JP3176254U - 捕虫器 - Google Patents

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Abstract

【課題】害虫の誘引能力および捕獲能力を向上させることができる捕虫器を提供する。
【解決手段】捕虫器100は、害虫を誘引する誘引光を発する誘引光発生部110と、害虫を捕獲する捕獲シート140を保持するシート保持体130とを備えている。誘引光発生部110は、紫外線領域の光を誘引光として発する蛍光灯からなる発光体113を備えている。シート保持体130は、害虫の駆除対象領域に対してシート保持体130の向きおよび位置を変更することができる支持アームを介して誘引光発生部110の両側方にそれぞれ支持されている。支持アームは、固定部121に対して第1関節122を介してアーム部123が連結されるとともに、このアーム部123に対して第2関節124を介してシート保持体130が連結されている。捕獲シート140は、粘着力によって害虫を捕獲する粘着面141を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、光を用いて害虫を誘引して捕獲する捕虫器に関する。
従来から、農作物の栽培地や飲食物の提供施設などにおいて害虫を駆除するために捕虫器が用いられている。捕虫器は、光や匂いによって害虫を誘引するとともに誘引した害虫を殺傷または捕獲する害虫駆除器具である。例えば、下記特許文献1には、害虫を誘引する光を発する蛍光灯の近傍に粘着力によって害虫を捕獲する捕獲シートを配置した捕虫器が開示されている。
特開平08−33444号公報
しかしながら、このような捕虫器においては、害虫を誘引する誘引光を発する蛍光灯に対して捕獲シートの向きや位置が固定されているため、例えば、害虫を誘引する方向や捕獲可能な害虫が限定されて害虫の誘引能力および捕獲能力が低いという問題があった。
本考案は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、害虫の誘引能力および捕獲能力を向上させることができる捕虫器を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本考案の特徴は、害虫を誘引する誘引光を発する誘引光発生部と、害虫を粘着面によって捕獲する捕獲シートを着脱自在に保持するシート保持体とを備えた捕虫器において、シート保持体は、害虫の駆除対象領域に向けて粘着面の向きおよび位置のうちの少なくとも一方を変更可能な状態で誘引光発生部の近傍に配置されていることにある。
このように構成した請求項1に係る本考案の特徴によれば、捕虫器は、害虫を粘着面によって捕獲する捕獲シートを保持するシート保持体が害虫を誘引する誘引光を発する誘引光発生部に対して向きおよび/または位置を変更可能に備えている。これにより、捕虫器は、害虫を駆除する環境(例えば、照度、温度、湿度、天気、季節など)や駆除対象となる害虫の種類や大きさに応じて捕獲シートの向きや位置を変更することができる。これにより、捕虫器は、害虫の誘引能力および捕獲能力を向上させることができる。
また、請求項2に係る本考案の他の特徴は、前記捕虫器において、捕獲シートは、粘着面に誘引光によって蛍光発光する蛍光物質を含むことにある。
このように構成した請求項2に係る本考案の他の特徴によれば、捕虫器のシート保持体に保持される捕獲シートは、誘引光が照射されることによって蛍光発光する蛍光物質を含んで構成されている。この場合、蛍光物質は、捕獲シートの粘着面を構成する粘着物質に混ぜて用いられる他、同粘着面の表面または内側に層状に設けられて用いられる。これにより、捕虫器は、誘引光発生部から発せられた誘引光によって捕獲シートの粘着面を蛍光発光させることができるため、直接害虫を捕獲シートに誘引して捕獲することができる。
また、請求項3に係る本考案の他の特徴は、前記捕虫器において、シート保持体は、捕獲シートにおける粘着面側に設けられて同捕獲シートの厚さ方向の変位を規制するための表面側規制体と、捕獲シートにおける粘着面とは反対側の裏面側に設けられて同捕獲シートの前記厚さ方向の変位を規制するための裏面側規制体とを備え、表面側規制体および裏面側規制体は、捕獲シートが前記厚さ方向に変位可能な間隔を介してそれぞれ配置されることにある。
