JP3189021B2 - 液晶駆動装置 - Google Patents

液晶駆動装置

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JP3189021B2 JP18436893A JP18436893A JP3189021B2 JP 3189021 B2 JP3189021 B2 JP 3189021B2 JP 18436893 A JP18436893 A JP 18436893A JP 18436893 A JP18436893 A JP 18436893A JP 3189021 B2 JP3189021 B2 JP 3189021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示器に対して、
表示データ信号および表示点の液晶に印加する電圧の極
性を反転させるための交流化信号入力するとともに、液
晶表示器内のロジック回路駆動用の電源および液晶への
印加電圧の基になる電源を供給して、液晶表示器に文字
や画像等を表示させる液晶駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年各種の電子機器で表示部として用い
られている液晶表示器では、液晶表示コントローラから
画面走査用の信号とともに入力される表示データ信号を
受け、画面を水平および垂直方向に走査しながら、この
表示データに対応する表示点の液晶に電圧を順番に印加
して、文字や画像をドット表示している。
【0003】各表示点の液晶には、液晶に化学変化を起
こさせないために、画面走査用の信号(例えば、フレー
ム同期信号)に同期して極性が反転し平均が零となるよ
うに交流化された電圧が印加されており、一般的な液晶
表示器では、画面走査のためのロジック回路および各表
示点の液晶に交流化された電圧を印加するためのロジッ
ク回路を内部に備えている。
【0004】したがって、このような液晶表示器を駆動
するためには、液晶表示コントローラと液晶表示器内の
上記各回路を駆動するための第1の電源(通常は、ロジ
ック回路用の電圧5Vの電源)の他に、液晶セルに印加
する電圧の基になる第2の電源(例えば、電圧12Vの
電源)が必要となる。
【0005】しかして、この種の液晶表示器では、表示
点の液晶に印加される電圧の極性を反転させるための信
号(交流化信号)が入力されていない状態で第2の電源
が供給されると、その液晶部分が直流で駆動されてしま
うため、このような状態が発生しないように、電源の供
給タイミングを制御しなければならない。
【0006】即ち、電源投入時には、先にロジック回路
を駆動させるための第1の電源を液晶表示コントローラ
および液晶表示器に供給して、正規の交流化信号が液晶
表示器へ送出されている状態にした後に第2の電源を供
給し、電源遮断時には、第2の電源の供給を停止した後
に、第1の電源の供給を停止するようにして、液晶の直
流駆動を防止する必要がある。
【0007】このようなタイミング制御を行なうために
従来では、ロジック回路用の第1の電源装置と第2の電
源装置(通常はスイッチング電源が用いられている)の
電源自体の立ち上げ動作や立ち下げ動作にタイミングの
ずれを設けたり、あるいは、第2の電源装置の出力と液
晶表示器との間にスイッチ回路を設け、このスイッチを
CPU(即ちソフトウエア)によってオンオフして、電
源の投入時や切断時の液晶に対する直流駆動を防止する
方法がとられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように、2つの電源装置間の立ち上げ動作等を直接制御
するものでは、電源スイッチのオンオフによる商用電源
の入力の変化を直接検出しなければならず、しかも、一
般に他のロジック回路を駆動するための共通電源として
用いられている電圧5ボルトの第1の電源は、電圧12
ボルトの第2の電源と比べて非常に大きな電流を出力し
ているので、例えば電源スイッチがオフされたときに、
第2の電源の立ち下がりよりも、第1の電源の立ち下が
りを遅らせるためには、この第1の電源の出力を極端に
大きな容量のコンデンサに充電しておかなければなら
ず、コストが高く構成が大掛かりになってしまう。ま
た、このように充電用に大容量のコンデンサを用いた場
合には、電源投入時の突入電流を低減させるために、そ
の充電に必要な時間を長くとらなければならず、装置全
