JP3192551B2 - 中空鋳物の内部に残留した異物の除去装置 - Google Patents

中空鋳物の内部に残留した異物の除去装置

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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
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    • B22D29/00Removing castings from moulds, not restricted to casting processes covered by a single main group; Removing cores; Handling ingots
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F2001/106Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling using a closed deck, i.e. the water jacket is not open at the block top face

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物製造法によって製
造され、内部に複雑な中空部を有する例えばクローズド
デッキシリンダブロック、インテークマニホールド、サ
ージタンク等の清浄作業に用いることができる中空鋳物
の内部に残留した異物の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)特開平3ー234471号公開公報には、ワーク
の表面に打痕、曲り、クラック等が生じることを防止す
るため、ハンガーを用いず、ウォーキングビームを用い
て搬送し、搬送途中でショットブラスト処理を行うショ
ットブラスト装置が開示されている。 (2)特開昭64ー16375号公開公報には、鋳造品
を傷つけたり、変形させたりすることを防止するため、
ワークを保持し、かつ回転運動を与え、回転方向に対
し、直角方向に揺動運動するノズルより砥粒を吹きつけ
る鋳造品の清浄装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記(1)および
(2)に開示された従来の各装置は、いづれも、鋳造後
の鋳造品の外表面の清浄を行うため、砥粒を外表面に吹
き付けるものである。このため、前記従来の各装置は、
その用途を、鋳造品の外表面の清浄を行うことに限定さ
れる。すなわち、清浄対象とする鋳造品として例えば、
開口部および開口部に連通する複雑な形状の中空部を有
するクローズドデッキシリンダブロックを用いた場合、
鋳造後に前記中空部の壁面に焼き付き残留している中子
砂、塗型剤を、前記従来の各装置によって取り除き清浄
することが困難である。
【0004】そこで、手動操作により鋳造品の開口部か
ら中空部にノズルを挿入し、ノズルより噴出させた砥粒
を中空部の壁面に吹きつけることも考えられるが、内部
形状が複雑でしかもアンダーカット部を有する場合には
完全に清浄できない。本発明は、前記問題点に鑑みなさ
れたもので、開口部および開口部に連通する中空部を備
えた鋳造品、いわゆる中空鋳物の内部に残留した異物を
除去できる除去装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の中空鋳物の内部
に残留した異物の除去装置は、鋳造され中空部および該
中空部に連通する複数の開口部をもつ中空鋳物を載置す
るとともに該中空鋳物に振動を付与する振動付与手段
と、前記振動付与手段に載置された該中空鋳物の該開口
部の少なくともひとつに着脱可能に装着され該中空部に
圧縮エアを噴出する圧縮エアノズル部と、該圧縮エアノ
ズル部を該開口部に押圧保持するノズル押圧部とをもつ
エア供給手段と、前記振動付与手段に載置された該中空
鋳物の他方の該開口部に着脱可能に装着されるフイルタ
