 RT=ωc'/ωe…………………………………………………………式5 ただし、 ωc';吸気行程終期(BDC)におけるタンブ
ル速度 ωe;クランク角速度 このようにして、燃焼室6内には、基本的には図7中の
矢印X1で示すようなスワールと、矢印X2で示すような
タンブルとが生成される。
【0020】図1(a)と図3と図4とに示すように、シ
リンダ軸線L2(図2参照)方向から見て、すなわち平面
図でみれば、Pポートストレート部4bは、その軸線L1
と、カムシャフト軸線L0に直交する直線L8とが挟む角
度が所定値bとなるように配設され、Sポートストレー
ト部5bは、その軸線L3と、カムシャフト軸線L0に直
交する直線L9とが挟む角度が所定値cとなるように配設
されている。ここで、bとcとは、b<cとなるように設定
されている。すなわち、P,Sポート4,5は、ともにカ
ムシャフト軸線L0の一方側に傾斜して配置され、かつ
ストレート部4b,5bにおいては、Pポート軸線L1とS
ポート軸線L3との間隔が下流側ほど小さくなるように
して配置されている。また、P,Sポート4,5間の距離
ないしポート隔壁の厚みは、下流側の方が(例えばt2)上
流側よりも(例えばt1)より小さくなるように設定されて
いる。なお、P,Sポート4,5のポート間距離(隔壁厚
み)の変化状態は、図16中に立体的に示されている。
このため、Pポート4の開口部4aがシリンダ1の外周
を指向する一方、Sポート5の開口部5aがシリンダ1
の比較的中心部付近を指向することになる。これによっ
て、基本的には、Pポート4によってスワールの生成が
促進される一方、Sポート5によってタンブルの生成が
促進される。なお、Sポート5側での逆スワールの生成
が抑制される。
【0021】さらにPポート4の開口部4a近傍部分の
湾曲部4cは、ポート径が所定値dに設定され、シリンダ
1の外周側に向かって曲率半径ρ、ベンド角ψで湾曲し
ている。このため、Pポート4が一層シリンダ外周方向
に向かって開口しており、このためPポート4から燃焼
室6内に流入するエアが燃焼室6の内周面沿って流れ、
スワールの生成が促進される。しかしながら、かかる湾
曲部4cによって通気抵抗が増加することになる。ここ
で、湾曲部4cにおける損失係数ζすなわち通気抵抗
は、上記のdとρとψとによって決定されることにな
る。損失係数ζのdとψとρに対する特性を図19(c)に
示す。図19(c)からわかるように、ζはψの増加に伴
って増加する一方、ρの増加に伴って減少する。したが
って、ζを低減するといった観点からはできるだけψを
小さくし、ρを大きくするのが好ましい。しかしなが
ら、ψが小さいとPポート4を十分にシリンダ外周方向
に向けることができないので、スワール生成作用が小さ
くなる。したがって、d,ρ,ψは、必要なスワール強度
が得られ、かつ通気抵抗が許容できるような所定の値に
設定すればよい。なお、ρ/dが2に近付くと、ζの低
減効果が飽和するので、ρ/dは1.5〜2.0程度とす
るのが好ましい。
【0022】Pポート4の横断面(軸線と直交する断面)
形状は、上流部(ほぼストレート部4b)では円形である
が、図4からわかるように、湾曲部4c付近では、Sポ
ート側半部は円形(半円)であり、これと反対側(シリン
ダ外周側)の半部は矩形となっている。つまり、湾曲部
4c付近では、Pポート4の横断面ははいわゆる異形形
状をなしている。このため、横断面形状の重心すなわち
エアの流れの中心は、横断面が円形である場合に比べて
シリンダ外周側(Sポートと反対側)に偏る。なお、図4
において、横断面が円形である場合の軸線がL'1で示さ
れている。したがって、Pポート4内のエアは、よりシ
リンダ外周側から燃焼室6内に流入することになり、燃
焼室6内でのスワールの生成が促進される。
【0023】開口部5aにおけるSポート軸線L3と、S
ポート開口部5aの中心部と第1排気ポート開口部11a
の中心部とを結ぶ直線L12とが挟む角度(ポート設置角)
は所定値λに設定されている。このポート設置角λが小
さいとSポート開口部5aがPポート開口部4aとは逆の
シリンダ外周方向に向いてしまい、Pポート4と逆方向
のスワールいわゆる逆スワールを生成する。このため、
λは逆スワールが大きくならないような範囲内に設定さ
