JP2003131643A - 画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数領域に独立に画像表示が可能な画像表示
装置に対する信号源として、一般的で多数流通している
グラフィックスカードを使用可能にする。 【解決手段】 複数表示領域にそれぞれ対応する入力画
像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿Ｄを外部信号源から画
像表示装置が受け取ると、その内部の制御部１１２が次
のように動作する。各入力画像制御信号が有効か否かを
コントロールＩＣ８により判定し、その判定結果に基づ
き、一般的なグラフィックスカードを信号源として使用
した場合の画像表示デバイス（液晶パネルモジュール）
の故障を回避すべく、複数表示領域に対応する信号とし
て画像表示デバイスに供給すべき有効な出力画像制御信
号Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄが出力されるように入力クロ
ック信号や入力データイネーブル信号を分配し、必要に
応じて画像表示デバイスへの電源供給が停止されるよう
に電源制御信号Ｓｃ＿ｐｗを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、独立に画像表示が
可能な複数の表示領域を有する液晶パネルモジュール等
の画像表示デバイスを備え、それら複数の表示領域にそ
れぞれ対応する複数の画像制御信号として外部の画像信
号源より入力される信号に基づいて画像表示を行う画像
表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、複数の表示領域に独立に画像
表示が可能な液晶表示モジュール等の画像表示デバイス
を用いた画像表示装置が知られている。この種の画像表
示装置は、それら複数の表示領域（以下、単に「領域」
ともいう）にそれぞれ対応する複数の画像制御信号を外
部の画像信号源から受け取り、これらの画像制御信号を
上記画像表示デバイスに供給する。図５は、このような
画像表示装置の一例を示すブロック図である。この例で
は、画像表示装置２１０は、４つの表示領域Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄに独立に画像を表示することのできる画像表示デ
バイス２１４と、４個の差動信号レシーバＩＣ（Ｉｎｔ
ｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）２１２ａ〜２１２ｄ
とを備えている。画像表示デバイス２１４は、４つの領
域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄにそれぞれ対応する４個の駆動回路を
内蔵するとともに、各駆動回路に対応する入力端子を備
えている。各駆動回路は、対応する入力端子に画像制御
信号が与えられると、４つの領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄのうち
その駆動回路に対応する領域に、その画像制御信号にし
たがって画像を表示させる。

【０００３】図５に示した構成では、専用グラフィック
カードが装着されたパーソナルコンピュータ（以下「Ｐ
Ｃ」と略記する）が外部の画像信号源２００であり、こ
の画像信号源２００から、４つの領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄに
それぞれ対応する４つの画像制御信号Ｓｖ＿Ａ，Ｓｖ＿
Ｂ，Ｓｖ＿Ｃ，Ｓｖ＿Ｄが画像表示装置２１０に供給さ
れる。これらの画像制御信号Ｓｖ＿Ａ，Ｓｖ＿Ｂ，Ｓｖ
＿Ｃ，Ｓｖ＿Ｄは、デジタル表示インターフェイスによ
く用いられるＴＭＤＳ（ＴｒａｎｓｉｔｉｏｎＭｉｎｉ
ｍｉｚｅｄ Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ Ｓｉｇｎａｌ
ｉｎｇ）と呼ばれる高速差動信号であり、画像表示装置
２１０では、高速差動信号としての画像制御信号Ｓｖ＿
Ａ〜Ｓｖ＿Ｄを、差動信号レシーバＩＣ２１２ａ〜２１
２ｄを使用して、画像表示デバイス２１４に入力できる
信号に変換している。また、外部の画像信号源２００か
らは、画像表示デバイス２１４への電力供給を止める
か、あるいは通常動作モードとするかを制御する電源制
御信号Ｓｄ＿ｐｗも供給される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような画像表示
装置では、各表示領域Ａ〜Ｄに対応する画像制御信号Ｓ
ｖ＿Ａ〜Ｓｖ＿Ｄが外部の画像信号源２００から入力さ
れ、各差動信号レシーバＩＣ２１２ａ〜２１２ｄを経
て、画像制御信号Ｓｖｄ＿Ａ〜Ｓｖｄ＿Ｄとして画像表
示デバイス２１４に供給されると、各画像制御信号Ｓｖ
ｄ＿Ａ〜Ｓｖｄ＿Ｄは、各領域Ａ〜Ｄに対応する駆動回
路に常時そのまま与えられるように構成されている。そ
して各駆動回路は、画像制御信号を与えられると、その
画像制御信号に応じて、対応する表示領域に対して駆動
信号（例えばデータ信号や走査信号）を供給する。この
ため、当該画像表示デバイス２１４として、例えば液晶
パネルモジュールのような電力供給中は画像制御信号を
常時与えなければ故障する可能性のある表示デバイスを
使用する場合には、４つの領域Ａ〜Ｄのうち１つ以上の
領域において画像表示を行う必要が無い場合にも、当該
領域に対応する有効な画像制御信号を外部の画像信号源
２００から与えるか、あるいは画像表示デバイス２１４
への電力供給を止めて画面全体の表示を停止すること
で、表示デバイス２１４の故障を回避する必要がある。

【０００５】さて、外部信号源２００としてＰＣ（パー
ソナルコンピュータ）を使用したときには、ＰＣ起動時
のＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ
Ｓｙｓｔｅｍ）設定画面の表示やＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉ
ｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に問題が生じた際のセーフモード
の表示を行う場合、あるいはユーザーが小画面領域で作
業を行いたい場合など、画面の一部領域のみが必要でそ
の他の画面領域には画像表示を行う必要がない場合があ
る。このような場合において、上記従来の画像表示装置
における複数の表示領域に対応できるよう、複数のシン
グルモニタ用グラフィックスカードもしくはマルチモニ
タ用グラフィックスカードを装着したＰＣを外部信号源
２００として使用したときには、画面表示する必要のな
いモニタに対する画像制御信号が無効となる。このとき
上記従来の画像表示装置では、表示デバイスを故障させ
ないために、表示デバイスへの電力供給を止めて画面全
体の表示を停止する必要がある。しかし、このとき外部
信号源２００から出力される画像制御信号のうち一部の
有効な画像制御信号は、ＢＩＯＳ設定画面やセーフモー
ドで起動していることを示す画面情報を含んでおり、画
面全体の表示を停止したことによってこれらの画面情報
が表示されないことは重大な問題である。すなわち、端
的に言えば、上記状況下において画面全体の表示を停止
するような構成の画像表示装置は製品として成り立たな
いものである。

【０００６】したがって、上記従来の画像表示装置の信
号源２００としてＰＣを使用する場合には、画像表示を
行う必要の無い領域に対する画像制御信号をも出力する
ような当該画像表示装置専用のグラフィックスカードを
装着する必要がある。しかし、このようなグラフィック
スカードは、上記従来の画像表示装置における複数の表
示領域のうち画像表示の不要な領域に対しても画像制御
信号を出力するため、消費電力に無駄が生じる。

【０００７】ところで、最も一般的なシングルモニタ用
グラフィックスカードは最も流通量が多く、マルチモニ
タ用グラフィックスカードも近年多数流通するようにな
っていて、いずれも常に最新の描画性能を実現してお
り、しかも、流通量が多いため市販価格は比較的安価で
ある。しかしながら、複数の表示領域に独立に画像表示
が可能な上記従来の画像表示装置は、１つの表示領域に
のみ画像表示が可能な通常の画像表示装置と比較して一
般的ではなく、多数流通するとは考えにくい。したがっ
て、このような画像表示装置専用のグラフィックスカー
ドもまた一般的ではないため、多数流通するとは考えに
くい。よって、当該画像表示装置専用のグラフィックス
カードとして常に最新の描画性能を実現する製品が用意
されているとは考えにくく、また、流通量が少ないため
市販価格は高いものになると考えられる。

【０００８】本発明は、上記事情に鑑みて成されたもの
で、複数の領域に独立に画像表示が可能な画像表示装置
でありながら、一般的で多数流通しているため比較的高
性能でかつ比較的安価であるグラフィックスカードを信
号源として画像表示を行うことができる画像表示装置を
提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、複数の表
示領域を有する画像表示デバイスと、前記複数の表示領
域にそれぞれ対応する複数の入力画像制御信号を外部信
号源から受け取り、当該複数の入力画像制御信号が有効
か否かを入力画像制御信号毎に判定し、前記画像表示デ
バイスが動作中のときには当該複数の入力画像制御信号
のうち有効な入力画像制御信号のみを前記画像表示デバ
イスに供給する制御部とを備え、前記画像表示デバイス
は、前記制御部によって有効と判定されて前記制御部か
ら供給される入力画像制御信号に従って、当該供給され
る入力画像制御信号に対応する表示領域に画像を表示す
ることを特徴とする。

【００１０】このような第１の発明によれば、外部信号
源から受け取る複数の入力画像制御信号に有効でない信
号が含まれていても、画像表示デバイスが動作中のとき
には有効な入力画像制御信号のみが画像表示デバイスに
供給される。したがって、一般的な複数のシングルモニ
タ用グラフィックスカードまたはマルチモニタ用グラフ
ィックスカードが装着されたＰＣ（パーソナルコンピュ
ータ）を外部信号源として使用しても、複数の表示領域
を有する画像表示デバイスを故障させることなく、画像
表示を行うことができる。

