JP3194412B2 - 高圧鋳造機等の製品押出し方法及び装置 - Google Patents

高圧鋳造機等の製品押出し方法及び装置

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JP3194412B2
JP3194412B2 JP03220595A JP3220595A JP3194412B2 JP 3194412 B2 JP3194412 B2 JP 3194412B2 JP 03220595 A JP03220595 A JP 03220595A JP 3220595 A JP3220595 A JP 3220595A JP 3194412 B2 JP3194412 B2 JP 3194412B2
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英昭 吉松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムを射出成
形する高圧鋳造機等において、型内で射出成形品を取り
出すために可動金型を後退させて型開きする際、射出成
形製品を押し出すための方法及びその方法を実施するた
めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に射出成形による鋳造品の製造は、
図7,図8に示すような射出成形装置を用いる。先ず射
出スリーブ21内へ所定量の溶融金属である溶湯を注
ぎ、該溶湯をプランジャチップ22をもって固定金型1
2と可動金型13とよりなる金型11の間に成形された
キャビティ15内に圧入し、キャビティ15へ充填され
た溶湯を冷却固化させて製品27を成形した後、可動金
型13を可動盤17と共に後退させて型開きを行い、次
いで、可動金型13より成形された製品27を取り出
し、金型11の清掃、離型剤塗布等を行った後、可動金
型13と固定金型12とを合わせるように型締めし、再
度キャビティ15へ溶湯を圧入充填して、射出成形を繰
り返す。
【0003】上記射出成形における量産性を高めるため
に、前記溶湯の圧入から次回圧入準備となる型締めまで
のサイクルタイムを短縮する工夫が種々試みられてい
る。
【0004】このサイクルタイムの短縮としては、溶湯
の冷却固化工程であるチルタイムを短縮するために、固
定金型12、可動金型13及びキャビティ15の形状等
に工夫がなされ、また型開き、製品の取り出し、及び金
型11の清掃、離型剤塗布等の効率化が図られている。
【0005】前述のように、サイクルタイムの短縮とし
ては溶湯の冷却期間であるチルタイムの時間短縮、及び
型開き、清掃、型締等の工程における時間短縮が試みら
れているが、チルタイムの時間短縮においては、余りチ
ルタイムを短くすると溶湯の冷却固化が不充分となり、
可動金型13からの製品を取り出す工程、更に取り出し
後の冷却及び加工工程において製品が変形する欠点があ
る。また、型開きに際しては、図8に示すように可動金
型13の後退と共にプランジャチップ22を前進させて
射出スリーブ21内の残り湯が凝固したビスケット29
を射出スリーブ21から押し出す際、型開閉装置と射出
スリーブのプランジャチップによる製品押出しの同期が
適正に行われないと、各鋳造において、給湯量のばらつ
きによりビスケット厚さがばらつき、ビスケット内部の
溶湯が未凝固の時に、プランジャチップの移動速度が速
く、強い射出力でビスケットを押出すと、ビスケットが
割れて内部の溶湯が飛んで散り、危険なばかりでなく、
飛散した溶湯が金型の合わせ面に付着し、以降の鋳造を
困難とすることがある。逆に型開きの方が速いと、製品
が移動金型から抜けてしまい、次工程の製品取出し作業
に多くの時間を要することとなる。
【0006】その対策として、例えば特公平3−378
28号に示されるように、型開き速度を検出し、プラン
ジャチップの前進速度を型開き速度と等速になるように
制御するとともに、射出シリンダの送油圧を検出して設
定値以下にしようとする技術、及び特開平3−2343
