JP3178748B2 - 遠心鋳造装置 - Google Patents

遠心鋳造装置

Info

Publication number
JP3178748B2
JP3178748B2 JP33338992A JP33338992A JP3178748B2 JP 3178748 B2 JP3178748 B2 JP 3178748B2 JP 33338992 A JP33338992 A JP 33338992A JP 33338992 A JP33338992 A JP 33338992A JP 3178748 B2 JP3178748 B2 JP 3178748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
rotating
rotation
rotating arm
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33338992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06179062A (ja
Inventor
章瑞 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yasui and Co
Original Assignee
Yasui and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yasui and Co filed Critical Yasui and Co
Priority to JP33338992A priority Critical patent/JP3178748B2/ja
Priority to US08/165,109 priority patent/US5452754A/en
Priority to ITRM930828A priority patent/IT1261714B/it
Publication of JPH06179062A publication Critical patent/JPH06179062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3178748B2 publication Critical patent/JP3178748B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D13/00Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force
    • B22D13/06Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force of solid or hollow bodies in moulds rotating around an axis arranged outside the mould

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宝飾品、歯科技工、美
術工芸品、精密機械部品等の精密鋳造に用いて好適な遠
心鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精密鋳造用遠心鋳造装置とは、垂直に設
けた回転軸の上部に水平状の回転アームを締結し、この
回転アームにはその回転中心を基準にして、一端側にる
つぼ、このるつぼを取り付けるるつぼ受台及びこの外周
側に鋳型を設け、その他端側に回転アームの平衡のため
にバランス用錘を設け、回転軸を回転させて生じる遠心
力によってるつぼ内の溶解金属を鋳型内に注いで鋳造を
行うものである。このるつぼ内で金属を溶融するために
一般的に、るつぼの周りにコイルを設け、このコイルに
電流を流して金属に高周波を誘導して加熱する「高周波
誘導加熱方式」を用いている。精密鋳造に用いられる金
属としては、元素金属、合金のいずれでもよく、例え
ば、金、銀、白金、パラジュウム、ロジュウム、ニッケ
ル、ホワイト・ゴールド、銅合金、ホワイト・メタル、
炭素鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、耐熱鋼、耐摩耗合金、ニ
ッケル合金、アルミ合金などがあるが、これらに限定さ
れない。鋳型は、公知のロストワックス法等によりつく
られる。
【0003】従来の遠心鋳造装置における回転軸と回転
アームとの結合部分の斜視図を図9に示す。図示のよう
に、回転アーム52は、回転軸51と結合する固定台5
2a、一端側にバランス側アーム53、及び他端側に固
定台52aに一体に設けられた平板57の両端に連結さ
れた一対の鋳型側アーム54a、54bを備えている。
回転軸51の上部のねじ部51aが、回転アーム52の
固定台52aに貫通して設けられた穴52bを貫通して
固定ナット55に螺合されることにより、回転軸51は
回転アーム52に固定される。
【0004】実際に遠心鋳造を行う前には回転アームの
バランスを取ることが必要である。これは回転アームの
重量バランスが取れていないと、回転アームが回転中に
