JP3193849B2 - ユニットルームの天井構造 - Google Patents

ユニットルームの天井構造

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JP3193849B2 JP17893895A JP17893895A JP3193849B2 JP 3193849 B2 JP3193849 B2 JP 3193849B2 JP 17893895 A JP17893895 A JP 17893895A JP 17893895 A JP17893895 A JP 17893895A JP 3193849 B2 JP3193849 B2 JP 3193849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニットルームの
天井構造に関し、詳しくは複数分割した天井パネルを固
定する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のユニットルーム1′
として、複数の壁パネル7を平面視矩形状に連結し、壁
パネル7の上端部7a間で囲まれた部分に2分割した天
井パネル8′,8′を配置し、天井パネル8′,8′同
士をビス40、ナット41を用いて固定することが知ら
れている。例えば図11(b)に示すように、天井パネ
ル8′,8′同士の対向する部分に上方に突出する突出
片42を夫々設け、これら突出片42同士をバックアッ
プ材26を挟んで重ね合わせ、ビス40とナット41と
を用いて突出片42同士を固定するようにしている。そ
して、天井パネル8′,8′同士の固定は例えば天井の
一部に作業用開口(図示せず)を設け、分割した天井パ
ネル8′を壁パネル7の上端部に仮り置きした後に、該
作業用開口を介して天井裏33で固定作業を行うのが一
般的である。また天井パネル8′を2分割することで、
施工上扱い易くなるというメリットがある。
【0003】なお、壁パネル7と天井パネル8′とを固
定する方法は、例えば図11(a)に示すように、天井
パネル8′の壁パネル7と対向する一端縁から垂下片1
3を垂下形成し、壁パネル7の上端部7aに該垂下片1
3と対向する立上片14を立設し、立上片14の上端縁
を天井パネル8′の端部下面に当接させた状態で天井パ
ネル8′の垂下片13を立上片14の外側方より垂下さ
せて、該垂下片13と立上片14とをビス15で互いに
固定する。図中の16は弾性を有する廻り縁、80は断
熱材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
壁パネル7と天井パネル8′との固定は室内A側から行
うことができるが、天井パネル8′,8′同士の固定は
天井裏33で行う必要があり、作業がきわめて面倒であ
り、施工性に劣る。しかも図10に示すように、建築躯
体11と天井パネル8′との間の天井裏33の有効作業
スペースGを300〜400mm程度確保する必要があ
るため、ユニットルーム1′の天井高さを高くしたいと
いう要求に十分に対応できず、ユニットルーム1′のグ
レードアップを図れないといった問題もある。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、天井パネル同士の
固定を従来のビス、ナットを用いることなく、室内側か
ら簡単にしかも精度良く行えると共に、天井裏の有効作
業スペースを大きく確保する必要のないユニットルーム
の天井構造を提供するにあり、他の目的とするところ
は、天井パネル間の目地幅を一定に確保できると共に、
天井パネルが下がったり、波打ちしたりするのをより確
実に防止できるユニットルームの天井構造を提供するに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、複数の壁パネル7を平面視
矩形状に連結し、壁パネル7の上端部7a間で囲まれた
部分に複数の天井パネル8,9を配置し、天井パネル
8,9と壁パネル7との対向する部分を固定具15にて
固定すると共に、天井パネル8,9同士が対向する部分
の一方に天井パネル8,9の上面側に突出する立上り部
22を設け、他方に該立上り部22の上端部に上方より
引っ掛けられるフック部23を設け、該立上り部22と
フック部23とで天井パネル8,9同士を互いに係合
るにあたり、一方の天井パネル8のつば部24の外面側
にバックアップ材26が配置され、立上り部22と一方
の天井パネル8のつば部24とバックアップ材26とが
重ね合わされ、皿ネジ30をバックアップ材26側から
挿通して締結してあり、上記バックアップ材26には、
他方の天井パネル9のつば部25とフック部23とを固
定するためのビス32の頭部32aが入り込む凹所35
が設けられて成ることを特徴としている。このように天
井パネル8,9同士の対向する部分を立上り部22とフ
ック部23との引っ掛け方式で固定することにより、天
井パネル9を天井裏33から押し下げる作業を行うだけ
