JP3190249B2 - 傾斜面への緑化基盤施工法 - Google Patents

傾斜面への緑化基盤施工法

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JP3190249B2
JP3190249B2 JP09325896A JP9325896A JP3190249B2 JP 3190249 B2 JP3190249 B2 JP 3190249B2 JP 09325896 A JP09325896 A JP 09325896A JP 9325896 A JP9325896 A JP 9325896A JP 3190249 B2 JP3190249 B2 JP 3190249B2
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静雄 筧
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株式会社芝建
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山の切土法面等の
傾斜面を緑化基盤整備する施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の傾斜面の緑化整備は、傾斜面に金
網を設置した後にその上から種子,肥料,粘着剤入りの
基盤土を吹き付ける方法が使用されていた。しかしなが
ら、傾斜面のため吹き付けで堆積する基盤土層が3〜1
0cmと薄く、雨の少ない乾燥期には植物が枯れ易く、特
に法面が岩盤やコンクリート吹付面の場合には乾燥が著
しいため数年で枯死することが多かったのである。ま
た、土質法面であっても斜面が急な場合は基盤土が保持
できず落下して整備できなくなる問題点があった。そこ
で本発明出願人は、実開平5ー7312号で傾斜面に通
水袋体を係止し、該袋体に基盤土を圧入する方法を開示
したが、上下に連続する通水袋体のため急な傾斜法面で
は上からの荷重が下にかかって重くなり、袋体の保持に
手間がかかり、また上面が閉鎖状態のため良好な生育に
支障を生じていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、簡単
に基盤土の土留保持及び多量の土入れができ、また基盤
土表面積を広く且つ緩斜面に形成でき、種々の緑化がで
きる緑化基盤施工法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、法面
等の傾斜面を緑化基盤整備するものであり、網フェンス
等の土留柵体を支持する柵保持体を傾斜面に固定するこ
とで土留柵体を立てて保持すると共に、土留柵体の下端
折返部を傾斜面の登り方向に接置し、土留柵体の下部か
ら下端折返部にかけて土留シートを配置し、ついで肥料
入りの基盤土を土留柵体の裏側に入れて基盤土の堆積表
面を緩斜面とした傾斜面への緑化基盤施工法である。そ
して、柵保持体は傾斜面に水平方向で所定間隔に固着
し、複数の柵保持体で土留柵体を保持し、土留柵体等か
ら成る列を上下に設ける傾斜面への緑化基盤施工法であ
る。なお、土留柵体を金網等の網フェンスとし、網フェ
ンスの下端折返部を傾斜面の登り方向に接置し、立てた
網フェンスの裏面上部から下端折返部にかけて土留シー
トを配置してもよい。また、土留シートを通水シートで
形成してもよい。また、柵保持体の下端の折返接地部よ
り網フェンスの下端折返部を短くしてもよい。
【0005】土留柵体がほぼ鉛直から前傾斜状態に立て
られるため傾斜面との間に多量の基盤土が保持でき、入
れた基盤土の堆積表面が広く且つ緩斜面となって基盤土
の表面からの落下を防止できるのである。また、土留柵
体の下端に折返部を形成し、土留柵体の下部から下端折
返部にかけて土留シートを配置したことで基盤土が凹凸
の傾斜面と土留柵体との間に生じる間隙から落下するこ
とがなく、安定した土留となるのである。また、土留柵
体を金網等の網フェンスとした場合は、軽量なために網
フェンスの支持や取り付けが簡単であり、裏面に配した
土留シートによって土留されるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示施工例
で説明する。図1は山の切土法面の傾斜面1に施したも
のであり、それに用いる網フェンス2は耐腐食加工を施
した金網体であり、図2のように、その下端部を裏側に
折り返して短い折返部21としている。該網フェンス2
の角度は、折返部21を傾斜面に接置した場合にほぼ鉛
直状態から少し前倒れ状態となるような傾斜状態であ
る。
【0007】また、網フェンス2を支持する柵保持体3
は、図3のように、網フェンス2と同一傾斜であり、下
端の折返接地部30を網フェンス2の折返部21より長
くした保持金具31と、該保持金具31の上端折返端及
び下端の折返接地部30の端部に夫々形成した挿通環3
2,33に挿通係止するアンカー35から成る。
【0008】まずアンカー35を挿通環32、33に通
し傾斜面1に突き刺して保持金具31を固着する。つい
で、水平方向で所定間隔に固着された保持金具31に網
フェンス2を係止して連続させ、折返部21を傾斜面1
に接置する。なお、先に網フェンス2を仮止めした後、
保持金具31を固着してもよい。
【0009】さらに、ヤシの実を砕き乾燥させた繊維状
の通水性土留シート4を、図4のように、網フェンス2
の裏側に係止し、折り返して網フェンス2の折返部21
に被着し、さらに傾斜面1に接置する。そして、この状
態で種と肥料入りの基盤土5を網フェンス2の裏側に圧
入するのである。
【0010】これにより図1のように、網フェンス2の
裏側に上下の網フェンス2との間で緑化基盤が形成され
るのである。この際、傾斜面1が凹凸状態で網フェンス
2の下端との間に間隙が生じる場合、その部位の土留シ
ート4が網フェンス2の折返部21で支持されるため基
盤土の落下を防止できるのである。また、土留柵が網フ
ェンス2のため可撓変形しやすいことから、保持金具3
1の位置がずれていても変形矯正して保持金具31に固
着でき、或いは傾斜面1に当接乃至近接できるのであ
る。
【0011】なお、網フェンス2が鉛直状態乃至少し前
倒状態のため傾斜の緩やかな基盤となって表面の土が流
出することがなく、多量の基盤土を保持できることから
比較的大きな植物も育つのである。また、土留シート4
の通気通水性のため土が良好に保全できるのである。
【0012】本発明方法においてはこれに限定されな
い。例えば、土留柵体の材質及び形状は問わず、薄いプ
ラスチック板や多数の穴を透設した板材等でもよい。ま
た、土留シートの材質も適宜であり、土留柵体が土留作
用を果たせば土留シートを配置しなくてもよい。さらに
土留シートは、土留柵体の下部から折返部までに配置し
てあればよい。また、柵保持体の構成も任意である。
【0013】本発明の請求項1によると、土留柵体がほ
ぼ鉛直乃至前倒状態に立てられるため傾斜面との間に多
量の基盤土が保持できると共に、土留柵体の下部から下
端折返部にかけて配置した土留シートが凹凸の傾斜面と
土留柵体との間に生じる間隙を閉塞して土の落下を防止
でき、安定した土留となるのである。また、上列の土留
柵体の荷重が下列の土留柵体にかからないため基盤土の
保持が確実にできるのである。請求項2では、金網等の
網フェンスのため軽量且つ可撓性に優れることから網フ
ェンスの支持や取り付けが簡単であり、裏面に配した土
留シートによって土留されるのである。また、請求項3
では、入れた基盤土の堆積表面が緩斜面となって基盤土
の表面からの落下を防止できるのである。さらに、請求
項4では通気通水が優れて土の良好な保全が図れるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工形態例を図示した斜視図である。
【図2】それに用いる網フェンスの斜視図である。
【図3】その網フェンスを保持する柵保持体の斜視図で
ある。
【図4】その施工状態の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 傾斜面 2 網フェンス 21 折返部 3 柵保持体 31 保持金具 35 アンカー 4 土留シート 5 基盤土

