JP3190971U - 走行クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】滑り免震機能を好適に発揮することができ、かつ平常運転時における直進走行性を安定させることのできる走行クレーンを提供する。
【解決手段】フランジを備えない駆動輪とレール12,14との滑りにより免震作用を成す滑り免震機構を有するクレーンであって、進行方向と直交する方向にスラスト軸56を備えると共にスラスト軸56に対する摺動を可能とし、レール12,14を直進走行するためのフランジ54aを有するガイド車輪54と、ガイド車輪54を幅方向から支持しつつ、ガイド車輪54と共にスラスト軸56に対して摺動するホルダ58と、ホルダ58に連結され、スラスト軸56の配設方向に沿った方向に配したロッド66を有する減衰機構60と、スラスト軸56と減衰機構60との双方を固定するハウジング72と、を備えた走行ガイド手段を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本考案は、クレーンに係り、特にレール上を走行可能で、滑り免震機構を備えたクレーンに関する。
走行装置を備えるクレーンにおける滑り免震機構として、本願出願人は、特許文献1に開示しているような機構を提案している。特許文献1に開示している免震機構は、クレーンの走行装置を構成する車輪からフランジを廃すると共に、車輪の幅よりも広い摺動部材を備える構成としたものである。このような構成の免震機構によれば、地震が発生した場合には、クレーンがレール上を滑ることとなる。さらに、クレーンの滑り量が車輪の幅以上となった場合には、摺動部材がレール上を滑ることとなる。このため、脱輪によりクレーンが傾くといった事態も避けることができる。
実用新案登録第3186517号公報
特許文献1に開示している構造は、免震機構としては高い効果を発揮することができると考えられる。一方で、車輪のフランジが無い場合には、直進走行性に不安が生じる。
そこで本考案では、滑り免震機能を好適に発揮することができ、かつ平常運転時における直進走行性を安定させることのできる走行クレーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための走行クレーンは、フランジを備えない駆動輪とレールとの滑りにより免震作用を成す滑り免震機構を有するクレーンであって、進行方向と直交する方向にスラスト軸を備えると共に前記スラスト軸に対する摺動を可能とし、前記レールを直進走行するためのフランジを有する車輪と、前記車輪を幅方向から支持しつつ、前記車輪と共に前記スラスト軸に対して摺動するホルダと、前記ホルダに連結され、前記スラスト軸の配設方向に沿った方向に配したロッドを有する減衰機構と、前記スラスト軸と前記減衰機構との双方を固定するハウジングと、を備えた走行ガイド手段を有することを特徴とする走行クレーン。
また、上記のような特徴を有する走行クレーンにおいて、前記減衰機構は、前記ホルダと連結されると共に油圧室を構成するシリンダと、前記シリンダから突出されたロッド、および前記ロッドに連結されて前記油圧室に配され、前記油圧室内の空間を分断するピストンと、前記ピストンにより分断された2つの油圧室を連通するオリフィスとを有し、前記オリフィスに、予め定めた圧力差によって破断するせん断膜を配置するものとすることができる。
このような特徴を有することにより、せん断膜によりオリフィスが閉塞されている状態では、ピストンが動かないため、フランジを備える車輪も、スラスト軸に対する摺動が規制されることとなり、平常運転時の直進安定性を確保することができる。一方、せん断膜が破断し、オリフィスが解放されると、前記車輪は、スラスト軸に沿って摺動することとなり、滑り免震の作用を妨げることが無い。
また、上記のような特徴を有する走行クレーンにおいて、前記減衰機構は、前記ホルダと連結されると共に油圧室を構成するシリンダと、前記シリンダから突出されたロッド、および前記ロッドに連結されて前記油圧室に配され、前記油圧室内の空間を分断するピストンと、前記ピストンにより分断された2つの油圧室を連通するオリフィスとを有し、前記オリフィスに、地震の発生を検知した信号に基づいて前記オリフィスを解放する開閉弁を配置するものとすることもできる。
このような特徴を有する場合であっても、開閉弁によりオリフィスが閉塞されている状態では、ピストンが動かないため、フランジを備える車輪も、スラスト軸に対する摺動が規制されることとなり、平常運転時の直進安定性を確保することができる。一方、開閉弁によりオリフィスが解放されると、前記車輪は、スラスト軸に沿って摺動することとなり、滑り免震の作用を妨げることが無い。
さらに、上記のような特徴を有する走行クレーンでは、前記減衰機構を構成する油圧室に、前記ピストンを所定の位置に移動させるための作動油を供給する作動油供給経路を接続するようにしても良い。
