JP3179907U - 車両側後方撮像映像表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】種々の車種に汎用的に適用することができ、作業者による表示装置の交換や修理等のメンテナンス作業が種々の車種に対して一律に容易にすることができる車両側後方撮像映像表示装置を提供する。
【解決手段】車両側後方撮像映像表示装置１００は、車両２００のヘッドライト部１１、１２又はサイドミラー部にそれぞれ設けられ、車両２００の左側方及び左後方又は右側方及び右後方の映像を撮像する撮像部１、２とからなる撮像手段３と、撮像された映像に基づく各撮像映像信号が伝送される伝送手段４と、各撮像映像信号に基づく撮像映像８、９がそれぞれ生成・画面表示される画面表示部１０、２０からなる画面表示手段５とからなる。また、この画面表示手段５は、車両２００のダッシュボード７の中央部に設けられて予め定められた寸法にて形成された枠体６内に、画面表示部１０、２０がそれぞれ隣接して並置される。
【選択図】図１

Description

本考案は自動車等の車両に設ける車両側後方撮像映像表示装置に関する。

従来、自動車等の車両の外部の側方及び後方の映像を撮像して、その撮像映像を車内にて画面表示する車両後方映像表示装置が提案されている。

この種の車両後方映像表示装置として、例えば特許文献１には、車両の左右のサイドミラー（ドアミラー）、バックミラー（ルームミラー）又は車両の内部（例えば助手席付近）に、液晶表示装置又はＥＬ表示装置を設け、車両の左右のヘッドライト部側及びテールライト部側にそれぞれカメラを設けて、これらのカメラの映像を上記表示装置に表示する車両が記載されている。

また、特許文献２には、車体前部の両側のサイドミラーが設けられる位置に小型カメラをそれぞれ装着し、これら小型カメラの映像を映し出して車体の側部及び後方が確認可能な映像画面を、速度計の上部に配置させて成した小型カメラを搭載した自動車が記載されている。

特開２０１２−６５９３号公報 実開平０５−５４０８５号公報

上記の各特許文献に記載の車両後方映像表示装置では、表示装置が設けられる個所が、いずれも車両特有の構造を有する個所であるために、種々の車種に汎用的に適用することができず、作業者による表示装置の交換や修理等のメンテナンス作業が種々の車種に対して一律に容易に行えない問題があった。

本考案の目的は、種々の車種に汎用的に適用することができ、作業者による表示装置の交換や修理等のメンテナンス作業が種々の車種に対して一律に容易にすることができる車両側後方撮像映像表示装置を提供することにある。

本考案の車両側後方撮像映像表示装置は、車両の左右双方のヘッドライト部又はサイドミラー部にそれぞれ設けられ、車両の左側方及び左後方の映像を撮像して撮像映像信号が生成される左側撮像部と車両の右側方及び右後方の映像を撮像して撮像映像信号が生成される右側撮像部とからなる撮像手段と、
前記左側撮像部と右側撮像部で生成された各撮像映像信号が伝送される伝送手段と、
車両の内部に設けられ、前記伝送された左側撮像部で生成された撮像映像信号に基づいて撮像映像を生成して画面表示される左側画面表示部と前記伝送された右側撮像部で生成された撮像映像信号に基づいて撮像映像を生成して画面表示される右側画面表示部とからなる画面表示手段と、からなり、
前記画面表示手段は、車両のダッシュボードの中央部に設けられて予め定められた寸法にて形成された枠体内に、前記左側画面表示部と右側画面表示部とがそれぞれ隣接して並置されることを特徴としている。

本考案は、上述のように構成しているので、種々の車種に汎用的に適用することができ、作業者による交換や修理等のメンテナンス作業が種々の車種に対して一律に容易にすることができる車両側後方撮像映像表示装置を提供することにある。

本考案の実施例の車両側後方撮像映像表示装置を車両に設けた場合の車内前方の概略図である。 本考案の実施例の車両側後方撮像映像表示装置を車両に設けた場合の車外の斜視図である。 本考案の別の実施例の車両側後方撮像映像表示装置を車両に設けた場合の車外の斜視図である。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下説明する本実施例の車両側後方撮像映像表示装置は、自動車に適用した例について説明するが、他の車両であっても適用することができる。

また、以下説明する本実施例の車両側後方撮像映像表示装置において、映像の撮像、撮像映像信号の生成・伝送、伝送された撮像映像信号に基づいた撮像映像の生成、及び撮像映像の画面表示の方法は、従来の方法が用いられる。

