JP3180635B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3180635B2
JP3180635B2 JP25333695A JP25333695A JP3180635B2 JP 3180635 B2 JP3180635 B2 JP 3180635B2 JP 25333695 A JP25333695 A JP 25333695A JP 25333695 A JP25333695 A JP 25333695A JP 3180635 B2 JP3180635 B2 JP 3180635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の電子写真方式を用いた画像形成装置に係り、特に潜
像担持体に形成したトナー像を一旦中間転写体に転写し
た後、これを用紙等の記録媒体に転写して再生画像を得
るようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置は、
無機または有機材料からなる光導電性感光体からなる潜
像担持体上に一様な電荷を形成し、画像信号で変調した
レーザー光等で静電潜像を形成した後、帯電したトナー
で前記静電潜像を現像して可視化したトナー像とする。
【0003】そして、上記トナー像を中間転写体を介し
て、あるいは直接記録紙等の転写材に静電的に転写する
ことにより所要の再生画像を得る。特に、上記潜像担持
体上に形成したトナー像を中間転写体に一次転写し、さ
らに中間転写体上のトナー像を記録媒体に二次転写する
方式を採用したものとして、導電性のバイアスロールを
用いて記録媒体に記録媒体を押圧し、電界を印加してト
ナー像を静電的に転写するバイアスロール方式の画像形
成装置が知られている。
【0004】導電性のバイアスロールに転写電圧を印加
しながら静電転写するバックアップロール転写法は、上
記バイアスロールの押圧力を受けるとともに転写電流の
通路を形成するバックアップロールを備えている。図9
は中間転写体を用いた画像形成装置の一例としての電子
複写機の概略構造を説明する模式図であって、30は原
稿走査部、31は原稿載置台、32,33,34はミラ
ー、35は結像レンズ、36はCCD等の光電変換器、
40はレーザー走査書込み部、41はレーザー、42は
結像光学系、43は走査光学系、44はミラー、50は
画像信号処理部、60は作像部、70は作像制御部であ
る。
【0005】作像部60は、潜像担持体(ここでは、感
光体ドラム)1、中間転写体(ここでは、駆動ロール2
a、従動ロール2b、テンションロール2c、およびバ
ックアップロール5の周りに架張された半導電性材料の
箔状無端ベルト、すなわち中間転写ベルト)2、一次転
写器(ここでは、コロトロン)3、バイアスロール(二
次転写ロール)4、バックアップロール5、記録媒体
(用紙等)11を収納するトレー15、記録媒体11を
トレー15から一枚宛取り出すピックアップロール1
6、取り出された記録媒体11を所定のタイミングで中
間転写ベルト2とバイアスロール4の間に給送するレジ
ロール(レジストロール)17、二次転写後の中間転写
ベルト2の残留トナーを除去するための中間転写体クリ
ーナー10、トナーを転写した記録媒体11を定着器2
1に搬送する記録媒体搬送ベルト18、定着した記憶媒
体を排出する排出トレー22等とから構成される。
【0006】また、感光体ドラム1の周りには、当該感
光体ドラム1の表面を所定の極性の電荷で一様に帯電さ
せるための帯電器(ここでは、コロトロン)13、現像
装置14、感光体ドラム1の表面に残留しているトナー
を除去するための潜像担持体クリーナー24およびそと
表面の電荷を中和するための除電ランプ25等が設けら
れている。
【0007】同図において、原稿載置台31に載置した
原稿が原稿走査部30を構成するミラー32,33,3
4、結像レンズ35を含む光学系で走査され、光電変換
器(CCD)36で画像信号として読み取られる。な
お、原稿照明光源は図示を省略してある。読み取られた
原稿の画像信号は画像処理部50で所要の処理がなさ
れ、レーザー41に与えられる。レーザー41は処理さ
れた画像信号で変調されたレーザー光を出射する。
【0008】出射されたレーザー光は結像光学系42、
走査光学系43、ミラー44で潜像担持体1上に走査さ
れる。感光体ドラム1の表面はコロトロン13で一様に
帯電されており、この感光体ドラム1の表面を画像信号
で変調されたレーザー光で走査することによって当該感
光体ドラム1の表面に原稿画像に応じた静電潜像が形成
される。この静電潜像は感光体ドラム1の回転で現像装
置14の設置位置に到り、所定のトナーでトナー現像さ
れる。
【0009】トナー像を担持した感光体ドラム1は、さ
らに回転して一次転写器3が配置された一次転写部位に