振動を起こし、鋳造品質に悪影響を与え、極端な場合に
は鋳造が不能になるからである。従って、回転アームの
バランスを取る作業は重要である。このために上述の回
転アーム52と回転軸51との固定に先立って、回転ア
ーム52が固定されず自由な図9に示すような状態にお
いて回転アーム52のバランスを取る。即ち、回転アー
ム52が固定台52aの下部の溝52cにおいて、回転
軸51のねじ部51aの径方向に貫通させて設けられた
ピン56を支点として平衡するように、バランス側アー
ム53に設けた錘(後述の図1の符号2に相当)の水平
位置を調整する。
【0005】以上のように、回転アーム52のバランス
を取ってから、回転アーム52を回転軸51に固定す
る。この後、鋳型側アーム54a、54bに設けたるつ
ぼ(後述の図1の符号3に相当)内の金属を高周波誘導
コイルにより溶解してから、このコイルをるつぼから遠
ざけた後、回転アームを回転させてるつぼ内の溶解金属
を鋳型(後述の図1の符号4に相当)内に注ぐ。この場
合、るつぼ内の溶解金属は熱源の供給が途絶えているか
ら冷却を始め、金属の種類によっては比較的急速に冷却
してしまう。この冷却により鋳型に注入される溶解金属
の温度が低下しすぎると、充填不良、割れ等が発生しや
すくなる。従って、熱源の供給が停止された溶解金属を
るつぼから鋳型中へ出来るだけ早く注ぎ、また一定以上
の遠心力を得るために回転アームをある一定以上の速度
で回転させる必要がある。
【0006】以上から、回転アームの回転速度をいかに
早く所定の速度に到達させるかが鋳造品質の良否の重要
な要因となる。図10は回転アームの回転速度ωと時間
Tとの関係を示す。るつぼから溶解金属が遠心力により
飛び出す時の回転速度をωnとすると、図10の実線で
示す速度曲線Aの場合は、2点鎖線で示す速度曲線Bの
場合と比べて(T2 −T1 )だけ回転開始から鋳造まで
の時間を短縮できる。速度曲線Aによれば、速度曲線B
よりも早く回転速度ωn に到達できて鋳造時間を短くで
きるから、鋳造品質にとって好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、速度曲線Aの
ように回転アームを高速度で回転させると、必然的に速
度の急変が生じてしまい、次のような問題が起きる。即
ち、図10に示すように、回転アームは領域Mにおいて
急加速されて加速力が加わり、また領域Nでも回転が減
速されて領域Mとは逆方向の力が加わると、図9の従来
の装置では、回転軸51と回転アーム52とを固定する
固定ナット55に回転トルクが加わり回転中に固定ナッ
ト55が緩んでしまう。特に、ナット55による締め付
け力はピン56を介するからナット55を十分に締めつ
けることができず、またピン56と回転アーム52の固
定台52aの溝52cとの間の接触面積はわずかである
からこの接触面における摩擦力は小さく、固定ナット5
5が緩みやすい。このため、回転アームが正常な回転を
せず、鋳造に好ましくない結果となる。上述の締め付け
力や摩擦力を増すためにピン56の径を大きくする等が
考えられるが、ピン55の径が大きくなると回転軸も大
きくなり、回転軸の重量が増え、その結果、回転アーム
の速度上昇には不利になる。
【0008】本発明は、溶解金属が入っているるつぼか
ら熱源を遠ざけてから回転アームを高速度で回転させて
急な速度変動が生じても、回転アームの締め付けが緩む
ことなく良好な鋳造品質が得られる遠心鋳造装置を提供
することを目的とする。また、本発明は遠心鋳造におい
て、良好な鋳造品質を得るために重要な工程である回転
アームのバランスが簡単にかつ確実に調整することので
きる遠心鋳造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
軸51と、この回転軸51に固定されて回転する回転ア
ーム1と、回転アーム1の一端側に設けられたるつぼ
3、鋳型4等からなる鋳造手段と、回転アーム1の他端
側に設けられた錘2等からなるバランス手段とを備える
遠心鋳造装置において、回転軸1と回転アーム1とを固
定しこの固定位置が回転軸1の回転中心15からずれる
ように配置された固定手段12a、12bを具備する遠
心鋳造装置である。
【0010】この場合、請求項2の発明のように、固定
手段12a、12bは回転中心15を中心にして一対設
けられると固定効果が増して好ましい。
【0011】請求項3の発明は、回転軸51と回転アー
ム1との結合のために係合する係合部24に回転軸51
に対して傾斜する傾斜面11a、11b、13a、13
bを具備する遠心鋳造装置である。
【0012】この場合、請求項4の発明のように、係合
部24は、側面11a、11bが傾斜する凹部14a
と、この凹部14aの傾斜した側面に対応して傾斜した
側面13a、13bを有する凸部14bとから構成され
ていることが好ましい。また、請求項5の発明のよう
に、回転アーム1は固定台13を有し、この固定台13
に凸部14bまたは凹部32が設けられることが好まし
い。
【0013】請求項6の発明は、固定手段12a、12
bまたは傾斜面11a、11b、13a、13bを具備
し、さらに、回転アーム1が平衡する支点となる支点部
材33、18a、18bが回転軸51または回転アーム
