JP3179840B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3179840B2
JP3179840B2 JP03361692A JP3361692A JP3179840B2 JP 3179840 B2 JP3179840 B2 JP 3179840B2 JP 03361692 A JP03361692 A JP 03361692A JP 3361692 A JP3361692 A JP 3361692A JP 3179840 B2 JP3179840 B2 JP 3179840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射原稿及びフィルム
等の透過原稿を一台の装置で高精度に読取ることが可能
な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射原稿を読取るモードと、フィ
ルム等の透過原稿を読取るモードとを選択できる画像読
取装置については、数多くの発案がなされている。フィ
ルム投影機により原稿台面にフィルム画像を投影結像さ
せ、その投影像を読取るモードと、その原稿面に載置さ
れた原稿を読取るモードとを選択できる方式の反射及び
透過両原稿を一台で読取り可能な画像読取装置として
は、例えば、特開平2−174462号公報に「画像読
取り装置」なるタイトルで開示されているものがある。
この場合、原稿台に載置された原稿を読取光学系を走査
させて読取るモードと、フィルム投影機にて前記原稿面
にフィルム画像を投影結像させ、その投影像を前記読取
光学系にて読取るモードとを選択できる選択モードを備
えた装置において、フィルム読取モード時には前記読取
光学系を走査方向に対して静止させ、読取走査はフィル
ムを移動させることにより行うようにしたものである。
これにより、フィルム読取モード時には、読取光学系を
固設してフィルムを移動させることにより走査している
ため、フィルム全面を一度に投影して読取る従来の装置
に比べて、投影レンズ、ミラーを含む光学系をコンパク
ト化でき、しかも、スリット状の領域のみ照明すればよ
く、照明系もコンパクト化することができる。
【0003】また、フィルム等の透過原稿を結像レンズ
やイメージセンサとは反対側から照明して読取るモード
と、原稿面に載置された原稿を読取るモードとを選択で
きる方式の反射及び透過両原稿を一台で読取可能な画像
読取装置に関しては、例えば、特開平3−46864号
公報に「画像読取り装置」、特開平3−55961号公
報に「画像読取り装置」、特開平3−58566号公報
に「画像読取り装置」というタイトルでそれぞれ開示さ
れている。
【0004】まず、特開平3−46864号の「画像読
取り装置」では、原稿台に載置された原稿を読取光学系
を走査して読取る画像読取装置において、フィルム等の
透過原稿を読取る場合には、透過原稿用の結像レンズや
イメージセンサとは反対側から照明する装置を取付け可
能とし、さらに、結像レンズを読取光学系内で移動可能
とすることにより、フィルム等の透過原稿を拡大して読
取ることができるようにしたものである。これにより、
反射原稿を読取るモードと、透過原稿を読取るモードと
を選択することができるようになると共に、フィルム等
の透過原稿を高精度に読取ることができる。
【0005】また、特開平3−55961号の「画像読
取り装置」では、原稿台に載置された原稿を読取光学系
を走査して読取る画像読取装置において、フィルム等の
透過原稿を読取る場合には、前述した読取光学系の結像
レンズと原稿面との間の光路を横切るようにフィルム等
の透過原稿を移動させる原稿移動台を設置したものであ
る。これにより、反射原稿を読取るモードと、透過原稿
を読取るモードとを選択することができるようになると
共に、透過原稿から結像レンズまでの距離が短くなるた
め高倍率での透過原稿読取り、すなわち、高精度な読取
を行うことができる。
【0006】さらに、特開平3−58566号の「画像
読取り装置」では、反射原稿及びフィルム等の透過原稿
を一台の画像読取装置で読取る際に、反射読取り及び透
過読取りに別々の光源と原稿台とを設け、原稿台に設置
された原稿を読取り光学系を走査して読取るモードと、
フィルム等の透過原稿を読取光学系の結像レンズと原稿
