JP2013258674A - アンテナ接続端子、及びアンテナ装置 - Google Patents

アンテナ接続端子、及びアンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013258674A
JP2013258674A JP2012218253A JP2012218253A JP2013258674A JP 2013258674 A JP2013258674 A JP 2013258674A JP 2012218253 A JP2012218253 A JP 2012218253A JP 2012218253 A JP2012218253 A JP 2012218253A JP 2013258674 A JP2013258674 A JP 2013258674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
coaxial cable
connection terminal
conductor
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012218253A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nakamura
靖 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2012218253A priority Critical patent/JP2013258674A/ja
Publication of JP2013258674A publication Critical patent/JP2013258674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】同軸ケーブルをアンテナに接続するために用いるアンテナ接続端子であって、接続の信頼性を確保し、ストレスフリーな接続を実現するアンテナ接続端子、アンテナ装置、および、アンテナへの同軸ケーブル接続方法を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係るアンテナ接続端子1は、同軸ケーブル20の外部導体23に巻着する導電性の巻着部2と、巻着部2に接した導電性の接続部3とを有し、接続部3に設けられた脚部3bがアンテナの基板に形成された第1の給電点に接続する。同軸ケーブル20の内部導体21は、脚部3bに沿って延設されて、上記基板の第2の給電点に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、同軸ケーブルとアンテナ基板とを接続するためのアンテナ接続端子、及び、そのようなアンテナ接続端子を備えたアンテナ装置に関する。
小型携帯用のテレビ受信機やラジオ受信機などでは、伸縮可能な構造を持つロッドアンテナが広く知られている。ロッドアンテナの一例として、ロッドにアンテナ線を螺旋状に巻設した「ヘリカル(コイル)アンテナ」が知られている。
図15は、特許文献1に開示されたヘリカルコイルアンテナの断面図である。このヘリカルコイルアンテナ1100は、例えば自動車のルーフの上や、トランクの上などに設置することができる自動車用アンテナであり、自動車に搭載したカーナビまたは専用ポータブルテレビとの間で電波の送受信をおこなう。図15に示すヘリカルコイルアンテナ1100では、車体パネルBP上に固定されたベースケーシング1113内に、金属製のベースプレート1111上に取り付けられた回路基板をなす電装基板1112が内蔵されている。ベースプレート1111には、このベースプレート1111の外側から給電コードCが接続されるBNCコネクタ1116が取り付けられている。そして、電装基板1112のBNCコネクタ1116に対向する部分には、上端部が電装基板1112に予め固定されてこの電装基板1112に構成された増幅回路や整合回路等の各電子回路に接続されている針状の接続端子1117が、BNCコネクタ1116に向かって下向きに延びるように取り付けられている。さらに、ベースケーシング1113に基端部が支持されたアンテナエレメント1114が設けられている。このアンテナエレメント1114は、ヘリカルコイル1114Aと、このヘリカルコイル1114Aをカバーするアンテナケーシング1114Bとから構成されている。なお、上記BNCコネクタ1116およびアンテナエレメント1114は、それぞれ電装基板1112の回路基板と電気的に接続されている。
また、車載用アンテナ(自動車に搭載されるアンテナ装置)の分野では、近年の通信網の発達により、様々な帯域で使用される種々のアンテナ装置が開発されている。その一例として、カーナビゲーションシステムには、GPS(Global Positioning System;衛星測位システム)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System;道路交通情報通信システム)およびETC(Electronic Toll Collection;ノンストップ自動料金支払いシステム)などのようなITS(Intelligent Transport Systems;高度道路交通システム)において使用される1GHz〜10GHzのマイクロ波を送受信可能なアンテナ装置が用いられている。
また、カーナビゲーションシステムには、上記ITSのみならず、ラジオ放送および地上デジタル放送を受信するチューナーが搭載されることが一般的になっている。したがって、カーナビゲーションシステム用のアンテナ装置に要求される動作帯域には、526.5kHz〜1606.5kHzのAM周波数、60MHz帯または87.5MHz〜108MHzのVHF周波数、地上デジタル放送に利用される470MHz〜770MHzのUHF周波数なども含まれ、広範囲にわたっている。
図16は、特許文献2に開示されているETC用アンテナとして使用されるアンテナ装置の断面図である。このアンテナ装置2000は、絶縁性樹脂からなるケース2004、2005を嵌め合わせてなるレドーム2001と、レドーム2001内に収容された板金パッチアンテナであるアンテナ素子2002とを備えており、アンテナ素子2002のケーブル接続部に同軸ケーブル2003が半田接続されている。
アンテナ素子2002は、放射導体2006と、放射導体2006の給電点から図示下方へ延出する折曲片である給電導体2007と、放射導体2006から図示下方へ延出する折曲片である4片の取付脚2008と、接地導体2009と、接地導体2009の一辺端の中央部から図示下方へ延出する折曲片である仕切り壁2010とによって構成されている。放射導体2006と接地導体2009は所定の間隔を存して略平行に配置されており、各取付脚2008の先端部を接地導体2009に半田付けすることによって放射導体2006が接地導体2009に支持されている。仕切り壁2010は接地導体2009から切り起こされた略コ字形の金属片であり、この仕切り壁2010には給電導体2007の先端部を臨む挿通孔が開設されている。また、接地導体2009には挿通孔に連通する切欠が形成されており、この切欠は仕切り壁2010の基端近傍から給電導体2007へ向かって所定の深さに形成されている。
