JP3190018U - 取手付き角底袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】重い荷物や嵩張る荷物を入れた場合にも破損しにくい、十分な強度を有している取手付き角底袋を提供する。【解決手段】不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部5、背面部、左側面部、右側面部8及び矩形の底面部4が互いに連なり形成された、上面に底面部4に対応する形状の開口部を有する袋本体2と、袋本体2の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手3とを備えてなる角底袋1である。底面及びその他の面における重ね合せ結合部は超音波溶着による断続シールとなっており、及び袋本体2と取手3との結合部は超音波溶着による断続シール23となっているか又はミシン縫いによる縫着部となっている。【選択図】図1
Description
本考案は、取手付き角底袋に関する。詳しくは、重い荷物や嵩張る荷物を入れた場合にも破損しにくい取手付き角底袋に関する。
従来、デパートやブランドショップでは、商品を購入した顧客に対して、取手付きの角底紙袋や取手付きの布袋に商品を入れて提供している。
一方、ポリオレフィンフィルム製の買物袋、具体的にはスーパー等のレジで用いられる所謂レジ袋の代わりとして、不織布製の買物袋が提案されている(特許文献1)。
一方、ポリオレフィンフィルム製の買物袋、具体的にはスーパー等のレジで用いられる所謂レジ袋の代わりとして、不織布製の買物袋が提案されている(特許文献1)。
取手付きの角底紙袋は、軽いうえ、折り畳むと薄くなるので収納場所をとらず便利であるが、その反面、強度が弱く雨等の濡れに弱いという欠点があった。また、強度又は見栄えをよくするために、着色された紙やフィルムでコーティングした化粧紙が使用されているが、強度が十分でないうえに、場合により用いられる金属材のため、紙の再利用を困難にするという問題があった。
それに対し、取手付きの布袋は強度が高く、荷物の形にあわせて形が変化できるので、嵩張る荷物や重い荷物を運ぶのに適しているものの、袋自体が重く、さらに小さく折り畳めないため、相当の収納空間をとり不便であるという問題があった。さらに、布袋は紙袋などと比較して値段が高く、費用がかかるという問題があった。
そこで、近年、袋材料として不織布を用いた取手付き角底袋の提供が求められている。
しかし、所謂レジ袋の不織布製買物袋は、取手付きの紙袋や布袋に代わって使用するのには十分な強度がなく、従って満足な性能を有する不織布製の取手付き角底袋はいまだ提案されていない。
それに対し、取手付きの布袋は強度が高く、荷物の形にあわせて形が変化できるので、嵩張る荷物や重い荷物を運ぶのに適しているものの、袋自体が重く、さらに小さく折り畳めないため、相当の収納空間をとり不便であるという問題があった。さらに、布袋は紙袋などと比較して値段が高く、費用がかかるという問題があった。
そこで、近年、袋材料として不織布を用いた取手付き角底袋の提供が求められている。
しかし、所謂レジ袋の不織布製買物袋は、取手付きの紙袋や布袋に代わって使用するのには十分な強度がなく、従って満足な性能を有する不織布製の取手付き角底袋はいまだ提案されていない。
本考案は、斯かる事情を考慮してなされたものであって、その目的とするところは、十分な強度を有している取手付き角底袋を提供することである。
本考案者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、不織布から角底を有する袋本体を重ね合せて形成し、更に不織布からなる取手を袋本体に結合し、その際、それらの不織布端部の重ね合せ結合部を超音波溶着により断続シールし、及び袋本体と取手との結合部を超音波溶着による断続シールとなすか又はミシン縫いによる縫着部となすことにより、十分な強度を有する取手付き角底袋となることを見出し、本考案を完成させた。
即ち、本考案は、
(1)不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成された、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する袋本体と、該袋本体の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手とを備えてなる角底袋であって、前記底面及びその他の面における重ね合せ結合部並びに前記袋本体と前記取手との結合部は、総て、超音波溶着による断続シールとなっていることを特徴とする、取手付き角底袋