れる。なお、逆スワール比のλに対する特性を図20
(a)に示す。
【0024】S弁16は、図4からもわかるように、シ
リンダ軸線L2とほぼ平行な方向すなわちほぼ上下方向
に伸長する弁軸16aまわりに回動することによってS
ポート5を開閉するようになっている。そして、S弁1
6は、Pポート側の周縁部を上流側に変位させるように
回動して開かれるようになっている。図17に示すよう
に、S弁16は、弁構造としては、Sポート軸線L3
置で全開され、L3と直交する直線L11に対して所定の
角度A1(例えば20°)となる位置で全閉されるように
なっている。しかしながら、本実施例ではS弁16は、
上記A1よりは所定値A2(例えば5〜8°)だけ開弁側の
位置よりは閉じられないようになっている。したがっ
て、Sポート5を閉じるべき低負荷領域等においても、
S弁16が若干開かれるので、Sポート5から燃焼室6
に若干のエアが供給される。このエアによって、燃焼室
6内の残留ガスのSポート5への吹き返しが抑制され、
筒内残留ガスの掃気、ポンピングロスの低減等が図られ
る。
【0025】そして、S弁16の開度変化に伴って、ス
ワール比RS及びタンブル比RTが変化する。図21
に、RS及びRTの、S弁開度に対する特性を示す。図
21におけるRS(曲線H1)とRT(曲線H2)とは、夫々
燃焼室6内に生成されるスワールとタンブルとに基づく
ものである。なお、S弁16がほぼ閉弁されているとき
でも、ピストン7の下降によってタンブルが生成され
る。図21からわかるように、S弁16の開度がS2
下であるような領域P1においては、ピストン7の下降
によるタンブル成分よりもPポート4からのスワール成
分の方が強く、この場合、燃焼室6内にはほぼ水平方向
の旋回流(スワール)が生成される。他方、S弁16の開
度がS2を超えるような領域P2では、スワール成分が弱
くなる反面、ピストン7の下降とSポート5からの流入
エアとによって生成されるタンブル成分が強くなり、こ
の場合燃焼室6内にほぼ垂直方向の旋回流(タンブル)が
生成される。
【0026】図21において、S弁開度の増加に対す
る、タンブル比RTの減少率が急に小さくなる点S
1と、スワール比RSの減少率が急に小さくなる点S3
を比べれば、S3>S1となっている。これによって、高
負荷領域(ないし高回転領域)までスワール成分が存在し
ていることがわかる。これは、前記のα,θ,θ',θ",
β,a,b,c,t1,t2,ψ等が好ましく設定されているので、
かかる高負荷領域まで、十分にスワールが生成されるか
らである。
【0027】したがって、S弁全開域では強いタンブル
が生成され、耐ノック性の向上、冷損の低減等が図ら
れ、S弁閉弁域からS3近傍まではスワール成分が残留
して混合気の成層化が図られ燃焼性が高められるので、
リーンバーンは可能となる。なお、このようにスワール
成分を増やすと、冷損が増えることになるが、タンブル
成分も十分にあるので、かかる冷損はそれほど大きくな
いと考えられる。要するに、S3>S1であるということ
は、低負荷・低回転領域から高負荷・高回転領域にわた
って、例えば図18に示すように、S弁開度に応じてエ
アの旋回状態をスワール状態からタンブル状態に徐々に
変化させることができるということを意味する。このた
め、中負荷時あるいは高負荷時においても、スワールに
よる成層化により、燃焼性が高められる。なお、S弁開
時におけるスワール強度は、Sポート軸線L3と直線L9
とが挟む角c及びポート角度差ωによっても変化する
が、S弁全開時におけるスワール比(全開スワール比)の
c及びωに対する特性を、夫々図20(b),(c)に示す。
【0028】図8と図9とに示すように、カムシャフト
軸線方向からみて、Pポート4の湾曲部4cの曲率R
は、ポート直径Dに対して比較的大きい値に設定されて
いる。具体的には、湾曲部4cのポート軸線の曲率終端
位置が、バルブシート21の上流側端面よりも下流側に
設定され、これによって曲率Rが大きくなっている。な
お、従来の吸気ポートでは、通常、湾曲部のポート軸線
の曲率終端に続いて軸心がストレートな部分が形成さ
れ、このストレートな部分の終端にバルブシートが接続
されている。このため、従来の吸気ポートでは湾曲部の
曲率をそれほど大きく設定することができない。本実施