ーと、該フイルターを該開口部に押圧保持するフイルタ
ー押圧部とをもつ濾過手段と、よりなることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】前記したように構成された本発明の中空鋳物の
内部に残留した異物の除去装置(以下、本発明の除去装
置と称す)の使用時の作用を以下に説明する。まず、本
発明の除去装置の使用に先立ち、内部の残留異物除去対
象製品として、予め鋳造され、中空部および該中空部に
連通する複数の開口部をもつ中空鋳物が準備される。
【0007】本発明の除去装置の振動付与手段に前記中
空鋳物が載置され、該中空鋳物の開口部から該中空部に
フイルターを透過しない粒径の砥粒が所定量、投入され
る。この後、該中空鋳物の複数の開口部の一方に、エア
供給手段のノズル押圧部を往作動(往移動)して圧縮エ
アノズル部を装着させるとともに押圧保持する。つい
で、濾過手段のフイルター押圧部を往作動(往移動)し
て、該中空鋳物の複数の開口部の他方に、フイルターを
装着させるとともに押圧保持する。すると、該中空鋳物
は、前記エア供給手段のノズル押圧部による固定作用力
の他、該フイルター押圧部による振動付与手段に一体的
に固定される固定作用力が加わる。このため該中空鋳物
は、該振動付与手段の載置部に確実に固定保持される。
また該圧縮エアノズル部およびフイルターが装着した該
中空鋳物の該開口部は外部に対し気密状態となる。
【0008】前記状態の該中空鋳物は、該振動付与手段
により所定の大きさの振動が付与される。一方、これと
同時に該エア供給手段の該圧縮エアノズル部より、該中
空鋳物の該中空部内に向かって、圧縮エアを噴出する。
すると、該中空鋳物の該中空部に投入されていた該砥粒
は、該圧縮エアによって巻き上げられ、付与された振動
により、激しく飛び跳ね、かつ振動する該中空鋳物の該
中空部の壁面と該砥粒、および前記壁面に焼き付いてい
た中子砂、塗型剤などの残留異物と該砥粒とがそれぞれ
摩擦し合うとともに、該残留異物に該砥粒が衝突し、か
つ激しく打撃する。
【0009】これにより該残留異物は、該壁面より剥
離、除去され、剥離した塗型剤は、直ちに該圧縮エアの
排出流に混入して該中空鋳物の該開口部に装着された濾
過手段の該フイルターを透過し外部に排出される。この
とき、該中空部内の該砥粒および剥離した中子砂は、該
圧縮エアの排出流とともに外部に飛び出すことを該フイ
ルターによって阻止され、該中空部で前記残留異物の衝
撃作用が繰り返し行われる。 このようにして該中空鋳
物は、その中空部の該壁面に強固に付着していた該残留
異物が除去され清浄なものとなる。なお、外部に排出さ
れた該塗型剤は、別途、設けられた集塵機などの回収装
置により回収することもできる。
【0010】この後、該中空鋳物に対する該振動付与手
段による振動の付与および該エア供給手段の該圧縮エア
ノズル部による圧縮エアの噴出を停止する。これととも
に、該エア供給手段の該ノズル押圧部を復作動(復移
動)して該中空鋳物の前記開口部への該圧縮エアノズル
部の装着および押圧保持を解除する。また該濾過手段の
該フイルター押圧部を復作動(復移動)して該中空鋳物
の前記開口部への該フイルターの装着および押圧保持を
解除する。
【0011】前記中空部の浄化を終了した後の該中空鋳
物が振動付与手段より外部に取り出される。
【0012】
【実施例】本発明の中空鋳物の内部に残留した異物の除
去装置(以下、除去装置と称す)の実施例を、中空鋳物
として自動車用エンジンの構成部品であるクローズドデ
ッキシリンダブロック(以下、ワークと称す)を用いた
場合に適用し、図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】図1に示す実施例の除去装置1は、振動付
与手段2と、ー対のエア供給手段3と、濾過手段4とを
備えている。振動付与手段2は、平坦な基部20の上面
21に設置され、振動を発生させるとともに振動伝達カ
ム22aをもつ加振機22と、加振機22を中心にして
その周囲に所定の間隔で配設され充分な強度を備えた複
数のコイル状の支持バネ23(図1、2では左右に配置
