JP3179233B2 - 車両用ワイパアーム・ブレード - Google Patents

車両用ワイパアーム・ブレード

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JP3179233B2
JP3179233B2 JP05895293A JP5895293A JP3179233B2 JP 3179233 B2 JP3179233 B2 JP 3179233B2 JP 05895293 A JP05895293 A JP 05895293A JP 5895293 A JP5895293 A JP 5895293A JP 3179233 B2 JP3179233 B2 JP 3179233B2
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浜 有 次 広
田 行 帆 村
士 美 音 也 福
藤 博 之 佐
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウインドシールドガ
ラス等の払拭面を拭うのに利用される車両用ワイパアー
ム・ブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウインドシールドガラス等の払拭
面を拭うワイパブレードとしては、日本規格協会発行
JISハンドブック 自動車 JIS D5710 自
動車用ワイパブレード及びワイパアームに規定されてい
るものが知られている。
【0003】上記した車両用ワイパアーム・ブレード
は、ブレードラバーと、このブレードラバーを取付けた
金属製のレバーヨークを回動自在に連結した金属製のブ
レードレバーとがワイパブレードに備えられており、こ
のワイパブレードの中央部分に位置するブレードレバー
にワイパアーム取付け部が設けられている。また、ブレ
ードレバーのワイパアーム取付け部には金属製のワイパ
アームに備えたアームピースのワイパブレード取付け部
が回動自在に取付けられており、ワイパブレードはワイ
パアーム取付け部を中心にワイパアームに対して回動す
る。アームピースは、リテーナの一端側に備えられてお
り、一端側にピボットシャフト取付け部を有するアーム
ヘッドの他端側とリテーナの他端側とは回動自在に枢着
されている。そして、アームヘッド側とリテーナ側との
間にアームスプリングが係止されている。アームヘッド
のピボットシャフト取付け部を車体側のピボットシャフ
トに固定してから、このピボットシャフトをワイパモー
タからの動力によって往復回動させると、ワイパアーム
はアームスプリングにより設定されたアーム圧によって
ワイパブレードのブレードラバーを払拭面に対して押圧
しながら払拭面上を往復で揺動するため、ワイパブレー
ドで払拭面を拭う。
【0004】ここで、前記払拭面が湾曲状になっている
場合、ワイパアームの往復回動にともないアームピース
のワイパブレード取付け部に回動自在に取付けたブレー
ドレバーのワイパアーム取付け部がワイパアームに対し
て回動しながらブレードラバーが払拭面に従って湾曲す
ることによって、払拭面を拭き残しなく拭う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の車両用
ワイパアーム・ブレードでは、車体への取付け状態で、
ワイパブレードおよびワイパアームが車体の外側に露出
する構造になっていることから、雨や水が直接かかりや
すく、それによって、金属製であるレバーヨーク,ブレ
ードレバー,ワイパアームに錆を発生させやすいため、
表面に防錆処理を施す必要があり、防錆処理を施すと塗
装工程が複雑になって作業性が悪くなるという問題点が
あるとともに、泥やほこりも直接かかりやすいため、ア
ームピースのワイパアーム取付け部とブレードレバーの
ワイパアーム取付け部との回動部分に泥やほこりがはさ
まって摩耗を生じると、ワイパブレードとワイパアーム
との間にがたが発生し、このがたによってワイパブレー
ドがワイパアームの往復回動方向に沿ってワイパアーム
取付け部を中心に払拭面上で繰り返しがたつくチャタリ
ング現象の原因になりうるという問題点があり、これら
の問題点を解決することが課題となっていた。
【0006】
【発明の目的】この発明に係わる車両用ワイパアーム・
ブレードは、金属製部分に錆を発生させることが少ない
