JP3180717B2 - 自動料金収受システムに用いられる車載機のしきい値調整方法 - Google Patents

自動料金収受システムに用いられる車載機のしきい値調整方法

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JP3180717B2
JP3180717B2 JP13542997A JP13542997A JP3180717B2 JP 3180717 B2 JP3180717 B2 JP 3180717B2 JP 13542997 A JP13542997 A JP 13542997A JP 13542997 A JP13542997 A JP 13542997A JP 3180717 B2 JP3180717 B2 JP 3180717B2
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    • G07B15/00Arrangements or apparatus for collecting fares, tolls or entrance fees at one or more control points
    • G07B15/06Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems
    • G07B15/063Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems using wireless information transmission between the vehicle and a fixed station

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通行料金の自動収
受を行う自動料金収受システムに用いられる車載機のし
きい値調整方法、そのしきい値調整を行うように構成さ
れた車載機、およびしきい値調整を行うためのしきい値
調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有料道路に設置された路上機と車
両に搭載された車載機との間で電波を用いた通信により
通行料金の自動収受を行うようにした自動料金収受シス
テムが種々提案されている。この自動料金収受システム
に用いられる車載機は、通信干渉を抑えかつ車載機の電
源消費を低減するために、路上機が形成する通信エリア
内でのみ起動し、その通信エリア内で路上機との通信が
完了するように構成されている。具体的には、車載機
は、路上機から放射される電波の強さ(電界強度値)を
検知する電界強度検知回路を備え、電界強度値が十分な
通信品質を確保できる所定のしきい値以上になったとき
に起動して路上機との通信を開始するように構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たしきい値にばらつきがあると、通信の品質が低下した
り、車載機の消費電力が多くなるという問題がある。例
えば、しきい値が適正な値より高く設定されていると、
車載機が通信エリア内に入ったことを検知するタイミン
グが遅れ、通信エリアが短くなる。このように通信エリ
アが短くなると、車載機と路上機の通信できる時間が短
くなるため、通信が完了しな場合が生じる。また、し
きい値が非常に高い値に設定されていると、車載機が路
上機の下を通過しても通信エリアが検知されず、路上機
と通信が行えないことになる。
【0004】一方、しきい値が適正な値より低く設定さ
れていると、バックグランドのノイズ電波を検知し、通
信エリア外の場所でも車載機が起動するようになってし
まうため、通信干渉が生じる恐れがある。また、車載機
の消費電力が多くなり、車載機の電源として乾電池を用
いている場合には、電池が早く消費してしまうことにな
る。
【0005】そこで、電界強度検知回路のしきい値を可
変抵抗を用いて設定し、手動で可変抵抗の抵抗値を調整
して、個々の車載機が設定された電界強度を検知できる
ようにしきい値調整を行うことが考えられる。しかしな
がら、電界強度検知回路の感度調整は微妙な調整が必要
なため、その調整に手間がかかるという問題がある。ま
た、その感度調整は、ケース組み付け前に行われるた
め、ケース組付け後にケースによって感度に影響が生じ
る可能性がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みたもので、路上機
から放射される電波の強さを検知するために用いられる
しきい値を、外部からの無線通信により調整できるよう
にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、しきい値調整装
置から、路上機から放射される電波の強さに対応した起
動用の電波を車載機に送出し、その起動用の電波により
