JP3176072B2 - 半導体基板の形成方法 - Google Patents

半導体基板の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の作製方法
に関し、更に詳しくは、誘電体分離あるいは絶縁物上の
単結晶半導体層に作成され電子デバイス、集積回路に適
する半導体基板の作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁物上の単結晶Si半導体層の形成
は、いわゆるシリコン オン インシュレーター(SO
I)技術として広く知られ、通常のSi集積回路を作製
するバルクSi基板では到達しえない数々の優位点をS
OI技術を利用したデバイスが有することから多くの研
究が成されてきた。すなわち、SOI技術を利用するこ
とで、 1.誘電体分離が容易で高集積化が可能、 2.対放射線耐性に優れている、 3.浮遊容量が低減され高速化が可能、 4.ウエル工程が省略できる、 5.ラッチアップを防止できる、 6.薄膜化による完全空乏型電界効果トランジスタが可
能、等の優位点が得られる。
【0003】上記したようなデバイス特性上の多くの利
点を実現するために、ここ数十年に渡り、SOI構造の
形成方法について研究されてきている。この内容は、例
えば以下の文献にまとめられている。
【0004】Special Issue:“Sing
le−crystal silicon on non
−single−crystal insulator
s”;edited by G.W.Cullen,
Journal of Crystal Growt
h, volume 63,no 3, pp 429
〜590(1983).また、古くは、単結晶サファイ
ア基板上にSiをCVD(化学気相堆積)法で、ヘテロ
エピタキシーさせて形成するSOS(シリコン オン
サファイア)が知られており、最も成熟したSOI技術
として一応の成功を収めはしたが、Si層と下地サファ
イア基板界面の格子不整合により大量の結晶欠陥、サフ
ァイア基板からのアルミニュームのSi層への混入、そ
して何よりも基板の高価格と大面積化への遅れにより、
その応用の広がりが妨げられている。比較的近年には、
サファイア基板を使用せずにSOI構造を得るための試
みが行われている。この試みは、次の二つの方法に大別
される。
【0005】1.Si単結晶基板を表面酸化後に、窓
(開口)を開けてSi基板を部分的に表出させ、その部
分をシードとして、エピタキシャル成長させ、SiO2
上へSi単結晶層を形成する(この場合にはSiO2
にSi層の堆積をともなう)。
【0006】2.Si単結晶基板そのものを活性層とし
て使用し、その下部にSiO2を形成する(この方法
は、Si層の堆積をともなわない)。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】上記1の方法を実
現する手段として、CVDにより直接単結晶層Siを横
方向エピタキシャル成長させる方法、非晶質Siを堆積
して、熱処理により固相横方向エピタキシャル成長させ
る方法、非晶質あるいは多結晶Si層に電子線、レーザ
ー光等のエネルギービームを収束して照射し、溶融再結
晶により単結晶層をSiO2上に成長させる方法、そし
て棒状ヒーターにより帯状に溶融領域を走査する方法
(Zone Melting Recrystalli
zation)が知られている。これらの方法にはそれ
ぞれ一長一短があるが、その制御性、生産性、均一性、
品質に多大の問題を残しており、いまだに、工業的に実
用化したものはない。たとえば、CVD法は平坦薄膜化
するには、犠牲酸化が必要となり、固相成長法ではその
結晶性が充分でないことがある。また、ビームアニール
法では、収束ビーム走査による長時間の処理時間と、ビ
ームの重なり具合、焦点調整などの制御性に問題があ
る。このうち、Zone Melting Recry
stallization法がもっとも成熟しており、
