JP3185735U - 薄板セルパネルの切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄い大判なセルパネルを反転させることなく、かつ大幅に能率よく両面に切断線をスクライブする薄板セルパネルの切断装置を提供する。
【解決手段】走行手段Bと共に、上面に荷受けした大判な液晶パネルXを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段C付きの下側ステージと、下側ステージの上方で走行手段Dにより前後方向に進退走行する。下面に荷受け液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記吸引保持液晶パネルを旋回させる旋回手段C及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段E付きの上側ステージFと、上記下側ステージと上側ステージとの進退走行路の間に前記走行路を横切るように設けた水平材21と、水平材の両端間に並列状に複数位置変更可能に配置する。カッタ昇降手段Gにより昇降するように設けた上側カッタ23及び下側カッタ22と、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けする。
【選択図】図1

Description

この考案は、薄い(薄板)セルパネルを反転させることなく両面に切断線をスクライブする切断装置に関する。
液晶パネルを反転させることなく両面に切断線をスクライブする方式は、すでに知られている(特許文献1及び2参照)。
特開平5−221672号公報 特開2003−119043号公報
ところで、特許文献1及び2の方式によると、下側のテーブルや第1のステージの上面に供給した吸引保持パネルの上面にカッタにより切断線をスクライブしたのち、下側のテーブルや第1のステージ上のパネルを上側のテーブルや第2のステージの下面に吸引保持させて荷受けしたのち、この荷受けパネルの下面にカッタにより切断線をスクライブする。すると、パネルを反転させることなく、パネルの両面に切断線をスクライブすることができる。
しかしながら、両面に切断線のスクライブずみパネルを次加工(例えば折割)に払い出す場合、吸引式や人手により搬出することになる。
ところで、パネルの板の厚みが厚い場合、何らパネルに影響を及ぼすことなく払い出すことができるが、近時パネルの薄板化にともない払い出しに吸引方式を採用すると、パネルの浮上にともないパネルが大きく撓んでスクライブによる切断線が分断したり、分断にともなう切断縁に欠損などが生じる。
このため、不良品の発生原因になる。
なお、吸盤の並列数配置数を多くして、パネルの撓みを減少することも考えられるが、吸盤とパネルとの接触にともないパネル面を汚し、汚れにともない不良品の発生原因になり、また汚れを洗浄することで手間がかかると共に、大幅なコストアップになる。
また、パネルに無理な力がかからないように人手による払い出しも考えられる。
しかしながら、人手による払い出しにともないテーブル上でパネルをすべらせると、パネルの板面を汚したり傷を付ける問題も発生する。
特に、パネルを折割する際、次加工の折割位置迄パネルを払い出して供給するので、著しく手数がかかると共に、次工程での折割位置(切断線をブレークバーとの合致調整など)決定に手数がかかって、大幅な能率低下をまねき、また分断にともなう製品サイズのパネルの取り出しが大変であった。
また、装置の機長が長くなって、装置が大型化すると共に、広い据え付け床面積を必要とし、さらに生産能率にも問題があった。
そこで、この考案の課題は、上述の問題を解消した薄板セルパネルの切断装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、この考案は、走行手段により前後方向に進退走行すると共に、上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの上方で走行手段により前後方向に進退走行すると共に、下面に荷受け液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記吸引保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記下側ステージと上側ステージとの進退走行路の間に前記走行路を横切るように設けた水平材と、この水平材の両端間に並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、カッタ昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けすると共に、払い出し位置に移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる構成を採用する。
また、上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの直上と前方との間で走行手段により進退走行すると共に、下面に荷受けする液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記吸引保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記上側ステージと下側ステージとの間で走行手段により前後方向に走行するように設けた門形のフレームと、このフレームの水平材の両端間に並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、カッタ昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けすると共に、払い出し位置に移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる構成を採用することもある。