されたもののみを示す)と、ワーク5を載置する載置面
24aをもつとともに、下面24bが前記支持バネ23
の上端部にほぼ水平に載置、保持され前記加振機22の
振動伝達カム22aに当接し、加振機22からの振動を
付与されるように設置され剛性を備えた厚板状の載置テ
ーブル24とよりなる。
【0014】前記載置テーブル24は、作動時の加振機
22から振動を付与されたとき、各支持バネ23の作用
によって、三次元的(上下方向、左右方向、前後方向)
に揺動可能に弾性支持されている。加振機22の作動時
における載置テーブル24の振動数は20〜200H
Z、振幅は2〜40mmの範囲に設定されている。な
お、前記振動数および振幅等の条件は、前記数値に限定
されるものではなく、種々、設定することができる。
【0015】ー対のエア供給手段3は、後で述べるよう
に、載置テーブル24の載置面24aに載置されたワー
ク5の両側面5a側に対向する対象位置で用いられる。
このため、各エア供給手段3は、図4に示されるよう
に、ワーク5の両側面5aにそれぞれ開口する各2個の
側方開口部54に対し、それぞれ対向する対象位置で着
脱可能に装着され、ワーク5の各中空部52(図1、2
参照)に圧縮エアを噴出する圧縮エアノズル部30と、
圧縮エアノズル部30をワーク5の側方開口部54の周
端面54a(図3参照)に押圧保持するノズル押圧部3
1とよりなる。
【0016】圧縮エアノズル部30は、後で述べるノズ
ル押圧部31の押圧板34に保持される。従って、圧縮
エアノズル部30は、シリンダ33の往復作動によって
押圧板34とともに、ワーク5の側方開口部54に接近
および遠ざかる方向に移動可能となっている。また圧縮
エアノズル部30は、フレキシブル通路30aにより図
略の開閉バルブを備えた圧縮エア供給源に接続される。
圧縮エア供給源から開閉バルブを介して圧縮エアノズル
部30に送給される圧縮エアの圧力は、2〜10kg/
cm2 に設定される。なお、前記圧縮エアの圧力値は、
種々変更可能である。
【0017】ノズル押圧部31は、ワーク5の周囲を所
定の間隔を隔てて覆い下方を開口する四角形で箱状のカ
バー部材6の側周壁60に保持され、シリンダロッド3
2を往復移動方向(図1、2、4に示すワーク5の右側
に配置されたものを矢印X1、X3方向、ワーク5の左
側に配置されたものを矢印X2、X4方向)に作動する
シリンダ33と、一端面側が前記シリンダロッド32の
先端に連結され他端面側に弾性体よりなるシール部34
aを備えた押圧板34とをもつ。
【0018】濾過手段4は、前記振動付与手段2の載置
テーブル24の載置面24aに載置されたワーク5の上
方開口53に着脱可能に装着されるフイルター40と、
フイルター40を上方開口53に対向させて押圧保持す
るフイルター押圧部41とをもつ。フイルター40は、
後で述べるフイルター押圧部41の押圧板44に保持さ
れ、かつ押圧板44に形成された複数の排気孔45に取
り付けられ、シリンダ43の往復作動によって押圧板4
4とともに、ワーク5の上方開口53に接近および遠ざ
かる方向に移動可能となっている。フイルター40は、
金網(メッシュ20〜50)よりなる。なおフイルター
40は、金網に限定されるものではなく、所定の強度を
備え、後で述べる砥粒7を通過させず、中空部52内の
剥離した塗型剤を通過させる大きさの孔を備えているも
のであれば、どのような材質のものでも用いることがで
きる。例えば、ベントプラグなどを用いることができ
る。
【0019】フイルター押圧部41は、前記カバー部材
6の上壁61に保持され、シリンダロッド42を往復移
動方向(図1、2、4に示す矢印Y1、Y2方向)に作
動するシリンダ43と、上端面側が前記シリンダロッド
42の先端に連結され、ワーク5の上端面5bに対向す
る下端面側に弾性体よりなるシール部44aを備えた押
圧板44をもつ。押圧板44には、後で述べるワーク5
の複数の上方開口53に対向する位置に設けられた複数
の排気孔45と、各排気孔45に装着された前記フイル
ター40をもつ。
【0020】また実施例で用いられるワーク5は、AC