面との間の光路を横切るように移動させて読取るモード
とを有するものである。なお、ここでは、透過原稿を読
取る際には、前述した読取光学系の反射ミラーの一つを
可動式にしている。これにより、反射原稿を読取るモー
ドと、透過原稿を読取るモードとが選択できるようにな
る共に、透過原稿から結像レンズまでの距離が短くなる
ため高倍率での透過原稿読取り、すなわち、高精度な読
取りを行うことが可能となる。
【0007】また、これまで述べてきたような選択モー
ドを備えた各種の画像読取装置の他に、以下の2つの装
置に述べるような本出願人により出願されているものも
ある。まず、その第一の装置として、反射原稿を読取る
モードと、フィルム等の透過原稿を読取るモードとを選
択できる画像読取装置において、反射読取り及び透過読
取りに各々別個の光源及び原稿台を有し、さらに、異な
る結像レンズで同一の光電変換素子に結像する光学系を
構成することにより、原稿台に載置された反射原稿を読
取光学系を走査して読取るモードと、透過原稿が載置さ
れた別の原稿台を固設された別の読取光学系に対して移
動させることにより透過原稿を読取るモードとを選択す
ることができる。これにより、反射原稿を読取るモード
と透過原稿を読取るモードとが選択できるようになると
共に、読取り用の結像レンズが反射原稿読取りと透過原
稿読取りで異なるため、高倍率での透過原稿読取り、す
なわち、高精度な読取りが可能となる。
【0008】次に、その第二の装置として、反射原稿を
読取るモードとフィルム等の透過原稿を読取るモードと
を選択でき、反射読取り及び透過読取りに別々の光源及
び原稿台を有し、さらに、異なる結像レンズで異なる光
電変換素子に結像する光学系を形成する画像読取装置に
おいて、第2走行体ミラーの移動手段が透過原稿移動手
段をかね、しかも、反射原稿の結像倍率と透過原稿の結
像倍率との比を2対1に設定したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】まず、特開平2−17
4462号では、フィルム投影機にて原稿面にフィルム
画像を投影結像させ、その投影像を読取り光学系にて読
取る際に、拡散板上に投影された画像をフレネルレンズ
を通して読取っているため、拡大は可能であるが、高品
質な読取りは困難である。また、この場合、フィルム投
影機を別途設置するために装置が複雑化し、その全体構
成が大型になってしまう。
【0010】また、特開平3−46864号、特開平3
−55961号、特開平3−58566号の各公報に開
示されている発明では、フィルム等の透過原稿を読取る
際に、反射及び透過原稿の読取りに共通に用いる結像レ
ンズの位置を変えて拡大読取りを行っている。このた
め、正確な拡大率を得るためには、移動前後での結像レ
ンズの位置(6次元の姿勢を含む)を正確に決定する必
要がある。一般に、結像レンズを移動して、その位置の
設定をレンズ収差範囲内に収めるのは難しく、また、こ
れを行うためには高精度の駆動系が必要となる。
【0011】さらに、前述した本出願人による第一及び
第二の装置では、上述したような各種の問題点を解決す
るために発案されたものであるが、通常の反射原稿読取
り時に反射ミラーにおいては4回反射されている。とこ
ろで、反射原稿は光源からの光が原稿面で拡散され、そ
の一部が結像されて読取られている。そのため、光源か
らの光量のロスが大きいため、光路中でのロスは極力少
なくしたい。反射ミラーは、現実には蒸着物等の性質に
より反射率は100%ではなく、画像読取装置等に一般
的に用いられているアルミ蒸着では約10%のロスがあ
ると考えられる。このため読取光路中での反射回数は極
力少なくする必要がある。ところで、縮小光学系で必要
な最少の反射回数は3回である。そのため、この考案で
は反射ミラーによる光量のロスが通常の読取系よりも大
きいという欠点がある。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の発明で
は、反射原稿又は透過原稿を読取る光源と、原稿が載置
される原稿台と、副走査走行系と、結像レンズとを反射
原稿読取光学系又は透過原稿読取光学系内に備え、前記
異なる結像レンズにより各々別個に画像を同一の光電変
換素子に結像し、かつ、前記反射原稿を読取るモードと
