JP3193084B2 - 燃料噴射エンジン用高圧燃料噴射装置を備えた船外機 - Google Patents

燃料噴射エンジン用高圧燃料噴射装置を備えた船外機

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JP3193084B2
JP3193084B2 JP29769791A JP29769791A JP3193084B2 JP 3193084 B2 JP3193084 B2 JP 3193084B2 JP 29769791 A JP29769791 A JP 29769791A JP 29769791 A JP29769791 A JP 29769791A JP 3193084 B2 JP3193084 B2 JP 3193084B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射エンジン用高
圧燃料噴射装置を備えた船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3-57876 号公報に記載の燃
料噴射エンジン用高圧燃料供給装置がある。この従来技
術は、燃料タンクの燃料が汲み上げポンプにより気化器
のフロート室に供給された後、(1)フロート室から吸気
通路を経て燃焼室に供給されるとともに、(2) フロート
室から燃料ポンプにより圧送され、デリバリパイプを介
してインジェクタから燃焼室に供給される。
【0003】そして、インジェクタに供給される燃料の
余剰分は、デリバリパイプから燃料レギュレータを介し
て気化器のフロート室に戻され、このフロート室をベー
パーセパレータとして用いている。即ち、デリバリパイ
プからフロート室に回収される余剰燃料に混入している
空気をベーパーセパレータにおいて分離し、余剰燃料を
上記(1) 、(2) において再循環させ、燃焼させることを
可能とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の従
来技術では、左右のシリンダボディをVバンクに形成し
たエンジンにおいて、シリンダヘッド側に燃料ポンプと
インジェクタを配置する一方、シリンダヘッドの反対側
にベーパーセパレータ(気化器のフロート室)を配置し
ている。
【0005】このため、(a) ベーパーセパレータからイ
ンジェクタへの高圧燃料供給配管と、(b) インジェクタ
側からベーパーセパレータへの余剰燃料戻り配管とが長
くなり、燃料配管系の取り回しが複雑化する。
【0006】本発明は、燃料噴射エンジン用高圧燃料供
給装置において、燃料配管を短くすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク軸が
上下方向に配設され、左右のシリンダボディでVバンク
が形成されたV型エンジンと、船体内に配置された燃料
タンクから供給される燃料を貯留してべーパーを分離す
るべーパーセパレータと、そのべーパーセパレータから
燃料ポンプ及びデリバリ管路を介して燃料を各シリンダ
ボディ回りに配置したインジェクタに供給し、デリバリ
管路内の余剰燃料をべーパーセパレータに再循環せしめ
る燃料噴射エンジン用高圧燃料噴射装置とをカウリング
内に備えた船外機であって、べーパーセパレータを、平
面視でクランク軸から離間する方向の長さより上下方向
が長い形状に形成してVバンクの間に配置したものであ
る。
【0008】
【作用】べーパーセパレータが各シリンダボディのVバ
ンクの間に配置され、インジェクタが各シリンダボディ
回りに配置されているから、(a)べーパーセパレータか
らインジェクタへの高圧燃料供給配管と、(b)インジェ
クタ側からべーパーセパレータへの余剰燃料戻り配管と
が短くなり、燃料配管系の取り回しが単純化する。
に、べーパーセパレータが、平面視でクランク軸から離
間する方向の長さより上下方向が長い形状に形成され、
クランク軸が上下方向に配設されたエンジンのVバンク
