JP3189079B2 - 多段式立体駐車装置 - Google Patents

多段式立体駐車装置

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JP3189079B2
JP3189079B2 JP33163693A JP33163693A JP3189079B2 JP 3189079 B2 JP3189079 B2 JP 3189079B2 JP 33163693 A JP33163693 A JP 33163693A JP 33163693 A JP33163693 A JP 33163693A JP 3189079 B2 JP3189079 B2 JP 3189079B2
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真一 山辺
信行 枝光
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多段式立体駐車装置の
改良に関し、詳しくは、車両搭載用パレットを上下多段
に有するパレット昇降体の昇降対策に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、上下のパレットが一体となっ
て昇降するタイプの多段式立体駐車装置として、例えば
特公平5−34468号公報に開示されているように、
パレットを上下二段に一体に有するパレット昇降体をピ
ット内に2台昇降可能に並設し、該両パレット昇降体間
に設置された1つの昇降駆動装置を駆動させることによ
り、その両側のパレット昇降体の昇降動作を切り換える
ようにした多段(二段)式立体駐車装置が知られてい
る。
【0003】つまり、この二段式立体駐車装置では、各
パレット昇降体の上段パレットに対する入出庫時には、
下段パレットがピット底面に接地するとともに、上段パ
レットが車両乗入れ面とほぼ同じ高さレベルに位置する
よう各パレット昇降体を下降させる。一方、下段パレッ
トに対する入出庫時には、下段パレットが車両乗入れ面
とほぼ同じ高さレベルに位置するとともに、上段パレッ
トが車両乗入れ面上方に位置するよう各パレット昇降体
を上昇させるようにしている。
【0004】そして、上記各パレット昇降体を昇降させ
る昇降駆動装置は、上下一対のスプロケットに2条のエ
ンドレスチェーンを巻き掛けてなるチェーン駆動機構を
前後に備えてなり、該各チェーン駆動機構の両エンドレ
スチェーン間に2つのパレット掛止具を立ちはだかるよ
うに橋絡し、この両パレット掛止具の一方を上記各パレ
ット昇降体の下段パレットの内側サイドの前後2箇所に
設けられたフックに下方から係合させ、各パレット昇降
体をバランスチェーンで上段および下段パレットの水平
状態を保持した状態で昇降させるようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
例の二段式立体駐車装置では、2つのパレット掛止具を
各チェーン駆動機構の両エンドレスチェーン間に橋絡
し、下側スプロケットを境に右側にあるパレット掛止具
を右側のパレット昇降体の昇降専用のものとする一方、
左側にあるパレット掛止具を左側のパレット昇降体の昇
降専用のものとしている。したがって、一方のパレット
掛止具がパレット昇降体の昇降に関与している時には、
他方のパレット掛止具は上記一方のパレット掛止具に追
従して昇降側に移動し常に遊んでいる状態にある。一方
のパレット昇降体が昇降中は、他方のパレット昇降体が
ピット底面に載置されていることに鑑みれば、片方のパ
レット掛止具が遊んでいても別に不都合はないが、常に
1つのパレット掛止具しかパレット昇降体の昇降に関与
していないのに2つ設けることは不経済であり、1つの
パレット掛止具で両側のパレット昇降体を昇降し得るよ
うにできれば、部品点数が低減して経済的である。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、1つのパレット掛止具
で両側のパレット昇降体を昇降させることにより、昇降
に関与しないパレット掛止具があることによる不経済性
を解消するとともに、部品点数を低減することにある。
さらには、上記パレット掛止具が橋絡される2条のエン
ドレスチェーンにパレットおよび車両の重量を均等にか
けてチェーン駆動機構の負担を少なくせんとすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ピット内に昇降可能に並設され、車両搭