【００１１】第２の発明は、第１の発明において、前記
制御部は、前記外部信号源から供給される前記複数の入
力画像制御信号のうち、いずれかの入力画像制御信号が
有効で他のいずれかの入力画像制御信号が無効であると
判定した場合に、当該無効な入力画像制御信号に代えて
当該有効な入力画像制御信号を前記画像表示デバイスに
供給することを特徴とする。

【００１２】このような第２の発明によれば、画像表示
デバイスにおける複数の表示領域のいずれかに対応する
入力画像制御信号が無効であっても、その表示領域に対
する画像制御信号として、その無効な入力画像制御信号
に代わりに有効な入力画像制御信号が画像表示デバイス
に供給される。したがって、液晶パネルモジュールのよ
うな電力供給中は画像制御信号を常時与えなければ故障
する可能性のある画像表示デバイスが使用されていて、
上記複数の表示領域のうち一部の表示領域に対応する入
力画像制御信号が無効であっても、画像表示デバイス全
体への電力供給を停止することなく、有効な入力画像制
御信号に従って画像を表示することができる。

【００１３】第３の発明は、第１または第２の発明にお
いて、前記画像表示デバイスは、電力制御信号を受け取
り、当該電力制御信号に応じて、前記画像表示デバイス
内へ電力供給を行うか否かを制御するか又は前記画像表
示デバイスの動作モードを通常動作モードと低電力モー
ドとの間で切り換え、前記制御部は、前記外部信号源か
ら供給される前記複数の入力画像制御信号の全てが無効
な信号であると判定した場合に、前記画像表示デバイス
内への電力供給を停止するか又は前記画像表示デバイス
の動作モードを低電力モードへ移行させる制御信号を、
前記電力制御信号として前記画像表示デバイスに供給す
ることを特徴とする。

【００１４】このような第３の発明によれば、外部信号
源から供給される複数の入力画像制御信号の全てが無効
である場合には、画像表示デバイス内への電力供給が停
止されるか又は画像表示デバイスの動作モードが低電力
モードへ移行する。したがって、液晶パネルモジュール
のような電力供給中は画像制御信号を常時与えなければ
故障する可能性のある画像表示デバイスが使用されてい
て、その画像表示デバイスの各表示領域に対応する入力
画像制御信号が全て無効である場合に、その画像表示デ
バイスの故障を回避することができる。

【００１５】第４の発明は、第１または第２の発明にお
いて、前記画像表示デバイスは、電力制御信号を受け取
り、当該電力制御信号に応じて、前記画像表示デバイス
内へ電力供給を行うか否かを制御するか又は前記画像表
示デバイスの動作モードを通常動作モードと低電力モー
ドとの間で切り換え、前記制御部は、前記外部信号源か
ら供給される前記複数の入力画像制御信号のうち、前記
複数の表示領域から予め選定された特定表示領域に対応
する入力画像制御信号が無効な信号であると判定した場
合に、前記画像表示デバイスへの電力供給を停止するか
又は前記画像表示デバイスの動作モードを低電力モード
へ移行させる制御信号を、前記電力制御信号として前記
画像表示デバイスに供給することを特徴とする。

【００１６】このような第４の発明によれば、特定表示
領域に対応する入力画像制御信号が無効である場合に
は、画像表示デバイス内への電力供給が停止されるか又
は画像表示デバイスの動作モードが低電力モードへ移行
する。したがって、一般的な複数のシングルモニタ用グ
ラフィックスカードまたはマルチモニタ用グラフィック
スカードが装着されたＰＣを外部信号源とする場合等の
ように、対応する有効な画像制御信号が画像表示デバイ
スに常に供給されるべきプライマリ画像表示領域が特定
できる場合には、そのプライマリ画像表示領域に対応す
る入力画像制御信号が無効であるときに、無条件に（他
の表示領域に対する入力画像制御信号が有効か否かに拘
わらず）画像表示デバイスへの電力供給を停止するか又
はその動作モードを低電力モードへ移行させることがで
きる。このため、全ての表示領域に対する入力画像制御
信号が有効か否かに基づいて電力制御を行う場合に比べ
て、入力画像制御信号が有効か否かの判定のためのコス
ト（判定回路の量）を軽減することができる。

【００１７】第５の発明は、第１の発明から第４の発明
までのいずれかにおいて、前記制御部は、前記外部信号
源から供給される前記複数の入力画像制御信号のうち前
記複数の表示領域から予め選定された特定表示領域に対
応する入力画像制御信号である特定画像制御信号が有効
な信号であると判定した場合に、当該特定表示領域以外
の表示領域に対応する入力画像制御信号である非特定画
像制御信号のうち有効な信号であると判定した入力画像
制御信号を前記画像表示デバイスに供給すると共に、当
該非特定画像制御信号のうち無効な信号であると判定し
た入力画像制御信号に代えて当該特定画像制御信号を前
記画像表示デバイスに供給することを特徴とする。

【００１８】このような第５の発明によれば、特定表示
領域に対応する入力画像制御信号が有効な場合、他の表
示領域のうち対応する入力画像制御信号が無効な領域に
ついては、その領域に対する画像制御信号として画像表
示デバイスに供給される信号は特定表示領域に対応する
入力画像制御信号となるが、他の表示領域のうち対応す
る入力画像制御信号が有効な領域については、その領域
に対応する入力画像制御信号が画像表示デバイスに供給
される。したがって、複数の入力画像制御信号の一部が
無効であっても、画像表示デバイス全体への電力供給を
停止することなく、有効な入力画像制御信号に対応する
領域にはその入力画像制御信号に従って画像を表示する
ことができる。また、特定表示領域としてのプライマリ
画像表示領域に対応する入力画像制御信号が無効である
場合には無条件に画像表示デバイスへの電力供給を停止
するか又はその動作モードを低電力モードへ移行させる
構成を採用することで、入力画像制御信号が有効か否か
の判定のためのコストを軽減することができる。

【００１９】第６の発明は、第１の発明から第４の発明
までのいずれかにおいて、前記制御部は、前記外部信号
源から供給される前記複数の入力画像制御信号のうち前
記複数の表示領域から予め選定された特定表示領域に対
応する入力画像制御信号である特定画像制御信号が有効
な信号であると判定した場合において、当該特定表示領
域以外の表示領域に対応する入力画像制御信号である非
特定画像制御信号のうちいずれかの入力画像制御信号が
無効な信号であると判定したときには、当該非特定画像
制御信号の全てに代えて前記特定画像制御信号を前記画
像表示デバイスに供給することを特徴とする。

【００２０】このような第６の発明によれば、特定表示
領域に対応する入力画像制御信号が有効であって他の表
示領域に対応する入力画像制御信号のいずれかが無効で
ある場合に、他の表示領域に対応する入力画像制御信号
の全てに代えて、特定表示領域に対応する入力画像制御
信号が画像表示デバイスに供給される。したがって、一
般的な複数のシングルモニタ用グラフィックスカードま
たはマルチモニタ用グラフィックスカードが装着された
ＰＣを外部信号源とする場合に、ＰＣ起動時やＤＯＳプ
ロンプト表示の際はプライマリ表示領域のみの表示で、
ウィンドウズ（登録商標）等のＯＳの起動後は必ず全て
の表示領域に対する有効な画像制御信号を出力するよう
に、グラフィックスドライバーをカスタマイズすること
で、プライマリ画像表示領域以外の表示領域のいずれか
については有効な、別のいずれかについては無効な画像
制御信号が出力されるということを想定しなくてもよ
い。このため、入力画像制御信号が有効か否かの判定の
ためのコストを軽減することができる。

【００２１】第７の発明は、第１の発明から第６の発明
までのいずれかにおいて、前記制御部は、前記画像表示
デバイス内への電力供給が停止されているか又は前記画
像表示デバイスの動作モードが低電力モードである場合
において、前記外部信号源から供給される前記複数の入
力画像制御信号の全てが有効な信号であると判定する
と、前記画像表示デバイスへの電力供給の停止を解除し
て当該電力供給を開始させるか又は前記画像表示デバイ
スの動作モードを前記低電力モードから通常動作モード
に復帰させる電力供給回復手段を含むことを特徴とす
る。

【００２２】このような第７の発明によれば、画像表示
デバイス内への電力供給が停止されているか又はその動
作モードが低電力モードである場合において、外部信号
源から供給される複数の入力画像制御信号の全てが有効
になると、画像表示デバイスへの電力供給が開始される
か又はその動作モードが通常動作モードに復帰する。し
たがって、外部信号源としてのＰＣにおいてウィンドウ
ズ（登録商標）等のＯＳの起動後にビデオケーブルが外
れた場合などに、再び全てのケーブルが正常に接続され
ると画像表示デバイスが通常動作モードに復帰する、と
いう機能を実現することができる。

【００２３】第８の発明は、第１の発明から第６の発明
までのいずれかにおいて、前記制御部は、前記画像表示
デバイス内への電力供給が停止されているか又は前記画
像表示デバイスの動作モードが低電力モードである場合
において、前記外部信号源から供給される前記複数の入
力画像制御信号のうち、前記複数の表示領域から予め選
定された特定表示領域に対応する入力画像制御信号が有
効な信号であると判定すると、前記画像表示デバイスへ
の電力供給の停止を解除して当該電力供給を開始させる
か又は前記画像表示デバイスの動作モードを前記低電力
モードから通常動作モードに復帰させる電力供給回復手
段を含むことを特徴とする。