、
(2)不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成された、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する袋本体と、該袋本体の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手とを備えてなる角底袋であって、前記底面及びその他の面における重ね合せ結合部は、超音波溶着による断続シールとなっており、並びに前記袋本体と前記取手との結合部は、ミシン縫いによる縫着部となっていることを特徴とする、取手付き角底袋、
(3)前記袋本体の開口部周縁は、内側に又は外側に折り返されて袋本体と結合されており、そして該折り返し部とこれと重なる袋本体部分は、超音波溶着による断続シールとなっていることを特徴とする、上記(1)又は(2)記載の取手付き角底袋、
(4)前記取手は、不織布からなる帯紐を、その長辺部位が重なる様に折りたたみ、そして該長辺部位をミシン縫いにより縫着することにより、作られている、(2)に記載の取手付き角底袋、
に関する。
(1)不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成された、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する袋本体と、該袋本体の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手とを備えてなる角底袋であって、前記底面及びその他の面における重ね合せ結合部並びに前記袋本体と前記取手との結合部は、総て、超音波溶着による断続シールとなっていることを特徴とする、取手付き角底袋
、
(2)不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成された、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する袋本体と、該袋本体の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手とを備えてなる角底袋であって、前記底面及びその他の面における重ね合せ結合部は、超音波溶着による断続シールとなっており、並びに前記袋本体と前記取手との結合部は、ミシン縫いによる縫着部となっていることを特徴とする、取手付き角底袋、
(3)前記袋本体の開口部周縁は、内側に又は外側に折り返されて袋本体と結合されており、そして該折り返し部とこれと重なる袋本体部分は、超音波溶着による断続シールとなっていることを特徴とする、上記(1)又は(2)記載の取手付き角底袋、
(4)前記取手は、不織布からなる帯紐を、その長辺部位が重なる様に折りたたみ、そして該長辺部位をミシン縫いにより縫着することにより、作られている、(2)に記載の取手付き角底袋、
に関する。
本考案の取手付き角底袋の袋本体は、その底面及びその他の面における不織布端部の重ね合せ結合部を、超音波溶着による断続シールで結合しているので、嵩張る荷物や重い荷物を入れても壊れにくい。
また、本考案の取手付き角底袋は、袋本体と取手との結合部を超音波溶着による断続シールにより又はミシン縫いによる縫着により結合しているので、重い荷物を入れても取手が袋本体から外れにくい。
その上、袋本体の開口部周縁は、内側に又は外側に折り返されて、この折り返し部とこれと重なる袋本体部分が、超音波溶着による断続シールとなっているので、荷物の出し入れを繰り返しても壊れにくいものになっている。
したがって、本考案の取手付き角底袋は、荷物の許容容量及び荷重限度がより高い袋となる。
また、本考案の取手付き不織布袋は軽量であり、コンパクトに折り畳め、且つ容易に広げて買物袋として使用できるので、取手付き紙袋と同様に収納性や携帯性に優れる。
また、本考案の取手付き角底袋は、袋本体と取手との結合部を超音波溶着による断続シールにより又はミシン縫いによる縫着により結合しているので、重い荷物を入れても取手が袋本体から外れにくい。
その上、袋本体の開口部周縁は、内側に又は外側に折り返されて、この折り返し部とこれと重なる袋本体部分が、超音波溶着による断続シールとなっているので、荷物の出し入れを繰り返しても壊れにくいものになっている。