比較的大規模な集積回路も試作されてはいるが、依然と
して、亜粒界等の結晶欠陥は、多数残留しており、少数
キャリヤーデバイスを作成するにいたってない。
【0008】また、上記2の方法であるSi基板をエピ
タキシャル成長の種子として用いない方法においては、
次の4種類の方法が挙げられる。
【0009】1.V型の溝が表面に異方性エッチングさ
れたSi単結晶基板に酸化膜を形成し、該酸化膜上に多
結晶Si層をSi基板と同じ程厚く堆積した後、Si基
板の裏面から研磨によって、厚い多結晶Si層上にV溝
に囲まれて誘電分離されたSi単結晶領域を形成する。
この手法に於ては、結晶性は良好であるが、多結晶Si
を数百ミクロンも厚く堆積する工程、単結晶Si基板を
裏面より研磨して分離したSi活性層のみを残す工程
に、制御性と生産性の点から問題がある。
【0010】2.サイモックス(SIMOX:Sepe
ration by ion implanted o
xygen)と称されるSi単結晶基板中に酸素のイオ
ン注入によりSiO2層を形成する方法であり、Siプ
ロセスと整合性が良いため現在もっとも成熟した手法で
ある。しかしながら、SiO2層形成をするためには、
酸素イオンを1018ions/cm2以上も注入する必
要があるが、その注入時間は長大であり、生産性は高い
とはいえず、また、ウエハーコストは高い。更に、結晶
欠陥は多く残存し、工業的に見て、少数キャリヤーデバ
イスを作製できる充分な品質に至っていない。
【0011】3.Si単結晶基板を、熱酸化した別のS
i単結晶基板域は石英基板に、熱処理又は接着剤を用い
て張り合せ、SOI構造を形成する方法。この方法は、
デバイスのための活性層を均一に薄膜化する必要がる。
すなわち数百ミクロンもの厚さのSi単結晶基板をミク
ロンオーダーかそれ以下に研磨する必要がある。したが
って、本方法においては、その生産性、制御性、均一性
に多くの問題点が存在する。また、2枚の基板を必要と
するためにそのコストも高くなる。
【0012】4.多孔質Siの酸化による誘電体分離に
よりSOI構造を形成する方法。この方法は、P型Si
単結晶基板表面にN型Si層をプロトンイオン注入、
(イマイ他,J.Crystal Growth,vo
l 63,547(1983))、もしくは、エピタキ
シャル成長とパターニングによって島状に形成し、表面
よりSi島を囲むようにHF溶液中の陽極化成法により
P型Si基板のみを多孔質化した後、増速酸化により、
N型Si島を誘電体分離する方法である。本方法では、
分離されているSi領域は、デバイス工程のまえに決定
されており、デバイス設計の自由度を制限する場合があ
るという問題点がある。
【0013】また、ガラスに代表される光透過性基板上
には一般には、その結晶構造の無秩序性から、堆積した
薄膜Si層は、基板の無秩序性を反映して、非晶質か、
結晶性を有してもその結晶方位がランダムであり粒界を
有する多結晶層にしかならず、高性能なデバイスは作成
できない。それは、基板の結晶構造が非晶質であること
によっており、単にSi層を堆積しても、良質な単結晶
層は得られない。
【0014】ところで、光透過性下地材料は、光受光素
子であるコンタクトセンサーや、投影型液晶画像表示装
置を構成する上において重要である。そして、センサー
や表示装置の画素(絵素)をより一層、高密度化、高解
像度化、高精細化するには、高性能な駆動素子が必要と
なる。その結果、光透過性下地材料上に設けられる素子
としても、優れた結晶性を有する単結晶層を用いて作製
されることが必要となる。
【0015】したがって、非晶質Siや、多結晶Siで
はその欠陥の多い結晶構造ゆえに要求される或は今後要
求されるに十分な性能を持った駆動素子を作製すること
が難しい。
【0016】しかし、Si単結晶基板を用いる上記のい
ずれの方法を用いても光透過性下地材料上に良質な単結
晶膜を得るという目的には不適当である。
【0017】更に、Si単結晶の熱酸化速度は、毎時約
1ミクロン程度(1200℃、ウエット酸化、大気圧
