JP3187451U - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に対する半田付けの際に、絶縁ベース部材を溶かしてしまうことのないアンテナ装置を提供する。
【解決手段】導体からなるアンテナ素子1aを有したアンテナ基板1と、導体からなるグランドパターン2aを有したアンテナ取付用基板2と、アンテナ取付用基板2が載置される、合成樹脂からなる絶縁ベース部材3と、を備え、アンテナ素子1aに接続された第1接続電極1bがアンテナ基板1の一方の面に設けられていると共に、第2接続電極2bがアンテナ取付用基板2の一方の面に設けられていて、絶縁ベース部材3には凹部3aが設けられ、アンテナ基板1の一端部1cが凹部3aに挿入されていると共に、アンテナ基板1がアンテナ取付用基板2に対して垂直に配設され、第1接続電極1bと第2接続電極2bとが半田で接続されていると共に、第1接続電極1b及び第2接続電極2bが、絶縁ベース部材3のどの面からも所定距離以上離間している。
【選択図】図3

Description

本考案は、アンテナ装置、特に車両のルーフ上に搭載可能なアンテナ装置に関する。
従来、車両のルーフ上に搭載可能なアンテナ装置としては、アンテナ素子を有し、このアンテナ素子を合成樹脂製のアンテナケースで覆ったアンテナ装置が知られている。更に、最近ではアンテナケースとして、流線型の外形形状とされたものが使用されることが多くなった。この形状は、一般的にシャークフィン(鮫の鰭)形状と称される。
このような従来のアンテナ装置として、特許文献1に記載されたアンテナ装置が開示されている。図10に、車両のルーフ上に搭載可能なアンテナ装置900を示す。
従来技術に係わるアンテナ装置900は、AMラジオ帯とFMラジオ帯とを受信できるアンテナ装置とされている。アンテナ装置900は、樹脂製のアンテナケース910と、このアンテナケース910の下面に嵌合されている樹脂製の絶縁ベース920と金属製の導電ベース921とからなるアンテナベース911とを備えている。アンテナベース911の上面の中央から後側には、樹脂製の矩形状の枠からなるエレメントホルダー912が立設して取り付けられていると共に、導電ベース921上にアンプ基板916がほぼ水平に取り付けられている。
エレメントホルダー912は矩形状の枠部から構成され、枠部の上部には傘型エレメント913を支持する挟持部が形成されている。また、エレメントホルダー912の前側の立設している枠の内側に、傘型エレメント913に直列に接続されてFM周波数に共振させるための1μH〜3μH程度のコイル914が保持されている。このコイル914の上端から導出されているリード線は傘型エレメント913の端子に接続され、コイル914の下端から導出されているリード線は給電ターミナル915に接続されている。給電ターミナル915は、図示するように折曲されており上部がエレメントホルダー912の前側の立設している枠のコイル914に対向する面に固着されており、下端の端子がアンプ基板916の入力端子に接続されている。これにより、コイル914が直列に接続された傘型エレメント913で受信されたAM/FM受信信号がアンプ基板916に組まれたアンプで増幅されるようになる。なお、傘型エレメント913とコイル914とからなるアンテナは、AMラジオ帯においては非共振アンテナとして動作することが可能となっている。
特開2012−204996号公報
このように、アンテナ装置900では、合成樹脂製の絶縁ベース920の上に金属製の導電ベース921が載置され、更に導電ベース921の上にアンプ基板916が搭載されている。そのため、給電ターミナル915をアンプ基板916の入力端子にハンダで取り付けようとした際に、入力端子と導電ベース921との間の距離によっては、半田の熱が導電ベース921を介して樹脂製の絶縁ベース920に伝わり、絶縁ベース920を、その熱によって溶かしてしまうという問題があった。
本考案は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、基板に対する半田付けの際に絶縁ベース部材を溶かしてしまうことのないアンテナ装置を提供することにある。