例では、R/Dは1.0に設定されているが、このR/
Dは図22中のQ1で示す領域すなわち0.9以上1.2
以下の範囲内に設定するのが好ましい。けだし、一般に
エンジンの吸気装置においては、吸気弁のリフト量が2
/3以上のときの通気抵抗が問題となるが、図22から
明らかなように、リフト量が2/3以上の場合には、R
/Dが0.9未満では通気抵抗が大きくなり、またR/
Dが1.2を超えると通気抵抗低減効果が飽和するから
である。なお、湾曲部4cのシリンダ軸線方向からみた
ポート軸線の曲率ρの終端は、湾曲部4cのカムシャフ
ト軸線方向からみたポート軸線の曲率Rの始端よりは下
流側に設定されている。このようにして、湾曲部4cに
おける通気抵抗が低減され、エアの燃焼室6への流入速
度が高められ、スワールの生成が促進されるとともに、
吸気充填効率が高められる。なお、Pポート4とSポー
ト5とは、夫々、上流側開口部38,39で、吸気マニ
ホールド(図示せず)に接続される。そして、Pポート4
の開口部4aには略円柱形のバルブシート21が配設さ
れている。このバルブシート21には、これを厚み方向
に貫通する貫通孔21aが設けられ、この貫通孔21a内
をエアが通るようになっている。ここで、貫通孔21a
は、Pポート開口部4aにおけるPポート軸線L1の接線
6に対して、上流側でPポート軸線L1に接近するよう
にして所定の角度aだけ傾斜する直線L7方向に、カッタ
ー26で研削加工することによって形成されている。こ
のときPポート4も若干研削され、貫通孔21aとPポ
ート4とは滑らかにつながっている。そして、エッジ部
27が形成されている。なお、tはオフセットである。
このように.貫通孔21aが傾斜して形成されているの
で、Pポート4から燃焼室6内に流入するエアの水平速
度成分が増え、スワールの生成が一層促進される。ま
た、Pポート4の内壁とバルブシート貫通孔21aの内
周面とが滑らかに接続されるので、通気抵抗が低減され
る。
【0029】図10に示すように、シリンダ軸線L2
向(図2参照)からみて、燃焼室6の内周部において、P
ポート開口部4aと第1排気ポート開口部11aとの間に
はスワールアシストマスク31が設けられ、Sポート開
口部5aと第2排気ポート開口部12aとの間にはタンブ
ルアシストマスク32が設けられ、第1排気ポート開口
部11aと第2排気ポート開口部12aとの間にはスワー
ルブレイクマスク33が設けられ、Pポート開口部4a
とSポート開口部5aとの間にはタンブルスワール強制
マスク34が設けられている。ここで、スワールアシス
トマスク31は、その内周面31aがシリンダ1内周面
にほぼ沿うような略円弧状に形成され、Pポート4から
燃焼室6内に流入するエアによるスワールの生成を促進
するようになっている。タンブルアシストマスク32
は、その内周面がSポート5の軸線L3とほぼ平行な略
直線状に形成され、Sポート5から燃焼室6内に流入す
るエアによるタンブルの生成を促進するようになってい
る。また、スワールブレイクマスク33は、その内周面
33aが、第1,第2排気ポート開口部11a,12a付近
では該開口部周縁に沿い、両開口部11a,12aの中間
部ではシリンダ中心側に膨出するように形成されてい
る。また、タンブルスワール強制マスク34は、その内
周面34aが、P,S両ポート開口部4a,5a近傍では開
口部周縁に沿い、両開口部4a,5aの中央部でシリンダ
中心側に略三角状に突出するように形成されている。
【0030】ここで、S弁開時においては基本的には、
Pポート4によってスワールが生成され、Sポート5に
よってタンブルが生成される。しかしながら、スワール
とタンブルとが互いに干渉し合うと両者ともに弱められ
てしまうので、スワールとタンブルとの相互干渉を防止
するために、スワールブレイクマスク33とタンブルス
ワール強制マスク34とが設けられている。すなわち、
スワールブレイクマスク33とタンブルスワール強制マ
スク34とによって、スワール及びタンブルの流れ方向
を規制し、燃焼室6の周部にスワールを生成させるとと
もに、燃焼室6の中央部にスワールと干渉し合わないタ
ンブルを生成させ、両者を共存させ混合気の燃焼性を高
めるようにしている。また、とくに圧縮上死点付近で
は、燃焼室6のPポート4側の部分に矢印Y1で示すよ