載用パレットを上下多段に有する少なくとも2台のパレ
ット昇降体と、該各パレット昇降体を各パレットの水平
状態を保持した状態で昇降案内するバランス手段と、上
記ピット内の相隣るパレット昇降体間に設けられ、上記
各パレット昇降体を昇降させる昇降駆動手段とを備え、
該昇降駆動手段の駆動により、上記各パレット昇降体の
上段パレットに対する入出庫時には、下段パレットが上
記ピット底面に接地するとともに、上段パレットが車両
乗入れ面とほぼ同じ高さレベルに位置するよう各パレッ
ト昇降体を下降させる一方、下段パレットに対する入出
庫時には、下段パレットが車両乗入れ面とほぼ同じ高さ
レベルに位置するとともに、上段パレットが車両乗入れ
面上方に位置するよう各パレット昇降体を上昇させるよ
うにした多段式立体駐車装置を対象とし、次のような解
決手段を講じた。
【0008】すなわち、本発明の解決手段は、上記昇降
駆動手段として、上下一対のスプロケットに2条のエン
ドレスチェーンを巻き掛けてなるチェーン駆動機構を前
後に備えたものを採用する。さらに、該各チェーン駆動
機構の両エンドレスチェーンに1つのパレット掛止具を
該両エンドレスチェーン間に立ちはだかるように橋絡す
る。一方、上記各パレット昇降体における下段パレット
の昇降駆動手段側の前後2箇所に上記パレット掛止具と
係合するフックを設ける。また、上記パレット掛止具
を、上記フックに下方から係合する係合面を上下両面に
有する係合部と、該係合部の両端に設けられ、上記チェ
ーン駆動機構の両エンドレスチェーンを取り囲むように
上下方向に挿通せしめる断面コの字形の挿通溝を有する
一対のチェーン挿通部と、上記係合部、両チェーン挿通
部および両エンドレスチェーンを串刺しにして連結する
連結ピンとで構成する。そして、上記パレット掛止具
を、入出庫時、上記チェーン駆動機構の駆動により下側
スプロケットを反転させて上昇させようとするパレット
昇降体側に移動させ、該パレット昇降体のフックに上記
係合部の上側に向く係合面を下方から係合させるように
したことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成により、本発明の解決手段では、ピ
ット内に並設された相隣るパレット昇降体間の昇降駆動
手段の駆動により、該昇降駆動手段を構成する前後のチ
ェーン駆動機構の各々上下一対のスプロケットに巻き掛
けられた2条のエンドレスチェーンが前後で同期して上
下方向に駆動し、該両エンドレスチェーンに橋絡された
1つのパレット掛止具が、入出庫しようとする一方のパ
レット昇降体側に下側スプロケットを経て反転して移動
し、その前後のフックに上記パレット掛止具の係合部の
上側に向く係合面が下方から係合し、該パレット昇降体
がバランス手段によって上下のパレットの水平状態を保
持した状態で昇降する。
【0010】このように、上下一対のスプロケットに巻
き掛けられた2条のエンドレスチェーンに1つのパレッ
ト掛止具を橋絡し、該パレット掛止具を入出庫しようと
するパレット昇降体側に下側スプロケットを経て反転さ
せて該パレット昇降体のフックに下方から係合させるよ
うにしていることから、1つのパレット掛止具が反転動
作によって両側のパレット昇降体用のパレット掛止具と
して共用され、2条のエンドレスチェーンに2つのパレ
ット掛止具を設ける公報例の場合に比べて部品点数が半
減する。すなわち、公報例の場合にはパレット掛止具が
前後のチェーン駆動機構に2つずつ合計4つ必要であっ
たが、本発明ではパレット掛止具が前後のチェーン駆動
機構に1つずつ合計2つでよい。
【0011】また、パレット掛止具が1つのチェーン駆
動機構に対して1つでよいことから、昇降に関与しない
パレット掛止具があるということがなく、不経済性が解
消される。
【0012】さらに、2条のエンドレスチェーンは、パ
レット掛止具の係合部両端に設けられた一対のチェーン
挿通部の挿通溝に上下方向から挿通されて該両チェーン
挿通部によって取り囲まれ、上記係合部および両チェー
ン挿通部と共に連結ピンによって串刺しにされて連結さ
れている。そして、パレット昇降体の昇降時、上記パレ
ット掛止具の係合部の上側に向いた係合面が昇降させよ
うとするパレット昇降体のフックに下方から係合する。
【0013】このことから、パレットおよび車両の重量
が上記2条のエンドレスチェーンに均等にかかり、しか
も個々のエンドレスチェーンの両側にも該エンドレスチ
ェーンを取り巻く各チェーン挿通部によって上記パレッ