この課題を解決するために、本考案のアンテナ装置は、導体からなるアンテナ素子を有したアンテナ基板と、導体からなるグランドパターンを有したアンテナ取付用基板と、前記アンテナ取付用基板が載置される、合成樹脂からなる絶縁ベース部材と、を備えた、高周波信号の送信及び又は受信を行うアンテナ装置であって、前記アンテナ素子に接続された第1接続電極が前記アンテナ基板の一方の面に設けられていると共に、第2接続電極が前記アンテナ取付用基板の一方の面に設けられていて、前記絶縁ベース部材には凹部が設けられ、前記アンテナ基板の一端部が前記凹部に挿入されていると共に、前記アンテナ基板が前記アンテナ取付用基板に対して垂直に配設され、前記第1接続電極と前記第2接続電極とが半田で接続されていると共に、前記第1接続電極及び前記第2接続電極が、前記絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間しているという特徴を有する。
このように構成されたアンテナ装置は、第1接続電極と第2接続電極との半田接続部分が絶縁ベース部材に設けた凹部によって絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間されるため、アンテナ基板上の第1接続電極とアンテナ取付用基板上の第2接続電極とを半田付けした際に、合成樹脂からなる絶縁ベース部材が半田付け時の熱によって溶けることを防止することができる。
また、上記の構成において、本考案のアンテナ装置は、前記アンテナ取付用基板の一方の面に前記第2接続電極に接続された第3接続電極を設けると共に、信号伝送ケーブルを設け、前記第3接続電極と前記信号伝送ケーブルの芯線とが半田で接続されていて、前記第3接続電極が前記絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間するように、前記凹部が形成されているという特徴を有する。
このように構成されたアンテナ装置は、第3接続電極と信号伝送ケーブルの芯線との半田接続部分が、絶縁ベース部材に設けた凹部によって絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間されるため、アンテナ取付用基板上の第3接続電極と信号伝送ケーブルの芯線とを半田付けした際に、半田付け時の熱の拡散を防止し、半田付けをし易くすることができる。また、合成樹脂からなる絶縁ベース部材が半田付け時の熱によって溶けることを防止することができる。
また、上記の構成において、本考案のアンテナ装置は、前記絶縁ベース部材には、前記アンテナ基板の両面を狭持して保持するアンテナ基板ガイドが、前記絶縁ベース部材と一体に設けられているという特徴を有する。
このように構成されたアンテナ装置は、アンテナ基板をアンテナ取付用基板に対して垂直に配設することができると共に、アンテナ基板を安定に支持することができる。
また、上記の構成において、本考案のアンテナ装置は、合成樹脂で形成された、鮫の鰭の形状を持ったケースを有し、前記アンテナ基板と前記アンテナ取付用基板とが、前記ケースで覆われているという特徴を有する。
このように構成されたアンテナ装置は、アンテナ装置を車両のルーフに取り付けた時に、アンテナ装置による風切り音を小さくできる。
また、本考案の複合アンテナ装置は、前記アンテナ装置を所定のアンテナ間距離だけ隔てて2つ設け、2つの前記アンテナ装置の間に、2つの前記アンテナ装置より背の低いアンテナ装置を設けたという特徴を有する。
このように構成された複合アンテナ装置は、2つのアンテナ装置を所定のアンテナ間距離だけ隔てて設け、この所定のアンテナ間距離によって生じたスペースに、この2つのアンテナ装置より背の低いアンテナ装置を設けたので、スペースを有効に活用することができる。
本考案のアンテナ装置は、第1接続電極と第2接続電極との半田接続部分が絶縁ベース部材に設けた凹部によって絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間されるため、アンテナ基板上の第1接続電極とアンテナ取付用基板上の第2接続電極とを半田付けした際に、合成樹脂からなる絶縁ベース部材が半田付け時の熱によって溶けることを防止することができる。
本考案の第1実施形態に係るアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 アンテナ装置のケースとアンテナ装置の内部との関係を示す斜視図である。 アンテナ装置の構成を示す斜視図である。 アンテナ装置の構成を示す正面図である。 アンテナ装置の構成を示す平面図である。 アンテナ装置の構成を示す断面図である。 本考案の第2実施形態に係る複合アンテナ装置の外観を示す斜視図である。 複合アンテナ装置のケースと複数のアンテナ装置との関係を示す斜視図である。 