JP3179510B2 - 射出成形方法及び装置 - Google Patents

射出成形方法及び装置

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JP3179510B2
JP3179510B2 JP06107291A JP6107291A JP3179510B2 JP 3179510 B2 JP3179510 B2 JP 3179510B2 JP 06107291 A JP06107291 A JP 06107291A JP 6107291 A JP6107291 A JP 6107291A JP 3179510 B2 JP3179510 B2 JP 3179510B2
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックの射出成
形方法及び装置に関し特に射出成形中に、金型内で理想
的な状態で製品圧縮成形とゲート切断を同時に行うよう
にした射出成形方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形に於いて成形品のゲート
切断は冷却固化後、金型より成形品を取り出し、後工程
でゲート切断するのが通常の加工方法であった。又、射
出成形に於いて成形後の収縮等により、成形品にひけが
生成し、寸法安定性に欠ける場合が多い。従って、ひけ
の低減を目的とし、保圧工程等の成形条件を広範にと
り、最適条件を求める努力が払われていた。その他にひ
けを防止するために例えば特公昭52−109556号
に記載するような、ひけを起こしやすい部分を部分的に
押し込む部分加圧法が一部用いられているが、肉厚変動
の大きな成形品には効果がうすく、割れひずみなどを生
ずるのが現状であった。
【0003】さらに例えば特開昭58−134722号
公報に開示するような、金型キャビティに超音波を加え
て振動させて、ひけの低減を図るものもあるが、十分な
成果を得ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、射出成形に於い
て成形品のゲート切断は冷却固化後、金型より成形品を
取り出し、後工程でゲート切断するゲート切断加工方法
は、多く行われており、確実性はあるものの工程が増え
るためコスト高と、キズ等の不良発生率が増加し、好ま
しい手段とは言えなかった。又、射出成形に於いて成形
後の収縮等により、成形品にひけが生成し、寸法安定性
に欠ける場合が多く、ひけの低減を目的とし、保圧工程
等の成形条件を広範にとったり、ひけを起こしやすい部
分を部分的に押し込む部分加圧法が用いられているが、
成形時間が伸びるため、コスト高と、割れひずみなどを
生じるため好ましい手段とは言えなかった。本発明の課
題は、金型内で精密かつき麗なゲート切断面がえられ、
しかもひけが無い寸法精度の高い成形品が同時に得られ
る、射出成形方法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、金型ゲート部から金型キャビテ
ィ又はコア内に溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可
能にされた部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可
能にしておき、射出充填後に部材に微小振動を与え、こ
の振動エネルギーによってゲート近傍のプラスチックを
軟化し、次に部材を無振動又は振動を加えながら強制的
に変移させて製品を圧縮する製品圧縮工程と、射出充填
後に製品圧縮工程の前又は後又は同時に部材に無振動又
は振動を加えながらゲート切断を行うゲート切断工程と
からなる射出成形方法とした。
【0006】 さらに、製品圧縮工程及びゲート切断工程
が終了した後、さらに部材に微小振動又はゆるやかな往
復運動を与えながらゲート切断された製品面に少なくと
も前記部材を短時間だけ当接させることによりき麗なゲ
ート切断面得られる。
【0007】製品圧縮工程の後ゲート切断するには、金
型ゲート部から金型キャビティ又はコア内に溶解樹脂を
押込むと共にゲートカット可能なスライダ部材を金型キ
ャビティ又はコアに対し摺動可能にしておき、射出充填
後のゲートシールが完了した後保圧過程及び保圧完了後
冷却中の間に、前記スライダ部材に微小振動を与え、こ
の振動エネルギーによってゲート近傍のプラスチックを