この場合、本考案者の実験によれば、表面側規制体と裏面側規制体との間隔は、捕獲シートの厚さの1.3倍以上に設定されていることが好適である。
このように構成した請求項3に係る本考案の他の特徴によれば、捕虫器は、シート保持体が捕獲シートを捕獲シートの表裏面側にそれぞれ配置した表面側規制体と裏面側規制体とで保持する。この場合、表面側規制体と裏面側規制体とは、捕獲シートが厚さ方向に変位可能な隙間を介して配置される。すなわち、シート保持体は、捕獲シートを表面側規制体と裏面側規制体との間において厚さ方向に変位可能であるとともに同厚さ方向に弾性変形(撓み変形)が可能な所謂ガタや遊びを持って保持する。これにより、捕虫器は、害虫が粘着面に接触した際には捕獲シートが裏面側規制体側に押されて変位および/または変形するとともに、害虫が粘着面から離隔する方向に動いた場合には捕獲シートが害虫側(表面側規制体側)に変位および/または変形するため、害虫の動きに追従して精度よく貼り付かせることができる。
また、請求項5に係る本考案の他の特徴は、前記捕虫器において、シート保持体は、捕獲シートを曲面状または曲面状に変形可能な状態で保持することにある。
このように構成した請求項5に係る本考案の他の特徴によれば、捕虫器は、シート保持体が捕獲シートを曲面状または曲面状に変形可能な状態で保持する。この場合、捕虫器のシート保持具は、裏面側規制体が湾曲した形状に形成されているとよい。これにより、捕虫器は、シート保持具によって保持される捕獲シートが曲面を形成するように曲がって配置される、または害虫が接触した際には裏面側規制体に沿って曲面状に変形することができるため、捕獲シートが平面である場合に比べてより精度よく害虫を貼り付かせることができる。
また、請求項6に係る本考案の他の特徴は、前記捕虫器において、誘引光発生部は、長尺状に延びて形成されており、シート保持体は、誘引光発生部の両側に配置されて同誘引光発生部の長手方向に沿って延びて形成されていることにある。
このように構成した請求項6に係る本考案の他の特徴によれば、捕虫器は、誘引光発生部が長尺状に形成されるとともに、シート保持体が誘引光発生部の両側に配置されて同誘引光発生部の長手方向に沿って延びて形成されている。これにより、捕虫器は、長尺状に延びた誘引光発生部に沿って誘引光発生部の両側に設けられた2つのシート保持体にそれぞれ保持された2つの捕獲シートによって広範囲に害虫を誘引して捕獲することができる。
また、請求項7に係る本考案の他の特徴は、前記捕虫器において、さらに、誘引光発生部から延びてシート保持体を同シート体の向きおよび位置のうちの少なくとも一方を変更可能に支持する支持アームを備えることにある。
このように構成した請求項7に係る本考案の他の特徴によれば、捕虫器は、シート保持体が誘引光発生部から延びる支持アームを介して支持されている。すなわち、捕虫器は、誘引光発生部とシート保持体とが連結されて構成されているため、使用時や輸送時の取扱いが容易になるとともに構成を簡単化することができる。
また、請求項8に係る本考案の他の特徴は、前記捕虫器において、支持アームは、シート保持体の向きおよび位置を変更するための関節を有することにある。
このように構成した請求項8に係る本考案の他の特徴によれば、捕虫器は、支持アームがシート保持体の向きおよび位置を変更するための関節を備えて構成されている。このため、捕虫器は、支持アームの関節以外の部分でのシート保持体の向きや位置の変更を防止して精度よくシート保持体の向きおよび位置を固定することができ、害虫を精度よく誘引して捕獲することができる。
本考案の一実施形態に係る捕虫器の外観構成の概略を示した斜視図である。 図1に示す矢印の方向から見たシート保持体の概略を示した平面図である。 本考案の変形例に係るシート保持体の概略を示した平面図である。
以下、本考案に係る捕虫器の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本考案に係る捕虫器100の外観構成の概略を示した斜視図である。なお、本明細書において参照する各図は、本考案の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この捕虫器100は、光によってコナガ、ヨトウムシ、カメムシ、カナブンまたはハエなどの害虫を誘引して捕獲することによりこれらの害虫を駆除する器具である。