前記透過原稿を読取るモードとが選択可能な画像読取装
置において、前記透過原稿を読取るための前記原稿台
を、前記反射原稿読取光学系内に設けられて反射原稿読
取用の前記光源と前記反射原稿の原稿面からの反射光を
反射する反射ミラーとを備えた第1走行体に連設した。
【0014】請求項記載の発明では、反射原稿又は透
過原稿を読取る光源と、原稿が載置される原稿台と、副
走査走行系と、結像レンズとを反射原稿読取光学系又は
透過原稿読取光学系内に備え、前記異なる結像レンズに
より各々別個に画像を同一の光電変換素子に結像し、か
つ、前記反射原稿を読取るモードと前記透過原稿を読取
るモードとが選択可能な画像読取装置において、前記透
過原稿を読取るための前記原稿台を、前記反射原稿読取
光学系内に設けられて前記反射原稿の原稿面からの反射
光を反射する反射原稿読取用の2枚の反射ミラーを備え
た第2走行体に連設した。
【0015】請求項記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、前記反射原稿と前記透過原稿との
主走査方向の最大読取幅の比を、前記反射原稿と前記透
過原稿との主走査方向の最大読取密度の比の逆数に設定
した。
【0016】請求項記載の発明では、請求項3記載の
発明において、主走査方向及び副走査方向共に反射原稿
と透過原稿との最大読取密度の比を1対2に設定し、か
つ、前記主走査方向及び副走査方向共に前記反射原稿と
前記透過原稿との最大読取幅の比を2対1に設定した。
【0017】
【0018】
【作用】 請求項記載の発明では、フィルム等の透過原
稿を読取るための原稿台を、反射原稿読取用の第1走行
体に設置することにより、反射原稿読取光学系と透過原
稿読取光学系との副走査走行系を共通化し、画像読取装
置全体の大きさを小さくすると共に、装置の低コスト化
が可能となる。
【0019】請求項記載の発明では、フィルム等の透
過原稿を読取るための原稿台を、反射原稿読取光学系の
第2走行体に設置することにより、反射原稿読取光学系
と透過原稿読取光学系との副走査走行系を共通化し、画
像読取装置全体の大きさを小さくすると共に、装置の低
コスト化が可能となり、しかも、共通の副走査走行系に
要求される速度の制御範囲を狭くすることが可能とな
る。
【0020】請求項記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、反射原稿と透過原稿との主走査方
向の最大読取幅の比を、反射原稿と透過原稿との主走査
方向の最大読取密度の比の逆数に設定したことにより、
反射原稿読取りと透過原稿読取りとに用いる光電変換素
子で読取った後の信号処理系を同一化することが可能と
なる。
【0021】請求項記載の発明では、反射原稿と透過
原稿との最大読取密度の比を1対2に設定し、さらに、
主走査方向及び副走査方向共に前記反射原稿と前記透過
原稿との最大読取幅の比を2対1に設定したことによ
り、主走査方向においては、反射原稿読取りと透過原稿
読取りとに用いる光電変換素子の画素読取クロックや読
取り後の信号処理系を同一とすることにより、電装回路
系を簡易化させることができると共に、副走査方向にお
いては反射原稿読取光学系と透過原稿読取光学系とに必
要な副走査走行系の共通化(走行距離及び速度範囲等)
を図ることが可能となる。
【0022】
【実施例】本発明の前提となる構成例を図1に基づいて
説明する。ここでは、反射原稿を読取るモードと、透過
原稿を読取るモードとを選択できる装置として、図1に
示す画像読取装置を例にとって述べる。
【0023】本体1の上面には原稿台としてのコンタク
トガラス2が取付けられ、このコンタクトガラス2の面
上には反射原稿3が載置されている。前記コンタクトガ
ラス2の下方には、前記反射原稿3を照明するための光
源4がその長手方向を主走査方向Xにもって配設されて
いる。そして、その光源4により照明された反射原稿3
からの反射光は、反射原稿読取光学系5を構成している
反射ミラー6,7,8で順次反射された後、結像レンズ
9を通過することにより光電変換素子10の面上に結像
される。この光電変換素子10はこれにより検出された
信号を電気的な信号に変換する電装系回路基板11に取
付けられている。また、前記結像レンズ9と前記光電変