下)であり、厚さが数百ミクロンもあるSiウエハー全
体を表面層を残して酸化するには数百時間も必要とな
る。しかも、SiがSiO2に酸化される場合には、
2.2倍の体積膨張を伴うことが知られており、Si基
板をそのまま酸化すると表面残留Si層に弾性限界を越
えた応力が加わりSi層にクッラクが入ったり、反りが
生じたりするという問題もあった。
【0018】また、多孔質Si上にSi単結晶層を形成
する際、Si単結晶層には多孔質Siとの界面付近(界
面から数千オングストローム)に多数の欠陥、転移が存
在するため、Si単結晶の薄膜を形成してもその結晶性
に問題が生ずる。
【0019】SOI構造を作成した際に、Si薄膜層中
にはSiO2との界面付近に特に欠陥などが入り易くデ
バイス特性に問題が生ずることになる。
【0020】本発明は、上記したような問題点及び上記
したような要求に答え得る半導体基板を作製する半導体
基板の作製方法を提案することを目的とする。
【0021】また、本発明は、透明基板(光透過性基
板)上に結晶性が単結晶ウエハー並に優れたSi結晶層
を得るうえで、生産性、均一性、制御性、コストの面に
おいて卓越した半導体基板の形成方法を提案することを
目的とする。
【0022】更に本発明は、従来のSOIデバイスの利
点を引き出すと共に、応用可能な半導体基板の形成方法
を提案することも目的とする。
【0023】また、本発明は、SOI構造の大規模集積
回路を作製する際にも、高価なSOSや、SIMOXの
代替足り得る半導体基板の形成方法を提案することを目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の半導体
基板の形成方法は、シリコン単結晶基板に陽極化成を施
し、多孔質シリコン基板を作製する工程、前記多孔質シ
リコン基板の表面上に単結晶シリコンをエピタキシャル
成長させ、深部に多数の欠陥を含む単結晶シリコン層を
形成する工程、前記単結晶シリコン層が成長した前記多
孔質シリコン基板に酸化処理を施し、前記多孔質シリコ
ン基板の裏面から前記単結晶シリコン層の前記深部まで
を酸化シリコンに変えるとともに、前記単結晶シリコン
層の表面をも酸化シリコンに変える工程、前記単結晶シ
リコン層の表面に形成された前記酸化シリコンを除去し
て、酸化された前記深部上の酸化されずに残った前記単
結晶シリコン層を露出する工程、を含むことを特徴とす
る。
【0025】本発明は、経済性に優れて、大面積に渡り
均一平坦な、極めて優れた結晶性を有するSi単結晶基
板を用いて、表面付近に任意の深さに任意の厚さのSi
活性層を残して、その両面をSiO2に変質させて、光
透過可能なSiO2の基板上に欠陥の著しく少ないSi
単結晶層を得ることにある。
【0026】(実施態様例) 以下、本発明の半導体基板の作製方法を図面を参照しな
がら詳述する。
【0027】図1乃至図4は本発明の半導体基板の作製
方法を説明するための工程図で、夫々各工程に於ける模
式的切断面図として示されている。
【0028】まず、図1に示される様にP型または高濃
度N型Si単結晶基板11を裏面よりHF溶液を用いた
陽極化成法によって、多孔質Si層を有する基板12に
変質させる。この多孔質Si層は、単結晶Siの密度
2.33g/cm3に比べて、その密度を陽極化成の際
に用いるHF溶液濃度を50〜20%に変化させること
で密度1.1〜0.6g/cm3の範囲に変化させるこ
とができる。この多孔質Si層は透過電子顕微鏡による
観察によれば、平均約600オングストローム程度の径
の孔が形成される。その密度は単結晶Siに比べると、
半分以下になるにもかかわらず、単結晶性は維持されて
おり、多孔質層の上部へ単結晶Si層をエピタキシャル
成長させることも可能である。ただし、1000℃以上
では、内部の孔の再配列が起こり、後述する様な増速酸
化の特性を失う。
【0029】多孔質Siは、Uhlir等によって19
56年に半導体の電解研磨の研究過程において発見され
た(A.Uhlir,Bell Syst.Tech.