とともに回動する部分への泥やほこりの侵入を防止する
ことで長期に渡る使用に耐えるとともに回動部分に摩耗
を生じないようにしてワイパブレードのチャタリング現
象の発生を阻止することで高品質なものとすることがで
きる車両用ワイパアーム・ブレードを提供することを目
的としている。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用ワイパアーム・ブレードでは、払拭面を拭うブ
レードラバーを保持しているワイパブレードと、ワイパ
ブレードが回動自在に取付けられたアームピースが一方
の端部に一体的に形成されたリテーナと、リテーナの他
方の端部に回動自在に枢着されたアームヘッドと、アー
ムヘッドとリテーナとに係止され、ワイパブレードを払
拭面に押圧可能なアームスプリングとを有したワイパア
ームと、ワイパブレードの外側を覆うとともに、ワイパ
ブレードに一体的に取付けたブレードカバーと、ワイパ
アームの外側を覆うとともに、ブレードカバーに並列に
配置され、ワイパアームに一体的に取付けたアームカバ
ーとを備え、アームカバーには、ブレードカバーに向か
って突出してブレードカバーに圧接し、ブレードカバー
とアームカバーとの間に摩擦力を生じる摺接突起からな
るフリクション部が設けられている構成としたことを特
徴としている。
【0009】この発明の請求項2に係る車両用ワイパア
ーム・ブレードでは、払拭面を拭うブレードラバーを保
持しているワイパブレードと、ワイパブレードが回動自
在に取付けられたアームピースが一方の端部に一体的に
形成されたリテーナと、リテーナの他方の端部に回動自
在に枢着されたアームヘッドと、アームヘッドとリテー
ナとに係止され、ワイパブレードを払拭面に押圧可能な
アームスプリングとを有したワイパアームと、ワイパブ
レードの外側を覆うとともに、ワイパブレードに一体的
に取付けたブレードカバーと、ワイパアームの外側を覆
うとともに、ブレードカバーに並列に配置され、ワイパ
アームに一体的に取付けたアームカバーとを備え、ブレ
ードカバーには、アームカバーに向かって突出してアー
ムカバーに圧接し、アームカバーとブレードカバーとの
間に摩擦力を生じる摺接突起からなるフリクション部が
設けられている構成としたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】この発明に係わる車両用ワイパアーム・
ブレードにおいて、ワイパブレードの外側はブレードカ
バーによって覆われ、ワイパアームの外側はブレードカ
バーに並列に配置されていてワイパアームに一体的に取
付けられたアームカバーによって覆われ、ブレードカバ
ーには、アームカバーに向かって突出してアームカバー
に圧接しアームカバーとブレードカバーとの間に摩擦力
を生じる摺接突起からなるフリクション部が設けられて
いる。それ故、ワイパアームが払拭面上を往復回動する
際に、ワイパブレードはフリクション部にもつ摺接突起
の摩擦力によってブレードカバーがワイパアームの回動
方向に沿ってアームカバーに摺れながら払拭面に対し押
圧されて払拭を行う。
【0011】
【実施例】図1ないし図6にはこの発明に係わる車両用
ワイパアーム・ブレードの一実施例が示されており、図
1は正面図、図2は図1の縦断右側面図、図3は図1の
背面図、図4,図5は図1の部分切断図、図6は車体取
付け状態の外観図である。
【0012】図示する車両用ワイパアーム・ブレード1
は、主としてワイパブレード2、ワイパアーム3、ブレ
ードカバー4、アームカバー5から構成されている。
【0013】ワイパブレード2には、図2および図3に
より明らかなように、ゴム製で長寸状をなすブレードラ
バー2aが備えられており、ブレードラバー2aの長さ
方向に沿い4個所に配設したレバーヨーク2bによって
ブレードラバー2aが保持されている。レバーヨーク2
bは、両端部から2個所づつがセカンダリーブレードレ
バー2cを介してプライマリーブレードレバー2dに回
動自在に連結されている。プライマリーブレードレバー
2dのほぼ中央には後述するワイパアーム3に装着する
ための軸形状をなすワイパアーム取付け部2d1が備え
られている。レバーヨーク2b、プライマリーブレード
レバー2d、セカンダリーブレードレバー2cはいずれ
も金属製である。
【0014】ワイパアーム3には、図2および図3によ