換素子10との間には、光路の切換えを行う光路切換ミ
ラー12が回動自在に取付けられている。この反射原稿
3の読取時には、光路切換ミラー12は光軸aとほぼ平
行となる位置Pに配置される。
【0024】このような構成とされた反射原稿読取光学
系5において、反射原稿3の読取時には、光源4と反射
ミラー6とを搭載した第1走行体13と、反射ミラー
7,8を搭載した図示しない第2走行体とは、2対1の
速度で移動し、これにより反射原稿3の全面が読取られ
るようになっている。なお、この2対1速度で駆動する
画像読取装置の副走査方向Yの走行系は周知のものと考
えられるため、ここでの説明は省略する。
【0025】また、本体1内には、原稿台としてのコン
タクトガラス14上に透過原稿15が載置されている。
この透過原稿15の上部には、その透過原稿15を照明
するための光源16が配設され、この光源16からの直
接光及び反射板17からの反射光は反射板18により反
射され、さらに拡散板19aにより拡散されることによ
り、均一な照明がなされるようになっている。そして、
拡散板19aを通過して均一な照明とされた透過原稿1
5の透過光は、透過原稿読取光学系19を構成する反射
ミラー20により反射され、結像レンズ21を通過し
て、反射ミラー22、光路切換ミラー12を順次介し
て、反射原稿読取りと共通の光電変換素子10に結像さ
れる。
【0026】このような構成とされた透過原稿読取光学
系19において、透過原稿15の読取時には、透過原稿
15及びコンタクトガラス14が矢印方向(副走査方向
Y)に駆動され、これにより透過原稿15の全面を読取
ることができるようになっている。なお、この副走査方
向Yへの駆動は、例えば、リニアモータや回転モータ及
び回転からリニアへ変換する伝達系を用いて行うことが
できる。
【0027】上述したように、反射原稿読取光学系5
は、反射ミラー6,7,8による3回の反射により構成
され、また、透過原稿読取光学系19も3回の反射によ
り構成されている。これにより、光源4のパワーが必要
な反射原稿読取光学系5でのミラーの反射による光量の
ロスを必要最小限度に抑えられると共に、反射・透過と
も反射回数が同一なので、どちらか一方の読取光学系で
のミラーの反射による光量ロスをも求めれば、両方の光
学系のミラーの反射による光量ロスを求めることができ
る。
【0028】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
2に基づいて説明する。なお、前述した本発明の前提と
なる構成例(図1参照)と同一部分については同一符号
を用い、その同一部分についての説明は省略する。
【0029】前述した本発明の前提となる構成例では、
反射原稿読取光学系5と透過原稿読取光学系19との副
走査走行系はそれぞれ別々の駆動系により制御されてい
たが、本実施例では、図2に示す装置において、透過原
稿読取用のコンタクトガラス14が反射原稿読取用の光
源4と反射ミラー6とを備えた第1走行体13に固定さ
れ、これにより、新たに副走査第1走行体23を構成し
たものである。
【0030】この場合、反射原稿読取時の副走査方向Y
への走査方法としては、本発明の前提となる構成例で述
べたものと同一であるが、ここでの透過原稿読取時に
も、副走査第1走行体23の移動速度が透過原稿読取時
の速度と同一となるように、反射原稿読取光学系5の副
走査走行系を駆動する。この時、反射原稿読取用の副走
査第1走行体23は、透過原稿読取用の走行体としても
機能する。
【0031】上述したように、透過原稿読取光学系19
の副走査走行体を省略させ、反射原稿読取光学系5と透
過原稿読取光学系19との副走査走行系を共有化できる
ため、画像読取装置自体の大きさを縮小させ、しかも、
画像読取装置の低コスト化を図ることが可能となる。
【0032】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
3に基づいて説明する。なお、前述した本発明の前提と
なる構成例及び請求項1記載の発明(図1,2参照)と
同一部分については同一符号を用い、その同一部分につ
いての説明は省略する。
【0033】前述した本発明の前提となる構成例では、
反射原稿読取光学系5と透過原稿読取光学系19との副
