JP3182828U - 自走式掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】サイドブラシの着脱が簡単な自走式掃除機を提供する。
【解決手段】伝動ユニット５０は、受動的に回転できるようにボディー２０の底部に配置され、かつ下向き表面５２と、下向き表面５２を陥没させて形成した上向きの固定溝５４と、固定溝５４の中に形成された固定孔５６とを有する。固定溝５４の内輪郭は非円形を呈する。サイドブラシ６０は、本体７０と、本体７０に突出した少なくとも一つのブラシ８０とを有する。本体７０は頂部に位置する固定部７４と、固定部７４に突出した複数の上向きの弾性片７６とを有する。固定部７４の外輪郭は伝動ユニット５０の固定溝５４の内輪郭に対応する形を呈する。弾性片７６は外力を受けて弾性的に変形することによって相互に接近し、かつ伝動ユニット５０の固定孔５６に係止される。
【選択図】 図１

Description

本考案は、自走式掃除機に関し、詳しくはサイドブラシの着脱が簡単な自走式掃除機に関するものである。

従来の自走式掃除機は、稼動する際、地面に平行の回転軸を付着することによって回転する底部のロールブラシは床のほこりおよび屑を掃除するとともに吸塵装置はほこりおよび屑を吸引し、集塵装置に収集する。

上述したロールブラシは、自走式掃除機の底部の中央に配置されるため、壁の近くや隅をきれいに掃除することができない。それに対し、自走式掃除機の底部に少なくとも一つのサイドブラシを増設する考案が提出された。例えば特許文献１により提示された自走式掃除機において、サイドブラシは地面に垂直の回転軸に付着することによって回転し、かつ一部の刷毛が自走式掃除機のボディーの外周に露出するため、ボディーの外周のほこりおよび屑をボディーの底部にまとめて吸塵装置の吸引作動を進行させることができる。従って、自走式掃除機は壁の近くや隅をきれいに掃除できるようになった。

しかしながら、従来の自走式掃除機のサイドブラシは着脱が難しい。例えば上述の特許文献１により提示された自走式掃除機において、サイドブラシ、伝動歯車機構およびモーターは結合した後、自走式掃除機のボディーの底部に装着されるため、単独にサイドブラシを取り外すことができない。サイドブラシを取り外すには、上述した集合体を取り外し、そののちサイドブラシとモーターおよび伝動歯車機構とを分離させる必要がある。したがって、サイドブラシを洗浄したり、サイドブラシを取り替えたりすることが非常に困難である。

米国特許公開２０１０／００３７４１８号明細書

本考案は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイドブラシの着脱が簡単な自走式掃除機を提供することにある。

上述の目的を達成するために、本考案による自走式掃除機は、ボディー、伝動ユニットおよびサイドブラシを備える。伝動ユニットは、受動的に回転できるようにボディーの底部に配置され、かつ下向き表面と、下向き表面を陥没させて形成した上向きの固定溝と、固定溝の中に形成された固定孔とを有する。固定溝の内輪郭は非円形を呈する。サイドブラシは、本体と、本体に突出した少なくとも一つのブラシとを有する。本体は頂部に位置する固定部と、固定部に突出した複数の上向きの弾性片とを有する。固定部の外輪郭は伝動ユニットの固定溝の内輪郭に対応する形を呈する。弾性片は外力を受けて弾性的に変形することによって相互に接近し、かつ伝動ユニットの固定孔に係止される。固定部と伝動ユニットの固定溝とは相互に嵌合されるため、サイドブラシは伝動ユニットの駆動力によって回転することができる。

サイドブラシの弾性片を伝動ユニットの固定孔に差し込めば、伝動ユニットからの圧迫力によって弾性片を弾性的に変形させ、固定孔に嵌め込めることができる。一方、サイドブラシを外側に引っ張れば、伝動ユニットからの圧迫力によって弾性片を弾性的に変形させ、固定孔と分離させることができる。言い換えれば、サイドブラシは着脱が簡単であるため、取り替えまたは洗浄に便利である。

本考案の第１実施形態による自走式掃除機を示す分解斜視図である。 本考案の第１実施形態による自走式掃除機においての二つのサイドブラシが取り外された状態を示す底面図である。 本考案の第１実施形態による自走式掃除機においてのサイドブラシおよび伝動ユニットを示す断面図である。 本考案の第１実施形態による自走式掃除機においてのサイドブラシを示す平面図である。 本考案の第２実施形態による自走式掃除機においてのサイドブラシを示す平面図である。

以下、本考案による自走式掃除機を図面に基づいて説明する。
（第１実施形態）
図１および図２に示すように、本考案の第１実施形態による自走式掃除機１０は、ボディー２０と、ボディー２０の底部に配置された吸塵および集塵装置３０と、吸塵および集塵装置３０の両側に位置する二つのロールブラシ４０と、ボディー２０の外周２１に近い二つの伝動ユニット５０と、二つの伝動ユニット５０に装着されかつ着脱できる二つのサイドブラシ６０とを備える。

