JP3182090B2 - 縁加工を施したシートおよびその加工方法 - Google Patents

縁加工を施したシートおよびその加工方法

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JP3182090B2
JP3182090B2 JP25832796A JP25832796A JP3182090B2 JP 3182090 B2 JP3182090 B2 JP 3182090B2 JP 25832796 A JP25832796 A JP 25832796A JP 25832796 A JP25832796 A JP 25832796A JP 3182090 B2 JP3182090 B2 JP 3182090B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縁加工を施したシ
ートとその加工方法に関し、詳しくは基材シートの周縁
部に、ロープを封入した補強部と、補強部と基材シート
とを連結する連結部と、縁シートと基材シートとを接合
する接合部を形成してなる縁加工を施したシートおよび
その加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築工事用養生シート、土木シー
ト、レジャーシート等の合成樹脂シートの縁加工は、シ
ートの端部を折り返してロープを封入し、折り返して重
ね合わせた部分をミシン縫製または熱溶着により接合す
る方法が広く行われている。ところで、図3(イ)に示
すようにミシン縫製を施した場合は、ミシンの縫い目部
分9においてシートの引張強度が著しく低下したものと
なる。例えば、ポリエチレンラミネートシートをミシン
縫製した場合では、最大約30%の引張強度の低下が見
られた。また、ミシン糸を使用することによるコストア
ップや、ミシン縫製の生産性の低さや、シート再生時に
はミシン糸除去に手間が必要となるなどの問題点も指摘
されている。熱溶着により接合した場合には、上記の問
題は解決されたが、図3(ロ)に示すような厚手シート
の場合には折り返した端部10が嵩ばり、折り返しに対
する反発力を生じるために正確に重ねて溶着する縁加工
が困難であった。また、折り返した厚みが極端に厚くな
るために、シートの外観が悪くなって商品価値が低下
し、製品を重ねて運搬するときの荷姿が安定せず、収納
する収納効率も劣るなどの問題もあった。
【0003】このように縁加工により周縁部にロープを
封入して補強部を設けたシートは、図8に示すような、
C型断面18を有するパイプを背中合わせに接合したジ
ョイント11を用いて縦横方向に複数枚連結して所定の
大きさのシートとして用いる方法が広く行われている
が、厚手シートの端部を折り返してロープを封入した補
強部は嵩ばってしまうために、C型断面18を有するパ
イプに嵌合してシートを連結する作業をスムースに行な
うことは困難であった。また、厚手シートが発泡体を含
む場合には、発泡体を折り返してロープを封入して形成
した補強部は、C型断面18を有するパイプ内で折り返
し部分の発泡体が部分的に圧縮されてC型断面18を有
するパイプ内で遍在するために堅固な連結状態を保持す
ることが困難となるなどの問題もあった。
【0004】さらに、折り返し加工の困難な硬質の合成
樹脂シートや、柔かすぎて堅固な縁加工の形成が困難な
ゴムシート等についても、好適な縁加工および縁加工に
よって形成される連結手段を取り付けることが要望され
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決するために、基材シートの周縁部において、嵩ば
らず形成されたロープを封入した補強部と、補強部と基
材シートを連結する連結部と、基材シートと縁シートを
接合する接合部とを形成してなる縁加工を施し、堅固で
外観にすぐれた縁加工および縁加工によって形成される
連結手段を有する縁加工を施されたシートおよびその加
工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、基
材シート1の周縁部に、縁シート2を折曲げてロープ3
を封入してなる補強部4と、該補強部4と基材シート1
との間に位置し、縁シート2の内面同士を熱風溶着法に
より熱溶着してなる連結部5と、折曲げた縁シート2の
内面と基材シート1の外面とを熱風溶着法により熱溶着
した接合部6を形成してなるシートであって、C型断面
18を有するパイプを背中合わせに接合した樹脂製ジョ
イント11を用いて、そのパイプに前記補強部4を嵌合
させて複数枚のシートを連結可能にしてなる縁加工を施
したシートを要旨とする。本願の第2の発明は、基材シ
ート1の周縁部に、該基材シート1を構成する一層のシ
ート端延長部分8を折り返してロープ3を封入してなる
補強部4と、該補強部4と基材シート1との間に位置
し、延長部分8の内面同士を熱風溶着法により熱溶着し
てなる連結部5と、延長部分8の内面と基材シート1の
外面とを熱風溶着法により熱溶着した接合部6を形成し