同軸ケーブル2003は、軸心に内設された内部導体2030と、内部導体2030を被覆する円筒状の絶縁体2031と、絶縁体2031を被覆する外部導体2032と、外部導体2032を被覆する外被2033とによって構成されている。同軸ケーブル2003の先端部では、外被2033を取り除いて露出させた外部導体2032が仕切り壁2010の挿通孔に挿通されていると共に、この外部導体2032を取り除いて露出させた絶縁体2031が上記切欠と給電導体2007との間に位置しており、かつ、最先端部では絶縁体2031を取り除いて露出させた内部導体2030が給電導体2007上に位置している。アンテナ装置では、アンテナ素子2002と同軸ケーブル2003とを半田接続する際に、接地導体2009に延設された仕切り壁2010の挿通孔内に外部導体2032を挿通し、さらに外部導体2032の先端面を切欠の端面に突き当てるので、内部導体2030や外部導体2032を位置決めした状態で半田付けが行える。また、外部導体2032は仕切り壁2010の給電導体2007側の面に半田付けされるが、この面に近付けた半田ゴテが誤って外被2033側へ移動しないように仕切り壁2010で規制することができる。
特開2000−295017号公報(2000年10月20日公開) 特開2006−310950号公報(2006年11月9日公開)
上述したアンテナのように、これまでは、アンテナ用の同軸ケーブルを基板に接続するために、BNC等のコネクタを用いるか、アンテナへ直接半田付けや、ネジ留めなどを用いて接続しなければならない。そのため、接続の信頼性を確保することが難しく、確実、且つ、ストレスフリーな接続を実現することが困難である。
図16に示したアンテナ装置2000では、同軸ケーブル2003を仕切り壁2010で規制しているが、仕切り壁2010は接地導体2009と一体的に構成された同一材料からなるものであるため、接地導体2009および仕切り壁2010を可とう性材料から構成する場合、仕切り壁2010は同軸ケーブル2003を確実に規制することはできない。すなわち、上記の構成では、同軸ケーブルとアンテナとの接続の信頼性を保障することができない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、同軸ケーブルをアンテナに接続するために用いるアンテナ接続端子であって、接続の信頼性を確保し、ストレスフリーな接続を実現するアンテナ接続端子と、当該アンテナ接続端子を用いて接続された同軸ケーブルを具備するアンテナ装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るアンテナ装置は、アンテナ基板と、同軸ケーブルと、上記同軸ケーブルを上記アンテナ基板に接続するためのアンテナ接続端子とを備えたアンテナ装置であって、上記アンテナ接続端子は、上記同軸ケーブルに巻着された巻着部と、上記巻着部に連なり、上記アンテナ基板に形成されたアンテナパターンの一方の給電点に接続された接続部とを備えており、上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナパターンの他方の給電点に接続されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、同軸ケーブルにアンテナ接続端子の巻着部が巻着すると、巻着部とアンテナ基板との間にある接続部に同軸ケーブルの内部導体が沿って配される形態となる。同軸ケーブルが引っ張られたり、捻られたりしても、アンテナ接続端子が引っ張られたり、捻られたりするだけで、その力が同軸ケーブルの内部導体に及ぶことはない。つまり、同軸ケーブルの内部導体をストレスフリーな状態にすることができる。したがって、同軸ケーブルの内部導体とアンテナパターンとの接続が破壊され難い信頼性の高い接続を実現することができる。
本発明に係るアンテナ装置において、上記アンテナ接続端子の上記巻着部は、上記アンテナ接続端子の上記接続部によって上記アンテナ基板から離間されており、上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナ基板よりも上記同軸ケーブル側において弛んでいることが好ましい。
上記の構成によれば、同軸ケーブルが引っ張られた場合に、その力が内部導体に作用することをより確実に回避することができる。
本発明に係るアンテナ装置において、上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナ基板よりも上記同軸ケーブル側において曲げられている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、同軸ケーブルが引っ張られた場合に、その力が内部導体に作用することをより確実に回避することができる。
本発明に係るアンテナ装置において、上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナ基板よりも上記同軸ケーブル側においてコイル状に曲げられている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、アンテナの特性(共振周波数や入力インピーダンスなど)を微調整することができる。
本発明に係るアンテナ装置において、上記巻着部は、上記同軸ケーブルの外殻に巻着している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、同軸ケーブルが引っ張られた場合に、その力が内部導体に作用することをより確実に回避することができる。
また、同軸ケーブルにおけるアンテナ基板のアンテナパターンとの接続側の端部には外殻が無く内部導体や外部導体が露出している部分がある。このような同軸ケーブルにおいてその外殻に巻着部を巻着することにより、同軸ケーブルが引っ張られた場合であっても、外殻に巻着部が巻着(固定)されているため、内部導体や外部導体が不都合に外部に露出する虞がない。
本発明に係るアンテナ装置において、上記巻着部は、上記同軸ケーブルの外部導体露出部分に巻着している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、同軸ケーブルが引っ張られた場合に、その力が内部導体に作用することをより確実に回避することができる。
