JP3177732U - 携帯用水難救命器具及び該携帯用水難救命器具を備えたかばん類 - Google Patents

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Abstract

【課題】常に携帯でき、軽便、かつ児童であっても取扱が簡単にできる緊急用水難救命器具及び該水難救命器具を備えた通学用ランドセル等のかばん類を得ること。
【解決手段】水難救命器具Aは、携帯時には折り畳まれており、通学用ランドセル等の中敷等として収納されているが、津波等の非常時の水難事態にあっては、教科書等の収容物を取り除き、該水難救命器具Aの上面部を手でもって持ち上げ、水難救命器具Aの内部に空気を取り込み所定の浮力を生じたランドセル等のかばん類を緊急救命用救命胴衣の様な機能を発揮させしめることにある。
【選択図】図1

Description

本考案は、水難に遭遇した緊急時に、直ぐに装着できる救命浮き袋として機能するものあって、常に携帯可能な携帯用水難救命器具及び該携帯用水難救命器具を備えたかばん類に関する。
平成23年3月11日に起きた東日本大震災による死者の90%以上は津波による溺死であったと報告されている。身体に物理的に損傷を負った死者は僅かであり、浮き袋等の直ぐに装着できる水難救命を備えた緊急用救命器具が身のまわりにあれば、死者のかなりの数の者が救われたものと考えられている。
しかしながら、直ぐに使用できる数だけの救命胴衣や浮き袋の様な緊急用救命器具を常備している家庭や学校、会社等の公設機関は殆どないのが現状である。また、従来の携帯可能な救命器具及び該携帯求命器具を備えたリックサック類が考案されているが(特許文献1及び2)、日常の通学、通勤等に通常使用される得るものでないので、突然の予期できぬ地震等による津波の水難等に常に即応できるものではない。
特開2004−41392号公報(第0005段落から第0007段落) 特開2011−37421号公報(第0004段落から第0005段落)
そこで、本考案は、人が外出時に携行する通学用ランドセル、通勤用かばん、やリックサック等のかばん類に常備できる、軽便かつ折り畳み式の所定の浮力を生じさせしめる容積を有する立方体のものであって、津波警報等の水難のおそれに遭遇したときに、児童であっても直ちに、容易に浮き袋として組み立てられる携帯用水難救命器具及び該携帯用救命器具を備えたかばん類を提供することを目的とする。
救命胴衣の法定浮力は、標準体重の大人一人が淡水中に24時間浮き続づけるための浮力を国が定めたもので、7.5Kgで体重80Kgの人間が浮くように設計されている。なお、体重40Kg未満の小児用は浮力5Kg以上、体重15Kgの小児用は浮力4Kg以上である(小型船舶安全規則第53条、国土交通省海事局)。一般に、水中での必要浮力は陸上体重の10分の1といわれている。1000立方センチの空気は約1Kgの浮力を有することが知られている。児童なら体重40Kg以内として試算すれば、約5,000立方センチの空気容量必要となる。
一方、児童の通学用ランドセルは、社団法人日本かばん協会ランドセル工業会ランドセル工業会のランドセルの規格によると、規定標準寸法は、背幅24センチ前後、背丈28センチ前後、冠長さ43センチ前後、厚み20センチ前後と定められており、単純に計算すると、約13,000立方センチ前後の容積となる。これに空気がすべて満たされたとすれば、約13Kgの浮力が生じることになる。これは、人の体重として換算すれば130Kg程度の体重の人を水中に浮かせる浮力に匹敵するものである。
第1考案の水難救命器具は、所定の浮力を生じしめる容積を有する立方体であって、該立方体の上面部に空気孔を有し、かつ前記上面部の内側に前記空気孔を覆う弾性を有する空気開閉弁が配設されており、前記立方体を携帯するときは、該立方体の前記上面部と底面部が対面するように、折り畳たまれており、津波警報等の水難遭遇のおそれがあるときに、前記上面部を手で持ち上げることによって、伸展した立方体の内部に生じる真空状態によって生じた前記立方体の内外の空気圧差により、前記折り畳まれている立方体の前記空気孔の内側に配設された前記空気開閉弁が前記立方体の内部側に押し開かれ、外部空気が前記空気孔から流入し、その結果、内外の空気圧さが平衡に達した時に前記弾性を有する空気開閉弁が閉じることを特徴とする。第2考案の水難救命器具は、請求項1記載の考案において、前記立方体の外面の上面部に形成されている前記空気孔を覆う蓋を有することを特徴とする。第3考案の水難救命器具を備えたかばん類は、請求項1または請求項2記載の前記救命器具を備えていることを特徴とする。第4考案の水難救命器具を備えた前記かばん類は、通学用ランドセル、通勤用かばんまたはリックサックのいずれかであることを特徴とするかばん類である。