複合アンテナ装置に使用されるアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 従来例に係るアンテナ装置の構成を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本考案の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、第1実施形態に係るアンテナ装置100の外観形状、及び主な構成要素の構造について図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本考案の第1実施形態に係るアンテナ装置100の外観を示す斜視図であり、図2は、アンテナ装置100のケース7とアンテナ装置100の内部の構成との関係を示す斜視図である。
アンテナ装置100は、合成樹脂で形成された、鮫の鰭の形状(シャークフィン形状)を持ったケース7を有している。シャークフィン形状は、図1に示すように、先端に行くほど細くなると共に、側面も内側に絞った曲面とされた流線型の外形形状となっている。アンテナ装置100は、車両(図示せず)のルーフ上に搭載され取り付けられるが、このような構造とすることによって、アンテナ装置100を車両のルーフに取り付けた時に、アンテナ装置100による風切り音を小さくすることができる。また、アンテナ装置100には信号伝送ケーブル5が取り付けられており、車両内部に設置された電子機器に接続されて、電子機器との間で高周波信号の伝送を行うことができる。
図2に示すように、アンテナ装置100の内部には、アンテナ基板1と、アンテナ取付用基板2と、絶縁ベース部材3とが収納されている。そのため、アンテナ基板1とアンテナ取付用基板2とが、ケース7で覆われることになり、アンテナ装置100の内部が外部の環境から保護されることになる。
次に、アンテナ装置100の構成について図3乃至図6を用いて説明する。
図3は、アンテナ装置100の構成を示す斜視図であり、図4は、アンテナ装置100の構成を示す正面図であり、図5はアンテナ装置100の構成を示す平面図である。また、図6は、図5で示したA−A線からY1方向を見た時の、アンテナ装置100の構造を示す断面図である。尚、図3乃至図6では、ケース7及びケース7を絶縁ベース部材3に取り付けるための取付ネジを省略してアンテナ装置100を示している。
図3及び図4に示すように、アンテナ基板1は、その一方の面(Y2側の面)に、導体からなるアンテナ素子1aを有しており、アンテナ素子1aの形状により所望の高周波信号を送信及び又は受信できるように構成されている。図3及び図5に示すように、アンテナ取付用基板2には、その一方の面(Z1側の面)のほぼ全面に亘って導体からなるグランドパターン2aが形成されている。グランドパターン2aは、アンテナ素子1aをアンテナとして動作させるためのアンテナグランドとして機能している。アンテナ基板1は、アンテナ取付用基板2に対して垂直に配設されるように取り付けられる。絶縁ベース部材3は、合成樹脂からなり、図3及び図4に示すように、その一方の面(Z1側の面)にアンテナ取付用基板2が載置される。アンテナ取付用基板2は、絶縁ベース部材3に載置された後、図4に示すように、取付けネジ8をネジ孔3eにねじ込むことによって絶縁ベース部材3に取り付けられる。尚、図2に示したケース7は、ケース7を絶縁ベース部材3に載置し、図3乃至図5に示すネジ孔3dに取付けネジ(図示せず)をねじ込むことによって絶縁ベース部材3に取り付けることができる。
図4及び図5に示すように、絶縁ベース部材3の、外部に接するZ2側の面の内側には、マグネット6が取り付けられている。マグネット6は、車両のルーフにアンテナ装置100を取り付けるために設けられている。マグネット6を使用することにより、アンテナ装置100を取り付けるための取付け穴を車両のルーフに設ける必要がなくなる。
図3乃至図5に示すように、アンテナ取付用基板2にはケーブル取付け金具9が配設されており、信号伝送ケーブル5がケーブル取付け金具9によってアンテナ取付用基板2上に取り付けられている。信号伝送ケーブル5は、高周波信号伝送のため同軸形状に形成されていて、図4に示すように、その芯線5aがアンテナ取付用基板2上に露出している。