1に設けられ、この支点部材が回転アーム1のバランス
調整時にこの支点部材の設けられた回転軸51または回
転アーム1から突出し、回転アーム1と回転軸51との
固定時に回転軸51または回転アーム1内に後退する遠
心鋳造装置である。
【0014】この場合、請求項7の発明のように、支点
部材18a、18bが埋没し得る穴部20a、20bを
回転軸51内に設け、この穴部にばね部材19a、19
bを設けることが好ましい。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、回転軸51と回転アーム
1とを固定する固定手段12a、12bが回転軸51の
回転中心15からずれて配置されているから、回転アー
ム1が速度変動しても固定手段12a、12bには回転
トルクは加わらず、このため固定手段12a、12bが
緩むことはない。
【0016】請求項3の発明では、回転軸51と回転ア
ーム1とは係合部24において固定され、この係合部2
4には回転軸51に対して傾斜する傾斜面11a、11
b、13、13bがあるから、この係合部24が回転ア
ーム1の回転中心15に配置された場合でも、回転の速
度変動の回転トルクによる外力を傾斜面11a、11
b、13a、13bで受け、回転軸51と回転アーム1
とが固定時に接触する接触部11c、13cに加わる外
力が減少するから、接触部11c、13cでの固定が緩
むことはない。
【0017】請求項6の発明では、固定手段12a、1
2bまたは傾斜面11a、11b、13a、13bを具
備しているため、固定手段12a、12bが緩むことは
なく、接触部11c、13cでの固定が緩むことはな
い。さらに、支点部材18a、18bが回転アーム1の
バランス調整時に支点部材18a、18bの設けられた
部材51から突出するから回転アーム1のバランス調整
が簡単となり、また回転アーム1と回転軸51との固定
時にその部材51内に後退するから回転アーム1と回転
軸51との固定も簡単かつ十分にできる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による実施例1〜5を図面を参
照しながら説明する。なお図9と同一部分には同一符号
を付してその説明は省略する。 実施例1 図1に本実施例1の遠心鋳造装置の全体を示す。この装
置は、テーブル状の装置の上面に円筒形の鋳造室7を備
え、この鋳造室7内に回転アーム1が設けられている。
回転アーム1は鋳型側アーム54a、54bにるつぼ3
を受けるるつぼ受台6と鋳型4を備え、ねじ部が形成さ
れたバランス側アーム53にはこのねじ部に螺合する円
盤状の錘2を備えている。錘2は回転アーム1のバラン
ス調整時にアーム53上を水平移動する。るつぼ受台6
に固定されたるつぼ3の下方には高周波誘導コイル5が
設けられ、コイル5は図示省略の上下機構によりるつぼ
3内の金属の溶解をする時に上昇しるつぼ3を囲み、遠
心鋳造時には下降する。
【0019】回転軸51は鋳造室7の底面を貫通して設
けられ、回転速度が可変自在であるサーボモータ8によ
り回転ベルト8aを介して駆動され、回転アーム1を回
転させる。鋳造室7にはカバー9が設けられ、鋳造中に
安全のために鋳造室7を覆う。鋳造室7の横には制御盤
10が設けられ、鋳造の各動作を制御する。
【0020】図2〜図4に本実施例1の回転アーム1と
回転軸51との結合構造を示す。図2及び図3はそれぞ
れ図4に示す結合部分の縦断面図である。回転アーム1
と回転軸51とは次のように結合され、固定されてい
る。回転アーム1は回転中心部分にアーム固定台13を
備え、このアーム固定台13の下部は、図3、図4に示
すように逆台形状で下向きに凸部14bを構成してい
る。この凸部14bは回転軸53の回転中心15に対し
て直線的に傾斜する傾斜面13a,13bを有する。ア
ーム固定台13には回転軸51の回転中心15からずれ
た位置に回転中心15を対称に一対のボルト用孔17
a、17bが設けられ、アーム締め付けボルト12a、
12bによりアーム固定台13は後述の係合台11に固
定される。
【0021】アーム固定台13の下部にこの固定台13
と係合する係合台11が設けられ、この係合台11は固
定台13の凸部14bの形状に対応した凹部14aを構
成している。この凹部14aは固定台13の傾斜面13
a、13bに対応する傾斜面11a、11bを有する。
この係合台11にはボルト12a、12bが螺合するね
じ穴が設けられ、上述のように回転中心からずれた位置
でアーム締め付けボルト12a、12bにより係合台1
1にアーム固定台13が固定される。このとき、固定台
13の下面13cが係合台11の底面11cに密着す
る。係合台11はボルト16a、16bにより回転軸5
1に固定される。上述のアーム固定台13の凸部14b
と係合台11の凹部14aとにより、回転アーム1と回
転軸51とが結合される係合部24が構成されている。
以上のように、アーム締付ボルト12a、12b及び結
合部24により回転アーム1がアーム固定台13におい
て係合台11を介して回転軸51に固定されている。
【0022】次に、図2、図3により本実施例の支点構
造について説明する。回転軸51の上部にはバネ収容穴
20a、20bが設けられ、この穴の中に圧縮コイルバ