走査走行系はそれぞれ別々の駆動系により制御されてい
たが、本実施例では、図3に示す装置において、透過原
稿読取用のコンタクトガラス14が反射原稿読取用の反
射ミラー7,8を保持した第2走行体24に固定され、
これにより、新たに副走査第2走行体25を構成したも
のである。
【0034】この場合、反射原稿読取時の副走査方向Y
への走査方法としては、本発明の前提となる構成例で述
べたものと同一であるが、ここでの透過原稿読取時に
も、副走査第2走行体25の移動速度が透過原稿読取時
の速度と同一となるように、反射原稿読取光学系5の副
走査走行系を駆動する。この時、反射原稿読取用の副走
査第2走行体25は、透過原稿読取用の走行体としても
機能する。
【0035】また、反射原稿読取時における副走査走行
系の第1走行体13と第2走行体24とは、2対1の速
度で移動させる。今、反射原稿読取時に必要な副走査走
行系の速度範囲をV1〜V2(V1<V2)とすると、第1
走行体13の速度範囲がV1〜V2 であるのに対し、第
2走行体24の速度範囲はV1/2〜V2/2となる。こ
のため、透過原稿読取用のコンタクトガラス14を反射
原稿読取用の副走査第2走行体25に取付ければ、反射
原稿読取用の副走査走行系だけで、反射及び透過原稿の
読取用の副走査走行系として、V1/2〜V2の速度範囲
が用意されたことになる。すなわち、このことは、透過
原稿読取用のコンタクトガラス14を反射原稿読取用の
副走査第1走行体23に取付けた(図2参照)ときより
も、速度範囲が低速度領域に広がり、拡大読取りを要求
される透過原稿読取りに有利なものとなる。
【0036】また、反射原稿読取りに必要な副走査走行
系の速度範囲をV1〜V2、透過原稿読取りに必要な副走
査走行系の速度範囲をV3〜V4(V3<V4<V1<V2
とすれば、請求項記載の発明では両原稿読取りに必要
な第1走行体13の速度範囲はV3〜V2であるのに対し
て、本実施例では、2ラV3〜V2若しくはV1〜V2とな
り、これにより本実施例の方が必要な速度範囲が狭いこ
とがわかる。
【0037】上述したように、フィルム等の透過原稿1
5を読取るためのコンタクトガラス14を、反射原稿読
取光学系5の第2走行体24に設置することにより、反
射原稿読取光学系5と透過原稿読取光学系19との副走
査走行系を共通化し、画像読取装置全体の大きさを小さ
くすることが可能となると共に、その共通化される副走
査走行系に要求される速度の制御範囲を狭くすることが
できる。
【0038】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
4に基づいて説明する。なお、前述した本発明の前提と
なる構成例及び請求項1,2記載の発明(図1〜3参
照)と同一部分については同一符号を用い、その同一部
分についての説明は省略する。
【0039】本実施例では、反射原稿3又は透過原稿1
5を読取る光源4,16と、原稿が載置される原稿台と
してのコンタクトレンズ2,14と、図示しない副走査
走行系と、結像レンズ9,21とを反射原稿読取光学系
又は透過原稿読取光学系19内に備え、前記異なる結
像レンズ9,21により各々別個に画像を同一の光電変
換素子10に結像し、かつ、前記反射原稿3を読取るモ
ードと前記透過原稿15を読取るモードとが選択可能な
前述した図1〜図3に示したような画像読取装置におい
て、図4(a)(b)に示すように、前記反射原稿3と
前記透過原稿15との主走査方向Xの最大読取幅の比
を、前記反射原稿3と前記透過原稿15との主走査方向
Xの最大読取密度の比の逆数に設定したものである。以
下、このような条件に設定した理由について述べる。
【0040】図4(a)は反射原稿3の読取時における
主走査方向Xの原稿の最大読取幅と光電変換素子10の
読取幅との関係を示すものであり、また、図4(b)は
透過原稿15の読取時における主走査方向Xの原稿の最
大読取幅と光電変換素子10の読取幅との関係を示すも
のである。
【0041】今、反射原稿3の最大読取幅をXr(m
m)、透過原稿15の最大読取幅をXf(mm)、反射
原稿3の最大読取密度をα(dpm)、透過原稿15の
最大読取密度をβ(dpm)とすれば、反射原稿読取時
の光電変換素子10の読取ドット数Dr、及び、透過原