の間に配置されているので、船外機のカウリングを大き
くすることなくべーパーセパレータの容量を確保でき、
べーパーの分離機能を向上させることができる。
【0009】
【実施例】図1は船外機を示す模式図、図2はエンジン
を示す平面図、図3はエンジンを示す正面図、図4は燃
料供給ユニットを示す模式図、図5はデリバリユニット
を示す模式図、図6は燃料供給ユニットの横断面を示す
模式図、図7はインジェクタを示す模式図、図8は燃料
供給システムを示す流れ図である。
【0010】船外機10は、図1に示す如く、船体11
にクランプブラケット12を取付け可能とし、クランプ
ブラケット12にチルト軸13を介して傾動可能に支持
されるスイベルブラケット14に、推進ユニット15を
転舵可能に支持している。16はクランプブラケット1
2とスイベルブラケット14との間に介装されている傾
動シリンダである。船外機10は、推進ユニット15の
上部に搭載されているエンジン17の出力をプロペラ1
8に伝え、船体11を前進、停止、後進可能としてい
る。19はエンジン17を覆うカウリングである。
【0011】尚、船体11の内部には燃料タンク20が
載置され、燃料タンク20には、プライマリポンプ21
を具備した燃料供給管22が連通されている。
【0012】エンジン17は、筒内噴射式2サイクルV
型6気筒エンジンであり、図2、図3に示す如く、左右
の各バンクのシリンダボディ23が相交差する略中心部
にクランク軸23Aを縦置き配置し、クランク軸23A
には不図示のピストンが連結され、ピストンとシリンダ
ヘッド24との間に燃焼室25を形成している(図7参
照)。尚、26は点火プラグである。
【0013】エンジン17は、シリンダヘッド24の反
対側のクランク室(不図示)には、上下に配置されてい
る各気筒に対応する吸気マニホールド27に備えられた
リード弁式逆止弁28を介して、スロットルボディ29
が接続され、各スロットルボディ29内にスロットル弁
30を備えている。スロットルボディ29の上流側には
吸気サイレンサ31が配置されている。吸気マニホール
ド27の逆止弁28を介してクランク室内に導入される
空気は、該クランク室で予圧縮され、ピストンの往復動
により開閉される各気筒の掃気通路23Bを介して燃焼
室25に供給される。
【0014】これにより、カウリング19の空気取入開
口から取入れた空気が、図8に示す如く、吸気サイレン
サ31、スロットル弁30、吸気マニホールド27、逆
止弁28、クランク室、掃気通路を介して、燃焼室25
に供給される吸気供給系が構成される。
【0015】エンジン17は、左右の各バンクのシリン
ダヘッド24に各気筒のためのデリバリユニット32、
32を延設し、各デリバリユニット32、32はデリバ
リユニットカバー33、33により覆われている。34
はカバー33をシリンダヘッド24に固定する取付ボル
トである。
【0016】デリバリユニット32は各気筒毎に 1組を
なす噴射ノズル41、高圧空気用インジェクタ42、及
び燃料用インジェクタ43を有し、噴射ノズル41を各
気筒の燃焼室25内に突出せしめている。
【0017】そして、デリバリユニット32は、高圧空
気用デリバリ管路44を上下方向に延在し、後述する空
気圧縮機61が圧送する空気を高圧空気用デリバリ管路
44から各高圧空気用インジェクタ42に供給する。ま
た、デリバリユニット32は、燃料用デリバリ管路45
を上下方向に延在し、後述する高圧燃料ポンプ72が圧
送する燃料を燃料用デリバリ管路45から各燃料用イン
ジェクタ43に供給する。
【0018】各気筒の噴射ノズル41は、図7に示す如
く、高圧空気用インジェクタ42に連結される構造にな
っており、噴射ノズル41は、高圧空気用インジェクタ
42に連結される構造となっている。そしてこの空気用
インジェクタ42及び噴射ノズル41からなる部品は、
デリバリユニット32に対して、それぞれOリング46
A、46Bを介して装着される。そして、噴射ノズル4