図3及び図4に示すように、アンテナ基板1の一方の面には、アンテナ素子1aに接続された第1接続電極1bが設けられていると共に、図3及び図5に示すように、第2接続電極2bがアンテナ取付用基板2の一方の面に設けられている。また、アンテナ取付用基板2の一方の面には第3接続電極2cも設けられていて、第3接続電極2cは第2接続電極2bと接続されている。そして、第2接続電極2b及び第3接続電極2cは、アンテナ取付用基板2の一方の面に形成されているグランドパターン2aの中の、グランドパターン2aから切り離された位置に配置されている。従って、第2接続電極2b及び第3接続電極2cの周囲には、グランドパターン2aとの間に導体の存在しない部分が生じることになる。また、図4に示すように、アンテナ基板1の一方の面に第4接続電極1dが、また、図5に示すように、アンテナ取付用基板2の一方の面に第5接続電極2dが設けられていて、アンテナ基板1とアンテナ取付用基板2とが半田4によって接続される。
図3乃至図5に示すように、第3接続電極2cと信号伝送ケーブル5の芯線5aとはアンテナ取付用基板2上で半田4により接続されている。また、同様に、第1接続電極1bと第2接続電極2bとが半田4によって接続される。従って、アンテナ基板1の一方の面に形成されているアンテナ素子1aと、信号伝送ケーブル5の芯線5aが接続されることになり、その結果、アンテナ素子1aで送信及び又は受信される高周波信号が、信号伝送ケーブル5を介して車両内の電子機器(図示せず)との間で伝送されることになる。
図3乃至図5に示すように、絶縁ベース部材3の一方の面(Z1側の面)には、アンテナ基板ガイド3cが絶縁ベース部材3と一体に設けられている。アンテナ基板ガイド3cは、アンテナ基板1の両面を狭持してアンテナ基板1を保持するように構成されている。また、絶縁ベース部材3のほぼ中央に位置する2箇所には、図3乃至図5に示すように、凹部3a及び凹部3bが設けられている。凹部3aは、絶縁ベース部材3のY1方向の、アンテナ基板1が取り付けられている位置より外側まで形成されていて、Y2方向に対しては、第3接続電極2cの裏の位置を越える位置まで形成されている。また、凹部3bは、アンテナ基板1の一方の面及びアンテナ取付用基板2の一方の面それぞれに設けられた、第4接続電極1d及び第5接続電極2dの近傍に設けられている。
アンテナ基板1の一端部1cは、アンテナ基板ガイド3cを介して、凹部3a及び凹部3bに挿入される。このことによって、アンテナ基板1がアンテナ取付用基板2に対して垂直に配設される。尚、アンテナ取付用基板2には、図5に示すように、アンテナ基板1がアンテナ取付用基板2に対して垂直に配設され易くするために、アンテナ基板1の一端部1cを挿入するためのスリット部2eが設けられている。
アンテナ基板1が、凹部3a及び凹部3bに挿入されている様子を分かり易く示すため、図6の断面図を参照する。アンテナ基板1がアンテナ基板ガイド3cによって支えられながら、アンテナ基板1の一端部1cがアンテナ取付用基板2のスリット部2eに挿入され、更に凹部3a及び凹部3bに挿入されている様子が分かる。このように、アンテナ基板ガイド3c及びスリット部2eを設けたことによって、アンテナ基板1をアンテナ取付用基板2に対して垂直に配設することができると共に、アンテナ基板1を安定に支持することができる。
凹部3aは、互いに半田4によって接続されるアンテナ基板1上の第1接続電極1bとアンテナ取付用基板2上の第2接続電極2bとが、絶縁ベース部材3のどの面からも所定距離以上離間するように、その大きさが設定されている。第1接続電極1bと第2接続電極2bとを半田付けする際に、第1接続電極1b及び第2接続電極2bには半田付けによって生じる熱が伝わる。もしも、第1接続電極1b又は第2接続電極2bから絶縁ベース部材3の表面までの距離が近かったとしたら、絶縁ベース部材3が熱に対して弱い合成樹脂で形成されているため、絶縁ベース部材3がその熱で溶けてしまうという可能性がある。しかし、本考案のアンテナ装置100では、第1接続電極1b又は第2接続電極2bから絶縁ベース部材3のどの面に対しても半田付けによって生じる熱が伝わらない距離になるように、凹部3aの広さ及び深さが設定されている。凹部3bについても同様に、絶縁ベース部材3のどの面に対しても半田付けによって生じる熱が伝わらない距離になるように、凹部3bの広さ及び深さが設定されている。
凹部3aは更に、図3及び図5に示すように、Y2方向に対し、第3接続電極2cの裏の位置を越えて形成されている。言い換えれば、信号伝送ケーブル5の芯線5aと半田4で接続されている第3接続電極2cが、絶縁ベース部材3のどの面からも所定距離以上離間するように、凹部3aの広さ及び深さが形成されている。