(捕虫器100の構成)
捕虫器100は、誘引光発生部110を備えている。誘引光発生部110は、この捕虫器100の駆除対象である害虫を誘引するための光を発する光源を備えた照明器具であり、主として、本体部111と発光体113とで構成されている。本体部111は、誘引光発生部110の筐体を構成する箱状体であり、図示上下方向に延びる直方体状に形成されている。この本体部111は、箱状体の外表面上で長手方向に沿って発光体112を着脱自在に保持するとともに、箱状体の内部に発光体113を発光させるための図示しない電気回路を備えて構成されている。
また、この本体部111の側面には、発光体113への通電のON―OFFを切り替える電源スイッチ112が設けられている。すなわち、この本体部111は、図示しない外部電源(例えば、100Vコンセント)に接続されて同外部電源から供給される電気によって発光体113を点灯および消灯させる。
発光体113は、害虫を誘引することができる波長の光を誘引光として発光する電気器具である。具体的には、発光体113は、害虫を誘引できる光の波長が概ね250nm〜600nmであることが一般に知られているため、駆除したい害虫の種類に応じて単一波長の光または互いに異なる波長の光を発する光源を適宜組み合わせて構成される。本実施形態においては、発光体113は、352nmの近紫外線をピーク波長として発光する蛍光灯によって構成されている。
誘引光発生部110における長手方向に直交する両側方(図示左右方向)には、誘引光発生部110の長手方向に沿って2つのシート保持体130が支持アーム120を介して支持されている。支持アーム120は、誘引光発生部110の近傍である前記両側方位置でシート保持体130を可動的に支持するための部材であり、誘引光発生部110の本体部111から両側方側に延びて形成されている。この支持アーム120は、主として、1つの固定部121に対して、2つの第1関節122、2つのアーム部123および2つの第2関節124によって構成されている。
これらのうち、固定部121は、支持アーム120を誘引光発生部110の本体部111に固定するための部分であり、本体部111の背面に図示しないビスによって固定されている。この固定部121の両側方には、第1関節122をそれぞれ介してアーム部123がそれぞれ連結されている。第1関節122は、固定部121に対してアーム部123を回動自在に支持するとともに任意の回転位置で固定することができる連結部材である。この第1関節122は、操作子が有するネジを締めることによってアーム部123の回転変位が不能となるロック状態となるとともに、この操作子のネジを弛めることによってアーム部123のロック状態が解除されて回転変位可能な状態になる。
アーム部123は、シート保持体130を誘引光発生部110から離れた位置で支持するための棒状部材であり、一方の端部が前記第1関節122および固定部121を介して誘引光発生部110の本体部111に支持されるとともに、他方の端部が第2連結部材124を介してシート保持体130を支持する。第2関節124は、アーム部123に対してシート保持体102を回動自在に支持するとともに任意の回転位置で固定することができる連結部材である。この第2関節124は、操作子が有するネジを締めることによってシート保持体130の回転変位が不能となるロック状態となるとともに、この操作子のネジを弛めることによってシート保持体130のロック状態が解除されて回転変位可能な状態になる。
これらにより、支持アーム120は、シート保持体130を誘引光発生部110に対して任意の向きおよび位置に位置決めできるとともに、これらの位置決めした向きおよび位置に固定して保持することができる。そして、この支持アーム120は、誘引光発生部110の本体部111の背面に長手方向に沿って2つ設けられて本体部111の両側方側でそれぞれ1つずつのシート保持体130を支持している。