44号に示されるように、射出シリンダの送油圧を設定
した極低圧以下に制限することにより、射出シリンダの
プランジャチップがビスケットを押す力の最大値を制御
し、型開き側の圧力を主体として、固定型部からの製品
の離脱とビスケットの押出しを行う技術が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に示す前
者(特公平3−37828号)のものにおいては、型開
き変位と射出シリンダのプランジャチップの変位との偏
差により射出制御弁の開度を制御して同調させているの
で、型開きの動き始めでは偏差が小さいため、射出シリ
ンダの動き始めが遅れて同調がとれず、型開きが速くな
り過ぎる欠点を生じる。また、トグル式の型開閉手段を
用いているので、流量が一定でもトグル機構の特性によ
って型開き速度は次第に速くなり、フィードバック制御
でも偏差が残り、同調をとることが困難となる欠点も生
じる。
【0008】一方、このように同調が不適正になる場合
には、射出シリンダの圧力を設定値より小さくして、少
なくとも射出シリンダのプランジャチップの方が速くな
ることを抑制しているものの、ビスケットの押出力は給
湯量によって大きく変化するため、上記設定値を適切な
値とすることが困難であるほか、使用している弁がメー
タイン流量制御機能のみ有し、減圧機能を有していない
ため、圧力制御を円滑に行うことができず、振動の大き
な制御とならざるをえない。また、型開き速度の方がプ
ランジャチップの速度より大きくなり製品が移動金型か
ら抜ける対策については考慮されていない。
【0009】上記従来技術に示す後者(特開平3−23
4344号)のものにおいては、射出シリンダの作動に
よるビスケットの押出力は給湯量によって大きく変化
し、射出シリンダの送油圧の極低圧の設定値をどのよう
な値に設定するかについて明らかにされておらず、しか
もその設定値の決め方によって各々に長所及び欠点を生
じ、特にビスケットの押出し抵抗を考慮して具体的にど
の値に設定するかについて示されていないので、その値
の設定は実際上は極めて困難である。
【0010】また、ビスケットの押出しが終わる直前で
は、押出し抵抗が小さくなり、最終的には零となるが、
この時も極低圧といえどもビスケットには射出シリンダ
の作用力が直接かかっており、その作用力が全てビスケ
ットへの押圧力となり、ビスケットの破壊を生じる可能
性が大きくなる。
【0011】更に、使用している弁はメータイン流量制
御機能のみ有するものであり、減圧機能がないので、上
記前者の従来技術と同様に、圧力制御は極めて困難であ
り、振動の大きな制御になるとともに、速度が次第に小
さくなり、最終的に零となった場合においては、理論的
に圧力制御は不可能となる欠点を有する。
【0012】したがって、本発明は、高圧鋳造機等から
製品を押出すに際し、射出シリンダの押出力によってビ
スケットを破壊させることがなく、しかも移動金型から
製品が抜け出ることがなく、型開きと製品取出し速度を
上昇させ、量産性を向上することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、型開閉シリンダにより型開きを行い、射出
シリンダにより固定型から製品を押出す高圧鋳造機の製
品押出し方法において、製品押出し時に、型開閉シリン
ダに対し射出シリンダの速度以上の速度となすのに充分
な流量の作動油を供給しつつ所定の推力又は圧力で型開
シリンダを駆動し、射出シリンダは速度制御または流
量制御によって駆動したものであり、また型開閉シリン
ダにより型開きを行い、射出シリンダにより固定型から
製品を押出す高圧鋳造機の製品押出し装置において、製
品押出し時に、型開閉シリンダに対し射出シリンダの速
度以上の速度となすのに充分な流量の作動油を供給しつ
つ所定の推力又は圧力で型開閉シリンダを駆動し、射出
シリンダは速度制御または流量制御によって駆動する制
御手段を備えたものである。上記方法及び装置におい
て、上記所定の推力又は圧力は、移動型部の重量又は摺
動抵抗に相当する推力又は圧力である。