1内には、その口元を開閉する開閉弁47が設けられ、
その弁棒48は、前記空気用インジェクタ42の上部ま
で延在している。この弁棒48の上部にストッパ49及
び可動部材50が固定され、縮装されたコイルばね51
が可動部材50を介して弁棒48を上方に付勢し、これ
により、開閉弁47を閉じる方向に付勢している。52
はソレノイドコイルであり、このソレノイドコイル52
がコネクタ53を介して励磁されることにより、可動部
材50はコイルばね51の付勢力に抗して図7の下方に
移動し、噴射ノズル41を開弁する。54は高圧空気の
導入口であり、前述の高圧空気用デリバリ管路44と連
通している。
【0019】弁棒48の略中央部に絞り部55が形成さ
れ、この絞り部55に対向して開口する燃料ポート56
と連通するように、燃料用インジェクタ43の燃料ノズ
ル57が開口している。この燃料用インジェクタ43も
デリバリユニット32に対してOリング58を介して装
着される。
【0020】デリバリユニット32のこの構成により、
所謂空気アシスト式の燃料噴射が燃焼室25に対してな
される。即ち、ソレノイドコイル52が通電されて可動
部材50がコイルばね51の付勢力に抗して移動し、開
閉弁47を開くことにより、導入口54からの加圧空気
が絞り部55を通過し、その通過時に減圧されることに
より、燃料用インジェクタ43の燃料ノズル57から噴
射される高圧の燃料が円滑に通路59内に導入され、開
閉弁47の位置から燃料が高圧空気とともに燃焼室25
に噴射される。
【0021】以下、デリバリユニット32への高圧空気
及び燃料の供給系について説明する(図4〜図6参
照)。
【0022】即ち、エンジン17の左右のバンクの間に
は、空気圧縮機61が配置されるとともに、燃料供給ユ
ニット62が配置されている。61Aは空気圧縮機支持
ステーである(図3参照)。
【0023】燃料供給ユニット62は、上ケース63A
と下ケース63Bとをシール64を介して合体した箱体
内に、空気取入器65、空気フィルタ66、空気レギュ
レータ67を内蔵し、かつベーパーセパレータ70、燃
料フィルタ71、高圧燃料ポンプ72、燃料レギュレー
タ73を内蔵している。ベーパーセパレータ70は、
2〜図4に示す如く、平面視でクランク軸23Aから離
間する方向の長さより上下方向の長い形状に形成され、
Vバンクの間に配置されており、下ケース63Bの上部
にカバー70Aをシール70Bを介して嵌合して構成さ
れている。63Cは上ケースカバー、63D、63Eは
取付ボルト、72Aは燃料ポンプリード線、72Bはグ
ロメットである。
【0024】そして、空気圧縮機61は、エンジン17
により連動して駆動されるピストン74の往復動によ
り、空気取入器65内の空気を空気フィルタ66、空気
吸込管75から吸込側リード弁76を介して吸込み、吐
出側リード弁77を介して空気吐出管78から吐出す
る。尚、空気取入器65は、上ケース63Aに開口の空
気取入口79を介してカウリング内空間に連通し、かつ
余剰空気戻り口80を介して空気レギュレータ67に連
通している。
【0025】図2において、1は空気圧縮機用プーリで
あり、プーリ1はクランク軸23A回りの駆動プーリ2
に巻き回されている駆動ベルト3により駆動される。
尚、4はフライホイールマグネトカバー、5はテンショ
ンプーリ、6はジェネレータ、7はスタータである(図
2参照)。
【0026】空気圧縮機61の空気吐出管78は、T字
型コネクタ81を介して、左右のデリバリユニット3
2、32に連なる高圧空気配管82、82に連結されて
いる。そして、各高圧空気配管82は、各デリバリユニ
ット32のデリバリユニットカバー33をグロメット3
3Aを介して貫通し、各デリバリユニット32の高圧空
気用デリバリ管路44の上端ニップル44Aに接続され
る。
【0027】各デリバリユニット32の高圧空気用デリ
バリ管路44の下端ニップル44Bには余剰空気戻り管