このような特徴を有する場合には、地震発生後に平常運転位置からずれた状態で停止した走行クレーンを平常運転位置まで移動させることが可能となる。
上記のような特徴を有する走行クレーンによれば、滑り免震機能を好適に発揮することができ、かつ平常運転時における直進走行性を安定させることができる。
実施形態に係る走行クレーンの全体構成を示す図である。 実施形態に係る走行クレーンにおける走行装置の構成を示す図である。 図2におけるB−B断面を示す図である。 図2におけるA−A断面を示す図である。 第1の実施形態に係る走行クレーンにおける減衰機構の変形例を示す図である。 第2の実施形態に係るコンテナクレーンの要部としての、減衰機構の構成例を示す図である。 セミアクティブ型の減衰機構を採用する場合の構成例を示す図である。 地震発生後に、走行装置が平常運転位置からずれて停止している状態を示す図である。 セミアクティブ型の減衰機構を稼働させることにより、走行装置を平常運転位置に戻した状態を示す図である。
以下、本考案の走行クレーンに係る実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、第1の実施形態に係る走行クレーンの全体構成の一例について、図1を参照して説明する。本実施形態に係るクレーンとしては、主に、港湾等において本船100に対して荷役を行う際に使用されるコンテナクレーン(ガントリークレーン)10である。
コンテナクレーン10は、岸壁104に沿って配置された一対のレール12,14上を走行可能なクレーンであり、支持脚16,18とブーム22、およびスプレッダ28を主要部として構成されている。一対のレールは、海寄りに配置されたレール(以下、海側レール12と称す)と、陸寄りに配置されたレール(以下、陸側レール14と称す)を一定のレールスパンとなるように配置することで構成されている。
支持脚16,18は、海側レール12上を移動する海側支持脚16と、陸側レール14上を移動する陸側支持脚18との間の下半部に水平梁20を設けた門型を成し、後述するブーム22を支持する架台としての役割を担う。各支持脚(海側支持脚16、陸側支持脚18)の下端部には、レール上を転動する車輪34,36を有する海側走行装置30、陸側走行装置32が備えられている。なお、海側支持脚16と陸側支持脚18との間の上半部には、脚間斜材24が設けられ、クレーンの剛性が高められている。また、海側支持脚16の上端には、支持柱16aが延設されており、後述するブーム22を支持可能な構成とされている。
ブーム22は、支持脚(海側支持脚16、陸側支持脚18)の上端に配置された腕部材である。ブーム22は、海側から陸側にかけて架け渡されており、海側支持脚16よりも海側に張り出した部位上においてトロリ26が横行可能な範囲をアウトリーチ22a、陸側支持脚18よりも陸側に張り出した部位上においてトロリ26が横行可能な範囲をバックリーチ22c、海側支持脚16と陸側支持脚18との間に位置する部位上においてトロリ26が横行可能な範囲をスパン22bと称されている。
スプレッダ28は、コンテナ102を吊り上げるための吊具であり、ブーム22に沿って横行するトロリ26に吊下されている。
このような基本構成を有するコンテナクレーン10において、海側走行装置30と陸側走行装置32には、免震機構が備えられている。具体的には、図2に示すように、海側走行装置30、陸側走行装置32を構成するイコライザービーム50に軸支され、車輪34,36を保持するボギー38に、摺動部材40を備える構成としている。
本実施形態に係る車輪34,36は、図2に示すように、レール12,14の延設方向に沿って、ボギー38の前後端に一対設けられている。また、本実施形態に係る車輪34,36は、レール12,14の幅方向に挟み込むフランジを備えていない。このような構成とすることで、車輪34,36は、レール12,14の幅方向に対して自由に摺動することが可能となる。ここで、ボギー38は、イコライザービーム50に対して、進行方向に沿って一対軸支されており、少なくとも一方には、図示しない駆動手段が設けられており、車輪を転動させることが可能な構成とされている。
摺動部材40は、本実施形態においては、図2に示すように、ボギー38に保持された一対の車輪34,36の間に設けられている。摺動部材40は、摺動部42と、支持部44とから成り、支持部44は、ボギー38の一部に固定される構成としている。摺動部42は、図3に示すように(図3は、図2におけるB−B断面を示す)、レール12,14の幅方向に沿った方向の寸法W3が、車輪34,36の幅方向の寸法W2よりも大きくなるように構成されている。このような構成とすることにより、車輪34,36の滑り量が、車輪の幅寸法W2を超えた場合であっても、車輪34,36がレール12,14の支持面14aから脱落し、コンテナクレーン10に傾きが生じるといった事態を回避することができる。