ネ19a、19bが埋設されている。更に、鍔部21を
有し先端部22が半球状に形成された支点部材18a、
18bは、ばね19a、19bの上端に鍔部21が接し
先端部22が係合台11の貫通孔を貫通して係合台11
の凹部の底面11cから突出するように設けられてい
る。支点部材18aと18bは図3に示すように一列に
並んでそれらの中心が図2のように回転中心15と一致
するように設けられている。
【0023】図2、図3のように、回転アーム1の固定
台13が係合台11に取り付けられて固定されている場
合、支点部材18a、18bはその先端部22から、圧
縮コイルばね19a、19bの上向きに戻ろうとする力
に抗して押し下げられてバネ収容穴20a、20b内に
後退している。なお、アーム固定台13の下面には回転
軸51の回転中心15を中心にするように支点溝23が
設けられ、支点部材18a、18bの先端部22がこの
溝23に嵌まり込んでいる。
【0024】また、回転アーム1のバランスを取る場
合、アーム締付ボルト12a、12bを十分に緩めて回
転アーム1の固定台13と係合台11との結合を解除す
る。すると、バネ収容穴20a、20b内に後退してい
る支点部材18a、18bは、圧縮コイルばね19a、
19bの上向きに戻ろうとする力により上方に突出す
る。これにより、図2、図3の2点鎖線のように回転ア
ーム1の固定台13は、支点部材18a、18bにより
持ち上げられた状態となって固定台13の溝23に嵌ま
り込んでいる支点部材18a、18bの先端部22を支
点とした梃(てこ)の状態となる。この状態で回転アー
ム1のバランス側アーム53の錘2の位置を左右に動か
して、回転アーム1が釣り合うようにバランス調整をす
る。
【0025】以上のような図2〜図4に示した回転アー
ム1と回転軸51との結合構造によると、回転軸51に
固定された係合台11に対してアーム固定台13を固定
する一対のアーム締付ボルト12a、12bは回転中心
15からずれた位置に設けらているので、このアーム締
付ボルト12a、12bには図9の従来例のように固定
ナット(55)が緩むような回転アーム1の回転により
生じる回転トルクが加わらない。また、アーム締付ボル
ト12a、12bは十分に絞め付けることができるか
ら、アーム固定台13の下面13cは係合台11の底面
11cに十分に広い面積で密着し、この接触面で十分な
摩擦力が得られる。従って、アーム締付ボルト12a、
12bが鋳造中の回転アーム1の回転に伴って緩むこと
はなく、回転アーム1は安定して回転し続けることがで
きる。このことは、回転アームを回転開始時から高速回
転させて所定の回転速度(図10のωn )へできるだけ
早く到達させることが鋳造の品質上要求されている場
合、特に有利である。
【0026】また、鋳造前に行われる回転アーム1のバ
ランス調整時には、支点部材18a、18bが係合台1
1の凹部の底面11cからばね19a、19bの作用で
自動的に突出して回転アーム1の支点として作用するか
ら、回転アーム1のバランス調整は極めて簡単にかつ確
実に行うことができ作業性がよい。
【0027】また、鋳造を行う場合には、アーム締付ボ
ルト12a、12bによりアーム固定台13を係合台1
1に固定すれば、支点部材18a、18bは圧縮コイル
ばね19a、19bを圧縮して係合台11の貫通孔及び
ばね収容穴20a、20bの中に自動的に後退するか
ら、回転アーム1と回転軸51との固定時の作業性は極
めてよい。この支点構造は上述のような回転中心15か
らずれた位置にアーム締付ボルトを設けた構造を採用し
た場合に特に有利なものとなる。
【0028】更に、回転アーム1と回転軸51との固定
時に、アーム固定台13と係合台11とはこれらの凸部
14b、凹部14aの傾斜面(13a、13b、11
a、11b)において係合し、回転アームの回転中に生
じる回転トルク(アーム固定台13を回転軸51に対し
て動かそうとする力)はこれらの傾斜面で受けるので、
アーム固定台13はその下面13cと係合台11の底面
11cとの接触面でずれ水平方向に緩むことはない。こ
の係合部分における傾斜構造により、回転アーム1の回
転は更に安定する。
【0029】次に、実施例2〜5を図5〜図8により説
明するが、実施例1と同一部分には同一符号を図に付け
てその説明は省略する。 実施例2 図5に実施例2を示す。この実施例2は、図2〜図4の
実施例1における係合台11に図示のように門形部材2
5を設け、この門形部材25の上面25aのねじ穴に螺
合するアーム締付ボルト26によりアーム固定台13を
上面から押し付けることによって、アーム固定台13と
係合台11とを固定するように構成されている。アーム
締付ボルト26の位置は回転軸53の回転中心15から
ずれている。このアーム締付ボルトは複数でもよいが、
単数のほうが作業性は良い。なお、バランス側アーム、
鋳型側アームの図示は省略している。
【0030】実施例3 図6に実施例3を示す。この実施例3は、図2〜図4の
実施例1における係合台11を省略して、回転軸51の
上端に実施例1の係合台11の凹部に相当する凹部29
を直接設けたものである。この凹部29の底面29aに
支点部材18a、18b及びアーム締付ボルト27が螺
