JP3185736U - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の歯ブラシよりも遥かに効率よく歯磨きを行うことが可能な画期的な歯ブラシを提供する。
【解決手段】長尺状握り部と、長尺状握り部の先端部に直線状に接続される歯ブラシ基体部14とを具備する。歯ブラシ基体部14を幅狭な中央ブラシ毛植設部16Aと中央ブラシ毛植設部16Aの両側部に設け外方に傾斜する左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部18Aとを含む柱体状に形成する。中央ブラシ毛植設部16Aには短尺及び長尺の直線状ブラシ毛22,24が長手方向に交互に位置して凹凸状になるように中央ブラシ毛列20を植設し、左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部18Aには内側に側面内側ブラシ毛列26及び外側に側面外側ブラシ毛列28とが交互に位置するように2列に植設する。側面内側ブラシ毛列26は短尺の内側弧状ブラシ毛26aを用い、側面外側ブラシ毛列28は内側弧状ブラシ毛よりも長尺の外側弧状ブラシ毛28aを用いる。
【選択図】図3

Description

本考案は、毛先を歯に向けブラシ部を垂直に歯にあてて磨くと、咬合面、頬舌面及び歯頸部を同時に磨くことができ、かつスクラビング法、バス法等の高度なブラッシング法を容易に行うことができるようにした歯ブラシに関する。
従来、歯磨方法(ブラッシング法)には種々の方法が知られており、特にバス法及びスクラビング法は高度なブラッシング法として推奨されている。
バス法は、まず歯ブラシを歯軸に対して咬合面方向から約45度にあて、歯ブラシの毛先の位置は歯頸部に置き、歯面に沿ってすべるような感じでわずかな圧迫を加えると、当該毛先が自然に歯肉溝内に誘導され、ついで毛先の位置を動かさずに歯ブラシの頭部を近遠心方向に数秒間小さな前後振動を加え、また前歯部舌面及び最後方臼歯の遠心面は、歯ブラシの刷毛部の先端を縦に挿入し、同一動作を繰り返す方法である。
スクラビング法は、ブラッシング動作自体の難易牲およびブラッシングによる為害作用(歯の摩耗や歯肉の退縮)を考慮した清掃効果の高い方法で、歯ブラシの毛先を歯面に直角にあて、近遠心的に数mm歯面をこする要領で歯ブラシ全体を振動し、頬面では歯ブラシの毛先が一方では頬側咬頭をまたぎ、他方は歯肉辺縁の近くにあり、隣接歯面では歯ブラシの毛先が歯間腔に入った状態で前後の微振動を行い、また、舌前においても同様であるが、歯ブラシと歯面の角度が頬面刷掃時よりも浅く、舌側歯面と咬合面にまたがった状態で前後的に微振動を行う方法である。
これらの高度な歯磨法を通常の歯ブラシで行うのは通常人にとってはなかなか困難でありかつ面到なことであるから、これらの歯磨法はなかなか実施されていないのが現状である。
一方、歯の頬側面及び舌側面を同時に一操作にて磨くことを目的とした歯ブラシは既に提案されている(特許文献1)が、この歯ブラシでは刷毛列を内方に単に湾曲又は折曲させているだけであるから、上述した高度なブラッシング法を確実かつ簡単に実施することは不可能なものであった。
そこで、本考案者は、上述した従来の歯ブラシをさらに改良し、スクラビング法、バス法等のブラッシング法を確実かつ簡単に行うことができるようにした歯ブラシについての研究を重ね既に提案を行った(特許文献2)。
上記した本考案者が提案した歯ブラシは、長尺状握り部と、該長尺状握り部に直線状に接続されたブラシ部とを具備し、該ブラシ部の長手方向の中央部に短尺の咬合面清掃用刷毛列を植設し、該短尺の歯磨用刷毛列の外側に一対の頬舌面清掃用刷毛列を植設しかつ該頬舌面清掃用刷毛の中央部分を100〜160度の角度で内方にかつ互いの先端面が相対向するように屈曲せしめ、該頬舌面清掃用刷毛列のさらに外側に一対の歯頸部清掃用刷毛列を植設しかつ該歯頸部清掃用刷毛の中央部分を100〜160度の角度で内方にかつ互いの先端面が相対向するように屈曲せしめたものであり、該ブラシ部の上面長手方向に断面略V宇状の凹部面を形成し、該凹部状ブラシ部上面に上記した各刷毛列を植設するように構成すれば、各刷毛列の弾力牲が増大し刷毛による清掃効果が一層高まる点についての提案も併せて行った。