【0014】本発明はまた、上記所定の推力又は圧力
は、移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は圧
力に移動型から製品が押出される力相当の推力又は圧力
を加算した値と、固定型から製品が押出される力とビス
ケットが押出される力を加えた力相当の推力又は圧力を
加算した値のいずれか小さい方の値を最大値とすること
を特徴とするものである。また、型開閉シリンダにより
型開きを開始し、同時に又はその直後に射出シリンダに
より製品の押出しを開始することを特徴とするものであ
る。
【0015】本発明はまた、上記所定の推力又は圧力
は、その最大値が下記(a)で、かつ最小値が下記
(b)の間に設定されている推力又は圧力とすることを
特徴とする。 (a)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
圧力に、移動型から製品が押出される力とビスケットが
押出される力を加えた力相当の推力又は圧力を加算した
値のいずれか小さい方の値。 (b)型開閉シリンダと射出シリンダの同期作動時にお
ける型開閉シリンダへの作動油供給時に、移動型部の重
量又は摺動抵抗に相当する推力又は圧力。
【0016】
【作用】本発明は上記のように構成したので、高圧鋳造
機の製品押出し時に、型開閉シリンダを作動して移動型
を移動するとともに、射出シリンダを作動して製品を移
動型の移動方向に押圧し、製品を移動型に押し付けつつ
固定型から押し出す作動を行う際、型開閉シリンダに対
しては射出シリンダの速度以上の速度となるのに充分な
流量の作動油を供給しつつその作動油の圧力調整を行う
ことにより所定の推力又は圧力で型開閉シリンダを駆動
し、一方、射出シリンダは速度制御または流量制御によ
って駆動することにより、固定型内のビスケットに射出
シリンダの作用によって過大な圧力がかかりビスケット
が破壊して溶湯が飛び散ることを防止し、かつ射出シリ
ンダの押出し力が少なすぎることによる製品の移動型か
らの抜け出しが防止される。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1、図2において、アルミニウムを射出成形する立形
の高圧鋳造機1は、固定基体2上に設置された、固定盤
3上に下金型としての固定金型4を固定しており、それ
に対して型開閉シリンダ5によって上下動するスライド
6の下部に上金型としての移動金型7を対向して固定し
ている。
【0018】移動金型7と固定金型4の合わせ面間には
射出空間8が形成されており、下金型4にはこの射出空
間8に連通する湯道10が連通し、湯道10には固定盤
3に設けたスリーブ11が連通している。スリーブ11
には射出シリンダ12の射出プランジャ13が摺動自在
に挿入され、射出プランジャ13の先端にはプランジャ
チップ14が固定されている。
【0019】左右の型開閉シリンダ5は、そのピストン
15の下側室16がパイロットチェック弁17を介して
電磁比例方向流量制御弁(以下、電磁比例弁と称す)1
8のAポートに連通しており、上側室20が同電磁比例
弁18のBポートに連通している。電磁比例弁18は前
記Aポート及びBポートに対向してP(圧源)ポート及
びT(タンク)ポートを備え、電磁比例弁18は回路図
上で3切換位置を有し、第1位置21はPポートとAポ
ート及びBポートとTポートを連通し、第2位置22は
各ポートの接続を遮断し、第3位置23はPポートとB
ポート及びTポートとAポートを連通するとともに、両
側の電磁アクチュエータにより制御装置19の信号によ
り方向切換及び弁の開度制御による流量制御がなされ
る。
【0020】電磁比例弁18のTポートはタンクに開放
するとともに、Pポートは小流量の主ポンプ24と大流
量の増速用ポンプ25を並設したポンプ装置に連通して
いる。主ポンプ24の吐出路には電磁比例リリーフ弁2
6が設けられ、制御装置19の信号により吐出圧力が制
御される。また、増速用ポンプ25の吐出路には電磁ア
ンロード付リリーフ弁27が設けられている。