合するねじ穴28を設けている。アーム締付ボルト27
が回転中心15からずれた位置でアーム固定台13を貫
通してねじ穴28に螺合して固定台13が回転軸51に
固定される。このアーム締付ボルトは複数でもよいが、
単数のほうが作業性は良い。なお、鋳型側アームの図示
は省略している。
【0031】実施例4 図7に実施例4を示す。この実施例4は図6の凹部29
に代えて逆に、台形状の凸部31を回転軸51に設けた
ものである。この凸部31の上面31aには支点部材1
8a、18b及びアーム締付ボルト27が螺合するねじ
穴28を設けている。回転アーム1の固定台13の下面
には凸部31に対応した形状を有する凹部32を設けて
いる。アーム締付ボルト27がアーム固定台13を貫通
してねじ穴28に螺合して固定台13は回転軸51に固
定される。本実施例では、ねじ穴28は支点部材18a
と18bとの間であって回転中心15上に設けてあり、
アーム締付ボルト27は回転中心15上にあるが、回転
中心からずれた位置に設ければ上述のようになおよい。
なお、鋳型側アームの図示は省略している。
【0032】実施例5 図8に実施例5の回転軸側の構造を示す。この実施例5
は、実施例1の支点部材18a、18bに代えて、図示
のようにその上部が丸みを帯びた蒲鉾形の支点部材33
を支点とし、アーム締付ボルトの螺合するねじ穴34
a、34bがこの支点部材33の両側であって回転中心
からずれた位置に設けられたものである。この支点部材
33も同様に上下方向に動き、バネ19a、19bによ
り必要に応じて回転軸51の上面から突出し、また回転
軸51内に後退する。アーム固定台は図8の回転軸に対
応した構造を持つように構成されてよい。なお、本実施
例には、図6や図7のように係合部に凹部、凸部を設け
てもよい。
【0033】なお、実施例2〜5は、実施例1の場合よ
りも低速で回転するような場合に、より簡易な構造を有
するものとして特に有利である。また、上述した実施例
では、支点部材等からなる支点構造をすべて回転軸側に
設けているが、回転アーム側に設けてもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明の構成によれば、固定手
段は回転アームの回転中心からずれて配置され、回転ア
ームが速度変動しても固定手段には回転トルクは加わら
ずに固定手段が緩むことはないから、回転アームは安定
して鋳造中に回転し続けしかもより高速で回転できる。
従って、良好な鋳造品質を達成できる。
【0035】請求項3の発明の構成によれば、回転軸と
回転アームとは係合部の傾斜面により回転軸と回転アー
ムとの結合部に加わる外力が減少してこの結合部の固定
が緩むことはないから、回転アームは安定して鋳造中に
回転し続けしかもより高速で回転できる。従って、良好
な鋳造品質を達成できる。
【0036】請求項6の発明の構成によれば、固定手段
は回転アームの回転中心からずれて配置され、回転アー
ムが速度変動しても固定手段には回転トルクは加わらず
に固定手段が緩むことはないから、回転アームは安定し
て鋳造中に回転し続けしかもより高速で回転できる。ま
た、回転軸と回転アームとは係合部の傾斜面により回転
軸と回転アームとの結合部に加わる外力が減少してこの
結合部の固定が緩むことはないから、回転アームは安定
して鋳造中に回転し続けしかもより高速で回転できる。
さらに、必要に応じて突出しまた後退する支点部材によ
り回転アームのバランスを簡単にかつ確実に調整でき、
また回転アームと回転軸との固定を簡単にかつ十分に図
ることができる。従って、良好な鋳造品質を達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の遠心鋳造装置全体を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す装置の回転アームと回転軸との結合
部分を示す図4のII−II方向矢視の縦断面図である。
【図3】図1に示す装置の回転アームと回転軸との結合
部分を示す図4のIII−III方向矢視の縦断面図である。
【図4】図1に示す装置の回転アームと回転軸との結合
部分を示す斜視図である。
【図5】本発明による実施例2の遠心鋳造装置の回転ア
ームと回転軸との結合部分を示す斜視図である。
【図6】本発明による実施例3の遠心鋳造装置の回転ア
ームと回転軸との結合部分を示す斜視図である。
【図7】本発明による実施例4の遠心鋳造装置の回転ア
ームと回転軸との結合部分を示す斜視図である。
【図8】本発明による実施例5の遠心鋳造装置の回転軸
の上端部を示す斜視図である。
【図9】従来の遠心鋳造装置の回転アームと回転軸との
結合部分を示す斜視図である。
【図10】回転アームの回転速度ωと時間Tとの関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 回転アーム 2 錘 3 るつぼ 4 鋳型 51 回転軸 11 係合台 11a、11b 傾斜面 11c 係合台11の底面 12a、12b アーム締付ボルト 13 アーム固定台 13a、13b 傾斜面 13c アーム固定台13の下面 14a 係合台11の凹部 14b アーム固定台13の凸部 15 回転軸51の回転中心 18a、18b 支点部材 33 支点部材 19a、19b 圧縮コイルばね 24 係合部 26、27 アーム締付ボルト