また同軸ケーブルの外部導体露出部分に巻着部(導電性)を巻着させることにより、同軸ケーブルの外部導体が、直接アンテナパターンに接続されるのではなく、アンテナ接続端子を介してアンテナパターンに接続される態様を実現することができる。
また、同軸ケーブルの外部導体は、網状に編まれた導線であるため、その外部導体を、直接、アンテナパターンに接続すると、接続不良が生じる虞がある。これに対して、上記の構成によれば、このような接続不良が生じにくく、接続信頼性を向上させることができる。
上記課題を解決するために、本発明に係るアンテナ接続端子は、同軸ケーブルをアンテナ基板に接続するためのアンテナ接続端子であって、上記同軸ケーブルに巻着される巻着部と、上記巻着部に連なり、上記アンテナ基板に形成されたアンテナパターンに接続される接続部とを備えている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、同軸ケーブルに本発明に係るアンテナ接続端子の巻着部が巻着すると、巻着部とアンテナ基板との間にある接続部に同軸ケーブルの内部導体が沿って配される形態となる。同軸ケーブルが引っ張られたり、捻られたりしても、アンテナ接続端子が引っ張られたり、捻られたりするだけで、その力が同軸ケーブルの内部導体に及ぶことはない。つまり、同軸ケーブルの内部導体をストレスフリーな状態にすることができる。したがって、同軸ケーブルの内部導体とアンテナパターンとの接続が破壊され難い信頼性の高い接続を実現することができる。
本発明に係るアンテナ接続端子において、上記接続部は、上記巻着部に連なる基部と、上記基部から上記巻着部側と反対側に突出した脚部であって、上記アンテナパターンに接続される脚部とを備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記脚部を上記アンテナ基板に貫通させた場合に、上記同軸ケーブルが上記アンテナ基板と平行な方向に位置ズレを起こすことを防止することができる。これにより、このような位置ズレにより同軸ケーブルの内部導体にストレスがかかることを防止することができる。
本発明に係るアンテナ接続端子において、上記脚部は、上記アンテナ基板を貫通する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記同軸ケーブルが上記アンテナ基板と平行な方向に位置ズレを起こすことを防止することができる。これにより、このような位置ズレにより同軸ケーブルの内部導体にストレスがかかることを防止することができる。
本発明に係るアンテナ接続端子において、上記基部は、上記同軸ケーブルの内部導体露出部分を取り囲むように立体成形されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記基部のシールド効果により、上記同軸ケーブルの内部導体にノイズが混入することを防止することができる。
本発明によれば、同軸ケーブルとアンテナ基板との接続を、より信頼性の高いものとすることができる。
本発明の一形態である実施形態1におけるアンテナ接続端子の三面図である。 同軸ケーブルを示した斜視図である。 図1に示すアンテナ接続端子の展開図である。 フェルールを用いてアンテナ接続端子の巻着部を巻着させる態様について説明する斜視図である。 図4に示す切断線A−A´においてアンテナ接続端子を切断した状態を示した矢視断面図である。 同軸ケーブルを設置したアンテナ接続端子を、アンテナに設けられた基板に接続した状態を示した上面図である。 アンテナ接続端子を用いて同軸ケーブルを接続する接続対象の基板の平面図である。 実施形態1の変形例(1)を示し、同軸ケーブルおよびアンテナ接続端子の側面図である。 実施形態1の変形例(2)の構成を示す同軸ケーブル20およびアンテナ接続端子1の図である。 実施形態1の変形例(3)の構成を示す同軸ケーブル20およびアンテナ接続端子1の図である。 本発明の他の形態である実施形態2におけるアンテナ接続端子の斜視図である。 図11に示す切断線B−B´においてアンテナ接続端子を切断した状態を示した矢視断面図である。 実施形態2の変形例を示す図である。 実施形態2の変形例を示す図である。 本発明の他の形態である実施形態3におけるアンテナ接続端子の上面図である。 本発明の他の形態である実施形態3におけるアンテナ接続端子の側面図である。 実施形態3の変形例を示す図である。 実施形態3の変形例を示す図である。 実施形態3の変形例を示す図である。 実施形態3の変形例を示す図である。 実施形態3の変形例を示す図である。 従来構成を示す図である。 従来構成を示す図である。
〔実施形態1〕
本発明の第1の実施形態(以下、「本実施形態」と記載)に係るアンテナ接続端子について、以下、図1から図10に基づいて説明する。なお、本実施形態に係るアンテナ接続端子は、同軸ケーブルをアンテナ基板に接続する際に、同軸ケーブルとアンテナ基板との間に介在する接続端子(接続治具あるいはコネクタと言い換えてもよい)である。
本実施形態に係るアンテナ接続端子の説明に入る前に、まず、本実施形態に係るアンテナ接続端子を介してアンテナ基板に接続される同軸ケーブルの構成について、図2を用いて説明する。図2は、同軸ケーブルの構成を示した斜視図である。
同軸ケーブル20は、図2に示すように、芯線である内部導体21と、内部導体21を覆う絶縁層22と、絶縁層22を覆う外部導体23と、外部導体23を覆う外殻24とから構成されている。また、同軸ケーブル20の先端部には、図2に示すように、内部導体21が露出している内部導体露出部分21Aと、内部導体21を覆った絶縁層22が露出している絶縁層露出部分22Aと、絶縁層22を覆った外部導体23が露出している外部導体露出部分23Aとがこの順で形成されている。
次に、本実形態に係るアンテナ接続端子の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るアンテナ接続端子1の構成を示す三面図である。なお、図1には説明の便宜上、上述した同軸ケーブル20も併せて示している。アンテナ接続端子1は、この同軸ケーブル20をアンテナ基板(不図示)に接続するために利用されるものである。
アンテナ接続端子1は、図1に示すように、巻着部2と、巻着部2に連なる接続部3とを有している。
巻着部2は、同軸ケーブル20の外部導体露出部分23Aに巻着して、同軸ケーブル20の外部導体23と導通する導電部材である。巻着部2の長さは、外部導体露出部分23Aの長さ(同軸ケーブル20の長手軸に沿った長さ)と概ね一致しており、巻着部2は、外部導体露出部分23A全体を覆っている。
接続部3は、巻着部2に連なる導電部材であり、基部3aと脚部3bとにより構成される。