到達して当該トナー像が静電的に中間転写ベルト2に一
次転写される。中間転写ベルト2に一次転写されたトナ
ー像は中間転写ベルト2の移動でバイアスロール4が配
置されている二次転写部位に至る。
【0010】上記トナー現像動作に合わせて、中間転写
ベルト2は感光体ドラム1の周速と略同速で移動し、感
光体ドラム1と中間転写ベルト2とが当接する位置で一
次転写器3に印加される上記トナーの帯電極性とは逆極
性の転写電界により中間転写ベルト2に一次転写され
る。カラー複写機の場合は、上記した潜像の形成からト
ナー像の一次転写までを所要の色(一般には、イエロ
ー:Y、マゼンタ:M、サイアン:C、黒:Bk)分だ
け繰り返して中間転写ベルト2上に多色トナーを重ね合
わせたカラートナー像を形成する。
【0011】すなわち、カラー画像形成装置では、現像
装置14は一般にイエロー現像器、マゼンタ現像器、サ
イアン現像器、ブラック現像器の4色現像器から構成さ
れ、感光体ドラム1に形成された各色の潜像を順次現像
できるように各色の現像器が現像部位に選択的に位置さ
れるか、あるいは現像位置が感光体ドラム1の周りに順
次配置される。
【0012】感光体ドラム1に他にされた第1色のトナ
ー像は一次転写器3の位置で中間転写ベルト2上に転写
される。トナー転写を終えた感光体ドラム1は潜像担持
体クリーナー24で残留トナーの除去がなされると共に
除電ランプ25で電荷が中和された後、次の第2色に対
応する潜像の形成がなされる。第2色の静電潜像も同様
にして現像され、そのトナー像が中間転写ベルト2の先
に転写された第1色のトナー像に重ねて転写される。
【0013】以下、第3色、第4色についても同様にし
て中間転写ベルト2に多重転写され、その結果、中間転
写ベルト2には未定着の複数色トナーが重畳したカラー
トナー像が形成される。なお、このとき、最終トナー像
の転写が終了するまで、バイアスロール4や中間転写体
クリーナー12、剥離爪19は中間転写ベルト2から非
接触の位置に退避されている。
【0014】そして、全ての必要なトナー像が一次転写
された中間転写ベルト2が二次転写ロール4の位置に達
する時点で、トレー15からピックアップロール16で
取り出されてレジロール16でタイミングを取って送り
出された記録媒体11が中間転写ベルト2とバイアスロ
ール4の間に給送される。記録媒体11を二次転写ロー
ル4と中間転写ベルト2およびバックアップロール5に
より挟持して搬送する際に、バイアスロール4と中間転
写ベルト2の間に印加される上記トナー像の帯電極性と
逆極性の転写電圧で形成される転写電界により中間転写
ベルト2上のトナー像が記録媒体11に二次転写され
る。
【0015】バイアスロール4は導電性材料からなり、
図示しない転写電源から所定の転写電圧が印加される。
例えば、バックアップロール4に接して回転するように
配置されたコンタクトロール6には転写電源が接続さ
れ、バイアスロール5を接地に接続して転写電流路を形
成する。なお、コンタクトロール6を接地し、バイアス
ロール4側に転写電源を接続する構成としてもよい。
【0016】トナー像が二次転写された記録媒体11は
剥離爪19で中間転写ベルト2から剥離され、搬送ベル
ト18で定着器21に送られる。定着器21は一対の定
着ロールの間を通過する時に記録媒体11を加熱/加圧
処理してトナー像を固定し、排出トレー22に排出され
る。二次転写が終了した中間転写ベルト2は中間転写体
クリーナー12で残留したトナーの除去がなされ、次の
画像形成動作に備える。
【0017】この作像部60の上記した動作は、作像プ
ロセス制御部70によって制御される。図10は中間転
写体を用いた従来の画像形成装置を構成する二次転写部
の模式図であって、2は中間転写体(中間転写体ベル
ト)、3はバイアスロール、5はバックアップロール、
2bはベルト搬送ローラ(従動ロール)、6はコンタク
トロール(電極ロール)、11は転写媒体である記録紙
である。
【0018】同図において、バックアップロール5とし
てカーボンブラック分散ポリカーボネイト被覆のシリコ
ンロールを用い、またバックアップロール5に転写電圧
を印加するためのバイアスロール4と転写電圧の印加に
基ずく転写電流の通路を構成するためにバックアップロ
ール5に押圧して回転する金属製の電極ロール6を備え
ている。
【0019】中間転写体ベルト2上のトナー像を記録紙
の転写媒体41への転写の際に、上記バイアスロール4
からバックアップロール5との間に転写電源9から転写
電圧を印加したとき、バイアスロール4から記録用紙1
1と中間転写体ベルト2、およびバックアップロール5
を通ってバイアスロール3に転写電流が流れる。このよ
うな中間転写ベルト2を用いたカラー画像形成装置で
は、既に多重転写のなされた合成トナー像(各色トナー
像の重畳像)を記録媒体11に転写しているので、潜像
担持体から直接記録媒体に各色のトナー像を順次転写す