上記した本考案者の従来の提案によれば、(1)咬合面、頬側及び舌側の歯面を一度に磨くことができ、(2)すくなくとも従来の半分の時間で歯磨を行うことができ、(3)スクラビング法及びバス法の2種類の効果的かつ高度なブラッシング法を簡単に行うことができ、(4)外側の刷毛列を屈曲せしめてあるから、歯の矯正装置及びブリッジ(橋義歯)の清掃も行いやすくなるという実用的効果を奏するものであった。
しかしながら、上記した本考案者の従来提案の歯ブラシではいまだ磨きたい箇所を簡易にかつ充分に磨き上げるという観点からは不十分な点があり、歯の溝、側面、清掃の難しい歯周ポケットの清掃、歯と歯の隣接面、歯頸部及び辺縁歯肉の清掃、刺激によるマッサージ効果を同時に行うことはできず、さらに、歯周病の原因になる歯垢、食物残渣を容易に除去することができるか否かの観点からも充分とはいえない点があった。
特開昭57−52408号公報 特開昭64−51431号公報
本考案者は、上記提案に係る歯ブラシの改良についてさらに鋭意研究を進めた結果、従来の歯ブラシよりも遥かに効率よく歯磨きを行うことが可能な画期的な歯ブラシを完成したものである。本考案は、この新規な歯ブラシを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本考案の歯ブラシは、長尺状握り部と、該長尺状握り部の先端部に直線状に接続されるとともに多数本の弾力性のあるプラスチック材料製ブラシ毛を植設するための歯ブラシ基体部とを具備し、前記歯ブラシ基体部を幅狭な中央ブラシ毛植設部と該中央ブラシ毛植設部の両側部に設けられ外方に傾斜する左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部とを含む柱体状に形成し、該中央ブラシ毛植設部に短尺及び長尺の直線状ブラシ毛が長手方向に交互に位置して凹凸状になるように中央ブラシ毛列を植設し、該左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部には内側に側面内側ブラシ毛列及び外側に側面外側ブラシ毛列をそれらが交互に位置するように2列に植設し、前記側面内側ブラシ毛列は短尺の内側弧状ブラシ毛を用い、該左右一対の内側弧状ブラシ毛が弾力性のあるアーチ形状になるようにカーブせしめられかつそれぞれの先端部が接触し又は交差するように植設されて形成され、さらに前記側面外側ブラシ毛列は前記内側弧状ブラシ毛よりも長尺の外側弧状ブラシ毛を用い、該左右一対の外側弧状ブラシ毛が弾力性のあるアーチ形状になるようにカーブせしめられかつそれぞれの先端部が接触し又は交差するように植設されて形成されてなることを特徴とする。
前記長尺の直線状ブラシ毛の長さは4〜6mmが好適である。この長尺の直線状ブラシ毛が短すぎると弾力効果がなくなり、溝への清掃効果が弱くなり、一方長すぎると毛がよれてしまい、又はへたってしまって溝への清掃効果を発揮できないという問題がある。短尺の直線状ブラシ毛は該長尺の直線状ブラシ毛の長さよりも1mm程度短くすればよい。
前記内側及び外側の弧状ブラシ毛が前記長尺の直線状ブラシ毛の先端中央部を中心点とした円の円弧に一致する形状であるのが好ましい。前記長尺の直線状ブラシ毛の長さを上述したように4〜6mmとした場合には該円弧の中心点は歯ブラシ本体の基底部から4〜6mmの高さに位置することとなる。
前記外側弧状ブラシ毛の円弧の半径は、前歯や臼歯の長さを勘案すると4.5mm〜9mm程度が好適であり、左右からしっかり歯及び歯肉包み込み、清掃マッサージを可能にする。前記内側及び外側弧状ブラシ毛の先端部を4〜6mm程度重ねるようにし、長くした分だけ弾性力が高まり、戻ろうとする弾性力で隣接面、歯間の清掃、辺縁歯肉にマッサージを有効に行うことができるという利点がある。なお、中心点の周りの円形の空隙は、直線状ブラシ毛が押し込まれ弾力を発揮できるスペースになるという有利さがある。
前記歯ブラシ基体部は、幅狭な平坦基底部と該平坦基底部の両側部に設けられ外方に傾斜する左右一対の傾斜側面部とを有しているが、該基底面と傾斜側面部とのなす角度は30度〜45度程度とし、歯ブラシの幅が厚過ぎないように調整するのが好ましい。