り明らかなように、アームヘッド3a,アームピース3
b1を備えたリテーナ3b,アーム圧設定用のアームス
プリング3cが備えられており、アームヘッド3aの図
3中の下方の一端側には、図示しないワイパモータから
動力によって往復回動するピボットシャフトに取付ける
ための孔状をなすピボットシャフト取付け部3a1が備
えられているとともに、アームヘッド3aの他端側はリ
ベットピン3a2を介してリテーナ3bの一端側に連結
されている。リテーナ3bがリベットピン3a2を介し
てアームヘッド3aの他端側に連結されているため、ア
ームヘッド3aに備えたピボットシャフト取付け部3a
1に前記ピボットシャフトを固定した状態で、リテーナ
3bは、ワイパブレード2を図6に示す払拭面Wに対し
て押圧する側である図2中の時計方向とワイパブレード
2を払拭面Wに対してロックバックする側である図2中
の反時計方向とに回動する。リテーナ3bの他端側に
は、略クランク形状に成形されたアームピース3b1の
一端側が固定されており、このアームピース3b1の他
端側には、図2により明らかなように、U字形状をなす
ものとして成形されていてワイパブレード2に備えられ
たプライマリーブレードレバー2dのワイパアーム取付
け部2d1を装着させるためのワイパブレード取付け部
3b2が設けられている。
【0015】ワイパブレード2に備えられたプライマリ
ーブレードレバー2dのワイパアーム取付け部2d1が
軸形状をなすとともにアームピース3b1の他端側に設
けられたワイパブレード取付け部3b2がU字形状をな
すため、ブレードラバー2aが払拭面Wに対して押圧さ
れて図2に示す仮想線のように湾曲形状に変形すると、
レバーヨーク2b、セカンダリーブレードレバー2c、
プライマリーブレードレバー2dもブレードラバー2a
に追従して湾曲するため、ワイパブレード2はワイパア
ーム取付け部3b2を中心にワイパアーム3に対して回
動する。ワイパブレード2が回動する方向はワイパアー
ム3が払拭面W上を往復回動する方向に対して直交する
方向となっている。
【0016】また、図5により明らかなように、アーム
ヘッド3aの他端寄りでリベットピン3a2の近傍に
は、フック係止ピン3a3を備えたフック挿入用溝3a
4が設けられており、このフック挿入用溝3a4内でフ
ック係止ピン3a3に連結フック3c1の一端側が回動
自在に係止されている。連結フック3c1の他端側はア
ームスプリング3cの一端側に回動自在に係止されてお
り、アームスプリング3cの他端側はアームピース3b
1の一端側に係止されている。アームスプリング3c
は、連結フック3c1を介し引張状態でアームヘッド3
aの他端側とアームピース3b1の一端側に係止されて
いるため、リテーナ3bおよびアームピース3b1を図
3中の時計方向に付勢する引張力を付与することによっ
てワイパブレード2を払拭面Wに押し付けるためのアー
ム圧を設定する。リテーナ3b,アームピース3b1,
アームヘッド3a,リベットピン3a2,連結フック3
c1,アームスプリング3cはいずれも金属製である。
【0017】一方、ワイパブレード2の外側にはブレー
ドカバー4が取付けられている。ブレードカバー4は、
ワイパブレード2の長さ方向に沿った一端側から他端側
までの長さ寸法がワイパブレード2の長さよりもわずか
に大きく且つワイパブレード2の幅寸法よりもわずかに
大きい外形を有するとともに、ブレードラバー2aの払
拭面Wへの接触部分であるリップ部2a1を除いてレバ
ーヨーク2b,セカンダリーブレードレバー2c,プラ
イマリーブレードラバー2dを覆う形状をなすものとし
て樹脂により一体で且つ断面コ字形状をなすものとして
薄肉に成形されている。
【0018】また、ブレードカバー4は、図3中の手前
側が開口状になっており、この開口側でワイパブレード
2に備えたプライマリーブレードレバー2dに対応した
位置には、小突起状のブレード押さえ4cが4個所に設
けられている。ブレードカバー4の開口側をワイパブレ
ード2に被せてから、ワイパブレード2に備えたプライ
マリーレバー2dにブレードカバー4を当接させること
によって前記各ブレード押さえ4cがプライマリーレバ
ー2dに対して係止するため、ブレードカバー4はワイ
パブレード2に不離一体に取付けられている。ブレード
カバー4は、ワイパブレード2に不離一体に取付けられ