る方式におけるトナー像間の位置ずれや画像の乱れの発
生を効果的に防止することができるといった利点を有し
ている。
【0020】この形式を採用した画像形成装置の従来例
としては、例えば特開平6−95521号公報に開示さ
れているものを挙げることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、バックアップロール5として例えばカーボンブラ
ック分散PFA(パーフロロアルコキシ)チューブ材料
を被覆したゴムロールが使用されるが、このようなチュ
ーブ材料被覆のゴムロールを使用した場合、以下のよう
な問題が生じる。
【0022】すなわち、カーボンブラック分散チューブ
材料は、このバックアップロール5と圧接回転する電極
ロール6によって加えられる繰り返し圧力による変形や
流れる転写電流によって抵抗値が変化し、両者の接触部
位に流れる電流が変動し、転写電界が変化するという問
題があった。この問題の対策として、画像形成装置のス
タンバイ時または複写動作前のプレサイクル時に、バイ
アスロール4を中間転写体ベルト2に接触させ、バイア
スロール4から中間転写体ベルト2からバックアップロ
ール5を通って流れる電流を検出することによって、バ
ックアップロール5の抵抗値を求め、求めたバックアッ
プロールの抵抗値に応じた最適な転写電圧を決定し、こ
れをバイアスロール4に印加する転写制御方式が提案さ
れている。
【0023】しかし、バイアスロール4から中間転写体
ベルト2からバックアップロール5を通って流れる電流
を検出して最適な転写電圧を決定する上記の制御方式
は、電源構成が複雑なものとなり、画像形成装置のコス
トアップの原因となると共に、バックアップロールの抵
抗値が、大きく(例えば、1桁以上)変化した場合に
は、最適な転写電圧が得られないと言う問題がある。
【0024】このように、従来技術においては、バック
アップロールの抵抗値の変化によってバックアップロー
ル5を流れる転写電流が変動することに伴う電圧降下量
の変化で転写電界が変動し、トナー像の安定な転写がで
きないという問題があった。本発明の目的は、上記従来
技術の問題点を解消し、バイアスロールとバックアップ
ロールの間に流れる転写電流の変動を防止して安定的に
高画質を得ることのできる画像形成装置を提供すること
にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記の構成を備えたことを特徴とする。な
お、実施例との対応を明確にするために、後述する実施
例で使用した符号を併記して説明する。すなわち、第1
発明の画像形成装置は、画像信号に応じた潜像が形成さ
れる潜像担持体1と、前記潜像をトナーにより可視化す
る現像装置14と、前記潜像担持体1に形成されたトナ
ー像が一次転写される中間転写体2と、前記中間転写体
2のトナー像担持面に当接して電圧が印加されることに
より前記トナー像を記録媒体に二次転写するためのバイ
アスロール4と、前記バイアスロール4を前記中間転写
体2を介して支持するバックアップロール5と、前記バ
ックアップロール5に押接して前記バイアスロール4と
の間に二次転写電圧が印加される電極ロール6とを有す
る画像形成装置であって、前記バックアップロール5と
前記電極ロール6の抵抗値の変化特性は、通電時間の経
過に伴って一方の抵抗値が増大または減少し他方の抵抗
値が減少または増大する相補的関係にあることを特徴と
する。
【0026】(第2発明) また、第2発明の画像形成装置は、前記第1発明におい
て、前記バックアップロール5を通電時間の経過に伴っ
て抵抗値が低下する特性を有する半導電性の薄層5bで
被覆した絶縁性のゴムロール5aから構成すると共に、
前記電極ロール6を通電時間の経過に伴って抵抗値が増
大する特性を有する半導電性のゴムロール6aから構成
したことを特徴とする。
【0027】なお、前記電極ロール6は、その体積抵抗
率が107 〜1010Ω・cmの半導電性のゴムロールと
するのが好適である。また、前記電極ロール6は、カー
ボンブラックを分散したゴム材料を用い、前記ゴム材料
として、シリコン、ウレタン、エチレンプロピレンジエ
ンゴム等を、あるいはカーボンブラックを分散した発泡
ゴム材料を用い、前記発泡ゴム材料として、シリコン,
ウレタン,エチレンプロピレンジエンゴム等、通電時間
の経過に応じて抵抗値が増大する特性を有する材料を用
いることができる。
【0028】さらに、前記バックアップロール5を構成
する半導電性の薄層として、パーフロロアルコキシン、
エチレンテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン
等、にカーボンブラックを分散して通電時間の経過に応
じて抵抗値が低下する特性を持つ材料を用いることがで
きる。さらに、前記バックアップロール5を構成する半