軟化し、次に無振動又は振動を加えながら圧縮しスライ
ダ部材を強制的に変位させて製品圧縮し、そしてゲート
切断を行うようにする。
【0008】 また、スライダ部材を強制的に変位させゲ
ート切断をした後さらにスライダ部材に微小振動又はゆ
るやかな往復運動を与えながらゲート切断された製品面
に少なくとも短時間だけ当接させるようにしてき麗なゲ
ート切断面を得る。
【0009】また、スライダ部材を用いて、製品圧縮工
程と同時にゲート切断するには、金型ゲート部から金型
キャビティ又はコア内に溶解樹脂を押込むと共にゲート
カット可能なスライダ部材を金型キャビティ又はコアに
対し摺動可能にしておき、射出充填後、スライダ部材を
強制的に移動させ製品圧縮及びゲート切断を行い、さら
にスライダ部材に微小振動又はゆるやかな往復動を与え
ながらゲート切断された製品面に少なくとも短時間当接
させることによりゲート切断された製品面を仕上げるよ
うにして製品圧縮及びゲート切断を同時に行う。
【0010】さらに、ゲート切断後に製品圧縮するに
は、金型ゲート部から金型キャビティ又はコア内に突入
して溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可能なパンチ
部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可能にしてお
き、射出充填後、パンチ部材に微小振動を与え、この振
動エネルギーによってゲート近傍のプラスチックを軟化
し、その後で、無振動又は振動を加えながらパンチ部材
を強制的に変位させてゲート切断し、さらにパンチ部材
をキャビティ又はコア内に突入させて製品圧縮成形を行
うようにする。
【0011】 また、パンチ部材を強制的に変位させてゲ
ート切断をした後さらにパンチ部材 に微小振動又はゆる
やかな往復運動を与えながらゲート切断された製品面に
少なくとも短時間だけ当接させるとよい。
【0012】また、パンチ部材を用いて、製品圧縮工程
と同時にゲート切断するには、金型ゲート部から金型キ
ャビティ又はコア内に突入して溶解樹脂を押込むと共に
ゲートカット可能なパンチ部材を金型キャビティ又はコ
アに対し摺動可能にしておき、射出充填後、パンチ部材
を強制的に移動させてゲート切断を行いさらにキャビテ
ィ又はコア内に突入させて製品圧縮成形を行い、さらに
パンチ部材に微小振動又はゆるやかな往復動を与えなが
らゲート切断された製品面に少なくとも短時間当接させ
ることにより製品を仕上げるようにして製品圧縮及びゲ
ート切断を同時に行う。
【0013】 かかる方法の実施にあたって、スライダ部
材による場合は、当接面にランナー部、ゲート部及び製
品部を成形するキャビティ又はコアを形成する固定金型
及び可動金型と、可動金型内にランナー部の一部を形成
して溶解樹脂をキャビティ又はコア内に押込み可能にし
かつゲートカット可能なスライダ部材を摺動可能に配置
し、スライダ部材を、可動金型に固定したシリンダで駆
動するようにした射出成形装置を用いる。このとき、シ
リンダをサーボシリンダとすれば制御がし易い。
【0014】 パンチ部材よる場合は、当接面にランナ
ー部、ゲート部及び製品部を成形するキャビティ又はコ
アを形成する固定金型及び可動金型と、可動金型内にラ
ンナー部の一部を形成して溶解樹脂を前記キャビティ又
はコア内に押込み可能にし、かつゲートカットを行って
さらにキャビティ又はコア内に突入可能なパンチ部材を
摺動可能に配置し、パンチ部材を、可動金型に固定した
シリンダで駆動するようにした射出成形装置を用いる。
また、シリンダはサーボシリンダがよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、金型ゲート部から金型
キャビティ又はコア内に溶解樹脂を押込むと共にゲート
カット可能にされた部材を金型キャビティ又はコアに対
し摺動可能にしておき、射出充填後に部材に微小振動を
与え、この振動エネルギーによってゲート近傍のプラス
チックを軟化し、次に部材を無振動又は振動を加えなが
ら強制的に変移させて製品を圧縮する製品圧縮工程と、
射出充填後に製品圧縮工程の前又は後又は同時に部材に
無振動又は振動を加えながらゲート切断を行うゲート切
断工程とからなる。このため部材を微小駆動させ振動エ
ネルギによって製品部を圧縮成形することによりひけが
無い寸法精度の高い成形品が同時に得られ、しかも後工
