JP3180789U - トランスファプレス - Google Patents

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Abstract

【課題】金型でのプレス加工及び該加工品のピッチ搬送を行う駆動源を共通にし、且つ同調機構を不要とし得るトランスファプレスを提供する。
【解決手段】スライド13(金型10〜12)の昇降モータで、ラック16・20及びピニオン18の変換機構を介してラック20を水平移動させる。ラック20に固定される搬送台22に対し所謂間欠駆動する初期状態の搬送ユニット30(搬送バー40を含む)がプレス加工品をピッチ搬送する。即ち、搬送ユニットの動力源を連続プレス稼動するスライド13の昇降としているので、別の搬送モータが不要となる。また、搬送台に対し、搬送バーと当接する所定のタイミングで、所謂間欠的に搬送ユニットが加工品をピッチ搬送するので、昇降モータと同期させる同調機構が不要となる。従って、スライド13の昇降モータの他には、搬送モータ及び同調機構などが不要とし得るので、従来に比べてその構成が簡易かつ安価となる。
【選択図】図1

Description

本考案は、プレス加工される加工品を機械本体内の金型間でのピッチ搬送を行うトランスファプレスに関するものである。
特許文献1には、複数のクロスバーをフィード方向とリフト方向にそれぞれ単独に動作させることができるトランスファプレス搬送装置が、開示されている(要約の「課題」欄および図1参照)。このトランスファープレスは、ライン方向に並設した金型列の両側部にライン方向に延びる1対のフィードバーを設け、各フィードバー間に金型間のピッチと等しいピッチでライン方向と直角に延びるクロスバーを掛け渡す。そして、フィードバーを昇降させると共に、フィードバーに対してクロスバーをライン方向へ往復移動させる。各クロスバーに取り付けたプレス材把持具でライン方向上流の金型から下流の金型へプレス材を搬送させる(段落番号「0002」参照)。
また、特許文献2は、簡単かつ安価で軽量コンパクトな構成により、段取り作業を容易かつ迅速で正確なものとしつつ、駆動機構への給脂を不要にでき、ワークの搬送速度の向上の要請延いては生産効率の向上等にも応えることができるトランスファプレスのワーク搬送装置が、開示されている。このワーク搬送装置は、ワーク保持手段をクロスバーの長手方向に対して摺動自在に支持案内するガイド手段と、ガイド手段により支持案内されるワーク保持手段をクロスバーの長手方向に沿って移動させるように駆動する駆動手段と、駆動手段とは別経路で作用してワーク保持手段をクロスバーの長手方向に対して位置固定・解放可能なブレーキ手段と、を備える(要約参照)。
特開2005−66670号公報 特開2011−224590号公報
特許文献1の搬送装置には、そのクロスバーの駆動装置としてモータが配置されている(段落番号「0023」及び「0024」参照)。また、特許文献2の搬送装置にも、そのクロスバーの駆動装置としてモータが配置されている(段落番号「0030」参照)。即ち、上述したフィード装置付きのプレス機械では、その上型または下型(「スライド」と同義)を昇降させる昇降モータの他に、クロスバーを移動させる搬送モータを更に備えている。
そして、フィード装置付きのプレス機械では、上記クロスバーの搬送モータと上型または下型の昇降モータを同期させるために、それぞれの駆動をサーボモータなどの駆動装置とする必要がある。特に、このプレス機械では、その上型または下型の昇降量と、クロスバーの移動量とが異なるので、同一の駆動装置とすることが困難である。従って、上述したプレス機械では、例えば複数のサーボモータ及びそれらを同期させる基板などの同調機構が必要であるので、そのコストが高価となる。なお、上述したプレス機械では、そのクロスバーが移動終了するまで、スライドを例えばプレス上死点などに停止させているタイプもある。
本考案の目的は、金型でのプレス加工およびそれらの加工品のピッチ搬送を行う駆動源を共通にすると共に、同調機構を不要とし得るトランスファプレスを提供することにある。
本考案のトランスファプレスは、プレス加工される加工品を機械本体内の金型間でのピッチ搬送を行うトランスファプレスにおいて、上記金型の昇降を直交方向へ変換する変換機構と、この変換機構に連結される搬送台と、この搬送台と接離するよう上記機械本体のボルスタに配置され、(カム板を含む)可動子がカム機構に沿って可動する間に上記加工品をピッチ搬送させる搬送ユニットと、を備え、上記搬送台のみが移動する間にプレス加工させることを特徴とする。