導電性の薄層として、パーフロロアルコキシン、エチレ
ンテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等に金
属酸化物を分散して通電時間の経過に応じて抵抗値が低
下する特性を持つ材料を用いることができる。
【0029】そして、前記電極ロール6を金属酸化物を
分散したゴム材料を用い、前記ゴム材料として、シリコ
ン、ウレタン、エチレンプロピレンジエンゴム等、通電
時間の経過に応じて抵抗値が増大する特性を有する材料
を用いることができる。そしてさらに、前記電極ロール
6を金属酸化物を分散した発泡ゴム材料を用い、前記発
泡ゴム材料として、シリコン、ウレタン、エチレンプロ
ピレンジエンゴム等、通電時間の経過に応じて抵抗値が
増大する特性を有する材料を用いることができる。
【0030】
【発明の実施の態様】上記第1と第2の発明の構成にお
いて、潜像担持体1は、予め一様な帯電を施された表面
を画像信号で変調したレーザー光で走査し、所定の画像
信号に応じた潜像が形成される。現像装置14は、前記
潜像担持体1の表面に形成された潜像を所定のトナーに
より可視化する。フルカラーの画像形成装置では、現像
装置14は例えばイエロー、マゼンタ、サイアン、ブラ
ックの各現像器を有し、上各色のそれぞれの画像信号に
応じた潜像をそれぞれのトナーで可視化する。
【0031】中間転写体2は、前記潜像担持体1に形成
されたトナー像を一次転写して担持する。フルカラーの
画像形成装置では、前記潜像担持体1に担持された各色
のトナー像を順次重ね転写して担持する。バイアスロー
ル4は、前記中間転写体2のトナー像担持面に当接して
前記トナー像の帯電極性と逆の極性の電圧を印加するこ
とにより前記トナー像を記録媒体11に二次転写する。
【0032】バックアップロール5は、前記バイアスロ
ール4を記録媒体11と前記中間転写体2を介して支持
し、転写電流路を形成する。電極ロール6は、前記バッ
クアップロール5に押接して回転し、前記バイアスロー
ル4と共に転写電流路を形成する。そして、第1の発明
においては、前記バックアップロール5と電極ロール6
の抵抗値の変化特性は、通電時間の経過に対する抵抗変
化特性が互いに相互的関係にある材料により構成され
る。
【0033】そして、前記第2の発明においては、前記
バックアップロール5は、通電時間の経過に応じて抵抗
値が低下する特性を持つ半導電性の薄層5bで被覆した
絶縁性のゴムロール5aから構成され、前記バイアスロ
ール4は、通電時間の経過に応じて抵抗値が増大する半
導電性のゴムロール6aから構成され、前記電極ロール
6の前記通電時間の経過に応じた抵抗値の増大特性と前
記バックアップロール5の前記通電時間の経過に応じた
抵抗値の低下特性とが、少なくとも前記二次転写に必要
とする電界を形成する電流値の領域において相補関係に
あるように構成したことにより、バックアップロール5
と電極ロール6の押接回転に伴う転写電流の変動が防止
され、安定した転写画像が得られる。
【0034】例えば、バックアップロール5に押圧する
電極ロール6として、体積抵抗率が107 〜1010Ω・
cmで通電時間の経過に応じて抵抗が上昇する半導電性
のゴムロールを用い、バックアップロール5の表面の薄
層に通電時間の経過に応じて抵抗が低下する半導電性の
チューブ材料を107 〜1011Ω・□の同じ抵抗領域で
組み合わせて用いることにより、バイアスロール4から
バックアップロール5および電極ロール6を流れる転写
電流の変動を減少させて、必要とする転写部での電流を
安定して得られ、安定したトナー像の転写が行われる。
【0035】また、前記電極ロール6をカーボンブラッ
クを分散したゴム材料で構成し、そのゴム材料として、
シリコン、ウレタン、エチレンプロピレン系ゴム等の通
電時間の経過に応じて抵抗値が増大する特性を有する材
料で構成したことにより、バックアップロール5の通電
時間の経過に応じて抵抗値が低下する特性を補償し、転
写電流値が所定値に安定化される。
【0036】さらに、前記電極ロール6をカーボンブラ
ックを分散したシリコン、ウレタン、エチレンプロピレ
ン系等の発泡性ゴム材料としたことにより、バックアッ
プロール5の通電時間の経過に応じて抵抗値が低下する
特性を補償し、転写電流値が所定値に安定化される。さ
らに、前記バックアップロール5の半導電性の薄層をパ
ーフロロアルコキシン、エチレンテトラフロロエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデン等にカーボンブラックを分散
した材料で構成したことにより、電極ロール6の通電時
間の経過に応じて抵抗値が上昇する特性と相まって、転
写電流値が所定値に安定化される。
【0037】さらに、前記バックアップロール5の半導
電性の薄層をパーフロロアルコキシン、エチレンテトラ