83が接続されている。左右のデリバリユニット32、
32に連なる余剰空気戻り管83、83は、燃料供給ユ
ニット62のケース内においてT字形コネクタ84によ
り、余剰空気戻り管85に接続され、ひいては空気レギ
ュレータ67に連通せしめられている。そして、空気レ
ギュレータ67は余剰空気戻り管86を介して前述の空
気取入器65の余剰空気戻り口80に接続されている。
【0028】これにより、カウリング19の空気取入開
口から取入れた空気は、図8に示す如く、上ケース63
Aに開口した空気取入口79、空気取入器65、空気フ
ィルタ66、空気圧縮機61、高圧空気用デリバリ管路
44、高圧空気用インジェクタ42を介して噴射ノズル
41に供給される、噴射ノズル41への高圧空気供給系
が構成される。同時に、高圧空気用デリバリ管路44か
ら、空気レギュレータ67を介して空気取入器65に至
る余剰空気戻り系が構成される。
【0029】他方、船体11側の燃料タンク20の燃料
は、プライマリポンプ21により燃料供給管22に圧送
され、コネクタ91を介して、カウリング19内のフィ
ルタ92、燃料ポンプ93に供給され、燃料ポンプ93
に連なる燃料吐出管94から、上ケース63A、及びベ
ーパーセパレータ70のセパレータカバー70Aを貫通
している燃料取入路95を介して、燃料取入路95を開
閉できるニードル弁96から燃料供給ユニット62内の
ベーパーセパレータ70に供給される。97はニードル
弁96を作動させるフロートである。
【0030】ベーパーセパレータ70に供給された燃料
は、後述する仕切壁118のスリット120を経由して
燃料フィルタ71から高圧燃料ポンプ72の吸込口98
に吸込まれ、高圧燃料ポンプ72の吐出口に接続される
燃料連結管99に吐出される。この燃料連結管99は、
燃料供給ユニット62のケース内において、T字形コネ
クタ100を介して、左右のデリバリユニット32、3
2に連なる燃料配管101、101に連結される。そし
て、各デリバリユニット32の燃料用デリバリ管路45
の下端ニップル45Bに、上記燃料配管101が接続さ
れる。
【0031】各デリバリユニット32の燃料用デリバリ
管路45の上端ニップル45Aには余剰燃料戻り管10
2が接続されている。左右のデリバリユニット32、3
2に連なる余剰燃料戻り管102、102は、燃料供給
ユニット62のケース内において、T字形コネクタ10
3により、余剰燃料戻り管104に接続され、ひいては
燃料レギュレータ73に連通せしめられる。そして、燃
料レギュレータ73は余剰燃料戻り管105を介してベ
ーパーセパレータ70のセパレータカバー70Aを貫通
している余剰燃料戻り路106からベーパーセパレータ
70の上部空間に連通せしめられる。
【0032】これにより、船体11内の燃料タンク20
からプライマリポンプ21により圧送される燃料が、図
8に示す如く、コネクタ91、フィルタ92、燃料ポン
プ93、ベーパーセパレータ70、燃料フィルタ71、
高圧燃料ポンプ72、燃料用デリバリ管路45、燃料用
インジェクタ43を介して噴射ノズル41に供給され
る、噴射ノズル41への燃料供給系が構成される。同時
に、燃料用デリバリ管路45から、燃料レギュレータ7
3を介してベーパーセパレータ70に至る余剰燃料戻り
系が構成される。尚、燃焼室25の排気は、排気通路2
5Aより外部に排出される。
【0033】然るに、エンジン17にあっては、下記
(1) 〜(10)の如くの特徴的構成を有する。
【0034】(1) 高圧燃料ポンプ72を燃料供給ユニッ
ト62内に内蔵し、高圧燃料ポンプ72の燃料連結管9
9を燃料ユニット62内で連結した。そして、燃料供給
ユニット62を構成する下ケース63Bの底部にドレン
ボルト110にて開閉されるドレン口111を設け、結
果として燃料供給ユニット62の下部に燃料溜り部11
1Aを設けた。従って、燃料連結管99の連結部でたと
え燃料の漏れを生じたとしても、外部に飛散することが
ない。