したがって、本考案の取手付き角底袋は、荷物の許容容量及び荷重限度がより高い袋となる。
また、本考案の取手付き不織布袋は軽量であり、コンパクトに折り畳め、且つ容易に広げて買物袋として使用できるので、取手付き紙袋と同様に収納性や携帯性に優れる。
更に詳細に本考案を説明する。
本考案の取手付き角底袋は、袋本体と取手とを備えてなる袋であり、袋本体と取手はともに不織布からなる。袋本体は、不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成され、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する。取手は該袋本体の開口部の周縁と結合されてなる。
本考案の取手付き角底袋は、袋本体と取手とを備えてなる袋であり、袋本体と取手はともに不織布からなる。袋本体は、不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成され、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する。取手は該袋本体の開口部の周縁と結合されてなる。
本考案の取手付き角底袋に用いられる不織布は、強度、成形性に優れ、超音波溶着可能な不織布であればよく、従来知られている不織布を使用することができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、又はポリエチレンテレフタレート等のポリエステルの不織布が挙げられ、特にポリプロピレン不織布を使用するのが好ましい。不織布として、無色のものや慣用の染色方法で着色又はプリントしたものを使用できる。
また、不織布の坪量は、使用する用途及び取手付き角底袋の大きさによって設定することができ、例えば20g/m2乃至400g/m2である。例えば100g/m2以上の坪量を有する不織布を使用することで、取手付き角底袋を自立させることができ、荷物の出し入れが容易になる。
また、不織布の坪量は、使用する用途及び取手付き角底袋の大きさによって設定することができ、例えば20g/m2乃至400g/m2である。例えば100g/m2以上の坪量を有する不織布を使用することで、取手付き角底袋を自立させることができ、荷物の出し入れが容易になる。
本考案の取手付き角底袋の袋本体の製造にあっては、例えば紙製の取手付き角底袋の場合と同様の方法を適用でき、不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せることで、袋本体が形成される。
そして、本考案にあっては、不織布端部と端部とが重ね合わされる部分の結合には超音波溶着による断続シールが用いられる。超音波溶着による断続シールは、不織布端部同士の重ね合せ結合部を断続的に溶着(シール)できるものであれば良く、公知の超音波溶着方法を使用できる。
この重ね合せ部を、例えば単にヒートシールで溶着した場合、溶着部分のシートの厚さが薄くなるため、結合強度が低く、重い荷物を入れて使用する場合や、嵩張る荷物を入れて使用する場合に破断しやすい。しかし、本考案では、重ね合せ部を超音波溶着で断続シールしているので、シール部分に不織布2枚分の厚みを持った非溶着部分が存在し、大きな荷重の負荷がかかっても破断しにくいものとなっている。
加えて、重ね合せ結合部を、超音波溶着による断続シールしたとき、重ね合せ結合部を含む面と平行に働く引張力に対する抗力(剪断力)が強いものとなる。そのため、本考案の取手付き角底袋は、耐久性がより高いものとなる。
そして、本考案にあっては、不織布端部と端部とが重ね合わされる部分の結合には超音波溶着による断続シールが用いられる。超音波溶着による断続シールは、不織布端部同士の重ね合せ結合部を断続的に溶着(シール)できるものであれば良く、公知の超音波溶着方法を使用できる。
この重ね合せ部を、例えば単にヒートシールで溶着した場合、溶着部分のシートの厚さが薄くなるため、結合強度が低く、重い荷物を入れて使用する場合や、嵩張る荷物を入れて使用する場合に破断しやすい。しかし、本考案では、重ね合せ部を超音波溶着で断続シールしているので、シール部分に不織布2枚分の厚みを持った非溶着部分が存在し、大きな荷重の負荷がかかっても破断しにくいものとなっている。
加えて、重ね合せ結合部を、超音波溶着による断続シールしたとき、重ね合せ結合部を含む面と平行に働く引張力に対する抗力(剪断力)が強いものとなる。そのため、本考案の取手付き角底袋は、耐久性がより高いものとなる。