2B等のアルミ合金を用いて高圧鋳造法により鋳造する
ことにより製造されたものである。ワーク5は、図3の
左側(手前側)よりみて正面の断面形状が略逆T字型で
右側(奥行き側)に伸びるシリンダブロック本体(以
下、本体と称す)50よりなる。本体50は、図2、図
3、図5に示されるように、左右および前後が対称形状
のもので、長手方向に所定の間隔を隔てて配列され、垂
直に貫通する2つのシリンダボア51と、各シリンダボ
ア51の周囲をそれぞれ取り囲む位置に形成され、循環
する冷却液の循環経路の一部を構成する環状の中空部5
2と、本体50の両側面5aより中空部52に水平に連
通し冷却液を供給するための複数の上方開口53と、本
体50の上端面5bより中空部52に垂直に連通しシリ
ンダボア51を冷却後の高温冷却液を排出するための複
数個の側方開口54とが形成されている。
【0021】なお、カバー部材6は、その上壁61に、
側周壁60が載置テーブル24に載置されることにより
形成されたワーク5の収容空間62に連通し、図略の残
留異物回収装置(集塵機)の吸引ポンプに接続する吸引
通路63が設けられている。またカバー部材6は、図略
の作動装置により垂直方向に往復移動(図1に示す矢印
Y1、Y2参照)可能で、往移動して側周壁60が載置
テーブル24の載置面24aに載置されたとき、ワーク
5を所定の間隔を隔てて覆い、収容空間62を形成した
状態に保持でき、復移動し載置面24aより離脱したと
き載置面24aへのワーク5の着脱操作を妨げない位置
に保持されるように構成されている。
【0022】前記のように構成された実施例の装置1の
作用を説明する。鋳造されたワーク5は、引き続き50
0℃の加熱炉に2時間保持された後、ノックアウトマシ
ンにより、ワーク5の上方開口53および側方開口54
から中子砂を排出させる作業操作がなされるが、中空部
52の壁面52aには、焼き付いた中子砂や塗型剤など
の残留異物が除去されないままとなっている。このた
め、通常のショットブラスト等では完全には除去出来な
い。そこで実施例の装置1を用いて以下に示すように、
残留異物の除去作業がなされる。
【0023】除去装置1の加振機22の載置テーブル2
4に、残留異物の除去作業を施す対象となるワーク5が
載置される。このワーク5の上方開口53からショット
玉、グリット、ガラスビーズ、スチール、ワイヤ等の砥
粒7が所定量、投入される。なお、砥粒7の平均粒径
は、0.5〜2mmである。次いで、カバー部材6が載
置テーブル24の載置面24aに載置された後、ー対の
エア供給手段3の各シリンダ33および濾過手段4のシ
リンダ43を作動させる。
【0024】すると、エア供給手段3の各シリンダ33
は、シリンダロッド32を往移動(図1、2、4に示す
ワーク5の右側に配置されたものを矢印X1方向に移
動、ワーク5の左側に配置されたものを矢印X2方向に
移動)させ、押圧板34とともに圧縮エアノズル部30
を同方向に連動させる。押圧板34は、ワーク5に対
し、シール部34aを介して側方開口部54の周端面5
4aに当接し、押圧保持する。このとき、ワーク5は、
両側面5aをー対の押圧板34の間で挟持され、かつ固
定保持される。
【0025】一方、濾過手段4のシリンダ43は、シリ
ンダロッド42を往移動(図1、2、4に示す矢印Y1
方向に移動)させ、押圧板44を連動させる。すると、
押圧板44は、ワーク5に対し、シール部44aを介し
て上端面5bに当接し、押圧保持する。このため、ワー
ク5は、加振機22の載置テーブル24の上面24aに
押し付けられ、かつクランプされ振動時の載置テーブル
24とともに連動し、振動に耐える状態に保持される。
また押圧板44の各フイルター40は、各排気孔45と
ともに、ワーク5の各上方開口53に連通する位置に装
着され、かつワーク5の各上方開口53は、シール部4
4aでシールされて気密に保持される。
【0026】前記状態にあるワーク5は、加振機22に
より載置テーブル24を介して振動が付与される。一
方、これと同時にー対のエア供給手段3の圧縮エアノズ
ル部30より、ワーク5の中空部52内に向かって、圧