体の立ち上げが非常に遅くなってしまうという問題もあ
った。
【0009】一方、ソフトウエアによって第2の電源と
液晶表示器との間をオンオフする方法では、CPUが暴
走した場合にスイッチ回路のオンオフが異常なタイミン
グで行なわれ、液晶に直流の電圧が印加されてしまう恐
れがあり、信頼性に欠けるという問題があった。
【0010】また、いずれの方法でも、電源の瞬断が発
生したときに液晶を直流で駆動しないようにするために
は回路やプログラムが複雑化してしまうという問題もあ
った。
【0011】本発明は、この問題を解決し、簡単な構成
で液晶表示器を劣化させない確実なタイミングで交流化
信号と電源を供給できるようにした液晶駆動装置を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の液晶駆動装置は、入力される表示データ信
号に対応する表示点の液晶に極性が反転する電圧を印加
するためのロジック回路を内部に有する液晶表示器に対
して、前記表示データ信号および前記表示点の液晶への
印加電圧の極性を反転させるための交流化信号を入力す
るとともに、前記液晶表示器内のロジック回路を駆動す
るための定常出力電圧V0 の第1の電源および前記印加
電圧の基になる第2の電源を供給して、前記液晶表示器
を駆動する液晶駆動装置において、前記第1の電源によ
る電源供給を受け、リセット状態解除後に正規の前記表
示データ信号と交流化信号とを前記液晶表示器へ出力す
る液晶表示コントローラと、電圧比較器とタイマ回路を
有し、前記液晶表示コントローラの動作保証電圧範囲内
で前記定常出力電圧V0 より低く設定された第1のしき
い値Vs1と前記第1の電源の出力電圧Vとを比較し、
前記第1の電源の出力電圧Vが前記第1のしきい値Vs
1以下のときまたは前記第1の電源の出力電圧Vが前記
第1のしきい値Vs1を越えてから所定時間T1が経過
するまでの間は前記液晶表示コントローラをリセット状
態にし、前記所定時間T1の経過後に前記第1の電源の
出力電圧Vが前記第1のしきい値Vs1を越えていると
きには前記液晶表示コントローラのリセット状態を解除
するリセット回路と、前記第2の電源の出力と前記液晶
表示器との間を接続または切断するスイッチ回路と、電
圧比較器とタイマ回路を有し、前記第1のしきい値Vs
1より高く且つ前記定常出力電圧V0 より低く設定され
た第2のしきい値Vs2と前記第1の電源の出力電圧V
とを比較し、前記第1の電源の出力電圧Vが前記第2の
しきい値Vs2以下のときまたは前記第1の電源の出力
電圧Vが前記該第2のしきい値Vs2を越えてから前記
所定時間T1より長く設定された所定時間T2が経過す
るまでの間は前記スイッチ回路を切断状態にし、前記所
定時間T2の経過後に第1の電源の出力電圧Vが前記第
2のしきい値Vs2を越えているときには、前記スイッ
チ回路を接続状態にするスイッチ制御回路とを具備して
いる。
【0013】
【作用】このように構成したため、本発明の液晶駆動装
置では、電源投入時のように、第1の電源の出力電圧V
がゼロボルトから上昇する場合、この出力電圧Vが第1
のしきい値Vs1を越えない間は、リセット回路によっ
て液晶表示コントローラがリセットされているので、表
示点の液晶への印加電圧の極性を反転させるための正規
の交流化信号は液晶表示器に出力されず、また、スイッ
チ回路も切断状態なので、第2の電源の出力は液晶表示
器に供給されない。第1の電源の出力電圧Vが第1のし
きい値Vs1を越えてから所定時間T1が経過すると、
リセット回路によって液晶表示コントローラのリセット
状態が解除され、正規の交流化信号が液晶表示器へ送出
される。また、第1の電源の出力電圧Vがさらに上昇し
て第2のしきい値Vs2を越えると、そのタイミングか
らT1より長い所定時間T2が経過した後に、スイッチ
回路が接続状態となり第2の電源の出力が液晶表示器に
供給される。
【0014】また、電源遮断時には、第1の電源の出力
電圧Vが定常出力電圧V0 から下降して第2のしきい値
Vs2以下になると、スイッチ回路が切断状態となって
液晶表示器への第2の電源の供給が停止する。さらに第
1の電源の出力電圧Vが下降して第1のしきい値Vs1
以下になると、液晶表示コントローラがリセット状態と
なり、液晶表示器への正規の交流化信号の入力が停止さ
れる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、ドットマトリクス式の液晶表示器1