【0021】射出シリンダ12のピストン28の下側室
29には、パイロットチェック弁30を介して後述する
圧力補償付電磁比例流量制御弁または圧力補償付ディジ
タル式流量制御弁等からなる流量制御弁(以下、流量比
例弁と称す)31を介して切換弁32のAポートに連通
しており、上側室33は切換弁32のBポートに連通し
ている。切換弁32はAポート及びBポートに対向して
Pポート及びTポートを備え、切換弁32の両側のソレ
ノイドによって第1位置34、第2位置35、第3位置
36の3位置に切換られ、第1位置34はAポートとP
ポート及びBポートとTポートを連通し、第2位置35
はAポートとBポートをTポートに連通してPポートを
遮断し、第3位置36はPポートとTポート及びBポー
トとPポートを連通する。Tポートはタンクに連通し、
Pポートはアキュムレータ37及びチェック弁を介して
ポンプ等の油圧源に連通している。
【0022】射出シリンダ12の下側室29に連通する
パイロットチェック弁30の順流側ポートと切換弁32
のAポート間には、チェック弁38と流量制御弁31と
の並列回路が接続されており、流量制御弁31は公知の
ように電磁流量制御弁40及び圧力補償弁42とパイロ
ット圧減圧弁41によって構成され、制御装置19の信
号によりその流量をゼロから任意の流量に設定可能とさ
れている。
【0023】制御装置19には、射出プランジャ12に
固設した射出プランジャ位置検出器44の信号を初め、
スライド位置検出器(図示せず)等の各種信号が入力さ
れるとともに、電磁比例弁18、電磁リリーフ弁26、
流量制御弁31に可変制御信号を出力し、切換弁32等
の弁に対して切換作動信号を出力する。
【0024】上記装置において、射出成形に際しては、
電磁比例弁18を第3位置23側に切換え、主ポンプ2
4及び増速用ポンプ25の作動により、型開閉シリンダ
5の上側室20に圧油を供給し、制御装置19からの移
動金型7の位置に対応した設定速度に応じる制御信号に
より電磁比例弁18が流量制御を行う。
【0025】移動金型7の降下によって型閉じを行った
後、スライド6の上部に配置したハーフナット46をタ
イロッド47のネジ部に係合し、スライド6に固定した
型締めシリンダ48のロッド49を油圧により伸長して
ハーフナット46に当てて型締めを行う。
【0026】次いで切換弁32を第1位置34に切換
え、アキュムレータ37からの圧油を流量制御弁31に
よって、射出プランジャの位置に応じた射出速度が行わ
れるように流量制御し、射出シリンダ12の下側室29
に圧油を供給する。溶湯の充填が完了すると、上記速度
制御から図示されない圧力制御弁によって増圧ピストン
43を圧力制御しつつ作動し、射出シリンダのヘッド圧
を増圧し、溶湯に高圧をかけて凝固時のひけ巣の発生を
防止する。
【0027】所定時間の経過により射出した溶湯の大部
分が凝固することとなるが、この時、射出スリーブ11
から湯道10にかけて射出されない溶湯が残り、凝固し
てビスケット50を製品51と一体的に形成する。この
ビスケットは射出操作に先だって射出スリーブに注入す
る溶湯量が毎回異なることにより、その厚さが異なり、
したがってビスケット50の凝固状態が毎回ランダムに
異なり、ビスケット50の内部に未凝固の溶湯が内包さ
れることがある。この溶湯が完全に固まるのに充分な時
間、次工程を行わず待機させておくことは、量産性を大
幅に損なうこととなる。したがって、ビスケット50の
表面が適当に凝固する設定時間を経過すると、次の型開
き、製品押出しの工程に入る。
【0028】型開き、製品押出しの工程においては、制
御装置19は電磁比例リリーフ弁26を所定の圧力に設
定し、電磁比例弁18を第1位置21に切換え、増速用
ポンプ25の吐出路の電磁切換リリーフ弁27をアンロ
ード状態に切換えて、小容量の主ポンプ24のみにより
圧油を供給する。この圧油の流量は、電磁比例弁18に
より制御するか、あるいは主ポンプ24の吐出量により
最大値を制限することができる。
【0029】この時、電磁比例リリーフ弁26の設定圧