車載機が起動したか否かに応じてしきい値設定用の電波
を車載機に送出して、車載機のしきい値を設定すること
を特徴としている。
【0008】このような特徴により、外部からの無線通
信を用いてしきい値調整を行うことができ、しかも車載
機の起動の有無によりしきい値調整を行っているため、
車載機のケースなどによる影響を含めた状態でしきい値
調整を行うことができる。この場合、車載機が起動した
か否かは、請求項2に記載のように、車載機から起動し
たことを示す応答電波を受信して判別することができ
る。
【0009】請求項3に記載の発明においては、路上機
の道路上流側に設置されたしきい値変更装置からしきい
値変更用の電波を車載機に送出して、車載機のしきい値
を変更するようにしているから、路上機の設置環境に応
じたしきい値に設定することができる。請求項4に記載
の発明においては、請求項1又は2に記載の発明を実施
するのに適した車載機を提供することができる。
【0010】請求項5、6に記載の発明においては、請
求項1又は2に記載の発明を実施するのに適したしきい
値調整装置を提供することができる。特に、請求項6に
記載の発明においては、車載機が搭載された車両の外部
から車載機のしきい値調整を行うようにしているから、
車載機の車両への搭載環境による影響を含めた状態でし
きい値調整を行うことができる。請求項7ないし10に
記載の発明においては、路上機から放射される電波の強
さに対応した起動用の電波を車載機に送出するステップ
と、車載機が起動用の電波により起動したときに車載機
から送出される応答電波を受信したか否かを判別するス
テップと、応答電波の受信の有無に応じて、しきい値設
定命令を車載機に送出するステップとを有し、上記した
各ステップの処理を繰り返すことにより車載機が設定す
るしきい値を変化させてしきい値を所望の値に設定する
ことを特徴としている。この発明においても、外部から
の無線通信を用いてしきい値調整を行うことができ、し
かも車載機の起動の有無によりしきい値調整を行ってい
るため、車載機のケースなどによる影響を含めた状態で
しきい値調整を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図2に、車載機10の組み立て構成
図を示す。車載機10のケースは上ケース11および下
ケース12により構成されており、回路基板13を収納
した状態で上ケース11および下ケース12が嵌め合わ
される。そして、上ケース11および下ケース12をね
じ14によって結合することによって、車載機10が構
成される。この車載機10は、車両におけるダッシュボ
ード上あるいはフロントガラスの内側に設置される。
【0012】回路基板13には、路上機と通信を行う回
路部を形成するための電子部品が実装されている。図1
に、その回路部の要部構成を示す。この回路部は、アン
テナ1、検波回路2、増幅・復調回路3、制御回路4を
備えて、路上機と通信を行うように構成されている。制
御回路4は、料金の自動徴収に必要な演算処理を実行す
るマイクロプロセッサ41と、その演算処理を行うため
のプログラムを記憶するマスクロム42と、路上機との
通信の際に用いられる車載機ID番号などの各種データ
を記憶するメモリ43などから構成されている。また、
その料金の決済をICカードを用いて行う場合には、制
御回路4は、ICカードに対してデータの読み書きを行
う。
【0013】ここで、車載機10は、路上機から放射さ
れる電波の電界強度値がしきい値以上になったことを検
知する電界強度検知回路5を備えている。この電界強度
検知回路5は、しきい値回路52と比較器51にて構成
されており、比較器51は、検波回路2から出力される
電界強度値を、しきい値回路52から出力されるしきい
値と比較し、電界強度値がしきい値以上になったときに
起動信号を出力する。
【0014】制御回路4は、比較器51から起動信号が
出力されるまで低消費電力モードで動作し、比較器51
から起動信号が出力されると通常消費電力モードで動作
するように構成されている。このため、制御回路4は、
低消費電力モードと通常消費電力モードを切り換える回
路手段を備えている。この回路手段は、例えば、通常消
費電力モードにおいては、水晶振動子によるクロックを
用いて回路動作させ、低消費電力モードにおいては、水
晶振動子によるクロックを停止させるものである。
【0015】また、制御回路4は、低消費電力モードで
動作しているときは、増幅・復調回路3を動作させずに
スリープ状態になっており、比較器51から起動信号が
出力され通常消費電力モードになると、増幅・復調回路
3を動作させて、路上機との通信を開始する。従って、
車載機10が路上機との通信エリア内に入ったことを電
界強度検知回路5が検知すると、車載機10が起動し、
路上機と通信を行って料金の自動徴収に必要な制御を実
行する。
【0016】図3に、しきい値回路52の具体的な構成