基部3aは、巻着部2に連なる面状(本実施形態においては平面状)の導電部材である。本実施形態においては、基部3aとして、上底が巻着部2に連なる台形状の導電部材を用いる。基部3aの高さは、絶縁層露出部分22Aの長さ(同軸ケーブル2の長手軸に沿って測った長さ)に概ね一致しており、基部3aは、絶縁層露出部分22A全体を覆っている。なお、本明細書において、台形の上底とは、互いに平行な2辺のうち長い方の辺のことを指し、台形の下底とは、互いに平行な2辺のうち短い方の辺のことを指す。また、台形の高さとは、上底から下底に下ろした垂線の長さのことを指す。
脚部3bは、基部3aの外縁から突出する線状(ワイヤ状)又は帯状(リボン状)の導電部材である。本実施形態においては、脚部3bとして、基部3aの下底から、基部3aを含む平面において基部3aの下底と垂直な方向に突出する帯状の導電部材を用いる。脚部3bの長さは、内部導体露出部分21Aの長さ(同軸ケーブル2の長手軸に沿って測った長さ)に概ね一致しており、脚部3bの先端と内部導体21の先端とが面一で並んでいる。また、脚部3bには、先端に近づくに従って細くなるテーパ加工が施されている。
なお、本実施形態においては、脚部3bの本数が2本であり、一方の脚部3bが基部3aの下底の一端から突出し、他方の脚部3bが基部3aの下底の他端から突出する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、脚部3bの本数及び配置は任意である。
図3は、図1に示すアンテナ接続端子1の展開図である。アンテナ接続端子1は、図3に示す形状に加工された平板において巻着部2となる領域を同軸ケーブル20の外部導体露出部分23Aに巻きつけて圧着させる(巻着工程)ことによって、同軸ケーブル20に取り付けることができる。すなわち、アンテナ接続端子1においては、図3に示す長さRが外部導体23の周長とほぼ等しくなる。
なお、図3に示すように、本実施形態のアンテナ接続端子1は、巻着部2と接続部3とが一体的に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、巻着部2と接続部3とが共に導電部材であれば、一体的に構成されていなくてもよい。
本実施形態のアンテナ接続端子1は、例えば、銅合金などの金属を用いて形成することができ、図3のような形状のアンテナ接続端子1は、例えば、一枚の平板を図3に示す形状にパンチ加工することによって製造することができる。
なお、外部導体23に巻着部2を巻着させる際に、フェルールを用いて巻着強度を高める構成を採用しても良い。具体的には、外部導体露出部分23Aに巻着部2を巻着させる前に、図4の斜視図に示すように、外部導体23と絶縁層22との間にフェルール10を挿入する。外部導体23は、網状に編まれた導線であるため、このようにフェルール10を挿入することができる。そして、外部導体23と絶縁層22との間にフェルール10を挿入した後、アンテナ接続端子1の巻着部2を外部導体露出部分23Aの外部導体23に巻いて圧着する。フェルール10の挿入、及び、巻着部2の巻着が完了した後のA−A´断面(図4参照)は、図5の矢視断面図のようになる。フェルール10を使用することによって、外部導体23を確実に巻着部2と接触させることができるので、導通の信頼性および、同軸ケーブル20へのアンテナ接続端子1の接続(取り付け)信頼性を向上させることができる。
本実施形態では、図1に示すように同軸ケーブル20に取り付けられたアンテナ接続端子1を、アンテナ基板に接続する。アンテナ基板にはアンテナパターンが形成されており、このアンテナパターンと同軸ケーブル20とがアンテナ接続端子1を介して電気的に接続されることになる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、同軸ケーブル20に取り付けられていないアンテナ接続端子1を、先にアンテナ基板に接続し、その後に同軸ケーブル20をアンテナ接続端子1に取り付けてもよい。
図6は、同軸ケーブル20に取り付けられたアンテナ接続端子1を、アンテナ基板30に接続した状態を示した上面図である。なお、説明の便宜上、図6の一部は透視図となっている。図6に示すアンテナ接続端子1は図1中の(a)の状態に相当している。
図6に示すアンテナ基板30には、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔30hが設けられている。具体的には、図7に示すように、アンテナ基板30には、3つの貫通孔30hが設けられている。これらの貫通孔30hは、アンテナ接続端子1の接続部3の2つの脚部3bと、同軸ケーブル20の内部導体21とを貫通させる。図6では説明の便宜上、貫通孔30hが貫通対象物(脚部3bおよび内部導体21)よりも大きく形成されているが、実際には、貫通孔30hはそれぞれ、貫通対象物に合った大きさおよび形状を有している。これにより、貫通対象物を貫通孔30hに挿入した状態において、貫通孔30h内部で貫通対象物がずれることによる破損や接続不良を回避することができる。
貫通孔30hに脚部3bおよび内部導体露出部分21Aを貫通させることにより、同軸ケーブル20を、アンテナ基板30の表面(アンテナパターンが形成されている面)に対して垂直方向に接続することができる。
ここで、アンテナ接続端子1をアンテナ基板30に接続する際、脚部3bおよび内部導体21はそれぞれ、その全てが各貫通孔30hに挿入されるのではなく、図6に示すように、その一部分(先端部分)のみが各貫通孔30hに挿入される。すなわち、脚部3bおよび内部導体21はそれぞれ、その一部分(根本部分)が貫通孔30hに挿入されずにアンテナ基板30の同軸ケーブル20側に残るように、貫通穴30hに挿入される。これは、脚部3bにテーパ加工が施されているためである。
アンテナ接続端子1の脚部3bは、アンテナ基板30に形成されたアンテナパターンの第1の給電点に接続される(接続部接続工程)。一方、同軸ケーブル20の内部導体21は、アンテナ基板30に形成されたアンテナパターンの第2の給電点に接続される(内部導体接続工程)。給電点への接続方法は、半田付けによりおこなうことができるが、ネジ留めなどの他の手法を用いても良い。また、半田付けの場合には、アンテナ基板30における同軸ケーブル20側に半田付けしてもよいし(アンテナ基板30の同軸ケーブル20側にアンテナパターンが形成されている場合)、アンテナ基板30の反対側に半田付けしてもよい(アンテナ基板30の同軸ケーブル20側と反対側にアンテナパターンが形成されている場合)。
なお、アンテナに設けられた基板に形成されている導体の第1の給電点および第2の給電点とは、アンテナの種類に応じて異なる。例えば、アンテナがダイポールアンテナの場合であれば、脚部3bと導通する同軸ケーブル20の外部導体23は、ダイポールアンテナの第1の放射導体の給電点(第1の給電点)と導通して給電する一方、内部導体21は、ダイポールアンテナの第2の放射導体の給電点(第2の給電点)に導通して給電する。また、アンテナがモノポールアンテナの場合であれば、内部導体21はモノポールアンテナの放射素子の給電点(第2の給電点)に導通して給電する一方、脚部3bと導通する同軸ケーブル20の外部導体23は、モノポールアンテナの地板の給電点(第1の給電点)に導通して給電する。