【００２４】このような第８の発明によれば、画像表示
デバイス内への電力供給が停止されているか又はその動
作モードが低電力モードである場合において、外部信号
源から供給される複数の入力画像制御信号のうち特定表
示領域に対応する入力画像制御信号が有効になると、画
像表示デバイスへの電力供給が開始されるか又はその動
作モードが通常動作モードに復帰する。したがって、外
部信号源としてのＰＣをシャットダウンしたことで電力
供給が停止されるか又は停電力モードとなった画像表示
デバイスにおいて、ＰＣを再起動したときに、ウィンド
ウズ（登録商標）等のＯＳの起動前に特定表示領域とし
てのプライマリ画像表示領域に対する画像制御信号のみ
がＰＣより出力される状態から画像表示を行うことがで
きる。

【００２５】第９の発明は、第１の発明から第８の発明
までのいずれかにおいて、前記複数の入力画像制御信号
のそれぞれは、垂直同期信号、水平同期信号、ドットク
ロック信号、データイネーブル信号、カラーデータ信号
のうちの少なくとも１つを含むことを特徴とする。

【００２６】このような第９の発明は、液晶パネルモジ
ュールを含む一般的な画像表示デバイスを使用した画像
表示装置に適用可能である。

【００２７】第１０の発明は、第１の発明から第９の発
明までのいずれかにおいて、前記画像表示デバイスは、
液晶パネルモジュールであることを特徴とする。

【００２８】第１１の発明は、第４、第５、第６、また
は第８の発明において、前記特定表示領域は、前記画面
において左上に位置する表示領域であることを特徴とす
る。

【００２９】このような第１１の発明によれば、一般的
な複数のシングルモニタ用グラフィックスカードまたは
マルチモニタ用グラフィックスカードが装着されたＰＣ
等のように画面における左上領域がプライマリ画像表示
領域である装置を外部信号源とする場合に、第４、第
５、第６、または第８の発明についての上述の効果を奏
する。

【００３０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 ＜１．全体構成＞図１は、本発明の一実施形態に係る画
像表示装置の全体構成を示すブロック図である。この画
像表示装置１１０は、４つの表示領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄに
それぞれ独立に画像を表示することのできる画像表示デ
バイス１１４と、外部の画像信号源１００から入力され
る画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，
Ｓｖｉ＿Ｄに応じて画像表示デバイス１１４に供給すべ
き画像制御信号Ｓｖｏ＿Ａ，Ｓｖｏ＿Ｂ，Ｓｖｏ＿Ｃ，
Ｓｖｏ＿Ｄおよび画像表示デバイス１１４用の電源制御
信号Ｓｃ＿ｐｗを出力する制御部１１２とを備えてい
る。本実施形態における画像表示デバイス１１０は、液
晶パネルモジュールであって、４つの領域Ａ，Ｂ，Ｃ，
Ｄにそれぞれ対応する４組の入力端子を備えており、そ
れら４組の入力端子のいずれかに画像制御信号が入力さ
れると、その入力端子に対応する表示領域にその画像制
御信号に従って画像を表示する。

【００３１】上記構成の画像表示装置１１０には、外部
の画像信号源１００から画像制御信号が供給される。す
なわち、画像信号源１００であるＰＣに装着されたマル
チモニタ用グラフィックスカード、もしくは４枚のシン
グルモニタ用グラフィックスカードのそれぞれは、画像
表示装置１１０内の画像表示デバイス１１４の有する４
つの領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄのそれぞれに対応する画像制御
信号Ｓｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄ
を出力する。本実施形態では、これらの画像制御信号Ｓ
ｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄの信号
形式として、ＴＭＤＳと呼ばれる高速差動信号を採用し
ている。ＴＭＤＳは、比較的長距離の伝送が可能でノイ
ズ耐性も良いため、デジタル表示インターフェイスによ
く用いられる。画像信号源１００からの信号については
他にもいくつかの形式が考えられるが、本発明の内容は
この信号形式を特定するものでは無い。

【００３２】画像信号源１００から出力された画像制御
信号Ｓｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄ
は、画像表示装置１１０内の制御部１１２で受信され
る。制御部１１２は、それらの画像制御信号Ｓｖｉ＿
Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄが有効か否か
についての後述の判定に基づき、画像表示デバイス１１
４の各領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄに対応する入力端子への画像
制御信号Ｓｖｏ＿Ａ，Ｓｖｏ＿Ｂ，Ｓｖｏ＿Ｃ，Ｓｖｏ
＿Ｄの分配や、画像表示デバイス１１４への電源制御信
号Ｓｃ＿ｐｗの供給を行う。これにより、画像表示デバ
イス１１４での画像表示や画像表示デバイス１１４の電
源のＯＮ／ＯＦＦが行われる。 ＜２．画像表示デバイスおよび画像制御信号の構成＞次
に、本実施形態に係る画像表示装置１１０で使用される
画像表示デバイス１１４について詳述する。この画像表
示デバイス１１４は、既述のように４つの表示領域Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ｄを有する液晶パネルモジュールであって各領
域に対応する入力端子を備え、液晶パネルを駆動するた
めの駆動回路として、４つの表示領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを
それぞれ担当する４個の駆動回路を内蔵している。そし
て、各入力端子から入力される画像制御信号は、その入
力端子に対応する表示領域を担当する駆動回路に与えら
れる。各駆動回路は、画像制御信号を与えられると、そ
の画像制御信号に従って画像を表示するための駆動信号
（具体的にはデータ信号や走査信号）を生成し、その駆
動信号をその駆動回路の担当する表示領域に供給する。
これにより、その駆動回路の担当する領域に、その領域
に対応する入力端子を介して与えられた画像制御信号に
従って画像が表示される。各領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄに対応
する画像制御信号として画像表示デバイス１１４に供給
される各画像制御信号Ｓｖｏ＿Ａ，Ｓｖｏ＿Ｂ，Ｓｖｏ
＿Ｃ，Ｓｖｏ＿Ｄは、クロック信号ＣＬＫｏ、データイ
ネーブル信号ＤＥｏ、およびデータ信号ＤＡＴｏからな
る。

【００３３】図２は、本実施形態に係る画像表示装置で
使用される画像表示デバイス（液晶パネルモジュール）
１１４の１つの領域に対して供給される信号波形を示
す。この液晶パネルモジュール１１４を動作させる際に
は、図２に示す信号と同様の信号を４つの領域Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄのそれぞれに対応する入力端子に供給する必要が
ある。図２（ａ）は、１画面分の画像制御信号を転送す
る比較的長い期間について、特にデータイネーブル信号
ＤＥｏの信号波形を示している。ここで、データイネー
ブル信号ＤＥｏがハイレベルとなるパルスが規則的に送
出される期間が表示期間で、データイネーブル信号ＤＥ
ｏがロウレベルの状態で長く続く期間が垂直帰線期間で
ある。

【００３４】図２（ｂ）〜（ｄ）は、時間拡大してデー
タイネーブル信号ＤＥｏの１パルス期間に注目し、その
１パルス期間におけるデータイネーブル信号ＤＥｏ、ク
ロック信号ＣＬＫｏ、およびデータ信号ＤＡＴｏの信号
波形を示している。

【００３５】データイネーブル信号ＤＥｏは、現在のデ
ータ信号ＤＡＴｏが有効であるか否かを示す信号でもあ
り、データイネーブル信号ＤＥｏがハイレベルの時、ド
ットクロック信号としてのクロック信号ＣＬＫｏの立上
りエッジに同期して、データは順次、液晶パネルモジュ
ール１１４に取り込まれる。データイネーブル信号ＤＥ
ｏがハイレベルとなる１つのパルス（以下「ＤＥパル
ス」という）の期間に液晶パネルモジュール１１４にお
ける水平１ライン分のデータが転送され、ライン数と同
数のＤＥパルスによって１画面分のデータが液晶パネル
モジュール１１４に転送される。

【００３６】データ信号ＤＡＴｏは４８ビットで構成さ
れるカラーデータを表す信号である。一方、液晶パネル
モジュール１１４におけるパネルに表示される１ピクセ
ルの色情報は、ＲＧＢ各８ビットの計２４ビットで表現
される。したがって本実施形態では、４８ビットの信号
線を用いて２ピクセル分の画像データが、画像表示デバ
イスである液晶パネルモジュール１１４に同時に転送さ
れる。

【００３７】また、データイネーブル信号ＤＥｏは、水
平帰線期間を規定する信号でもある。すなわち、データ
イネーブル信号ＤＥｏは、水平１ライン分のデータ転送
毎に短い期間ロウレベルとなり、このロウレベル期間で
水平帰線期間が規定される。