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面等の傾斜面を緑化基盤整備するもの
    であり、網フェンス等の土留柵体を支持する柵保持体を
    傾斜面に固定することで土留柵体を立てて保持すると共
    に、土留柵体の下端折返部を傾斜面の登り方向に接置
    し、土留柵体の下部から下端折返部にかけて土留シート
    を配置し、ついで肥料入りの基盤土を土留柵体の裏側に
    入れる傾斜面への緑化基盤施工法であって、 柵保持体は傾斜面に水平方向で所定間隔に固着し、複数
    の柵保持体で土留柵体を保持し、土留柵体等から成る列
    を上下に設けたことを特徴とする傾斜面への緑化基盤施
    工法。
  2. 【請求項2】 法面等の傾斜面を緑化基盤整備するもの
    であり、金網等の網フェンスを支持する柵保持体を傾斜
    面に固定することで網フェンスを立てて保持すると共
    に、網フェンスの下端折返部を傾斜面の登り方向に接置
    し、立てた網フェンスの裏面上部から下端折返部にかけ
    て土留シートを配置した後、肥料入りの基盤土を網フェ
    ンスの裏側に入れる傾斜面への緑化基盤施工法であっ
    て、 柵保持体は傾斜面に水平方向で所定間隔に固着し、複数
    の柵保持体で土留柵体を保持し、土留柵体等から成る列
    を上下に設けたことを特徴とする傾斜面への緑化基盤施
    工法。
  3. 【請求項3】 基盤土の堆積表面を緩斜面としたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2の傾斜面への緑化基盤
    施工法。
  4. 【請求項4】 土留シートを通水シートで形成した請求
    項1又は請求項2又は請求項3の傾斜面への緑化基盤施
    工法。
  5. 【請求項5】 柵保持体の下端の折返接地部より網フェ
    ンスの下端折返部を短くしたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2又は請求項3又は請求項4の傾斜面への緑
    化基盤施工法。
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CN106759404A (zh) * 2017-02-24 2017-05-31 陈仕涛 一种减缓高陡矿山坡度的复绿方法
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