なお、本実施形態では、図7に示すように、2つの脚部3bと、内部導体21とのそれぞれに対応した合計3つの貫通孔30hがアンテナ基板30に設けられている態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述の3つの貫通孔を集約して1つの比較的大きな貫通孔をアンテナ基板30に設けて、そこに2つの脚部3bおよび内部導体21を貫通させる態様としてもよい。
また、本実施形態では、脚部3bは2つ設けているが、3つ以上の脚部を設けても良い。ただ、内部導体21に対する衝撃緩和を実現するべく、脚部3bは内部導体21を挟むように配置されていることが望ましい。
(本実施形態の作用効果)
以上のように、本実施形態のアンテナ接続端子は、同軸ケーブルの外部導体に巻着部が巻着すると、巻着部と基板との間にある接続部に同軸ケーブルの内部導体が沿って配される形態となる。そして、上記の構成によれば、接続部が、巻着部とアンテナの基板との間に所定の間隔が確保されるように所定の長さを有しているので、内部導体も少なくとも当該所定の長さを有する。そのため、内部導体に何らかの理由で衝撃が加わった場合であっても、内部導体における当該所定の長さの部分がその衝撃を緩和して、衝撃が内部導体と被接続対象物(給電点)と接続箇所に影響を与えることを抑えることができる。そのため、上記の構成によれば、内部導体と被接続対象物との接続信頼性を向上させることができるアンテナ接続端子を提供することができる。
加えて、上記の構成によれば、同軸ケーブルの外部導体がアンテナの第1の給電点に、直接、接続されるのではなく、巻着部を介して接続される。同軸ケーブルの外部導体は、一般的に網状の導電部材であるため、その外部導体を、直接、第1の給電点に接続すると、接続不良が生じる虞がある。これに対して、本発明に係るアンテナ接続端子によれば、外部導体と巻着部とを巻着させた後に、巻着部を第1の給電点に接続するため、接続不良が生じにくく、接続信頼性を向上させることができる。
したがって、同軸ケーブルをアンテナに接続するためのアンテナ接続端子であって、接続の信頼性を確保し、ストレスフリーな接続を実現するアンテナ接続端子を提供することができる。
なお、本発明に係るアンテナ接続端子は、複合アンテナに対して同軸ケーブルを接続するためにも用いることができる。この場合、複合アンテナの各階層への給電を単一の同軸ケーブルによって行うこともできる。具体的には、図7に示したように、各階層の基板に接続部3の脚部3bと、内部導体21とが貫通する貫通孔を設けて、これらを貫通させつつ、各階層の基板に設けられた給電点に接続することができる。
<実施形態1の変形例(1)>
本実施形態では、図1および図6に示すように脚部3bに沿って延びる内部導体露出部分21Aにおける内部導体21が、延設方向に一直線状に構成されている。これに対して本変形例(1)では、内部導体露出部分21Aにおける内部導体21が、コイル状に構成されている点で、上述の本実施形態とは異なる。これについて、図8を用いて説明する。
図8は、同軸ケーブル20およびアンテナ接続端子1の側面図であり、図1の(c)に示した側面と同じ側を示している。
図8に示すように、本変形例(1)では、内部導体露出部分21Aにおける内部導体21が、延設方向に沿って複数回巻かれてコイル21Bになっている。コイル21Bを形成した隣り合う内部導体21同士は離間していて互いに非接触状態を維持することができる。なお、本変形例(1)ではコイル21Bを形成した隣り合う内部導体21の間に矢印で示すように間隙を設けている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、絶縁材を隣り合う内部導体21の間に介在させてもよい。
コイル状の部分は、同軸ケーブル20がアンテナの基板に接続された状態において、基板における同軸ケーブル側に配置される。
このように、本変形例(1)の構成によれば、内部導体露出部分21Aにおける内部導体21がコイル状であるため、巻着部2とアンテナの基板との間の距離よりも内部導体21の長さを長く構成することができる。そのため、衝撃が加わっても長く構成された内部導体21が衝撃を緩和して、内部導体21と第2の給電点との接続信頼性を確保することができる。また内部導体21のコイル21Bの巻き数を調整することにより、アンテナの特性(共振周波数や入力インピーダンスなど)を調整することができる。
<実施形態1の変形例(2)、(3)>
上述の変形例(1)と同様に、巻着部2と基板との間の距離よりも内部導体露出部分21Aにおける内部導体21の長さを長く構成するために、変形例(2)および(3)の構成を採用してもよい。
図9は、変形例(2)の構成を示す同軸ケーブル20およびアンテナ接続端子1の図であり、図1の(a)に示した上面と同じ側を示している。また、図10は、変形例(3)の構成を示す同軸ケーブル20およびアンテナ接続端子1の図であり、図1の(a)に示した上面と同じ側を示している。
図9に示す変形例(2)の構成は、内部導体露出部分21Aにおける内部導体21が、斜め方向に延びた部分21Cを有している。この斜め方向に延びた部分21Cを有することにより、巻着部2と基板との間の距離よりも内部導体露出部分21Aにおける内部導体21の長さを長く構成することができる。
図10に示す変形例(3)の構成は、内部導体露出部分21Aにおける内部導体21に屈曲部分21Dが設けられている。この屈曲部分21Dを有することにより、巻着部2と基板との間の距離よりも内部導体露出部分21Aにおける内部導体21の長さを長く構成することができる。
変形例(2)および(3)の構成によっても、巻着部2とアンテナの基板との間の距離よりも内部導体露出部分21Aの内部導体21の長さを長く構成することができる。そのため、衝撃が加わっても長く構成された内部導体21が衝撃を緩和して、内部導体21と第2の給電点との接続信頼性を確保することができる。
〔実施形態2〕
次に、本発明の第2の実施形態(以下、「本実施形態」と記載)に係るアンテナ接続端子について、図11から図14を用いて説明する。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、先述の実施形態1と同じである。また、説明の便宜上、先述の実施形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るアンテナ接続端子1´の斜視図である。また、図12は、図11に示す切断線B−B´においてアンテナ接続端子1´を切断した状態を示した矢視断面図である。