Pは、製品の重量はスライド6や移動金型7に比べて充
分に小さいものとし、図3に示すようにスライド6及び
上金型等の型開きの際に上昇させる物体の全重量(以
下、上金型等の重量という)をW、製品51が上型7か
ら離脱する抵抗をF1 、下型4から離脱する抵抗を
2、下金型4のビスケット部が型内から離脱する抵抗
をF3 、型開閉シリンダのヘッド側面積をAとすると、
例えば A×P≦W 即ち、P≦W/A から P=W/
A となるように設定すると、型開閉シリンダの最大能力と
しては上金型等の重量を持上げる能力はあるものの、製
品と金型の離脱抵抗により、製品が下金型から抜けるこ
とはない。即ちスライド及び上金型は上昇しない
【0030】更に、このような考え方のもとに、 A×P≦W+F2 +F3 即ち、P≦(W+F2 +F
3 )/A から、Pを(W+F2 +F3 )/Aより小さい範囲で、
できる限りこの値に近づけると、上金型から製品が抜け
出さない場合は、後僅かな力で下金型から製品及びビス
ケットが抜けることとなる。したがって、その力の分の
みを後述するように射出シリンダの作動によってビスケ
ットを押圧することにより、下金型から製品及びビスケ
ットを押し出すことが可能となり、その力も最低限のも
のとなって、ビスケットに過大な力をおよぼすことがな
くなる。しかしながら、 A×P>W+F2 +F3 即ち、P>(W+F2 +F
3 )/A となるようにリリーフ圧を設定すると、型開閉シリンダ
による上型の上昇のみで製品を下金型から抜き出すこと
となるため、ビスケットが下金型から円滑に抜き出すこ
とができないときにはビスケットに過大な引張力が発生
し、破損させることとなる。
【0031】一方、A×P≧W+F1 即ち、P≧
(W+F1 )/A となるように電磁比例リリーフ弁の設定圧を設定した場
合には、上金型から製品が抜け出て下金型に残留するこ
ととなり、製品の取出しが極めて困難となる。そのため A×P<W+F1 即ち、P<(W+F1 )/A である必要もある。
【0032】以上の結果、電磁比例リリーフ弁の設定
圧、即ち型開閉シリンダの推力又は圧力の最大値は、移
動型部の重量に相当する推力W又は圧力に、移動型から
製品が押出される力相当の推力F1 又は圧力を加算した
値と、固定型から製品が押出される力F2 とビスケツト
が押出される力F3 を加えた力相当の推力又は圧力を加
算した値とのいずれか小さい方の値を最大値に設定する
ことが望ましい。このような圧力設定は、図4に示すよ
うに、入力電流により任意に設定可能である。あるいは
設定圧力の精度をより良くするために、圧力をセンサで
測定し、電磁比例リリーフ弁の圧力をフィードバック制
御することもできる。
【0033】上記のように型開閉シリンダ5を作動する
時と同時、あるいは作動が安定する微小時間の後、流量
制御弁31の設定流量を主ポンプ24の吐出量より若干
少なく設定して、射出シリンダ速度が昇降シリンダ速度
を越えて射出シリンダの作動によってビスケットを破壊
することがないようにし、切換弁32を第1位置34に
切換えて射出シリンダ12の射出プランジャ13を上昇
させる。この射出シリンダの作動によって、前記のよう
に型開閉シリンダの作動によって上金型が上昇しようと
しても製品の型離れ抵抗により移動できない状態のもと
で押し上げ力が付加されるため、製品及びビスケットは
下金型から抜け出し始める。
【0034】以降、射出シリンダは流量制御弁31の流
量制御により一定速度で上昇するが、この時、昇降シリ
ンダの型開き、製品押出し時の上昇速度は、主ポンプ2
4の吐出量の方が流量制御弁31の制御流量より大きい
ので、型開閉シリンダは射出シリンダの上昇に追従で
き、かつ型開閉シリンダ内の圧力は電磁リリーフ弁によ
り所定圧に維持されているので、両シリンダは全く同期
した状態で型開きと製品押出しを行うことができる。
【0035】型開きと製品押出しが上述するようにして
進むと、製品と下金型との離脱抵抗F2 、ビスケット部
の離脱抵抗F3 は次第に減少し、最終的には零となる。