シート保持体130は、捕獲シート140を着脱自在に保持するための板状の部材であり、主として、互いに対向配置される裏面側規制体131と表面側規制体132とで構成されている。裏面側規制体131は、詳しくは図2に示すように、捕獲シート140の裏面側に配置される樹脂製の板状部材であり、誘引光発生部110の長手方向に沿って延びて形成されている。この裏面側規制体131は、表面側規制体132に対して凹状に凹んで形成されている。この場合、裏面側規制体131の凹み量は、撓んだ状態で収容される捕獲シート140が更に裏面側規制体131側に撓み変形可能な撓み代を確保できる量に設定されている。本実施形態においては、撓んだ状態で収容される捕獲シート140と裏面側規制体131との間の隙間S1が、捕獲シート140の厚さよりも若干厚い隙間に設定されている。
表面側規制体132は、捕獲シート140の表面側に配置される樹脂製の枠状部材であり、裏面側規制体131および捕獲シート140を保持可能な大きさの方形状に形成されている。この表面側規制体132は、周縁部の一部が支持アーム120の第2関節124に連結されて回動自在に支持されているとともに同周辺部の他の一部に嵌込部133を介して裏面側規制体131が連結されてこの裏面側規制体132を着脱自在に支持している。
また、表面側規制体132の表裏面のうち捕獲シート140に対向する裏面は、捕獲シート140を収納可能な大きさおよび形状で凹状に切り欠かれるとともに裏面側規制体131側に向かって突出した突起132aが形成されている。この突起132aは、裏面側規制体131と表面側規制体132との間に配置される捕獲シート140を裏面側規制体131側に押圧して捕獲シート140を曲面状に撓ませるための部分であり、表面側規制体132の裏面における前記切り欠かれた部分の幅方向の両側方部分にそれぞれ長尺上に設けられている。すなわち、裏面側規制体131と表面側規制体132との間には、捕獲シート140を湾曲させた状態でかつ更に湾曲変形可能な隙間S2を確保した大きさおよび形状の保持空間134が形成されている。
捕獲シート140は、誘引光発生部110から発せられた誘引光に誘引された害虫を捕獲するための粘着面141を有した可撓性を有するシート状部材であり、樹脂材を図示上下方向に延びる長方形状に形成して構成されている。粘着面141は、捕獲シート140における一方の面に接触した害虫を捕獲するための粘着力を発揮する粘着剤(例えば、ポリブテンなど)が塗布されて構成されている。この場合、粘着剤は、捕獲シート140の一方の面(表面側規制体132に対向する面)において縁部および表面側規制体132に対向する部分以外の部分に塗布されている。なお、この粘着面141が形成された捕獲シート120における一方の面が、捕獲シート140の表面を構成する。
また、捕獲シート140における前記表面は、同表面に誘引光発生部110から発せられた誘引光を受けて蛍光発光する蛍光物質(例えば、蛍光染料などの蛍光剤)が塗布されることにより蛍光面を構成している。本実施形態においては、蛍光面は、捕獲シート140の表面における粘着面141の下層に前記蛍光剤が塗布されて形成されている。この場合、捕獲シート140の粘着面141を含む表面が蛍光発色する色は、緑色、黄色、赤色、青色、橙色または白色およびこれらの中間色を採用することができる。なお、本考案者によれば、蛍光色としては黄緑色が他の色に比べて捕獲率が向上することを確認している。また、蛍光面は、捕獲シート140の表面に粘着剤を塗布する以外に、前記粘着剤に蛍光剤を混ぜたものを捕獲シート140の表面に塗布することによっても形成することができる。
(捕虫器100の作動)
次に、このように構成された捕虫器100の作動について説明する。まず、捕虫器100を使用するユーザは、1つの捕虫器100に対して2つの捕獲シート140を用意して各捕獲シート140を捕虫器100における2つのシート保持体130にそれぞれセットする。具体的には、ユーザは、各捕獲シート140を各シート保持体130における裏面側規制体131と表面側規制体132との間に形成された保持空間134内に挿入する。この場合、ユーザは、捕獲シート140における粘着面141を表面側規制体142側に対向させる向きで保持空間134内に挿し込む。本実施形態においては、ユーザは、捕獲シート140を図示上方から挿し入れる。この場合、捕獲シート140は、粘着面141が形成された表面における縁部および表面側規制体132に対向した部分に粘着剤が塗布されていない。したがって、ユーザは、捕獲シート140における粘着剤が塗布されていない部分を把持することによって、容易に捕獲シート140をシート保持体130内にセットすることができる。そして、捕獲シート140は、保持空間134内において裏面側規制体131の湾曲形状および表面側規制体132の突起132aによって裏面側規制体131の湾曲形状に沿って円弧状に撓み変形しながら挿し込まれる。