程でのゲート切断を必要としない、保圧工程等の成形条
件が広範にとれ、又部分的に別途装置及び工程を追加し
て押し込む必要のないコスト安の射出成形方法及び装置
を提供するものとなった。
【0016】 さらに、製品圧縮工程及びゲート切断工程
が終了した後、さらに剖材に微小振動又はゆるやかな往
復運動を与えながらゲート切断面に少なくとも部材を短
時間だけ当接摺動させるので外観上きわめて良好なゲー
ト切断面を有する製品を得ることができる。
【0017】 より具体的には、本発明のスライダ部材を
使用した発明によれば、 金型ゲート部から金型キャビテ
ィ又はコア内に溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可
能なスライダ部材を、射出充填後のゲートシールが完了
した後保圧過程及び保圧完了後冷却中の間に、微小振動
させて振動エネルギーによってゲート部近傍のプラスチ
ックを軟化させ、その後でスライダ部材を移動させて製
品圧縮成形及びゲート切断を行う。このためゲート切断
面にスライダ部材を当接摺動するので外観上きわめて良
好なゲート切断面を有する製品を得ることが出来ると共
に、スライダ部材を微小駆動させ振動エネルギによって
製品部を圧縮成形することによりひけが無い寸法精度の
高い成形品が同時に得られ、しかも後工程でのゲート切
断を必要としない、保圧工程等の成形条件が広範にと
れ、又部分的に別途装置及び工程を追加して押し込む必
要のないコスト安の射出成形方法及び装置を提供するも
のとなった。
【0018】 さらに、 前記スライダ部材を微小振動する
代わりに、射出充填後に、前記スライダ部材を強制的に
移動させて製品圧縮成形を行った後で、ゲート切断を行
い、さらにスライダ部材に微小振動又はゆるやかな往復
動を与えることにより同様な効果を得ることができる。
【0019】 さらに、本発明のパンチ部材を使用した発
明によれば、金型ゲート部から金型キャビティ又はコア
内に突入して溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可能
なパンチ部材を射出充填後、微小振動させてゲート近傍
の樹脂を軟化させ、その後で前記パンチ部材を移動させ
て製品圧縮とゲート切断を行い、さらにその後でキャビ
ティ又はコア内にパンチ部材を突入させ追加的製品圧縮
成形を行い、前記スライダ部材による発明よりさらにひ
けのない、精密かつ美しい製品を得ることができる射出
成形方法及び装置を提供するものとなった。
【0020】 又、前記 パンチ部材を微小振動する代わり
に、射出充填後、前記パンチ部材を強制的に移動させて
製品圧縮、ゲート切断及び追加的製品圧縮成形を行い、
さらにパンチ部材に微小振動又はゆるやかな往復動を
えることにより同様な効果を得ることができる。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例につき図面を参照して説
明すると、図1は本発明の第1の射出成形装置を示す要
部断面図で、スライダ部材を使用した本発明の射出成形
方法に使用される。図1は1個取りの実施例金型断面図
を示し図2は図1のA−A要部断面図を示す。
【0022】 金型は、固定金型7と可動金型3とを含
み、両金型3,7の当接面に、ランナー部11、ゲート
部1、及び製品部9を成形するキャビティ又はコア5が
形成されている。可動金型3内に、ランナー部11の一
部を形成しかつゲートカット可能なエッジ18を有する
スライダ部材2が、可動金型3内に着脱可能に配置され
たブッシュ6によりガイドされて、摺動可能に組込まれ
ている。10はスプルで、ランナー部11はゲート部1
とスプル10とを連結する。固定金型7にはブッシュ8
が着脱可能に配置されてスライダ部材2をガイドする。
【0023】 流入溶解樹脂4は、図示しない射出成形機
ノズルからスプル10、ランナー部及びゲート部1を通
ってキャビティ又はコア5内に導入され、製品部9が成
形される。樹脂4が射出成形によりキャビティ又はコア
5に充填されたあと、スライダ部材2を図1でみて下方
に移動させると、ランナー部11内の樹脂4はゲート部
1を通ってキャビティ又はコア5内に押込まれ、そして
その後、スライダ部材2を上方に移動させると、エッジ
18でゲート切断するようにされている。スライダ部材
2は可動金型3に固定された油圧サーボシリンダ12の
サーボシリンダロッド16と連結されている。図示しな