で、天井パネル8,9同士を室内A側から簡単に固定で
きるので、天井裏33の狭い場所での固定作業が不要と
なり、天井裏33に大きな有効作業スペースを確保する
必要がなくなる。
【0007】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の天井パネル8,9の壁パネル7と対向する一端縁から
垂下片13を垂下形成し、壁パネル7の上端部7aに該
垂下片13と対向する立上片14を立設し、該垂下片1
3と立上片14とを室内A側から固定具15にて固定す
ることを特徴としているから、室内A側から壁パネル7
と天井パネル8,9とを固定でき、天井パネル8,9同
士の固定を室内A側から行えることとあいまって、施工
性が一層向上する。
【0008】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の天井パネル8,9間の継ぎ目27に下面が目地底とな
るバックアップ材26を介在させ、シーリング材28を
継ぎ目27に充填して成ることを特徴としているから、
バックアップ材26によって天井パネル8,9間の目地
幅を一定に確保できると共に、シーリング材28によっ
て天井パネル8,9を下から押しても持ち上がることが
なく、天井としての機能が十分となる。
【0009】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の天井パネル8,9同士の対向する部分に天井パネル
8,9とは別体の補強部材22A,23Aを取付け、該
補強部材22A,23Aにて立上り部22とフック部2
3とを夫々構成したことを特徴としているから、天井パ
ネル加工については現在の加工方法を変更することな
く、補強部材22A,23Aの追加によって立上り部2
2とフック部23との引っ掛け方式を採用できると共
に、補強部材22A,23Aによる天井パネル8,9の
補強効果によって天井パネル8,9が下がったり、波打
ちが発生するのをより確実に防止できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、シャワー室2と洗面室3とがユニット化されたサニ
タリーユニットルーム1の天井構造として説明する。サ
ニタリーユニットルーム1は、図2及び図3に示すよう
に、シャワー室2と洗面台4、便器5等が設置された洗
面室3とを備えた箱形に形成され、主要構成部材として
床パネル6、平面視矩形状に連結される複数枚の壁パネ
ル7、各壁パネル7の上端部7a間で囲まれた部分に配
置される3枚の天井パネル8,9、及び建具としての扉
10等が用いられる。図2中の11は建築躯体である。
【0011】天井パネル8,9は、施工上扱い易くする
ために、図4、図5に示すように、シャワー室2の天井
面となるシャワー側天井パネル8と、洗面室3の天井面
となる洗面側天井パネル8と、中央側の天井パネル9と
に3分割されている。またシャワー側及び洗面側の天井
パネル8(以下、「両側の天井パネル8」と略称す
る。)は左右対称構造を有し、この両側の天井パネル8
の壁パネル7と対向する3辺8a〜8c、及び中央側の
天井パネル9の壁パネル7と対向する2辺9a,9bに
は、夫々、垂下片13が形成されており、各垂下片13
には夫々横長状のネジ孔15が穿設されている。
【0012】一方、壁パネル7の上端部7aには、図1
に示すように、上記垂下片13と対向する立上片14が
立設され、立上片14の上端縁を両側の天井パネル8
(中央側の天井パネル9についても同様)の端部下面に
当接させて、両側の天井パネル8の垂下片13を該立上
片14の外側方に位置させた状態で、該垂下片13と立
上片14のネジ孔を貫通するビス15を室内A側から螺
合して垂下片13と立上片14とを互いに固定できるも
のである。なお、各天井パネル8,9の端部下面と壁パ
ネル7の上端部7aとの間には弾性を有する廻り縁16
が嵌め込まれ、この廻り縁16によって壁パネル7と各
天井パネル8,9との対向する部分が水密構造となる。
尚図1中の80は断熱材である。
【0013】また、両側の天井パネル8の壁パネル7と
固定される3辺8a〜8cを除く残りの1辺8dには、
図7(a)に示すように、天井パネル8の上面側に向け
て突出する立上り部22が追加され、一方、中央側の天
井パネル9の壁パネル7と固定される2辺9a,9bを
除く残りの2辺9c,9dには、夫々、上記立上り部2
2の上端部に上方より引っ掛けられるフック部23が追
加され、該立上り部22とフック部23とで各天井パネ
ル8,9同士が互いに係合されるようになっている。つ
まり、両側の天井パネル8の1辺8dには、その全長に
亘って上方に屈曲するつば部24が形成され、このつば
部24の内面側に立上り部22となる剛性の補強部材2
2Aが配置されている。この補強部材22Aは、両側の
天井パネル8のつば部24の略全長に亘って延びる断面
逆L字状をした長手形状に形成され、下部がつば部24
の内面に接触した状態で、上部がつば部24の上端部よ