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸に固定されて回転
    する回転アームと、この回転アームの一端側に設けられ
    た鋳造手段と、前記回転アームの他端側に設けられたバ
    ランス手段とを備える遠心鋳造装置において、 前記回転軸と前記回転アームとを固定しこの固定位置が
    前記回転軸の回転中心からずれるように配置された固定
    手段を具備する遠心鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は前記回転中心を中心にし
    て一対設けられている請求項1記載の遠心鋳造装置。
  3. 【請求項3】 回転軸と、この回転軸に固定されて回転
    する回転アームと、この回転アームの一端側に設けられ
    た鋳造手段と、前記回転アームの他端側に設けられたバ
    ランス手段とを備える遠心鋳造装置において、 前記回転軸と前記回転アームとの結合のために係合する
    係合部に前記回転軸に対して傾斜する傾斜面を具備する
    遠心鋳造装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部は、側壁が傾斜する凹部と、
    この凹部の傾斜した側壁に対応して傾斜した側面を有す
    る凸部とから構成されている請求項3記載の遠心鋳造装
    置。
  5. 【請求項5】 前記回転アームは固定台を有し、この固
    定台に前記凹部または前記凸部が設けられた請求項4記
    載の遠心鋳造装置。
  6. 【請求項6】 前記回転アームが平衡する支点となる支
    点部材(33、18a、18b)が前記回転軸または前
    記回転アームに設けられ、この支点部材が前記回転アー
    ムのバランス調整時にこの支点部材の設けられた前記回
    転軸または前記回転アームから突出し、前記回転アーム
    と前記回転軸との固定時に前記回転軸または前記回転ア
    ーム内に後退する請求項1または3記載の遠心鋳造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記支点部材が埋没し得る穴部を前記回
    転軸内に設け、この穴部にばね部材を設けた請求項6記
    載の遠心鋳造装置。
JP33338992A 1992-12-15 1992-12-15 遠心鋳造装置 Expired - Fee Related JP3178748B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33338992A JP3178748B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 遠心鋳造装置
US08/165,109 US5452754A (en) 1992-12-15 1993-12-10 Centrifugal casting apparatus
ITRM930828A IT1261714B (it) 1992-12-15 1993-12-15 Apparecchiatura per colaggio centrifugo.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33338992A JP3178748B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 遠心鋳造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06179062A JPH06179062A (ja) 1994-06-28
JP3178748B2 true JP3178748B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=18265574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33338992A Expired - Fee Related JP3178748B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 遠心鋳造装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5452754A (ja)
JP (1) JP3178748B2 (ja)
IT (1) IT1261714B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7959855B2 (en) * 2006-10-19 2011-06-14 Heru Budihartono White precious metal alloy

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1331660A (en) * 1919-01-27 1920-02-24 Morton H Mortonson Dental casting-machine