【００３８】クロック信号ＣＬＫｏは、表示期間か垂直
帰線期間かに関わらず常に発振する発振器によって生成
される信号である。

【００３９】一般に液晶パネルモジュールは、それに内
蔵される駆動回路により、上記クロック信号ＣＬＫｏお
よびデータイネーブル信号ＤＥｏを用いて、パネルに印
加する電圧の正負を一定期間毎に切り替えているが、長
時間クロック信号ＣＬＫｏおよびデータイネーブル信号
ＤＥｏが固定されると、印加電圧の正負切換えが行われ
ないためにパネルが故障（液晶が劣化）して正常に表示
できなくなる可能性がある。したがって、液晶パネルモ
ジュール１１４に動作電圧（電源）を供給している間は
常にクロック信号ＣＬＫｏおよびデータイネーブル信号
ＤＥｏを正しいタイミングで供給する必要があり、もし
これらの信号のいずれかでも供給できない場合には液晶
パネルモジュール１１４への電源供給（電力供給）を停
止する必要がある。なお当然ながら、液晶パネルモジュ
ール１１４への電源供給が停止されると、液晶パネルに
は何も表示することができない。 ＜３．制御部の構成＞次に、本実施形態に係る画像表示
装置１１０の制御部１１２の構成について詳述する。

【００４０】図３は、本実施形態における制御部１１２
の構成を示す回路図である。この制御部１１２は、４個
の差動信号レシーバＩＣ（以下、単に「レシーバＩＣ」
という）１ａ〜１ｄと、コントロールＩＣ８と、プルダ
ウン抵抗２ａ〜２ｄと、ゼロディレイクロックドライバ
３と、コントロール付きゼロディレイクロックドライバ
４ｂ，４ｃ，４ｄと、スイッチング素子としての電界効
果型トランジスタ（以下「ＦＥＴスイッチ」という）６
ｂ，６ｃ，６ｄ，７ｂ，７ｃ，７ｄと、インバータ１０
とを備え、これらを図３に示すように接続することによ
り下記のように構成されている。

【００４１】既述のように、画像信号源１００より伝送
される画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿
Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄは、ＴＭＤＳと呼ばれる形式の高速差動
信号であって表示領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄにそれぞれ対応し
ている。これらの画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿
Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄは、レシーバＩＣ１ａ〜１
ｄでそれぞれで受信され、これらのレシーバＩＣ１ａ〜
１ｄによって前述の画像表示デバイス１１４へ入力でき
る画像制御信号レベルに変換される。既述のように、本
実施形態で使用する画像表示デバイス１１４は液晶パネ
ルモジュールであって、必要な画像制御信号はクロック
信号ＣＬＫｏ、データイネーブル信号ＤＥｏおよびデー
タ信号ＤＡＴｏであり、各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから
はそれらに相当する信号としてクロック信号ＣＬＫｉ、
データイネーブル信号ＤＥｉおよびデータ信号ＤＡＴｉ
が出力される。

【００４２】以下では、制御部１１２に入力される画像
制御信号Ｓｖｉ＿Ａ，Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ
＿Ｄ並びにそれらを構成するクロック信号ＣＬＫｉ、デ
ータイネーブル信号ＤＥｉおよびデータ信号ＤＡＴｉ
と、制御部１１２から出力される画像制御信号Ｓｖｏ＿
Ａ，Ｓｖｏ＿Ｂ，Ｓｖｏ＿Ｃ，Ｓｖｏ＿Ｄ並びにそれら
を構成するクロック信号ＣＬＫｏ、データイネーブル信
号ＤＥｏおよびデータ信号ＤＡＴｏとを区別するため
に、前者の各信号の名称については先頭に「入力」を付
加し、後者の各信号の名称については先頭に「出力」を
付加するものとする。また以下では、入力クロック信号
ＣＬＫｉ、入力データイネーブル信号ＤＥｉ、入力デー
タ信号ＤＡＴｉ、出力クロック信号ＣＬＫｏ、出力デー
タイネーブル信号ＤＥｏ、および出力データ信号ＤＡＴ
ｏが４つの表示領域Ａ〜Ｄのうちいずれに対応するかを
区別すべき場合には、こられの信号を示す記号の末尾に
“＿”を付加すると共に、対応する領域を示す記号を続
けて付加するものとする。例えば、表示領域Ａに対応す
る入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａを構成する入力クロック
信号を“ＣＬＫｉ＿Ａ”で表し、表示領域Ａに対応する
出力画像制御信号Ｓｖｏ＿Ａを構成する出力クロック信
号を“ＣＬＫｏ＿Ａ”で表す。

【００４３】各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから出力される
各入力データ信号ＤＡＴｉ＿Ａ〜ＤＡＴｉ＿Ｄは、対応
する表示領域Ａ〜Ｄの出力データ信号ＤＡＴｏ＿Ａ〜Ｄ
ＡＴｏ＿Ｄとしてそのまま制御部１１２から出力され
る。ただし、各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから入力データ
信号ＤＡＴｉ＿Ａ〜ＤＡＴｉ＿Ｄを出力するための出力
端子と、制御部１１２から出力データ信号ＤＡＴｏ＿Ａ
〜ＤＡＴｏ＿Ｄを出力するための出力端子とをそれぞれ
接続する信号線は、プルダウン抵抗２ａ〜２ｄをそれぞ
れ介して接地ライン（ＧＮＤレベル）に接続されてい
る。

【００４４】各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから出力される
各入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａ〜ＣＬＫｉ＿Ｄに注目
すると、領域Ａ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａは、
１つのゼロディレイクロックドライバ３と３つのコント
ロール付きゼロディレイクロックドライバ４ｂ，４ｃ，
４ｄとに入力され、領域Ｂ、ＣおよびＤ用の入力クロッ
ク信号ＣＬＫｉ＿Ｂ、ＣＬＫｉ＿ＣおよびＣＬＫｉ＿Ｄ
は、それぞれ個別のコントロール付きゼロディレイクロ
ックドライバ５ｂ、５ｃおよび５ｄに入力される。ここ
で使用されるゼロディレイクロックドライバ３は、内部
にタイミング調整回路を持ったクロックドライバで、ク
ロック信号のように発振器で生成された信号を入力する
と入力の変化がほぼ同時に出力される機能を持つクロッ
クドライバである。また、ここで使用されるコントロー
ル付きゼロディレイクロックドライバ４ｂ〜４ｄ，５ｂ
〜５ｄは、上記ゼロディレイクロックドライバに出力コ
ントロール機能が付いたもので、コントロール端子（図
で下部から入力される信号）がハイレベルのときは上記
ゼロディレイクロックドライバと同一の働きをするが、
コントロール端子がロウレベルのときには、出力をハイ
インピーダンス状態とする機能を持っている。

【００４５】領域Ａ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａ
は、上述のゼロディレイクロックドライバ３を通過した
後は、領域Ａ用の出力クロック信号ＣＬＫｏ＿Ａとして
制御部１１２から出力される。領域Ａ用の入力クロック
信号ＣＬＫｉ＿Ａの入力されたコントロール付きゼロデ
ィレイクロックドライバ４ｂの出力信号線と、領域Ｂ用
の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ｂの入力されたコントロ
ール付きゼロディレイクロックドライバ５ｂの出力信号
線とは、互いに接続され、更に制御部１１２の出力端子
に接続されている。これにより、コントロール付きゼロ
ディレイクロックドライバ４ｂの出力とコントロール付
きゼロディレイクロックドライバ５ｂの出力とのワイヤ
ードオワによって得られる信号が、領域Ｂ用の出力クロ
ック信号ＣＬＫｏ＿Ｂとして制御部１１２から出力され
る。同様に、領域Ａ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａ
の入力されたコントロール付きゼロディレイクロックド
ライバ４ｃの出力と、領域Ｃ用の入力クロック信号ＣＬ
Ｋｉ＿Ｃの入力されたコントロール付きゼロディレイク
ロックドライバ５ｃの出力とのワイヤードオワによって
得られる信号が、領域Ｃ用の出力クロック信号ＣＬＫｏ
＿Ｃとして制御部１１２から出力される。また、領域Ａ
用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａの入力されたコント
ロール付きゼロディレイクロックドライバ４ｄの出力
と、領域Ｄ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ｄの入力さ
れたコントロール付きゼロディレイクロックドライバ５
ｄの出力とのワイヤードオワによって得られる信号が、
領域Ｄ用の出力クロック信号ＣＬＫｏ＿Ｄとして制御部
１１２から出力される。

【００４６】各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから出力される
各入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａ〜ＤＥｉ＿Ｄに
注目すると、領域Ａ用のデータイネーブル信号ＤＥｉ＿
Ａは、制御部１１２から領域Ａ用の出力データイネーブ
ル信号ＤＥｏ＿Ａとして出力されると共に３つのＦＥＴ
スイッチ６ｂ，６ｃ，６ｄに入力され、領域Ｂ，Ｃ，Ｄ
用の入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ｂ，ＤＥｉ＿
Ｃ，ＤＥｉ＿Ｄは、それぞれ個別のＦＥＴスイッチ７
ｂ，７ｃ，７ｄに入力されている。ここで使用されるＦ
ＥＴスイッチ６ｂ〜６ｄ，７ｂ〜７ｄは、コントロール
端子（図で下部から入力される信号）がハイレベルのと
きに入力（図で左方から信号を入力するための端子）と
出力（図で右方から信号を出力するための端子）とを電
気的に接続し、コントロール端子がロウレベルのときに
は、入力と出力との間を電気的に切断する機能を持って
いる。