J.,vol.35,p.333(1956))。
【0030】また、ウナガミ等は、陽極化成におけるS
iの溶解反応を研究し、HF溶液中のSiの陽極反応に
は正孔が必要であり、その反応は、次のようであると報
告している(T.ウナガミ:J.Electroche
m.Soc.,vol.127,p476(198
0))。
【0031】 Si+2HF+(2−n)e+→SiF2+2H++ne- SiF2+2HF→SiF4+H2 SiF4+2HF→H2SiF6 又は、 Si+4HF+(4−λ)e+→SiF4+4H++λe- SiF4+2HF→H2SiF6 ここでe+及び、e-はそれぞれ、正孔と電子を表してい
る。また、η及びλは夫々1の原子のSiが溶解するた
めに必要な正孔の数であり、n>2又は、λ>4なる条
件が満たされた場合に多孔質Siが形成されるとしてい
る。
【0032】この多孔質化は長野ら及び、イマイによっ
て報告されている(長野、中島、安野、大中、梶原;電
子通信学会技術研究報告、vol 79,SSD 79
−9549(1979)、(K.イマイ;Solid−
State Electronics vol 24,
159(1981))。
【0033】また、高濃度N型Siも多孔質化されると
の報告もある(R.P.Holmstrom and
J.Y.Chi,Appl.Phys.Lett.,v
ol.42,386(1983))。
【0034】また、多孔質層はその内部に大量の空隙が
形成されている為に、密度が半分以下に減少する。その
結果、体積に比べて表面積が飛躍的に増大するため、そ
の酸化速度は、通常の単結晶層の酸化速度に比べて、百
倍以上も増速される(H.高井、T.伊藤、J.App
l.Phys.,vol.60,no 1,p.222
(1986))。
【0035】即ち、前述したように、Si単結晶基板の
1200℃に於ける酸化速度は毎時約1ミクロン程度で
あるから、多孔質Siの酸化速度は、毎時約100ミク
ロン以上にも達し、数百ミクロンの厚みを持つウエハー
全体を酸化することも実用の領域で可能となる。更に、
大気圧以上の高圧下の酸化に於ける酸化速度増速現象を
利用すれば、酸化時間をより短縮できる(N.ツボウ
チ,H.ミヨシ,A.ニシモト and H.アベ,J
pn.J.Appl.Phys.vol 16,no
5,855,(1977))。
【0036】次に、図2に示すように、多孔質Si基板
12上に単結晶Si層13をエピタキシャル成長させ
る。
【0037】前述したように、多孔質Si層には、透過
電子顕微鏡による観察によれば、平均約600オングス
トローム程度の径の孔が形成されており、その密度は単
結晶Siに比べると、半分以下になるにもかかわらず、
単結晶性は維持されており、多孔質層の上部へ単結晶S
i層13をエピタキシャル成長させることも可能であ
る。ただし、1000℃以上では、内部の孔の再配列が
起こり、増速酸化の特性を失う。このため、Si層のエ
ピタキシャル成長には、分子線エピタキシャル成長、プ
ラズマCVD、光CVD、バイアス・スパッター法等の
低温成長が可能な結晶成長処理方法が必要とされる。こ
こで、形成する単結晶Si層13の層厚は50μm以下
とすることが望ましい。層厚50μmを越えた場合に
は、前述したSOI技術により得られる利点を失うこと
がある。
【0038】そして、図3に示されるようにエピタキシ
ャル成長表面には窒化珪素膜などの酸化防止膜を用い
ず、エピタキシャル層表面および多孔質Si基板表面と
の両面から同時に酸化を行なう。裏面(多孔質Si層
側)からの酸化はエピタキシャル層中におよんでおり、
酸化後に残る単結晶Si層17はエピタキシャル層の中
央付近の薄膜層となる。
【0039】また、多孔質Si上にSi単結晶層を形成
する際、Si単結晶層には多孔質Siとの界面付近(界
面から数千オングストローム)に多数の欠陥、転位が存
在するため、Si単結晶の薄膜を形成してもその結晶性
に問題が生じ、SOI構造を作成した際に、Si薄膜層
中には、SiO2との界面付近に特に欠陥などが入り易
くデバイス特性に問題が生ずることになる。しかし、エ