上記実施形態1では、図1に示したようにアンテナ接続端子1の接続部3の基部3aが平板状であった。これに対して、本実施形態のアンテナ接続端子1の接続部3の基部3a´が、立体構造(具体的にはボックス構造)を有している。
具体的には、本実施形態のアンテナ接続端子1の接続部3の基部3a´は、巻着部2に連なる四角形の接合面3cと、この接合面3cの各端辺において、この接合面3cと直角を成す4つの側面3dとを外面に有している。基部3a´の内部は空洞になっており、そこに図12に示すように同軸ケーブル20の絶縁層露出部分22Aを貫通させている。この空洞部は絶縁層露出部分22Aとほぼ同一径で構成されているため、絶縁層露出部分22Aが空洞部で不都合に動くことはない。
脚部3bは、基部3a´の端部から同軸ケーブルの延設方向に沿って延びている。基部3a´の端部と脚部3bとの境界には、絶縁層露出部分22Aと内部導体露出部分21Aとの境界が位置している。脚部3bは、4つの側面3dのそれぞれから延設されている。これにより、4本の脚部3bは、内部導体露出部分21Aの内部導体21を上下左右で囲んだ構造となっている。4本の脚部3bは、実施形態1の脚部3bと同様に、アンテナの基板に設けた貫通孔に貫通させて、第1の給電点に接続する。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態のように、接続部3の基部3a´をボックス構造とすることにより、4本の脚部3bは、内部導体露出部分21Aの内部導体21を上下左右で囲んだ構造となっている。そのため、同軸ケーブルを確実にアンテナの基板に接続させることができ、内部導体21への衝撃緩和を効果的に実現することができる。
<実施形態2の変形例>
上述した本実施形態のアンテナ接続端子1´は、接続部3の基部3a´がボックス構造を有しており、脚部3bがアンテナの基板に貫通する構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図13および図14に示す構造のアンテナ接続端子1´´であってもよい。図13および図14に示すアンテナ接続端子1´´は、接続部3の基部3a´´が、巻着部2から基板側に向けて開口径が拡がる円錐型を有しており、開口端に設けられた複数の脚部3b´は、開口を拡げる方向に延設されている。すなわち、図13に示すように同軸ケーブル20を設置した状態において、各脚部3b´は、内部導体21の延設方向に対して垂直方向に延びている。脚部3b´は、図14に示すように、アンテナのアンテナ基板30´には貫通せず、アンテナ基板30´における同軸ケーブル配設側の表面に取り付けられている。第1の給電点がアンテナ基板30´における同軸ケーブル配設側とは反対側にあるため、例えば、ピンなどをアンテナ基板30´に貫通させることによって脚部3b´と第1の給電点とを導通させる。
本変形例においても、接続部3が、巻着部2とアンテナ基板30´との間に所定の間隔が確保されるように、所定の長さを有していることから、内部導体21も少なくとも当該所定の長さを有する。そのため、内部導体21に何らかの理由で衝撃が加わった場合であっても、内部導体21における当該所定の長さの部分がその衝撃(ストレス)を緩和して、衝撃が内部導体と第2の給電点と接続箇所に影響を与えることを抑えることができ、内部導体21と第2の給電点との接続信頼性を向上させることができるアンテナ接続端子1´´を提供することができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明の第3の実施形態(以下、「本実施形態」と記載)に係るアンテナ接続端子について、図15から図21を用いて説明する。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、先述の実施形態1と同じである。また、説明の便宜上、先述の実施形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図15は、本実施形態のアンテナ接続端子1´´´を示す上面図である。また、図16は、アンテナ接続端子1´´´の側面図である。なお、図15および図16には、アンテナ接続端子1´´´が接続している同軸ケーブル20も併せて示している。
本実施形態のアンテナ接続端子1´´´と、上述した第1の実施形態のアンテナ接続端子1(図1)との相違点は、巻着部および基部の位置にある。具体的には、第1の実施形態のアンテナ接続端子1は、図3に示す形状に加工された平板において巻着部2となる領域を同軸ケーブル20の外部導体露出部分23Aに巻きつけて圧着させる(巻着工程)ことによって、同軸ケーブル20に取り付けることができる。すなわち、アンテナ接続端子1においては、図3に示す長さRが外部導体23の周長とほぼ等しい。
これに対して、本実施形態のアンテナ接続端子1´´´は、巻着部2´が同軸ケーブル20の外殻24に巻着している。すなわち、アンテナ接続端子1´´´を図3に示したような平板としてみれば、第1の実施形態のアンテナ接続端子1において図3に示す長さRが外部導体23の周長とほぼ等しかったのに対して、本実施形態の場合は長さRが外殻24の周長とほぼ等しい。なお、巻着部2´および巻着部2´に連なる接続部3は、導電材料である。
また、本実施形態のアンテナ接続端子1´´´は、接続部3の基部3aにおいて、同軸ケーブル20の外部導体露出部分23Aに接触している点でも第1の実施形態1のアンテナ接続端子1と異なる。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態のように、巻着部2´が同軸ケーブル20の外殻24に巻着した構成とすることにより、同軸ケーブルが引っ張られた場合であっても、外殻に巻着部が巻着(固定)されているため、内部導体や外部導体が不都合に外部に露出する虞がない。外殻に巻着した巻着部は半田などによって接着固定することができる。
また、同軸ケーブルの外殻は一般的に弾性を有した絶縁材から構成されており、外部導体に比較して弾性を有している。そのため、その外殻の弾性を利用することによってしっかりと巻着部2を巻着させることができるため、接続信頼性を向上させることができる。
<実施形態3の変形例(1)>
本実施形態では、接続部3の基部3aが外部導体露出部分23Aに接触しているが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、本発明に係るアンテナ接続端子が同軸ケーブルと電気的に接続していない構成としてもよい。図17は、本実施形態の変形例(1)を示す図であり、アンテナ接続端子が同軸ケーブルと電気的に接続していない構成を示している。図17は、図16に対応している。