ボディー２０は、地面を自走し、障害物に反応すると自動的に方向転換することができる。ロールブラシ４０はボディー２０が走行することによって地面のほこりおよび屑を掃除するとともに吸塵および集塵装置３０はほこりおよび屑を吸引し、収集する。ボディー２０、吸塵及び集塵装置３０およびロールブラシ４０の形および構造は従来のものに類似し、かつ本考案の重点ではないため、詳しい説明を省略する。

図１から図３に示すように、伝動ユニット５０は、ボディー２０に内蔵された駆動装置（図中未表示）に接続されることで駆動装置の駆動力によって回転する。伝動ユニット５０は、ボディー２０の底部２２と並列する下向き表面５２と、表面５２を陥没させて形成した上向きの固定溝５４と、固定溝５４の中に形成された固定孔５６とを有する。固定溝５４は内輪郭５４２が矩形を呈する。固定孔５６は内部に突起したストッパー５６２を有する。ストッパー５６２は円弧状面５６２ａを有する。

サイドブラシ６０は、本体７０および四つのブラシ８０を有する。本実施形態において、本体７０は二つの付属品から構成されるが、これに限らず、一体成型されてもよい。本体７０は円盤状の中央部７２と、中央部７２の表面７２２を上に突起させて形成した固定部７４と、固定部７４に突出した二つの上向きの弾性片７６と、中央部７２から下向きかつ斜めに延長された四つの脚７８とを有する。固定部７４は形が伝動ユニット５０の固定溝５４の形に対応し、かつ外輪郭７４２が図４に示すように矩形を呈する。弾性片７６は固定部７４に突出した上向きの胴部７６２と、胴部７６２の先端に位置するフック部７６４とを有する。フック部７６４は上から下の外側へ傾斜した斜面７６４ａと、斜面７６４ａの下方に位置する円弧状面７６４ｂとを有する。脚７８は中央部７２から伸びて形成された上段部７８２と、上段部７８２から伸びて形成された下段部７８４とを有する。上段部７８２の斜率は下段部７８４の斜率より大きい。ブラシ８０は脚７８の下端部７８４から伸びるように配置される。ブラシ８０は図中の長方形で表示された形ではなく、数多くの刷毛から構成される。

サイドブラシ６０を装着する際、まず伝動ユニット５０の固定孔５６に弾性片７６を差し込むと同時に固定溝５４に固定部７４を嵌め込む。詳しく言えば、二つの弾性片７６が固定孔５６に入り込む過程において、まずフック部７６４の斜面７６４ａおよび円弧状面７６４ｂはストッパー５６２の円弧状面５６２ａに当接する。同時に二つの弾性片７６はストッパー５６２からの圧迫力によって弾性的に変形し、相互に近付くため、フック部７６４はストッパー５６２を通ってストッパー５６２の上方に係止されている。このときサイドブラシ６０は伝動ユニット５０の固定孔５６に係止されるため、取れにくい。一方、サイドブラシ６０の本体７０の上向き表面７２２は伝動ユニット５０の下向き表面５２に当接するため、ユーザーがサイドブラシ６０を奥に押し過ぎるような事態を防止することができる。

一方、固定部７４と固定溝５４とは相互に嵌合されるため、伝動ユニット５０は受動的に回転すると同時にサイドブラシ６０を同調回転させ、ボディー２０の外周２１の外側に位置するほこりおよび屑をボディー２０の下方にまとめる。このとき吸塵および集塵装置３０は吸引および収集を進めることができる。

サイドブラシ６０を取り替えるか洗浄する際、サイドブラシ６０を外側に引っ張れば、弾性片７６のフック部７６４の円弧状面７６４ｂおよび斜面７６４ａは伝動ユニット５０のストッパー５６２の円弧状面５６２ａに当接すると同時に弾性的に変形し、相互に接近しながら固定孔５６から離れていく。言い換えれば、本考案による自走式掃除機１０のサイドブラシ６０は着脱が非常に簡単であるため、サイドブラシ６０を取り替えるか洗浄することが容易である。

（第２実施形態）
第１実施形態において、サイドブラシ６０の固定部７４の外輪郭７４２と伝動ユニット５０の固定溝５４の内輪郭５４２とは矩形を呈するため、伝動および回転機能を果たすことができるが、サイドブラシ６０の固定部７４および伝動ユニット５０の固定溝５４は形が第１実施形態に限らず、別の形であってもよい。
図５に示すように、第２実施形態において、サイドブラシ９０の固定部９４の外輪郭９４２は非矩形を呈する。サイドブラシ９０に対応する伝動ユニットの固定溝の内輪郭の形と外輪郭９４２の形とが相互に対応すれば伝動および回転機能を果たすことができる。つまり、サイドブラシの固定部の外輪郭および伝動ユニットの固定溝の内輪郭が相互に対応し、非円形を呈すれば本考案の請求範囲に属すべきである。