フロロエチレン、ポリフッ化ビニリデンに金属酸化物を
分散した材料で構成したことにより、電極ロール6の通
電時間の経過に応じて抵抗値が上昇する特性と相まっ
て、転写電流値が所定値に安定化される。そして、前記
電極ロール6を金属酸化物を分散したゴム材料で構成
し、前記ゴム材料としてシリコン、ウレタン、エチレン
プロピレン系ゴム材料を用いたことにより、バックアッ
プロール5の電流の増大に応じて抵抗値が低下する特性
を補償し、転写電流値が所定値に安定化される。
【0038】そしてさらに、前記電極ロール6を金属酸
化物を分散した発泡ゴム材料で構成し、前記ゴム材料と
して、シリコン、ウレタン、エチレンプロピレン系ゴム
材料を用いたことにより、バックアップロール5の通電
時間の経過に応じて抵抗値が低下する特性を補償し、転
写電流値が所定値に安定化される。なお、バックアップ
ロール5および電極ロール6を構成する材料は上記した
ものに限るものではなく、同様の特性を有するものであ
れば、これ以外の材料を採用できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置の
一実施例を説明するための要部模式図であって、1は潜
像担持体としての感光体ドラム、2は中間転写体として
の転写ベルト、2a,2b,2cはベルトローラ、3は
一次転写器(コロトロン)、4は転写電極であるバイア
スロール、5はバックアップロール、6は電極ロール、
9は転写電源、11は記録媒体(記録紙)、12はクリ
ーニングブレード、13は感光体ドラム帯電器、14は
現像装置、14aはBk(ブラック)現像器、14Yは
Y(イエロー)現像器、14cはM(マゼンタ)現像
器、14dはC(サイアン)現像器、15は用紙トレ
ー、16はピックアップローラ、17はフィードロー
ラ、18はベルトクリーナー、19は剥離爪、20は記
録媒体搬送ベルト、21は定着装置である。
【0040】同図において、感光体ドラム1は矢印A方
向に回転し、感光体ドラム帯電器13でその表面が一様
に帯電される。帯電された感光体ドラム1の表面に図示
しないレーザー書き込み装置などの画像書き込み手段に
より第1色(例えば、イエロー)の静電潜像が形成され
る。この静電潜像は現像装置14のY現像器14bによ
ってトナー現像されて可視化されたトナー像Tが形成さ
れる。トナー像Tは感光体ドラム1の回転で一次転写器
3が配置されている一次転写部に到る。
【0041】中間転写体ベルト2は矢印B方向に感光体
ドラム1の周速と同速で矢印B方向に回転移動し、一次
転写器3からトナー像Tとは逆極性の電界を作用させる
ことにより、トナー像Tが中間転写体ベルト2に静電的
に転写される。以下、同様にして第2色のトナー像、第
3色のトナー像、第4色のトナー像が順次形成され、中
間転写体ベルト2に重ね合わせ転写されてフルカラーの
多重トナー像が形成される。
【0042】中間転写体ベルト2に転写された多重トナ
ー像は、当該中間転写体ベルト2の回転移動でバイアス
ロール4が設置された二次転写部に到る。二次転写部
は、中間転写体ベルト2のトナー像が担持された表面
(トナー担持面)側に設置されたバイアスロール4と当
該中間転写体ベルト2の裏側からバイアスロール4に対
向するごとく配置されたバックアップロール5およびこ
のバックアップロール5に圧接して回転する電極ロール
6とから構成される。
【0043】記録紙11はトレー15に収容された記録
紙束からピックアップローラ16で一枚ずつ取り出さ
れ、フィードロール17で二次転写部の中間転写体ベル
ト2とバイアスロール4との間に所定のタイミングで給
送される。給送された記録紙11はバイアスロール4、
バックアップロール5による圧接搬送と中間転写体ベル
ト2の回転移動で転写電源9から印加される転写電圧で
形成される電界によって当該中間転写体ベルト2に担持
されたトナー像が転写される。
【0044】トナー像が転写された記録紙11は、最終
トナー像の一次転写終了まで退避位置にある剥離爪19
を作動させることにより中間転写体ベルト2から剥離さ
れ、記録媒体搬送ベルト20で定着装置21に搬送され
て加圧/加熱処理でトナー像を固定して永久画像とされ
る。なお、多重トナー像の記録紙11への転写の終了し
た中間転写体ベルト2は二次転写部の下流に設けたベル
トクリーナ18で残留トナーの除去が行われて次の転写
に備える。また、バイアスロール4にはポリウレタン等
からなるクリーニングブレード12が常時当接するごと
くとりつけられており、転写で付着したトナー粒子や紙
紛等の異物が除去される。
【0045】単色画像の転写の場合は、一次転写された
トナー像Tを直ちに二次転写して定着装置に搬送する
が、複数色の重ね合わせによる多色画像の転写の場合は
各色のトナー像が一次転写部で正確に一致するように中
間転写体ベルト2と感光体ドラム1との回転を同期させ