上述したトランスファプレスにおいて、上記変換機構は、上記昇降する金型に連結される金型ラックと、この金型ラックと噛合し上記ボルスタに配置されるピニオンと、このピニオンと噛合し上記金型ラックと直交する方向に配置される搬送ラックとで構成しても良い。また、本考案のトランスファプレスは、上記搬送ユニットの可動子に連結されるバネを更に設けても良い。更に、本考案のトランスファプレスは、上記可動子のカム板にワークフィンガを装着させても良い。
ここで、このワークフィンガは、既存品と同様に、加工品を吸着・移送・解放しうるよう構成されている。即ち、ワークフィンガは、複数本(例えば3本など)のフィンガ部を備え、且つ各フィンガ部には真空吸着装置などがそれぞれ配置されている。また、可動子(搬送バーを含む)に連結されるバネは、搬送台が搬送バーに衝突する際の衝撃を緩衝すると共に、搬送台が離間している搬送バーを初期位置に保持させる。
本考案は、プレス加工する金型(スライド)の昇降を、変換機構(金型ラック・ピニオン・搬送ラック)を介して直交方向に変換(水平移動)させると共に、この変換機構(搬送ラック)に連結される搬送台に対し所謂間欠駆動する初期状態の搬送ユニット(可動子を含む)が加工品をピッチ搬送する。即ち、本考案においては、搬送ユニットの動力源(昇降モータ)をプレス加工するスライドの昇降としているので、別の搬送モータが不要となる。
また、本考案においては、変換機構に固定される搬送台に対し、搬送ユニットの可動子(具体的には搬送バー)と当接する所定のタイミングで、所謂間欠的に搬送ユニットが加工品をピッチ搬送するので、昇降モータと同期させる同調機構(例えばサーボモータ及び基板など)が不要となる。そのため、本考案によれば、金型の昇降モータの他には、上述した搬送モータ及び同調機構などが不要とし得るので、従来に比べてその構成が簡易となる。
従って、本考案によれば、金型でのプレス加工および加工品のピッチ搬送を行う駆動源を共通にすると共に、上述した同調機構を不要とし得るので、従来と比べてその構成が簡易となり、設備コストが低減する。即ち、本考案によれば、プレス加工の連続運転に対し機械的に間欠従動するピッチ搬送機構としたので、スライドのSPM(ストローク数)に同調したワーク搬送となり、従来より生産性が向上する。
本実施例に係るトランスファプレスの要部を示す正面図である。 図1に示す搬送ユニットの要部の右側面図である。 図2に示す搬送ユニットの要部の正面図である。 図2に示す搬送ユニットの要部の平面図である。 図1に示す搬送ユニットのカム機構要部の初期状態を説明する図である。 図5に示すカム機構の第1下死点の説明図である。 図5に示すカム機構の搬送面での説明図である。 図5に示すカム機構の第2下死点の説明図である。 図5に示すカム機構の折返し位置での説明図である。 図5に示すカム機構の初期位置へ復帰する復帰経過の説明図である。
以下、本考案を実施するための形態について、具体化した一実施例を説明する。
以下、図1乃至図5に基づいて、本考案の一実施例であるトランスファプレスPについて説明する。このトランスファプレスPは、プレス加工される加工物(「ワーク」ともいう)を、機械本体内の金型10〜12間でピッチ搬送(「プレス内搬送」ともいう)を行い、複数工程のプレス加工を順次施すプレス機械である。また、トランスファプレスPは、上型10〜12を含むスライド13が図示しない昇降モータで可動される順配置の可動ストリッパ構造となっている。なお、図1は、スライド13の昇降途中を示している。
(トランスファプレスの概略構成)
図1に示すように、トランスファプレスPは、スライド13の昇降のみによる金型10〜12などでのプレス加工だけでなく、後述する変換機構でスライド13の上下動を左右方向へ変換させ、加工品のプレス内搬送を行う搬送ユニット(「搬送装置」ともいう)30を備える。なお、ワーク搬送方向は、左から右への方向である(図1の矢印参照)。
即ち、トランスファプレスPは、金型群を構成する上型10〜12及び下型14などと、上型10〜12の昇降を直交方向へ変換する変換機構の金型ラック16・ピニオン18・搬送ラック20と、この搬送ラック20に連結される搬送台22と、この搬送台22と接離するようボルスタ28に配置される搬送ユニット30を備える。なお、機械本体のボルスタ28は、ベッド24上に配置されている。また、トランスファプレスPには、プレス加工された加工品W2を収容する収容箱26が配置されている。