断続シール部の形状は特に限定はなく、例えば正方形や長方形等の矩形、菱形や丸形など種々の形状の溶着部分を、好ましくは一定の間隔をあけて一列または数列並べることができる。例えば、矩形状の溶着部の場合、断続してシール形成される方向に対して平行に、直交してあるいは斜めに溶着部の長辺が位置するように形成される。通常、長さ3乃至10mm、幅1乃至5mmの矩形状の溶着部が2乃至10mmの間隔で設けられる。
また、本考案の袋本体の開口部周縁は、内側又は外側に折り返されて袋本体と結合させることが好ましい。
袋本体の開口部周縁は荷物の出し入れの際に広げて使用するため、袋地が伸びたり、擦れたりしやすい。そこで、本考案の袋本体では、開口部周縁が内側に又は外側に折り返されて重ね合せ面を設け、その重ね合せ面を超音波溶着により断続シールし、そして開口部周縁と平行に並ぶ溶着部が形成されてなる。これにより、荷物の出し入れや嵩張る荷物を入れた場合に生じる、開口部周縁を押し広げる力に対して強い抗力を発揮するので、本考案の取手付き角底袋は開口部の強度が高いものとなる。
袋本体の開口部周縁は荷物の出し入れの際に広げて使用するため、袋地が伸びたり、擦れたりしやすい。そこで、本考案の袋本体では、開口部周縁が内側に又は外側に折り返されて重ね合せ面を設け、その重ね合せ面を超音波溶着により断続シールし、そして開口部周縁と平行に並ぶ溶着部が形成されてなる。これにより、荷物の出し入れや嵩張る荷物を入れた場合に生じる、開口部周縁を押し広げる力に対して強い抗力を発揮するので、本考案の取手付き角底袋は開口部の強度が高いものとなる。
また、本考案の取手は、荷物を持ち運ぶ際に伸びたり切れたりしない強度を有するものであることが必要とされ、好ましくは、例えば、取手として、不織布シートを折り畳んで二重に重ね、その長手方向の両縁部を超音波溶着により断続的に溶着されたものか、又は長手方向の両縁部に沿ってミシン縫いにより縫着されたものを使用すると、格段により伸びにくく裂けにくい取手となる。
そして、袋本体の開口部周縁と取手とは、重い荷物を入れた場合に剥がれたりして壊れないことが必要とされ、例えば、超音波溶着により断続的に溶着シールするか又はミシン縫いにより縫着することで、取手が袋本体から外れにくいものとなる。
そして、袋本体の開口部周縁と取手とは、重い荷物を入れた場合に剥がれたりして壊れないことが必要とされ、例えば、超音波溶着により断続的に溶着シールするか又はミシン縫いにより縫着することで、取手が袋本体から外れにくいものとなる。
なお、不織布端部同士の重ね合せ部分の結合については、超音波溶着による断続シール部の強度を低下させず且つそのシール作業を妨げない範囲で、例えばポリオレフィン系のホットメルト接着剤を用いた接着も部分的に適用することもできる。
以下に、図面を参照して本考案をより詳細に説明する。しかし、本考案は以下に限定されるものではない。
また、以下で述べる本考案で適用された超音波溶着は、電圧220V、電流1A、速度4m/分の条件で行った。
また、以下で述べる本考案で適用された超音波溶着は、電圧220V、電流1A、速度4m/分の条件で行った。
実施例1
図1乃至図4は本考案の実施例1の取手付き角底袋を表わす。
実施例1の取手付き角底袋1は、ポリプロピレン不織布からなる袋本体2と、取手3とを備えてなり(図1)、左側面部7及び右側面部8を谷折にして折り畳むことができる(図4)。
矩形の不織布シート(坪量100g/m2)を準備し、1方の長辺を4.5cm折り返して開口部周縁を形成する重ね合せ部11を設け、折り返し部から0.5cm及び3.0cmの2箇所を、長さ1mm、幅3mmの矩形状の超音波溶着により2mm間隔で断続的シール19を為してある。
この不織布シートの短辺を含む袋内面部16と、対向する短辺を含む袋外面部17とを2cmの幅で重ね合せて重ね合せ部10を形成し、夫々の端部から3mmの2箇所を、長さ1mm、幅3mmの矩形状の超音波溶着により2mm間隔で断続シール20を為して、これを重ね合せ部10が右側面部8の端部になるように折り目をつけて、正面部5、背面部6、左側面部7及び右側面部を有する角筒となっている。
底面部4は、前記角筒の左側面部7から連なる面12、右側面部8から連なる面13、背面部6から連なる面14及び正面部5ら連なる面15を順に内側に折り畳んで底面部4の重ね合せ部11を形成し、重ね合せ部11を長さ1mm、幅3mmの矩形状で間隔2mmの超音波溶着により二列で断続シール21を為してある。