このように、本考案のアンテナ装置100では、第1接続電極1b又は第2接続電極2bから絶縁ベース部材3のどの面に対しても半田付けによって生じる熱が伝わらない距離になるように、凹部3aの広さ及び深さが設定されている。従って、第1接続電極1bと第2接続電極2bとの半田接続部分が、絶縁ベース部材3に設けた凹部3aによって絶縁ベース部材3のどの面からも所定距離、即ち半田付けによって生じる熱が伝わらない距離以上に離間される。そのため、アンテナ基板1上の第1接続電極1bとアンテナ取付用基板2上の第2接続電極2bとを半田付けした際に、合成樹脂からなる絶縁ベース部材3が半田付け時の熱によって溶けることを防止することができる。
また、第3接続電極2cと芯線5aとの半田接続部分が、絶縁ベース部材3に設けた凹部3aによって絶縁ベース部材3のどの面からも所定距離以上離間される。そのため、アンテナ取付用基板2上の第3接続電極2cと信号伝送ケーブル5の芯線5aとを半田付けした際に、半田付け時の熱の拡散を防止し、半田付けをし易くすることができる。また、合成樹脂からなる絶縁ベース部材3が半田付け時の熱によって溶けることを防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図7は、本考案の第2実施形態に係る複合アンテナ装置200の外観を示す斜視図であり、図8は、複合アンテナ装置200のケース17と内部の複数のアンテナ装置(アンテナ装置20乃至アンテナ装置40)との関係を示す斜視図である。また、図9は、複合アンテナ装置200に使用される複数のアンテナ装置の内、アンテナ装置30の構成を示す斜視図である。
複合アンテナ装置200は、図7に示すように、合成樹脂で形成された、鮫の鰭の形状(シャークフィン形状)が2つ連なった形状のケース17を有している。2つのシャークフィン形状は、共に、先端に行くほど細くなると共に、側面も内側に絞った曲面とされた流線型の外形形状とされている。複合アンテナ装置200は、車両(図示せず)のルーフ上に搭載され、取り付けられる。
図8に示すように、複合アンテナ装置200の内部には、アンテナ装置20とアンテナ装置30とアンテナ装置40とが収納されている。アンテナ装置20は、アンテナ装置100で使用されたアンテナ装置100の内部と同様の構造をしており、高周波信号の送信及び又は受信を行うように構成されていて、信号伝送ケーブル25を介して車両内の電子機器に信号が伝送される。尚、アンテナ装置20に配設されているアンテナ基板21のアンテナ素子21aの導体パターンは、外向き(Y2方向)に向けて設けられている。アンテナ装置40についても、アンテナ装置20とほぼ同様の構造をしており、高周波信号の送信及び又は受信を行うように構成されていて、信号伝送ケーブル45を介して車両内の電子機器に信号が伝送される。尚、アンテナ装置40に配設されているアンテナ基板41のアンテナ素子41aの導体パターンは、外向き(Y1方向)に向けて設けられている。
図8に示すように、アンテナ基板21上のアンテナ素子21aとアンテナ基板41上のアンテナ素子41aとは、所定のアンテナ間距離Lだけ離間して設けられている。この距離Lは、例えば、アンテナ素子21aとアンテナ素子41aとをMIMO(Multi Input Multi Output)用に用いた場合に、互いの性能に影響を与えない距離に設定されている。また、例えば、アンテナ素子21aとアンテナ素子41aとをダイバーシティ受信用に用いた場合に、距離Lは、ダイバーシティ受信に適応した距離に設定されている。尚、アンテナ装置20及びアンテナ装置40の詳細な構成については、アンテナ装置100の内部と同様であるため、その説明を省略する。
図8に示すように、アンテナ装置30は、アンテナ装置20とアンテナ装置40との間に設けられている。アンテナ装置30は、アンテナ装置20又はアンテナ装置40に比較して背が低い形状をしている。そのため、ケース17は、Y1側及びY2側が、それぞれ背の高いアンテナ装置20及びアンテナ装置40を収納できるシャークフィン形状となっていると共に、それらの中間の部分が背の低い谷の状態になった形状に形成されている。
図9に示すように、アンテナ装置30は、主に、アンテナ素子31と、アンテナ取付用基板32と、絶縁ベース部材33と、信号伝送ケーブル35とからなる。
絶縁ベース部材33は合成樹脂からなり、図9に示すように、その一方の面(Z1側の面)にアンテナ取付用基板32が載置され、アンテナ取付用基板32が取付けネジ38によって絶縁ベース部材33に取り付けられる。この構造については、アンテナ装置100の内部と同等である。