0、CPU11、および、電源スイッチ12のオンオフ
操作で定常出力電圧5ボルトと、12ボルトの電源をそ
れぞれ出力する第1の電源13、第2の電源14とを有
する電子機器内に設けられた、一実施例の液晶駆動装置
20の構成を示している。
【0016】液晶表示器10は、複数(例えば640×
400等)の表示点を有し、フレーム信号FS、垂直同
期信号VSおよび水平同期信号HS等の画面走査用およ
び交流化のための信号を、表示データ信号とともに受
け、表示データのビット数単位で表示位置を順番に変え
ながら、この表示データに対応する表示点の液晶(独立
した液晶セルあるいは電極交差部の液晶)に電圧を印加
するように動作して、その画面に文字や図形等を表示さ
せる。
【0017】この液晶表示器10には、表示点の位置を
走査するためのロジック回路と、表示点の液晶に印加す
る印加電圧の極性を例えばフレーム信号FSの半サイク
ル毎に、反転させるためのロジック回路等が内部に設け
られており、これらの各回路を駆動するための電源(ロ
ジック回路用の5ボルト電源)と、液晶に印加する正負
の電圧の基になる電源(例えば、12ボルト)の供給を
受けて、作動する。なお、この液晶表示器10には、外
部からの12ボルト電源を正負の電圧に変換するスイッ
チング電源も内蔵している。
【0018】この液晶表示器10を駆動するための液晶
駆動装置20には、第1の電源13の供給を受け、前記
フレーム信号FS、垂直同期信号VS、水平同期信号H
Sおよび複数ビットの表示データ信号をDSを液晶表示
器10に送出する液晶表示コントローラ21が設けられ
ている。この液晶表示コントローラ21は、第1の電源
13からの電源供給を受けて作動し、リセット端子がロ
ーレベルになると、内部回路(カウンタ等)がハード的
にリセットされ、このリセット解除後にCPU11によ
って動作モードが初期設定されると、その設定されたモ
ードにしたがって、前記各信号を正規のタイミングで正
しく送出し、リセット状態では、これらの各信号を正し
く送出できないように構成されている。このコントロー
ラは、集積回路で1チップ化された周知のものである。
【0019】液晶表示コントローラ21およびCPU1
1は、リセット回路22の出力によってリセットされ
る。リセット回路22は、リセット用集積回路23と2
つの抵抗R1、R2およびコンデンサC1で構成されて
いる。2つの抵抗R1、R2は、第1の電源13の出力
電圧Vをその抵抗比で分圧しており、この分圧された電
圧Va=V・R2/(R1+R2)は、リセット用集積
回路23に入力されている。
【0020】リセット用集積回路23は、例えば、図2
に示すように、電圧コンパレータ24、タイマ回路25
およびアンド回路26からなり、入力電圧Vaが基準電
圧Vrを越えたときの電圧コンパレータ24の立ち上が
り出力で、再トリガ型のタイマ回路25を起動して、そ
のタイマ出力をコンデンサC1に比例した時間T1だけ
ローレベルにし、このタイマ出力と電圧コンパレータ2
4の出力との論理積をアンド回路26から出力するよう
に構成されている。
【0021】なお、2つの抵抗R1、R2の抵抗値は、
入力電圧Vaが基準電圧Vrに等しくなったときに両端
に印加されている電圧(第1のしきい値)Vs1が、第
1の電源13の定常出力電圧V0 より低く且つ液晶表示
コントローラ21の動作保証電圧範囲内となるように、
予め決められており、コンデンサC1の容量は、そのタ
イマ時間T1が、第1の電源の出力電圧がVs1から定
常出力電圧V0 に完全に達するのに必要な時間より長く
なるように決められている。
【0022】したがって、電源投入時に第1の電源13
の出力電圧Vが、図3の(a)のように、ゼロボルトか
ら上昇していき、この第1のしきい値Vs1=Vr・
(R1+R2)/R2を越えたt1時(VaがVrを越
えたとき)には、電圧コンパレータ24の出力が、図3
の(b)のようにハイレベルに立ち上がり、この立ち上
がりに同期してタイマ回路25の出力は、同図の(c)
のようにローレベルに立ち下がる。そして、t1時から
T1時間が経過したt2時に、タイマ回路25の出力が
ハイレベルに戻ると、アンド回路26の出力が同図の
(d)のようにハイレベルに立ち上がる。そして、電源
遮断によって、電源の出力電圧Vがt3時にVs1以下