図17に示す本変形例(1)では、巻着部2´が同軸ケーブル20の外殻24に巻着している点で本実施形態と同じである一方、接続部3の基部3aは、外部導体露出部分23Aに接触していない。つまり、基部3aと外部導体露出部分23Aとは離間している。これにより、外部導体露出部分23Aは空間に浮いた状態となる。
ここで、同軸ケーブルの内部導体から、アンテナ基板30上に形成されたアンテナ回路を介して、同軸ケーブルの外部導体に到るループ状の電流路が形成された場合、この電流路を流れる電流によってアンテナの特性が劣化する可能性がある。本変形例(1)の構成は、このような場合に有効である。何故なら、外部導体露部分23Aを接続部3から離間させることによって、アンテナ基板30と外部導体23との間の電気的な接続が絶たれ、その結果、上記のようなループ状の電流路が形成されることを回避できるためである。
<実施形態3の変形例(2)>
本実施形態では、アンテナ接続端子1´´´が同軸ケーブル20の外殻24のみに巻着しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本変形例(2)では、図18および図19に示すように、同軸ケーブル20の外殻24に巻着する巻着部2´に加えて、外部導体露出部分23Aに巻着している第2の巻着部2´´を有した構成となっている。なお、図18が図15に対応し、図19が図16に対応する。
本変形例(2)では、アンテナ接続端子1´´´は、第2の巻着部2´´において外部導体露出部分23Aと導通している。
このように本変形例(2)では、アンテナ接続端子1´´´は同軸ケーブル20と二箇所において接続している。これにより、先述した実施形態と比較して、同軸ケーブル20との接続箇所が増えたことにより、接続信頼性を向上させることが可能となる。
<実施形態3の変形例(3)>
本実施形態では、アンテナ接続端子1´´´が同軸ケーブル20の外殻24のみに巻着しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本変形例(3)では、図20および図21に示すように、同軸ケーブル20に巻着する巻着部2´´´は、外殻24および外部導体露出部分23Aに一括して巻着する。外殻24と外部導体露出部分23Aとは外径が互いに異なるが、アンテナ接続端子1´´´を可とう性材料から構成し、巻着(圧着)処理の際に、外部導体露出部分23Aに巻着する領域を外殻24に巻着する領域よりもきつく巻着させることにより、図20および図21に示す巻着部2´´´を実現することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るアンテナ接続端子は、平面アンテナや複合アンテナなどのあらゆるアンテナに対して、給電用の同軸ケーブルを接続するために用いることができる。
1、1´、1´´、1´´´ アンテナ接続端子
2、2´、2´´、2´´´ 巻着部
3 接続部
3a、3a´、3a´´ 基部(接続部)
3b、3b´ 脚部(接続部)
3c 接合面
3d 側面
10 フェルール
20 同軸ケーブル
21 内部導体
21A 内部導体露出部分
21B コイル
21C 部分
21D 屈曲部分
22 絶縁層
22A 絶縁層露出部分
23 外部導体
23A 外部導体露出部分
24 外殻
30、30´ アンテナ基板
30h 貫通孔

Claims (10)

  1. アンテナ基板と、同軸ケーブルと、上記同軸ケーブルを上記アンテナ基板に接続するためのアンテナ接続端子とを備えたアンテナ装置であって、
    上記アンテナ接続端子は、上記同軸ケーブルに巻着された巻着部と、上記巻着部に連なり、上記アンテナ基板に形成されたアンテナパターンの一方の給電点に接続された接続部とを備えており、
    上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナパターンの他方の給電点に接続されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記アンテナ接続端子の上記巻着部は、上記アンテナ接続端子の上記接続部によって上記アンテナ基板から離間されており、
    上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナ基板よりも上記同軸ケーブル側において弛んでいることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナ基板よりも上記同軸ケーブル側において曲げられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 上記同軸ケーブルの内部導体は、上記アンテナ基板よりも上記同軸ケーブル側においてコイル状に曲げられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 上記巻着部は、上記同軸ケーブルの外殻に巻着していることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 上記巻着部は、上記同軸ケーブルの外部導体露出部分に巻着していることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 同軸ケーブルをアンテナ基板に接続するためのアンテナ接続端子であって、
    上記同軸ケーブルに巻着される巻着部と、
    上記巻着部に連なり、上記アンテナ基板に形成されたアンテナパターンに接続される接続部とを備えている、
    ことを特徴とするアンテナ接続端子。
  8. 上記接続部は、上記巻着部に連なる基部と、上記基部から上記巻着部側と反対側に突出した脚部であって、上記アンテナパターンに接続される脚部とを備えている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ接続端子。
  9. 上記脚部は、上記アンテナ基板を貫通する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のアンテナ接続端子。
  10. 上記基部は、上記同軸ケーブルの内部導体露出部分を取り囲むように立体成形されている、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のアンテナ接続端子。
JP2012218253A 2012-05-15 2012-09-28 アンテナ接続端子、及びアンテナ装置 Pending JP2013258674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218253A JP2013258674A (ja) 2012-05-15 2012-09-28 アンテナ接続端子、及びアンテナ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012111945 2012-05-15