縮エア(図2の矢印a参照)を噴出させる。すると、ワ
ーク5の中空部52の砥粒7は、圧縮エアによって巻き
上げられ、付与された振動により、激しく飛び跳ね、か
つ振動するワーク5の中空部52の壁面52aと砥粒7
および壁面52aに焼き付いていた中子砂、塗型剤など
の残留異物と砥粒7とが摩擦し合うとともに、壁面52
aの残留異物を砥粒7が激しく打撃する。
【0027】これにより壁面52aの残留異物は、砥粒
7によって研掃され、かつ壁面52aより剥離、除去さ
れる。また前記壁面52aより剥離した塗型剤は、次々
に圧縮エアの排出流(図2の矢印b参照)に混入してワ
ーク5の上方開口53に装着された濾過手段4のフイル
ター40を透過し、カバー部材6のワーク5の収容空間
62に排出される。収容空間62に排出された剥離した
塗型剤は、圧縮エアの排出流(図2の矢印c参照)とと
もにカバー部材6の上壁61に設けられた吸引通路63
を介して図略の残留異物回収装置に吸引、回収される。
【0028】このとき、中空部52の砥粒7および剥離
した中子砂は、フイルター40によって圧縮エアの排出
流と分離され、中空部52の外部に飛び出さない。この
ようにして、ワーク5は、中空部52の壁面52aの研
掃が終了すると、加振機22による振動の付与および各
圧縮エアノズル部30による圧縮エアの噴出が停止され
る。
【0029】次いでー対のエア供給手段3の各シリンダ
33および濾過手段4のシリンダ43を前記場合と逆に
作動させる。すると、各エア供給手段3のシリンダ33
は、シリンダロッド32を復移動(図1、2、4に示す
ワーク5の右側に配置されたものを矢印X3方向に移
動、ワーク5の左側に配置されたものを矢印X4方向に
移動)させ、押圧板34とともに圧縮エアノズル部30
を同方向に連動させる。押圧板34は、ワーク5の側方
開口部54の周端面54aに対し押圧保持を解除する。
このときワーク5の各側方開口部54への各圧縮エアノ
ズル部30の装着も解除される。
【0030】一方、濾過手段4のシリンダ43は、シリ
ンダロッド42を復移動(図1、2、4に示す矢印Y2
方向に移動)させ、押圧板44は、ワーク5の上端面5
bの押圧保持を解除する。従って、ワーク5は、加振機
22の載置テーブル24の載置面24aへのクランプが
解除される。この後、載置テーブル24の載置面24a
よりカバー部材6を離脱させ、研掃済のワーク5が外部
に取り出される。その後、ワーク5から砥粒7を除去し
て、研掃が完了する。研掃に使用した砥粒7は、混入し
た中子砂を分離し、再使用される。
【0031】このように実施例の除去装置1によれば、
中空部52に砥粒7が投入された状態のワーク5に対
し、エア供給手段3のノズル押圧部31を作動し、側方
開口54に圧縮エアノズル部30を押圧保持して装着お
よび押圧板34をシール部34aを介して側方開口54
の周端面54aに当接し、側方開口54を気密に保持し
た状態とする。また濾過手段4のフイルター押圧部41
を作動し、上方開口53に押圧板44の排気孔45を介
してフイルター40を押圧保持して装着した状態とす
る。
【0032】この後、振動付与手段2の加振機22によ
り振動を付与して振動させ、これと同時に圧縮エアノズ
ル部30よりワーク5の中空部52に向かって圧縮エア
を噴出する。これにより、飛び跳ねた砥粒7を、振動す
るワーク5の中空部52の壁面52aおよび壁面52a
に焼き付いていた残留異物に衝突および摩擦を発生させ
ることにより、壁面52aが研掃され、いままで強固に
付着していた残留異物を壁面52aより剥離、除去さ
れ、清浄にすることができる。
【0033】また、ワーク5の中空部52の壁面52a
より剥離した塗型剤は、直ちに圧縮エアの排出流bとと
もに、中空部52よりフイルター40を透過して外部に
排出されるため、砥粒7への塗型剤の混入率を低下で
き、砥粒7の流動性が向上する。そして砥粒7の研掃力
が向上し、研掃時間を短縮できる。さらに、剥離した塗
型剤が中空部52に蓄積することがないため、実施例の
除去装置1を使用した後、剥離した塗型剤を2次処理す
る必要が不用であり、コスト面でも有利なものとなる。
【0034】