(VaがVr以下)になると、電圧コンパレータ24の
出力がローレベルとなり、アンド回路26の出力もロー
レベルに戻る。
【0023】一方、第2の電源14の出力は、図1に示
しているようにスイッチ回路27を介して液晶表示器1
0へ供給されている。スイッチ回路27は、例えば、図
に示すように、2つのトランジスタTR1、TR2と
抵抗R3〜R5で構成され、抵抗R4に所定以上の電圧
が入力されてコントロール用のトランジスタTR1がオ
ン状態になると、スイッチング用のトランジスタTR2
がオン状態になって、第2の電源14の出力と液晶表示
器10との間が接続される。
【0024】このスイッチ回路27のオンオフは、図1
に示しているように、リセット回路22と同様に、リセ
ット用集積回路23、抵抗R6、R7およびコンデンサ
C2で構成されたスイッチ制御回路28によって制御さ
れる。
【0025】スイッチ制御回路28の動作は前記リセッ
ト回路22と全く同様であるが、抵抗R6、R7の抵抗
値は、そのリセット用集積回路23の入力電圧Vbが基
準電圧Vrに等しくなったときに印加されている電圧V
s2(第2のしきい値)が、第1の電源13の定常出力
電圧V0 と第1のしきい値Vs1との間になるように予
め決められている。
【0026】即ち、このスイッチ制御回路28は、第1
の電源13の出力電圧Vが第2のしきい値Vs2=Vr
・(R6+R7)/R7以下のときまたはその出力電圧
VがVs2を越えてからT2時間が経過するまでの間は
ローレベルの電圧をスイッチ回路27へ出力し、T2時
間経過後に出力電圧VがVs2を越えていればハイレベ
ルの電圧をスイッチ回路27へ送出する。なお、コンデ
ンサC2の容量は、この回路のタイマ時間T2が、少な
くともリセット解除後にCPU11が液晶表示コントロ
ーラ21に設定データを初期設定するために必要な時間
T3と時間T1とを加算した時間より長くなるように決
められている。
【0027】したがって、この液晶駆動装置20では、
電源投入時に第1の電源13の出力電圧Vが上昇してV
s1に達したタイミングからT1時間後に液晶表示コン
トローラ21(およびCPU11)のリセット状態が解
除され、第1の電源13の出力電圧がさらに上昇してV
s2に達したタイミングからT2時間後に、第2の電源
14の出力が液晶表示器10へ供給されることになる。
【0028】次に図5に基づいて、この液晶駆動装置2
0の動作を説明する。始めに、電源スイッチ12がオン
状態に操作されると、第1、第2の電源13、14が作
動し、それぞれの出力電圧がゼロボルトから所定の時定
数で上昇する。
【0029】電源スイッチ12がt0時にオンしてか
ら、第1の電源13の出力電圧Vが、図5の(a)のよ
うにt1時にVs1を越え、さらにt2時にVs2を越
えてから定常出力電圧V0 に達したとすると、リセット
回路22の出力は、同図の(b)に示すように、t1時
からT1時間が経過したt3時にハイレベルになり、C
PU11および液晶表示コントローラ21のリセット状
態が解除される。
【0030】このリセット解除によって、CPU11
は、図示しないROMの初期アドレスからプログラム動
作を開始し、図示していない他の回路の初期設定ととも
に、液晶表示コントローラ21に対して設定データを初
期設定する。
【0031】液晶表示コントローラ21は、T1時間が
経過する間に内部回路がハード的にリセットされその解
除後のT3時間の間に初期設定を受けて、t4時から正
規のタイミングで制御されたフレーム信号FS(同図の
(c))、垂直同期信号VS、水平同期信号HSを、表
示データ信号DSとともに液晶表示器10へ送出する。
【0032】液晶表示器10は、第1の電源13の電源
供給および液晶表示コントローラ21からの各信号を受
けて、画面の走査とその表示データに対応した表示点の
液晶に電圧を印加するように作動する。ただし、この時
点では、t2時からT2時間が経過していないので、液
晶表示器10には、第2の電源14が供給されておら
ず、液晶表示器10の液晶には電圧が印加されず、表示
もなされない。
【0033】そして、第1の電源13の出力電圧VがV
s2を越えてからT2時間が経過したt5時には、スイ
ッチ制御回路28の出力が、同図の(d)のようにハイ
レベルとなってスイッチ回路27がオン状態となる。し
たがって、液晶表示器10に第2の電源14の出力が供
給され、この時点から表示データに応じた液晶セルに