て各色のトナー像がずれないようにする。上記二次転写
部では、バイアスロール4と中間転写体ベルト2を介し
て対向配置したバックアップロール5に圧接した電極ロ
ール6にトナー像の極性と同極性の電圧を印加すること
で当該トナー像を記録紙11に静電反発で転写する。
【0046】上記実施例において、中間転写ベルト2
は、アクリル、塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボ
ネイト、ポリイミド等の樹脂、または各種ゴム材料にカ
ーボンブラック等の導電材料を適量含有させ、例えば厚
さ0.05〜0.15mmに形成されており、その表面
抵抗率を108 〜1014Ω/□に調整している。また、
バックアップロール5は通電時間の経過に応じて抵抗値
が低下する半導電性の薄層で被覆した絶縁性のゴムロー
ルから構成され、電極ロール6は通電時間の経過に応じ
て抵抗値が増大する半導電性のゴムロールから構成され
ている。
【0047】そして、電極ロール6の通電時間の経過に
応じた抵抗値の増大特性と前記バックアップロール5の
通電時間の経過に応じた抵抗値の低下特性とが、少なく
とも前記二次転写に必要とする電界を形成する電流値の
領域において相補関係に設定されている。図2は本発明
による画像形成装置の二次転写部の要部構造を説明する
模式図である。
【0048】同図において、バイアスロール4を構成す
る4aは半導電性ロール、4bは導電性ロール軸、また
バックアップロール5を構成する5aは絶縁性ロール、
5bは通電時間の経過に応じて抵抗値が減少する半導電
性の薄層フィルタ層、5cはロール軸である。そして、
電極ロール6は通電時間の経過に応じて抵抗値が増大す
る半導電性のゴムロール6aから構成されている。な
お、6bは芯金である。
【0049】すなわち、電極ロール6の前記通電時間の
経過に応じた抵抗値の増大特性とバックアップロール5
の前記通電時間の経過に応じた抵抗値の低下特性とが、
少なくとも前記二次転写に必要とする電界を形成する電
流値の領域において相補関係に設定されている。中間転
写体ベルト2はバイアスロール4とバックアップロール
5の間を矢印方向に通過する。バックアップロール4の
下面に一次転写部で転写されたトナー像が担持されてお
り、このトナー像と重畳するように記録紙11が給送さ
れて上記バイアスロール4とバックアップロール5の間
を加圧を受けながら通過する。
【0050】バックアップロール5はロール軸5cの回
りに絶縁性のロール5aの表面に被覆された半導電性の
フィルム層5bの厚さは10〜200μmの範囲に設定
されている。このフィルム層5bの形成は、所定のフィ
ルム材料をチューブ状に加工し、その内部から空気等の
流体を圧入することで膨らませ、その中に前記絶縁材の
ロール5aを挿入した後上記圧力を除去して収縮させる
ことによる加工法、あるいは上記チューブをシリンダー
形状の金型に内側して張り付け、その中に液状の絶縁ゴ
ム材を注入し加硫して硬化することでフィルム被覆ゴム
ロールに成形する方法等がある。
【0051】上記両加工法において使用されるチューブ
材料は、50〜200%の伸度が与えられるので、当該
チューブ材料の特性としては50〜200%の変更量が
弾性領域内にあることが必要である。このような特性を
有する樹脂としては、PFA(パーフロロアルコキ
シ)、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン)、P
VdF(ポリフッ化ブニリデン)などを挙げることがで
き、またゴム材料としては、Si(シリコン)系、NB
R(アクリトニトリル共重合体)系、PU(ポリウレタ
ン)系のなどの材料が使用できる。
【0052】本実施例では、導電材料としてカーボンブ
ラック、金属酸化物などの導電材料をPFA(パーフロ
ロアルコキシ)材料、ETFE(エチレンテトラフロロ
エチレン)材料、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)材
料などのフッ素系樹脂及びSi(シリコン)、NBR
(アクリルニトリル共重合体)、PU(ウレタン)など
のゴム材料に分散させたチューブ材料を用いることがで
きる。
【0053】その弾性領域での変形量が大きいことによ
りカーボンブラック分散PFA(パーフロロアルコキ
シ)チューブ材料、カーボンブラック分散ETFE(エ
チレンテトラフロロエチレン)チューブ材料、カーボン
ブラック分散PVdF(ポリフッ化ビニリデン)材料を
用いることが好ましい。図3は図2に示した二次転写部
のバックアップロールの表面抵抗率の変化の一例の説明
図である。
【0054】バックアップロール5を構成する絶縁性ロ
ール5aとして厚み6.5mmのシリコンゴムを用い、
その表面を被覆する半導電性のフィルム層5bとして厚
み50μmのカーボンブラック分散PFA(パーフロロ