ピタキシャル層深部に残留する欠陥は裏面からの酸化に
よってSiO2中に滅殺されるため、欠陥の存在による
デバイス特性の悪化を防ぐことができる。また、エピタ
キシャル層表面に酸化防止膜を用いないため、単結晶S
iの薄膜化への時間を短縮することが可能である。さら
に、単結晶Siおよび多孔質Siの酸化珪素膜の厚さの
時間依存性は既知であることから、エピタキシャル層の
膜厚および酸化時間、酸化条件を変化させることによっ
て、エピタキシャル層中の任意の深さに任意の厚さの単
結晶Si薄膜を形成することができ、欠陥の少ない層を
選ぶことが可能である。
【0040】一般にSi単結晶を酸化すると、その体積
は約2.2倍に増大するが、多孔質Siを使用すること
により、その体積膨張を抑制することが可能となり、基
板の反りと、表面残留単結晶層に導入されるクラックを
回避できる。単結晶Siの多孔質Siに対する酸化後の
体積比Rは次のように表すことができる。
【0041】 R=2.2×(A/2.33) ここでAは、多孔質Siの密度である。もしR=1、す
なわち酸化後の体積膨張がない場合にはA=1.06
(g/cm2)となり、多孔質層の密度を1.06にす
れば、体積膨張を抑制することができる。
【0042】図3に示すように、酸化多孔質Si14の
厚さをXミクロン、エピタキシャル層の下部からの酸化
膜15の厚さをYミクロン、エピタキシャル層の上部か
らの酸化膜16の厚さをZミクロン、最後に残る単結晶
Si薄膜17の厚さをWミクロンとする。また、多孔質
Siがすべて酸化されるまでの時間をt1時間、全酸化
工程にかかる時間をt2時間とする。
【0043】多孔質Siは、先に示したように、その後
酸化によっても体積膨張の生じない密度(1.06g/
cm2)となっているとし、エピタキシャル層の酸化で
は膜厚方向に2.2倍の体積膨張があるとする。したが
って、初期に堆積するエピタキシャル層の膜厚(Vミク
ロン)は V=W+(Y+Z)/2.2 と表すことができる。
【0044】多孔質Siの酸化は通常の単結晶Si酸化
と異なり、孔の中を酸化雰囲気が入り込めるため、酸化
速度Roxミクロン/時間は一定とする。 X=Rox・t1 単結晶Siの酸化における酸化時間tと酸化膜厚Tとの
関係は、次のような式で表される。
【0045】T2+AT=Bt A:linear rate constant B:parabolic rate constant エピタキシャル層の裏面からの酸化過程は、エピタキシ
ャル層の裏面が直接酸化雰囲気にさらされていると仮定
して次のように表される。 Y2+AY=B(t2−t1) エピタキシャル層の表面からの酸化過程は次のように表
される。 Z2+AZ=Bt2 これらの式からエピタキシャル層の膜厚V、および全酸
化時間t2は、 V=W+(2Y−A+√D)/4.4 D=A2+4BX/Rox+4Y(A+Y) t2=X/Rox+(Y2+AY)/B で表され、多孔質Siの厚さ、つまりSiウエハーの厚
さXミクロン、最終的なSOI層の厚さWミクロン、お
よび多量の欠陥のため酸化してしまいたいエピタキシャ
ル層下部の厚さY/2.2ミクロン、を与えれば、エピ
タキシャル層の膜厚を予め決定することができ、所望の
膜厚の欠陥の少ないSOI層を得ることができる。
【0046】図4には本発明で得られる半導体基板が示
される。すなわち、図3における酸化膜16を除去する
ことによって、SiO2光透過性絶縁物基板18上に結
晶性がSiウエハーと同等な単結晶Si層17が平坦
に、しかも均一に薄層化されて、ウエハー全域に、大面
積に形成される。
【0047】こうして得られた半導体基板は、光透過性
基板上の絶縁分離された電子素子作製という点から見て
も好適に使用することができる。
【0048】図5乃至図9は別の半導体基板の作製方法
を説明するための工程図で、エピタキシャル層表面に酸
化防止膜を設けた場合であり、夫々各工程における模式
的断面図として示されている。
【0049】エピタキシャル層の上部下部共に酸化する
のではなく、図7に示すように、エピタキシャル層表面
に酸化防止膜として、Si34層24を堆積して、上述