うなスワールが生成される一方、燃焼室6の高さが低く
なるのでSポート5側の部分でもタンブルが消滅して矢
印Y2で示すような逆スワールが生成される。そして、
これらのスワールと逆スワールとは、夫々スワールブレ
イクマスク33によって、点火プラグ8方向に向きを変
えられ、点火プラグ8まわりで合流する。このため、点
火プラグ8まわりに強い乱れ(乱流)が発生し、燃焼速度
が高められ、着火性・燃焼性が高められる。
【0031】前記したとおり、エンジンEにおいては、
Pポート4の軸線L1とシリンダ横断面A1とがなす角α
(Pポート傾斜角α)が小さく設定される。したがって、
Pポート4の下側においては、十分なスペースがないの
でシリンダヘッドHに独立したウオータジャケットを設
けるのはむずかしい。そこで、本実施例では、シリンダ
ヘッドHのウォータジャケット36とシリンダブロック
Bのウォータジャケット37とをオープンデッキ方式で
結合させている。なお、図示していないがシリンダヘッ
ドHとシリンダブロックBとの間にはガスケットが介設
されている。このようにウオータジャケット36,37
をオープンデッキ式で結合しているので、シリンダヘッ
ドHでのウォータジャケット36の配置が容易となり、
また逆にPポート傾斜角αを一層小さく設定することが
可能となる。
【0032】図12〜図16に示すように、燃料噴射弁
15は、平面図でみれば、Pポート4のストレート部4
bの、軸線L1よりシリンダ外周側(Sポート5と反対側)
にオフセットした位置に配置され、その噴射口は、Pポ
ート軸線L1を斜めに横切る直線L10方向を指向してい
る。すなわち、点火プラグ8付近を指向している。そし
て、燃料噴射弁15の噴霧角J1は比較的小さく設定さ
れている(例えば10°)。ここで、Pポート4の開口部
付近における燃料の通過範囲は、図13中のR1あるい
は図15中のR2のようになり、燃料はポート壁面に接
触しない。このため、燃料噴射弁15から噴射された燃
料は、Pポート4の内周面に衝突することなく燃焼室6
内に到達し、燃料が点火プラグ8まわりに集まりやすく
なり、燃焼性が高められる。また、Pポート4の湾曲部
4cでの遠心力によっても燃料が若干シリンダ中心側に
向きを変えられるので、一層点火プラグ8まわりに燃料
が集中しやすくなる。なお、Pポート4の曲がり形状あ
るいは断面形状をわかりやすくするために、図12〜図
14ではPポート4の同じ位置の部分に○付きの番号を
付している。また、図15及び図16では、P,Sポー
ト4,5の曲がり形状ないし横断面形状の変化を立体図
で示している。
【0033】以上、本発明によれば、低負荷時には強い
スワールによって混合気が成層化され、混合気の着火性
・燃焼性の向上が図られる。中負荷時にはスワールとタ
ンブルの共存により燃焼性の向上と耐ノッキング性の向
上とが図られる。高負荷時には強いタンブルによって耐
ノッキング性が大幅に高められ、エンジン出力の向上が
図られる。
【0034】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、Pポートが
シリンダ外周方向に開口するので、Pポートから燃焼室
に流入するエアによって燃焼室内にスワールが生成さ
れ、混合気が成層化され着火性・燃焼性が高められる。
そして、b<cとされ、下流側ほどP,S両ポートの軸
線間隔が小さくなるので、Sポートがシリンダ中心付近
に向かって開口することになり、これによってSポート
による逆スワールの生成が抑制され、開閉弁開時におい
ても燃焼室内に有効なスワールが生成される。このた
め、広い運転領域でリーンバーンが可能となり、エミッ
ション性能と燃費性能とが高められる。また、通気抵抗
が低減される。また、ポート開口部内に位置するポート
下流端部のポート軸線が、夫々の上記Pポート側直線と
上記Sポート側直線に対してカムシャフト軸線方向一方
側に傾斜するよう延びているので、Sポートの軸線と、
Sポート開口部中心とPポートと対向する排気ポートの
開口部中心とを結ぶ線とがなす角度が比較的大きく設定
され、Sポートの開口部がさらにシリンダ中心を指向す
ることになり、逆スワールの生成が一層有効に抑制され
る。
【0035】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、下流側では