さらに、上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの直上と前方との間で走行手段により進退走行すると共に、下面に荷受けする液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記上側ステージと下側ステージとの間で走行手段により前後方向に走行するように設けた門形のフレームと、この門形フレームの水平材の両端間前記門形フレームの走行方向前側面及び後側面に並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、カッタ昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けすると共に、払い出し位置に移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる構成を採用する。
また、上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの直上で、下面に荷受けする液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記上側ステージと下側ステージとの間で走行手段により前後方向に走行するように設けた門形のフレームと、この門形フレームの水平材の両端間で並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、出入り手段により下側ステージの前方退避位置と下側ステージの上側荷受け進入位置とに移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる
構成を採用する。
さらに、前記上側カッタ及び下側カッタが、水平材に対し横移動調整ベースに設けてあるガイドにより上下方向にスライドするスライダの液晶パネル板面方向に突出する突出端に設けると共に、このスライダに並行して上記水平材に設けてあるガイドにより上下方向にスライドするウエイトを設け、上記水平材にカッタ昇降手段としてのサーボモーターを設置して、このサーボモーターの可逆運転にともない上記スライダのスライド方向の反対方向に上記ウエイトをスライドさせるように連動機構により連動させた構成を採用する。
以上のように、この考案の薄板セルパネルの切断装置によれば、下側ステージ上に大判な液晶パネルを供給して吸引保持したのち、下側ステージの走行手段による走行と、カッタ昇降手段による下側カッタの降下とで下側ステージ上の液晶パネルの上面に並列する複数条の大割切断線をスクライブすることができ、そして旋回手段により下側ステージを90°旋回させたのち、上述のように下側ステージの走行手段による走行と、カッタ昇降手段による下側カッタの降下とで下側ステージ上の液晶パネルの上面に先のスクライブずみ切断線に交差する並列複数条の小割切断線をスクライブする。
その後に、進退停止している上側ステージを昇降手段により降下させて、下側ステージ上の上面スクライブずみ液晶パネルを上側ステージの下面に吸引保持したのち、昇降手段により上側ステージを上昇させ、次いで上側ステージの走行手段による走行と、カッタ昇降手段による上側カッタの上昇とで上側ステージの下面の液晶パネルの下面に並列する複数条の大割切断線をスクライブすることができ、そして旋回手段により上側ステージを90°旋回させたのち、上述のように上側ステージの走行手段による走行と、カッタ昇降手段による上側カッタの上昇とで上側ステージの下面の液晶パネルの下面に先のスクライブずみ切断線に交差する並列複数条の小割切断線をスクライブすることができる。勿論、下側ステージ、上側ステージの各液晶パネルに同時に切断線をスクライブすることができる。
このため、液晶パネルを反転することなくその両面に極めて能率よく切断線をスクライブすることができる。
そして、スクライブずみ液晶パネルを前進停止した上側ステージの下面に吸引保持しつつ昇降手段により上側ステージと共に降下させて、待機仕分け台に払い出す。
その際、供給した間紙の上にスクライブずみ液晶パネルを荷受けするので、仕分け台に積み重なる液晶パネルの板面を傷付け或いは汚したりする不都合を間紙によりなくすることができると共に、次加工の折割に間紙と共に液晶パネルを払い出す(供給する)ことができるので、スムーズにかつ不都合がなく払い出すことができる。勿論、折割にともなう製品サイズのパネルの回収も間紙により容易になる。
また、定置式の下側ステージ上に大判な液晶パネルを供給して吸引保持したのち、門形のフレームを走行手段による走行と、カッタ昇降手段による下側カッタの降下とで液晶パネルの上面に並列する複数条の大割切断線をスクライブすることができ、そして旋回手段により下側ステージを90°旋回させたのち、門形フレームの走行手段による走行と、カッタ昇降手段による下側カッタ降下とで下側ステージ上の液晶パネルの上面に先のスクライブずみ切断線に交差する並列複数条の小割切断線をスクライブする。
その後に、後退停止している上側ステージを昇降手段により降下させて、下側ステージ上の上面スクライブずみ液晶パネルを上側ステージの下面に吸引保持したのち、昇降手段により上側ステージを上昇させ、次いで門形のフレームを走行手段による走行と、カッタ昇降手段による上側カッタの上昇とで液晶パネルの下面に並列する複数条の大割切断線をスクライブすることができ、そして旋回手段により上側ステージを90°旋回させたのち、門形フレームの走行手段による走行と、カッタ昇降手段による上側カッタの上昇とで上側ステージの液晶パネルの下面に先のスクライブずみ切断線に交差する並列複数条の小割切断線をスクライブすることができる。勿論、下側ステージ、上側ステージの各液晶パネルに同時に切断線をスクライブすることができる。
このため、液晶パネルを反転することなくその両面に極めて能率よく切断線をスクライブすることができる。
そして、スクライブずみ液晶パネルを上側ステージに吸引保持しつつ走行手段により前進走行させ、前進停止後に昇降手段により上側ステージと共に降下させて、待機仕分け台に払い出す。
その際、供給した間紙の上にスクライブずみ液晶パネルを荷受けするので、仕分け台に積み重なる液晶パネルの板面を傷付け或いは汚したりする不都合を間紙によりなくすることができると共に、次加工の折割に間紙と共に液晶パネルを払い出す(供給する)ことができるので、スムーズにかつ不都合がなく払い出すことができる。勿論、折割にともなう製品サイズのパネルの回収も間紙により容易になる。
さらに、定置式下側ステージ上に吸引保持した液晶パネルの上面には、門形フレームを後方に走行させ、かつ走行にともないカッタ昇降手段により下側カッタを降下させておくことで一方向の大割用切断線がスクライブされ、スクライブ後に旋回手段により下側ステージを90°旋回させる。