【００４７】領域Ｂ用の入力データイネーブル信号ＤＥ
ｉ＿Ｂの入力されたＦＥＴスイッチ７ｂの出力信号線
と、領域Ａ用の入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａの
入力されたＦＥＴスイッチ６ｂの出力信号線とは、互い
に接続され、更に制御部１１２の出力端子に接続されて
いる。これにより、ＦＥＴスイッチ７ｂの出力とＦＥＴ
スイッチ６ｂの出力とのワイヤードオワによって得られ
る信号が、領域Ｂ用の出力データイネーブル信号ＤＥｏ
＿Ｂとして制御部１１２から出力される。同様にして、
領域Ｃ用の入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ｃの入力
されたＦＥＴスイッチ７ｃの出力と、領域Ａ用の入力デ
ータイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａの入力されたＦＥＴスイ
ッチ６ｃの出力とのワイヤードオワによって得られる信
号が、領域Ｃ用の出力データイネーブル信号ＤＥｏ＿Ｃ
として制御部１１２から出力される。また、領域Ｄ用の
入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ｄの入力されたＦＥ
Ｔスイッチ７ｄの出力と、領域Ａ用の入力データイネー
ブル信号ＤＥｉ＿Ａの入力されたＦＥＴスイッチ６ｄの
出力とのワイヤードオワによって得られる信号が、領域
Ｄ用の出力データイネーブル信号ＤＥｏ＿Ｄとして制御
部１１２から出力される。

【００４８】また、各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから出力
される各画像制御信号のうち入力クロック信号ＣＬＫｉ
＿Ａ〜ＣＬＫｉ＿Ｄおよび入力データイネーブル信号Ｄ
Ｅｉ＿Ａ〜ＤＥｉ＿Ｄは、コントロールＩＣ８にも入力
されている。コントロールＩＣ８は、これら各領域Ａ〜
Ｄに対する入力信号ＣＬＫｉ＿Ａ〜ＣＬＫｉ＿Ｄおよび
ＤＥｉ＿Ａ〜ＤＥｉ＿Ｄを監視して、これらの監視結果
に基づき切替え制御信号Ｓｃａおよび画像表示デバイス
１１４の電源制御信号Ｓｃ＿ｐｗを生成する。

【００４９】切替え制御信号Ｓｃａは、領域Ａ用入力ク
ロック信号ＣＬＫｉ＿Ａが入力される３つのコントロー
ル付きゼロディレイクロックドライバ４ｂ，４ｃ，４ｄ
のコントロール端子と、領域Ａ用の入力データイネーブ
ル信号ＤＥｉ＿Ａが入力される３つのＦＥＴスイッチ６
ｂ，６ｃ，６ｄのコントロール端子とに入力される。ま
た、切替え制御信号Ｓｃａはインバータ１０にも入力さ
れ、インバータ１０からは、切替え制御信号Ｓｃａの信
号レベルを反転させた信号が切替え制御反転信号Ｓｃｂ
として出力される。この切替え制御反転信号Ｓｃｂは、
領域Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ｂ，Ｃ
ＬＫｉ＿Ｃ，ＣＬＫｉ＿Ｄがそれぞれ入力されるコント
ロール付きゼロディレイクロックドライバ５ｂ，５ｃ，
５ｄのコントロール端子と、領域Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力デ
ータイネーブル信号ＤＥｉ＿Ｂ，ＤＥｉ＿Ｃ，ＤＥｉ＿
Ｄがそれぞれ入力されるＦＥＴスイッチ７ｂ，７ｃ，７
ｄのコントロール端子とに入力される。 ＜４．信号制御のしくみ＞次に、本実施形態における制
御部１１２の動作を説明することにより、本実施形態に
おける信号制御のしくみを詳述する。図４は、各画像制
御信号入力の条件（各入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａ〜
ＣＬＫｉ＿Ｄおよび各入力データイネーブルＤＥｉ＿Ａ
〜ＤＥｉ＿Ｄが有効か否か等）と、切替え制御信号Ｓｃ
ａ、切替え制御反転信号Ｓｃｂ、電源制御信号Ｓｃ＿ｐ
ｗ、各画像制御信号出力に供給される信号源、および画
像表示デバイス１１４の電源状態との関係を示してい
る。

【００５０】コントロールＩＣ８は、入力される各領域
用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａ〜ＣＬＫｉ＿Ｄおよ
び入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａ〜ＤＥｉ＿Ｄを
監視して、各領域に対応する入力画像制御信号Ｓｖｉ＿
Ａ〜Ｓｖｉ＿Ｄが画像表示デバイス１１４へ供給できる
信号として有効であるか否かを判定する。この判定は、
例えば、各領域に対応するクロック信号ＣＬＫｉおよび
データイネーブル信号ＤＥｉが所定のパルスを含んでい
るか否かによって行うことができる。この判定結果に基
づき、コントロールＩＣ８は下記のように動作する。 ＜４.１ 全ての領域に対する入力画像制御信号が有効
である場合＞全ての領域Ａ〜Ｄに対する入力クロック信
号ＣＬＫｉ＿Ａ〜ＣＬＫｉ＿Ｄおよび入力データイネー
ブル信号ＤＥｉ＿Ａ〜ＤＥｉ＿Ｄが有効であると判定し
た場合、コントロールＩＣ８は、切替え制御信号Ｓｃａ
をロウレベルとし、これにより、各コントロール付きゼ
ロディレイクロックドライバおよびＦＥＴスイッチのう
ち、領域Ａ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａが入力さ
れるコントロール付きゼロディレイクロックドライバ４
ｂ，４ｃ，４ｄと、領域Ａ用の入力データイネーブル信
号ＤＥｉ＿Ａが入力されるＦＥＴスイッチ６ｂ，６ｃ，
６ｄとの出力を、ハイインピーダンス状態とする。ま
た、この場合、インバータ１０から出力される切替え制
御反転信号Ｓｃｂはハイレベルとなるため、各コントロ
ール付きゼロディレイクロックドライバおよびＦＥＴス
イッチのうち、領域Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力クロック信号Ｃ
ＬＫｉ＿Ｂ，ＣＬＫｉ＿Ｃ，ＣＬＫｉ＿Ｄがそれぞれ入
力されるコントロール付きゼロディレイクロックドライ
バ５ｂ，５ｃ，５ｄと、領域Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力データ
イネーブル信号ＤＥｉ＿Ｂ，ＤＥｉ＿Ｃ，ＤＥｉ＿Ｄが
それぞれ入力されるＦＥＴスイッチ６ｂ，６ｃ，６ｄと
がオン状態となり、それぞれの入力信号がそのまま出力
される。以上のようなしくみで、この場合、各領域Ａ〜
Ｄ用の入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿Ｄ（入力
クロック信号ＣＬＫｉ、入力データイネーブル信号ＤＥ
ｉおよび入力データ信号ＤＡＴｉ）が、それぞれ領域Ａ
〜Ｄ用の出力画像制御信号Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄ（出
力クロック信号ＣＬＫｏ、出力データイネーブル信号Ｄ
Ｅｏおよび出力データ信号ＤＡＴｏ）として制御部１１
２から出力され、画像表示デバイス１１４に供給され
る。このとき、これらの領域Ａ〜Ｄ用の出力画像制御信
号Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄは、領域Ａ〜Ｄに対応する端
子として各領域毎に画像表示デバイス１１４に設けられ
た入力端子からそれぞれ入力され、これらの領域Ａ〜Ｄ
を担当する駆動回路として各領域毎に画像表示デバイス
内に設けられた駆動回路にそれぞれ与えられる。また、
画像表示デバイス１１４用の電源制御信号Ｓｃ＿ｐｗは
ハイレベルとなり、これにより画像表示デバイス１１４
は電源が供給される状態となる。このようにして、領域
Ａ〜Ｄ用の出力画像制御信号Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄに
従って各駆動回路により表示パネル１１６の各領域Ａ〜
Ｄに画像が表示される。 ＜４.２ 領域Ａ用の入力画像制御信号が有効である場
合＞領域Ａ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａおよび入
力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａが有効で、その他の
領域Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ｂ，Ｃ
ＬＫｉ＿Ｃ，ＣＬＫｉ＿Ｄおよび入力データイネーブル
信号ＤＥｉ＿Ｂ，ＤＥｉ＿Ｃ，ＤＥｉ＿Ｄのうちいずれ
かが画像表示デバイス１１４へ供給できる信号として無
効であると判定した場合、コントロールＩＣ８は、切替
え制御信号Ｓｃａをハイレベルとし、これにより、各コ
ントロール付きゼロディレイクロックドライバおよびＦ
ＥＴスイッチのうち、領域Ａ用の入力クロック信号ＣＬ
Ｋｉ＿Ａが入力されるコントロール付きゼロディレイク
ロックドライバ４ｂ，４ｃ，４ｄと、領域Ａ用の入力デ
ータイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａが入力されるＦＥＴスイ
ッチ６ｂ，６ｃ，６ｄとをオン状態として、それぞれの
入力信号をそのまま出力させる。また、この場合、イン
バータ１０から出力される切替え制御反転信号Ｓｃｂは
ロウレベルとなるため、各コントロール付きゼロディレ
イクロックドライバおよびＦＥＴスイッチのうち、領域
Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ｂ，ＣＬＫ
ｉ＿Ｃ，ＣＬＫｉ＿Ｄが入力されるコントロール付きゼ
ロディレイクロックドライバ５ｂ，５ｃ，５ｄと、領域
Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ｂ，
ＤＥｉ＿Ｃ，ＤＥｉ＿Ｄが入力されるＦＥＴスイッチ６
ｂ，６ｃ，６ｄとがハイインピーダンス状態となる。以
上のようなしくみで、この場合、領域Ａ用の入力クロッ
ク信号ＣＬＫｉおよび入力データイネーブル信号ＤＥｉ
が、各領域Ａ〜Ｄ用の出力クロック信号ＣＬＫｏ＿Ａ〜
ＣＬＫｏ＿Ｄおよび出力データイネーブル信号ＤＥｏ＿
Ａ〜ＤＥ０＿Ｄとして制御部１１２から出力され、画像
表示デバイス１１４に供給される。したがって、領域
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを担当する駆動回路として各領域毎に画
像表示デバイス内に設けられた各駆動回路に、領域Ａ用
の入力クロック信号ＣＬＫｉおよび入力データイネーブ
ル信号ＤＥｉが与えられる。