のように多孔質Si基板22の全部およびエピタキシャ
ル層23の一部を酸化してSiO2とし、光透過性絶縁
物下地材料28を作成してもよい。エピタキシャル層表
面と酸化防止膜、Si34層24の間に歪みによる欠陥
導入を避けるためにバッファー層として薄いSiO2
を挿入しても良い。
【0050】酸化防止膜を設けると、その工程分だけ処
理時間が増すが、堆積するエピタキシャル層を薄くでき
るという利点がある。
【0051】この場合、Z=0となり、 V=W+Y/2.2 X=Rox・t1 Y2+AY=B(t2−t1) と表される。
【0052】これらの式からエピタキシャル層の膜厚
V、および全酸化時間t2は、 V=W+Y/2.2 t2=X/Rox+(Y2+AY)/B で表わされ、多孔質Siの厚さ、つまりSiウエハーの
厚さXミクロン、最終的なSOI層の厚さWミクロン、
および多量の欠陥のため酸化してしまいたいエピタキシ
ャル層下部の厚さY/2.2ミクロン、を与えれば、エ
ピタキシャル層の膜厚を予め決定することができ、所望
の膜厚の欠陥の少ないSOI層を得ることができる。
【0053】図9には本発明で得られる半導体基板が示
される。すなわち、図8に於ける酸化防止膜24を除去
することによって、SiO2光透過性絶縁物下地材料2
8上に結晶性がSiウエハーと同等な単結晶Si層27
が平坦に、しかも均一に薄層化されて、ウエハー全域
に、大面積に形成される。
【0054】こうして得られた半導体基板は、光透過性
基板上の絶縁分離された電子素子作製という点から見て
も好適に使用することができる。
【0055】なお、多孔質化の条件としては、電流密度
300mA/cm2以下、HF溶液濃度5%以上50%
以下、HF溶液温度5℃以上70℃以下とするのが望ま
しい。
【0056】また、酸化の条件としては、800℃以上
の温度でドライ酸化又はウェット参加するのが望まし
い。
【0057】以下、具体的な実施例によって本発明を説
明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0058】
【実施例】(実施例1) 200ミクロンの厚みを持った高濃度N型(100)単
結晶Si基板11を50%のHF溶液中において陽極化
成を行なった。この時の電流密度は100mA/cm2
であった。この時の多孔質化速度は、8.4μm/mi
n.であり200ミクロンの厚みを持った(100)S
i基板11全体は、24分で多孔質化され(100)多
孔質Si基板12になった。
【0059】該(100)多孔質Si基板12上にMB
E(分子線エピタキシー:Molecular Bea
m Epitaxy)法により、Siエピタキシャル層
13を低温成長させた。堆積条件は、以下のとおりであ
った。
【0060】 温度: 700℃ 圧力: 1×10-9 Torr 成長速度: 0.1nm/sec このエピタキシャル層の膜厚は次のように決めた。
【0061】後の1200℃のウエット酸化によって、
多孔質Si層を酸化し、さらに、エピタキシャル層13
中の多数の欠陥を含む界面から0.3ミクロンの部分1
5を酸化し、0.1ミクロンの単結晶Si薄膜17を残
した。通常のSi単結晶の熱酸化速度は、約毎時1ミク
ロン程度(1200℃、ウエット酸化、大気圧下)であ
るが、多孔質層の酸化速度はその百倍ほど酸化速度が高
かった。この場合の条件は、 Rox=100μm/h A=0.05μm B=0.72μm2/h X=200μm Y/2.2=0.3μm W=0.1μm となり、エピタキシャル層の膜厚V、および酸化時間t
2は、 V=1.02μm t2=2.65時間 であった。すなわち、エピタキシャル層を1.02ミク
ロン成長させた後、1200℃のウエット酸化を2時間
39分行なった。
【0062】上部のSiO2層16を通常のRIEによ
り除去した後には、透明なSiO2基板18の上部に
0.1μmの厚みを持った単結晶Si層17を有する半
導体基板が形成できた。透過電子顕微鏡による断面観察
の結果、Si層17には新たな結晶欠陥は導入されてお