その後に前方に門形フレームを走行させ、かつ走行にともないカッタ昇降手段により下側カッタを降下させておくことで、液晶パネルの上面に先の切断線に交差する他方向の小割用切断線がスクライブされる。
上面にスクライブの終了した液晶パネルは、昇降手段により降下した上側ステージの下面に吸引保持して荷受けしたのち、昇降手段により上昇復帰させ、次いで上側ステージを上側カッタによるスクライブに適した位置迄前方に若干走行させ、次いで昇降手段により上側カッタを上昇させると共に、門形フレームを後方に走行させることで、液晶パネルの下面に一方向の大割切断線がスクライブされ、スクライブ後に旋回手段により上側ステージを90°旋回させたのち、前方に門形フレームを走行させ、かつカッタ昇降手段で上側カッタを上昇させておくことで、液晶パネルの下面に先の切断線に交差する小割用切断線がスクライブされる。
なお、上側ステージによる液晶パネルの荷受け後の空の下側ステージ上には、次のスクライブ用液晶パネルを供給し、供給した液晶パネルの上面には、上側ステージの液晶パネルの下面スクライブの際、往復走行する門形フレームの下側カッタの降下及び旋回手段による下側ステージの90°旋回で二方向の交差する切断線をスクライブすることができる。
しかして、スクライブずみの上側ステージの液晶パネルは、まず上側ステージを前方に走行させ、次いで昇降手段により上側ステージを降下させ、その下方に待機させた仕分け台の間紙の上に払い出す。
このため、液晶パネルを反転することなくその両面に切断線を能率よくスクライブし、かつ次加工の払い出しがスムーズに行うことができる。
また、前述のように定置式の下側ステージ上の保持液晶パネルの上面に門形フレームの後退方向の走行と、昇降手段により下側カッタを降下させることで、一方向の大割用切断線がスクライブされ、次いで旋回手段により下側ステージを90°旋回させたのち、門形フレームの前進方向の走行と、昇降手段により下側カッタを降下させることで、先の一方向の切断線に交差する他方向の小割用切断線をスクライブすることができる。
この上面に切断線をスクライブした液晶パネルは、昇降手段により降下した定置式の上側ステージに支持させて荷受けしたのち、昇降手段により上側ステージを上昇させる。
然るのち、門形フレームの往復走行と、昇降手段による下側カッタの降下、そして下側ステージの往復走行方向の変換時旋回手段により上側ステージを90°旋回することで、液晶パネルの下面に二方向の大割用、小割用の交差する切断線をスクライブすることができる。
なお、上側ステージによる液晶パネルの荷受け後の空の下側ステージ上には、次のスクライブ用液晶パネルを供給し、供給した液晶パネルの上面には、上側ステージの液晶パネルの下面スクライブの際、往復走行する門形フレームの下側カッタの降下及び旋回手段による下側ステージの90°旋回で二方向の交差する切断線をスクライブすることができる。
しかして、出入り手段により待機位置から上側ステージの直下(下側ステージの上側)に仕分け台を引き込んであるので、昇降手段により上側ステージを降下させて、次いで支持の解除した液晶パネルを仕分け台の間紙の上に払い出す。
このため、液晶パネルを反転することなくその両面に能率よく切断線をスクライブし、かつ次加工の払い出しをスムーズに行うことができる。
さらに、水平材に対し横移動調整ベースに設けてあるガイドにより上下方向にスライドするの液晶パネル板面方向に突出する突出端に上側カッタ及び下側カッタを設けると共に、このスライダに並行して上記水平材に設けてあるガイドにより上下方向にスライドするウエイトを設け、上記水平材にカッタ昇降手段としてのサーボモーターを設置して、このサーボモーターの可逆運転にともない上記スライダのスライド方向の反対方向に上記ウエイトをスライドさせるように連動機構により連動させるようにしてあるので、カッタ加重バランスがとれると共に、加圧力が最適となって良好なスクライブが可能になる。勿論バネ圧のような加圧力のバラツキをサーボモーターの使用によりなくすることができる。
この考案の第1の実施形態を示す側面図である。 同上の平面図である。 同上の一部切欠拡大側面図である。 同一部切欠拡大平面図である。 同一部切欠拡大正面図である。 上下のステージを示す一部切欠拡大側面図である。 同拡大正面図である。 仕分け台への払い出しを示す側面図である。 液晶パネルのスクライブを示す斜視図である。 第2の実施形態を示す側面図である。 カッタの配置を示す拡大正面図である。 第3の実施形態を示す側面図である。 同上の上側ステージのスクライブ初動位置を示す拡大側面図である。 第4の実施形態を示す側面図である。 同上の作用を示す拡大側面図である。 同上の正面図である。 仕分け台の引き込み解除の一部切欠拡大側面図である。 仕分け台の引き込みロックを示す一部切欠拡大側面図である。 第3の実施形態を示す拡大正面図である。 同上の側面図である。 同上の作用を示す正面図である。
この考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この考案の第1の実施形態を示す図1から図7に示すAは、走行手段Bにより前後方向に進退走行し、かつ上面に大判な液晶パネルXを荷受けして支持する吸引機能付きの下側ステージである。
上記の下側ステージAは、図1と6に示すように中空のボックス1で、その頂壁に吸引機能としての無数の小孔2を形成して、ボックス1内を吸引することで、供給にともないボックス1上に荷受けする液晶パネルXを吸引保持するようにしてある。
上記液晶パネルXの供給は、人手や自動供給としてのロボットなどを用いて行い、供給にともない図6に示すように、ボックス1に上下面が貫通する点在的な透孔3を設けて、この各透孔3に挿入した各ピン4の下端を、ボックス1の下側でシリンダ5の作用にともない昇降する昇降板6の上面に支持させ、まずシリンダ5の作用にともない昇降板6と共に上昇する各ピン4の上端をボックス1の上面に対し上方に突出させておく。
すると、供給した液晶パネルXの下面をピン4の上端に荷受けして、ボックス1の頂壁と液晶パネルXの板面との全面接触を回避し、然るのちシリンダ5の作用により昇降板6と共に各ピン4を降下させて、ボックス1上に液晶パネルXを荷受けすることで、液晶パネルXの板面に及ぼす不都合をなくするようにしてある。