上記した直線状ブラシ毛の長さの数値及び基底面と傾斜側面部とのなす角度の数値は前歯及び臼歯の平均値から算出したもので、最良の範囲を示すものである。
前記プラスチック材料製ブラシ毛が弾力性のあるナイロン製であることが好ましいが、ナイロンの他にPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPP(ポリプロピレン)を用いることもできる。
本考案の歯ブラシは、歯ブラシを上から歯に押し付けて、挟み込むようにするだけで、弧状の毛が戻ろうとする弾力性で歯、歯肉をつかみ込み、磨きたいところを隅ずみまで的確に清掃を可能にし、また、簡単な操作動かし方で、同時に歯の溝、側面、清掃の難しい歯周ポケットの清掃、歯と歯の隣接面、歯頸部及び辺縁歯肉の清掃、刺激によるマッサージ効果を発揮し、さらに、歯周病の原因になる歯垢、食物残渣を容易に除去することができる上、歯の減り(持続的な直毛ブラシによる歯茎部付近の磨耗、知覚過敏、根面う蝕)を減少することのできるという大きな効果を奏するものである。
本考案の歯ブラシは、不正咬合(何らかの原因で、歯の形態と発育と機能に異常をきたし、その結果、正常な咬合機能を営み得ない咬合状態をいうが、この状態では従来の歯ブラシではブラシ毛が届かない場合が多く、充分な歯磨きを行えなかった)や、叢生(八重歯、乱ぐい歯等をいうが、この場合も従来の歯ブラシではブラシ毛が届かず、歯垢が残ることが多く、また歯が汚れ易いので、虫歯や歯周病の原因になりやすい)に対しても効果的な歯磨きをおこなうことができ、また矯正中の歯に対しても有効な歯磨きを行うことが可能である。
歯科で推奨されている磨き方には45度に毛を当てるバス法、圧迫振動するスクラビング法が良いとされ、電動、音波ブラシはその動きを目指して開発されている。しかし、電動にしても通常の手動にしても、歯ブラシの当て方、角度挿入方法は個人差があり裏側(舌側、口蓋側)の奥歯側(臼歯部)はなかなか磨けていないケースが多い。本考案の歯ブラシはこの点も、歯ブラシを挿入して押し当て包み込むだけでそのまま奥にずらすだけなので、後に説明するが奥にずらす方向も間違えずに、いとも簡単に磨く事ができる。
本考案の歯ブラシの中央ブラシ毛列のブラシ毛は、その長さを交互に短尺と長尺とし凹凸となるように植設されおり、そのブラシ毛は臼歯部の細かな溝に圧をかけることにより効果的に入り込み隅々までの清掃刺激効果を発揮する。また、側面のロール状の毛を、交互に植毛することにより、歯ブラシ全体の幅を小さくすることができるという利点がある。
本考案の歯ブラシの弧状(ロール状)になって二列一対で向かい合っている側面内側ブラシ毛列及び側面外側ブラシ毛列に対して上から圧をかけて歯に押し当て挟み込むことにより、それぞれのブラシ毛は広げられ側面外側ブラシ毛列の先端は辺縁歯肉及び隣接面に当接し、一方側面内側ブラシ毛列の先端は歯周ポケット、隣接面及び歯間乳頭歯肉に当接し的確かつ容易に清掃マッサージ効果を発揮する。従来の歯ブラシを使用して歯磨きをする場合には、磨きすぎによって歯の側面部分、歯茎部及び根面が磨り減ってしまうという不都合がよく発生していたが、本考案の歯ブラシによれば、側面ブラシ毛を弧状とすることによってブラシ毛が歯の側面部分にマイルドに接触することとなり、そのような不都合の発生も解消するものである。
本考案の歯ブラシの側面ブラシ毛列において、弧状(ロール状)ブラシ毛の中央部は歯の側面に対してロール状になっている為にブラシ毛の多くの表面積が歯面に接触し、前後に動かすことにより、しっかりと歯面を研磨、清掃を発揮する。また、横磨きのやりすぎによる歯の側面部分、歯頸部及び根面のエナメル質が摩耗して起こる、知覚過敏の原因の楔状欠損の発生をブラシ毛が弧状になっている為に、直毛状のブラシ毛の場合に直毛ブラシ毛が直接圧をかけてしまって知覚過敏になるような不都合の発生はなく、容易に防ぐことができる。
この知覚過敏の発生する磨き方は習慣になっているケースが多く、しっかりとした磨き方の指導を受けて、意識して身につけないとなかなか難しいのが現状である。また、歯並びが重なっていたりして磨きづらい症例の方でも、弧状に湾曲したブラシの戻ろうとする弾力性で、つまり適度な圧力で隅ずみまで毛先を行き渡らせることが可能となる。この場合、図6に示したように、本考案の歯ブラシを歯に押し込み、全体を包込んだ状態で、前後に動かすだけという簡単な操作で実施できる。