い油圧サーボ制御装置及びサーボ弁17に与えられる信
号により駆動される油圧サーボシリンダ12は、スライ
ダ部材2を微小振動、強制的な移動、又はゆるやかな往
復動が選択的にできるようにされている。図2の13,
14は、それぞれ図1のエジェクタープレート15に一
端を固定され、可動金型3を貫通する、製品排出ピン1
3及びスプル排出ピン14の各位置をそれぞれ示す。微
小振動が必要とされないときは、サーボシリンダ12の
代わりに普通の油圧シリンダを使用してもよい。
【0024】 本発明によるスライダ部材を使用した射出
成形方法について説明する。図示しない射出成形機のノ
ズル先端部よりスプル10内に射出が開始されると、流
入樹脂4は、スプル10、ランナー11及びゲート部1
を通ってキャビティ又はコア5に充填される。射出、保
圧時、スライダ部材2は、図示の位置に油圧サーボシリ
ンダ12により保持されている。充填が終了すると、保
圧しながら(プラスチックは冷却されるに伴って収縮す
るため収縮を補うために充填を保持する)冷却工程に入
り、ゲート部1が冷却固化してゲートシールされる。一
般にゲート部1の断面積は、キャビティ又はコア5のど
の部分よりも小さいために製品部の冷却よりゲート部1
の冷却が早く、ゲートシール後は保圧の効果は無くなる
のでゲートシール完了後(又は射出充填後の保圧過程
中、又は保圧完了後冷却中であっても同じ)製品のゲー
ト切断しても製品には何ら影響がない。
【0025】 ゲートシールが完了後即ち射出充填後の保
圧過程及び保圧完了後冷却中の間に、図示しない装置に
より油圧サーボシリンダ12は微小振動往復運動を繰り
返す。この油圧サーボシリンダ12の微小振動は、スラ
イダ部材2を微小振動させることになる。微小振動を与
えながら強制的にスライダ部材2を製品部9側へ押し込
むと樹脂4がゲート部1を通ってキャビティ又はコアへ
押込まれ製品部が圧縮成形されると共に、振動エネルギ
ーによってキャビティ内はコア5内の製品部9とスライ
ダ部材2の当接面が局部加熱され、成形材料の内部応力
歪みが緩和されながら製品部9の加圧と成形材料の安定
冷却固化が促進され、ひけの無い高精度な射出成形品を
得ることが出来る。又振動エネルギーによってキャビテ
ィ又はコア5内の製品部9とゲート1との界面の樹脂は
発熱し軟化する。
【0026】 ゲート部1界面の樹脂が軟化すると強制的
にスライダ部材2を図1でみて上方向に移動させて、ス
ライダ部材のエッジ18でゲート切断する。樹脂4の軟
化、圧縮工程、切断工程はわずか数秒のうちに完了する
ので、製品部9の冷却と同時に行うことができ、従来の
成形に比べて生産性を阻害するものではない。ゲート切
断ならびに冷却完了後通常の射出成形と同様に可動金型
3が後退して、型を開き、製品部9ならびにランナー部
11を取り出して成形工程を終了する。次の型締め前
に、スライダ部材2は、その位置を図示しない装置によ
り元に戻し次成形に備えるようにしておく。
【0027】 さらに、前記ゲート切断後で前記型開き前
に、選択的に、サーボシリンダ12によりスライダ部材
2を微小振動させながら、切断された製品面に短時間だ
けスライダ部材2の面19を当接させこすらせることに
より、さらに製品面をき麗にすることができる。又強制
的にスライダ部材2を変位させる為、ランナー部11と
スプル10も一時的に切断されているが、微小振動させ
ながら、ランナー部11とスプル10の切断された面を
当接させこすらせることにより、接合させランナー部1
1とスプル10を同時に取り出して成形工程を終了する
ことが出来る。このスライダ部材2の振動は緩やかな往
復運動を短時間与えるものであってもよい。
【0028】 つぎに本発明によるスライダ部材を使用し
た他の射出成形方法について説明すると、前述した射出
成形方法と同じ図1及び図2の金型が使用される。図示
しない射出成形機のノズル先端部よりスプル10内に射
出が開始されると流入樹脂4は、スプル10、ランナー
部11及びゲート部1を通ってキャビティ又はコア5に
充填される。射出充填後、油圧サーボシリンダ12によ
りスライダ部材2を図1でみて下方に強制的に移動させ
て製品部9側へ樹脂4を押し込み、製品加圧成形を行っ
た後、スライダ部材2を図1でみて上方に変位させて、
エッジ18でゲート切断し、ゲート切断完了後、油圧サ
ーボシリンダ12を駆動させてスライダ部材2を短時間