を示す。しきい値回路52は、直列接続された複数の抵
抗521〜527と、各抵抗間の接続関係を切り換える
複数のMOSトランジスタ528〜532により構成さ
れており、MOSトランジスタ528〜532のオン/
オフによって設定された電圧レベルのしきい値が比較器
51に出力される。
【0017】次に、しきい値回路52に設定されるしき
い値の調整について説明する。図4に、しきい値調整を
行うためのしきい値調整装置20の構成を示す。このし
きい値調整装置20は、電磁シールドされ内部にアンテ
ナ21が設置された電磁シールドボックス22と、しき
い値調整用コンピュータ23から構成されている。しき
い値調整を行う場合、車載機10は電磁シールドボック
ス22内に設置され、しきい値調整装置20と車載機1
0との間で電波を用いた無線通信により車載機10のし
きい値が調整される。
【0018】このしきい値調整において、しきい値調整
用コンピュータ23の処理を図5に示し、車載機10に
おけるマイクロプロセッサ41の処理を図6に示す。し
きい値調整用コンピュータ23は、しきい値調整を開始
するにあたって、まずアンテナ21から強電界の起動信
号を車載機10に送信する(ステップ101)。
【0019】この強電界の起動信号は、車載機10のし
きい値回路52にどのようなしきい値が設定されていて
も車載機10を起動するに十分な大きさの電界強度を有
するものである。従って、車載機10においては、その
強電界の起動信号により比較器51から起動信号が出力
され、制御回路4は通常消費電力モードで動作し、増幅
・復調回路3を動作させて、外部と通信が行える起動状
態になる。
【0020】このとき、車載機10におけるマイクロプ
ロセッサ41は比較器51からの起動信号により図6の
割込み処理を実行する。まず、強電界の起動信号が送信
されたか否かを判定する(ステップ201)。このと
き、強電界の起動信号が送信されているため、次に、起
動応答信号をしきい値調整装置20に送信する(ステッ
プ202)。
【0021】しきい値調整用コンピュータ23は、その
起動応答信号を受信したことをステップ102にて判定
すると、しきい値設定命令を車載機10に送信する(ス
テップ103)。この場合、設定するしきい値は、車載
機10のしきい値回路52に設定されるしきい値の最大
と最小の中間の値である。車載機10におけるマイクロ
プロセッサ41は、起動応答信号を送信した後、しきい
値設定命令を受信したか否かの処理(ステップ203)
と、設定時間が経過したか否かを判定する処理(ステッ
プ204)を繰り返しており、しきい値設定命令を受信
したことをステップ203にて判定すると、そのしきい
値設定命令に応じた値にしきい値回路52のしきい値を
調整する(ステップ20)。具体的には、しきい値設
定命令に応じてしきい値回路52のMOSトランジスタ
528〜532を選択的にオン/オフさせて、しきい値
の設定を行う。そして、しきい値調整応答信号をしきい
値調整装置20に送信し(ステップ206)、その後、
制御回路4をスリープ状態にする。
【0022】しきい値調整用コンピュータ23は、しき
い値調整応答信号を受信したことをステップ104にて
判定すると、次に、標準電界の起動信号を車載機10に
送信する(ステップ106)。この標準電界の起動信号
は、路上機から放射される電波の電界強度に対応したも
のである。車載機10における比較器51は、標準電界
の起動信号による電界強度値としきい値回路52に設定
されているしきい値とを比較する。電界強度値がしきい
値より低い場合には、比較器51から起動信号が出力さ
れないため、制御回路4はスリープ状態のままとなる。
しかし、電界強度値がしきい値より高い場合には、比較
器51から起動信号が出力されるため、制御回路4は通
常消費電力モードで動作する。
【0023】そして、車載機10におけるマイクロプロ
セッサ41は、比較器51からの起動信号により図6の
割込み処理を実行し、標準電界の起動信号が送信された
ことをステップ207にて判定すると、起動応答信号を
しきい値調整装置20に送信する(ステップ208)。
この後、しきい値設定命令を受信したか否かの処理(ス
テップ209)と、設定時間が経過したか否かを判定す
る処理(ステップ210)を繰り返す。
【0024】しきい値調整用コンピュータ23は、車載
機10から起動応答信号が送信されたか否かを判別する
(ステップ107)。そして、前回の起動処理(起動信
号の送信に対する起動応答信号の受信有無)と今回の起
動処理とで車載機10の起動有無に変化があったか否か
を判定する(ステップ108)。最初の起動処理におい
ては、その判定がNOになり、次にしきい値の計算処理
を行う(ステップ110)。
【0025】このしきい値の計算処理では、ステップ1
07において起動応答信号を受信したか否かに基づき、
次回設定するしきい値を計算する。具体的には、ステッ