ト等の重量が均等にかかり、チェーン駆動機構にかかる
負担が少なくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1ないし図4は本発明の実施例に係る多
段(二段)式立体駐車装置Aを示す。該二段式立体駐車
装置Aは、車両乗入れ面としての床面1に凹設された平
面矩形のピット2に設置され、該ピット2の入出庫口側
を除く周りには安全柵3が立設されている一方、上記入
出庫口側には保安用チェーン4が入出庫時に取外し可能
に水平に張られている。
【0016】上記ピット2内には、2台のパレット昇降
体5,6が昇降可能に並設され、該各パレット昇降体
5,6は、車両搭載用の上段パレットP1 と下段パレッ
トP2とを前後左右の4本のパレット支持枠7,7,…
で上下二段に一体に連結して構成され、該両上段および
下段パレットP1 ,P2 は共に一体となって昇降するよ
うになっている。上記両上段および下段パレットP1 ,
P2 のうち下段パレットP2 の裏面には、幅方向に延び
る2つのパレット受梁8,8が前後に所定間隔をあけて
取り付けられ、該各パレット受梁8の両端には2つのガ
イドスプロケット9,9が1つずつ取り付けられてい
る。
【0017】一方、図5(上段パレットP1 省略)にも
示すように、上記ピット2内の左右両端前後には4本の
補助柱10,10,…が1本ずつ立設され、該各補助柱
10上端にはバランス手段としてのバランスチェーン1
1の一端が固定され、該バランスチェーン11は、上記
両ガイドスプロケット9,9のうちピット2外寄りのガ
イドスプロケット9に下側から掛け渡されて上記パレッ
ト受梁8に沿って下段パレットP2 の幅方向に延び、ピ
ット2内寄りのガイドスプロケット9に上側から掛け渡
された後、ピット2底面に固定されている。そして、こ
の前後2本のバランスチェーン11,11で上記各パレ
ット昇降体5,6を各上段および下段パレットP1 ,P
2 の水平状態を保持した状態で昇降案内するようになさ
れている。
【0018】上記ピット2内の相隣るパレット昇降体
5,6間には、2本の主柱12,12が前後に所定間隔
をあけて立設され、該両主柱12,12のうち前側の主
柱12内側の上寄りには、ブレーキ付ギャードモータ1
3が据付台14に設置されて配置され、該ブレーキ付ギ
ャードモータ13の出力軸15には2列の歯部を有する
駆動スプロケット16が取り付けられている。一方、上
記両主柱12,12の上端にはシャフト17が橋絡さ
れ、該シャフト17の前寄りには2つの従動スプロケッ
ト18,18が並設され、該各従動スプロケット18お
よび駆動スプロケット16には、2条のエンドレスチェ
ーンからなる駆動チェーン19,19が巻き掛けられて
いる。
【0019】図6に拡大詳示するように、上記各主柱1
2は断面略C字状の型鋼からなる2本の柱20,20の
開口側を向かい合わせにして構成され、該両柱20,2
0間の空間には上記シャフト17の両端が嵌挿され、該
嵌挿部分に2つの上側スプロケット21,21が並設さ
れている。また、上記両柱20,20間の空間下端には
同じく2つの下側スプロケット22,22が並設され、
この上下一対の上側および下側スプロケット21,22
には2条のエンドレスチェーン23,23が巻き掛けら
れている。そして、これら上側スプロケット21、下側
スプロケット22およびエンドレスチェーン23によっ
てチェーン駆動機構24が構成され、該チェーン駆動機
構24は前後の主柱12,12にそれぞれ設けられてい
る。また、この前後のチェーン駆動機構24,24、ブ
レーキ付ギャードモータ13、駆動スプロケット16、
従動スプロケット18、駆動チェーン19およびシャフ
ト17等により、上記各パレット昇降体5,6を昇降さ
せる昇降駆動手段としての昇降駆動装置25が構成され
ている。
【0020】図7に拡大詳示するように、上記各チェー
ン駆動機構24の両エンドレスチェーン23,23に
は、本発明の特徴として、1つのパレット掛止具26が
該両エンドレスチェーン23,23間に立ちはだかるよ
うに橋絡され、一方、上記各パレット昇降体5,6にお
ける下段パレットP2 の昇降駆動装置25側の前後2箇
所には、上記各パレット昇降体5,6と係合するフック
27,27が取り付けられている。
【0021】そして、上記ブレーキ付ギャードモータ1
3の回転トルクを上記駆動および従動スプロケット1
6,18を経てシャフト17に伝え、さらに、前後のチ
ェーン駆動機構24,24に伝えて該各チェーン駆動機