だけ微小振動往復運動させる。ゲートが切断された時点
では、ゲート切断面はまだ軟らかさを保っており、スラ
イダ部材2の面19をこのゲート切断面に当接させてこ
すらせることによりラッピング効果が加わりゲート切断
面は光沢をもって仕上げられることになる。
【0029】 製品側への押し込み、ゲートの切断及びそ
の後の当接工程は数秒のうちに完了するため、従来の射
出成形法に比べて生産性が阻害されることはない。ま
た、ゲート切断は、もはや保圧がきかなくなった時点で
行われるため、成形された製品に何の悪影響をもたらす
ことはない。又樹脂の種類によつてはゲート切断後の当
接工程の微小振動をスライダ部材2に加える代わりに、
ゆるやかな往復動をスライダ部材2に与えて、ゲート切
断面にスライダ部材2の面19を当接させてこするよう
にしても、良好な光沢面をもつゲート切断面を得ること
ができる。製品圧縮成形ゲート切断及びその後の当接工
程後は、通常の射出成形と同様に型を開き、キャビティ
又はコア5に充填された樹脂が成形された製品及びラン
ナー部及びスプルを取り出して成形工程を終了する。次
の型締め前に、スライダ部材2は、その位置を図示しな
い装置により元に戻し次成形に備えるようにしておく。
【0030】 図3乃至図5は本発明の第2の射出成形装
置を示す要部断面図で、図3はパンチ部材22が始点位
置に、図4はパンチ部材22がゲート切断した位置に、
そして図5はパンチ部材22がゲート部21からキャビ
ティ又はコア25内に突入した位置に、それぞれある状
態を示し、本発明のパンチ部材を使用した射出成形方法
に使用される。
【0031】 この固定金型27と可動金型23との当接
面に、ランナー部31、ゲート部21及び製品部29を
形成するキャビティ又はコア25が形成されており(こ
れらは図1及び図2の金型と同じ)、可動金型23内
に、ランナー部31の一部を形成しかつゲートカットを
行ってさらにキャビティ又はコア5内に突入可能にされ
たパンチ部材22を摺動可能に配置した点が図1及び図
2と異るのみであとは同じである。パンチ部材22は油
圧サーボシリンダ32により駆動される。33,34は
それぞれ製品排出ピン及びスプル排出ピンを示す。パン
チ部材22の端面38は、図3ではランナー部31の一
部をなし、図4ではゲートカット端面をなし、図5では
キャビティ又はコア5内への突入面をなす。パンチ部材
22は、図1,図2のスライダ部材2と同じく、油圧サ
ーボシリンダ32によって微小振動、強制的な移動又は
ゆるやかな往復動が選択的にできるようにされている
が、微小振動の必要がないときは普通の油圧シリンダで
あってもよい。
【0032】 本発明によるパンチ部材を使用した射出成
形方法について説明すると、この方法はスライダ部材を
使用した射出成形方法とは、ゲート切断後にさらにパン
チ部材22がキャビティ又はコア25内に突入して製品
部29をさらに追加的に圧縮成形する点が異り、あとは
スライダ部材を使用した射出成形法とほぼ同様のもので
ある。即ち射出時、パンチ部材22は、図示の位置に油
圧サーボシリンダ32により保持されている。射出充填
後、図示しない装置により油圧サーボシリンダ32は微
小振動往復運動を繰り返す。この油圧サーボシリンダ3
2の往復運動は、パンチ部材22を微小振動させること
になる。微小振動を与えながら強制的にパンチ部材22
を製品部29側へ押し込むと振動エネルギーによってゲ
ート部21界面の樹脂が発熱し軟化した後、図4に示す
位置まで強制的にパンチ部材22を変位させゲート切断
する。さらに図5に示すように、キャビティ又はコア2
5内にパンチ部材22を突入させて追加的に製品部29
を圧縮成形するものとした。追加的圧縮成形により、振
動エネルギーによってキャビティ又はコア25内の製品
部9とパンチ部材22の当接面がより局部加熱され、成
形材料の内部応力歪みが緩和されながら成形材料の安定
冷却固化が促進され、ひけの無い高精度な射出成形品を
得ることが出来る。
【0033】 樹脂の軟化、切断工程、追加圧縮工程はわ
ずか数秒のうちに完了するので、従来の成形に比べて生
産性を阻害するものではない。ゲート切断ならびに成形
完了後通常の射出成形と同様に可動金型23が後退し
て、型を開き、製品部29ならびにランナー部31を取
り出して成形工程を終了する。次の型締め前に、パンチ
部材22は、その位置を図示しない装置により元に戻し
次成形に備えるようにしておく。さらに、選択的にゲー