りも上方に突出して且つ天井パネル8の内側に向けて水
平に突出しており、この水平部分が後述するフック部2
3の荷重を支持する立上り部22として機能するように
なっている。
【0014】また、天井パネル8のつば部24の外面側
には平板状のバックアップ材26が配置される。このバ
ックアップ材26は、シーリング材28の目地幅確保の
ために用いられ、天井パネル8のつば部24の略全長に
亘って延びる薄板状に形成されており、天井パネル8,
9間の継ぎ目27にシーリング材28を充填する際にバ
ックアップ材26の下面26aが目地底として機能する
ものである。そして、上記立上り部22となる補強部材
22Aの下部と天井パネル8のつば部24とバックアッ
プ材26とが重ね合わされ、各部材22A,24,26
に夫々穿設したネジ孔17〜19に皿ネジ30をバック
アップ材26側から挿通してナット31で締結してあ
る。
【0015】一方、中央側の天井パネル9の2辺9c
(9d)には、図7(b)に示すように、その全長に亘
って上方に屈曲するつば部25が夫々形成され、このつ
ば部25の内面側にフック部23となる剛性の補強部材
23Aが配置されている。この補強部材23Aは、天井
パネル9のつば部25の略全長に亘って延びる断面略逆
L字状をした長手形状に形成され、下部がつば部25の
内面に接触した状態で、上部がつば部25の上端部より
も上方に突出し且つ天井パネル9の外側に向けて水平に
突出しており、この水平部分がフック部23として機能
するようになっている。そして、上記フック部23とな
る補強部材23Aの下部と天井パネル9のつば部25と
が重ね合わされ、両者23,25に穿設したネジ孔2
0,21にビス32を補強部材23A側から挿通してナ
ット33で締結してある。
【0016】次に、上記構成の天井パネル8,9の施工
方法の一例を説明する。先ず図8に示すように、両側の
天井パネル8を壁パネル7の上端部7aに夫々仮り置き
し、その後、中央の天井パネル8を斜めにして両側の天
井パネル8,8間で囲まれた空間部を通して天井裏33
に一旦出し、天井裏33で水平にして図8の矢印方向B
に降ろすと、この中央側の天井パネル9の両端側のフッ
ク部23が両側の天井パネル8の立上り部22の上に夫
々引っ掛かり、中央側の天井パネル9を両側の天井パネ
ル8,8間に容易にセットできる。このとき、両側の天
井パネル8のつば部24の外面に位置しているバックア
ップ材26は皿ネジ30(図7(a))によって該つば
部24に固着されているので、バックアップ材26の外
面は平坦に形成されており、しかもバックアップ材26
には上方に開口した凹所35(図7(a))が設けら
れ、この凹所35に中央側の天井パネル9のフック部2
3を固定するためのビス32の頭部32aが入り込むこ
とで、両側の天井パネル8のバックアップ材26に対し
て中央側の天井パネル9のつば部25を隙間なく密着さ
せることができ、従来のビス、ナットを用いた固定方式
と同様な固定作用が得られる。
【0017】なお、壁パネル7に各天井パネル8,9を
固定する場合は、従来と同様、図1のように天井パネル
8,9の端部より垂下する垂下片13と壁パネル7の上
端部7aに立設した立上片14とを対向させて室内A側
よりビス15にて固定することにより行うことができ、
さらに弾性を有する廻り縁16を嵌め込むことで、天井
パネル8,9と壁パネル7との対向する部分を水密構造
で固定できるようになる。
【0018】また、中央側の天井パネル9をセットした
状態で、両側の天井パネル8に対して天井パネル9が浮
き上がっていないこと、各天井パネル8,9と壁パネル
7とが平行に納められた状態(図9(a)の仮想線Rで
示す非平行な状態ではなく、同(a)の実線Qで示す平
行な状態)となっていること、及び図9(b)の天井パ
ネル8,9間の継ぎ目27の幅が均等になっていること
を確認して、各天井パネル8,9を壁パネル7に対して
夫々固定する。
【0019】このように、従来のビスとナットを用いた
固定方式ではなく、立上り部22とフック部23との引
っ掛け方式を用いたことで、中央側の天井パネル9を天
井裏33から押し下げる作業を行うだけで、中央側の天
井パネル9と両側の天井パネル8とを簡単に且つ確実に
固定できるので、省施工化を図ることができる。しかも
壁パネル7と天井パネル8,9との固定作業、及び天井
パネル8,9同士の固定作業を夫々室内A側から行うこ
とができるので、天井裏33の狭い場所でのビス固定作
業が不要となり、これに伴い天井裏33に有効作業スペ
ースを大きく確保する必要がなく、たとえ天井裏33の
有効作業スペースが無くても、天井パネル8,9さえ壁
パネル7の上に設置できるスペース(100mm程度)
があれば、天井として有効な機能が果たせる構造とな
り、そのうえ天井裏33を狭くすることで、天井高さを
高くしたいという要求に対して対応可能となり、ユニッ
トルーム1のグレードアップにつながるものである。
【0020】しかも、中央側の天井パネル9の荷重は両