稿読取時の光電変換素子10の読取ドット数Dfは、次
のようになる。
【0042】 Dr=α×Xr …(1) Df=β×Xf …(2) ここで、反射原稿3と透過原稿15の主走査方向Xの最
大読取幅の比をN1 、光電変換素子10の最大読取密度
の比をN2 とすると、 Xr=N1 ×Xf …(3) α=(1/N2)×β …(4) と表すことができる。
【0043】そして、(1)〜(4)より、 (Dr/Df)=(N1/N2) …(5) となる。
【0044】従来においては、このN1、N2を全く任意
に定めていたので、例えば、N1<N2 の場合は、ま
ず、透過原稿読取時の光電変換素子10の読取ドット数
Dfを定めて、反射原稿読取時においては、それとは異
なるドット数、すなわち、DfにN1/N2をかけたドッ
ト数((5)式)で読取っていた。また、逆に、N1
2 の場合は、その逆の順番で読取ドット数を定めてい
た。このため、光電変換素子10の後の信号処理用の回
路が複雑になってしまっていた。
【0045】そこで、本実施例では、反射原稿3と透過
原稿15との主走査方向Xの最大読取幅の比を、反射原
稿3と透過原稿15との光電変換素子10の読取密度の
逆比に設定する。すなわち、 N1=N2 …(6) に設定する。
【0046】ここで、(6)式を(5)式に代入する
と、Dr/Df=1、すなわち、Dr=Dfとなり、反
射原稿3と透過原稿15との読取時の光電変換素子10
の読取ドット数を等しくすることができる。従って、こ
のようなことから、反射原稿読取りと透過原稿読取りと
に用いる光電変換素子10で読取った後の信号処理系を
同一にすることができるため従来に比べ信号処理系を簡
易にすることができる。
【0047】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
5、図6に基づいて説明する。なお、前述した本発明の
前提となる構成例及び請求項1〜記載の発明(図1〜
4参照)と同一部分については同一符号を用い、その同
一部分についての説明は省略する。
【0048】本実施例では、前述した請求項記載の発
明(図3参照)で述べた構成の画像読取装置において、
主走査方向X及び副走査方向Y共に反射原稿3と透過原
稿15との最大読取密度の比を1対2に設定し、かつ、
前記主走査方向X及び副走査方向Y共に前記反射原稿3
と前記透過原稿15との最大読取幅の比を2対1に設定
したものである。以下、具体的な例を挙げて述べる。
【0049】図5(a)(b)は、本実施例の画像読取
装置における副走査方向Yの読取りを示すものであり、
(a)は読取開始位置を示し、(b)は読取終了位置を
示す。ここで、Paは反射原稿3の読取開始位置であ
り、Pbはその読取終了位置を示す。また、これと同様
に、Pcは透過原稿15の読取開始位置であり、Pdは
読取終了位置を示している。本実施例では、上述したよ
うに、Pa、Pbの距離すなわち反射原稿3の最大読取
幅と、Pc、Pdの距離すなわち透過原稿15の最大読
取幅の比が2対1に設定されており、また、この時、副
走査方向Yの反射原稿3と透過原稿15との読取密度の
比を1対2に設定したものである。
【0050】図6(a)(b)は、本実施例の画像読取
装置における主走査方向Xの原稿の最大読取幅と、光電
変換素子10の読取幅とを表したものである。(a)は
反射原稿読取時を示し、(b)は透過原稿読取時を示
す。本実施例では、反射原稿3の最大読取幅Xr(m
m)は、透過原稿15の最大読取幅Xf(mm)の2倍
に設定されている。また、この時、透過原稿15の最大
読取密度β(dpm)は、反射原稿3の最大読取密度α
(dpm)の2倍に設定されている。
【0051】このような構成において、副走査方向Yの
反射原稿3と透過原稿15との読取密度の比は1対2に
設定されているため、それぞれの原稿の読取時の光電変
換素子10の主走査方向Xの画素読取クロックを同一に
すれば、反射原稿3と透過原稿15の原稿読取りに必要
な副走査走行系の移動速度は2対1になる。この時、本
実施例では、透過原稿読取用のコンタクトガラス14が
反射原稿読取用の副走査用の第2走行体24に固定され
ているため、反射原稿読取用の副走査走行系をある速度
で動かせば、透過原稿読取りに必要な1/2の移動台の
速度を得ることができる。また、本実施例では、反射原