【００５１】これは画像信号源１００であるＰＣの起動
時やセーフモード時などを想定したもので、通常このよ
うなモードの場合、ＰＣは必要最小限のサイズの画像を
表示しようとする。画像信号源１００としてのＰＣは、
マルチモニタ用グラフィックスカードもしくは複数のシ
ングルモニタ用グラフィックスカードが装着されている
場合には、左上位置のモニタに対する画像制御信号のみ
を出力し、それ以外のモニタに対しては画像制御信号を
供給しない。本実施形態では、左上位置のモニタに対す
る画像制御信号は領域Ａに対応するが、上記のようなモ
ードで領域Ａに対してのみ画像信号源１００からの画像
制御信号が供給される場合に、上述したような方法で領
域Ｂ，ＣおよびＤに対しては領域Ａに対応する入力クロ
ック信号ＣＬＫｏ＿Ａおよび入力データイネーブル信号
ＤＥｏ＿Ａを分配することで、本実施形態に係る画像表
示デバイスである液晶パネルモジュール１１４を故障さ
せることなく画像表示を行うことができる。

【００５２】なお、本実施形態では、入力データ信号Ｄ
ＡＴｉについては、入力クロック信号ＣＬＫｉや入力デ
ータイネーブル信号ＤＥｉとは異なり、領域Ａ用の入力
データ信号ＤＡＴｉ＿Ａを他の領域Ｂ，Ｃ，Ｄへ分配す
る機能を設けず、他の領域Ｂ，Ｃ，Ｄ用の入力データ信
号ＤＡＴｉ＿Ｂ，ＤＡＴｉ＿Ｃ，ＤＡＴｉ＿Ｄをそれぞ
れ出力データ信号ＤＡＴｏ＿Ｂ，ＤＡＴｉ＿Ｃ，ＤＡＴ
ｉ＿Ｄとしてそのまま制御部１１２から出力する回路構
成となっている。したがって、各領域Ａ〜Ｄ用の入力デ
ータ信号ＤＡＴｉ＿Ａ〜ＤＡＴｉ＿Ｄは、画像表示デバ
イス１１４において各領域毎に設けられた入力端子のう
ちの対応する入力端子に常時供給されることになる。差
動信号レシーバＩＣ１ａ〜１ｄは、画像信号源１００か
らの高速差動信号にクロック信号ＣＬＫｉおよびデータ
イネーブル信号ＤＥｉのパルスがない場合にそのデータ
信号出力をハイインピーダンス状態とする機能を備えて
いる。本実施形態では、各レシーバＩＣ１ａ〜１ｄから
入力データ信号ＤＡＴｉ＿Ａ〜ＤＡＴｉ＿Ｄが出力され
る各信号線にはプルダウン抵抗２ａ〜２ｂが接続されて
いるので、レシーバＩＣ１ａ〜１ｄのうちデータ信号出
力がハイインピーダンス状態となっているレシーバＩＣ
に対応する出力データ信号ＤＡＴｏは、ロウレベルに固
定される。領域Ａ〜Ｄのうちのいずれかの領域に対応す
る出力データ信号ＤＡＴｏの全ビットがロウレベルで有
効な出力クロック信号ＣＬＫｏおよび出力データイネー
ブル信号ＤＥｏが液晶パネルモジュール１１４に供給さ
れる場合、その液晶パネルモジュール１１４における当
該領域は黒色の表示となる。つまり本実施形態では、画
像信号源１００であるＰＣの起動時やセーフモード時の
場合には、ＰＣより送信される表示情報は左上の領域Ａ
に表示され、それ以外の領域Ｂ，ＣおよびＤには全面黒
色が表示される。 ＜４.３ 領域Ａ用の入力画像制御信号が無効である場
合＞領域Ａの入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａおよび入力
データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａが無効な信号であると
判定した場合、コントロールＩＣ８は、画像表示デバイ
ス１１４用の電源制御信号Ｓｃ＿ｐｗをロウレベルとす
る。これにより、液晶パネルモジュール１１４の電源は
供給されない状態となるので、画像表示は行われない。
したがって、この場合、各領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ用の出力
クロック信号ＣＬＫｏおよびデータイネーブル信号ＤＥ
ｏが不正または無効な信号であっても、液晶パネルモジ
ュール１１４には電源が供給されていないので、液晶パ
ネルモジュール１１４が故障する恐れはない。通常のＰ
Ｃを画像信号源１００とする場合、動作中に左上位置の
モニタに対する画像制御信号出力が無効になるようなモ
ードは存在しないので、本実施形態では、左上位置に対
応する領域Ａに対する入力クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａお
よび入力データイネーブル信号ＤＥｉ＿Ａが無効である
と判定した時点で、画像を表示する必要はないと判定し
て画像表示デバイスである液晶パネルモジュール１１４
内への電源供給を停止することにより、故障を回避する
しくみとしている。

【００５３】なお、上記のように電源制御信号Ｓｃ＿ｐ
ｗがロウレベルとなって液晶パネルモジュール１１４内
への電源供給が停止された後において、全ての領域Ａ〜
Ｄ用の入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿Ａが有効
となるか、または、少なくとも領域Ａ用の入力画像制御
信号Ｓｖｉ＿Ａが有効となったときには、電源制御信号
Ｓｃ＿ｐｗがハイレベルとなるので（図４参照）、液晶
パネルモジュール１１４内への電源供給が再開される。 ＜５．変形例＞上記実施形態では、表示領域Ａに対応す
る入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａが有効（領域Ａ用の入力
クロック信号ＣＬＫｉ＿Ａおよび入力データイネーブル
信号ＤＥｉ＿Ａが有効な信号）で、その他の領域Ｂ，
Ｃ，Ｄに対応する入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓｖｉ
＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄのいずれかが無効（その他の領域用の
入力クロック信号および入力データイネーブル信号のう
ちいずれかが無効）であると判定された場合には、その
他の領域Ｂ，Ｃ，Ｄに対応する出力画像制御信号Ｓｖｏ
＿Ｂ，Ｓｖｏ＿Ｃ，Ｓｖｏ＿Ｄとして、その他の領域
Ｂ，Ｃ，Ｄに対応する入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ｂ，Ｓ
ｖｉ＿Ｃ，Ｓｖｉ＿Ｄではなく、領域Ａに対応する入力
画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａが使用されるように構成されて
いる。しかし、これに代えて、表示領域Ａに対応する入
力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａが有効な場合、他の領域Ｂ，
Ｃ，Ｄのうち対応する入力画像制御信号が無効な領域に
ついては、その領域に対応する出力画像制御信号とし
て、領域Ａに対応する入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａが使
用されるが、他の領域Ｂ，Ｃ，Ｄのうち対応する入力画
像制御信号が有効な領域については、その領域に対応す
る出力画像制御信号として、その領域に対応する入力画
像制御信号が使用されるように構成してもよい。この構
成では、図３に示されたコントロールＩＣ８は、入力画
像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿Ｄが有効か否かを示す
信号（切替え制御信号）を各領域毎に生成し、その各領
域毎の切替え制御信号に基づいて、対応するコントロー
ル付きゼロディレイクロックドライバやＦＥＴスイッチ
のオン／オフを制御することになる。例えば領域Ｂに注
目すると、入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ｂが有効なときに
ハイレベルとなり無効なときにロウレベルとなる領域Ｂ
用の切替え制御信号Ｓｃａ＿Ｂと、その反転信号である
切替え制御反転信号Ｓｃｂ＿ＢとがコントロールＩＣ８
から出力され、コントロール付きゼロディレイクロック
ドライバ５ｂおよびＦＥＴスイッチ７ｂのコントロール
端子にはＢ領域用の切替え制御信号Ｓｃａ＿Ｂが、コン
トロール付きゼロディレイクロックドライバ４ｂおよび
ＦＥＴスイッチ６ｂのコントロール端子にはＢ領域用の
切替え制御反転信号Ｓｃｂ＿Ｂが、それぞれ入力され
る。なお、上記実施形態における領域Ａのように、動作
モードに拘わらず、対応する有効な画像制御信号が画像
表示デバイス１１４に常に供給されるべきプライマリ画
像表示領域が特定できる場合には、そのプライマリ画像
表示領域に対応する入力画像制御信号が有効であるとき
に上記実施形態のように動作させる方が、各表示領域に
対する入力画像制御信号が有効か否かの判定のためのコ
スト（判定回路の回路量）を軽減することができる。