図１は、本考案の実施例の車両側後方撮像映像表示装置を車両に設けた場合の車内前方の概略図を示し、図２は、本考案の実施例の車両側後方撮像映像表示装置を車両に設けた場合の車外の斜視図を示す。

本実施例の車両側後方撮像映像表示装置１００は、車両２００の左右双方のヘッドライト部１１、１２又はサイドミラー部１６、１７にそれぞれ設けられ、車両２００の左側方及び左後方の映像を撮像して撮像映像信号が生成される左側撮像部１と車両の右側方及び右後方の映像を撮像して撮像映像信号が生成される右側撮像部２とからなる撮像手段３と、これら左側撮像部１と右側撮像部２で生成された各撮像映像信号が伝送される伝送手段４と、車両２００の内部に設けられ、上記伝送された左側撮像部１で生成された撮像映像信号に基づいて撮像映像８を生成して画面表示される左側画面表示部１０と同じく上記伝送された右側撮像部２で生成された撮像映像信号に基づいて撮像映像９を生成して画面表示される右側画面表示部２０とからなる画面表示手段５とからなる。

また、本実施例の車両側後方撮像映像表示装置１００は、上記画面表示手段５は、車両２００のダッシュボード７の中央部に設けられて予め定められた寸法にて形成された枠体６内に、左側画面表示部１０と右側画面表示部２０とがそれぞれ隣接して並置される。以下、上述の車両側後方撮像映像表示装置１００について詳述する。

撮像手段３の左側撮像部１と右側撮像部２として、それぞれＣＣＤ、ＣＭＯＳ等の撮像素子を用いた従来の高感度の小型カメラが用いられる。以下、左側撮像部１と右側撮像部２をそれぞれ小型カメラ１、２とも称する。

また、上記小型カメラ１、２は、図２に示すように、車両２００の左右双方のヘッドライト部１１、１２の外端部側にそれぞれ取り付けられる又は埋め込まれる等して設けられる。これら左側撮像部１と右側撮像部２は、車両２００の左右双方のサイドミラー部１６、１７に外端部側にそれぞれ取り付けられる又は埋め込まれる等して設けてもよい。

また、これら小型カメラ１、２は、車両２００の左側方及び左後方又は右側方及び右後方に向いて設けられ、車両２００の左側方及び左後方又は右側方及び右後方の映像がそれぞれ撮像される。なお、これら小型カメラ１、２は、撮像素子を回転可能に構成して魚眼レンズに代表されるような超広角の撮像範囲を有したものを用いてもよく、この場合は、小型カメラ１、２を車両２００の左側方及び左後方又は右側方及び右後方に向かせて設けなくてもよい。また、この場合は、車両２００の前方の映像の撮像が可能となる。

上記撮像された映像は、それぞれの小型カメラ１、２にて電気信号である映像信号に変換されて、伝送手段４に伝送される。この映像信号は、上記撮像された映像の情報を持っており、以下撮像映像信号と称する。即ち、これら小型カメラ１、２は、左側方及び左後方又は右側方及び右後方の映像の撮像及び撮像した映像に基づいて撮像映像信号を生成する機能を有する。

伝送手段４は、従来のカメラ用ケーブルが用いられ、小型カメラ１と左側画面表示部１０との間を接続する配線４と、小型カメラ２と右側画面表示部２０との間を接続する配線４とに分けて設けられる。これら配線４は、それぞれ上記小型カメラ１、２にて生成された撮像映像信号を伝送する機能を有する。

車両２００の内部に設けられる画面表示手段５の左側画面表示部１０と右側画面表示部２０は、従来の小型のモニターが用いられ、上記配線４により伝送された各撮像映像信号を受信し、この撮像映像信号に基づいて撮像映像８、９を生成してモニターにそれぞれ画面表示する機能を有する。以下、左側画面表示部１０と右側画面表示部２０をそれぞれ小型のモニター１０、２０とも称する。

また、小型のモニター１０、２０は、枠体６内に収納して取り付けられる。このため、小型のモニター１０、２０は、この枠体６よりも小さい寸法とされる。また、これら小型のモニター１０、２０の厚さは、メンテナンス作業の観点から、車種により異なる枠体６の取付部からの奥行を考慮し、薄厚のものを用いることが好ましい。