この時、型開閉シリンダが一定の推力又は圧力を分担し
ているので、型開き、製品押出しが上記のように進むに
つれて、射出シリンダの推力が減少していき、工程の終
了時には最終的に零となっている。
【0036】このように、型開き中は、昇降側は流量の
余分は電磁リリーフ弁からリリーフしているが、W+F
2 +F3 が次第に小さくなっていき、型開閉シリンダの
推力又は圧力以下になると、電磁リリーフ弁からのリリ
ーフ流量が減少し、型開閉シリンダに流れる流量が増加
して上昇速度が速くなり、一定速度で上昇している射出
シリンダとの同期がくずれ、昇降シリンダのみで型開き
と製品の引き抜きを行う。その後、射出シリンダは上昇
を続けているが、ビスケットを押すことはない。
【0037】上記の作動を、電磁リリーフ弁26の作動
特性の観点から考察すると、図5に示すように、最大設
定値がP0 のこのリリーフ弁が電磁制御によりP2 を設
定するに際しては、上記のように、(W+F1 )/Aと
(W+F2 +F3 )/Aの小さい方の値であるP1 と、
最低限上金型を上昇させることが可能な、移動型部の重
量又は摺動抵抗を考慮したW/Aの値であるP4 との間
の圧力に設定する。その結果、図中Yの曲線の特性をな
すリリーフ弁となり、型開閉シリンダの作動中におい
て、射出シリンダと上記のように同期して作動している
状態における型開閉シリンダの圧力P3 も当然このP1
とP4 の間の圧力でP2 よりも小さな圧力であるP3
圧力となっている。このとき、P3 の圧力に対応する曲
線Y上の流量Q3 において、図中q1 がリリーフ弁から
リリーフしている流量となる。
【0038】上記のように型開閉シリンダと射出シリン
ダは作動し、射出シリンダは所定のストローク位置で停
止し、切換弁32を第3位置36に切り換えて降下させ
る。一方、型開閉シリンダは所定の位置で電磁比例リリ
ーフ弁の設定値を定格値P0まで上昇させ、増量用ポン
プ25の電磁切換リリーフ弁27をオンロードとし、電
磁比例弁18の開度を大きくして供給油量を増大して型
開閉シリンダの速度を大きくし、上金型を所定高さに急
速上昇させる。次いで、上金型から製品を取り出し1工
程を終了する。
【0039】なお、上記実施例において射出シリンダの
制御装置中に流量制御弁と切換弁を用いた例を示した
が、これを例えば図6に示すような、高応答比例弁ある
いはサーボ弁からなる射出制御弁55を用いるようにし
たものでもよい。この射出制御弁は、例えば特願平5−
88689号の絞り切換制御弁のように、連続的に開度
制御の可能な高応答の制御弁であり、単一の弁で流量制
御と圧力制御とが可能な制御システムが構成される。例
えば56a の位置では、射出シリンダへの流量がPから
Aへの開度でメータイン制御され、BからTへの開度で
メータアウト制御されることにより、任意の流量制御が
可能である。56b の位置では、PからAへの開度とA
からTへの開度の関係が制御されることにより、Aポー
トの圧力、即ち、射出シリンダのヘッド側の圧力制御が
可能である。
【0040】射出シリンダの速度は、射出シリンダ位置
センサの信号とその信号を加工した速度信号により、予
め設定されたパターンにしたがって制御装置19により
速度のフィードバック制御あるいは学習制御が行われ、
射出シリンダのヘッド圧は射出シリンダのヘッド圧力を
圧力センサ57で検出することにより、予め設定された
パターンにしたがって制御装置19により圧力フィード
バック制御が行われるのは勿論のことである。
【0041】高圧鋳造機の形式は立形の場合で説明した
が、勿論横形の場合でも同様に機能する。その場合、移
動型部の重量は移動型部の摺動抵抗に相当するのは当然
のことである。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記のように構成し作用するの
で、高圧鋳造機等から製品を押し出すに際し、型開閉シ
リンダから移動金型部を通じて製品に一定の力が作用
し、その他に必要な製品押出力は射出シリンダから作用
させるようにしているので、給湯量の多少によるビスケ
ット部の押出し抵抗の変動に対しては、全て射出シリン
ダからの力によって対応可能となる。また、射出シリン
ダから型開きに必要な力を作用させることはないので、
ビスケット部には余分な力が作用せず、ビスケットを破
壊して内部の溶湯を飛び散らすことがない。更に、射出
シリンダによってビスケット部を押し出した分だけ型開
閉シリンダも等量移動し、両者は完全に同期して作動す
ることができ、この過程においてもビスケット部に過大
な力が作用することが防止できるばかりでなく、移動金
型から製品が抜け出して製品の取り出しを困難にするこ
とがない。また、製品押出しが進行し、押出し抵抗が減
少するにつれて射出シリンダによる押出し力は減少する
と共に型開閉シリンダの速度は上昇し、高圧鋳造機の作
動効率を向上することができる。
【0043】また、請求項及び請求項記載の発明に
おいては、射出シリンダによる押出し力は、ビスケット
の押出し抵抗と固定金型からの製品の離脱抵抗で制限さ
れた値となり、過大な押出し力の発生を防ぐことができ
る。
【0044】また、請求項及び請求項記載の発明に
おいては、型開き側からはより大きな力を作用させるこ
とができ、射出シリンダによる押出し力は必要最小限の
値に制限され、過大な押出し力の発生をよりよく防ぐこ
とができる。
【0045】また、請求項及び請求項記載の発明に
おいては、型開閉シリンダと射出シリンダによる製品押
出し始めの非同調を完全になくすことができ、ビスケッ
トの押出し力の過大および上金型からの製品の抜け出し
等を防止することができる。
【0046】また、請求項及び請求項記載の発明に
おいては、上記各種設定のうち、最適な設定を行うこと
ができ、上記トラブルを完全に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧回路図である。
【図2】本発明の実施例に係る高圧鋳造機の一部断面を
示す側面図である。
【図3】同じく型開き時の作用力を示す一部断面図であ
る。
【図4】図1図示油圧回路図中の電磁リリーフ弁の入力
電流−圧力特性図である。
【図5】同じく電磁リリーフ弁の作動特性図である。
【図6】本発明の他の実施例の油圧回路図である。
【図7】従来の射出成形装置の一部断面正面図である。
【図8】図7と同じく従来の可動金型を後退させた一部
断面正面図である。
【符号の説明】
1…高圧鋳造機、2…固定基体、3…固定盤、4…固定
金型、5…型開閉シリンダ、6…スライド、7…移動金
型、8…射出空間、10…湯道、11…スリーブ、12
…射出シリンダ、13…射出プランジャ、14…プラン
ジャチップ、15…ピストン、16…下側室、17…チ
ェック弁、18…電磁切換サーボ弁、19…制御装置、
20…上側室、21…第1位置、22…第2位置、23
…第3位置、24…主ポンプ、25…増速用ポンプ、2
6…電磁比例リリーフ弁、27…電磁切換リリーフ弁、
28…ピストン、29…下側室、30…チェック弁、3
1…圧力補償付電磁流量制御弁、32…切換弁、33…
上側室、34…第1位置、35…第2位置、36…第3
位置、37…アキュムレータ、38…チェック弁、40
…電磁流量制御弁、41…パイロット圧リリーフ弁、4
2…圧力補償弁 43…増圧ピストン、44…位置検出器、46…ハーフ
ナット、47…タイロッド、48…型締めシリンダ、4
9…ロッド、50…ビスケット、51…製品。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型開閉シリンダにより型開きを行い、射
    出シリンダにより固定型から製品を押出す高圧鋳造機の
    製品押出し方法において、製品押出し時に、型開閉シリ
    ンダに対し射出シリンダの速度以上の速度となすのに充
    分な流量の作動油を供給しつつ下記(イ)の推力又は圧
    力で型開閉シリンダを駆動し、射出シリンダは速度制御
    または流量制御によって駆動することを特徴とする高圧
    鋳造機等の製品押出し方法。(イ)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
    圧力。
  2. 【請求項2】 前記(イ)の推力又は圧力に替えて、下
    記(ロ)の推力又は圧力とすることを特徴とする請求項
    1記載の高圧鋳造機等の製品押出し方法。(ロ)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
    圧力に移動型から製品が押出される力相当の推力又は圧
    力を加算した値と、固定型から製品が押出される力とビ
    スケットが押出される力を加えた力相当の推力又は圧力
    を加算した値のいずれか小さい方の値を最大値とする推
    力又は圧力。
  3. 【請求項3】 前記型開閉シリンダにより型開きを開始
    し、同時に又はその直後に前記射出シリンダにより製品
    の押出しを開始する請求項1又は請求項2記載の高圧鋳
    造機等の製品押出し方法。
  4. 【請求項4】 前記(イ)の推力又は圧力に替えて、最
    大値が下記(a)で、かつ最小値が下記(b)の間に設
    定されている推力又は圧力とすることを特徴とする請求
    項1記載の高圧鋳造機等の製品押出し方法。(a)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
    圧力に、移動型から製品が押出される力とビスケットが
    押出される力を加えた力相当の推力又は圧力を加算した
    値のいずれか小さい方の値。 (b)型開閉シリンダと射出シリンダの同期作動時にお
    ける型開閉シリンダへの作動油供給時に、移動型部の重
    量又は摺動抵抗に相当する推力又は圧力。
  5. 【請求項5】 型開閉シリンダにより型開きを行い、射
    出シリンダにより固定型から製品を押出す高圧鋳造機の
    製品押出し装置において、製品押出し時に、型開閉シリ
    ンダに対し射出シリンダの速度以上の速度となすのに充
    分な流量の作動油を供給しつつ下記(イ)の推力又は圧
    力で型開閉シリンダを駆動し、射出シ リンダは速度制御
    または流量制御によって駆動することを特徴とする高圧
    鋳造機等の製品押出し装置。(イ)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
    圧力。
  6. 【請求項6】 前記(イ)の推力又は圧力に替えて、下
    記(ロ)の推力又は圧力とすることを特徴とする請求項
    5記載の高圧鋳造機等の製品押出し装置。(ロ)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
    圧力に移動型から製品が押出される力相当の推力又は圧
    力を加算した値と、固定型から製品が押出される力とビ
    スケットが押出される力を加えた力相当の推力又は圧力
    を加算した値のいずれか小さい方の値を最大値とする推
    力又は圧力。
  7. 【請求項7】 前記型開閉シリンダにより型開きを開始
    し、同時に又はその直後に前記射出シリンダにより製品
    の押出しを開始する請求項5又は請求項6記載の高圧鋳
    造機等の製品押出し装置。
  8. 【請求項8】 前記(イ)の推力又は圧力に替えて、最
    大値が下記(a)で、かつ最小値が下記(b)の間に設
    定されている推力又は圧力とすることを特徴とする請求
    項5記載の高圧鋳造機等の製品押出し装置。(a)移動型部の重量又は摺動抵抗に相当する推力又は
    圧力に、移動型から製品が押出される力とビスケットが
    押出される力を加えた力相当の推力又は圧力を加算した
    値のいずれか小さい方の値。 (b)型開閉シリンダと射出シリンダの同期作動時にお
    ける型開閉シリンダへの作動油供給時に、移動型部の重
    量又は摺動抵抗に相当する推力又は圧力。
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