【００５４】また、上記実施形態では、表示領域Ａに対
応する入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａが無効であると判定
されたときには、電源制御信号Ｓｃ＿ｐｗをロウレベル
とすることにより、画像表示デバイス１１４への電源供
給が停止されるが、これに代えて、各領域Ａ〜Ｄに対応
する入力画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿Ｄの全てが
無効であると判定されたときに画像表示デバイス１１４
への電源供給が停止されるようにしてもよい。ただし、
上記実施形態における領域Ａのように、動作モードに拘
わらず、対応する有効な画像制御信号が画像表示デバイ
ス１１４に常に供給されるべきプライマリ画像表示領域
が特定できる場合には、そのプライマリ画像表示領域に
対応する入力画像制御信号が無効であるときには無条件
に（他の表示領域Ｂ，Ｃ，Ｄに対する入力画像制御信号
が有効か否かに拘わらず）画像表示デバイス１１４用の
電源制御信号Ｓｃ＿ｐｗをロウレベルとすることで、各
表示領域に対する入力画像制御信号が有効か否かの判定
のためのコスト（判定回路の回路量）を軽減することが
できる。

【００５５】さらにまた、上記実施形態では、制御部１
１２から画像表示デバイス１１４に入力される電源制御
信号Ｓｃ＿ｐｗがロウレベルになると、画像表示デバイ
ス１１４内への電源供給が停止されるが、これに代え
て、画像表示デバイス１１４が動作モードとして通常動
作モードと低電力モードとを有し、入力される電源制御
信号Ｓｃ＿ｐｗがハイレベルのときには通常動作モード
で動作し、ロウレベルのときには低電力モードで動作す
るように構成してもよい。この場合、画像表示デバイス
としての液晶パネルモジュール１１４は、低電力モード
では、制御部１１２からの画像制御信号Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓ
ｖｏ＿Ｄを無視して、液晶パネル１１６への電圧印加を
停止し、画像表示デバイス１１４内のその他の部分（図
示しない駆動回路）への電源供給はそのまま行うように
して低い電力で動作する。このような構成によっても、
上記実施形態と同様、液晶パネルモジュール１１４の故
障を回避することができる。

【００５６】さらにまた、上記実施形態では、画像制御
信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿Ｄ，Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄ
は、表示期間や垂直帰線期間を規定すると共にデータ信
号ＤＡＴｉが有効か否かを示すための制御信号としてデ
ータイネーブル信号ＤＥｉを含んでいるが、これに代え
て又はこれと共に、垂直同期信号および／または水平同
期信号を含むような画像制御信号Ｓｖｉ＿Ａ〜Ｓｖｉ＿
Ｄ，Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄが使用され、そのような画
像制御信号Ｓｖｏ＿Ａ〜Ｓｖｏ＿Ｄに従って画像表示デ
バイス１１４が画像を表示する場合であっても、上記実
施形態と同様の構成により、液晶パネルモジュール等の
画像表示デバイス１１４の故障を回避することができ
る。

【００５７】なお、上記実施形態では、画像表示デバイ
ス１１４として液晶パネルモジュールが使用されている
が、本発明は画像表示デバイスを液晶パネルモジュール
に限定するものではない。すなわち、独立に画像表示が
可能な複数の表示領域を有しているが、例えば１枚の表
示パネルを用いて構成されているために動作中（電力供
給中）において一部の表示領域に対する画像制御信号と
して有効でない画像制御信号が供給されると故障する可
能性のある画像表示デバイスが使用されている画像表示
装置において、本発明は有効である。

【００５８】

【発明の効果】第１の発明によれば、外部信号源から受
け取る複数の入力画像制御信号に有効でない信号が含ま
れていても、画像表示デバイスが動作中のときには有効
な入力画像制御信号のみが画像表示デバイスに供給され
る。したがって、一般的な複数のシングルモニタ用グラ
フィックスカードまたはマルチモニタ用グラフィックス
カードが装着されたＰＣを外部信号源として使用して
も、複数の表示領域を有する画像表示デバイスを故障さ
せることなく、画像表示を行うことができる。これによ
り、複数の表示領域を有する画像表示デバイスを使用し
た画像表示装置への画像表示を低コストかつ高性能で実
現でき、さらに画像信号源の消費電力が削減されるとい
う効果も得られる。

【００５９】第２の発明によれば、液晶パネルモジュー
ルのような電力供給中は画像制御信号を常時与えなけれ
ば故障する可能性のある画像表示デバイスが使用されて
いて、上記複数の表示領域のうち一部の表示領域に対応
する入力画像制御信号が無効であっても、画像表示デバ
イス全体への電力供給を停止することなく、有効な入力
画像制御信号に従って画像を表示することができる。

【００６０】第３の発明によれば、外部信号源から供給
される複数の入力画像制御信号の全てが無効である場合
には、液晶パネルモジュールのような電力供給中は画像
制御信号を常時与えなければ故障する可能性のある画像
表示デバイスが使用されていて、その画像表示デバイス
の各表示領域に対応する入力画像制御信号が全て無効で
ある場合に、画像表示デバイス内への電力供給が停止さ
れるか又は画像表示デバイスの動作モードが低電力モー
ドへ移行するので、その画像表示デバイスの故障を回避
することができる。

【００６１】第４の発明によれば、一般的な複数のシン
グルモニタ用グラフィックスカードまたはマルチモニタ
用グラフィックスカードが装着されたＰＣを外部信号源
とする場合等のように、対応する有効な画像制御信号が
画像表示デバイスに常に供給されるべきプライマリ画像
表示領域が特定できる場合には、そのプライマリ画像表
示領域に対応する入力画像制御信号が無効であるとき
に、無条件に（他の表示領域に対する入力画像制御信号
が有効か否かに拘わらず）画像表示デバイスへの電力供
給を停止するか又はその動作モードを低電力モードへ移
行させることができる。このため、全ての表示領域に対
する入力画像制御信号が有効か否かに基づいて電力制御
を行う場合に比べて、入力画像制御信号が有効か否かの
判定のためのコストを軽減することができる。

【００６２】第５の発明によれば、複数の入力画像制御
信号の一部が無効であっても、画像表示デバイス全体へ
の電力供給を停止することなく、有効な入力画像制御信
号に対応する領域にはその入力画像制御信号に従って画
像を表示することができる。また、特定表示領域として
のプライマリ画像表示領域に対応する入力画像制御信号
が無効である場合には無条件に画像表示デバイスへの電
力供給を停止するか又はその動作モードを低電力モード
へ移行させる構成を採用することで、入力画像制御信号
が有効か否かの判定のためのコストを軽減することがで
きる。

【００６３】第６の発明によれば、特定表示領域に対応
する入力画像制御信号が有効であって他の表示領域に対
応する入力画像制御信号のいずれかが無効である場合
に、他の表示領域に対応する入力画像制御信号の全てに
代えて、特定表示領域に対応する入力画像制御信号が画
像表示デバイスに供給されるので、入力画像制御信号が
有効か否かの判定のためのコストを軽減することができ
る。

【００６４】第７の発明によれば、外部信号源としての
ＰＣにおいてウィンドウズ（登録商標）等のＯＳの起動
後にビデオケーブルが外れた場合などに、再び全てのケ
ーブルが正常に接続されると画像表示デバイスが通常動
作モードに復帰する、という機能を実現することができ
る。

【００６５】第８の発明によれば、例えば外部信号源と
してのＰＣをシャットダウンしたことで電力供給が停止
されるか又は停電力モードとなった画像表示デバイスに
おいて、ＰＣを再起動したときに、ウィンドウズ（登録
商標）等のＯＳの起動前に特定表示領域としてのプライ
マリ画像表示領域に対する画像制御信号のみがＰＣより
出力される状態から画像表示を行うことができる。

【００６６】第９の発明によれば、液晶パネルモジュー
ルを含む一般的な画像表示デバイスを使用した画像表示
装置において、上記第１の発明から第８の発明までにつ
いての上述の効果を奏する。

【００６７】第１０の発明によれば、液晶パネルモジュ
ールを使用した画像表示装置において、上記第１の発明
から第８の発明までについての上述の効果を奏する。

【００６８】第１１の発明によれば、一般的な複数のシ
ングルモニタ用グラフィックスカードまたはマルチモニ
タ用グラフィックスカードが装着されたＰＣ等のように
画面における左上領域がプライマリ画像表示領域である
装置を外部信号源とする場合に、第４、第５、第６、ま
たは第８の発明についての上述の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る画像表示装置の全体
構成を示すブロック図である。