構24を同期駆動させることにより、上記各パレット掛
止具26を下側スプロケット22を反転させて上昇させ
ようとする各パレット昇降体5,6側に移動させ、該各
パレット昇降体5,6の各フック27に後述する係合部
28の上側に向く係合面28aを下方から係合させて該
各パレット昇降体5,6を昇降させるようになされてい
る。
【0022】つまり、本実施例の二段式立体駐車装置A
では、昇降駆動装置25の駆動により、各パレット昇降
体5,6の上段パレットP1 に対する入出庫時には、下
段パレットP2 が上記ピット2底面に接地するととも
に、上段パレットP1 が床面1とほぼ同じ高さレベルに
位置するよう各パレット掛止具26を各フック27に係
合させて各パレット昇降体5,6を下降させる一方、下
段パレットP2 に対する入出庫時には、下段パレットP
2 が床面1とほぼ同じ高さレベルに位置するとともに、
上段パレットP1 が床面1上方に位置するよう各パレッ
ト掛止具26を各フック27に係合させて各パレット昇
降体5,6を上昇させるようにしている。
【0023】このように、本実施例の二段式立体駐車装
置Aでは、上記昇降駆動装置25の切換え駆動によって
チェーン駆動機構24,24を正転あるいは逆転駆動さ
せることにより、一方側のパレット昇降体5,6を各パ
レット掛止具26から切り離して接地させた状態で他方
側のパレット昇降体5,6を昇降させ、該パレット昇降
体5,6に対し車両Cを入出庫するようにしている。
【0024】図8ないし図10に拡大詳示するように、
上記各パレット掛止具26は、各フック27に下方から
係合する係合面28aを上下両面に有する係合部28を
備えてなり、該係合部28の左右両端には、上下方向に
貫通する断面コの字形の挿通溝29aを有する一対のチ
ェーン挿通部29,29が一体に形成され、該各チェー
ン挿通部29の挿通溝29aには、上記各チェーン駆動
機構24の両エンドレスチェーン23,23が取り囲ま
れるように上下方向に挿通せしめられている。また、上
記係合部28および両チェーン挿通部29,29にはピ
ン孔28b,29bが孔中心を合致せしめて2つずつ貫
通形成され、該各ピン孔28b,29bに2本の連結ピ
ン30,30を挿入することにより、係合部28、両チ
ェーン挿通部29,29および両エンドレスチェーン2
3,23を連結ピン30,30によって串刺しにして連
結し、これによりパレット掛止具26を両エンドレスチ
ェーン23,23に橋絡している。
【0025】なお、図2ないし図4中、31は入出庫口
側方の柱32上端に設けられた運転盤、33は、チェー
ン駆動機構24のエンドレスチェーン23の切断による
パレット昇降体5,6の落下を防止するために各主柱1
2の上端寄りに設けられた搬器落下防止装置、34はパ
レット昇降体5,6が上昇した際に下段パレットP2を
床面1高さに保持するための上昇停止リミットスイッ
チ、35はパレット昇降体5,6が下降した際に上段パ
レットP1 を床面1高さに保持するための下降停止リミ
ットスイッチ、36はピット2の左右両側および中程に
設けられたデッキである。また、上段および下段パレッ
トP1 ,P2 の奥部両サイドにはバック入庫した車両C
が動かないように後輪を係合させて停止する車止め37
が設けられている。
【0026】次に、上述の如く構成された二段式立体駐
車装置Aの入出庫要領を説明する。
【0027】前提として、図2のように、左側のパレッ
ト昇降体5が前後のパレット掛止具26,26に支持さ
れて上昇状態にあり、右側のパレット昇降体6が下降状
態にあるとする。この状態では、左側のパレット昇降体
5の下段パレットP2 と右側のパレット昇降体6の上段
パレットP1 とが共に床面1とほぼ同じ高さレベルにあ
り、入出庫が可能である。
【0028】この状態において、上記左側のパレット昇
降体5の上段パレットP1 に対して入出庫する時には、
運転盤31を操作して昇降駆動装置25を駆動させるこ
とにより、チェーン駆動機構24,24の各々2条のエ
ンドレスチェーン23,23を反時計回り方向に同期駆
動させ、左側のパレット昇降体5を支持している前後の
パレット掛止具26,26を下降させる。これに伴い、
上記左側のパレット昇降体5が下降し、このことを下降
停止リミットスイッチ35が検知してこの検知信号に基
づき上記昇降駆動装置25が停止する。この状態で左側
のパレット昇降体5の上段パレットP1 が入出庫可能な
ように床面1とほぼ同じ高さレベルに位置するととも
に、下段パレットP2 が接地してピット2底面に載置さ