ここで、上型10〜12は、スライド13に固定されている。このスライド13は、図示しない昇降モータに連結されている。下型14は、上型10に対向するようボルスタ28に固定されている。このボルスタ28上には、図示しない一対の下型が、上型11及び12に対向するよう配置されている。即ち、金型10及び14は打抜きタイプであり、その下流側(右側)の上型11は絞りタイプであり、更なる下流側の上型12は曲げタイプである。
(変換機構に関する構成)
図1に示すように、変換機構は、昇降するスライド13(上型10〜12を含む)に連結される金型ラック16と、この金型ラック16と噛合しボルスタ28に配置されるピニオン18と、このピニオン18と噛合し金型ラック16と直交する方向に配置される搬送ラック20を備える。即ち、金型ラック16は、その長手方向が上下方向(図1の矢印参照)へ向くように配置されている。搬送ラック20は、その長手方向が左右方向(図1の矢印参照)へ向くように配置されている。
これらのラック20及び16は、その長手方向の長さを、上型10〜12が下型14などとでプレス加工し得るまで下降するよう予め設定している。また、ラック16及び20には、その長手方向の側面にラック歯16A及び20Aがそれぞれ形成されている。ピニオン18は、ラック16及び20同士が同一面上で干渉(「接触」と同義)しないように形成している。
即ち、ピニオン18には、その外周面が大小の2段となっており、それぞれの外周面にピニオン歯18A及び18Bが形成されている。そして、径大のピニオン歯18Aは金型ラック16のラック歯16Aと噛合し、径小のピニオン歯18Bは搬送ラック20のラック歯20Aと噛合している。なお、ピニオン18付近には図示しないカバーケースが配置されており、このカバーケースは粉塵などがピニオン18等に付着するのを防止する。
(搬送ユニット機構の概略構成)
図1に示すように、搬送ラック20には、その先端(左端)に搬送台22が連結されている。この搬送台22は、その下部22Aがベッド24上のレール25に嵌め込まれ、このレール25に沿ってスライドする。また、搬送台22には、その頭部22Bが後述する搬送ユニット30の搬送バー40に当接(「衝突」と同義)するよう形成されている。
即ち、搬送台22は、搬送バー40に対して接離するよう配置されている。そして、搬送台22が搬送バー40から離間している間、搬送バー40は初期状態(図1に示す状態)に保持され、金型10〜12及び14などでプレス加工が行われる。一方、後述するワークフィンガ48(図2の二点鎖線参照)が下型14などに入れるタイミングでは、搬送台22が搬送バー40と当接し、搬送ユニット30を間欠作動させる。なお、図1は、搬送台22が搬送バー40と離間している状態を示す。
また、図1に示すように、搬送バー40には、その先端にバネ27の一端が引掛けられており、バネ27の他端は機械本体の引掛部(図示省略)に引掛けられている。そのため、搬送バー40は、バネ27の付勢力により、バネ27の他端側(左側)へ常に付勢されている。従って、バネ27は、搬送台22が搬送バー40に衝突する際の衝撃を緩衝すると共に、搬送台22が離間している搬送バー40を初期位置(図1に示す位置)に保持させる。
(搬送ユニット30に関する構成)
図1乃至図4に示すように、プレス内搬送を行う搬送ユニット30は、その可動板(図1では破線で示す)38が、図2及び図4に示すカム機構50に沿って可動する間に加工品W2(図1の2点鎖線参照)などを、所定のピッチ幅(「送りピッチ」と同義)をもってピッチ搬送するよう構成している。
図2及び図4に示すように、搬送ユニット30は、ボルスタ28(図1参照)上に載置する平板のベース32と、このベース32上に立設される平板状のガイド板34と、このガイド板34に対して並列で且つ可動可能に配置される可動子36と、この可動子36に連接され且つベース32上に立設されるカム機構50を備える。
ガイド板34には、図1及び図3に示すように、直線状の長孔34Aが、左右方向に沿って形成されている。この長孔34Aは、加工品W2(図1参照)などをピッチ搬送する移動長さに対応するよう予め設定している。また、図2及び図3に示すように、長孔34Aには、可動子36の搬送バー40が、挿通されている。この搬送バー40は、可動子36の可動板38に配置している。