側の天井パネル8の立上り部22によって受け止められ
るので、天井パネル9の波打ちによる仕上がりのばらつ
きという不具合はなく、作業者の熟練による仕上がり精
度に差が生じるおそれもないので、施工精度が高められ
て複数に分割した天井パネル8,9の納まりがきわめて
良くなり、従来のビス、ナットを用いた固定方法と同様
な仕上がり精度が得られる。特に両側の天井パネル8に
立上り部22となる剛性の補強部材22A、中央側の天
井パネル9にフック部23となる剛性の補強部材23A
を夫々追加したことで、天井パネル加工については現在
の加工方法を変更することなく、補強部材22A,23
Aによる立上り部22とフック部23との引っ掛け方式
を実現でき、そのうえ補強部材22A,23Aによって
天井パネル8,9が補強されるので、天井パネル8,9
が下がったり、波打ちが発生するのをより確実に防止で
きるものである。
【0021】さらに、天井パネル8,9間の継ぎ目27
に室内A側よりシリコンなどのシーリング材28(図
1)を充填する際には、バックアップ材26によって天
井パネル8,9間のシリコン代が予め確保されているた
め、目地幅を均等にするのが容易であり、また継ぎ目2
7にシーリング材28を充填することによって、天井パ
ネル8,9を下から押しても持ち上がることがなく、天
井としての機能が十分となる。
【0022】なお、上記の形態例では、天井パネル8,
9を3分割した場合を説明したが、2分割された天井パ
ネルを用いるようにしてもよい。この場合、一方の天井
パネルに立上り部22、他方の天井パネルにフック部2
3を設け、立上り部22が設けられた一方の天井パネル
を先に壁パネルの上に仮り置きした後に、フック部23
が設けられた他方の天井パネルを天井裏からセットして
立上り部22にフック部23を引っ掛けるようにすれば
よい。従って、天井パネルはそのサイズに応じて任意の
数に分割でき、どのような分割数にも本発明に係る天井
構造が適用可能となる。
【0023】また、立上り部22となる補強部材22A
を天井パネル8に固定し、フック部23となる補強部材
23Aを天井パネル9に固定したが、これに限定される
ものではなく、補強部材22A,23Aを省略し、天井
パネル8に補強部材22Aと同形状の立上り部22の機
能を有する部材を一体形成し、天井パネル9に補強部材
23Aと同形状のフック部23の機能を有する部材を一
体形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、複数の壁パネルを平面視矩形状に連結し、壁パネ
ルの上端部間で囲まれた部分に複数の天井パネルを配置
し、天井パネルと壁パネルとの対向する部分を固定具に
て固定すると共に、天井パネル同士が対向する部分の一
方に天井パネルの上面側に突出する立上り部を設け、他
方に該立上り部の上端部に上方より引っ掛けられるフッ
ク部を設け、該立上り部とフック部とで天井パネル同士
を互いに係合して成るから、天井パネル同士の対向する
部分を従来のビス、ナットを用いることなく係合できる
と共に、天井パネル同士の対向する部分においては一方
の天井パネルの荷重を他方の天井パネルの立上り部にて
受け止めることができるので、天井パネルの波打ちによ
る仕上がりのばらつきという不具合はなく、作業者の熟
練による仕上がり精度に差が生じるおそれもないので、
施工精度が高められて複数に分割した天井パネルの納ま
りがきわめて良くなり、従来のビス、ナットを用いた固
定方法と同様な仕上がり精度が得られる。また、従来の
ビス固定方式に代えて、立上り部とフック部との引っ掛
け方式を採用したことで、天井パネルを天井裏から押し
下げる作業を行うだけで、天井パネル同士を簡単に且つ
確実に固定でき、省施工化を図ることができ、さらに室
内側から天井パネル同士の固定作業ができるので、天井
裏の狭い場所での固定作業が不要となり、これに伴い天
井裏に大きな有効作業スペースを確保する必要もなく、
天井パネルを壁パネルの上に設置できる程度のスペース
さえあれば、天井パネルとして有効な機能が果たせるよ
うになる。そのうえ天井裏を狭くすることで、ユニット
ルームの天井高さを高くしたいという要求に対して対応
可能であり、ユニットルームのグレードアップを図るこ
とができるという効果がある。また、上記立上り部とフ
ック部とで天井パネル同士を互いに係合するにあたり、
一方の天井パネルのつば部の外面側にバックアップ材が
配置され、立上り部と一方の天井パネルのつば部とバッ
クアップ材とが重ね合わされ、皿ネジをバックアップ材
側から挿通して締結してあり、上記バックアップ材に
は、他方の天井パネルのつば部とフック部を固定するた
めのビスの頭部が入り込む凹所が設けられているので、
一方の天井パネルのバックアップ材に対して他方の天井
パネルの つば部を隙間なく密着させることができるもの
である。
【0025】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の天井パネルの壁パネルと対向する一端縁から垂下片を