プ107において起動応答信号を受信したときには、前
回設定したしきい値が低いということであるので、前回
設定したしきい値とそれまでに車載機10を起動したし
きい値の中で最小のもの(それがまだないときにはしき
い値の最大値)との中間の値にしきい値を設定し、また
起動応答信号を受信しなかったときには、前回設定した
しきい値が高いということであるので、前回設定したし
きい値とそれまでに車載機10を起動したしきい値の中
で最大のもの(それがまだないときにはしきい値の最小
値)との中間の値にしきい値を設定する。すなわち、起
動応答信号の受信の有無に応じて、しきい値を適正な値
に収束させるように、しきい値を計算する。
【0026】そして、この計算されたしきい値によりし
きい値設定命令を車載機10に送信する(ステップ11
1)。この場合、しきい値設定命令は、車載機10が起
動されていなくても車載機10を起動してしきい値を設
定するように、強電界の電波として送信される。車載機
10におけるマイクロプロセッサ41は、ステップ20
9とステップ210の繰り返し処理が行われていると
き、あるいはそれまで起動されていなくしきい値設定命
令により起動されたとき、しきい値設定命令を受信した
ことをステップ209にて判定し、そのしきい値設定命
令に応じた値にしきい値回路52のしきい値を調整する
(ステップ211)。
【0027】以後、上述した処理を繰り返し行うことに
よって、しきい値を適正な値に調整していく。そして、
しきい値調整用コンピュータ23において、前回の起動
処理と今回の起動処理とで車載機10の起動の有無に変
化があったことをステップ108にて判定し、前回の起
動処理と今回の起動処理において設定されたしきい値の
差が所定値以下になったことをステップ109にて判定
すると、しきい値が適正な値に十分収束したものとし
て、最後に車載機10を起動したしきい値のしきい値設
定命令を車載機10に送信し(ステップ112)、しき
い値調整の処理を終了する。
【0028】また、車載機10におけるマイクロプロセ
ッサ41は、しきい値設定命令に応じた値にしきい値回
路52のしきい値を調整する(ステップ211)。な
お、マイクロプロセッサ41は、そのしきい値、すなわ
ちしきい値回路52におけるMOSトランジスタ528
〜532をオン/オフする値をEEPROMなどの不揮
発メモリに記憶する。
【0029】また、しきい値調整用コンピュータ23の
処理において、強電界の起動信号の送信に対する車載機
10からの起動応答信号あるいはその後のしきい値設定
命令に対する車載機10からのしきい値調整応答信号を
受信できなかったときには、ステップ102あるいは1
04の判定がNOになり、車載機10の異常とみなし
て、画面に異常表示を行い(ステップ105)、処理を
終了する。
【0030】以上述べたように、上述した実施形態によ
れば、路上機と通信を行う回路部が形成された回路基板
13をケース内に収納して車載機10を完成させた状態
で、しきい値調整装置20からの無線通信により車載機
10のしきい値を調整するようにしているから、しきい
値調整を手動の場合に比べて容易にし、しかもケースに
よる感度への影響を含めた状態でしきい値調整を行うこ
とができる。
【0031】なお、上述したしきい値調整用コンピュー
タ23の処理においては、起動応答信号の受信の有無に
応じて、しきい値を適正な値に収束させるようにしきい
値を設定するものを示したが、しきい値を最小値から徐
々に増加させて起動応答信号が受信できなくなる直前の
しきい値に設定する、あるいはしきい値を最大値から徐
々に低下させ起動応答信号が受信できたときのしきい値
に設定するようにしてもよい。後者の場合のしきい値調
整用コンピュータ23の処理を図7に示す。
【0032】この図7に示すステップ101〜106の
処理は、図5に示すものと基本的には同じである。但
し、ステップ103にて設定されるしきい値は最大値と
する。そして、標準電界の起動信号を車載機10に送信
し(ステップ106)、これに対して車載機10から送
信された起動応答信号を受信したか否かを判定する(ス
テップ113)。起動応答信号を受信しないときには、
しきい値を所定値だけ低下設定し(ステップ114)、
それに対するしきい値設定命令を車載機10に送信する
(ステップ115)。そして、起動応答信号を受信する
まで、ステップ106からステップ113、114、1
15の処理を繰り返し、車載機10に設定するしきい値
を所定値だけ徐々に低下させていく。そして、起動応答
信号を受信したことをステップ113にて判定すると、
しきい値調整の処理を終了する。この場合、最後に送信
されたしきい値設定命令により、車載機10に、調整さ
れたしきい値が設定記憶される。
【0033】なお、上述した実施形態においては、図4
に示すしきい値調整装置20を用いてしきい値調整を行
うものを示したが、車載機10をダッシュボードあるい