更に、ガイド板34には、その左端にストッパ35(図1及び図4に示す)が固定されている。ここで、本実施形態においては、搬送ユニット30がボルスタ28上に載置するポータブルタイプとしているので、この搬送ユニット30を設置する新たなスペースを必要としない。
(可動子36に関する構成)
可動子36は、図2及び図4に示すように、上述した可動板38と、この可動板38表面側に固定される複数のガイド体42と、可動板38の裏面側に配置される複数の昇降子44と、これらの昇降子44に連結されるカム板52を備える。そして、ガイド板34には、その裏面に一対のレール33が、ガイド体42に対向するよう左右方向へ直線上に固定されている。そのため、可動板38は、左右方向へスライドするのみの構成となっている。
一方、昇降子44は、カム板52にそれぞれ配置されている。そして、昇降子44(カム板52を含む)は、可動板38に対して昇降するよう構成されている。即ち、図2及び図4に示すように、可動板38には、その裏面に一対のレール39が、昇降子44に対向するよう上下方向へ直線上に固定されている。即ち、昇降子44は、レール39すなわち可動板38に対して昇降可能に嵌合(連結)している。
図2に示すように、可動子36のカム板52及び可動板38には、それぞれのバネ受け52A(図4参照)及び38Aが、対向するように配置されている。そして、バネ受け38A及びバネ受け52Aの間には、スプリング46がカム板52(昇降子44を含む)を常に下方へ付勢するよう弾装されている。なお、スプリング46は、図示しない軸に挿通させるようにしても良い。
(カム機構50に関する構成)
図2及び図4に示すように、カムフロアの一部を構成するカム板52には、その裏面左下隅にローラ54が、回転可能に軸支されている。このローラ54は、図5に示すように、後述する正転用のカム部58および反転用の迂回部60を転動するように設定している。そのため、カム板52は、スプリング46の付勢力により、ローラ54及びカム部58または迂回部60が当接する高さ位置となる。
図2に示すように、ベース32上にはカム台56が固定されている。このカム台56は、図5に示すように、二箇所の下死点59A及び59Bを有するカム部58と、この送りピッチとなるカム部58の上方に配置される迂回部60(図2参照)と、この迂回部60及びカム部58を連結するチェンジャ62と、を備える。このチェンジャ62は、その基端62Aが迂回部60の右端に例えばボルト61で、回転可能に取付けられている。
具体的には、カム部58は、略一直線状の基準面(「搬送面」ともいう)58A〜58Cに対し、略V字状の下死点59A及び59Bを形成している。これら一対の下死点59A及び59Bは、図1に示す金型10〜12の中心点と一致するように予め設定している。そのため、後述するワークフィンガ48は、下型14などに対して上記各加工品を適切に吸着または排出(「載置」と同義)などできる。
また、図5に示すように、チェンジャ62は、その自重によって先端62Bが、カム部58の搬送面58Cにおける下死点59B右方に当接するよう配置している。なお、第1の下死点59A及び第2の下死点59Bで分断される各搬送面58A〜58Cは同一の高さとなっており、これらの搬送面58A〜58Cと下死点59A及び59Bとの高低差がワークのリスト量となる。
ここで、上述した送りピッチは、各金型10〜12の中心で決定されるので、搬送面58A〜58Cまたは下死点59A及び59Bなどの搬送量などを設定変更することにより、適宜各種のワーク(加工品)に対応させることができる。即ち、各種ワークによってワークフィンガ48のリフト量および搬送量が変動するが、本実施例では搬送ユニット30を任意に設定変更することにより、各種ワークにそれぞれ対応させることができる。
また、図2の二点鎖線に示すように、カム板52には、その上端面にワークフィンガ48が固定されている。このワークフィンガ48は、既存品と同様に、加工品を吸着・移送・解放(「吸着解除」と同義)しうるよう構成されている。即ち、ワークフィンガ48は複数本(本例では3本)のフィンガ部48Aを備えると共に、それらのフィンガ部48Aには図示しない真空吸着装置がそれぞれ配置されている。なお、これらの真空吸着装置に関する構成は、既存の構成と同様であるので、詳細説明は省略する。
(本実施例の作用)