【発明の効果】本発明の中空鋳物の内部に残留した異物
の除去装置(以下、本発明の除去装置と称す)によれ
ば、中空部に砥粒が投入された状態の中空鋳物に対し、
エア供給手段のノズル押圧部を作動し、一方の開口部に
圧縮エアノズル部を押圧保持して装着および気密に保持
した状態とする。また濾過手段のフイルター押圧部を作
動し、他方の開口部にフイルターを押圧保持して装着し
た状態とする。
【0035】この後、振動付与手段により振動を付与し
て振動させ、これと同時に圧縮エアノズル部より中空鋳
物の中空部に向かって圧縮エアを噴出する。これによ
り、飛び跳ねた砥粒を、振動する中空鋳物の中空部の壁
面および壁面に焼き付いていた残留異物に衝突および摩
擦を発生させることにより、壁面が研掃され、いままで
強固に付着していた残留異物を壁面より剥離、除去さ
れ、清浄にすることができる。
【0036】また、中空鋳物の中空部の壁面より剥離し
た塗型剤は、直ちに圧縮エアの排出流とともに、中空部
よりフイルターを透過して外部に排出されるため、砥粒
への塗型剤の混入率を低下でき、砥粒の流動性が向上す
る。そして砥粒の研掃力が向上し、研掃時間を短縮でき
る。さらに、剥離した塗型剤が中空部に蓄積することが
ないため、本発明の除去装置を使用した後、剥離した塗
型剤を2次処理する必要が不用であり、コスト面でも有
利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の除去装置を示し、かつ除去装置の振動
付与手段の載置部に中空鋳物を載置した状態を示す断面
図。
【図2】実施例の除去装置を示し、かつ除去装置の使用
状態を示す断面図。
【図3】図1および図2における中空鋳物の外観を斜視
して示す斜視図。
【図4】図2における除去装置の要部の外観を斜視して
示す斜視図。
【符号の説明】
1…中空鋳物の内部に残留した異物の除去装置 2…振動付与手段 22…加振機 23…支持
バネ 24…載置テーブル 3…エア供給手段 30…圧縮エアノズル部 31
…ノズル押圧部 32…シリンダロッド 33…シリンダ 34…押圧板 34a…シール部 4…濾過手段 40…フイルター 41…
フイルター押圧部 42…シリンダロッド 43…シリンダ 44
…押圧板 44a…シール部 45…排気孔 5…ワーク 50…シリンダブロック本体 51…シリンダボア 52…中空部 53…上方開口 5
4…側方開口 6…カバー部材 7…砥粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−367366(JP,A) 特開 平3−297552(JP,A) 特開 昭63−16853(JP,A) 特開 昭58−148073(JP,A) 特開 平1−205865(JP,A) 特開 平3−234471(JP,A) 特開 昭64−16375(JP,A) 実開 昭62−109854(JP,U) 実開 昭64−49359(JP,U) 特公 昭44−18833(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 29/00 B22D 29/02 B22D 29/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造され中空部および該中空部に連通する
    複数の開口部をもつ中空鋳物を載置するとともに該中空
    鋳物に振動を付与する振動付与手段と、 前記振動付与手段に載置された該中空鋳物の該開口部の
    少なくともひとつに着脱可能に装着され該中空部に圧縮
    エアを噴出する圧縮エアノズル部と、該圧縮エアノズル
    部を該開口部に押圧保持するノズル押圧部とをもつエア
    供給手段と、 前記振動付与手段に載置された該中空鋳物の他方の該開
    口部に着脱可能に装着されるフイルターと、該フイルタ
    ーを該開口部に押圧保持するフイルター押圧部とをもつ
    濾過手段と、よりなる中空鋳物の内部に残留した異物の
    除去装置。
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