アルコキシ)チューブ材料を用い、バックアップロール
5に押接回転する電極ロール6としてφ12mmの金属
(SUS)ロールを用い、24キロプリント/ボリウム
相当の稼働時間での抵抗変化を測定した結果の説明図で
ある。
【0055】なお、バイアスロール4は発泡性シリコン
ゴムに導電材料を混合した導電性ロールを用い、転写電
圧を2000V(連続印加)、バックアップロール5へ
の電極ロール6の食い込み量を0.2mmとした。同図
において、横軸は転写電圧の印加時間(電流通電時間:
Hr)、縦軸はバイアスロール4に転写電圧を印加した
ときの電流値Iより「−Log(I/Iinitial )」で
計算したバックアップロール5の表面抵抗率(ΔLog
S で示す)である。また、図中●はサンプル1、○は
サンプル2である。
【0056】この測定例から、サンプル1は初期の抵抗
が9.2から20時間の稼働(Run)後には7.4に
変化し、サンプル2は初期の抵抗が9.1から20時間
後には7.8に変化し、表面抵抗率が1.3〜1.8桁
(Log値)低く変化しているのが分かる。図4はバッ
クアップロールの表面抵抗率を測定するための構成の一
例を説明する模式図であって、バックアップロール5の
表面の円周方向に20mm離間させて直径12mmの2
本の金属ロール61 ,62 を接触させ、2本の金属ロー
ル61 ,62 間に2000Vの直流電圧を印加して10
秒後の電流値Iを読み取り以下の式により計算する。
【0057】Ps =LV/GI 但し、L:バックアップロール長さ(cm)、 G:2本の金属ロール間の距離(cm) 図5は図2に示した二次転写部のバックアップロールの
表面抵抗率の変化の他例の説明図であって、横軸は転写
電圧の印加時間(電流通電時間:Hr)、縦軸はバイア
スロール4に転写電圧を印加したときの電流値Iより
「−Log(I/Iinitial )」で計算したバックアッ
プロール5の表面抵抗率(ΔLogRS で示す)であ
る。
【0058】ここでは、バックアップロール5を構成す
る絶縁性ロール5aとして厚さ6.5mmのシリコンゴ
ムロールを用い、その表面を被覆する半導電性のフィル
ム層5bとして厚み50μmのカーボンブラック分散E
TFE(エチレテロタフロロエチレン)チューブ材料を
用い、バックアップロール5に当接する電極ロール6と
してφ12mmの金属(SUS)ロールを用いた場合の
バックアップロールの24キロプリント/ボリウム相当
の印加時間での抵抗率変化を示す。なお、バイアスロー
ル4は発泡シリコンゴムに導電性材料を混入したものを
用い、初期の転写電圧を2000V、バックアップロー
ル5への電極ロール6の食い込み量を0.2mmとして
測定した。
【0059】図示されたように、初期の抵抗率9.1か
ら20Hr稼働(Run)後の表面抵抗率が7.5と、
1.6桁(log値)低くなっている。図6は図2に示
した二次転写部の電極ロールの体積抵抗率の変化の一例
の説明図であって、電極ロール6にカーボンブラック分
散エチレンプロピレン系樹脂材料(EPDM)を用い、
24キロプリント/ボリウム相当の転写電圧の印加時間
での体積抵抗率の変化を示す。なお、●はサンプル1、
○はサンプル2の各抵抗率変化を示し、ΔLogRV
転写電圧印加時の電流値Iから、「−Log(I/Iin
itial )」で計算した。
【0060】すなわち、サインプル1では、初期の体積
抵抗値8.0から20Hr稼働(ラン)後に8.6に、
サンプル2では、同じく9.0から9.3に増加してお
り、体積抵抗値は、0.3〜0.6桁(Log値)高く
なっていることが分かる。なお、EPDMを用いた電極
ロールの体積抵抗率は、1インチ(2.54cm)幅の
銅テープを電極ロールの円周方向に巻き付け、電極ロー
ルの軸と銅テープ間に2000Vの直流電圧を印加して
10秒後の電流値Iを読み取り、以下の式により計算す
る。
【0061】ρv=2πw/I・ln(r2 /r1 ) 但し、r1 :芯金径(mm)、r2 :ロール外径(m
m)、w:銅テープ幅(2.54cm) 図7は図2に示した二次転写部の電極ロールの体積抵抗
率の変化の他例の説明図であって、電極ロール6に導電
イオン分散のポリウレタンを用い、24キロプリント/
ボリウム相当の転写電圧の印加時間での体積抵抗率の変
化を示す。
【0062】なお、●はサンプル1、○はサンプル2の
各抵抗率変化を示し、ΔLogRVは上記と同様に転写
電圧印加時の電流値Iから、「−Log(I/Iinitia
l )」で計算した。すなわち、サンプル1では、初期の
体積抵抗値8.5から20Hr稼働(ラン)後に9.0
に、サンプル2では、同じく8.9から9.5に増加し
ており、体積抵抗値は、0.3〜0.6桁(Log値)
高くなっていることが分かる。導電イオン分散のポリウ
レタンロールの24キロプリント/ボリウム相当の印加
時間での抵抗変化を示す。体積抵抗値は、0.3〜0.