はフロントガラスに設置した場合、車載機10を搭載す
る車両のボンネット形状、フロントガラスの性質の違い
によって車載機10が受信する電界強度が変化する可能
性がある。
【0034】そこで、図8に示すように、路上機と同じ
電界強度の電波を送出するしきい値設定用路上機30を
用意し、このしきい値設定用路上機30から、図4に示
すしきい値調整装置20と同様に、起動信号およびしき
い値調整命令の電波を送出して、しきい値調整を行うよ
うにすれば、車両に車載機10を搭載した状態でしきい
値調整を行うことができるので、車両への搭載環境に影
響されず精度よくしきい値の調整を行うことができる。
【0035】また、路上機においては、路上機が形成す
る電界強度分布が同じになるように設定されるが、路上
機を設置する環境によっては路上機のアンテナ高さが異
なり、あるいは路上機の近くに金属構造物があって、路
上機が形成する電界強度が標準の電界強度からずれる場
合がある。このような電界強度のずれが生じると、上述
したようなしきい値調整を行ったとしても、路上機との
通信エリアが変化し、通信品質が低下する。
【0036】そこで、図9に示すように、料金徴収を行
う路上機40の下(車両が通過する部分)での電界強度
を予め測定し、標準の電界強度とのずれ量により、車載
機10のしきい値を変化させるしきい値変化量を設定す
る。そして、路上機40の道路上流側に、しきい値変更
用路上機41を設置し、車両がしきい値変更用路上機4
1を通過する際に、上記したしきい値変化量に応じてし
きい値変更用の電波を車載機10に送出する。車載機1
0は、そのしきい値変更用の電波を受信してしきい値を
変更し、その変更完了信号を送信する。このようにしき
い値変更用路上機を設けることによって、路上機40の
設置環境に応じた適切なるしきい値の設定を行うことが
できる。
【0037】この場合、しきい値変更用路上機41は、
しきい値変更以外に、料金の自動収受に必要な情報を車
載機10に送信する機能を備えたものであってもよい。
また、このように、しきい値変更用路上機41を路上機
40と別に設けて通信エリアを確保するもの以外に、路
上機40から道路上流側の所定方向に向けて強電界の起
動信号を送信し、これによって車載機10を先に起動さ
せた状態で路上機40と通信を行うようにすれば、所望
の通信エリアを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載機10におい
て、路上機と通信を行う回路部の要部構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係る車載機10の組み立
て構成図である。
【図3】図1中に示すしきい値回路5の具体的な構成を
示す図である。
【図4】車載機10のしきい値調整を行うしきい値調整
装置20の構成を示す図である。
【図5】しきい値調整装置20におけるしきい値調整用
コンピュータ23の処理を示すフローチャートである。
【図6】車載機10におけるマイクロプロセッサ41の
処理を示すフローチャートである。
【図7】しきい値調整装置20におけるしきい値調整用
コンピュータ23の他の処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】しきい値設定用路上機30により車載機10の
しきい値調整を行う実施形態を示す図である。
【図9】しきい値変更用路上機41により車載機10の
しきい値を変更する実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…検波回路、3…増幅・復調回路、4
…制御回路、5…電界強度検知回路、51…比較器、5
2…しきい値回路、22…電磁シールドボックス、10
…車載機、20…しきい値調整装置、21…アンテナ、
23…しきい値調整用コンピュータ、30…しきい値設
定用路上機、40…料金徴収用路上機、41…しきい値
変更用路上機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 1/00 - 15/00 H04B 7/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路に設置された路上機と車両に搭
    載された車載機との間で電波を用いた通信により通行料
    金の自動収受を行うようにした自動料金収受システムに
    用いられ、前記路上機から放射される電波を受信しその
    電波の強さがしきい値以上であるときに起動して前記路
    上機との通信を開始するように構成された車載機(1
    0)の前記しきい値を調整する方法であって、 前記しきい値を調整するためのしきい値調整装置(2
    0)を用い、 前記しきい値調整装置は、前記路上機から放射される電
    波の強さに対応した起動用の電波を前記車載機に送出
    し、前記起動用の電波により前記車載機が起動したか否