垂下形成し、壁パネルの上端部に該垂下片と対向する立
上片を立設し、該垂下片と立上片とを室内側から固定具
にて固定したから、請求項1記載の効果に加えて、室内
側から壁パネルと天井パネルとの固定作業ができ、天井
パネル同士の固定作業を室内側から行えることとあいま
って、一層の省施工化を実現できる。
【0026】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の天井パネル間の継ぎ目に下面が目地底となるバックア
ップ材を介在させ、シーリング材を継ぎ目に充填したこ
とにより、請求項1記載の効果に加えて、バックアップ
材によって天井パネル間の目地幅を一定に確保できると
共に、シーリング材によって天井パネルを下から押して
も持ち上がることがなく、天井としての機能が十分とな
る。
【0027】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の天井パネル同士の対向する部分に天井パネルとは別体
の補強部材を取付け、該補強部材にて立上り部とフック
部とを夫々構成したから、請求項1記載の効果に加え
て、天井パネル加工については現在の加工方法を変更す
ることなく、補強部材の追加によって立上り部とフック
部との引っ掛け方式を採用でき、さらに補強部材による
天井パネルの補強効果によって天井パネルが下がった
り、波打ちが発生するのを確実に防止でき、天井として
の機能を十分に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す一部省略断面
図である。
【図2】同上のユニットルームの側面断面図である。
【図3】同上のユニットルームの平面断面図である。
【図4】同上のユニットルームの要部外観図である。
【図5】(a)〜(c)は同上の3分割した天井パネル
の斜視図である。
【図6】同上の両側の天井パネルの配置状態を説明する
斜視図である。
【図7】(a)は両側の天井パネルの立上り部付近の分
解斜視図、(b)は中央側の天井パネルのフック部付近
の分解斜視図である。
【図8】同上の中央側の天井パネルのセット動作の説明
図である。
【図9】(a)は天井パネルと壁パネルとの最も適した
配置状態を説明する平面図、(b)は天井パネル間の目
地幅を説明する斜視図である。
【図10】従来のユニットルームの天井裏を説明する断
面図である。
【図11】(a)は図10のE部の拡大断面図、(b)
は図10のD部の拡大断面図である。
【符号の説明】
7 壁パネル 8,9 天井パネル 13 垂下片 14 立上片 15 固定具 22 立上り部 22A 補強部材 23 フック部 23A 補強部材 26 バックアップ材 28 シーリング材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 1/12 301 E04B 9/04 E04B 9/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の壁パネルを平面視矩形状に連結
    し、壁パネルの上端部間で囲まれた部分に複数の天井パ
    ネルを配置し、天井パネルと壁パネルとの対向する部分
    を固定具にて固定すると共に、天井パネル同士が対向す
    る部分の一方に天井パネルの上面側に突出する立上り部
    を設け、他方に該立上り部の上端部に上方より引っ掛け
    られるフック部を設け、該立上り部とフック部とで天井
    パネル同士を互いに係合するにあたり、一方の天井パネ
    ルのつば部の外面側にバックアップ材が配置され、立上
    り部と一方の天井パネルのつば部とバックアップ材とが
    重ね合わされて、皿ネジをバックアップ材側から挿通し
    て締結してあり、上記バックアップ材には、他方の天井
    パネルのつば部とフック部を固定するためのビスの頭部
    が入り込む凹所が設けられて成ることを特徴とするユニ
    ットルームの天井構造。
  2. 【請求項2】 天井パネルの壁パネルと対向する一端縁
    から垂下片を垂下形成し、壁パネルの上端部に該垂下片
    と対向する立上片を立設し、該垂下片と立上片とを室内
    側から固定具にて固定することを特徴とする請求項1記
    載のユニットルームの天井構造。
  3. 【請求項3】 天井パネル間の継ぎ目に下面が目地底と
    なるバックアップ材を介在させ、シーリング材を継ぎ目
    に充填して成ることを特徴とする請求項1記載のユニッ
    トルームの天井構造。
  4. 【請求項4】 天井パネル同士の対向する部分に天井パ
    ネルとは別体の補強部材を取付け、該補強部材にて立上
    り部とフック部とを夫々構成したことを特徴とする請求
    項1記載のユニットルームの天井構造。
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