図1に示すトランスファプレスPは、そのスライド13(上型10〜13も同様)を昇降させて素材W1またはその後の加工品をそれぞれプレス加工すると共に、ラック16及び20のスライドなどによって上記各加工品をピッチ搬送する。このピッチ搬送は、これらの加工品が複数回に亘ってプレス加工されるプレス内多工程(ピッチ搬送工程)を行うもので、搬送バー40と搬送台22の頭部22Bとの当接状態において可動子36がスライドしている間に行われる。
即ち、トランスファプレスPは、連続昇降してプレス加工を行うスライド13(上型10〜12)とは別に、搬送台22が搬送バー40と当接する所定のタイミングで搬送ユニット30によるピッチ搬送が開始される。そのため、上記各加工品は、図2の2点鎖線で示すワークフィンガ48で順次ピッチ搬送される。そして、各金型10〜12及び14などでプレス加工が施された後、最終的には加工品W2として収納箱26へ収納される。
先ず、搬送ユニット30(可動子36を含む)の初期位置では、ローラ54が図5の破線に示す搬送面58A上(原点)に位置する。そして、搬送台22が搬送バー40と離間している状態(図1に示すような状態)において、図1に示すラック16及び20が更にスライドすると、素材W1(図1参照)およびその後の加工品がそれぞれプレス加工される。
また、初期位置では、ワークフィンガ48(図2の二点鎖線参照)が各金型10〜12等(図1参照)の間に挟まれないよう離間していると共に、カム板52が可動板38即ち図1に示すボルスタ28に対して所定の高さに保持されている(図5の破線参照)。なお、初期位置の状態(初期状態)では、図2及び図5に示すように、カム板52が可動板38の真中付近に位置し、レール39及びスプリング46の上部が露見するようになっている。
次に、搬送ユニット30の可動子36(可動板38も含む)は、搬送バー40を介して搬送台22の頭部22Bによってスライドする。そのため、図6の破線に示すように、初期状態のローラ54が原点(図5の破線参照)から第1の下死点59Aまで移動すると、ワークフィンガ48が各下型14内の加工品をそれぞれ吸着する。即ち、図6に示すように、カム板52がスプリング46によって下方に付勢されるので、ワークフィンガ48が下降し各下型14内の加工品をそれぞれ吸着し得る。
そして、それらの吸着状態において、図7の破線に示すように、ローラ54が下死点59Aから搬送面58Bまで移動すると、ワークフィンガ48が上昇し各々の加工品も各下型14等から持上げられた状態でそれぞれ搬送される。即ち、図7の破線に示すカム板52がスプリング46の付勢力に抗して圧縮され持上げられるので、ワークフィンガ48が上昇する。
更に、図8の破線に示すように、ローラ54が搬送面58Bから下死点59Bまで移動すると、ワークフィンガ48が加工品を次の金型11及び12に対応する下型または収納箱36前の通路へそれぞれ排出する。即ち、図8の破線に示すカム板52がスプリング46によって下方に付勢されるので、ワークフィンガ48は下降し、上記各下型(図示省略)などへ加工品を載置させる。
そして、図9の破線に示すように、ローラ54が第2の下死点59Bから搬送面58Cまで移動すると、送り工程が終了する。即ち、加工品の送り動作が終了しているので、この移動時においてワークフィンガには加工品が吸着していない、所謂カラでの搬送である。なお、図9の破線に示すように、カム板52がスプリング46の付勢力に抗して圧縮され持上げられるので、ワークフィンガ48は上昇した状態で搬送される。
また、図9の破線に示すローラ54は、下死点59Bから搬送面58Cへと上る前後に、チェンジャ62の先端62B(図9の二点鎖線参照)に当接する。そのため、チェンジャ62は、その先端62Bが押上げられ、基端62Aを中心に回転する。そして、ローラ54が更に搬送面58Cを走行すると、図9の二点鎖線に示すように、ローラ54はチェンジャ62の先端62Bから離間する。従って、その先端62Bは、自重によって搬送面58Cに当接まで回転して初期状態に復帰する。
最後に、ローラ54は、チェンジャ62を上り(図10の一点鎖線参照)、迂回部60を走行する(図10の破線および二点鎖線参照)。なお、図10の破線に示すカム板52がスプリング46(図9参照)の付勢力に抗して更に圧縮され持上げられ、カム板52は可動板38の上部に対向する位置まで上昇する。そのため、ワークフィンガ48も、更に上昇した状態で折り返す。