てなるシートであって、C型断面18を有するパイプを
背中合わせに接合した樹脂製ジョイント11を用いて、
そのパイプに前記補強部4を嵌合させて複数枚のシート
を連結可能にしてなる縁加工を施したシートを要旨とす
る。本願の第3の発明は、基材シート1の周縁部に、縁
シート2を折曲げてロープ3を封入してなる補強部4
と、該補強部4と基材シート1との間に位置し、縁シー
ト2の内面同士を熱風溶着法により熱溶着してなる連結
部5と、折曲げた縁シート2の内面と基材シート1の外
面とを熱風溶着法により熱溶着した接合部6を形成して
なる縁加工を施したシートの加工において、熱風溶着法
で使用する圧着ロール16bが、同軸で直径を異にする
多段ロールであり、連結部5を押圧するロール部分の直
径R1が接合部6を押圧するロール部分の直径R2より
も大きくして、連結部5と接合部6の溶着を同時に行う
ことを特徴とする縁加工を施したシートの加工方法を要
旨とする。本願の第4の発明は、基材シート1の周縁部
に、該基材シート1を構成する一層のシート端延長部分
8を折り返してロープ3を封入してなる補強部4と、該
補強部4と基材シート1との間に位置し、延長部分8の
内面同士を熱風溶着法により熱溶着してなる連結部5
と、延長部分8の内面と基材シート1の外面とを熱風溶
着法により熱溶着した接合部6を形成してなる縁加工を
施したシートの加工において、熱風溶着法で使用する圧
着ロール16bが、同軸で直径を異にする多段ロールで
あり、連結部5を押圧するロール部分の直径R1が接合
部6を押圧するロール部分の直径R2よりも大きくし
て、連結部5と接合部6の溶着を同時に行うことを特徴
とする縁加工を施したシートの加工方法を要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用される基材シート1
としては、合成樹脂シート、ゴムシート、合成繊維等か
らなる織編布や不織布、および合成繊維等からなる織編
布や不織布のラミネートシート、あるいはこれらの積層
体が用いられる。具体的には、ポリエチレンシート、ポ
リプロピレンシート、スチレンブタジエンゴムシート、
スチレンブタジエンゴム発泡シート、ポリエチレン発泡
シート、ポリウレタン発泡シート、ポリエチレンフラッ
トヤーンクロス等の単層シートや、ポリエチレンフラッ
トヤーンクロスラミネートシート、ポリウレタン発泡シ
ートとポリエチレンフラットヤーンクロスラミネートシ
ートとの積層体、ポリエチレン発泡シートとポリエチレ
ンフラットヤーンクロスラミネートシートとの積層体等
の積層シートなどが挙げられる。これらの内では、熱溶
着の可能な、ポリウレタン発泡シートとポリエチレンフ
ラットヤーンクロスラミネートシートとの積層体、ポリ
エチレン発泡シートとポリエチレンフラットヤーンクロ
スラミネートシートとの積層体などが好適に用いられ
る。
【0008】上記基材シート1の厚みには特に限定はな
いが、本発明の方法が特に効果的であるのは比較的厚み
を有するものに対してであり、具体的には2mm以上、
より効果的であるのは4mm以上、さらに効果的なのは
8mm以上のシートである。
【0009】本発明に使用される縁シート2としては、
高強力で熱融着加工が可能なことが必要であり、各種繊
維材料からなる繊維基材に熱可塑性樹脂組成物を被覆し
たものなどが好適に採用される。
【0010】この熱可塑性樹脂組成物としては、比較的
低温での成形性、ヒートシール性、シール強力を有する
ものが好適であり、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、低融点ポリプロピレ
ン等のポリオレフィンの他、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコー
ル等のポリマーを挙げることができる。
【0011】上記繊維基材に樹脂被覆層を積層するラミ
ネート法としては、押出ラミネート法、ドライラミネー
ト法、熱圧着ラミネート法など公知の方法が採用でき、
これらの内では、接着強度の優れた押出ラミネート法が
好ましい。ラミネート被覆層の厚みは任意とすることが
できるが、縁加工による連結手段の強度を保持するため
には30〜150μmとすることが好ましく、50〜1
20μmとすることがより好ましい。
【0012】本発明に使用するロープ3は、天然繊維、
合成繊維等からなるひもやロープが使用されるが、特に
限定されるものではない。しかしながら、基材シート1
の縁加工としての補強効果を有し、C型断面18を有す
るパイプを背中合わせに接合したジョイント11を用い
た連結手段に嵌合して用いる場合において、ロープ3が
圧縮されてC型断面18を有するパイプの開口部から補
強部4が逸脱することのない程度の適度の硬さを有して
いることが肝要である。
【0013】本発明において、連結部5や接合部6を形
成する方法として、接着剤を用いる方法、接着テープを
用いる方法、熱溶着法などいずれの接合方法も採用する
ことができるが、接合の容易性、生産性などから熱溶着