また、矩形の不織布シート(坪量100g/m2)を2枚用意し、夫々長辺同士が重なるように二つに折り畳み、長手方向の両縁部を長さ1mm、幅3mmの矩形状で間隔2mmの断続的な超音波溶着により断続シール22を為して取手3は2本製造されている。
袋本体2の開口部周縁11と、取手3とは長さ1mm、幅3mmの矩形状で間隔2mmの超音波溶着により断続シール23を為してある。
そして、袋底に幅11cm、長さ22cmの矩形の厚紙を底板24として入れている。
図1乃至図4は本考案の実施例1の取手付き角底袋を表わす。
実施例1の取手付き角底袋1は、ポリプロピレン不織布からなる袋本体2と、取手3とを備えてなり(図1)、左側面部7及び右側面部8を谷折にして折り畳むことができる(図4)。
矩形の不織布シート(坪量100g/m2)を準備し、1方の長辺を4.5cm折り返して開口部周縁を形成する重ね合せ部11を設け、折り返し部から0.5cm及び3.0cmの2箇所を、長さ1mm、幅3mmの矩形状の超音波溶着により2mm間隔で断続的シール19を為してある。
この不織布シートの短辺を含む袋内面部16と、対向する短辺を含む袋外面部17とを2cmの幅で重ね合せて重ね合せ部10を形成し、夫々の端部から3mmの2箇所を、長さ1mm、幅3mmの矩形状の超音波溶着により2mm間隔で断続シール20を為して、これを重ね合せ部10が右側面部8の端部になるように折り目をつけて、正面部5、背面部6、左側面部7及び右側面部を有する角筒となっている。
底面部4は、前記角筒の左側面部7から連なる面12、右側面部8から連なる面13、背面部6から連なる面14及び正面部5ら連なる面15を順に内側に折り畳んで底面部4の重ね合せ部11を形成し、重ね合せ部11を長さ1mm、幅3mmの矩形状で間隔2mmの超音波溶着により二列で断続シール21を為してある。
また、矩形の不織布シート(坪量100g/m2)を2枚用意し、夫々長辺同士が重なるように二つに折り畳み、長手方向の両縁部を長さ1mm、幅3mmの矩形状で間隔2mmの断続的な超音波溶着により断続シール22を為して取手3は2本製造されている。
袋本体2の開口部周縁11と、取手3とは長さ1mm、幅3mmの矩形状で間隔2mmの超音波溶着により断続シール23を為してある。
そして、袋底に幅11cm、長さ22cmの矩形の厚紙を底板24として入れている。
実施例2
図5乃至図8は本考案の実施例2の取手付き角底袋を表す。
実施例2の取手付き角底袋31は、実施例1で製造したポリプロピレン不織布からなる袋本体2と、取手33とを備えてなり(図5)、左側面部7及び右側面部8を谷折にして折り畳むことができる(図8)。
取手33は、矩形の不織布シート(坪量100g/m2)を2枚用意し、夫々長辺同士
が重なるように二つに折り畳み、長手方向の両縁に沿ってプロピレン糸を使用してミシン縫いされた縫着部52を設けてなる。
袋本体2の開口部周縁11と、取手33との結合部は、プロピレン糸を使用してミシン縫いされた縫着部53を設けてなる。
そして、袋底に幅11cm、長さ22cmの矩形の厚紙を底板44として入れている。
その他の構成は実施例1の取手付き角底袋と同様である。
図5乃至図8は本考案の実施例2の取手付き角底袋を表す。
実施例2の取手付き角底袋31は、実施例1で製造したポリプロピレン不織布からなる袋本体2と、取手33とを備えてなり(図5)、左側面部7及び右側面部8を谷折にして折り畳むことができる(図8)。
取手33は、矩形の不織布シート(坪量100g/m2)を2枚用意し、夫々長辺同士
が重なるように二つに折り畳み、長手方向の両縁に沿ってプロピレン糸を使用してミシン縫いされた縫着部52を設けてなる。
袋本体2の開口部周縁11と、取手33との結合部は、プロピレン糸を使用してミシン縫いされた縫着部53を設けてなる。
そして、袋底に幅11cm、長さ22cmの矩形の厚紙を底板44として入れている。
その他の構成は実施例1の取手付き角底袋と同様である。
これら実施例の取手付き角底袋の袋本体は、破けたり、剥がれたりし易い箇所が超音波溶着による断続シールとなっているので、嵩張る荷物や重い荷物を入れた場合であっても破けたり剥がれたりしにくいものであった。また、実施例1及び実施例2の取手付き角底袋の袋本体と取手との結合部は、超音波溶着による断続シール又はミシン縫いによる縫着部となっているので、重い荷物を入れた場合であっても破けたり剥がれたりしにくいものであった。また、実施例1及び実施例2の取手付き角底袋の取手は、両縁部が超音波溶着による断続シール又はミシン縫いによる縫着部となっているので、重い荷物を入れた場合であっても伸びたり裂けたりしにくいものであった。