ているため、ワイパブレード2のブレードラバー2aが
払拭面Wに対して押圧されて図2に示す仮想線のように
湾曲形状に変形すると、ワイパアーム取付け部3b2を
中心にワイパブレード2に一体でワイパアーム3に対し
回動する。
【0019】そして、ブレードカバー4のほぼ中央でワ
イパアーム3側には、矩形に切除したワイパアーム挿入
用孔4dが設けられており、このワイパアーム挿入用孔
4dにワイパアーム3に備えたアームピース3b1の先
端側が挿入され、ワイパアーム挿入用孔4dに挿入され
たアームピース3b1の基端側は後述するアームカバー
5から延出する。
【0020】他方、ワイパアーム3の外側にはアームカ
バー5が取付けられており、アームカバー5には、ワイ
パアーム3に備えられたリテーナ3bの外側部分に位置
するリテーナ側アームカバー5aと、ワイパアーム3に
備えられたアームヘッド3aの外側部分に位置するアー
ムヘッド側アームカバー5bと、ワイパアーム3に備え
られたリテーナ3bとアームヘッド3aとの連結部分の
外側に位置するヒンジ側アームカバー5cとが備えられ
ている。アームカバー5はブレードカバー4からわずか
に離隔して配置されている。
【0021】リテーナ側アームカバー5aは、リテーナ
3bの外形寸法よりもわずかに大きい外形を有し、基端
側がリテーナ3bの一端寄り部分の外側を覆うとともに
先端側がリテーナ3bの長さ方向に沿ってブレードカバ
ー4の一端側に対応して延長されたものとして樹脂によ
り断面コ字形状をなして薄肉に成形されている。
【0022】また、リテーナ側アームカバー5aは、図
3中の手前側が開口状になっており、この開口側でリテ
ーナ3bに対応した位置には、小突起状のリテーナ押さ
え5a1が4個所に設けられている。リテーナ側アーム
カバー5aの開口側をリテーナ3bに被せてから、リテ
ーナ3bにリテーナ側アームカバー5aを当接させるこ
とによって前記各リテーナ押さえ5a1がリテーナ3b
に対して係止するため、リテーナ側アームカバー5aは
リテーナ3bに不離一体に取付けられている。リテーナ
側アームカバー5aの基端側は、リテーナ3bの一端寄
り部分で開放したヒンジ側アームカバー取付け部5a2
になっている。
【0023】そして、リテーナ側アームカバー5aの先
端寄りでワイパブレード2側には、ブレードカバー4に
設けたワイパアーム挿入用孔4dに対応したものとして
形成したワイパアーム挿入孔5a3が設けられており、
このワイパアーム挿入用孔5a3を介してワイパアーム
3に備えたアームピース3b1の先端側がリテーナ側ア
ームカバー5a内に挿入される。
【0024】そしてまた、リテーナ側アームカバー5a
のブレードカバー4側には、フリクション部6が設けら
れている。このフリクション部6は、ワイパブレード2
に備えたワイパアーム取付け部3b2からブレードカバ
ー4の一端側および他端側に向けてほぼ同一の距離だけ
離隔した位置に対応しているとともにリテーナ側アーム
カバー5aからブレードカバー4に向け且つブレードカ
バー4に当接する寸法で小突起状に突出した摺接突起6
a、6aとして形成されている。前記摺接突起6a、6
aがリテーナ側アームカバー5aからブレードカバー4
に当接するものとして形成されているため、ワイパブレ
ード2のブレードラバー2aが払拭面Wに対して押圧さ
れて図2に示す仮想線のように湾曲形状に変形する際、
ワイパアーム3が払拭面W上を往復回動する方向に対し
て直交する方向にワイパアーム取付け部3b2を中心に
ワイパブレード2に一体でブレードカバー4がワイパア
ーム3に対し回動すると、摺接突起6a、6aはブレー
ドカバー4に対して当接しながら摺れるため、ブレード
カバー4に対しワイパアーム3が往復回動する方向に沿
って摩擦力を付与する機能を有する。フリクション部6
の摺接突起6aは、図示するような2個所に限らず1個
所でもよく、また、ブレードカバー4に設けてもよい。
【0025】アームヘッド側アームカバー5bは、アー
ムヘッド3aの外形寸法よりもわずかに大きい外形を有
し、基端側がアームヘッド3aの一端寄り部分の外側を
覆うとともに先端側がアームヘッド3aの長さ方向に沿
い且つアームヘッド3aに備えたリベットピン3a2の
近傍まで延長されたものとして樹脂により断面コ字形状
をなして薄肉に成形されている。
【0026】また、アームヘッド側アームカバー5b