SポートがPポートに接近するので、Sポートが一層シ
リンダ中心に向くことになり、逆スワールの生成が抑制
され、スワールの生成が促進される。
【0036】第3の発明によれば、基本的には第2の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、Pポートが
燃焼室への開口部付近で、シリンダ外周側に曲げられる
ことになるので、Pポートから燃焼室内に流入するエア
が燃焼室内周面に沿って流れ、スワールの生成が強化さ
れる。
【0037】第4の発明によれば、基本的には第2また
は第3の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、
開閉弁が、Pポート側の周縁部を上流側に変位させ、こ
れと反対側の周縁部を下流側に変位させるように回動し
て開かれるが、この場合Sポートから燃焼室に流入する
エアがシリンダ中心方向に向きやすくなる。このため逆
スワールの生成が抑制され、かつ点火プラグまわりへの
エアの充填密度が高められ、燃焼性が高められる。
【0038】第5の発明によれば、基本的には第4の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、燃料噴射弁
がシリンダ中心付近すなわち点火プラグ付近を指向して
いるので、点火プラグまわりにリッチな混合気が形成さ
れ、混合気の着火性・燃焼性が高められる。
【0039】第6の発明によれば、基本的には第1〜第
5の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、開閉弁が開かれる中・高負荷領域では、そ
の軸線とシリンダ軸線直交平面とがなす角度が、該平面
とPポートの軸線とがなす角度より大きくいSポートに
よってタンブルの生成が促進されるので、このタンブル
によってノッキングの発生が防止され、エンジン出力が
高められる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)は、夫々本発明にかかる吸気装置を
備えたエンジンのシリンダまわりの平面説明図と一部断
面立面説明図とである。
【図2】 エンジンのシリンダまわりの一部断面立面説
明図である。
【図3】 エンジンのシリンダまわりの平面説明図であ
る。
【図4】 エンジンのシリンダまわりの平面説明図であ
り、併せて吸気ポートの横断面形状をも示している。。
【図5】 エンジンのシリンダまわりの平面説明図であ
り、併せて燃焼室の天井面をも示している。。
【図6】 エンジンのシリンダまわりの一部断面立面説
明図である。
【図7】 エンジンのシリンダまわりの立体説明図であ
る。
【図8】 エンジンのポートの形状と配置とを示す図で
ある。
【図9】 Pポートの開口部まわりの立面説明図であ
る。
【図10】 エンジンのシリンダまわりの一部断面平面
説明図であって、併せて各マスクの形状をも示してい
る。
【図11】 (a),(b)は、夫々、エンジンのシリンダま
わりの立面断面説明図と平面断面説明図とである。
【図12】 エンジンのシリンダまわりの平面説明図で
ある。
【図13】 吸気ポート及び排気ポートの立面説明図で
ある。
【図14】 Pポートの立面説明図である。
【図15】 Pポート及びSポートの曲がり状態と横断
面形状とを立体的に示す図である。
【図16】 Pポート及びSポートの曲がり状態と横断
面形状とを立体的に示す図である。
【図17】 S弁の開閉状態を示す模式図である。
【図18】 スワールの生成状態を示す模式図である。
【図19】 (a)はスワール比のバルブ傘角に対する特
性を示す図であり、(b)は通気抵抗のバルブ傘角に対す
る特性を示す図であり、(c)は損失係数のベンド角に対
する特性を示す図である。
【図20】 (a)はスワール比のポート設置角に対する
特性を示す図であり、(b),(c)は夫々、全開スワール比
のc及びωに対する特性を示す図である。
【図21】 スワール比及びタンブル比のS弁開度に対
する特性を示す図である。
【図22】 エアの質量流量(通気抵抗)のR/Dに対
する特性を示す図である。
【符号の説明】