また、レール12、14の延設方向と交差する方向における摺動部42の中心付近であって、車輪配置位置と重なる位置には、レール12,14の支持面と対向する位置に、凹部42aが設けられている。凹部42aは、その幅寸法であるW4が、レール12,14における支持面12a,14aの幅寸法W1よりも大きく、車輪34,36の幅寸法W2よりも小さくなるように構成されること、すなわち、W1<W4<W2の関係を満たすように構成することが望ましい。
このような構成とすることにより、車輪34,36がレール12,14上を安定走行している場合には、摺動部42は、その一部をレール12,14の支持面12a,14aに接触させることが無い。また、車輪34,36に滑りが生じ、車輪34,36の走行面34a,36aがレール12,14の支持面12a,14aから脱落した場合であっても、車輪34,36がレール12,14の側面に落ち込むことが無い。よって、コンテナクレーン10に傾きが生じる虞も無い。
また、実施形態に係る例では、イコライザービーム50の一部であって、上述した一対のボギー38の間に、走行ガイド手段52が備えられている。走行ガイド手段52は、ガイド車輪54と、ホルダ58、減衰機構60、およびハウジング72とを基本として構成されている。
ガイド車輪54は、レール12,14の幅に対応した幅に設けられたフランジ54aを備えた車輪であり、フランジ54aをガイドとして、レール12,14上を直進走行可能な構成が採られている。ガイド車輪54は、進行方向と直交する方向に配設されたスラスト軸56に軸支されている。また、スラスト軸56は、例えば摺動部材40の幅と同等の長さを有し、ガイド車輪54は、スラスト軸56に対し、その長手方向への摺動を可能な状態で配置されている。
このような構成とすることにより、車輪34,36に滑りが生じた場合であっても、ガイド車輪54は、レール12,14上からずれることは無いが、スラスト軸56に対して、その長手方向に沿って滑りを生じさせることとなる。よって、摺動部材40を介した滑り免震の効果を妨げる虞が無い。
ホルダ58は、ガイド車輪54を幅方向から支持しつつ、ガイド車輪54と共にスラスト軸56に対して摺動することを可能とするカバーである。図4に示す例では、ガイド車輪54の両側面に配置されるサイドカバー58aと、一対のサイドカバー58aを連結するブリッジ部58bとから構成されている。本実施形態においては、ホルダ58のブリッジ部58bに、詳細を後述する減衰機構60を配置している。
減衰機構60は、油圧室62a,62bを構成するシリンダ62と、油圧室62a,62b内に配置されるピストン64、およびピストン64と連結すると共にシリンダ62から突出しているロッド66を基本として構成されている。本実施形態に係る減衰機構60は、シリンダ62の長手方向両サイドからロッド66を突出させている、いわゆる複動シリンダ型の減衰機構である。シリンダ62内に配置され、内部空間を分断することで2つの油圧室62a,62bを構成するピストン64には、2つの空間を連結するオリフィス68が備えられている。油圧室62a,62bには、非圧縮性流体である作動油が充填されており、シリンダ62内でピストン64が移動する際には、オリフィス68を介して、作動油が油圧室62aと油圧室62bを行き来することとなる。そして、作動油がオリフィス68を通過する際の抵抗が、減衰効果を生むこととなる。
このような構成とすることにより、減衰機構60は、オリフィス68の開口度合いにより、減衰特性が変化することとなる。実施形態に係る例では、予め実験等を行うことにより、地震エネルギーを吸収するのに好適なオリフィス68の開口度を定めるようにすれば良い。このような構成とした減衰機構は、いわゆるパッシブ型のダンパを構成することとなる。
また、実施形態に係るピストン64では、ピストン64に設けられたオリフィス68に、せん断膜70を配置して、オリフィス68を閉塞している。せん断膜70は、ピストン64によって分断された2つの油圧室62a,62bの圧力差が、予め定められた値以上となった場合に破断するように設計されている。
このような構成の減衰機構60は、シリンダ62の外周部が、ホルダ58のブリッジ部58bに固定されている。また、スラスト軸56とロッド66は共に、イコライザ―ビーム50に固定された単一のハウジング72に、その端部が固定されている。
このような構成とすることで、平常運転時は、ガイド車輪54を所定位置、すなわち駆動輪(車輪34,36)の走行ライン上に固定しておくことができる。これにより、平常運転時における直進走の安定性を確保することができる。