次に、ユーザは、捕虫器100を害虫の駆除を望む場所に設置する。具体的には、ユーザは、害虫を駆除する領域内またはその周辺であって電源が確保できる場所に前記害虫を駆除する領域に向けて誘引光を照射可能な向きで捕虫器100を設置する。この場合、ユーザは、既設されている柱状部材または新たに設けた柱状部材に誘引光発生部110の本体部111を固定した状態や、農業用ハウスなどの天井や梁から本体部111を固定的に下垂させた状態で捕虫器100を設置することができる。なお、捕虫器100を設置する際の姿勢は、誘引光発生部110の長手方向が垂直方向に平行になるように配置してもよいし、同長手方向が水平方向に平行になるように配置してもよいし、同長手方向が垂直方向および水平方向に対してそれぞれ傾斜するように配置することもできる。
次に、ユーザは、捕虫器100の使用を開始する。具体的には、ユーザは、捕虫器100の電源スイッチ112をONにして発光体113から誘引光を照射させた後、シート保持体130を操作することによって捕獲シート140の向きおよび位置を調整する。この場合、ユーザは、支持アーム120における第1関節122および第2関節124の各操作子を回動操作することによってアーム部123およびシート保持体130の各ロック状態を解除する。これにより、捕虫器100の支持アーム120は、アーム部123およびシート保持体130の向きおよび位置を自由に変更できる状態となる。したがって、ユーザは、シート保持体130を操作することによってシート保持体130の向きや位置を変化させることにより捕獲シート140の向きおよび位置を任意の向きおよび位置にそれぞれ位置決めすることができる。
そして、ユーザは、捕獲シート140の向きおよび位置を任意の向きおよび位置に位置決めした場合には、第1関節122および第2関節124の各操作子を回動操作することによってアーム部123およびシート保持体130をそれぞれ再びロック状態にすることにより捕獲シート140の向きおよび位置を固定することができる。これにより、ユーザは、捕虫器100における捕獲シート140の向きおよび位置を害虫の駆除対象となる領域に向けた状態で捕虫器100による害虫の誘引および捕獲を開始することができる。
誘引光発生部110の発光体113から放射された誘引光は、その一部が直接害虫の駆除領域に向けて照射されるとともに、他の一部がシート保持体130に保持された捕獲シート140に照射されて、一部が捕獲シート140に吸収されて蛍光発光するとともに他の一部が反射する。したがって、捕虫器100は、誘引光発生部110から直接誘引光を放射するとともに捕獲シート140から蛍光および反射光からなる誘引光をそれぞれ害虫を駆除する領域に向けて照射する。
これにより、捕虫器100には、前記誘引光が照射された領域から害虫が誘引される。すなわち、本考案に係る捕虫器100においては、誘引光発生部110の周囲の一部に捕獲シート140が配置されているため、誘引光を照射した領域内の害虫を誘引することができるとともに、誘引光が遮られて照射されない領域、換言すれば、害虫の誘引を望まない領域からの害虫の誘引を防止することができる。また、捕虫器100は、誘引光発生部110の両側方に2つのシート保持体130を介して2つの捕獲シート140を備えているため、各捕獲シート140をそれぞれ害虫を駆除する領域に向けて害虫の誘引および捕獲を行うことができる。
そして、捕虫器100に誘引された害虫は、その一部が捕獲シート140の粘着面141に接触して捕獲される。この場合、捕獲シート140は、捕獲シート140の厚さ方向に変位/または弾性変形可能な状態で保持空間134内に保持されている。このため、捕獲シート140は、害虫が接触することにより厚さ方向、より具体的には、裏面側規制体131側に変位および/または変形するとともに、害虫が捕獲シート140から離隔する方向に動くことにより表面側規制体132側に変位および/または変形する。すなわち、捕獲シート140は、撓んだ状態において裏面側規制体132との間の少なくとも隙間S1の範囲内において害虫の動きに追従する追従代を持って保持空間134内に保持されているため、一旦粘着面141に付着した害虫が離脱し難くなる。これにより、捕獲シート130は、精度良く害虫を捕獲することができる。