E…エンジン 1…シリンダ 2,3…第1,第2吸気バルブ 4,5…P,Sポート 4a,5a…開口部 4b,5b…ストレート部 4c,5c…湾曲部 6…燃焼室 8…点火プラグ 9,10…第1,第2排気バルブ 11,12…第1,第2排気ポート 15…燃料噴射弁 16…S弁 16a…回転軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 31/02 F02B 23/08 F02M 69/00 360 F02M 69/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転時に常時エアを通すPポートと、所
    定の高吸入空気量域で開かれるポート開閉弁を備えたS
    ポートとが設けられ、シリンダ軸線方向からみて、両ポ
    ートが、ともにその軸線がカムシャフト軸線方向一方側
    に傾斜するようにして配置され、かつSポートが、その
    軸線の延長線がシリンダボアの略中心部に配置された点
    火プラグ付近を指向するようにして配置されているエン
    ジンの吸気装置において、 P,S両ポートに、夫々下流端近傍のポート湾曲部より
    上流において略直線状に伸長するストレート部が設けら
    れ、シリンダ軸線方向からみて、カムシャフト軸線に直交し
    且つPポート軸線の下流端であるPポートの開口部中心
    を通ったPポート側直線と、Pポートストレート部のP
    ポート軸線とが挟む角度bが、カムシャフト軸線に直交
    し且つSポート軸線の下流端であるSポートの開口部中
    心を通ったSポート側直線と、Sポートストレート部の
    Sポート軸線とが挟む角度cに対して小さく設定され、 P,S両ポートともに、シリンダ軸線方向からみて、夫
    々のポート開口部内に位置するポート下流端部のポート
    軸線が、夫々の上記Pポート側直線と上記Sポート側直
    線に対してカムシャフト軸線方向一方側に傾斜するよう
    延びており、 該ストレート部において、シリンダ軸線方向からみて、
    両ポートの軸線間隔が、吸気流れ方向下流側ほど小さく
    設定されていることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたエンジンの吸気装
    置において、 シリンダ軸線方向からみて、ストレート部におけるPポ
    ートとSポートの間隔が、吸気流れ方向下流側では上流
    側より小さく設定されていることを特徴とするエンジン
    の吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたエンジンの吸気装
    置において、 シリンダ軸線方向からみて、Pポートが、その下流端近
    傍のほぼシリンダボア内となる部分で、カムシャフト軸
    線方向一方向側への傾斜を強められていることを特徴と
    するエンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載されたエ
    ンジンの吸気装置において、 ポート開閉弁が、略シリンダ軸線方向に伸長する回転軸
    まわりに回動可能に形成され、かつPポート側の周縁部
    が上流側に変位するように回動して開弁されるようにな
    っていることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたエンジンの吸気装
    置において、 Pポートに燃料噴射弁が設けられ、該燃料噴射弁が、シ
    リンダ軸線方向からみて、その噴霧中心線がPポートの
    軸線を斜めに横切ってシリンダボアの略中心部に配置さ
    れた点火プラグ付近を指向するようにして配置されてい
    ることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記
    載されたエンジンの吸気装置において、 Sポートが、その軸線と、シリンダ軸線と直交する平面
    とがなす角度が、該平面とPポートの軸線とがなす角度
    に対して大きくなるように形成されたタンブル生成ポー
    トであることを特徴とするエンジンの吸気装置。
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