本考案の歯ブラシのもうひとつの利点は、両側の側面ブラシ毛の植毛位置が傾斜側面であるために側面ブラシ毛が外側に向かっており、これによって弧状のブラシ毛が頬粘膜及び舌側縁の清掃を可能にすることである。本考案の歯ブラシでは、左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部には内側に側面内側ブラシ毛列及び外側に側面外側ブラシ毛列をそれらが交互に位置するように2列に植設しており、側面内側ブラシ毛列及び側面外側ブラシ毛列を互いに真横になるように植毛しないのは、ブラシ毛植設部、ひいては歯ブラシ基体の幅を小型化にし、違和感を最小限にとどめるためにこのような形態を採用したものである。
通常の歯ブラシを使用する場合には、上顎口蓋側(内側)に歯ブラシを挿入する時に、頬側(外側)は歯列弓にそって斜め外側に挿入するのに、まっすぐ後ろに挿入してしまうために、歯周病になってしまい、歯周ポケットを深くしてしまうケースが多い。このようなケースでも、本考案の歯ブラシを使用すれば、歯を挟んで徐々に奥にずらしていくため、均等な圧力で歯、及び歯周組織をくまなく清掃する清掃マッサージを容易に行うことが可能になる利点がある。
本考案の歯ブラシの一つの実施の形態を示す全体斜視図である。 本考案の歯ブラシのブラシ毛植設部の上面図で、ブラシ毛の上部を省略して示してある。 本考案の歯ブラシを先端方向から見た拡大正面図である。 本考案の歯ブラシの中央ブラシ毛列を摘出して示す側面図である。 本考案の歯ブラシによって歯磨きを行う場合の一例を示す説明図である。 本考案の歯ブラシによって歯磨きを行う場合の他の例を示す説明図である。 本考案の歯ブラシによって歯磨きを行う場合の別の例を示す説明図である。 本考案の歯ブラシの他の構造例を示す図3と同様の図面である。 本考案の歯ブラシの製造手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本考案の一つの実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、これらの説明は例示的に示されるもので限定的に解釈すべきものでないことはいうまでもない。
図中、10は本考案に係る歯ブラシで、長尺状握り部12と、該長尺状握り部12の先端部に直線状に接続されるとともに多数本の弾力性のあるプラスチック材料製ブラシ毛を植設するための歯ブラシ基体部14とを具備している。前記プラスチック材料製ブラシ毛が弾力性のあるナイロン、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又はPP(ポリプロピレン)製等であることがより好ましい。
なお、後述する弧状形状のブラシ毛を形成するにあたっては、形状記憶性プラスチック材料製ブラシ毛が好適に使用され、形状記憶性ナイロン製ブラシ毛がより好適である。また、プラスチック製ブラシ毛としては、0.1mm〜0.35mm程度の太さのブラシ毛が好適に使用され、ブラシ毛が太いと硬いブラシとなり、ブラシ毛が細いと柔らかいブラシとなるものである。前記記憶性プラスチック材料製ブラシ毛の材料としては、ナイロンの他にPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPP(ポリプロピレン)を用いることもできる。
弧状形状のブラシ毛の製造について、さらに具体的にいえば、最初に長尺螺旋状のプラスチック製コイルを製造し、これを中央部において長手方向に切断すると、多数の弧状(コイル状)のブラシ毛材料を簡易に製造することができ、これを傾斜側面ブラシ毛植設部18Aに植設することによって側面ブラシ毛列を形成することができる。
前記歯ブラシ基体部14は、図3及び図5によく示されるように、正面略台形状の略四角柱体状に形成されている。該歯ブラシ基体部14は、幅狭な平坦基底部16と該平坦基底部16の両側部に設けられ外方に傾斜する左右一対の傾斜側面部18,18とを有している。なお、図3に示した基底部16と傾斜側面部18とのなす角度αは30度〜45度程度とし、歯ブラシ10の幅が厚過ぎないように調整するのが好ましい。