この捕獲シート140による害虫の捕獲は、誘引光発生部110の発光体113が点灯している間積極的に行われる。この捕虫器100による害虫の駆除中においては、捕獲シート140における表面側規制体132に対向する部分に粘着剤が塗布されていないため、捕獲シート140の表面側規制体132への貼り付きを防止することができる。これにより、捕虫器100は、害虫の駆除中における捕獲シート140の前記変位および前記変形
可能な状態を良好に維持することができ、害虫の捕獲精度の低下を長期間に亘って防止することができる。
一方、ユーザは、捕虫器100による害虫の駆除を終了する際には、電源スイッチ112をOFFにすることにより捕虫器100による害虫の駆除作業を終了することができる。この場合、ユーザは、支持アーム120の第1関節122および第2関節124のロック状態をそれぞれ解除することにより2つのシート保持体130を捕獲シート140が互いに向き合うように対向させて畳むことができる。これにより、捕虫器100は、誘引光発生部110から誘引光を照射させない休止状態において捕獲シート140に虫、埃、水、ごみなどの異物が付着することを防止することができる。
また、捕獲シート140が害虫の捕獲容量に達した場合、または捕獲シート140の粘着面141の粘着力が低下した場合には、ユーザは、捕獲シート140の取り換え作業を行う。具体的には、ユーザは、裏面側規制体131と表面側規制体132との間に形成された保持空間134内から捕獲シート140を引き出す。この場合においても、ユーザは、捕獲シート140における粘着剤が塗布されていない部分を把持することによって、容易に捕獲シート140をシート保持体130内から抜き出すことができる。次いで、ユーザは、新たな捕獲シート140を用意した後、前記と同じ要領で新たな捕獲シート140を保持空間134内に挿し入れることにより捕獲シート140の取り換え作業を行うことができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、捕虫器100は、害虫を粘着面141によって捕獲する捕獲シート140を保持するシート保持体130が害虫を誘引する誘引光を発する誘引光発生部110に対して向きおよび/または位置を変更可能に備えている。これにより、捕虫器100は、害虫を駆除する環境(例えば、照度、温度、湿度、天気、季節など)や駆除対象となる害虫の種類や大きさに応じて捕獲シート140の向きや位置を変更することができる。これにより、捕虫器100は、害虫の誘引能力および捕獲能力を向上させることができる。
さらに、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例において、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、捕獲シート140を保持するシート保持体130は、支持アーム120によって向きおよび位置がそれぞれ変更可能に支持されている。具体的には、シート保持体130は、支持アーム120における第1関節122によって主として位置を変更することができるとともに第2関節124によって向きを変更することができる。しかし、捕虫器100は、シート保持体130の向きおよび位置のうちの少なくとも一方を害虫の駆除対象領域に対して変更可能に構成されていればよい。したがって、捕虫器100は、例えば、支持アーム120を第2関節124を省略して構成することによりシート保持体130の位置のみを変更するように構成することができるとともに、支持アーム120を第1関節122を省略して構成することによりシート保持体130の向きのみを変更するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、捕獲シート140は、粘着面141に蛍光物質を塗布することにより粘着面141が誘引光によって蛍光発光するように構成した。これにより、捕虫器100は、駆除対象領域に生息する害虫を直接粘着面141に向けて誘引することができる。しかし、本考案に係る捕虫器100は、捕獲シート140が少なくとも粘着面141を備えていれば、必ずしも蛍光面は必要ではない。