そして、ローラ54は、迂回部60の左端から下降し(図5の二点鎖線参照)、初期位置(原点)に復帰する(図5の破線参照)。引続き、上述した一連の往復動作を3回繰返すことにより、素材W1からの加工品は、図1の二点鎖線に示す最終形態の加工品W2となる。即ち、本実施形態では、所謂間欠駆動する搬送ユニット30が、プレス内において上記各加工品を多工程(本例では3工程)で最終的な加工品W2へと順次搬送する。
本実施形態のトランスファプレスPは、連続プレス稼動するスライド13の昇降モータで、ラック16及び20並びにピニオン18の変換機構を介してラック20を水平移動させると共に、ラック20に固定される搬送台22に対し所謂間欠駆動する初期状態の搬送ユニット30(搬送バー40を含む)が上記各加工品をピッチ搬送する。即ち、本実施形態においては、搬送ユニット30の動力源を連続プレス稼動するスライド13の昇降としているので、別の搬送モータが不要となる。
また、本実施形態においては、変換機構のラック20に固定される搬送台22に対し、搬送ユニット30の搬送バー40と当接する所定のタイミングで、所謂間欠的に搬送ユニット30が上記各加工品をピッチ搬送するので、図示しない昇降モータと同期させる同調機構(例えばサーボモータ及び基板など)が不要となる。そのため、本実施形態によれば、スライド13の昇降モータ(図示省略)の他には、上述した搬送モータ及び同調機構などが不要とし得るので、従来に比べてその構成が簡易となる。
従って、本実施形態によれば、金型10〜12及び14等でのプレス加工およびそれらの加工品のピッチ搬送を行う駆動源を共通にすると共に、上述した同調機構を不要とし得るので、従来と比べてその構成が簡易となり、設備コストが低減する。そして、プレス加工の連続運転に対し機械的に間欠従動するピッチ搬送機構としたので、スライド13のSPM(ストローク数)に同調したワーク搬送となり、従来より生産性が向上する。
なお、本発明は、加工品(各種製品)によってワークフィンガの昇降量およびスライド量などが変動するが、搬送ユニットの搬送面または下死点などを設定変更し得るので、適宜各種製品に対応させることができる。この場合、金型の個数などは任意に変更でき、これに対応する搬送ユニットを配置させる。また、本発明の搬送台または搬送バーは、それぞれ任意の構成に変更できる。
10〜12…上型、13…スライド、14…下型、16…金型ラック、18…ピニオン、20…搬送ラック、22…搬送台、27…バネ、28…ボルスタ、30…搬送ユニット、36…可動子、40…搬送バー、48…ワークフィンガ、50…カム機構、52…カム板、54…ローラ、58…カム部、58A〜58C…基準面、59A・59B…下死点、60…迂回部、62…チェンジャ、P…トランスファプレス、W1…素材、W2…加工品

Claims (4)

  1. プレス加工される加工品を機械本体内の金型間でのピッチ搬送を行うトランスファプレスにおいて、
    上記金型の昇降を直交方向へ変換する変換機構と、
    この変換機構に連結される搬送台と、
    この搬送台と接離するよう上記機械本体のボルスタに配置され、可動子がカム機構に沿って可動する間に上記加工品をピッチ搬送させる搬送ユニットと、を備え、
    上記搬送台のみが移動する間にプレス加工させることを特徴とするトランスファプレス。
  2. 請求項1に記載のトランスファプレスにおいて、上記変換機構は、上記昇降する金型に連結される金型ラックと、この金型ラックと噛合し上記ボルスタに配置されるピニオンと、このピニオンと噛合し上記金型ラックと直交する方向に配置される搬送ラックと、を備えることを特徴とするトランスファプレス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のトランスファプレスにおいて、上記搬送ユニットの可動子に連結されるバネを更に設けることを特徴とするトランスファプレス。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトランスファプレスにおいて、上記可動子のカム板にワークフィンガを装着することを特徴とするトランスファプレス。
JP2012006490U 2012-10-24 2012-10-24 トランスファプレス Expired - Fee Related JP3180789U (ja)

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