法が好ましい。熱溶着法としては、高周波溶着法、超音
波溶着法、熱風溶着法等公知の方法が採用できるが、折
曲げた縁シート2の内面同士あるいは縁シート2の内面
と基材シート1に外面を熱溶着する方法としては熱風溶
着法が好ましい。
【0014】熱風溶着法で縁加工を行う方法として、縁
シート2を熱溶着する工程を例に挙げて図6によって説
明する。まず、図6(イ)に示すように、基材シート1
と縁シート2の一端を熱溶着する。次に、図6(ロ)に
示すように、熱溶着した縁シート2の他の一端を折曲げ
て、その折曲げ部にロープ3を配置し、矢印Aのように
熱風を送風し溶着すべき箇所を加熱する。次いで、図6
(ハ)に示すように、一対の圧着ロール16a、16b
で押圧して連結部5および接合部6を熱溶着するもので
ある。そのとき、圧着ロール16bは連結部5を押圧す
るロール部分の直径R1が、接合部6を押圧するロール
部分の直径R2よりも大きいことが肝要である。圧着ロ
ールが従来の圧着ロール17a、17bであると、図7
に示すように、連結部5を押圧することが不可能で、連
結部5の空気が排出できず、溶着も不十分で、かつ安定
しない。
【0015】このように形成される縁加工部分の形状
は、ロープ3を封入して形成する補強部4はロープ3と
縁シート2がずれない程度にタイトに封入されているの
が好ましく、ロープ3の太さは基材シート1に要する補
強強度によるもので、通常直径が2〜10mm程度であ
る。熱溶着により形成する連結部5の幅は、基材シート
1の大きさによるが、通常5〜30mm程度であり、ま
た接合部6の幅は、基材シート1に掛かる荷重にもよる
が、通常30〜100mm程度である。
【0016】この縁加工を施されたシートの縁部分の拡
大断面を図1に示す。図1で示す縁加工は、別部材であ
る縁シート2を使用して構成されているが、同様の機能
を有する縁部分の加工として、図2に示すように、積層
体で構成される基材シート1の縁部形成において、少な
くとも積層体の一層を基材シートから延出させ、そのシ
ート端延長部分8を前述の縁シート2に代替して用いる
ことが可能である。つまり、基材シート1を構成する積
層体の少なくとも一層を延出して形成される延長部分8
を、所定長さで折り返してロープ3を内包した状態と
し、そして延長部分8端部はシート基材と当接する位置
までもっていく。次いで、前述の圧着ロールでの溶着処
理を施して、補強部4と連結部5と接合部6でシートの
縁部を構成するものである。
【0017】このようにして得られる縁加工を施された
シートは、図8(イ)に示すようなC型断面18を有す
るパイプを背中合わせに接合したジョイント11を用い
て縦横方向に複数枚連結することができる。縁加工を施
されたシートは、図8(ロ)に示すように、C型断面1
8を有するパイプにロープ3を封入した補強部4を嵌合
させて連結するものである。上記ジョイント11として
は、C型断面18を有するパイプを形成し得るものであ
れば何でもよく、樹脂の射出成形品、圧縮成形品、異形
押出成形品等が用いられる。
【0018】縁加工により付与される連結手段として
は、図11に示すように、連結部5に鳩目19を所定間
隔に配置して、鳩目19を使用してロープ等で連結する
公知の方法を採用することができる。
【0019】本発明の方法により縁加工が施されるシー
トの使用例としては、建築工事養生シート用としては、
図10に例示するように、縦約1.8m×横約5.1mと
大型であり、その各周縁部に縁加工を行い、これをC型
断面18を有するパイプを備えたジョイント11など用
いて行なうものである。
【0020】
【実施例】高密度ポリエチレン(MFR=1.0)を用
い、インフレーション法によりフィルムを成形した後ス
リットし、延伸して、繊度900デニールのフラットヤ
ーンを形成した。このフラットヤーンを経緯糸に用いて
織成密度10×10本/インチの平織のフラットヤーン
クロス14aを得た。このフラットヤーンクロス14a
の片面に、低密度ポリエチレン(MFR=8.0)層1
5aを押出コーテイング法により30μm厚みで積層し
たポリエチレンフラットヤーンクロスラミネートシート
13aを形成した。次に、発泡シートとして、フォーム
密度が50kg/m3、厚さ4mmのポリエチレン発泡
シート12(ジェイ・エス・ピー社製、#410)を用
意した。このポリエチレン発泡シート12の両面に、上
記ポリエチレンフラットヤーンクロスラミネートシート
13aのクロス面をポリエチレン発泡シート12面に合
わせて、接着剤層として押出コーテイング法により20
μm厚みの低密度ポリエチレン(MFR=8.0)層1
5bを設けて積層した。こうして、30μm低密度ポリ
エチレン層15a/フラットヤーンクロス14a/20
μm低密度ポリエチレン15b/4mmポリエチレン発
泡シート12/20μm低密度ポリエチレン15b/フ
ラットヤーンクロス14a/30μm低密度ポリエチレ
ン15aの7層から構成される1760mm幅の基材シ
ート1が得られた(図4参照)。
【0021】次に、高密度ポリエチレン(MFR=1.