は、図3中の手前側が開口状になっており、この開口側
でアームヘッド3aに対応した位置には、小突起状のア
ームヘッド押さえ5b1が4個所に設けられている。ア
ームヘッド側アームカバー5bの開口側をアームヘッド
3aに被せてから、アームヘッド3aにアームヘッド側
アームカバー5bを当接させることによって前記各アー
ムヘッド押さえ5b1がアームヘッド3aに対して係止
するため、アームヘッド側アームカバー5bはアームヘ
ッド3aに不離一体に取付けられている。アームヘッド
側アームカバー5bの先端側は、アームヘッド3aの他
端寄り部分で開放したヒンジ側アームカバー取付け部5
b2になっている。
【0027】ヒンジ側アームカバー5cは、リテーナ3
bの一端側とアームヘッド3aの他端側とが連結された
リベットピン3a2の外側においてリテーナ側アームカ
バー5aのヒンジ側アームカバー取付け部5a2とアー
ムヘッド側アームカバー3bのヒンジ側アームカバー取
付け部5b2との間を閉塞するものとしてゴムにより断
面コ字形状をなして薄肉に成形されている。このヒンジ
側アームカバー5cには、図5により明らかなように、
蛇腹状をなしていて図中横方向に伸縮自在な可動部5c
1の両端側にコ字状をなす固定用舌片5c2,5c2が
設けられており、前記固定用舌片5c2,5c2は、リ
テーナ3bを図中の時計方向に回動させてワイパブレー
ド2をロックバックさせる際にリテーナ3bとともに回
動するリテーナ側アームカバー5aとアームヘッド側ア
ームカバー5bの回動中心寄りに位置する前記リベット
ピン3a2の近接部分である図中の上側のみをリテーナ
側アームカバー5aのヒンジ側アームカバー取付け部5
a2およびアームヘッド側アームカバー5bのヒンジ側
アームカバー取付け部5b2に接着剤によって取付けて
あり、図中の手前側と後方側は取付けを行っていないの
で、前記ロックバックさせた際に、可動部5c1は円滑
に伸縮を行う。
【0028】このような構造をなす車両用ワイパアーム
・ブレード1は、ワイパアーム3のアームヘッド3aに
備えたピボットシャフト取付け部3a1を車体側の図示
しないピボットシャフトに固定してから、図示しないワ
イパモータの動力によってピボットシャフトを往復回動
させると、ワイパアーム3のアームスプリング3cによ
って付与されたアーム圧でワイパブレード2に備えたブ
レードラバー2aのリップ部2a1を払拭面Wに圧接さ
せながらワイパアーム3が払拭面W上を往復揺動するた
め、ワイパブレード2のブレードラバー2aによって上
部反転位置Aと下部反転位置Bのあいだの払拭面Wを拭
う。
【0029】ワイパブレード2のブレードラバー2aが
払拭面Wを拭う際、ブレードカバー4はワイパブレード
2の外側を覆った状態で、且つアームカバー5はワイパ
アーム3の外側をで外側を覆った状態で払拭作動を行う
とともに、ブレードカバー4は、ブレードラバー2aが
払拭面Wの湾曲状態に追従し回動するのに対応してワイ
パブレード2とともに回動する。
【0030】このとき、ワイパブレード2のブレードラ
バー2aが払拭面Wに対応して湾曲形状に変形すること
によって、ワイパアーム3が払拭面W上を往復回動する
方向に対して直交する方向にワイパアーム取付け部3b
2を中心にワイパブレード2に一体でブレードカバー4
がワイパアーム3に対し回動すると、ブレードカバー4
は、摺接突起6a、6aによってワイパアーム3が往復
回動する方向に沿って摩擦力を付与されているため、こ
の摩擦力によってブレードカバー4は、ワイパアーム3
の往復回動方向に沿ってアームカバー5に摺れ合う状態
でワイパブレード2に一体で払拭作動を行うものとな
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる車両用ワイパアーム・ブレードは上記した構成とし
たことから、ワイパブレードの外側はブレードカバーに
よって覆われ、ワイパアームの外側はブレードカバーに
並列に配置されていてワイパアームに一体的に取付けら
れたアームカバーによって覆われ、ブレードカバーに
は、アームカバーに向かって突出してアームカバーに圧
接しアームカバーとブレードカバーとの間に摩擦力を生
じる摺接突起からなるフリクション部が設けられてい
る。それ故、ワイパアームが払拭面上を往復回動する際
に、ワイパブレードはフリクション部にもつ摺接突起の