前記歯ブラシ基体部14はブラシ毛植設部14Aとして作用するもので、前記平坦基底部16は中央ブラシ毛植設部16Aとされ、前記左右一対の傾斜側面部18,18は左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部18A,18Aとされている。
該中央ブラシ毛植設部16Aの長手方向には中央ブラシ毛列20が植設されている。該中央ブラシ毛列20は短尺の直線状ブラシ毛22及び長尺の直線状ブラシ毛24を用い、その短尺及び長尺の直線状ブラシ毛22,24が長手方向に交互に位置して凹凸状になるように植設して形成されている。
前記左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部18A,18Aには内側に側面内側ブラシ毛列26,26及び外側に側面外側ブラシ毛列28,28が、図2に示したように、それらが交互に位置するように2列に植設されている。
前記側面内側ブラシ毛列26,26は短尺の内側弧状ブラシ毛26aを用い、該左右一対の内側弧状ブラシ毛26a,26aが弾力性のあるアーチ形状になるようにカーブせしめられかつそれぞれの先端部が図3に示したように接触部分B1,B2で接触し又は図8に示したように重複部分W1,W2で重複交差するように植設されて形成されている。
さらに前記側面外側ブラシ毛列28,28は前記内側弧状ブラシ毛26a,26aよりも長尺の外側弧状ブラシ毛28aを用い、該左右一対の外側弧状ブラシ毛28a,28aが弾力性のあるアーチ形状になるようにカーブせしめられかつそれぞれの先端部が接触し又は交差するように植設されて形成されている。上記内側弧状ブラシ毛26a,26a及び外側弧状ブラシ毛28a,28aの弧状形状としては、図3及び図8に示したように、円弧状の形状が好ましい。
前記内側及び外側の弧状ブラシ毛26a,28aが前記長尺の直線状ブラシ毛24の先端中央部を中心点Cとした円の円弧に一致する形状であるのが好ましい。前記長尺の直線状ブラシ毛24の長さを上述したように4〜6mmとした場合には該円弧の中心点Cは歯ブラシ本体の基底部16から4〜6mmの高さに位置することとなる。なお、中心点Cの周りの円形の空隙Dは、直線状ブラシ毛22,24が押し込まれ弾力を発揮できるスペースになるという有利さがある。
前記外側弧状ブラシ毛28a,28aの円弧の半径rは、前歯や臼歯の長さを勘案すると4.5mm〜9mm程度が好適であり、左右からしっかり歯及び歯肉を包み込み、清掃マッサージを可能にする。図8に示したように、前記内側及び外側弧状ブラシ毛26a,28aの先端部を重複部分W1,W2で示したようにW1,W2の部分を4〜6mm程度重ねるようにし、長くした分だけ弾性力が高まり、戻ろうとする弾性力で隣接面、歯間の清掃、辺縁歯肉にマッサージを有効に行うことができるという利点がある。
上記した直線状ブラシ毛22,24の長さの数値及び基底部16と傾斜側面部18とのなす角度の数値は前歯及び臼歯の平均値から算出したもので、最良の範囲を示すものである。
上述した構成により、その作用及び効果について説明する。
本考案の歯ブラシ10によれば、歯磨きを行うにあたり、図5に示したように、当該歯ブラシ10を上から歯Tに押し付けて、挟み込むようにするだけで、弧状のブラシ毛が戻ろうとする弾力性で歯T及び歯肉Gをつかみ込み、磨きたいところを隅ずみまで的確に清掃を可能にする。
また、簡単な操作動かし方で、同時に歯の溝、側面、清掃の難しい歯周ポケットの清掃、歯と歯の隣接面、歯頸部及び辺縁歯肉の清掃、刺激によるマッサージ効果を発揮する。図5に示したように、歯ブラシ10の外側弧状ブラシ毛28a,28aの毛先を歯周ポケットPTに挿入した状態で歯を磨くこともでき、歯周病の原因になる歯垢、食物残渣を容易に除去することができる。さらに、本考案の歯ブラシは、不正咬合や、叢生に対しても効果的な歯磨きをおこなうことができ、また矯正中の歯に対しても有効な歯磨きを行うことが可能である。