また、上記実施形態においては、シート保持体130は、湾曲した形状に弾性変形させた捕獲シート140を捕獲シート140の厚さ方向に変位および変形可能な隙間S1を備えた保持空間134を形成して構成した。すなわち、シート保持体130は、裏面側規制体131を湾曲した凹状の形状に形成するとともに表面側規制体132の裏面側を切り欠いて突起132aを設けて構成した。しかし、捕獲シート140を厚さ方向に変位および/または変形可能に保持する形態は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、シート保持体130は、図3に示すように、裏面側規制体131と表面側規制体132とをそれぞれ互いに平行な平板状または曲面上に形成するとともに、これらの裏面側規制体131と表面側規制体132とを捕獲シート140が変位および/または変形可能な隙間S2を介して配置するようにしてもよい。この場合、裏面側規制体131と表面側規制体132との間の隙間S2は、捕獲シート140の厚さの1.3倍以上、より好ましくは2倍前後が好適である。これによっても、上記実施形態と同様の作用効果を期待することができる。
また、上記実施形態においては、シート保持体130は、捕獲シート140を厚さ方向に変位および変形可能な状態で保持した。しかし、本考案に係る捕虫器100は、必ずしもシート保持体130が捕獲シート140を厚さ方向に変位および変形可能な状態で保持する必要はない。すなわち、本考案に係る捕虫器100は、シート保持体130が捕獲シート140を厚さ方向に変位および変形することを規制して固定的に保持するようにしても実施可能である。
また、上記実施形態においては、シート保持体130は、捕獲シート140を曲面状に弾性変形させた状態で保持した。しかし、本考案に係る捕虫器100は、必ずしもシート保持体130が捕獲シート140を曲面状に弾性変形させた状態で保持する必要はない。すなわち、本考案に係る捕虫器100は、捕獲シート140を平板状に保持するようにシート保持体130を構成しても実施可能である(図3参照)。
また、上記実施形態においては、捕虫器100は、誘引光発生部110の両側方にシート保持体130を備えて構成した。しかし、捕虫器100が備えるシート保持体130の位置や数は、必ずしも上記実施形態に限定されるものではなく、3以上または1枚のシート保持体130を備えて構成することもできる。例えば、捕虫器100は、上記実施形態におけるシート保持体130に代えてまたは加えて、誘引光発生部110の長手方向両端部側(図示上下方向両端部側)にそれぞれシート保持体130を備え構成することができるとともに、上記実施形態における2つのシート保持体130のうちの一方のシート保持体130のみで構成することもできる。
また、上記実施形態においては、支持アーム120は、1つの固定部121に対して1つのアーム部123と2つの関節部である第1関節122および第2関節124とで構成した。しかし、支持アーム120は、シート保持体130の向きおよび/または位置を変更できるように構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、支持アーム120は、1つの固定部121に対して2つ以上のアーム部123や1つまたは3つ以上の関節部を備えて構成されていてもよい。また、例えば、支持アーム120は、シート保持体130を支持する長尺のアーム部材が任意の位置で屈曲可能な所謂フレキシブルアームで構成されていてもよい。また、これらの場合、支持アーム120は、必ずしも誘引光発生部110に固定されている必要はなく、誘引光発生部110とは別の部材に支持されてまたは自立的にシート保持体130を支持するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、捕虫器100は、誘引光発生部110の電源として100Vの外部電源を用いた。しかし、誘引光発生部110の電源は、他の形式、例えば、太陽電池、充電式蓄電池または乾電池などを用いることもできる。
また、上記実施形態においては、捕虫器100は、誘引光発生部110が紫外線領域の波長の誘引光を発するように構成した。しかし、誘引光発生部110は、害虫を誘引することができるように構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、誘引光発生部110は、上記実施形態における波長以外の紫外線領域の波長の光および紫外線領域以外の波長の光発する装置で構成することができる。