第1考案によれば、簡便かつ収納可能な折りたたみ式の携帯用水難救命器具は、児童等の手で前記水難救命器具の上面部を容易に引き伸ばすことだけで該上面部の内側の空気孔の空気開閉弁が開き、外部空気が流入することによって、所定の浮力を有する立方体を形成することができる。安価、軽量、小サイズで常時、携行可能であるとともに、特別な空気入れ等の道具等を必要とすることなしに操作でき、前記空気の充満した救命器具をランドセル等のかばん類に装填すれば、緊急用の救命胴衣の様な機能を発揮する。第2考案によれば、前記空気孔に外蓋を取り付けることによって、該空気孔の内側に取り付けられている空気開閉弁、即ち、いわゆる空気逆流防止のための弁に対して不測の外圧等がかかっても、それを防止することができる。第3考案によれば、第1考案、または第2考案の水難救命器具を常に携行するかばん類に備え付けておけば、水難緊急時に、該携行かばん類は空気で満たされた前記水難救命器具を保護する外側面として、及び簡易救命胴衣として機能する。第4考案によれば、前記かばん類を通学用ランドセル、通勤かばん、またはリックサックのいずれかであっても、前記第3考案と同様の効果を発揮する。
本考案の一実施形態に係る水難救命器具の斜視図である。 本考案の水難救命器具の折り畳み・伸張展開の動作図である。 本考案の一実施形態に係る空気孔の上蓋付き水難救命器具の断面図である。 本考案の一実施形態に係る水難救命器具を備えたランドセルの破砕図である。 本考案の一実施形態に係る水難時における空気が満たされた水難救命器具をランドセルに装填して救命胴衣の様に使用をしている図である。
A:水難救命器具
B:空気孔の上蓋付き水難救命器具
1:上面部
2:空気孔
3:空気開閉弁
4:底面部
5:空気孔の上蓋
つぎに、本考案の実施形態に係る携帯用水難救命器具及び該携帯用水難救命器具を備えたかばん類を図面に基づいて説明をする。図1は本考案の一実施形態に係る水難救命器具の斜視図、図2は水難救命器具の伸展動作図であって、図2の(a)図は折り畳んだ水難救命器具、図2の(b)図は水難救命器具の上面部を手で持ち上げながら、該上面部の空気孔の内側の空気開閉弁が内側に開き、外部空気が流入しつつあることを表した図、及び図2の(c)図は水難救命器具の内部が空気で満たされた図、図3は水難救命器具の上面部にある空気孔の上蓋に係る一実施形態の断面図、図4は水難救命器具がランドセルに備え付けられている一実施形態の破砕図であって、図4の(a)図は水難救命器具をランドセルの中敷として備え付けたものの図、図4の(b)は水難救命器具の一辺がランドセルの底面部に結合し、該ランドセルの側面に折り畳められたものの図、及び図5は空気の充満した水難救命器具をランドセル内に装填し、該ランドセルを救命胴衣として装着している図である。
本考案の水難救命器具Aは図1で示すように、所定の収納物入れの形状に適合した立方体であって、該立方体の上面部に設けられた空気孔と、前記上面部の裏側に該空気孔を覆う弾力性を有する空気開閉弁でもって構成される。図2に示すように、携帯時には、前記立方体の上面部と底面部が対面するように蛇腹折(またはアコーディオン折りともいう)に折り畳まれた状態でかばん類に収まっている(図2の(a)図)。津波警報等の水難のおそれがあるときには、該かばん類から教科書や書類等の収納物を取り除き、折り畳まれた水難救命器具の前記上面部を手で持ち上げことによって、前期立方体が伸展するに伴って該立方体の内部に真空状態が発生し、その結果、該立方体の内外に空気圧差が生じ、この空気圧の差による外部空気の圧力で前記空気開閉弁が開き外部空気が流入する(図2の(b)図)。さらに、該立方体の伸展操作を続けるといずれは該立方体の内外茎気圧は平衡に達し、それとともに空気開閉弁は該空気開閉弁の部材の有する弾性で以って自律的に閉じるようになる(図2の(c)図)。
前記立方体は上面部と底面部を有し折り畳み可能な、気密性を有する袋状のものであって、その材質は、一般にプールや海水浴等で使用される浮き袋の材質が適している。より具体的には、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリルアミド、ポリカーボネート等の合成樹脂、炭素繊維、天然ゴムや合成ゴム材等が適している。まは、それらの合成樹脂、炭素繊維やゴム材等が混合配合された複合材等がより好ましい。さらに挙げれば、内面が合成樹脂用材料で気密コートされたいわゆる市販されている牛乳パック用の部材・材質でも、また、提灯等に使用されている油紙等の材質であっても利用可能である。前記立方体は携行時には蛇腹折に折り畳まれているが、該立方体の材質によっては、該立方体の円滑な折り畳み・伸展・展開のために該立方体の内側に適当な間隔で蛇腹折のための肋骨を設けることも好ましい。