また、取手付き角底袋1を机に置いたところ自立した。
また、取手付き角底袋1を机に置いたところ自立した。
実施例1及び実施例2の取手付き角底袋は、重い荷物や嵩張る荷物を入れて使用しても、袋底面部及びその他の面における重ね合せ部及び袋本体と取手との取付け部が裂けたり破けたりしない。
また、実施例1及び実施例2の取手付き角底袋は軽量なポリプロピレン不織布からできており、且つ、コンパクトに折り畳んで容易に収納でき、かつ、自立するので容易に商品等の荷物の出し入れができるので、例えば店舗で購入された商品を提供するための取手付き角底袋として大いに適している。
また、実施例1及び実施例2の取手付き角底袋は軽量なポリプロピレン不織布からできており、且つ、コンパクトに折り畳んで容易に収納でき、かつ、自立するので容易に商品等の荷物の出し入れができるので、例えば店舗で購入された商品を提供するための取手付き角底袋として大いに適している。
1、31 取手付き角底袋
2 袋本体
3、33 取手
4 底面部
5 正面部
6 背面部
7 左側面部
8 右側面部
9 開口部周縁の重ね合せ部
10 右側面部の重ね合せ部
11 底面部の重ね合せ部、
19 開口部周縁の重ね合せ部の断続シール
20 側面部の重ね合せ部の断続シール
21 底面部の重ね合せ部の断続シール
22 取手の両縁の断続シール
23 袋本体と取手との結合部の断続シール
24 底板
52 取手の両縁の縫着部
53 袋本体と取手との縫着部
2 袋本体
3、33 取手
4 底面部
5 正面部
6 背面部
7 左側面部
8 右側面部
9 開口部周縁の重ね合せ部
10 右側面部の重ね合せ部
11 底面部の重ね合せ部、
19 開口部周縁の重ね合せ部の断続シール
20 側面部の重ね合せ部の断続シール
21 底面部の重ね合せ部の断続シール
22 取手の両縁の断続シール
23 袋本体と取手との結合部の断続シール
24 底板
52 取手の両縁の縫着部
53 袋本体と取手との縫着部
Claims (4)
- 不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成された、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する袋本体と、
該袋本体の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手とを備えてなる角底袋であって、
前記底面及びその他の面における重ね合せ結合部並びに前記袋本体と前記取手との結合部は、総て、超音波溶着による断続シールとなっていることを特徴とする、取手付き角底袋。 - 不織布を折り曲げ、そして底面及びその他の面の適当な部位で該不織布の端部を重ね合せて結合することで、正面部、背面部、左側面部、右側面部及び矩形の底面部が互いに連なり形成された、上面に前記底面部に対応する形状の開口部を有する袋本体と、
該袋本体の開口部の周縁と結合された、不織布からなる取手とを備えてなる角底袋であって、
前記底面及びその他の面における重ね合せ結合部は超音波溶着による断続シールとなっており、並びに前記袋本体と前記取手との結合部はミシン縫いによる縫着部となっていることを特徴とする、取手付き角底袋。 - 前記袋本体の開口部周縁は、内側に又は外側に折り返されて袋本体と結合されており、そして該折り返し部とこれと重なる袋本体部分は、超音波溶着による断続シールとなっていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の取手付き角底袋。
- 前記取手は、不織布からなる帯紐を、その長辺部位が重なる様に折りたたみ、そして該長辺部位をミシン縫いにより縫着することにより、作られている、請求項2に記載の取手付き角底袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000437U JP3190018U (ja) | 2014-01-29 | 2014-01-29 | 取手付き角底袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000437U JP3190018U (ja) | 2014-01-29 | 2014-01-29 | 取手付き角底袋 |
Publications (1)
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