【0035】(2) 高圧燃料ポンプ72が吐出する高圧燃
料を圧送する燃料配管101が各デリバリユニット32
の燃料用デリバリ管路45に接続される下端ニップル4
5B回りをデリバリユニットカバー33より覆い、更
に、デリバリユニットカバー33の底部にドレンボルト
112にて開閉されるドレン口113を設けた。従っ
て、この下端密封45B回りの連結部でたとえ漏れ燃料
を生じたとしても、外部に飛散することがない。
【0036】(3) 各デリバリユニットカバー33の下端
開口部と燃料供給ユニット62の下端開口部とを下部密
閉管114で連結し、各デリバリユニットカバー33の
上端開口部と燃料供給ユニット62の上端開口部とを上
部密閉管115で連結し、密閉管114、115内に高
圧燃料配管101、102を通すようにしてある。従っ
て、燃料供給ユニット62内、或いはデリバリユニット
カバー33内で漏れ出た燃料が、外部に飛散するのを防
止できる。
【0037】(4) 各高圧空気用インジェクタ42に高圧
空気を供給する高圧空気用デリバリ管路44を上下方向
に配置し、高圧空気用デリバリ管路44の上端側に空気
圧縮機61からの高圧空気配管82を接続し、高圧空気
用デリバリ管路44の下端側に空気レギュレータ67へ
の余剰空気戻り管83を接続してある。従って、噴射ノ
ズル41内における高圧空気用インジェクタ42の高圧
空気と、燃料用インジェクタ43の燃料との混合部か
ら、高圧空気用デリバリ管路44内に浸入する燃料を容
易に排出することができる。
【0038】(5) 空気レギュレータ67の横(上でも
可、下は不可)に空気取入器65を配置し、この空気取
入器65における空気レギュレータ67からの余剰空気
戻り口80より下部に、下方のベ−パーセパレータ70
への連通路116を開口し、空気取入器65の上方に空
気圧縮機61を配置してある。尚、空気取入器65の内
部において、空気フィルタ66と空気取入口79との間
に隔壁117を設けてある。これにより、空気レギュレ
ータ67からの戻り空気に混入する燃料を一旦空気取入
器65に導き、気液分離できる。そして、空気取入器6
5の下部に溜る燃料を重力を利用してベーパーセパレー
タ70へ戻すことが可能となる。
【0039】(6) 燃料レギュレータ73を経た余剰燃料
を余剰燃料戻り管105、余剰燃料戻路106からベー
パーセパレータ70へ戻すとともに、ベーパーセパレー
タ70の上方に配置される空気取入器65とベーパーセ
パレータ70の上部とを連通路116により連結、かつ
空気取入器65と空気圧縮機61とを空気吸込管75に
より連結してある。従って、上下方向に配置する燃料用
デリバリ管路45内で発生するベーパー(燃料の気化成
分)を燃料用デリバリ管路45より、燃料レギュレータ
73を介してベーパーセパレータ70にスムースに排出
できる。即ち、燃料用デリバリ管路44内で発生する燃
料蒸気を空気供給系にて再循環させ、燃焼させることが
できる。
【0040】(7) 空気取入器65の上部に空気フィルタ
66を配置、即ち空気取入器65と空気圧縮機61との
間に空気フィルタ66を配置してある。従って、空気中
の塵を除去できるとともに、非圧縮性流体である燃料ミ
ストが空気圧縮機61の圧縮室に入ることによる、ポン
プ作動の過度の高圧化を防止できる。
【0041】(8) ベーパーセパレータ70は中間に仕切
り壁118を備えて少なくとも 2つの部屋119A、1
19Bから構成せしめられ、一方の部屋119Aに燃料
レギュレータ73から余剰燃料戻り管105、余剰燃料
戻り路106を介して余剰燃料が導入される。そして、
仕切り壁118は上端部から下端部側に切り欠かれたス
リット120を備えており、 2つの部屋119A、11
9Bは油面の下部と上部で連通し、他方の部屋119B
に燃料出口となる高圧燃料ポンプ72への吸込口98
と、ベーパー排出口となる空気取入器65への連通路1
16が開口せしめられる。このことにより、ベーパーの