アンテナ装置30では、アンテナ基板を用いずに、アンテナ素子31をアンテナ取付用基板32に、半田(図示せず)等によって直接取り付ける構造としている。アンテナ素子31は、1枚の金属板から形成された平面アンテナであり、主に、GPS受信用に用いられるものである。受信した高周波信号は、信号伝送ケーブル35を介して車両内の電子機器(図示せず)に伝送される。アンテナ素子31は平面アンテナであるため、その指向性は、アンテナ取付用基板32の面に対してほぼ垂直方向に向いている。従って、アンテナ装置30のように、その両側にアンテナ装置20及びアンテナ装置40が配設されていても、互いの性能に影響を受けることがほとんどない。
このように、複合アンテナ装置200は、アンテナ装置20とアンテナ装置40とを所定のアンテナ間距離Lだけ隔てて設け、アンテナ装置20とアンテナ装置40との間にアンテナ装置20及びアンテナ装置40より背の低いアンテナ装置30を設けたので、スペースを有効に活用することができる。
以上説明したように、本考案のアンテナ装置は、第1接続電極と第2接続電極との半田接続部分が絶縁ベース部材に設けた凹部によって絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間されるため、アンテナ基板上の第1接続電極とアンテナ取付用基板上の第2接続電極とを半田付けした際に、合成樹脂からなる絶縁ベース部材が半田付け時の熱によって溶けることを防止することができる。
本考案は上記の第1実施形態及び第2実施形態の記載に限定されず、その効果が発揮される態様で適宜変更して実施することができる。
1 アンテナ基板
1a アンテナ素子
1b 第1接続電極
1c 一端部
1d 第4接続電極
2 アンテナ取付用基板
2a グランドパターン
2b 第2接続電極
2c 第3接続電極
2d 第5接続電極
2e スリット部
3 絶縁ベース部材
3a 凹部
3b 凹部
3c アンテナ基板ガイド
3d ネジ孔
3e ネジ孔
4 半田
5 信号伝送ケーブル
6 マグネット
7 ケース
8 取付けネジ
9 ケーブル取付け金具
17 ケース
20 アンテナ装置
30 アンテナ装置
31 アンテナ素子
32 アンテナ取付用基板
33 絶縁ベース部材
35 信号伝送ケーブル
38 取付けネジ
40 アンテナ装置
100 アンテナ装置
200 複合アンテナ装置

Claims (5)

  1. 導体からなるアンテナ素子を有したアンテナ基板と、導体からなるグランドパターンを有したアンテナ取付用基板と、前記アンテナ取付用基板が載置される、合成樹脂からなる絶縁ベース部材と、を備えた、高周波信号の送信及び又は受信を行うアンテナ装置であって、
    前記アンテナ素子に接続された第1接続電極が前記アンテナ基板の一方の面に設けられていると共に、第2接続電極が前記アンテナ取付用基板の一方の面に設けられていて、
    前記絶縁ベース部材には凹部が設けられ、前記アンテナ基板の一端部が前記凹部に挿入されていると共に、前記アンテナ基板が前記アンテナ取付用基板に対して垂直に配設され、
    前記第1接続電極と前記第2接続電極とが半田で接続されていると共に、前記第1接続電極及び前記第2接続電極が、前記絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間していることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記アンテナ取付用基板の一方の面に前記第2接続電極に接続された第3接続電極を設けると共に、信号伝送ケーブルを設け、
    前記第3接続電極と前記信号伝送ケーブルの芯線とが半田で接続されていて、前記第3接続電極が前記絶縁ベース部材のどの面からも所定距離以上離間するように、前記凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記絶縁ベース部材には、前記アンテナ基板の両面を狭持して保持するアンテナ基板ガイドが、前記絶縁ベース部材と一体に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 合成樹脂で形成された、鮫の鰭の形状を持ったケースを有し、前記アンテナ基板と前記アンテナ取付用基板とが、前記ケースで覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の前記アンテナ装置を所定のアンテナ間距離だけ隔てて2つ設け、2つの前記アンテナ装置の間に、2つの前記アンテナ装置より背の低いアンテナ装置を設けたことを特徴とする複合アンテナ装置。
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