らず、良好な結晶性が維持されていることが確認され
た。
【0063】(実施例2) 200ミクロンの厚みを持ったP型(100)単結晶S
i基板11を50%のHF溶液中において陽極化成を行
なった。この時の電流密度は100mA/cm2であっ
た。この時の多孔質化速度は、8.4μm/min.で
あり200ミクロンの厚みを持った(100)Si基板
11全体は24分で多孔質化され(100)多孔質Si
基板になった。該(100)多孔質Si基板上にプラズ
マCVD法により、Siエピタキシャル層13を低温成
長させた。堆積条件は、以下のとおりであった。
【0064】 ガス:SiH4 高周波電力:100W 温度:800℃ 圧力:1×10-2 Torr 成長速度:2.5nm/sec このエピタキシャル層13の膜厚は次のように決められ
る。
【0065】後の1200℃のウエット酸化によって、
多孔質Siを酸化し、さらに、エピタキシャル層13中
の多数の欠陥を含む界面から0.3ミクロンの部分15
を酸化し、0.1ミクロンの単結晶Si薄膜17を残
す。通常のSi単結晶の熱酸化速度は、約毎時1ミクロ
ン程度(1200℃、ウエット酸化、大気圧下)である
が、多孔質層の酸化速度はその百倍ほど酸化速度が高
い。この場合の条件は、 Rox=100μm/h A=0.05μm B=0.72μm2/h X=200μm Y/2.2=0.3μm W=0.1μm となり、エピタキシャル層の膜厚V、および酸化時間t
2は、 V=1.02μm t2=2.65時間 のように決定される。すなわち、エピタキシャル層13
を1.02ミクロン成長させた後、1200℃のウエッ
ト酸化を2時間39分行なった。
【0066】上部のSiO2層16を通常のRIEで除
去した後には、透明なSiO2基板18の上部に0.1
μmの厚みを持った単結晶Si層17が形成できた。透
過電子顕微鏡による断面観察の結果、Si層には新たな
結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持され
ていることが確認された。
【0067】(実施例3) 200ミクロンの厚みを持ったP型(100)単結晶S
i基板を50%のHF溶液中において陽極化成を行なっ
た。この時の電流密度は100mA/cm2であった。
この時の多孔質化速度は8.4μm/min.であり2
00ミクロンの厚みを持った(100)Si基板11全
体は、24分で多孔質化され(100)多孔質Si基板
になった。該(100)多孔質Si基板12上にMBE
法により、Siエピタキシャル層13を低温成長させ
た。堆積条件は、以下のとおりである。
【0068】 温度:700℃ 圧力:1×10-9 Torr 成長速度:0.1nm/sec このエピタキシャル層13の膜厚は次のように決められ
る。
【0069】後の1200℃の高圧下でのウエット酸化
によって、多孔質Si基板12を酸化し、さらにエピタ
キシャル層13中の多数の欠陥を含む界面から0.3ミ
クロンの部分15を酸化し、0.1ミクロンの単結晶S
i薄膜を残す。通常のSi単結晶の熱酸化速度は、約毎
時1ミクロン程度であるが(1200℃、ウエット酸
化、大気圧下)多孔質層の酸化速度はその百倍ほど酸化
速度が高い。さらに、酸化時間を短縮するため高圧下の
酸化を行なった。6.57Kg/cm2の加圧下で12
00℃、ウエット酸化を行なったところ5倍の酸化速度
が得られた。この場合の条件は、 Rox=500μm/h A=8.08×10-2μm B=3.456μm2/h X=200μm Y/2.2=0.3μm W=0.1μm となり、エピタキシャル層の膜厚V、および酸化時間t
2は、 V=1μm t2=0.54時間 であった。すなわち、エピタキシャル層を1ミクロン成
長させた後、1200℃でのウエット酸化を32分30
秒行なった。
【0070】上部のSiO2層を通常のRIEで除去し
た後には、透明なSiO2基板18の上部に0.1μm
の厚みを持った単結晶Si層17が形成できた。透過電
子顕微鏡による断面観察の結果、Si層17には新たな
結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持され