一方、地震の発生により進行方向と交差する方向に揺れが生じた際には、滑りを生じさせようとする車輪34,36に反して、ガイド車輪54は、フランジ54aがレール12,14に掛かることにより滑りを妨げようとする。このため、ガイド車輪54と共にスラスト軸56に対して摺動することとなるホルダ58に連結されたシリンダ62には、ガイド車輪54に加えられる軸線方向への力が作用する。よって、シリンダ62内においてピストン64により隔てられた2つの油圧室62a,62bのいずれか一方の圧力が上昇し、いずれか他方の圧力が低下することとなる。
そして、2つの油圧室62a,62bの圧力差が所定の値以上となった場合には、ピストン64のオリフィス68を閉塞しているせん断膜70が破断して、作動油がオリフィス68を通過することが可能となる。これにより、ガイド車輪54は、スラスト軸56に対して摺動することが可能となり、滑り免震機構による効果を発揮させることが可能な状態となる。また、地震による振動エネルギーは、減衰機構60により吸収されることとなり、制振特性を得ることができる。
このように、本実施形態に係るコンテナクレーン10によれば、滑り免震機構の機能を妨げる事がなく、かつ平常運転時における直進走行の安定性を確保することが可能となる。さらに、減衰機構60による振動エネルギーの吸収により、制振性の向上も図ることができる。
また、実施形態に係る減衰機構60は、パッシブ型のダンパでありかつせん断膜70の破断により機能する構成としている。このため、高度な電子制御を必要とせず、かつ確実に地震動に対応することが可能となる。
上記実施形態では、構成を簡単化するために、オリフィス68はピストン64に設ける旨記載した。しかしながら、図5に示すように、ピストン64により分断されて構成される2つの油圧室62a,62bの端部を結ぶバイパス62cを設け、このバイパス62cをオリフィスとして、せん断膜70を設けるようにしても良い。2つの油圧室62a,62c内を作動油が行き来することが可能な構成であれば、その形態は問わないからである。
次に、本発明に係る走行クレーンに係る第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るクレーンも、その殆どの構成は、上述した第1の実施形態に係るコンテナクレーン10と同様である。よって、その全体構成は、図1を援用することとし、以下には、第1の実施形態に係るコンテナクレーン10との相違点についての詳細を説明することとする。
相違点は、走行ガイド手段52の構成にある。具体的には、第1の実施形態においては、ピストン64により分断された2つの油圧室62a,62bを連通するオリフィス68に対してせん断膜70を配置し、連通路を閉塞していた。これに対し、本実施形態に係るコンテナクレーンでは、せん断膜70の替わりに、開閉弁70aを配置している。
開閉弁70aは、例えば、地震検知手段74等によって出力された地震検知信号を受信することにより作動し、弁を解放させる電磁弁であれば良い。このような構成であっても、平常運転時にはガイド車輪54の位置が固定されて直進安定性が維持されることとなる。一方、地震発生時には、開閉弁70aの作動により、連通路が解放され、ガイド車輪54がスラスト軸56に対して摺動自在となり、滑り免震機構の効果を発揮させることとなる。
なお、このような構成とする場合、連通路は、バイパス62cにより構成し、このバイパス62cに開閉弁70aを設けるようにすると良い。ピストン64にオリフィスを形成し、これに開閉弁を配置することは困難だからである。
上記実施形態では、減衰機構60は、いずれもパッシブ型であるように記載した。しかしながら、減衰機構60は、地震発生時以外に稼働するセミアクティブ型のダンパとしても良い。具体的には、図7に示すように、ピストン64により隔てられた2つの油圧室62a,62bのそれぞれに対し、作動油を供給する経路(作動油供給経路76)を接続する。なお、作動油供給経路76の他端部には、作動油を供給するためのポンプ78や、作動油を貯留するタンク80等が備えられている。作動油供給経路76には、複数の電磁切替弁82が設けられており、切替信号出力手段84からの信号を受けることにより、通過経路の切り替えが成される構成とされている。
このような構成を備えたコンテナクレーン10では、例えば、地震発生後に図8に示すような状態でコンテナクレーン10が停止した場合(図8では、イコライザービーム50部分の拡大図のみを示している)、油圧室62aに作動油を供給することで、コンテナクレーン10(イコライザービーム50)を矢印Aの方向へずらし、図9に示すように、平常位置へと戻すことができる。なお、油圧室62aまたは油圧室62bに作動油を供給してコンテナクレーン10を移動させる場合、地震発生時に破断したせん断膜70を交換し、オリフィス68を閉塞した後に行うようにする。