    かに応じてしきい値設定用の電波を前記車載機に送出
    し、 前記車載機は、前記しきい値調整装置から前記しきい値
    設定用の電波を受信して前記しきい値を設定し、 上記したしきい値調整装置の作動と車載機の作動を繰り
    返すことにより前記車載機が設定するしきい値を変化さ
    せて前記しきい値を所望の値に設定する ことを特徴とす
    る自動料金収受システムに用いられる車載機のしきい値
    調整方法。
  2. 【請求項2】 前記車載機は、前記起動用の電波により
    起動したときに起動したことを示す応答電波を前記しき
    い値調整装置に送出し、前記しきい値調整装置は、前記
    応答電波を受信して前記車載機が起動したか否かを判別
    することを特徴とする請求項1に記載のしきい値調整方
    法。
  3. 【請求項3】 有料道路に設置された路上機と車両に搭
    載された車載機との間で電波を用いた通信により通行料
    金の自動収受を行うようにした自動料金収受システムに
    用いられ、前記路上機から放射される電波を受信しその
    電波の強さがしきい値以上であるときに起動して前記路
    上機との通信を開始するように構成された車載機(1
    0)の前記しきい値を調整する方法であって、 前記路上機から放射される電波の電界強度を測定し、標
    準の電界強度とのずれ量により、前記車載機のしきい値
    を変化させるしきい値変化量を設定し、 前記路上機の道路上流側に設置されたしきい値変更装置
    (30)から前記しきい値変化量に応じたしきい値変更
    用の電波を前記車載機に送出して、前記車載機のしきい
    値を変更させることを特徴とする自動料金収受システム
    に用いられる車載機のしきい値調整方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の車載機であっ
    て、前記しきい値設定用の電波を受信したときに、その
    受信信号に応じて前記しきい値を設定するしきい値設定
    手段(52、201〜211)を有することを特徴とす
    る車載機。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のしきい値調整装
    置であって、アンテナ(21)と、前記起動用の電波お
    よび前記しきい値設定用の電波を前記アンテナから発生
    させる手段(101〜112)を有することを特徴とす
    るしきい値調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載のしきい値調整装
    置であって、前記車載機が搭載された車両の外部から前
    記起動用の電波および前記しきい値設定用の電波を前記
    車載機に送出するように構成されていることを特徴とす
    るしきい値調整装置。
  7. 【請求項7】 有料道路に設置された路上機と車両に搭
    載された車載機との間で電波を用いた通信により通行料
    金の自動収受を行うようにした自動料金収受システムに
    用いられ、前記路上機から放射される電波を受信しその
    電波の強さがしきい値以上であるときに起動して前記路
    上機との通信を開始するように構成された車載機(1
    0)の前記しきい値を調整する方法であって、 前記路上機から放射される電波の強さに対応した起動用
    の電波を前記車載機に送出するステップと、 前記車載機が前記起動用の電波により起動したときに前
    記車載機から送出される応答電波を受信したか否かを判
    別するステップと、 前記応答電波の受信の有無に応じて、しきい値設定命令
    を前記車載機に送出するステップとを有し、 上記した各ステップの処理を繰り返すことにより前記車
    載機が設定するしきい値を変化させて前記しきい値を所
    望の値に設定することを特徴とする自動料金収受システ
    ムに用いられる車載機のしきい値調整方法。
  8. 【請求項8】 前記応答電波の受信の有無に応じ、前記
    しきい値を収束させるように前記しきい値を変化させて
    前記しきい値を設定することを特徴とする請求項7に記
    載のしきい値調整方法。
  9. 【請求項9】 前記しきい値を最小値から除々に増加さ
    せて前記応答電波が受信できなくなる直前の値に前記し
    きい値を設定することを特徴とする請求項7に記載のし
    きい値調整方法。
  10. 【請求項10】 前記しきい値を最大値から除々に低下
    させて前記応答電波が受信できたときの値に前記しきい
    値を設定することを特徴とする請求項7に記載のしきい
    値調整方法。
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