歯科で推奨されている磨き方には45度に毛を当てるバス法、圧迫振動するスクラビング法が良いとされ、電動、音波ブラシはその動きを目指して開発されている。しかし、電動にしても通常の手動にしても、歯ブラシの当て方、角度挿入方法は個人差があり裏側(舌側、口蓋側)の奥歯側(臼歯部)はなかなか磨けていないケースが多い。本考案の歯ブラシ10はこの点も、当該歯ブラシ10を挿入して押し当て包み込むだけでそのまま奥にずらすだけなので、後に説明するが奥にずらす方向も間違えずに、いとも簡単に磨く事ができる。
本考案の歯ブラシ10の中央ブラシ毛列20のブラシ毛22,24は、図4に示したように、その長さを交互に短尺と長尺とし凹凸となるように植設されおり、そのブラシ毛22,24は臼歯部の細かな溝に圧をかけることにより効果的に入り込み隅々までの清掃刺激効果を発揮する。また、側面のロール状の毛26a,28aを、図2によく示されるように、交互に植毛することにより、歯ブラシ10全体の幅を小さくすることができるという利点がある。
本考案の歯ブラシ10の弧状(ロール状)になって二列一対で向かい合っている側面内側ブラシ毛列26及び側面外側ブラシ毛列28に対して上から圧をかけて歯Tに押し当て挟み込むことにより、それぞれのブラシ毛26a,28aは広げられ側面外側ブラシ毛列28のブラシ毛28aの先端は辺縁歯肉G及び隣接面に当接し、一方側面内側ブラシ毛列26のブラシ毛26a先端は歯周ポケット、隣接面及び歯間乳頭歯肉に当接し的確かつ容易に清掃マッサージ効果を発揮する。
本考案の歯ブラシ10の側面ブラシ毛列26,28において、弧状(ロール状)ブラシ毛26a,28aの中央部は歯の側面に対してロール状になっている為にブラシ毛26a,28aの多くの表面積が歯面に接触し、前後に動かすことにより、しっかりと歯面を研磨しかつ清掃する。また、従来の歯ブラシの直毛状ブラシ毛を使用した場合の横磨きのやりすぎによる歯頸部のエナメル質が摩耗して起こる、知覚過敏の原因の楔状欠損の発生をブラシ毛26a,28aが弧状になっている為に、直毛状のブラシ毛の場合に直毛ブラシ毛が直接圧をかけてしまって知覚過敏になるような不都合の発生はなく、容易に防ぐことができる。
従来の歯ブラシを使用して歯磨きをする場合には、磨きすぎによって歯の側面部分が磨り減ってしまうという不都合がよく発生していたが、本考案の歯ブラシによれば、側面ブラシ毛を弧状とすることによってブラシ毛が歯の側面部分にマイルドに接触することとなり、そのような不都合の発生も解消するものである。
この知覚過敏の発生する磨き方は習慣になっているケースが多く、しっかりとした磨き方の指導を受けて、意識して身につけないとなかなか難しいのが現状である。また、歯並びが重なっていたりして磨きづらい症例の方でも、弧状に湾曲したブラシの戻ろうとする弾力性で、つまり適度な圧力で隅ずみまで毛先を行き渡らせることが可能となる。この場合、本考案の歯ブラシ10を歯Tに押し込み、全体を包込んだ状態で、前後に動かすだけという簡単な操作で実施できる。
本考案の歯ブラシ10のもうひとつの利点は、両側の側面ブラシ毛26a,28aの植毛位置が傾斜側面であるために側面ブラシ毛26a,28aが外側に向かっており、これによって、図5に示すように、弧状のブラシ毛26a,28aが頬粘膜H及び舌側縁Sの清掃を可能にすることである。本考案の歯ブラシで10は、左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部18Aには内側に側面内側ブラシ毛列26及び外側に側面外側ブラシ毛列28をそれらが交互に位置するように2列に植設しており、側面内側ブラシ毛列26及び側面外側ブラシ毛列28を互いに真横になるように植毛しないのは、歯ブラシ基体部14、ひいてはブラシ毛植設部14Aの幅を小型化にし、違和感を最小限にとどめるためにこのような形態を採用したものである。
上顎口蓋側(内側)に歯ブラシを挿入する時に、頬側(外側)は歯列弓にそって斜め外側に挿入するのに、まっすぐ後ろに挿入してしまうために、歯周病になってしまい、歯周ポケットを深くしてしまうケースが多い。このようなケースでも、本考案の歯ブラシ10を使用すれば、図6及び図7に示したように、歯Tを挟んで徐々に奥にずらしていくため、均等な圧力で歯、及び歯周組織をくまなく清掃する清掃マッサージを容易に行うことが可能になる利点がある。