上記の下側ステージAの走行手段Bは、図1、2、6、7に示すように、前後方向に敷設した左右二条のレール7と、このレール7に下面両側のスライダ8を滑走自在に係合した下側ステージAの据え付け台車9と、レール7と台車9とに設けたリニアインダクションモーター10とで構成したが、限定されず、その他の構成の走行手段を用いて目的を達成してもよい。
そして、台車9とボックス1との間に旋回手段Cとしての可逆モーター11を介在して、下側ステージAを90°旋回させるようにしてある。
また、下側ステージAの上方には、下側ステージAの直上と前方との間で走行手段Dにより進退走行すると共に下面に下側ステージA上の液晶パネルXを荷受けして支持する吸引保持機能を有し、かつ昇降手段Eにより昇降すると共に、保持液晶パネルXを90°旋回させる旋回手段Cを有する上側ステージFが設けてある。
上記の上側ステージFは、下側ステージAと同様に中空のボックス1で、その底壁に吸引機能としての無数の小孔2を形成して、ボックス1内を吸引することで、ボックス1の下面に荷受けする液晶パネルXを吸引保持するようにしてある。
上記の走行手段Dは、図1、6、7、8に示すように、前後方向に敷設した左右二条のレール12と、このレール12に上面両側のスライダ13を滑走自在に係合した上側ステージFの据え付け台車14と、レール12と台車14とに設けたリニアインダクションモーター15とで構成したが、限定されず、その他の構成の走行手段を用いて目的を達成してもよい。
上記の昇降手段Eは、図7に示すように、台車14に据え付けた昇降用シリンダ16を上側ステージFに接続して、シリンダ16の伸長、収縮作用により上側ステージFのボックス1を、降下、上昇させるように(台車14に支持してある筒体と、この筒体に挿入してボックス1に下端を支持した軸材とからなる複数のガイド28により案内されて)なっている。
そして、台車14と上側ステージFのボックス1との間に旋回手段Cとしての可逆モーター11を介在して、上側ステージFを90°旋回させるようにしてある。
なお、旋回手段Cによる下側ステージA及び上側ステージFの旋回は、90°に限定されず、例えば供給した液晶パネルXの向きを変更する180°の旋回もある。
さらに、上側ステージFと下側ステージAとの進退走行路の間に走行路を横切るように(上側ステージFと下側ステージAの走行を阻害しないよう)定置式の水平材21を設ける。
そして、この水平材21には、水平材21の両端間に並列状に複数位置変更可能に配置され、かつ上下方向のスライド用シリンダやモーターなどによるカッタ昇降手段Gにより昇降すると共に、下側ステージAに保持した液晶パネルXの上面に並列複数条の切断線Yをスクライブする下側カッタ22が、上側ステージFに保持した液晶パネルXの下面に並列複数条の切断線Zをスクライブする上側カッタ23が設けてある。
すなわち、カッタ昇降手段Gにより上側カッタ23がスクライブ位置迄上昇し、スクライブ後にカッタ昇降手段Gにより上側カッタ23が液晶パネルXの板面に対し離反するように降下し、カッタ昇降手段Gにより下側カッタ22がスクライブ位置迄下降し、スクライブ後にカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22が液晶パネルXの板面に対し離反するように上昇する。
上記水平材21に対する下側カッタ22及び上側カッタ23の位置調整は、例えば図1、2、3、4、5に示すように水平材21の後面(下側ステージAの後退方向面)と水平材21の前面(下側ステージAの前進方面面)との両端間にレール24を設けて、この各レール24に下側カッタ22、上側カッタ23の各ベース25のスライダ29をスライド自在に係合すると共に、水平材21の全長と各ベース25とに設けてあるリニアインダクションモーター26の運転により行うようにしてある。
なお、下側カッタ22及び上側カッタ23は、詳細な図3に示すように、ベース25の板面の縦方向のレール31にカッタ昇降手段Gにより上下方向にスライドする昇降プレート32のスライダ33をスライド自在に供給すると共に、水平材21の後側昇降プレート32の下側ステージA方向に向く下端には、下側カッタ22が、また水平材21の前側昇降プレート32の上側ステージF方向に向く上端には、上側カッタ23が設けてある。
上記のように構成すると、後退位置に待機している下側ステージA上に大判な液晶パネルXを供給して、下側ステージAのボックス1上に液晶パネルXを吸引保持する。
このとき、各下側カッタ22毎に設けてあるカメラPにより液晶パネルXの切断位置マークを読み取り、この読み取りにともない各切断位置に各下側カッタ22が合致するようにリニアインダクションモーター26の運転によりベース25を移動させて位置調整する。
勿論、カメラPにより液晶パネルXの左右の辺縁と切断線とが平行するように旋回手段Cにより下側ステージAを、時計方向或いは反時計方向に所望の角度旋回させて調整する。
そして、走行手段Bにより下側ステージAを前方に走行させ、かつ走行にともないカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下させておくことで、下側ステージA上の液晶パネルX(図9の(イ)の状態)の上面に一方向の大割用切断線Yがスクライブされる。勿論スクライブが終了すると、カッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を上昇させておく。
その後に旋回手段Cにより下側ステージAを90°旋回させる。
勿論、カメラPにより各切断位置マークを読み取り、読み取りにともない各切断位置に下側カッタ22が合致するようにリニアインダクションモーター26の運転によりベース25を移動させて位置調整する。
勿論、前述のように、カメラPにより液晶パネルXの辺縁と切断線とが平行するように旋回手段Cにより下側ステージAを旋回させて調整する。
そして、走行手段Bにより下側ステージAを後方に走行させ、かつ走行にともないカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下させておくことで、下側ステージA上の液晶パネルXの上面に(図9の(ロ)の状態)先の大割用の切断線Yに交差する小割用切断線Yがスクライブされる。
勿論、スクライブ後にカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を上昇させておく。