US2265043A (en) * 1940-04-01 1941-12-02 Emmett B Moore Centrifugal casting machine
US2752650A (en) * 1954-05-11 1956-07-03 Jelenko & Co Inc J F Centrifugal casting machine
DE2020910A1 (de) * 1970-04-29 1971-11-18 Bios Ges Hermann Bitter Gussschleuder,insbesondere fuer zahntechnische Zwecke
US3735800A (en) * 1971-02-26 1973-05-29 Huppert K H Co Inc South Centrifugal casting machine
US4167381A (en) * 1977-10-04 1979-09-11 Hilmoe Lawrence J Centrifugal casting equipment having an interchangeable
US4524816A (en) * 1984-02-21 1985-06-25 Dentsply Research & Development Corp. Centrifugal casting furnace
JPH0685988B2 (ja) * 1988-12-21 1994-11-02 安井貿易株式会社 誘導加熱式遠心鋳造機における回転アーム

Also Published As

Publication number Publication date
ITRM930828A1 (it) 1995-06-15
JPH06179062A (ja) 1994-06-28
IT1261714B (it) 1996-05-29
ITRM930828A0 (it) 1993-12-15
US5452754A (en) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7775257B2 (en) Casting method and apparatus
JP3178748B2 (ja) 遠心鋳造装置
WO2003074210A3 (de) Verfahren und vorrichtung zur massgenauen feingussherstellung von bauteilen aus ne-metalllegierungen sowie ne-metalllegierungen zur durchführung des verfahrens
JPS5949807B2 (ja) 衝撃式歯科遠心鋳造装置
JP2788736B2 (ja) 鋳造方法
JP3075302B2 (ja) 精密鋳造装置
US3068538A (en) Method and apparatus for smelting and casting metals or the like
JP3041080B2 (ja) 精密鋳造装置
EP0154151A1 (en) Centrifugal casting furnace
JPS61176459A (ja) 竪型遠心力鋳造装置
US4134445A (en) Centrifugal casting apparatus
JPS6462405A (en) Apparatus for producing rotating disk type metal powder
JP2788737B2 (ja) 鋳造方法
JPH0357547A (ja) 自動遠心鋳造機
JP2854037B2 (ja) 鋳造用インゴットの溶解方法
RU1802742C (ru) Устройство дл получени полых слитков
SU430943A1 (ru) Установка для плавки и разливки металла
RU2109596C1 (ru) Установка для центробежной заливки литейных форм
JP2802371B2 (ja) 精密鋳造方法
JPS6123557A (ja) 連続鋳造機
JPS5839697Y2 (ja) 歯科用高周波遠心鋳造装置
RU2123906C1 (ru) Способ автоматической балансировки устройства для центробежного литья и механизм для осуществления способа
JP3480361B2 (ja) 半溶融金属製造装置
JPH08174190A (ja) 傾動鋳造法及び装置
JPS61293656A (ja) 鋳造用ロボツト

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010307

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080413

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees