JP3184319U - 座布団 - Google Patents

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Abstract

【課題】要介護者が車椅子に座り移動する時に、体勢が前方にずれない座布団を提供する。
【解決手段】座席部11と背もたれ部12が連接され、座席部における太股部座面の方が臀部座面に比べて厚みを大きく形成し、体の重心が臀部により大きくかかるようにする。また、背もたれ部の上端及び座席部と背もたれ部の連接部位に紐体13を設けて座布団を車椅子に強固に固定する。
【選択図】図1

Description

本考案は座布団に関し、より詳しくは身体が不自由な老人や、その他要介護者が使用するのに適した座布団に関する。
主クッションの前方上面に着脱自在に副クッションを取り付け、被介護者の大腿部が持ち上がるようにすることで、臀部が前方にずれないようにした、車いす用座布団が特許文献1に開示されている。
略平坦な臀部載置部と、この臀部載置部より高く盛り上がった大腿部載置部を有する車いす用座布団が、特許文献2に開示されている。
特開2003−70844号公報 登録実用新案公報第3117917号
例えば身体が不自由な老人や、その他要介護者が車椅子で移動する場合、自力で体勢を維持できず、図6に示すように要介護者3の臀部が前方にずれてしまうことがある。係る体勢に至ると腰その他の部位に負担がかかると共に、場合によっては車椅子1からずれ落ちてしまう恐れもある。
一方、かかる事態を避けるべく、同伴の介護者が要介護者の姿勢をもとに戻すことは、体力面で負担が大きい。
そこで本考案は要介護者が車椅子に座った時などに、体勢が前方にずれない座布団を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本考案の構成は次の通りである。
(1) 請求項1に記載の考案は、座席部と背もたれ部が連接され、座席部における太股部座面の方が臀部座面に比べて厚みを大きく形成した。
(2) 請求項2に記載の考案は、請求項1記載の座布団において、背もたれ部の上端及び座席部と背もたれ部の連接部位に紐体を設けて構成した。
上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。
本考案にかかる座布団10は図1や図2に示すように座席部11と背もたれ部12が連接されたものであり、図5に示すように使用状態において、要介護者3が凭れ掛かることによって、背もたれ部12が車椅子1の背もたれ面2に押圧される。これにより、背もたれ部12と背もたれ面2の間に大きな摩擦力が生じ、座布団10がズレることを抑制可能となるのである。
また、本考案にかかる座布団10は、座席部11における太股部座面11aの方が、臀部座面11bに比べて厚みを大きく形成してある。かかる構成により、要介護者の重心が太股部よりも臀部により大きくかかることになり、これにより、要介護者が前方にズレることを抑制可能となるのである。
更には、請求項2記載の考案によれば、図3に示すように、紐体13を車椅子のフレーム1aに縛ることで、座布団10をより強固に車椅子1に固定することが可能となる。すなわち、要介護者が前方にズレることを抑制可能となるのである。
本考案の斜視図 同、正面図 同、A−A線断面図 本考案を車椅子に取り付けた状態を示す説明図 本考案の使用状態を示す説明図 車椅子着座時の説明図
以下、好ましい考案の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、本発明に係る座布団を示す斜視図であって、この座布団10は、略方形の座席部11と同じく略方形の背もたれ部12とが連接されたものであり、連接部位16において、折り曲げ自在なものである。
座席部11の外観形状は、図2における座席部11の左側すなわち太股部座面11aをを前部、右側すなわち臀部座面11bを後部とすると、後部から前部に向かって厚みが増していく構造に形成されている。具体的には後部端は厚みが30mm程度、前部端は厚みが60mm程度が好ましい。むろんこの厚みは一例であり、適宜用途に合わせ変更可能である。
背もたれ部12は直方体形状を呈し、厚みは30mm程度が好ましい。むろんこの厚みは一例であり、適宜用途に合わせ変更可能である。
座席部11、背もたれ部12共に袋状のカバー14で覆われており、背もたれ部12の上端及び座席部11と背もたれ部12の連接部位16におけるカバー14に、紐体13がそれぞれ一対取り付けられている。カバー14には開放口が設けられており、ファスナー14aにより開閉自在に設けられており、内部には図3に示すようにクッション材16が装備されている。
カバー14の材質は、洗濯と吸水性等を考慮して綿製のものが良いが、その他の布であっても良い。
クッション材16は、ウレタン単体から構成してもよいし、スプリングを配設してもよい。また、ポリエステル、ラテックス、樹脂発泡体、繊維等の材料を用いてもよい。また、これらの材料を組み合わせて構成してもよい。また、その硬度は、適宜設定すればよい。
10・・座布団 11・・座席部 11a・・太股部座面
11b・・臀部座面 12・・背もたれ部 13・・紐体
14・・カバー 15・・連接部位 16・・クッション材

Claims (2)

  1. 座席部(11)と背もたれ部(12)が連接され、座席部(11)における太股部座面(11a)の方が臀部座面(11b)に比べて厚みを大きく形成した座布団。
  2. 背もたれ部(12)の上端及び座席部(11)と背もたれ部(12)の連接部位(15)に紐体(13)を設けた請求項1記載の座布団。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017121322A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 株式会社Grant Foot 着座用クッションおよび椅子

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