稿3の最大読取幅と、透過原稿15の最大読取幅の比が
2対1に設定されているため、読取りに必要な最大読取
幅は反射原稿3により設定すればよく、この時の透過原
稿15の読取幅はおのずから最適条件を満たすことにな
る。すなわち、反射原稿読取りに必要な副走査走行系
(走行距離、速度範囲等)だけで、両原稿読取りに必要
な副走査走行系を確保することができる。
【0052】また、副走査方向Yについては、本実施例
は請求項記載の発明の設定条件を満足しており、か
つ、副走査方向Yの反射原稿3と透過原稿15との読取
密度の比を1対2に設定しているため、反射原稿3及び
透過原稿15のそれぞれの読取時の光電変換素子10の
画素読取クロックを同一にすることができ、これにより
請求項記載の発明の効果に加えて光電変換素子10の
画素読取クロックの共通化を図ることができる。
【0053】上述したように、反射原稿3と透過原稿1
5との最大読取密度の比を1対2に設定し、さらに、主
走査方向X及び副走査方向Y共に反射原稿3と透過原稿
15との最大読取幅の比を2対1に設定したので、主走
査方向Xにおいては、反射原稿読取りと透過原稿読取り
とに用いる光電変換素子10の画素読取クロックや読取
り後の信号処理系を同一とすることにより電装回路系を
簡易化させることができる。また、副走査方向Yにおい
ては、反射原稿読取光学系5と透過原稿読取光学系19
とに必要な副走査走行系の共通化(走行距離及び速度範
囲等)を図ることができる。
【0054】
【0055】
【発明の効果】 請求項記載の発明は、反射原稿又は透
過原稿を読取る光源と、原稿が載置される原稿台と、副
走査走行系と、結像レンズとを反射原稿読取光学系又は
透過原稿読取光学系内に備え、前記異なる結像レンズに
より各々別個に画像を同一の光電変換素子に結像し、か
つ、前記反射原稿を読取るモードと前記透過原稿を読取
るモードとが選択可能な画像読取装置において、前記透
過原稿を読取るための前記原稿台を、前記反射原稿読取
光学系内に設けられて反射原稿読取用の前記光源と前記
反射原稿の原稿面からの反射光を反射する反射ミラーと
を備えた第1走行体に連設したので、反射原稿読取光学
系と透過原稿読取光学系との副走査走行系を共通化する
ことができ、これにより、画像読取装置全体の大きさを
小さくすることができ、しかも、装置の低コスト化を図
ることができるものである。
【0056】請求項記載の発明は、反射原稿又は透過
原稿を読取る光源と、原稿が載置される原稿台と、副走
査走行系と、結像レンズとを反射原稿読取光学系又は
過原稿読取光学系内に備え、前記異なる結像レンズによ
り各々別個に画像を同一の光電変換素子に結像し、か
つ、前記反射原稿を読取るモードと前記透過原稿を読取
るモードとが選択可能な画像読取装置において、前記透
過原稿を読取るための前記原稿台を、前記反射原稿読取
光学系内に設けられて前記反射原稿の原稿面からの反射
光を反射する反射原稿読取用の2枚の反射ミラーを備え
た第2走行体に連設したので、反射原稿読取光学系と透
過原稿読取光学系との副走査走行系を共通化することが
でき、これにより、画像読取装置全体の大きさを小さく
し、装置の低コスト化を図ることができると共に、共通
の副走査走行系に要求される速度の制御範囲を狭くする
ことができるものである。
【0057】請求項記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記反射原稿と前記透過原
稿との主走査方向の最大読取幅の比を、前記反射原稿と
前記透過原稿との主走査方向の最大読取密度の比の逆数
に設定したので、反射原稿読取りと透過原稿読取りとに
用いる光電変換素子で読取った後の信号処理系を同一化
させることができ、これにより信号処理系を簡易にする
ことができるものである。
【0058】請求項記載の発明は、請求項3記載の発
明において、主走査方向及び副走査方向共に反射原稿と
透過原稿との最大読取密度の比を1対2に設定し、か
つ、前記主走査方向及び副走査方向共に前記反射原稿と
前記透過原稿との最大読取幅の比を2対1に設定したの
で、主走査方向においては、反射原稿読取りと透過原稿
読取りとに用いる光電変換素子の画素読取りクロックや
読取り後の信号処理系を同一とすることにより電装回路
系を簡易化させることができ、また、副走査方向におい