JP2012111945 2012-05-15
JP2012218253A JP2013258674A (ja) 2012-05-15 2012-09-28 アンテナ接続端子、及びアンテナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013258674A true JP2013258674A (ja) 2013-12-26

Family

ID=49954724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012218253A Pending JP2013258674A (ja) 2012-05-15 2012-09-28 アンテナ接続端子、及びアンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013258674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104966895A (zh) * 2015-07-03 2015-10-07 四川莱源科技有限公司 快接式小型化360度周向天线
JP2021156614A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 豊田合成株式会社 車両用ガーニッシュ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5870675U (ja) * 1981-11-05 1983-05-13 株式会社ゼネラルリサ−チオブエレクトロニツクス 同軸ケ−ブル等の端末接続装置
JPS6298804A (ja) * 1985-10-24 1987-05-08 Harada Kogyo Kk 広帯域極超短波アンテナ
JPH07135036A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Murata Mfg Co Ltd 同軸ケーブルの接続構造
JPH0865026A (ja) * 1994-08-25 1996-03-08 Ricoh Co Ltd 回転可倒式アンテナの給電線
JPH10189083A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Fujitsu Ltd 高周波回路における信号入出力線と電極の接続構造
JPH11506282A (ja) * 1995-06-02 1999-06-02 エリクソン インコーポレイテッド 多バンド印刷モノポールアンテナ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5870675U (ja) * 1981-11-05 1983-05-13 株式会社ゼネラルリサ−チオブエレクトロニツクス 同軸ケ−ブル等の端末接続装置
JPS6298804A (ja) * 1985-10-24 1987-05-08 Harada Kogyo Kk 広帯域極超短波アンテナ
JPH07135036A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Murata Mfg Co Ltd 同軸ケーブルの接続構造
JPH0865026A (ja) * 1994-08-25 1996-03-08 Ricoh Co Ltd 回転可倒式アンテナの給電線
JPH11506282A (ja) * 1995-06-02 1999-06-02 エリクソン インコーポレイテッド 多バンド印刷モノポールアンテナ
JPH10189083A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Fujitsu Ltd 高周波回路における信号入出力線と電極の接続構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104966895A (zh) * 2015-07-03 2015-10-07 四川莱源科技有限公司 快接式小型化360度周向天线
JP2021156614A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 豊田合成株式会社 車両用ガーニッシュ
JP7265180B2 (ja) 2020-03-25 2023-04-26 豊田合成株式会社 車両用ガーニッシュ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6236515B2 (ja) 低背型アンテナ装置
JP5690842B2 (ja) アンテナ一体型ハーネス
JP5303042B2 (ja) アンテナ装置
EP2728667A1 (en) Antenna and antenna unit including same
EP2571099A1 (en) Cobra antenna
JP6829757B2 (ja) 車両用複合アンテナ装置
JP6461061B2 (ja) アンテナ装置
JP2010146959A (ja) コネクタ及びこれを配置したアンテナ、並びにこのアンテナを備えた車両用窓ガラス
JP7238038B2 (ja) アンテナ装置
KR101718919B1 (ko) 차량용 다중대역안테나
US9484628B2 (en) Multiband frequency antenna
JP2010103635A (ja) 2周波共用アンテナ装置
JP2013258674A (ja) アンテナ接続端子、及びアンテナ装置
JP4766260B2 (ja) アンテナ装置
JP4780352B2 (ja) アンテナ装置
JP2011066865A (ja) 平面型アンテナ
JP5122621B2 (ja) 多周波アンテナ
JP4665698B2 (ja) アンテナ装置
KR101718922B1 (ko) 차량용 다중대역안테나
JP4514814B2 (ja) アンテナ装置
JP2022543337A (ja) 管状構造の周りに巻かれた可撓性基板に配置されたヘリカル・アンテナを有するアンテナ・アセンブリ
JP2010004332A (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
JP3129472U (ja) ウィンドウシステム
US9780445B2 (en) Antenna assembly with high isolation
JP4510921B1 (ja) アンテナ装置および端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161108