なお、上記小型カメラ１、２、小型のモニター１０、２０の電源は、それぞれ車両２００に搭載される図示しないバッテリーから図示しない電源配線を介して供給される。

枠体６は、車両２００のダッシュボード７の中央部に設けられる。この枠体６は、予め汎用的に定められている寸法が用いられ、例えば、種々の車種で採用されるＤＩＮ規格（ドイツ工業規格：国際標準規格ＩＳＯ７７３６として採用）により規定される寸法が採用され、同じくＤＩＮ規格で規定される寸法が採用されたカーオーディオ等の電気機器を収納して取り付けることができる。

なお、この枠体６の寸法は、別の予め定められる寸法であってもよく、また、別の寸法であってもＤＩＮ規格に適合させるような別途枠体等の付属品用いてＤＩＮ規格に適合するようにしてもよい。

このようにすることで、予め定められている寸法の枠体６内の寸法範囲内で、自由に小型のモニター１０、２０を設けることができる。ここで、本実施例においては、枠体６内にカーナビゲーション映像表示装置１３を設け、その上部に小型のモニター１０、２０をそれぞれ隣接して並置しているが、例えば、カーナビゲーション映像表示装置１３を上部に設け、小型のモニター１０、２０をその下部に設けたり、カーナビゲーション映像表示装置１３の代わりに図示しないカーオーディオを設けたりしてもよい。また、このようにすることで、作業者による、この小型のモニター１０、２０の取付のためのカスタマイズ作業が容易となる。

また、本実施例の車両側後方撮像映像表示装置１００は、カメラ１、２と配線４と小型のモニター１０、２０という簡便な構成であり、予め定められている寸法の枠体６内の寸法範囲内で自由に小型のモニター１０、２０を設ける構成であるので、メンテナンス作業を行う作業者にとって、交換や修理等のメンテナンス作業が著しく簡便なものとすることができる。また、例えば、ある車両に新たに車両側後方撮像映像表示装置１００を設けるといった場合、容易にその車両に設けることができる。

本実施例の車両側後方撮像映像表示装置１００は、また、小型のモニター１０、２０が中央に隣接して設けられているので、運転者にとって、容易かつ速やかに左右の側後方の状況を視認確認でき、高速道路等の車両運転速度が速い場合においても、容易に安全を確保することができる。

また、小型のモニター１０，２０に表示される撮像映像にて、運転者が、左右の側後方の状況を視認確認できるので、小型のモニター１０、２０外部のサイドミラー１６、１７に映る視界に依存せず、サイドミラー１６、１７の曇りや傾斜角度に基づく視界不良による車両運転安全性の欠如が起こる問題もない。

図３は、本考案の別の実施例の車両側後方撮像映像表示装置を車両に設けた場合の車外の斜視図である。この例は、図２の例と比べ、サイドミラー１６、１７を省略した構成の車両１５０に車両側後方撮像映像表示装置１００を設けた例を示す。このように構成することで、サイドミラー１６、１７の他の物体との接触に基づく車両破損や事故を防ぐことができる。

本考案の実施例の車両側後方撮像映像表示装置は、上述のように構成したので、画面表示手段を予め定められた枠体内に設けることで、種々の車種に汎用的に適用することができ、作業者による表示装置の交換や修理等のメンテナンス作業が種々の車種に対して一律に容易にすることができる車両側後方撮像映像表示装置を提供することができる。

１…左側撮像部、２…右側撮像部、３…撮像手段、４…伝送手段、５…画面表示手段、６…枠体、７…ダッシュボード、８、９…撮像映像、１０…左側画面表示部、１１、１２…ヘッドライト、１６、１７…サイドミラー、２０…右側画面表示部、１００…車両側後方撮像映像表示装置、１５０、２００…車両。

Claims (1)

1. 車両の左右双方のヘッドライト部又はサイドミラー部にそれぞれ設けられ、車両の左側方及び左後方の映像を撮像して撮像映像信号が生成される左側撮像部と車両の右側方及び右後方の映像を撮像して撮像映像信号が生成される右側撮像部とからなる撮像手段と、
   前記左側撮像部と右側撮像部で生成された各撮像映像信号が伝送される伝送手段と、
   車両の内部に設けられ、前記伝送された左側撮像部で生成された撮像映像信号に基づいて撮像映像を生成して画面表示される左側画面表示部と前記伝送された右側撮像部で生成された撮像映像信号に基づいて撮像映像を生成して画面表示される右側画面表示部とからなる画面表示手段と、からなり、
   前記画面表示手段は、車両のダッシュボードの中央部に設けられて予め定められた寸法にて形成された枠体内に、前記左側画面表示部と右側画面表示部とがそれぞれ隣接して並置されること
   を特徴とする車両側後方撮像映像表示装置。

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