しかして、後退停止している下側ステージAの直上で待機している上側ステージFを(図1の実線位置に示す)昇降手段Eにより降下(図7鎖線に示すように)させて、上側ステージFの下面に下側ステージA上の吸引支持の解除した液晶パネルXを吸引保持して荷受けする。
その後に、昇降手段Eにより上側ステージFを(液晶パネルXを保持しながら)図9の(ハ)に示すように上昇させ、次いで走行手段Dにより上側ステージFを走行すると共に、走行に際しカッタ昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させてあるので、上側ステージFに保持してある液晶パネルXの下面に上側カッタ23により並列する大割用切断線Z(図9の(ニ)に示す)がスクライブされ、然るのち、旋回装置Cにより上側ステージFを90°旋回後、走行手段Dにより上側ステージFを走行すると共に、走行に際しカッタ昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させてあるので、液晶パネルXの下面に先の大割用切断線Zに対し直角に交差する並列小割切断線Zがスクライブされる。
なお、上側ステージFで下側ステージA上の液晶パネルXを吸引荷受けして上昇させると、下側ステージA上には、液晶パネルXが存在せず空の状態となるので、空の下側ステージA上に次のスクライブを必要とする液晶パネルXを供給する。
すると、下側ステージA及び上側ステージFを同時に走行させて、下側ステージAの保持液晶パネルXの上面、上側ステージFの保持液晶パネルXの下面に切断線Y、Zを能率よくスクライブすることができる。
勿論、上側ステージFの保持液晶パネルXのスクライブに際し、前述の下側ステージAの液晶パネルXのスクライブ前と同様にカメラPにより検知、読み取りにともない上側ステージFを旋回手段Cにより旋回させて調整する。
しかして、上側ステージFの前進停止後に昇降手段Eにより上側ステージFを降下する。
その際、上側ステージFの直下に退避位置から仕分け台Sを移動(人手や自走により)させて、仕分け台Sに上下面スクライブずみの液晶パネルXを荷受けすると共に、上側ステージFによる液晶パネルXの吸引保持を解除する。
上記仕分け台Sで液晶パネルXを荷受け(図9の(ホ)に示す)する際、仕分け台Sの上に間紙Kを供給しておき、間紙Kの上に液晶パネルXを載置する。
勿論、仕分け台Sに順次液晶パネルXを荷受けする(積層状に)際、順次荷受けする前に間紙Kを供給する。
なお、上側カッタ23及び下側カッタ22は、同時にスクライブ走行する。
次にこの考案の第2の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図10に示すように、旋回手段Cにより90°旋回する定置式の下側ステージLを設ける。
上記の下側ステージLは、第1の実施形態の下側ステージAと同様の構成、すなわち、上面に供給する大判な液晶パネルXを支持する吸引保持機能としての第1の実施形態と同様に内部吸引方式のボックス1の頂壁に無数の小孔(図示省略)を設け、また、供給する液晶パネルXの板面と下側ステージLの上面との全面接触を回避するため、第1の実施形態と同様にボックス1に設けた透孔(図示省略)に挿入した各ピン4の下端をシリンダ5の作用により昇降する昇降板6の上面に支持し、第1の実施形態と同様の作用により供給した液晶パネルXの下面をピン4の上端により荷受けし、荷受け後にピン4を降下させて下側ステージL上に液晶パネルXを載置するようにしてある。
また、下側ステージLの直上と前方との間で走行手段Dにより進退走行すると共に、下面に下側ステージL上の液晶パネルXを荷受けして支持する吸引保持機能を有し、かつ昇降手段Eにより昇降すると共に、保持液晶パネルXを90°旋回させる旋回手段Cを有する上側ステージFを設ける。
上記上側ステージFのボックス1に付与する吸引保持機能、上側ステージFを進退走行させる走行手段D、旋回手段C及び上側ステージFの昇降手段Eは、第1の実施形態と同様につき詳細な説明を(図示も)省略する。
さらに、上側ステージFと下側ステージLとの間で門形フレームRの水平材21が走行路を横切ると共に、走行手段Nにより門形フレームRを進退走行するようにする。
上記の走行手段Nは、第1の実施形態の走行手段Dと同様に二条の敷設したレール35と、門形フレームRの両側柱材36の下端に設けてレール35にスライド自在に係合したスライダ37と、レール35の全長とスライダ37とに設けたリニアインダクションモーター38とで構成したが、その他の方式で門形フレームRを進退走行させてもよい。
また、門形フレームRの水平材21には、カッタ昇降手段Gにより降下させて下側ステージL上の液晶パネルXの上面に切断線Yをスクライブする下側カッタ22と、カッタ昇降手段Gにより上昇させて上側ステージFの下面液晶パネルXの下面に切断線Zをスクライブする上側カッタ23とが設けてある。
この下側カッタ22及び上側カッタ23は、位置調整可能に並設してあり、位置調整の構成は、第1の実施形態と同様につき詳細な説明は省略する。
上記のように構成すると、下側ステージL上に供給した液晶パネルXの上面には、走行手段Nにより門形フレームRを走行させると共に、カッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下させておくことで、液晶パネルXの上面に並列大割切断線Yがスクライブされ、その後に旋回手段Cにより下側テーブルLを90°旋回させたのち、上述のように走行手段Nにより門形フレームRを走行させ、かつカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下させておくことで、液晶パネルXの上面に先の切断線Yに交差する小割用切断線Zがスクライブされる。
その後に、後退停止している上側ステージFを昇降手段Eにより降下させて、下側ステージL上のスクライブずみ液晶パネルXを上側ステージFの下面に吸引保持して(このとき、下側ステージLの吸引を解除する)昇降手段Eにより上側ステージFを上昇復帰する。
しかして、上述のように走行手段Nにより門形フレームRを走行させ、かつカッタ昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させておくことで、上側ステージFの液晶パネルXの下面に大割用の切断線Yがスクライブされ、またその後に旋回手段Cにより上側ステージFを90°旋回させ、次いで走行手段Nにより門形フレームRを走行すると共に、カッタ昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させておくことで、液晶パネルXの下面に先の切断線Yに交差する小割用切断線Zをスクライブすることができる。