0)を用い、インフレーション法によりフィルムを成形
した後スリットし、延伸して、繊度950デニールのフ
ラットヤーンを形成した。このフラットヤーンを経緯糸
に用いて織成密度14×14本/インチの平織のフラッ
トヤーンクロス14bを得た。このフラットヤーンクロ
ス14bの両面に、低密度ポリエチレン(MFR=8.
0)を押出コーテイング法により50μm厚みで積層し
たポリエチレンフラットヤーンクロスラミネートシート
13bを形成し、これを130mm幅に裁断して縁シー
ト2を形成した。縁加工の補強用ロープとしては、高密
度ポリエチレンモノフィラメントを片撚りした直径9m
mφのロープ3を用意した。
【0022】上記基材シート1を長さ5418mmに裁
断し、日本高周波(株)社製熱風センターシール機を用
いて、図6(イ)に示すように、縁シート2を基材シー
ト1周縁部に溶着した。次に、縁シート2の中央部にロ
ープ3を配置して縁シート2を折曲げ、図6(ロ)に示
すように、折曲げた縁シート2の内部に温度295℃の
熱風を送り、次いで図6(ハ)に示すように、圧着ロー
ル16a、16bで押圧して接合部6および連結部5を
接合し、縁加工を施したシート7を製造した。この圧着
ロール16bは、連結部5を押圧する部分の直径R1は
接合部6を押圧する部分の直径R2より大きくしてあ
る。通常の圧着ロール17a、17bで押圧すると、図
7に示すように、接合部6は押圧されて圧着されるが、
連結部5は押圧されないために十分に接合されないから
である。得られた縁加工を施したシート7は、図10に
示すように、幅1820mm×長さ5478mmのシー
トであった。
【0023】このようにして得られた縁加工を施したシ
ート7を長さ300mm、幅300mmに裁断し、図8
(イ)に示したような低密度ポリエチレンからなるジョ
イント11に嵌合し、図8(ロ)に示すように接続した
ときのジョイント11の引抜き試験を、図9に示す方法
で行った。上下方向に荷重を加えたときの引張荷重20
0kgfにおいて、基材シート1部の破損、接合部6の
剥離、連結部5の切断、ロープ3を封入した補強部4の
ジョイント11からの抜け、ジョイント11の破損等の
異常はなく、建築工事現場用養生シートとして好適に使
用可能な強度を備えた縁加工を施したシート7が得られ
た。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基材シ
ート1の周縁部に、熱融着性のシ−ト部材を用いて熱加
工によって補強部4を形成することで、シート7の部分
的な引張強度の低下を抑え、従来の加工法における生産
性の低さや、シート再生時の手間を省くなどの効果が得
られる。また、基材シート1が厚手の場合における加工
性を改良し、縁加工の外観が優れて商品価値を向上させ
る効果もあった。さらに、縁加工により周縁部にロープ
3を封入した補強部4を設けることで、C型断面18を
有するパイプを背中合わせに接合したジョイント11を
用いて堅固な連結が可能となる。加えて、折返し加工の
困難な硬質の合成樹脂シートや、柔かすぎて堅固な縁加
工の形成が困難なゴムシート等について、好適な縁加工
を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縁加工を施したシートの縁部を示す模
式断面図である。
【図2】本発明の縁加工を施したシートの縁部の他の実
施形態の模式断面図である。
【図3】従来の縁加工を施したシートの模式断面図であ
る。
【図4】本実施例における基材シートの模式断面図であ
る。
【図5】本実施例における縁テープの模式断面図であ
る。
【図6】本実施例における縁加工の工程しめす作業説明
図である。
【図7】従来の圧着ロールで押圧する場合の説明図であ
る。
【図8】シートのジョイントおよびそのジョイントの両
側に本発明の縁加工を施したシートを嵌合した状態図で
ある。
【図9】本発明の縁加工を施したシートをジョイントに
嵌合した状態における引抜き試験の説明図である。
【図10】本発明の縁加工を施したシートの実施例の平
面図である。
【図11】本発明の縁加工を施したシートの連結部に連