分離機能を高めている。尚、ベーパーセパレータ70は
フロート97によって作動せしめられるニードル弁96
を有しており、油面を所定の高さ、或いは高さ範囲に制
御できる。
【0042】(9) ベーパーセパレータ70は、一方の部
屋119Aにニードル弁96によって開閉される燃料取
入路95を開口し、他方の部屋119Bに高圧燃料ポン
プ72を収納し、かつポンプ72の吸込口98が該部屋
119Bの下部に開口している。そして、高圧燃料ポン
プ72の吸込口98には前述の如く燃料フィルタ71が
配置されている。
【0043】(10)ベーパーセパレータ70の壁の少なく
とも一部は、燃料供給ユニット62を構成する下ケース
63Bの壁と共通化されている。
【0044】次に、本実施例の作用について説明する。 ベーパーセパレータ70が各シリンダボディ23のV
バンクの間に配置され、燃料用インジェクタ43が各シ
リンダボディ23回りに配置されているから、(a) ベー
パーセパレータ70から燃料用インジェクタ43への高
圧燃料供給配管と、(b) 燃料用インジェクタ43側から
ベーパーセパレータ70への余剰燃料戻り配管とが短く
なり、燃料配管系の取り回しが単純化する。
【0045】Vバンクの間に燃料供給ユニット62を
配置し、燃料供給ユニット62内にベーパーセパレータ
70、燃料フィルタ71、高圧燃料ポンプ72、燃料レ
ギュレータ73を内蔵したから、燃料配管を短く、かつ
コンパクト化でき、組立性、保守性を向上できる。
【0046】Vバンクの間に、空気圧縮機61を配置
し、同じくVバンクの間に配置してある燃料供給ユニッ
ト内に空気取入器65、空気フィルタ66、空気レギュ
レータ67を内蔵したから、空気配管を短く、かつコン
パクト化でき、組立性、保守性を向上できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、燃料噴射
エンジン用高圧燃料噴射装置を備えた船外機において、
燃料配管を短くすることができるばかりが、船外機のカ
ウリングを大きくすることなく、べーパーの分離機能を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は船外機を示す模式図である。
【図2】図2はエンジンを示す平面図である。
【図3】図3はエンジンを示す正面図である。
【図4】図4は燃料供給ユニットを示す模式図である。
【図5】図5はデリバリユニットを示す模式図である。
【図6】図6は燃料供給ユニットの横断面を示す模式図
である。
【図7】図7はインジェクタを示す模式図である。
【図8】図8は燃料供給システムを示す流れ図である。
【符号の説明】10 船外機 11 船体 17 エンジン20 燃料タンク 23 シリンダボディ 23A クランク軸 43 燃料用インジェクタ 45 燃料用デリバリ管路 70 ベーパーセパレータ 72 高圧燃料ポンプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸が上下方向に配設され、左右
    のシリンダボディでVバンクが形成されたV型エンジン
    と、船体内に配置された燃料タンクから供給される燃料
    を貯留してべーパーを分離するべーパーセパレータと、
    そのべーパーセパレータから燃料ポンプ及びデリバリ管
    路を介して燃料を各シリンダボディ回りに配置したイン
    ジェクタに供給し、デリバリ管路内の余剰燃料をべーパ
    ーセパレータに再循環せしめる燃料噴射エンジン用高圧
    燃料噴射装置とをカウリング内に備えた船外機であっ
    て、 べーパーセパレータを、平面視でクランク軸から離間す
    る方向の長さより上下方向が長い形状に形成してVバン
    クの間に配置したことを特徴とする燃料噴射エンジン用
    高圧燃料噴射装置を備えた船外機。
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