摩擦力によってブレードカバーがワイパアームの回動方
向に沿ってアームカバーに摺れながら払拭面に対し押圧
されて払拭を行う。よって、金属製部分に錆を発生させ
ることが少ないとともに回動する部分への泥やほこりの
侵入を防止することで長期に渡る使用に耐えるとともに
回動部分に摩耗を生じないようにしてワイパブレードの
チャタリング現象の発生を阻止することで高品質なもの
とすることができるという優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる車両用ワイパアーム・ブレー
ドの一実施例の正面図である。
【図2】図1に示した車両用ワイパアーム・ブレードの
縦断右側面図である。
【図3】図1に示した車両用ワイパアーム・ブレードの
背面図である。
【図4】図3に示した車両用ワイパアーム・ブレードの
C−C線切断端面図である。
【図5】図2に示した車両用ワイパアーム・ブレードに
おいてのリテーナとアームヘッドとの連結部分まわりの
断面図である。
【図6】図1に示した車両用ワイパアーム・ブレードに
おいての車体取付け状態の外観図である。
【符号の説明】
1 車両用ワイパアーム・ブレード 2 ワイパブレード 2a ブレードラバー 3 ワイパアーム 3a アームヘッド 3b リテーナ 3b1 アームピース 3c アームスプリング 4 ブレードカバー 5 アームカバー 6 フリクション部 6a 摺接突起 W 払拭面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐 藤 博 之 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社 内 (56)参考文献 特開 平2−241859(JP,A) 実開 昭62−145764(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/04 - 1/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払拭面を拭うブレードラバーを保持して
    いるワイパブレードと、 前記ワイパブレードが回動自在に取付けられたアームピ
    ースが一方の端部に一体的に形成されたリテーナと、前
    記リテーナの他方の端部に回動自在に枢着されたアーム
    ヘッドと、前記アームヘッドと前記リテーナとに係止さ
    れ、前記ワイパブレードを払拭面に押圧可能なアームス
    プリングとを有したワイパアームと、 前記ワイパブレードの外側を覆うとともに、前記ワイパ
    ブレードに一体的に取付けたブレードカバーと、 前記ワイパアームの外側を覆うとともに、前記ブレード
    カバーに並列に配置され、前記ワイパアームに一体的に
    取付けたアームカバーとを備え、 前記アームカバーには、前記ブレードカバーに向かって
    突出して前記ブレードカバーに圧接し、前記ブレードカ
    バーと前記アームカバーとの間に摩擦力を生じる摺接突
    起からなるフリクション部が設けられていることを特徴
    とする車両用ワイパアーム・ブレード。
  2. 【請求項2】 払拭面を拭うブレードラバーを保持して
    いるワイパブレードと、 前記ワイパブレードが回動自在に取付けられたアームピ
    ースが一方の端部に一体的に形成されたリテーナと、前
    記リテーナの他方の端部に回動自在に枢着されたアーム
    ヘッドと、前記アームヘッドと前記リテーナとに係止さ
    れ、前記ワイパブレードを払拭面に押圧可能なアームス
    プリングとを有したワイパアームと、 前記ワイパブレードの外側を覆うとともに、前記ワイパ
    ブレードに一体的に取付けたブレードカバーと、 前記ワイパアームの外側を覆うとともに、前記ブレード
    カバーに並列に配置され、前記ワイパアームに一体的に
    取付けたアームカバーとを備え、 前記ブレードカバーには、前記アームカバーに向かって
    突出して前記アームカバーに圧接し、前記アームカバー
    と前記ブレードカバーとの間に摩擦力を生じる摺接突起
    からなるフリクション部が設けられていることを特徴と
    する車両用ワイパアーム・ブレード。
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