なお、切断線Y、Zをスクライブする際、第1の実施形態と同様に各下側カッタ22及び上側カッタ23毎に設けてあるカメラPにより液晶パネルXの切断位置マークを読み取り、この読み取りにともない各切断位置に各下側カッタ22が、また上側カッタ23が合致するようにリニアインダクションモーター26の運転によりベース25を移動させて調整する。
勿論、カメラPにより液晶パネルXの左右の辺縁と切断線とが平行するように旋回手段Cにより上側ステージF、下側ステージLを時計、反時計方向に所望角度旋回させて調整する。
そして、上側ステージFの前進停止後に昇降手段Eにより上側ステージFを降下させて、上側ステージEの直下に退避位置から移動させてある仕分け台Sに上下面スクライブずみの液晶パネルXを(図9の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)のように手順をへたのちに)荷受けすると共に、上側ステージFの吸引保持を解除する。
上記仕分け台Sの上には、前もって間紙Kが供給されており、間紙Kの上に液晶パネルXを荷受けする。
勿論、仕分け台Sの上に順次液晶パネルXを積層する際、上下の液晶パネルX間に間紙Kを介在する。
なお、仕分け台Sの液晶パネルXは、下側の間紙Kと共に取り出して、例えば次工程の折割工程に供給する。
上記下側ステージLから上側ステージFに液晶パネルXを荷受けした後の空の下側ステージL上に次のスクライブを必要とする液晶パネルXを供給する。
すると、下側ステージL上の液晶パネルXの上面と、上側ステージAの液晶パネルXの下面に下側カッタ22、上側カッタ23により交互に(能率よく)切断線Yや切断線Zをスクライブすることができる。
次にこの考案の第3の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図12、13に示すように、旋回手段Cにより旋回する定置式の下側ステージJを設ける。
上記の下側ステージJは第1及び第2の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
また、下側ステージJの直上と前方との間で走行手段Dにより進退走行すると共に、下面に下側ステージJ上の液晶パネルXを荷受けして支持する吸引保持機能を有し、かつ昇降手段Eにより昇降すると共に、保持液晶パネルXを90°旋回させる旋回手段Cを有する上側ステージFを設ける。
上記上側ステージFのボックス1に付与する吸引保持機能、上側ステージFの進退走行手段D、旋回手段C及び上側ステージFの昇降手段Eは、第1の実施形態と同様につき詳細な説明(図示も)を省略する。
さらに、上側ステージFと下側ステージJとの間で門形フレームRの水平材21が走行路を横切ると共に、走行手段Nにより門形フレームRを進退走行させるようにしてある。
上記の走行手段Nは、第1の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
また、上記水平材21の門形フレームRの前進方向側両端間にはカッタ昇降手段Gの作用にともない昇降する並列上側カッタ23が、水平材21の門形フレームRの後退方向側両端間には、カッタ昇降手段Gの作用にともない昇降する並列下側カッタ22が設けてある。
上記の上側カッタ23及び下側カッタ22は、位置調整可能に設けてあり、その構成の説明は、第1の実施形態と同様につき省略する。
上記のように構成すると、下側ステージJ上に大判な液晶パネルXを供給して吸引保持する。
次に走行手段Nにより門形フレームRを後方に走行させると共に、走行にともないカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下することで、液晶パネルXの上面に一方向の大割用切断線Yがスクライブされる。
上記スクライブ後に旋回手段Cにより下側ステージJを90°旋回させ、次いで走行手段Nにより門形フレームRを前方に走行させると共に、走行にともないカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下させておくことで、液晶パネルXの上面に切断線Yに交差する他方向の小割用切断線Zがスクライブされる(図9参照)。
しかして、昇降手段Eにより上側ステージFを降下させて、ボックス1の下面に下側ステージJ上の液晶パネルXを吸引保持して荷受けしたのち、昇降手段Eにより上側ステージFを上昇(液晶パネルXも共に)させる。
次に、停止状態にある門形フレームRの上側カッタ23の直上に液晶パネルXの前進方向辺縁が到達(若干少し手前)するように走行手段Dにより上側ステージFを前進させる。
その後に、走行手段Nにより後方に門形フレームRを走行すると共に、走行にともない昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させておくことで、上側ステージFの支持液晶パネルXの下面に一方向の大割用切断線Yが(図9参照)スクライブされる。
上記スクライブ後に旋回手段Cにより上側ステージFを90°旋回させ、旋回後に走行手段Nにより前方に門形フレームRを走行すると共に、走行にともないカッタ昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させることで、上側ステージFの液晶パネルXの下面には、先の切断線Yに交差する小割用切断線Zがスクライブ(図9参照)される。
しかして、走行手段Dにより前方に上側ステージFを走行したのち、昇降手段Eにより上側ステージFを降下する。
このとき、上側ステージFの直下に、退避位置から移動させてある仕分け台Sに吸引支持の解除した上下面スクライブずみ液晶パネルXを払い出す。
なお、払い出す液晶パネルXの下側には間紙Kが存在するように間紙Kを供給しておく。
勿論、液晶パネルXを積層状に荷受けする際、液晶パネルX間に間紙Kを介在させる。
そして、上記スクライブに際し、各カッタ毎に配置してあるカメラPによりアライメントマークを読み取って、この読み取りにともないカッタと切断線が一致するよう、また辺縁の位置調整などを第1の実施形態と同様に行う。