6桁(log値)高くなってる。
【0063】ポリウレタンロールの体積抵抗率は、上記
図6での説明と同様である。上記図3と図5で説明した
バックアップロールの抵抗特性と、図6と図7で説明し
た電極ロールの上記バックアップロールとは逆の抵抗特
性を組み合わせることにより、バイアスロールとバック
アップロールの間に流れる転写電流の変動を防止して安
定的に高画質を得ることができる。
【0064】すなわち、図8は図2に示した二次転写部
を構成するバックアップロールを通電時間の経過に応じ
て抵抗値が低下する材料で構成すると共に電極ロールを
通電時間の経過に応じて抵抗値が増加する材料で構成し
た場合と、電極ロールとして従来の金属ロールを用いた
場合の二次転写部の抵抗率変化を比較した説明図であ
る。同図において、バックアップロールの絶縁性ロール
としてシリコンゴムを用い、その表面に被覆する半導電
性のフィルム層として厚み50μmのカーボンブラック
分散PFA(パーフロロアルコキシ)チューブ材料を用
い、バックアップロールに当接する電極ロールとしてφ
12mmの金属ロールを用いた場合(○印)と電極ロー
ルとしてφ12mmのシリコンゴム材料にカーボンブラ
ックを混入して構成した半導電ゴムロールを用いた場合
(●)のバックアップロールの24キロプリント/ボリ
ウム相当の印加時間での抵抗変化を示す。
【0065】バックアップロールの表面抵抗率は24キ
ロプリント/ボリウム相当の印加時間で○印に示した金
属の電極ロールの場合には1.8桁(log値)低くな
り、二次転写部で抵抗率の経時変化も1.8桁(log
値)と大きい。これに対し、●で示した半導電ゴムロー
ルを用いた場合には、バックアップロールの表面抵抗率
は1.4桁(log値)と変化するが、2次転写部に対
する半導電性ゴムロールとFPA被覆Siロールのバッ
クアップロールとで合成された抵抗率の経時変化は、
0.4桁(log値)と変化が少なくなり、常に安定し
た転写電流で転写が行われる。
【0066】なお、バックアップロールと電極ロールを
構成する材料は、転写に寄与する領域において通電時間
の経過に対して一方の抵抗値が増大または減少し、他方
の抵抗値が減少または増大する、相補的な特性を有する
ものであれば、上記実施例に示したものに限らない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、バックアップロールを構成する半導電性
の薄層として、カーボンブラックや金属材料等の導電性
材料を分散したパーフロロアルコキシ系樹脂材料、カー
ボンブラック分散エチレンテトラフロロエチレン系樹脂
材料、カーボンブラック分散ポリフッ化ビニリデン系樹
脂材料など、通電時間の経過によって抵抗値が低下する
材料を用いた場合でも、カーボンブラックや金属材料等
の導電性材料を分散した発泡または非発泡のシリコン系
樹脂、ウレタン系樹脂、エチレンプロピレン系樹脂等で
構成した電極ロールを用いることによって、二次転写部
での転写電流の変動を抑制でき、常に安定した高品質の
画像が得られる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の一実施例を説明
するための要部模式図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の二次転写部の要
部構造を説明する模式図である。
【図3】 図2に示した二次転写部のバックアップロー
ルの表面抵抗率の変化の一例の説明図である。
【図4】 バックアップロールの表面抵抗率を測定する
ための構成の一例を説明する模式図である。
【図5】 図2に示した二次転写部のバックアップロー
ルの表面抵抗率の変化の他例の説明図である。
【図6】 図2に示した二次転写部の電極ロールの体積
抵抗率の変化の一例の説明図である。
【図7】 図2に示した二次転写部の電極ロールの体積
抵抗率の変化の他例の説明図である。
【図8】 図2に示した二次転写部を構成するバックア
ップロールを通電時間の経過に応じて抵抗値が低下する
材料で構成すると共に電極ロールを通電時間の経過に応
じて抵抗値が増加する材料で構成した場合と、電極ロー
ルとして従来の金属ロールを用いた場合の二次転写部の
抵抗率変化を比較した説明図である。
【図9】 中間転写体を用いた画像形成装置の一例とし
ての電子複写機の概略構造を説明する模式図である。
【図10】 中間転写体を用いた従来の画像形成装置を
構成する二次転写部の模式図である。
【符号の説明】
1・・・・潜像担持体(感光体ドラム)、2・・・・中
間転写体(転写ベルト)、2a,2b,2c・・・・ベ
ルトローラ、3・・・・一次転写器(コロトロン)、4
・・・・転写電極(バイアスロール)、5・・・・バッ
クアップロール、6・・・・電極ロール、9・・・・転
写電源、11・・・・記録媒体(記録紙)、12・・・
・クリーニングブレード、13・・・・感光体ドラム帯
電器、14・・・・現像装置、14a・・・・Bk(ブ
ラック)現像器、14Y・・・・Y(イエロー)現像
器、14c・・・・M(マゼンタ)現像器、14d・・
・・C(サイアン)現像器、15・・・・用紙トレー、
16・・・・ピックアップローラ、17・・・・フィー
ドローラ、18・・・・ベルトクリーナー、19・・・
・剥離爪、20・・・・記録媒体搬送ベルト、21・・
・・定着装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に応じた潜像が形成される潜像
    担持体と、前記潜像をトナーにより可視化する現像装置
    と、前記潜像担持体に形成されたトナー像が一次転写さ
    れる中間転写体と、前記中間転写体のトナー像担持面に
    当接して電圧が印加されることにより前記トナー像を記
    録媒体に二次転写するためのバイアスロールと、前記バ
    イアスロールを前記中間転写体を介して支持するバック
    アップロールと、前記バックアップロールに押接して前
    記バイアスロールとの間に二次転写電圧が印加される電
    極ロールとを有する画像形成装置であって、 前記バックアップロールと前記電極ロールの抵抗値の変
    化特性は、通電時間の経過に伴って一方の抵抗値が増大
    または減少し他方の抵抗値が減少または増大する相補的
    関係にあることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バックアップロ
    ールを通電時間の経過に伴って抵抗値が低下する特性を
    有する半導電性の薄層で被覆した絶縁性のゴムロールか
    ら構成すると共に、前記電極ロールを通電時間の経過に
    伴って抵抗値が増大する特性を有する半導電性のゴムロ
    ールから構成したことを特徴とする画像形成装置。
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