空気孔2の形状は円形状でも多角形状でも、その形状、大きさを問わず、空気孔として、迅速に空気の流入が可能であればよい。該空気孔を内側から覆う空気開閉弁3は弾力性を有する薄い膜で構成されたものであって、この折り畳まれた立方体が手で引き伸ばされるときに生じる内外の空気圧差に感応して開閉するものであれば良い。具体的には、ゴム様の弾力性を有するフィルム状のものが好ましい。より具体的には塩化ビニール、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリルアミドやポリカーボネート等の合成樹脂、炭素繊維、天然ゴムや合成ゴム材が好ましい。さらには、それらの合成樹脂、炭素繊維やゴム材が混合配合された複合材等からなるフィルム膜がより好ましい。
空気孔の上蓋5(図3)は空気開閉弁3に対して水難救命器具の立方体に貯留した内部空気の流出を発生させしめる不測の外部障害から保護するものである。この上蓋5は前記上面部を保護するために必要であれば、前記立方体の上面部全体を覆うものであっても、空気孔の所定の部分を覆うものであっても良いが、引き剥がし・再接着可能なものが好ましい。より具体的には、この上蓋は面ファスナーで構成ものや引き剥がし・再接着可能な接着シールで構成されたものが好ましい。
つぎに図4に基づいて本考案の水難救命器具を備えた一実施形態としの通学用ランドセルを示す。この水難救命器具をランドセルの適当なサブ収納ポケットに収納する場合、中敷として備える場合(図4の(a)図)とランドセルの内底面部の一端辺に結合して備える場合(図4の(b)図)とがある。サブ収納ポケットに該救命器具を収納して備える場合は極めてシンプルであるが、不測の紛失のおそれがある。また、中敷として備える場合も脱離し易く紛失のおそれがあるので、面ファスナー等で固定しておくことが好ましい。一方、ランドセルのメイン収納空間の底面部の一端辺に結合し、その内側側面部に面ファスナー等で固定する方法は、該水難救命器具の不測の離脱のおそれがなく、かつ教科書等の収納物による加重損傷を受けにくいのでより好ましい。さらには、収納物の多さによって、収納容積を可変できるかばん類にあっては、該かばんの底面部の一端辺に水難救命器具を結合し、その側面に面ファスナー等で固定しておくことはより便宜である。
図5に基づいて本考案の使用方法及び使用状態を一実施形態としてランドセルのケースでもって説明する。収納物である教科書等を取り出したランドセルの内部空間に中敷等としていた本考案の水難救命器具の上面部を手で持ち上げ、十分外部空気で満たした該水難救命器具の立方体を形成したのち、ランドセルの冠長(被せ蓋)を閉じ、留め鉦を閉じた後、図5に示したように、該ランドセルを身体の前面でもって肩掛けし、抱きかかえ、救命胴衣様に装着する。かかる場合、十分な浮力をもって、頭部及び顔の前面が水面上に突出するので溺れることはない。
常時、携帯でき、簡便かつ取扱いの容易な緊急用水難救命器具及び該緊急用水難救命器具を備えたかばん類は津波等の不測の水難災害の対処分野で利用価値が高い。

Claims (4)

  1. 所定の浮力を生じしめる容積を有する立方体であって、該立方体の上面部に空気孔を有し、かつ前記上面部の内側に前期空気孔を覆う弾性を有する空気開閉弁が配設されており、前記立方体を携帯するときは該立方体の前記上面部と底面部が対面するように、折り畳めまれており、水難遭遇時に、前記上面部を手で持ち上げることによって、前記立方体の前記空気孔の内側に配設された弾性を有する空気開閉弁が前期立方体の内外の空気圧差から開き、外部空気が前記空気孔から流入し、内外の空気圧さが平衡に達したときに前記弾性を有する空気開閉弁が閉じることを特徴とする水難救命器具。
  2. 前記立方体の外側の上面部に形成された前記空気孔を覆う蓋を有することを特徴とする請求項1記載の水難用救命器具。
  3. 請求項1または請求項2記載の水難救命器具を備えることを特徴とするかばん類。
  4. 前記かばん類は、通学用のランドセル、通勤かばん、またはリックサックのいずれかであることを特徴とする請求項3記載のかばん類。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3182286U (ja) * 2012-11-13 2013-03-21 秀則 早船 携帯用救命浮き袋

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