JP3193868U - 水路の除塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな駆動力装置で、除塵スクリーンの除塵掻き揚げ部材の移動駆動にかかる自動化が可能になって、低コストで設置することができる水路の除塵装置を提供する。【解決手段】手動によって除塵掻き揚げ部材の移動駆動ができるように、操作ハンドル15の回転動を減速させる回転減速機構部12と、回転減速機構部12が設けられた筐体12aと、操作ハンドル15が装着可能な入力軸13に直列に連結・延長されるように設けられた延長入力軸20と、筐体12aに対して固定され、延長入力軸20の軸受部21が設けられているフレーム部と、フレーム部に装着され、延長入力軸12の延長方向の中途部に連係される動力源として設けられ、電動モータ31、及び電動モータ31の回転動力を受けて延長入力軸20に減速回転動力を伝達する動力源用の減速機構32によって構成される動力減速装置部30とを具備する。【選択図】図1

Description

この考案は、除塵スクリーンの除塵掻き揚げ部材を用いて水路の除塵を行うために設置され、操作ハンドルが着脱可能に装着できる入力軸を回すことで、手動によって前記除塵掻き揚げ部材の移動駆動ができるように、前記操作ハンドルの回転動を減速させる回転減速機構部と、該回転減速機構部が設けられた筐体とを備える水路の除塵装置に関する。
手動による操作が行われる比較的小さな水路の除塵装置としては、操作ハンドルによる入力軸の回転運動を、除塵スクリーンの除塵掻き揚げ部材の移動運動に変換すると共に減速させて小さな力でも操作できるように、移動駆動用の回転減速機構を備えるものが、用水路や排水路などの水路に使用されている。その移動駆動用の回転減速機構としては、除塵掻き揚げ部材を昇降させるために、例えば、ピニオンギヤとドラムギヤによる回転減速機構を備え、ワイヤを巻き取ることで除塵掻き揚げ部材を上昇動できるウインチ装置が用いられている。
また、従来の他の水路の除塵装置としては、例えば、河川等の水路を流れてくる流木、水草、その他のごみ類を捕捉するために水路に傾斜して設置されるスクリーンと、該スクリーンによって捕捉されたごみ等を掻き揚げて所定の位置に放出するレーキと、該レーキを前記スクリーンの前後を回動させる無端状チェーンと、該無端状チェーンを駆動する駆動装置とを具備する除塵機において、前記レーキは複数の高張力鋼からなる細長い刃形部材を前記スクリーンのスクリーンバー間に位置するように配置して支持部材で連結固定し、前記刃形部材が該スクリーン表面を外方向略水平に突出した状態で上方向に移動するように該連結部材を前記無端状チェーンに固定してごみ類を掻き揚げ可能にすると共に、ごみ類の塊が形成された場合に該塊を分解可能にするように該刃形部材の先端を鋭利な形状に構成したことを特徴とする除塵機(特許文献1参照)が開示されている。
また、ごみを捕捉する形態が異なる例の水路の除塵装置としては、例えば、水路を横断する方向に配設した、水位変動に追従しながら、水路を流下するごみを捕捉して水路の一方側へ移送するエンドレス状のフロート式フェンスを循環するように配設して構成したごみ捕捉手段と、ごみの移送側に配設した、ごみ捕捉手段により移送されたごみを掻き揚げる除塵手段とから流下ごみの除去装置を構成する(特許文献2参照)ものが開示されている。
特開2005−36482号公報(第1頁、請求項1) 特開2000−84551号公報(第1頁)
水路の除塵装置に関して解決しようとする問題点は、手動による操作が可能な比較的小さな水路の除塵装置の分野において、ごみを捕捉する除塵スクリーンの除塵掻き揚げ部材の移動駆動にかかる自動化が、後施工であっても可能になって、低コストで設置できるものが提供されていないことにある。
そこで本考案の目的は、小さな駆動力装置で、ごみを捕捉する除塵スクリーンの除塵掻き揚げ部材の移動駆動にかかる自動化が可能になって、低コストで設置することができる水路の除塵装置を提供することにある。
本考案は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、水路を流れるごみを捕捉する除塵スクリーンと該除塵スクリーンによって捕捉されたごみを掻き揚げて除去する除塵掻き揚げ部材を用いて水路の除塵を行うように設置され、操作ハンドルが着脱可能に装着できる入力軸を回すことで、手動によって前記除塵掻き揚げ部材の移動駆動ができるように、前記操作ハンドルの回転動を減速させる回転減速機構部と、該回転減速機構部が設けられた筐体とを備える水路の除塵装置において、前記操作ハンドルが装着可能な前記入力軸の軸連結部に、継手部を介して直列に連結・延長されるように設けられ、前記継手部側とは反対側の端部が、操作ハンドルへの軸連結部になっている延長入力軸と、前記回転減速機構部が設けられた筐体に対して固定され、前記延長入力軸を軸受けする延長入力軸の軸受部が設けられているフレーム部と、該フレーム部に装着され、前記延長入力軸の延長方向の中途部に連係されて該延長入力軸を回転させて前記除塵掻き揚げ部材を移動させる動力源として設けられ、電動モータ、及び該電動モータの回転動力を受けて前記延長入力軸に減速回転動力を伝達する動力源用の減速機構によって構成される動力減速装置部とを具備する。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記電動モータの電源は、太陽電池によって蓄電されるバッテリーであることを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記フレーム部に、前記動力減速装置部を覆うカバー部が固定されることで、該動力減速装置部を内蔵するケーシングが構成されていることを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記動力減速装置部から前記延長入力軸への動力の接続及び断続をするように、前記動力源用の減速機構と前記延長入力軸への連係部との間に動力接続用のクラッチが設けられていることを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記操作ハンドルによって手動で前記延長入力軸を介して前記入力軸を作動させる機構について、前記操作ハンドルと、前記延長入力軸との接続及び断続をする操作ハンドル接続用のクラッチが設けられたことを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、ごみ検出装置、遠隔操作装置、タイマー装置の少なくとも一つによって与えられる信号に基づいて、自動的に前記除塵掻き揚げ部材の移動操作を行う移動制御装置を備えることを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記移動制御装置が、前記延長入力軸の回転動作を検知することで、前記除塵掻き揚げ部材の移動を制御することを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記移動制御装置が、回転軸ネジが回転することによって、移動位置スイッチ検出体が軸線方向に移動し、間隔をおいて配された一対の移動位置スイッチにそれぞれ近接することでスイッチの入切がなされて、除塵掻き揚げ部材が移動するように設けられ、前記回転軸ネジの回転は、移動検出機構用の伝達部を介して、前記延長入力軸と一体の前記入力軸の回転が反映されるように、前記移動検出機構用の伝達部は前記延長入力軸と前記回転軸ネジとを連係する歯車による減速機構になっていることを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、前記回転減速機構部が、ワイヤを巻き取ることで前記除塵掻き揚げ部材を上昇動できるように、ピニオンギヤとドラムギヤによる減速機構を備えるウインチ装置あることを特徴とすることができる。
本考案にかかる水路の除塵装置の一形態によれば、水路を流れるごみを捕捉する除塵スクリーンと該除塵スクリーンによって捕捉されたごみを掻き揚げて除去する除塵掻き揚げ部材を用いて水路の除塵を行うために設置され、操作ハンドルが着脱可能に装着できる入力軸を回すことで、手動によって前記除塵掻き揚げ部材の移動駆動ができるように、前記操作ハンドルの回転動を減速させる回転減速機構部と、該回転減速機構部が設けられた筐体とを備える水路の除塵装置が、既設の装置であって、後付けで前記電動モータの動力によって自動する装置に構成されていることを特徴とすることができる。
本考案に係る水路の除塵装置によれば、小さな駆動力装置で、ごみを捕捉する除塵スクリーンの除塵掻き揚げ部材の移動駆動にかかる自動化が可能になって、低コストで設置することができるという特別有利な効果を奏する。
本考案に係る水路の除塵装置の形態例要部を示す側断面図である。 図1の形態例を用いた水路の除塵装置の全体形態例を示す側断面図である。 本考案に係る水路の除塵装置のシステムを示すブロック図である。 本考案に係る水路の除塵装置の他の形態例要部を示す側断面図である。 クラッチ機構の形態例を示す側断面図である。
以下、本考案に係る水路の除塵装置の形態例を、添付図面(図1〜5)に基づいて詳細に説明する。
この水路の除塵装置10は、水路1を流れるごみ3を捕捉する除塵スクリーン10aとその除塵スクリーン10aによって捕捉されたごみ3を掻き揚げて除去する除塵掻き揚げ部材11(図2参照)を用いて水路の除塵を行うように設置され、操作ハンドル15が着脱可能に装着できる入力軸13を回すことで、手動によって除塵掻き揚げ部材11の移動駆動ができるように、操作ハンドル15の回転動を減速させる回転減速機構部12と、その回転減速機構部12が設けられた筐体12aとを備えるものを基本構成とする。本形態例では、回転減速機構部12が筐体12aに内蔵されている。
回転減速機構部12としては、例えば、除塵掻き揚げ部材11を昇降させるために、ピニオンギヤとドラムギヤによる減速機構を備え、ワイヤを巻き取ることで除塵掻き揚げ部材11を上昇動できるウインチ装置を用いることができる。なお、減速機構としては、これに限定されるものではなく、ウォームギヤや遊星歯車などの他の減速手段を利用してもよいのは勿論である。
20は延長入力軸であり、操作ハンドル15が装着可能な入力軸13の軸連結部13aに、継手部20aを介して直列に連結・延長されるように設けられている。
本形態例の継手部20aは、図1に示すように、入力軸13に外嵌する形状で、ボルトを締め付けることで、入力軸13に延長入力軸20を一体的に連結・固定できる形態になっている。なお、連結構造は、これに限定されるものではなく、例えば、キー溝とキーとを備える連結構造やカップリング構造など、他の周知の方法を用いることができるのは勿論である。
21は延長入力軸の軸受部であり、本形態例では軸受がなされる部位間のスパンを大きくとって安定的になるように、延長入力軸20の継手部20a側とは反対側の操作ハンドル15への軸連結部20bの近傍において軸受けするように設けられている。
この延長入力軸の軸受部21としては、ボールベリングなどの摺動抵抗が小さな軸受構造を、適宜に用いることができるのは勿論である。
22はケーシングであり、フレーム部22aとカバー部22bとを一体化した構成であり、延長入力軸の軸受部21を支持すると共に、操作ハンドル15への軸連結部20bの除いた延長入力軸20を内包するように設けられ、回転減速機構部12が設けられた筐体12aに対して固定されている。
22aはフレーム部であり、回転減速機構部12が設けられた筐体12aに対して固定され、延長入力軸20を軸受けする延長入力軸の軸受部21が設けられている。
本実施例では、図1及び図4に示すように、ケーシング22のフレーム部22aを、筐体12aにボルトを用いて着脱可能に固定する構造になっている。なお、フレーム部22aが筐体12aに対して固定される形態は、これに限定されることなく、例えば、ケーシング20(フレーム部22a)が、筐体12aに対して直に固定されていることを要しない。すなわち、筐体12aに対してフレーム部22aが所要の位置に配され、その位置関係がずれないように、フレーム部22aが固定されていればよい。
このケーシング22によれば、箱状に設けられており、延長入力軸の軸受部21や後述する動力減速装置部30を、風雨から好適に保護できると共に、それらの構造を好適に支持・保持できる。なお、23はカバーであり、後述する延長入力軸の軸連結部20bを覆って、延長入力軸の軸受部21を含めて内包・保護するように、ケーシング22に着脱可能に設けられている。
30は動力減速装置部であり、延長入力軸20を回転させて除塵掻き揚げ部材11を移動(図2の形態例では除塵掻き揚げ部材11の昇降動)させる動力源として設けられ、電動モータ31、及びその電動モータ31の回転動力を受けて延長入力軸20に減速回転動力を伝達する動力源用の減速機構32によって構成され、ケーシング22に内包されている。
この動力減速装置部30は、手動で回転できる入力軸13を回転させるトルクを有すればよく、その減速率を適宜に選択することで、極めて小型の動力駆動装置によって構成できる。本形態例の電動モータ31としては、例えば、DC24V、100Wの定格出力のものを用いて、除塵掻き揚げ部材11を移動(本形態例では除塵掻き揚げ部材11の昇降動)できる。なお、動力減速装置部30によって減速されるため、除塵掻き揚げ部材11の昇降動に係る速度は、例えば5〜15分程度と遅くなる。しかし、作業者が現場へ行って手動で行う場合に比べれば、迅速、確実且つ効率的に行うことができる。
本形態例の電動モータ31の電源は、太陽電池40によって蓄電されるバッテリー41になっている(図3参照)。このバッテリー41は、操作盤55に内蔵されており、電動モータ31の消費電力が小さいため比較的小型のものでよい。
このように、本形態例の除塵装置は、電源を自ら持つため、設置場所を選ばない。水路の除塵装置は、電力電線のとどいていない場所も多く、そうした設置場所にも好適に対応できる。また、省エネルギーを実現でき、電力料を支払う必要がなく、ランニングコストを低減できる。さらに、地震などの災害の際に、電力会社による送電が途絶えた場合でも問題がなく、独立して確実に作動できるため、信頼性の高いシステムになっている。但し、商業電源が容易に確保できる場所であれば、本形態例のような太陽電池を用いる必要がないのは勿論である。
また、本形態例では、減速動力の伝達部材32aである歯車が、延長入力軸20の中途部に装着されており、その歯車を含む複数の歯車によって構成される動力源用の減速機構32で、電動モータ31からの動力が減速されるように設けられている。これによれば、簡単な構造で、適切な減速比を得ることができる。
なお、減速機構としては、これに限定されるものではなく、ウォームギヤや遊星歯車などの他の減速手段を利用してもよいのは勿論である。なお、図4に示す形態例では、電動モータ31の回転速度を50分の1程度に減速する動力源用の減速機構32機構が、電動モータ31に直結されて配設されている。
また、本形態例では、上下位置リミットスイッチ52やごみ検出装置などによって与えられる信号に基づいて、除塵掻き揚げ部材11の昇降動制御を自動的に行う移動制御装置50を備える。なお、53は充放電コントローラである。
この移動制御装置50によれば、除塵掻き揚げ部材11にかかる昇降動操作について、先ず、上下位置リミットスイッチ52によって、除塵掻き揚げ部材11を上下の所定の位置で停止することができ、自動化を好適に行うことができる。そして、通信手段を設けることによって、遠隔操作を行うことができるように、構成してもよい。また、タイマーによる制御を行っても良い。すなわち、移動制御装置50は、ごみ検出装置、遠隔操作装置、タイマー装置の少なくとも一つによって与えられる信号に基づいて、自動的に前記除塵掻き揚げ部材の移動操作を行う装置とすることができる。
また、本形態例では、延長入力軸20の継手部20a側とは反対側の端部が、操作ハンドルへの軸連結部20bになっている。
これによれば、非常時などに手動操作ができる。なお、図1の形態例の軸連結部20bは、カバー23によって保護されるように収納されているため、このカバー23を開いて操作ハンドル15を装着して回動操作を行うようにすればよい。
さらに、図1の形態例では、動力減速装置部30が、延長入力軸の軸受部21が固定されたケーシング22の壁部であるフレーム部22aの内面に固定されている。
これによれば、ユニット化した動力減速装置部30を、ケーシング22によって、水路の除塵装置の本体の一部である回転減速機構部12を備える筐体12aへ、簡単に設置できる。すなわち、設置作業や保守管理の効率を向上できる。
除塵スクリーン10aの除塵掻き揚げ部材11を、入力軸13に着脱可能な操作ハンドル15を用いてその入力軸13を回すことで手動昇降移動が可能に、回転減速機構部12を備える水路の除塵装置が、既存の水路の除塵装置であっても、本考案にかかる構成は、好適に後付け設置ができる。従って、水路の除塵装置を低コストで好適に設置することができる。
次に、水路の除塵装置10の全体の構成例について、図2に基づいて説明する。
本形態例の除塵スクリーン10aは、水流Sが小さな抵抗で通過できると共にごみ3が捕捉されるように鉄材によって格子状に形成されており、水路1に傾斜して配置されている。また、本形態例の除塵掻き揚げ部材11は、ごみ3を掬い上げることができるように、L字状に形成された掻き揚げ部を備えており、一対のローラを備える移動体11aに一体的に固着されて設けられている。なお、L字状の掻き揚げ部は、例えば、棒材によって形成され、複数が設けられている。移動体11aは、昇降ガイド溝10bに案内され、昇降動できるように設けられている。昇降ガイド溝10bは、傾斜して形成されると共に上端部が下側へ湾曲して形成されており、本形態例の昇降ガイド溝10bでは、断面コ字状の部材によって案内用の溝が形成され、その案内用の溝に移動体11aが嵌った状態になって案内される。この昇降ガイド溝10bと移動体11aは、水路1の幅方向の両側に設けられており、その一対の移動体11aに架け渡されたL字状の掻き揚げ部を備える除塵掻き揚げ部材11が、水面2の上下に安定的に昇降できる構成になっている。
10dは支柱であり、本形態例は門型に構成されている。この支柱10dの下側には、プーリ−16が装着されており、ワイヤ14が掛け回されている。ワイヤ14の一端は除塵掻き揚げ部材11の側に固着されており、ワイヤ14の他端側は、回転減速機構部12を構成するウインチ装置のドラムに巻き付けられて固着されている。そして、本形態例では、回転減速機構部12の筐体12aに、動力減速装置部30が装着・固定された構成になっている。また、10cはごみ案内部であり、板面状に形成されており、掻き揚げられたごみ3を、ごみ受け槽17へ落とすまで案内できる。
これによれば、ごみ3を掬い上げるため、先ず、動力減速装置部30を作動させ、回転減速機構部12を構成するウインチ装置を介してワイヤ14を緩めて繰り出し、除塵掻き揚げ部材11を一旦水面2下に位置させる。次に、動力減速装置部30を反転作動させ、ウインチ装置によってワイヤ14を巻き取り、図2に点線で記載したように除塵掻き揚げ部材11を上昇動させ、ごみ受け槽17の上に引き上げる。これによって、ごみ3が、除塵掻き揚げ部材11からごみ受け槽17へ落下し、収集される。
次に、図4及び5に基づいて、本考案に係る水路の除塵装置の他の形態例を説明する。本形態例は、図1の形態例と比較して、動力接続用のクラッチ60、操作ハンドル接続用のクラッチ70を備え、上下位置検出装置80がケーシング22内に内蔵されていることが相違する。なお、図1の形態例と同等の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本形態例のケーシング22は、延長入力軸の軸受部21が装着されて延長入力軸20を支持するように、前記筐体12aに固定されるフレーム部22aを備えると共に、延長入力軸20を含む構成要素をカバーするようにカバー部22bを備える。
このケーシング22に装着される軸受部21の配設位置は、図4に示すように、減速動力の伝達部材32aを挟むように、延長入力軸20の中途部で受けるようにしてもよい。これによれば、減速動力の伝達部材32aにかかるラジアルとスラストの両方向の力を適切に受けて延長入力軸20を支持できる。ところで、筐体12aに隣接するように、ケーシング22の取り付け支持用の部材である立設フレーム90(図2参照)などを設け、その立設フレーム90によって、動力減速装置部30を内蔵するケーシング22の重量を主に受け、ケーシング22を筐体12aに対して固定するようにしてもよい。その立設フレーム90によれば、ケーシング22を含む構成要素を標準化して生産性を向上できると共に、種々の取り付け仕様に好適に対応できる。