なお、上側カッタ23及び下側カッタ22は、同時にスクライブ走行する。
次に、この考案の第4の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図14から図16に示すJは、定置式の下側ステージである。
この下側ステージJには、上面に供給した液晶パネルXを支持する吸引保持機能があり、この吸引保持機能は、第1の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
そして、第1の実施形態と同様に旋回手段Cにより旋回するようにしてある。
勿論、シリンダ5の作用によりピン4を出没させて、液晶パネルXを荷受けするようにしてある。
また、下側ステージJの直上には、昇降手段Eにより昇降し、旋回手段により旋回すると共に、下面に下側ステージJ上の液晶パネルXを支持する吸引保持機能付きの上側ステージMが設けてある。
上記上側ステージMの昇降手段M、旋回手段C、ボックス1の吸引保持機能の構成及び出没ピン4による荷受け作用機構は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
そして、上側ステージMと下側ステージJとの間で走行手段Nにより前後方向に走行する門形フレームRが設けてあり、この門形フレームRの水平材21の上下には、カッタ昇降手段Gにより昇降する上側カッタ23と下側カッタ22とが設けてある。
上記門形フレームRの走行手段N、並列上側カッタ23及び下側カッタ22の位置調整は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
上記のように構成すると、下側ステージJ上に大判な液晶パネルXを供給したのち、走行手段Nにより後方に門形フレームRを走行させると共に、走行に際しカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下させておくと、下側ステージJ上の液晶パネルXの上面に一方向の大割用切断線Yがスクライブ(図9参照)される。
次にスクライブ後旋回手段Cにより下側ステージJを90°旋回させたのち、走行手段Nにより前方に門形フレームRを走行させ、走行にともないカッタ昇降手段Gにより下側カッタ22を降下するので、下側ステージJ上の液晶パネルXの上面に先の切断線Yに交差する小割用切断線Zがスクライブ(図9参照)される。
しかして、昇降手段Eにより上側ステージMを降下させて、上側ステージJ上のスクライブずみ液晶パネルXを上側ステージMの下面に吸引保持させて荷受けしたのち、昇降手段Eにより上側ステージMを上昇させる。
その後に走行手段Nにより門形フレームRを往復走行させ、また方向変換に際し旋回手段Cにより上側ステージMを90°旋回すると共に、門形フレームRの走行にともないカッタ昇降手段Gにより上側カッタ23を上昇させることで、上側ステージMの液晶パネルXの下面に一方向の大割用切断線Yと、これに交差する他方向の小割用切断線Zをスクライブ(図9参照)することができる。
上記のスクライブ後に、前方退避位置の仕分け台Sを出入り手段Oにより下側ステージの上に引き入れたのち、昇降手段Eにより上側ステージMを仕分け台Sに向け降下し、上側ステージMによる吸引を解除して支持を解いた液晶パネルXを仕分け台Sの間紙Kの上に払い出す。
その後に、出入り手段Oにより仕分け台Sを退避させておく。
なお、前述と同様に空の下側ステージJ上に液晶パネルXを供給して、液晶パネルXの上面二方向に下側カッタ22により(このとき、上側ステージMの液晶パネルXの下面に上側カッタ23により)二方向に切断線Y、Zをスクライブし、また各上側カッタ23、下側カッタ22毎に設けてあるカメラPによりアライメントマークを読み取って、読み取りにともない前述のように正確なスクライブ線や辺縁の位置調整を行う。
上述の出入り手段Oは、図示の場合仕分け台Sの前端両側のスライダ81をレール35にスライド自在に係合すると共に、仕分け台Sの後端両側に車輪83を設けて上記仕分け台Sを走行自在とし、門形フレームRのロック手段としてのシリンダ84の作用により突出するピン85を仕分け台Sから突出する片86の孔87に嵌入することで、門形フレームRを走行させたとき、共に仕分け台Sを荷受けした位置に移動させることができるようにしたが、限定されず、仕分け台Sを例えばシリンダなどで出入りする方式を採用することもある。
勿論、門形フレームRのスクライブ走行に際しては、孔86からのピン85を脱出させておく。
なお、図示のように下側ステージA、Jの後側シリンダ88の作用にともない支持ヒンジ89を支点として傾動する受台90を設け、この受台90上にスクライブ前の液晶パネルXを載置しておく。
すると、水平な姿勢の受台90上の液晶パネルXをスムーズに供給できる。
なお、上側カッタ23及び下側カッタ22は、交互にスクライブ走行する。
次にこの考案の第5の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、2、3、4、5、11、19、20及び21に示すように、第1の実施形態のベース25に設けてある上下方向にスライドするスライダとしてのプレート32の液晶パネルXのスクライブ板面方向に突出する突出端に上側カッタ23や下側カッタ22を設ける。
また、ベース25には、上下方向のレールとこのレールにスライド自在に係合したガイド手段41により上下方向にスライドするバランス用のウエイト42が設けてある。
このウエイト42は、それぞれのプレート32の片側に並設してある。
そして、ベース25に据え付けたカッタ昇降手段Gとしてのサーボモーター43の運転にともないプレート32のスライド方向の反対方向にウエイト42をスライドさせる連動機構Hを設ける。
上記の連動機構Hとしては、例えば図1、2、3、4、5、11に示すように、サーボモーター43により可逆駆動するピニオン44にプレート32とウエイト42との対向縁に設けてあるラック45を噛合させて構成する以外に、図12、13、14に示すように、サーボモーター43の運転にともない可逆回動する揺動板46の両端面から互いに内方に向く切り欠き47にプレート32及びウエイト42に軸支してある転子48を嵌め込んで構成する。
上記のように構成すると、上側カッタ23と下側カッタ22とのバランスが零になり、カッタ昇降手段Gとして用いたサーボモーター43の加圧力が最適となって、スクライブの加圧力にバラツキがなく、スクライブの際良好な加圧力を作用させることができ、その結果良好なスクライブをスムーズに行うことができる。