ては、反射原稿読取光学系と透過原稿読取光学系とに必
要な副走査走行系の共通化を図ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる構成例である画像読取装置
の正面図である。
【図2】請求項記載の発明の一実施例を示す正面図で
ある。
【図3】請求項記載の発明の一実施例を示す正面図で
ある。
【図4】請求項記載の発明の一実施例を示すものであ
り、(a)は反射原稿読取時の様子を示す光路図、
(b)は透過原稿読取時の様子を示す光路図である。
【図5】請求項記載の発明の一実施例を示すものであ
り、(a)は読取開始位置での正面図、(b)は読取終
了位置での正面図である。
【図6】請求項記載の発明の一実施例を示すものであ
り、(a)は反射原稿読取時の様子を示す光路図、
(b)は透過原稿読取時の様子を示す光路図である。
【符号の説明】
2 原稿台 4 光源 5 反射原稿読取光学系 6〜8 反射ミラー 9 結像レンズ 10 光電変換素子 13 第1走行体 14 原稿台 16 光源 19 透過原稿読取光学系 21 結像レンズ 24 第2走行体 X 主走査方向 Y 副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/107 H04N 1/12 Z 1/19 (72)発明者 日野 真 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 金子 豊 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−157964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/50 G03G 15/04 - 15/047 H04N 1/04 - 1/207

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射原稿又は透過原稿を読取る光源と、
    原稿が載置される原稿台と、副走査走行系と、結像レン
    ズとを反射原稿読取光学系又は透過原稿読取光学系内に
    備え、前記異なる結像レンズにより各々別個に画像を同
    一の光電変換素子に結像し、かつ、前記反射原稿を読取
    るモードと前記透過原稿を読取るモードとが選択可能な
    画像読取装置において、前記透過原稿を読取るための前
    記原稿台を、前記反射原稿読取光学系内に設けられて反
    射原稿読取用の前記光源と前記反射原稿の原稿面からの
    反射光を反射する反射ミラーとを備えた第1走行体に連
    設したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 反射原稿又は透過原稿を読取る光源と、
    原稿が載置される原稿台と、副走査走行系と、結像レン
    ズとを反射原稿読取光学系又は透過原稿読取光学系内に
    備え、前記異なる結像レンズにより各々別個に画像を同
    一の光電変換素子に結像し、かつ、前記反射原稿を読取
    るモードと前記透過原稿を読取るモードとが選択可能な
    画像読取装置において、前記透過原稿を読取るための前
    記原稿台を、前記反射原稿読取光学系内に設けられて前
    記反射原稿の原稿面からの反射光を反射する反射原稿読
    取用の2枚の反射ミラーを備えた第2走行体に連設した
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 記反射原稿と前記透過原稿との主走査
    方向の最大読取幅の比を、前記反射原稿と前記透過原稿
    との主走査方向の最大読取密度の比の逆数に設定したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 主走査方向及び副走査方向共に反射原稿
    と透過原稿との最大読取密度の比を1対2に設定し、か
    つ、前記主走査方向及び副走査方向共に前記反射原稿と
    前記透過原稿との最大読取幅の比を2対1に設定した特
    徴とする請求項3記載の画像読取装置。
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