【図２】上記実施形態において１つの表示領域に対応す
る画像制御信号として画像表示デバイスである液晶パネ
ルモジュールに供給される信号を示す信号波形図であ
る。

【図３】上記実施形態に係る画像表示装置における制御
部の構成を示すブロック図である。

【図４】上記実施形態に係る画像表示装置における画像
表示デバイスに対する信号制御を説明するための図であ
る。

【図５】複数の表示領域に独立に画像表示が可能な表示
デバイスを使用した従来の画像表示装置の構成を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

１ａ〜１ｄ …差動信号レシーバ ２ａ〜２ｄ …プルダウン抵抗 ３ …ゼロディレイクロックドライバ ４ｂ，４ｃ，４ｄ …コントロール付きゼロディレイク
ロックドライバ ５ｂ，５ｃ，５ｄ …コントロール付きゼロディレイク
ロックドライバ ６ｂ，６ｃ，６ｄ …ＦＥＴスイッチ ７ｂ，７ｃ，７ｄ …ＦＥＴスイッチ ８ …コントロールＩＣ １０ …インバータ １００ …画像信号源 １１０ …画像表示装置 １１２ …制御部 １１４ …画像表示デバイス（液晶パネルモジュール） １１６ …表示パネル Ｓｃａ …切替え制御信号 Ｓｃｂ …切替え制御反転信号 Ｓｃ＿ｐｗ …（画像表示デバイス用の）電源制御信号 Ｓｖｉ＿Ａ 〜 Ｓｖｉ＿Ｄ …入力画像
制御信号 ＣＬＫｉ＿Ａ 〜 ＣＬＫｉ＿Ｄ，ＣＬＫｉ …入力クロ
ック信号 ＤＥｉ＿Ａ 〜 ＤＥｉ＿Ｄ，ＤＥｉ …入力デー
タイネーブル信号 ＤＡＴｉ＿Ａ 〜 ＤＡＴｉ＿Ｄ，ＤＡＴｉ …入力デー
タ信号 Ｓｖｏ＿Ａ 〜 Ｓｖｏ＿Ｄ …出力画像
制御信号 ＣＬＫｏ＿Ａ 〜 ＣＬＫｏ＿Ｄ，ＣＬＫｏ …出力クロ
ック信号 ＤＥｏ＿Ａ 〜 ＤＥｏ＿Ｄ，ＤＥｏ …出力デー
タイネーブル信号 ＤＡＴｏ＿Ａ 〜 ＤＡＴｏ＿Ｄ，ＤＡＴｏ …出力デー
タ信号

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｇ 3/20 ６７０ Ｇ０９Ｇ 3/20 ６８０Ｄ ６８０ 3/36 3/36 Ｈ０４Ｎ 5/66 １０２Ｚ Ｈ０４Ｎ 5/66 １０２ Ｇ０９Ｇ 5/00 ５２０Ｔ Ｆターム(参考） 5C006 AC21 AF38 AF59 BC16 FA03 FA06 FA33 5C058 AA06 BA03 BA21 BA26 BA30 BA35 5C080 AA10 BB05 CC07 DD18 EE26 FF09 GG02 GG12 JJ02 JJ03 JJ04 5C082 AA34 BA12 BB42 BD06 CA76 CB01 CB10 DA42 EA20 MM01 MM03

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の表示領域を有する画像表示デバイ
   スと、 前記複数の表示領域にそれぞれ対応する複数の入力画像
   制御信号を外部信号源から受け取り、当該複数の入力画
   像制御信号が有効か否かを入力画像制御信号毎に判定
   し、前記画像表示デバイスが動作中のときには当該複数
   の入力画像制御信号のうち有効な入力画像制御信号のみ
   を前記画像表示デバイスに供給する制御部とを備え、 前記画像表示デバイスは、前記制御部によって有効と判
   定されて前記制御部から供給される入力画像制御信号に
   従って、当該供給される入力画像制御信号に対応する表
   示領域に画像を表示することを特徴とする画像表示装
   置。
2. 【請求項２】 前記制御部は、前記外部信号源から供給
   される前記複数の入力画像制御信号のうち、いずれかの
   入力画像制御信号が有効で他のいずれかの入力画像制御
   信号が無効であると判定した場合に、当該無効な入力画
   像制御信号に代えて当該有効な入力画像制御信号を前記
   画像表示デバイスに供給することを特徴とする、請求項
   １に記載の画像表示装置。
3. 【請求項３】 前記画像表示デバイスは、電力制御信号
   を受け取り、当該電力制御信号に応じて、前記画像表示
   デバイス内へ電力供給を行うか否かを制御するか又は前
   記画像表示デバイスの動作モードを通常動作モードと低
   電力モードとの間で切り換え、 前記制御部は、前記外部信号源から供給される前記複数
   の入力画像制御信号の全てが無効な信号であると判定し
   た場合に、前記画像表示デバイス内への電力供給を停止
   するか又は前記画像表示デバイスの動作モードを低電力
   モードへ移行させる制御信号を、前記電力制御信号とし
   て前記画像表示デバイスに供給することを特徴とする、
   請求項１または２に記載の画像表示装置。
4. 【請求項４】 前記画像表示デバイスは、電力制御信号
   を受け取り、当該電力制御信号に応じて、前記画像表示
   デバイス内へ電力供給を行うか否かを制御するか又は前
   記画像表示デバイスの動作モードを通常動作モードと低
   電力モードとの間で切り換え、 前記制御部は、前記外部信号源から供給される前記複数
   の入力画像制御信号のうち、前記複数の表示領域から予
   め選定された特定表示領域に対応する入力画像制御信号
   が無効な信号であると判定した場合に、前記画像表示デ
   バイスへの電力供給を停止するか又は前記画像表示デバ
   イスの動作モードを低電力モードへ移行させる制御信号
   を、前記電力制御信号として前記画像表示デバイスに供
   給することを特徴とする、請求項１または２に記載の画
   像表示装置。
5. 【請求項５】 前記制御部は、前記外部信号源から供給
   される前記複数の入力画像制御信号のうち前記複数の表
   示領域から予め選定された特定表示領域に対応する入力
   画像制御信号である特定画像制御信号が有効な信号であ
   ると判定した場合に、当該特定表示領域以外の表示領域
   に対応する入力画像制御信号である非特定画像制御信号
   のうち有効な信号であると判定した入力画像制御信号を
   前記画像表示デバイスに供給すると共に、当該非特定画
   像制御信号のうち無効な信号であると判定した入力画像
   制御信号に代えて当該特定画像制御信号を前記画像表示
   デバイスに供給することを特徴とする、請求項１から４
   までのいずれか１項に記載の画像表示装置。
6. 【請求項６】 前記制御部は、前記外部信号源から供給
   される前記複数の入力画像制御信号のうち前記複数の表
   示領域から予め選定された特定表示領域に対応する入力
   画像制御信号である特定画像制御信号が有効な信号であ
   ると判定した場合において、当該特定表示領域以外の表
   示領域に対応する入力画像制御信号である非特定画像制
   御信号のうちいずれかの入力画像制御信号が無効な信号
   であると判定したときには、当該非特定画像制御信号の
   全てに代えて前記特定画像制御信号を前記画像表示デバ
   イスに供給することを特徴とする、請求項１から４まで
   のいずれか１項に記載の画像表示装置。
7. 【請求項７】 前記制御部は、前記画像表示デバイス内
   への電力供給が停止されているか又は前記画像表示デバ
   イスの動作モードが低電力モードである場合において、
   前記外部信号源から供給される前記複数の入力画像制御
   信号の全てが有効な信号であると判定すると、前記画像
   表示デバイスへの電力供給の停止を解除して当該電力供
   給を開始させるか又は前記画像表示デバイスの動作モー
   ドを前記低電力モードから通常動作モードに復帰させる
   電力供給回復手段を含むことを特徴とする、請求項１か
   ら６までのいずれか１項に記載の画像表示装置。
8. 【請求項８】 前記制御部は、前記画像表示デバイス内
   への電力供給が停止されているか又は前記画像表示デバ
   イスの動作モードが低電力モードである場合において、
   前記外部信号源から供給される前記複数の入力画像制御
   信号のうち、前記複数の表示領域から予め選定された特
   定表示領域に対応する入力画像制御信号が有効な信号で
   あると判定すると、前記画像表示デバイスへの電力供給
   の停止を解除して当該電力供給を開始させるか又は前記
   画像表示デバイスの動作モードを前記低電力モードから
   通常動作モードに復帰させる電力供給回復手段を含むこ
   とを特徴とする、請求項１から６までのいずれか１項に
   記載の画像表示装置。
9. 【請求項９】 前記複数の入力画像制御信号のそれぞれ
   は、垂直同期信号、水平同期信号、ドットクロック信
   号、データイネーブル信号、カラーデータ信号のうちの
   少なくとも１つを含むことを特徴とする、請求項１から
   ８までのいずれか１項に記載の画像表示装置。
10. 【請求項１０】 前記画像表示デバイスは、液晶パネル
    モジュールであることを特徴とする、請求項１から９ま
    でのいずれか１項に記載の画像表示装置。
11. 【請求項１１】 前記特定表示領域は、前記画面におい
    て左上に位置する表示領域であることを特徴とする、請
    求項４または５または６または８に記載の画像表示装
    置。