また、上記実施形態では、いずれも、一対のボギー38の間に走行ガイド手段52を配置する旨記載した。これは、既存のコンテナクレーン10に対して後付けで、本発明に係る機能を付加する場合に好適な構成だからである。つまり、既存のコンテナクレーン10における車輪をフランジの無い車輪34,36に交換し、走行ガイド手段52を配置するという簡易な改造だけで、免震機能、および走行安定性を兼ね備えたコンテナクレーン10を構成することができるのである。
しかしながら、本発明に係る走行クレーンを構成する場合には、走行ガイド手段52の構成、および機能を駆動手段を持たない車輪に持たせるようにしても良い。すなわち、一対のボギー38のうち、一方に駆動手段が備えられている場合、他方のボギー38そのものに走行ガイド手段としての構成、機能を持たせるようにするのである。このような構成とした場合であっても、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
10………コンテナクレーン、12………海側レール(レール)、12a………支持面、14………陸側レール(レール)、14a………支持面、16………海側支持脚、16a………支持柱、18………陸側支持脚、20………水平梁、22………ブーム、22a………アウトリーチ、22b………スパン、22c………バックリーチ、24………脚間斜材、26………トロリ、28………スプレッダ、30………海側走行装置、32………陸側走行装置、34………海側車輪(車輪)、34a………走行車輪踏面、36………陸側車輪(車輪)、36a………走行車輪踏面、38………ボギー、40………摺動部材、42………摺動部、42a………凹部、44………支持部、50………イコライザービーム、52………走行ガイド手段、54………ガイド車輪、54a………フランジ、56………スラスト軸、58………ホルダ、58a………サイドカバー、58b………ブリッジ部、60………減衰機構、62………シリンダ、62a,62b………油圧室、62c………バイパス、64………ピストン、66………ロッド、68………オリフィス、70………せん断膜、70a………開閉弁、72………ハウジング、74………地震検知手段、76………作動油供給経路、78………ポンプ、80………タンク、82………電磁切替弁、84………切替信号出力手段、100………本船、102………コンテナ、104………岸壁。

Claims (4)

  1. フランジを備えない駆動輪とレールとの滑りにより免震作用を成す滑り免震機構を有するクレーンであって、
    進行方向と直交する方向にスラスト軸を備えると共に前記スラスト軸に対する摺動を可能とし、前記レールを直進走行するためのフランジを有する車輪と、
    前記車輪を幅方向から支持しつつ、前記車輪と共に前記スラスト軸に対して摺動するホルダと、
    前記ホルダに連結され、前記スラスト軸の配設方向に沿った方向に配したロッドを有する減衰機構と、
    前記スラスト軸と前記減衰機構との双方を固定するハウジングと、を備えた走行ガイド手段を有することを特徴とする走行クレーン。
  2. 前記減衰機構は、前記ホルダと連結されると共に油圧室を構成するシリンダと、前記シリンダから突出されたロッド、および前記ロッドに連結されて前記油圧室に配され、前記油圧室内の空間を分断するピストンと、前記ピストンにより分断された2つの油圧室を連通するオリフィスとを有し、
    前記オリフィスに、予め定めた圧力差によって破断するせん断膜を配置したことを特徴とする請求項1に記載の走行クレーン。
  3. 前記減衰機構は、前記ホルダと連結されると共に油圧室を構成するシリンダと、前記シリンダから突出されたロッド、および前記ロッドに連結されて前記油圧室に配され、前記油圧室内の空間を分断するピストンと、前記ピストンにより分断された2つの油圧室を連通するオリフィスとを有し、
    前記オリフィスに、地震の発生を検知した信号に基づいて前記オリフィスを解放する開閉弁を配置したことを特徴とする請求項1に記載の走行クレーン。
  4. 前記減衰機構を構成する油圧室に、前記ピストンを所定の位置に移動させるための作動油を供給する作動油供給経路を接続したことを特徴とする請求項2または3に記載の走行クレーン。
JP2014001371U 2014-03-18 走行クレーン Expired - Lifetime JP3190971U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018199470A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 Ihi運搬機械株式会社 軌道走行式機械の制動装置

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