上記した本考案の歯ブラシ10の製造方法の一例を図9によって説明する。
まず、準備工程として次の4工程(工程100〜工程106)を行う。
基底部に形成された中央ブラシ毛植設部と左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部とを備えた歯ブラシ基体部を作製する(工程100)。
次いで、複数本の直線状ブラシ毛を集束してなる直線状ブラシ毛集束体を複数個準備する(工程102)。
上記した複数本の短尺内側弧状ブラシ毛を集束してなる短尺内側弧状ブラシ毛集束体を複数個準備する(工程104)。
上記した複数本の長尺外側弧状ブラシ毛を集束してなる長尺外側弧状ブラシ毛集束体を複数個準備する(工程106)。
続いて、植設工程として次の3工程(工程108〜工程112)を行う。
上記中央ブラシ毛植設部の長手方向に上記直線状ブラシ毛集束部の複数個を所定間隔をおいて植設する(工程108)。
上記傾斜側面ブラシ毛植設部の長手方向内側に上記短尺内側弧状ブラシ毛集束体の複数個を所定間隔をおいて植設する(工程110)。
上記傾斜側面ブラシ毛植設部の長手方向外側でかつ上記植設されたここの短尺内側弧状ブラシ毛集束体の間に位置するように長尺外側弧状ブラシ毛集束体の複数個を所定間隔をおいて植設する(工程112)。
このように植設工程が完了すると、本考案の歯ブラシ10が完成する。
10:歯ブラシ、12:長尺状握り部、14:歯ブラシ基体部、14A:ブラシ毛植設部、16:平坦基底部、16A:中央ブラシ毛植設部、18A:傾斜側面ブラシ毛植設部、18:傾斜側面部、20:中央ブラシ毛列、22:短尺直線状ブラシ毛、24:長尺直線状ブラシ毛、26:側面内側ブラシ毛列、26a:内側弧状ブラシ毛、28:側面外側ブラシ毛列、28a:外側弧状ブラシ毛、B1、B2:接触部分、C:中心点、D:空隙、T:歯、G:歯肉、H:頬粘膜、S:舌側縁、TP:歯周ポケット、W1,W2:重複部分、r:外側弧状ブラシ毛の円弧の半径、α:基底部と傾斜側面部とのなす角度。

Claims (2)

  1. 長尺状握り部と、該長尺状握り部の先端部に直線状に接続されるとともに多数本の弾力性のあるプラスチック材料製ブラシ毛を植設するための歯ブラシ基体部とを具備し、前記歯ブラシ基体部を幅狭な中央ブラシ毛植設部と該中央ブラシ毛植設部の両側部に設けられ外方に傾斜する左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部とを含む柱体状に形成し、該中央ブラシ毛植設部に短尺及び長尺の直線状ブラシ毛が長手方向に交互に位置して凹凸状になるように中央ブラシ毛列を植設し、該左右一対の傾斜側面ブラシ毛植設部には内側に側面内側ブラシ毛列及び外側に側面外側ブラシ毛列をそれらが交互に位置するように2列に植設し、前記側面内側ブラシ毛列は短尺の内側弧状ブラシ毛を用い、該左右一対の内側弧状ブラシ毛が弾力性のあるアーチ形状になるようにカーブせしめられかつそれぞれの先端部が接触し又は交差するように植設されて形成され、さらに前記側面外側ブラシ毛列は前記内側弧状ブラシ毛よりも長尺の外側弧状ブラシ毛を用い、該左右一対の外側弧状ブラシ毛が弾力性のあるアーチ形状になるようにカーブせしめられかつそれぞれの先端部が接触し又は交差するように植設されて形成されてなることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記内側及び外側の弧状ブラシ毛が前記長尺の直線状ブラシ毛の先端中央部を中心点とした円の円弧に一致する形状であることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015080596A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 鮎澤 義二 改良型歯ブラシ
KR20200025703A (ko) * 2018-08-31 2020-03-10 최순규 곡선형 칫솔모 치은열구 칫솔 (칫솔모를 구부려 만든 )

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