60は動力接続用のクラッチであり、動力減速装置部30の動力源側(電動モータ31及び減速機構32の側)と、延長入力軸20への連係部33側との接続及び断続をするように設けられている。
この動力接続用のクラッチ60には、例えば図5に示すような、軸線方向へ移動可能に設けられた接続軸35を介して接続されるカムクラッチを用いることができる。61はクラッチレバーであって、これを操作して接続軸35が電動モータ31側へ移動された際には動力が接続され、反対に接続軸35が連係部33側へ移動された際には動力が断続される。なお、本形態例の連係部33とは、減速動力の伝達部材32aに連係する構成であり、その連係にはヘリカルギヤ、傘歯車やねじ歯車を用いることができる。これにより、電動モータ61及び動力源用の減速機構32の回転軸に対して直交する延長入力軸20へ動力を適切に伝達できる。
70は操作ハンドル接続用のクラッチであり、操作ハンドル15によって手動で延長入力軸20を介して入力軸13を作動できるように、操作ハンドル15と、延長入力軸20との接続及び断続をすることが可能に設けられている。この操作ハンドル接続用のクラッチ70には、上述したようなカムクラッチや、周知のクラッチ機構を適宜選択的に用いることができる。
動力接続用のクラッチ70が断続され、操作ハンドル接続用のクラッチ70が接続された状態では、入力軸13と延長入力軸20の延長方向及び作動方向は同一であり、作業者は本考案にかかる構成が装着される前と同等の感覚で操作ハンドル15を操作することができる。これによれば、予期しない事態についても適切に対応できる。
80は上下位置検出装置であり、延長入力軸20の回転動作を検知して除塵掻き揚げ部材11の移動位置(図2の形態例では高さ位置)を検出するセンサー機構によって構成され、ケーシング22内に設置されている。81は移動位置スイッチ検出体であり、82は回転軸ネジである。この回転軸ネジ82が回転することによって移動位置スイッチ検出体81が、軸線方向に移動し、間隔をおいて配された一対の移動位置スイッチ83にそれぞれ近接することで上下位置検出装置80のスイッチの入切がなされ、除塵掻き揚げ部材11が移動((図2の形態例では昇降移動)する。回転軸ネジ82の回転は、移動検出機構用の伝達部85を介して、延長入力軸20と一体の入力軸13の回転が反映される。また、本形態例の移動検出機構用の伝達部85は歯車による減速機構になっており、移動位置スイッチ検出体81の移動長さは、水路の除塵装置の移動部材(本形態例では除塵掻き揚げ部材11)に係る実際の昇降等の移動長さに対して減速比に比例して縮小されている。なお、このセンサー機構としては、本形態例に限定されず、例えばエンコーダ装置を利用できる。
以上、本考案につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本考案はこの形態例に限定されるものではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
1 水路
2 水面
3 ごみ
10 水路の除塵装置
10a 除塵スクリーン
10b 昇降ガイド溝
10c ごみ案内部
10d 支柱
11 除塵掻き揚げ部材
11a 移動体
12 回転減速機構部
12a 筐体
13 入力軸
13a 入力軸の軸連結部
14 ワイヤ
15 操作ハンドル
16 プーリ−
17 ごみ受け槽
20 延長入力軸
20a 継手部
20b 延長入力軸の軸連結部
21 延長入力軸の軸受部
22 ケーシング
22a フレーム部
22b カバー部
30 動力減速装置部
31 電動モータ
32 動力源用の減速機構
32a 減速動力の伝達部材
40 太陽電池
41 バッテリー
50 移動制御装置
52 上下位置リミットスイッチ
60 動力接続用のクラッチ
70 操作ハンドル接続用のクラッチ
80 上下位置検出装置
90 立設フレーム

Claims (10)

  1. 水路を流れるごみを捕捉する除塵スクリーンと該除塵スクリーンによって捕捉されたごみを掻き揚げて除去する除塵掻き揚げ部材を用いて水路の除塵を行うように設置され、操作ハンドルが着脱可能に装着できる入力軸を回すことで、手動によって前記除塵掻き揚げ部材の移動駆動ができるように、前記操作ハンドルの回転動を減速させる回転減速機構部と、該回転減速機構部が設けられた筐体とを備える水路の除塵装置において、