は、フレーム信号FSの半サイクル毎に極性の反転する
電圧が印加され、画面に表示データに対応する表示がな
される。
【0034】また、電源スイッチ12がt6時にオフ操
作されて、第1の電源13の出力電圧Vが下降し、t7
時に電圧Vs2より下がると、スイッチ制御回路28の
出力が直ちにローレベルに変化するためスイッチ回路2
7がオフ状態となる。そしてさらに第1の電源13の出
力電圧がt8時にVs1より下がると、リセット回路2
2の出力もローレベルに変化する。
【0035】このように、この液晶駆動装置20では、
電源の投入時もその遮断時にも、液晶に印加する電圧を
交流化するための交流化信号(フレーム信号FS)が液
晶表示器10に供給されていない状態で、その印加電圧
の基になる電圧(第2の電源14)が加わることがない
ため、液晶が化学変化して破壊されることはない。
【0036】また、このような状態は、図6に示すよう
に、瞬断によって第1の電源13の出力電圧が、一時的
に低下する場合でも維持される。即ち、図6の(a)の
ように電源の出力電圧VがVs2とVs1との間まで瞬
間的に低下した場合には、出力電圧VがVs2以下にな
ったt9時から再びVs2を越え(t10時)、さらに
T2時間が経過したt11時までの間だけ、スイッチ制
御回路28の出力(d)がローレベルになってその間の
第2の電源14の供給が停止するが、この期間のリセッ
ト回路22の出力(b)はハイレベルのまま変化せず、
また、Vs1は、液晶表示コントローラ21が正常に動
作する動作保証電圧範囲内にあるので、液晶表示コント
ローラ21からのフレーム信号(c)も液晶表示器10
へ送出され続けるため、液晶に直流が印加されることは
ない。
【0037】また、第1の電源13の出力電圧Vが定常
出力電圧V0 から瞬間的にVs1以下まで低下した場合
には、前記図5に示した電源投入時と全く同様の動作に
なるので、この場合にも液晶は保護される。
【0038】また、電源投入時に、第1の電源13の出
力電圧Vが完全にV0 に達しない内に電源の遮断操作や
瞬断が発生した場合でも、必ず正規のフレーム信号が液
晶表示器に送出された後からスイッチ回路27がオンと
なり、また、必ずスイッチ回路27がオフ状態になって
からフレーム信号の送出が停止するので、やはり液晶は
直流で駆動されることがない。
【0039】なお、この実施例では、リセット回路22
およびスイッチ制御回路28をリセット用集積回路23
を用いて構成していたが、図2に示した電圧コンパレー
タ24やタイマ回路25等の個別回路を用いて構成する
ようにしてもよい。
【0040】また、スイッチ回路27の構成について
も、液晶表示器と第2の電源との接続および切断が行な
えるものであればよく、図4に示した半導体式のものだ
けでなく、機械接点式のリレー等を用いてもよい。
【0041】また、前記実施例では、スイッチ制御回路
28のタイマ時間T2を、リセット回路21のタイマ時
間T1に液晶表示コントローラ21の初期設定のための
時間T3を加えた時間に設定していたが、この時間T3
が、電源の出力電圧VがVs1からVs2まで上昇する
ための時間に比べて短い場合、あるいは液晶表示コント
ローラ21の初期状態が予め固定されていて、リセット
解除後に直ちにフレーム信号等を液晶表示器10に送出
するような液晶表示コントローラを用いた場合には、T
2をT1以上に設定しておけば液晶に直流が印加される
ことはない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶駆動
装置では、第1の電源の出力電圧Vが、その定常出力電
圧V0 より低く液晶表示コントローラの動作保証電圧範
囲内に設定された第1のしきい値Vs1を越えてから所
定時間T1が経過したときに、液晶表示コントローラの
リセットを解除し、第1の電源の出力電圧VがVs1よ
り低い間またはVs1を越えてから所定時間T1が経過
するまでの間は、液晶表示コントローラをリセット状態
にするリセット回路と、第1の電源の出力電圧VがVs
1と定常出力電圧V0 の間に設定された第2のしきい値
Vs2を越えてからT1より長い所定時間T2が経過し
たときに、液晶表示器と第2の電源との間に設けられて
いるスイッチ回路を接続させ、第1の電源の出力電圧が
Vs2より低い間またはVs2を越えてから所定時間T
2が経過するまでの間は、スイッチ回路を切断させるス