また、上記実施形態においては、捕獲シート140は、表面における縁部および表面側規制体132にそれぞれ対向する部分にそれぞれ粘着剤の塗布を行わないことにより、これらの部分に粘着面141を形成しない構成とした。しかし、本考案に係る捕虫器100は、捕獲シート140の全面に粘着剤を塗布して粘着面141を形成することも可能である。また、捕虫器100は、例えば、裏面側規制体131を捕獲シート140が露出するような枠状、格子状または網状などの開口部を有して構成することにより、捕獲シート140の表面に代えてまたは加えて裏面に粘着面141を形成して害虫を誘引および捕獲することもできる。
S1,S2…隙間、
100…捕虫器、
110…誘引光発生部、111…本体部、112…電源スイッチ、113…発光体、
120…支持アーム、121…固定部、122…第1関節、123…アーム部、124…第2関節、
130…シート保持部、131…裏面側規制体、132…表面側規制体、132a…突起、133…嵌込部、134…保持空間、
140…捕獲シート、141…粘着面。

Claims (8)

  1. 害虫を誘引する誘引光を発する誘引光発生部と、
    前記害虫を粘着面によって捕獲する捕獲シートを着脱自在に保持するシート保持体とを備えた捕虫器において、
    前記シート保持体は、
    前記害虫の駆除対象領域に向けて前記粘着面の向きおよび位置のうちの少なくとも一方を変更可能な状態で前記誘引光発生部の近傍に配置されていることを特徴とする捕虫器。
  2. 請求項1に記載した捕虫器において、
    前記捕獲シートは、
    前記粘着面に前記誘引光によって蛍光発光する蛍光物質を含むことを特徴とする捕虫器。
  3. 請求項1または請求項2に記載した捕虫器において、
    前記シート保持体は、
    前記捕獲シートにおける前記粘着面側に設けられて同捕獲シートの厚さ方向の変位を規制するための表面側規制体と、
    前記捕獲シートにおける前記粘着面とは反対側の裏面側に設けられて同捕獲シートの前記厚さ方向の変位を規制するための裏面側規制体とを備え、
    前記表面側規制体および前記裏面側規制体は、前記捕獲シートが前記厚さ方向に変位可能な間隔を介してそれぞれ配置されることを特徴とする捕虫器。
  4. 請求項3に記載の捕虫器用シート保持体において、
    前記表面側規制体と前記裏面側規制体との前記間隔は、前記捕獲シートの厚さの1.3倍以上に設定されていることを特徴とする捕虫器用シート保持体。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した捕虫器において、
    前記シート保持体は、
    前記捕獲シートを曲面状または曲面状に変形可能な状態で保持することを特徴とする捕虫器。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載した捕虫器において、
    前記誘引光発生部は、長尺状に延びて形成されており、
    前記シート保持体は、前記誘引光発生部の両側に配置されて同誘引光発生部の長手方向に沿って延びて形成されていることを特徴とする捕虫器。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載した捕虫器において、さらに、
    前記誘引光発生部から延びて前記シート保持体を同シート体の向きおよび位置のうちの少なくとも一方を変更可能に支持する支持アームを備えることを特徴とする捕虫器。
  8. 請求項7に記載した捕虫器において、
    前記支持アームは、前記シート保持体の向きおよび位置を変更するための関節を有することを特徴とする捕虫器。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016019485A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 アース環境サービス株式会社 捕虫装置
WO2021152681A1 (ja) * 2020-01-27 2021-08-05 株式会社Luci 捕虫器
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