    前記操作ハンドルが装着可能な前記入力軸の軸連結部に、継手部を介して直列に連結・延長されるように設けられ、前記継手部側とは反対側の端部が、操作ハンドルへの軸連結部になっている延長入力軸と、
    前記回転減速機構部が設けられた筐体に対して固定され、前記延長入力軸を軸受けする延長入力軸の軸受部が設けられているフレーム部と、
    該フレーム部に装着され、前記延長入力軸の延長方向の中途部に連係されて該延長入力軸を回転させて前記除塵掻き揚げ部材を移動させる動力源として設けられ、電動モータ、及び該電動モータの回転動力を受けて前記延長入力軸に減速回転動力を伝達する動力源用の減速機構によって構成される動力減速装置部とを具備することを特徴とする水路の除塵装置。
  2. 前記電動モータの電源は、太陽電池によって蓄電されるバッテリーであることを特徴とする請求項1記載の水路の除塵装置。
  3. 前記フレーム部に、前記動力減速装置部を覆うカバー部が固定されることで、該動力減速装置部を内蔵するケーシングが構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水路の除塵装置。
  4. 前記動力減速装置部から前記延長入力軸への動力の接続及び断続をするように、前記動力源用の減速機構と前記延長入力軸への連係部との間に動力接続用のクラッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水路の除塵装置。
  5. 前記操作ハンドルによって手動で前記延長入力軸を介して前記入力軸を作動させる機構について、前記操作ハンドルと、前記延長入力軸との接続及び断続をする操作ハンドル接続用のクラッチが設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水路の除塵装置。
  6. ごみ検出装置、遠隔操作装置、タイマー装置の少なくとも一つによって与えられる信号に基づいて、自動的に前記除塵掻き揚げ部材の移動操作を行う移動制御装置を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水路の除塵装置。
  7. 前記移動制御装置が、前記延長入力軸の回転動作を検知することで、前記除塵掻き揚げ部材の移動を制御することを特徴とする請求項6記載の水路の除塵装置。
  8. 前記移動制御装置が、回転軸ネジが回転することによって、移動位置スイッチ検出体が軸線方向に移動し、間隔をおいて配された一対の移動位置スイッチにそれぞれ近接することでスイッチの入切がなされて、除塵掻き揚げ部材が移動するように設けられ、前記回転軸ネジの回転は、移動検出機構用の伝達部を介して、前記延長入力軸と一体の前記入力軸の回転が反映されるように、前記移動検出機構用の伝達部は前記延長入力軸と前記回転軸ネジとを連係する歯車による減速機構になっていることを特徴とする請求項7記載の水路の除塵装置。
  9. 前記回転減速機構部が、ワイヤを巻き取ることで前記除塵掻き揚げ部材を上昇動できるように、ピニオンギヤとドラムギヤによる減速機構を備えるウインチ装置あることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水路の除塵装置。
  10. 水路を流れるごみを捕捉する除塵スクリーンと該除塵スクリーンによって捕捉されたごみを掻き揚げて除去する除塵掻き揚げ部材を用いて水路の除塵を行うために設置され、操作ハンドルが着脱可能に装着できる入力軸を回すことで、手動によって前記除塵掻き揚げ部材の移動駆動ができるように、前記操作ハンドルの回転動を減速させる回転減速機構部と、該回転減速機構部が設けられた筐体とを備える水路の除塵装置が、既設の装置であって、後付けで前記電動モータの動力によって自動する装置に構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の水路の除塵装置。
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