ト切断後そして追加圧縮成形後、サーボシリンダ32に
よりパンチ部材22を微小振動又はゆるい往復動をさせ
ながら、切断された製品面に短時間だけパンチ部材22
の側壁39を当接させることにより、さらに製品面をき
麗にすることができる。
【0034】 次に本発明のパンチ部材を使用した他の
出成形方法は、上述した射出成形方法に対して、パンチ
部材22はゲート切断時前進し、さらにキャビティ又は
コア25内に突入して製品部29を追加的に圧縮成形す
る点が異るのみであるので説明を省略するが、前述した
同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライダ部材を使用した射出成形方法
に使用される第1の射出成形装置を示す要部断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図を示す。
【図3】本発明のパンチ部材を使用した射出成形方法に
使用される第2の射出成形装置を示す要部断面図で、パ
ンチ部材22は始点位置にある。
【図4】図3のパンチ部材22がゲートカットを行った
状態を示す要部断面図である。
【図5】図3のパンチ部材22がゲートカット後さらに
キャビティ又はコア25内に突入した状態を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1,21 ゲート部 2 スライダ部材 3,23 可動金型 4 樹脂 5,25 キャビティ又はコア 7,27 固定金型 9,29 製品部 10,30 スプル 11,31 ランナー部 12,32 サーボシリンダ 22 パンチ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 行雄 埼玉県川口市西川口4丁目11番4号 日 水化工株式会社内 (72)発明者 米岡 典永 埼玉県川口市西川口4丁目11番4号 日 水化工株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−264821(JP,A) 特開 昭52−109556(JP,A) 特開 平3−53919(JP,A) 特開 平3−244520(JP,A) 特開 平3−138121(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型ゲート部から金型キャビティ又はコ
    ア内に溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可能にされ
    た部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可能にして
    おき、射出充填後に前記部材に微小振動を与え、この振
    動エネルギーによってゲート近傍のプラスチックを軟化
    し、次に前記部材を無振動又は振動を加えながら強制的
    に変移させて製品を圧縮する製品圧縮工程と、射出充填
    後に前記製品圧縮工程の前又は後又は同時に前記部材に
    無振動又は振動を加えながらゲート切断を行うゲート切
    断工程とからなることを特徴とする射出成形方法。
  2. 【請求項2】 前記製品圧縮工程及び前記ゲート切断工
    程が終了した後、さらに前記部材に微小振動又はゆるや
    かな往復運動を与えながらゲート切断された製品面に少
    なくとも前記部材を短時間だけ当接させることを特徴と
    する請求項1記載の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 金型ゲート部から金型キャビティ又はコ
    ア内に溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可能なスラ
    イダ部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可能にし
    ておき、射出充填後のゲートシールが完了した後保圧過
    程及び保圧完了後冷却中の間に、前記スライダ部材に微
    小振動を与え、この振動エネルギーによってゲート近傍
    のプラスチックを軟化し、次に前記スライダ部材を無振
    動又は振動を加えながら強制的に変位させて製品を圧縮
    し、そしてゲート切断を行うことを特徴とする射出成形
    方法。