以上、本考案は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。

１：自走式掃除機、
２０：ボディー、
２１：外周、
２２：底面、
３０：吸塵および集塵装置、
４０：ロールブラシ、
５０：伝動ユニット、
５２：下向き表面、
５４：固定溝、
５４２：内輪郭、
５６：固定孔、
５６２：ストッパー、
５６２ａ：円弧状面、
６０：サイドブラシ、
７０：本体、
７２：中央部、
７２２：上向き表面、
７４：固定部、
７４２：外輪郭、
７６：弾性片、
７６２：胴部、
７６４：フック部、
７６４ａ：斜面、
７６４ｂ：円弧状面、
７８：脚部、
７８２：上段部、
７８４：下段部、
８０：ブラシ、
９０：サイドブラシ、
９４：固定部、
９４２：外輪郭。

Claims (8)

1. ボディーと、
   受動的に回転可能に前記ボディーの底部に配置され、下向き表面、当該下向き表面が上方向に窪んで形成された固定溝、および、当該固定溝の中に形成された固定孔を有し、前記固定溝の内輪郭が非円形である伝動ユニットと、
   本体および当該本体から突出した少なくとも一つのブラシを有し、前記本体が頂部に位置する固定部と当該固定部から突出した複数の上向きの弾性片とを有し、前記固定部の外輪郭が前記伝動ユニットの前記固定溝の内輪郭に対応する形状を有し、複数の前記弾性片が外力を受けて弾性的に変形することによって相互に接近し前記伝動ユニットの前記固定孔に係止可能であるサイドブラシと、を備え、
   前記固定部と前記伝動ユニットの前記固定溝とが相互に嵌合することにより前記サイドブラシが前記伝動ユニットの駆動力によって回転可能であることを特徴とする自走式掃除機。
2. 前記サイドブラシの前記固定部の外輪郭と前記伝動ユニットの前記固定溝の内輪郭とは、矩形であることを特徴とする請求項１に記載の自走式掃除機。
3. 前記サイドブラシの前記弾性片は、前記固定部から突出した上向きの胴部と当該胴部の先端に位置するフック部とを有し、
   前記伝動ユニットの前記固定孔は、内部にストッパーを有し、
   前記サイドブラシの前記弾性片が前記伝動ユニットの前記固定孔に係止される際、前記弾性片の前記フック部が前記伝動ユニットの前記ストッパーの上方に係止されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の自走式掃除機。
4. 前記サイドブラシの前記弾性片の前記フック部は円弧状面を有し、
   前記サイドブラシの前記弾性片は、前記フック部の円弧状面と前記伝動ユニットの前記ストッパーとが当接することで前記伝動ユニットの前記固定孔内に係止されており、前記フック部の円弧状面が前記伝動ユニットの前記ストッパーから離脱することで前記固定孔から離れることを特徴とする請求項３に記載の自走式掃除機。
5. 前記伝動ユニットの前記ストッパーは、円弧状面を有し、
   前記サイドブラシの前記弾性片は、前記ストッパーの円弧状面に当接することで前記伝動ユニットの前記固定孔内に係止されており、前記ストッパーの円弧状面から離脱することで前期固定孔から離れることを特徴とする請求項３に記載の自走式掃除機。
6. 前記サイドブラシの前記弾性片の前記フック部は、円弧状面を有し、
   前記サイドブラシの前記弾性片は、前記フック部の円弧状面と前記伝動ユニットの前記ストッパーの円弧状面とが相互に当接することで前記伝動ユニットの前記固定孔内に係止されており、前記フック部の円弧状面と前記伝動ユニットの前記ストッパーの円弧状面とが離脱することで前記固定孔から離れることを特徴とする請求項５に記載の自走式掃除機。
7. 前記サイドブラシの前記本体は、上向き表面を有し、
   前記固定部は、前記上向き表面から突出し、前記固定部と前記伝動ユニットの前記固定溝とが相互に嵌合する際、前記サイドブラシの前記本体の前記上向き表面は前記伝動ユニットの前記下向き表面に当接することを特徴とする請求項１、２、または６に記載の自走式掃除機。
8. 前記サイドブラシの前記本体は、中央部、および、当該中央部から下向きかつ斜めに延長された複数の脚をさらに有し、
   前記脚は、前記ブラシ、前記中央部から伸びて形成された上段部、および、当該上段部から伸びて形成された下段部を有し、前記下向き表面に対して、前記上段部の傾斜率が前記下段部の傾斜率より大きくなるよう形成されていることを特徴とする請求項１、２、６、または７に記載の自走式掃除機。

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