結手段を形成した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 縁シート 3 ロープ 4 補強部 5 連結部 6 接合部 7 縁加工を施したシート 8 基材シートを構成する一層の延長部分 9 ミシンの縫い目部分 10 厚手シートを折り返した端部 11 ジョイント 12 発泡シート 13a、13b フラットヤーンクロスラミネートシー
ト 14a、14b フラットヤーンクロス 15a 基材シートの外層 15b 基材シートの接着層 15c 縁シートのラミネート層 16a、16b 本願発明に用いられる圧着ロール 17a、17b 従来の圧着ロール 18 C型断面を有するパイプ 19 鳩目

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート1の周縁部に、縁シート2を
    折曲げてロープ3を封入してなる補強部4と、該補強部
    4と基材シート1との間に位置し、縁シート2の内面同
    士を熱風溶着法により熱溶着してなる連結部5と、折曲
    げた縁シート2の内面と基材シート1の外面とを熱風溶
    着法により熱溶着した接合部6を形成してなるシートで
    あって、C型断面18を有するパイプを背中合わせに接
    合した樹脂製ジョイント11を用いて、そのパイプに前
    記補強部4を嵌合させて複数枚のシートを連結可能にし
    てなることを特徴とする縁加工を施したシート。
  2. 【請求項2】 基材シート1の周縁部に、該基材シート
    1を構成する一層のシート端延長部分8を折り返してロ
    ープ3を封入してなる補強部4と、該補強部4と基材シ
    ート1との間に位置し、延長部分8の内面同士を熱風溶
    着法により熱溶着してなる連結部5と、延長部分8の内
    面と基材シート1の外面とを熱風溶着法により熱溶着し
    た接合部6を形成してなるシートであって、C型断面1
    8を有するパイプを背中合わせに接合した樹脂製ジョイ
    ント11を用いて、そのパイプに前記補強部4を嵌合さ
    せて複数枚のシートを連結可能にしてなることを特徴と
    する縁加工を施したシート。
  3. 【請求項3】 基材シート1の周縁部に、縁シート2を
    折曲げてロープ3を封入してなる補強部4と、該補強部
    4と基材シート1との間に位置し、縁シート2の内面同
    士を熱風溶着法により熱溶着してなる連結部5と、折曲
    げた縁シート2の内面と基材シート1の外面とを熱風溶
    着法により熱溶着した接合部6を形成してなる縁加工を
    施したシートの加工において、熱風溶着法で使用する圧
    着ロール16bが、同軸で直径を異にする多段ロールで
    あり、連結部5を押圧するロール部分の直径R1が接合
    部6を押圧するロール部分の直径R2よりも大きくし
    て、連結部5と接合部6の溶着を同時に行うことを特徴
    とする縁加工を施したシートの加工方法。
  4. 【請求項4】 基材シート1の周縁部に、該基材シート
    1を構成する一層のシート端延長部分8を折り返してロ
    ープ3を封入してなる補強部4と、該補強部4と基材シ
    ート1との間に位置し、延長部分8の内面同士を熱風溶
    着法により熱溶着してなる連結部5と、延長部分8の内
    面と基材シート1の外面とを熱風溶着法により熱溶着し
    た接合部6を形成してなる縁加工を施したシートの加工
    において、熱風溶着法で使用する圧着ロール16bが、
    同軸で直径を異にする多段ロールであり、連結部5を押
    圧するロール部分の直径R1が接合部6を押圧するロー
    ル部分の直径R2よりも大きくして、連結部5と接合部
    6の溶着を同時に行うことを特徴とする縁加工を施した
    シートの加工方法。
JP25832796A 1996-09-30 1996-09-30 縁加工を施したシートおよびその加工方法 Expired - Fee Related JP3182090B2 (ja)

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