  4. 【請求項4】 前記スライダ部材を強制的に変位させゲ
    ート切断をした後さらに前記スライダ部材に微小振動又
    はゆるやかな往復運動を与えながらゲート切断された製
    品面に少なくとも短時間だけ当接させたことを特徴とす
    る請求項3記載の射出成形方法。
  5. 【請求項5】 金型ゲート部から金型キャビティ又はコ
    ア内に溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可能なスラ
    イダ部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可能にし
    ておき、射出充填後、前記スライダ部材を強制的に移動
    させ製品圧縮及びゲート切断を行い、さらに前記スライ
    ダ部材に微小振動又はゆるやかな往復動を与えながらゲ
    ート切断された製品面に少なくとも短時間当接させるこ
    とによりゲート切断された製品面を仕上げるようにした
    製品圧縮及びゲート切断を同時に行うことを特徴とする
    射出成形方法。
  6. 【請求項6】 金型ゲート部から金型キャビティ又はコ
    ア内に突入して溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可
    能なパンチ部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可
    能にしておき、射出充填後、前記パンチ部材に微小振動
    を与え、この振動エネルギーによってゲート近傍のプラ
    スチックを軟化し、その後で、無振動又は振動を加えな
    がら前記パンチ部材を強制的に変位させてゲート切断
    し、さらに前記パンチ部材を前記キャビティ又はコア内
    に突入させて製品圧縮成形を行うことを特徴とする射出
    成形方法。
  7. 【請求項7】 前記パンチ部材を強制的に変位させてゲ
    ート切断をした後さらに前記パンチ部材に微小振動又は
    ゆるやかな往復運動を与えながらゲート切断された製品
    面に少なくとも短時間だけ当接させたことを特徴とする
    請求項6記載の射出成形方法。
  8. 【請求項8】 金型ゲート部から金型キャビティ又はコ
    ア内に突入して溶解樹脂を押込むと共にゲートカット可
    能なパンチ部材を金型キャビティ又はコアに対し摺動可
    能にしておき、射出充填後、前記パンチ部材を強制的に
    移動させてゲート切断を行いさらに前記キャビティ又は
    コア内に突入させて製品圧縮成形を行い、さらに前記パ
    ンチ部材に微小振動又はゆるやかな往復動を与えながら
    ゲート切断された製品面に少なくとも短時間当接させる
    ことにより前記製品を仕上げるようにした製品圧縮及び
    ゲート切断を同時に行うことを特徴とする射出成形方
    法。
  9. 【請求項9】 当接面にランナー部、ゲート部及び製品
    部を成形するキャビティ又はコアを形成する固定金型及
    び可動金型と、可動金型内に前記ランナー部の一部を形
    成して溶解樹脂を前記キャビティ又はコア内に押込み可
    能にしかつゲートカット可能なスライダ部材を摺動可能
    に配置し、前記スライダ部材を、前記可動金型に固定し
    たシリンダで駆動するようにしたことを特徴とする射出
    成形装置。
  10. 【請求項10】 前記シリンダはサーボシリンダである
    ことを特徴とする請求項9記載の射出成形装置。
  11. 【請求項11】 当接面にランナー部、ゲート部及び製
    品部を成形するキャビティ又はコアを形成する固定金型
    及び可動金型と、可動金型内に前記ランナー部の一部を
    形成して溶解樹脂を前記キャビティ又はコア内に押込み
    可能にし、かつゲートカットを行ってさらに前記キャビ
    ティ又はコア内に突入可能なパンチ部材を摺動可能に配
    置し、前記パンチ部材を、前記可動金型に固定したシリ
    ンダで駆動するようにしたことを特徴とする射出成形装
    置。
  12. 【請求項12】 前記シリンダはサーボシリンダである
    ことを特徴とする請求項11記載の射出成形装置。
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