れる。
【0029】この状態から、今度は、下降状態にある右
側のパレット昇降体6の下段パレットP2 に対して入出
庫する時には、運転盤31を操作して昇降駆動装置25
を駆動させることにより、チェーン駆動機構24,24
の各々2条のエンドレスチェーン23,23を反時計回
り方向に同期駆動させ、今まで左側のパレット昇降体5
を支持していた各パレット掛止具26を各フック27か
ら切り離し、下側スプロケット22を経て反転させて右
側のパレット昇降体6側に移動させる。その後、上記各
パレット掛止具26の係合部28の上側に向く係合面2
8aを右側のパレット昇降体6の各フック27に下方か
ら係合させて該パレット昇降体6を支持し、この状態で
各パレット掛止具26を上昇させる。これに伴い、上記
右側のパレット昇降体6が上昇し、このことを上昇停止
リミットスイッチ34が検知してこの検知信号に基づき
上記昇降駆動装置25が停止する。この状態で右側のパ
レット昇降体6の上段パレットP1 が床面1上方に位置
するとともに、下段パレットP2 が入出庫可能なように
床面1とほぼ同じ高さレベルに位置せしめられる。
【0030】このように、本実施例では、両側の各パレ
ット昇降体5,6のフック27に係合して該各パレット
昇降体5,6を昇降させるパレット掛止具26を前後の
チェーン駆動機構24,24に1つずつ設け、左右のパ
レット昇降体5,6の昇降用として共用していることか
ら、パレット掛止具を前後のチェーン駆動機構に2つず
つ設けて左右専用にしている公報例の場合に比べて半数
のパレット掛止具26でよく、部品点数を半減すること
ができる。
【0031】また、上記実施例では、パレット掛止具2
6を1つのチェーン駆動機構24に対して1つだけ設け
ればよいことから、昇降に関与しないパレット掛止具2
6をなくし得て非常に経済的である。
【0032】さらに、上記実施例では、パレット掛止具
26両端の一対のチェーン挿通部29,29で2条のエ
ンドレスチェーン23,23を取り囲むようにするとと
もに、上記パレット掛止具26を両エンドレスチェーン
23,23に橋絡し、該両エンドレスチェーン23,2
3の間に位置する係合部28の上側に向く係合面28a
をパレット昇降体5,6のフック27に下方から係合さ
せるようにしていることから、パレット昇降体5,6の
昇降時、上段および下段パレットP1 ,P2 および車両
Cの重量を上記2条のエンドレスチェーン23,23に
均等にかけることができ、しかも個々のエンドレスチェ
ーン23,23の両側にも該エンドレスチェーン23,
23を取り巻く各チェーン挿通部29によって上記上段
および下段パレットP1 ,P2 等の重量を均等にかける
ことができ、各チェーン駆動機構24にかかる負担を少
なくすることができる。
【0033】なお、上記実施例では、パレット昇降体
5,6が上下二段である二段式立体駐車装置Aを示した
が、図11に示すように、上段パレットP1 と下段パレ
ットP2 との間に中段パレットP3 を設けた上下3段で
ある三段式立体駐車装置Aの場合であっても適用するこ
とができるものである。そして、この場合には、パレッ
ト昇降体5,6の接地状態で上段パレットP1 を床面1
とほぼ同じ高さレベルに、中段パレットP3 および下段
パレットP2 をピット2内に位置付けるようにする。な
お、図11中、二段式立体駐車装置Aと同一構成部分に
ついては同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0034】また、上記実施例では、2台のパレット昇
降体5,6を並設した場合を示したが、3台以上並設し
た場合であってもよく、要は相隣るパレット昇降体5,
6間に昇降駆動装置25を上述の如くして設置すればよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相隣るパレット昇降体間に設けた昇降駆動手段としてチ
ェーン駆動機構を前後に備えたものとし、該各チェーン
駆動機構を構成する上下一対のスプロケットに巻き掛け
られた2条のエンドレスチェーン間に1つのパレット掛
止具を立ちはだかるように橋絡させ、上記各パレット昇
降体側に設けたフックを入出庫時、上記チェーン駆動機
構の駆動により下側スプロケットを反転させて上昇させ
ようとするパレット昇降体側に移動させ、該パレット昇
降体の各フックに下方から係合させるようにした。した
がって、1つのパレット掛止具を両側のパレット昇降体
用のパレット掛止具として共用でき、部品点数を半減す