X 液晶パネル
Y 切断線
Z 切断線
A 下側ステージ
B 走行手段
C 旋回手段
D 走行手段
E 昇降手段
F 上側ステージ
G カッタ昇降手段
K 間紙
S 仕分け台
P カメラ
L 下側ステージ
R 門形フレーム
N 走行手段
H 連動機構
J 下側ステージ
M 上側ステージ
O 出入り手段
1 ボックス
2 小孔
3 透孔
4 ピン
5 シリンダ
6 昇降板
7 レール
8 スライダ
9 台車
10 リニアインダクションモーター
11 モーター
12 レール
13 スライダ
14 台車
15 リニアインダクションモーター
16 シリンダ
21 水平材
22 下側カッタ
23 上側カッタ
24 レール
25 ベース
26 リニアインダクションモーター
28 ガイド
29 スライダ
31 レール
32 昇降プレート
33 スライダ
35 レール
36 柱材
37 スライダ
38 リニアインダクションモーター
41 ガイド手段
42 ウエイト
43 サーボモーター
44 ピニオン
45 ラック
46 揺動板
47 切り欠き
48 転子
81 スライダ
83 車輪
84 シリンダ
85 ピン
86 片
87 孔
88 シリンダ
89 ヒンジ
90受台

Claims (5)

  1. 走行手段により前後方向に進退走行すると共に、上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの上方で走行手段により前後方向に進退走行すると共に、下面に荷受け液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記吸引保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記下側ステージと上側ステージとの進退走行路の間に前記走行路を横切るように設けた水平材と、この水平材の両端間に並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、カッタ昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けすると共に、払い出し位置に移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる薄板セルパネルの切断装置。
  2. 上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの直上と前方との間で走行手段により進退走行すると共に、下面に荷受けする液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記吸引保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記上側ステージと下側ステージとの間で走行手段により前後方向に走行するように設けた門形のフレームと、このフレームの水平材の両端間に並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、カッタ昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けすると共に、払い出し位置に移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる薄板セルパネルの切断装置。
  3. 上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの直上と前方との間で走行手段により進退走行すると共に、下面に荷受けする液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記吸引保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記上側ステージと下側ステージとの間で走行手段により前後方向に走行するように設けた門形のフレームと、この門形フレームの水平材の両端間前記門形フレームの走行方向前側面及び後側面に並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、カッタ昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、上記上側ステージの前進停止位置の直下に移動したスクライブずみ液晶パネルを荷受けすると共に、払い出し位置に移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる薄板セルパネルの切断装置。
  4. 上面に荷受けした大判な液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記液晶パネルを旋回させる旋回手段付きの下側ステージと、この下側ステージの直上で、下面に荷受けする液晶パネルを支持する吸引保持機能を有し、かつ上記保持液晶パネルを旋回させる旋回手段及び上記保持液晶パネルを昇降させる昇降手段付きの上側ステージと、上記上側ステージと下側ステージとの間で走行手段により前後方向に走行するように設けた門形のフレームと、この門形フレームの水平材の両端間で並列状に複数位置変更可能に配置すると共に、昇降手段により昇降するように設けた上側カッタ及び下側カッタと、出入り手段により下側ステージの前方退避位置と下側ステージの上側荷受け進入位置とに移動する間紙の供給ずみ仕分け台とからなる薄板パネルの切断装置。
  5. 前記上側カッタ及び下側カッタが、水平材に対し横移動調整ベースに設けてあるガイドにより上下方向にスライドするスライダの液晶パネル板面方向に突出する突出端に設けると共に、このスライダに並行して上記水平材に設けてあるガイドにより上下方向にスライドするウエイトを設け、上記水平材にカッタ昇降手段としてのサーボモーターを設置して、このサーボモーターの可逆運転にともない上記スライダのスライド方向の反対方向に上記ウエイトをスライドさせるように連動機構により連動させたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の薄板セルパネルの切断装置。
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