イッチ制御回路とを具備し、このリセット回路とスイッ
チ制御回路のしきい値とタイマ時間との差によって、正
規の交流化信号が液晶表示器に供給されている状態で第
2の電源を供給または遮断するようにしている。
【0043】このため、電源自体の立ち上がりや立ち下
がり時間を直接制御する従来方法に比べて、極めて簡単
で安価に構成でき、装置全体の立ち上げ動作の遅れも生
じさせないで済む。
【0044】また、CPUの暴走や、電源の瞬間的な切
断に対しても、液晶を破壊するような状態を起こすこと
がなく、簡単な構成で確実な液晶駆動ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図
【図2】一実施例の要部の構成図
【図3】一実施例の要部の動作を説明するためのタイミ
ング図
【図4】一実施例の要部の具体例を示す回路図
【図5】一実施例の全体動作を説明するためのタイミン
グ図
【図6】電源の瞬断時のタイミング図
【符号の説明】 10 液晶表示器 11 CPU 12 スイッチ 13 第1の電源 14 第2の電源 20 液晶駆動装置 21 液晶表示コントローラ 22 リセット回路 23 リセット用集積回路 27 スイッチ回路 28 スイッチ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−168616(JP,A) 特開 平2−273720(JP,A) 特開 平4−46317(JP,A) 特開 平6−214748(JP,A) 特開 平7−13517(JP,A) 実開 平1−139296(JP,U) 実開 平2−102522(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 520 G02F 1/133 525 G09G 3/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される表示データ信号に対応する表示
    点の液晶に極性が反転する電圧を印加するためのロジッ
    ク回路を内部に有する液晶表示器に対して、前記表示デ
    ータ信号および前記表示点の液晶への印加電圧の極性を
    反転させるための交流化信号を入力するとともに、前記
    液晶表示器内のロジック回路を駆動するための定常出力
    電圧V0 の第1の電源および前記印加電圧の基になる第
    2の電源を供給して、前記液晶表示器を駆動する液晶駆
    動装置において、 前記第1の電源による電源供給を受け、リセット状態解
    除後に正規の前記表示データ信号と交流化信号とを前記
    液晶表示器へ出力する液晶表示コントローラと、 電圧比較器とタイマ回路を有し、前記液晶表示コントロ
    ーラの動作保証電圧範囲内で前記定常出力電圧V0 より
    低く設定された第1のしきい値Vs1と前記第1の電源
    の出力電圧Vとを比較し、前記第1の電源の出力電圧V
    が前記第1のしきい値Vs1以下のときまたは前記第1
    の電源の出力電圧Vが前記第1のしきい値Vs1を越え
    てから所定時間T1が経過するまでの間は前記液晶表示
    コントローラをリセット状態にし、前記所定時間T1の
    経過後に前記第1の電源の出力電圧Vが前記第1のしき
    い値Vs1を越えているときには前記液晶表示コントロ
    ーラのリセット状態を解除するリセット回路と、 前記第2の電源の出力と前記液晶表示器との間を接続ま
    たは切断するスイッチ回路と、 電圧比較器とタイマ回路を有し、前記第1のしきい値V
    s1より高く且つ前記定常出力電圧V0 より低く設定さ
    れた第2のしきい値Vs2と前記第1の電源の出力電圧
    Vとを比較し、前記第1の電源の出力電圧Vが前記第2
    のしきい値Vs2以下のときまたは前記第1の電源の出
    力電圧Vが前記該第2のしきい値Vs2を越えてから前
    記所定時間T1より長く設定された所定時間T2が経過
    するまでの間は前記スイッチ回路を切断状態にし、前記
    所定時間T2の経過後に第1の電源の出力電圧Vが前記
    第2のしきい値Vs2を越えているときには、前記スイ
    ッチ回路を接続状態にするスイッチ制御回路とを具備し
    たことを特徴とする液晶駆動装置。
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