ることができる。また、パレット掛止具が常に昇降に関
与しているので、遊んでいるパレット掛止具がある場合
に比べて不経済性を解消することができる。さらに、2
条のエンドレスチェーンをパレット掛止具の係合部両端
に設けられた一対のチェーン挿通部の挿通溝に上下方向
から挿通させて該両チェーン挿通部によって取り囲み、
上記係合部および両チェーン挿通部と共に連結ピンによ
って串刺しにして連結したので、パレットおよび車両の
重量を上記2条のエンドレスチェーンに均等にかけるこ
とができてチェーン駆動機構にかかる負担を少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二段式立体駐車装置のチェーン掛けを説明する
斜視図である。
【図2】二段式立体駐車装置の正面図である。
【図3】二段式立体駐車装置の側面図である。
【図4】二段式立体駐車装置の平面図である。
【図5】バランスチェーンのチェーン掛け部分を拡大し
て示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】図5のVII −VII 線における断面図である。
【図8】掛止具の平面図である。
【図9】掛止具の正面図である。
【図10】掛止具の側面図である。
【図11】三段式立体駐車装置の正面図である。
【符号の説明】
1 床面(車両乗入れ面) 2 ピット 5 パレット昇降体 6 パレット昇降体 11 バランスチェーン(バランス手段) 21 上側スプロケット 22 下側スプロケット 23 エンドレスチェーン 24 チェーン駆動機構 25 昇降駆動装置(昇降駆動手段) 26 パレット掛止具 27 フック 28 係合部 28a 係合面 29 チェーン挿通部 29a 挿通溝 30 連結ピン A 二段(三段)式立体駐車装置 P1 上段パレット P2 下段パレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−254764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピット内に昇降可能に並設され、車両搭
    載用パレットを上下多段に有する少なくとも2台のパレ
    ット昇降体と、該各パレット昇降体を各パレットの水平
    状態を保持した状態で昇降案内するバランス手段と、上
    記ピット内の相隣るパレット昇降体間に設けられ、該各
    パレット昇降体を昇降させる昇降駆動手段とを備え、 該昇降駆動手段の駆動により、上記各パレット昇降体の
    上段パレットに対する入出庫時には、下段パレットが上
    記ピット底面に接地するとともに、上段パレットが車両
    乗入れ面とほぼ同じ高さレベルに位置するよう各パレッ
    ト昇降体を下降させる一方、下段パレットに対する入出
    庫時には、下段パレットが車両乗入れ面とほぼ同じ高さ
    レベルに位置するとともに、上段パレットが車両乗入れ
    面上方に位置するよう各パレット昇降体を上昇させるよ
    うにした多段式立体駐車装置であって、 上記昇降駆動手段は、上下一対のスプロケットに2条の
    エンドレスチェーンを巻き掛けてなるチェーン駆動機構
    を前後に備え、 該各チェーン駆動機構の両エンドレスチェーンには、1
    つのパレット掛止具が該両エンドレスチェーン間に立ち
    はだかるように橋絡され、 一方、上記各パレット昇降体における下段パレットの昇
    降駆動手段側の前後2箇所には、上記パレット掛止具と
    係合するフックが設けられ、上記パレット掛止具は、上記フックに下方から係合する
    係合面を上下両面に有する係合部と、 該係合部の両端に設けられ、上記チェーン駆動機構の両
    エンドレスチェーンを取り囲むように上下方向に挿通せ
    しめる断面コの字形の挿通溝を有する一対のチェーン挿
    通部と、 上記係合部、両チェーン挿通部および両エンドレスチェ
    ーンを串刺しにして連結する連結ピンとからなり、 上記パレット掛止具は、入出庫時、上記チェーン駆動機
    構の駆動により下側スプロケットを反転して上昇させよ
    うとするパレット昇降体側に移動し、該パレット昇降体
    のフックに上記係合部の上側に向く係合面が下方から係
    合するようになされていることを特徴とする多段式立体
    駐車装置。
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