ていることが確認された。
【0071】(実施例4) 200ミクロンの厚みを持ったP型または高濃度N型
(100)単結晶Si基板を50%のHF溶液中におい
て陽極化成を行なった。この時の電流密度は100mA
/cm2であった。この時の多孔質化速度は、8.4μ
m/min.であり200ミクロンの厚みを持った(1
00)Si基板全体は、24分で多孔質化された。該
(100)多孔質Si基板上にプラズマCVD法によ
り、Siエピタキシャル層を低温成長させた。堆積条件
は、以下のとおりである。
【0072】 ガス:SiH4 高周波電力:100W 温度:800℃ 圧力:1×10-2 Torr 成長速度:2.5nm/sec このエピタキシャル層の膜厚は次のように決められる。
【0073】後の1200℃の高圧下でのウエット酸化
によって、多孔質Siを酸化し、さらにエピタキシャル
層中の多数の欠陥を含む界面から0.3ミクロンの部分
を酸化し、0.1ミクロンの単結晶Si薄膜を残す。通
常のSi単結晶の熱酸化速度は、約毎時1ミクロン程度
であるが、(1200℃、ウエット酸化、大気圧下)多
孔質層の酸化速度はその百倍ほど酸化速度が高い。さら
に、酸化時間を短縮するため高圧下の酸化を行なった。
6.57Kg/cm2の加圧下で1200℃、ウエット
酸化を行なったところ5倍の酸化速度が得られた。この
場合の条件は、 Rox=500μm/h A=8.08×10-2μm B=3.456μm2/h X=200μm Y/2.2=0.3μm W=0.1μm となり、エピタキシャル層の膜厚V、および酸化時間t
2は、 V=1μm t2=0.54時間 のように決定される。すなわち、エピタキシャル層を1
ミクロン成長させた後、1200℃でのウエット酸化を
32分30秒行なった。
【0074】上部のSiO2層を通常のRIEで除去し
た後には、透明なSiO2基板の上部に0.1μmの厚
みを持った単結晶Si層が形成できた。透過電子顕微鏡
による断面観察の結果、Si層には新たな結晶欠陥は導
入されておらず、良好な結晶性が維持されていることが
確認された。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、透明下地材料(光透過
性下地材料)上に結晶性が単結晶ウエハー並に優れたS
i結晶層を得るうえで、生産性、均一性、制御性、経済
性の面において卓越した方法を提供することができる。
【0076】更に本発明によれば、従来のSOIデバイ
スの利点を引き出すと共に、応用可能な半導体基板の作
製方法を提案することができる。
【0077】また、本発明によれば、SOI構造の大規
模集積回路を作製する際にも、高価なSOSや、SIM
OXの代替足り得る半導体基板の作製方法を提案するこ
とができる。
【0078】また本発明によれば、単結晶層中の欠陥を
効率よく滅殺し、良質な単結晶Si薄膜を光透過性下地
材料上に形成する方法提案することができる。
【0079】また、本発明によれば光透過性下地材料上
に優れた結晶性を有する単結晶Si層を有する半導体基
板を提供することができる。
【0080】本発明によれば、元々良質な単結晶Si基
板を出発材料として、単結晶層を表面のみに残して下部
のSi基板およびエピタキシャル層の欠陥を多く含む領
域を透明なSiO2に変質させるものであり、実施例に
も詳細に記述したように、多数処理を短時間に行なうこ
とが可能となり、その生産性と経済性に多大の進歩があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を説明するための模式的断面であ
る。
【図2】本発明の工程を説明するための模式的断面であ
る。
【図3】本発明の工程を説明するための模式的断面であ
る。
【図4】本発明の工程を説明するための模式的断面であ
る。
【図5】半導体基板の形成工程を説明するための模式的
断面である。
【図6】半導体基板の形成工程を説明するための模式的
断面である。
【図7】半導体基板の形成工程を説明するための模式的
断面である。
【図8】半導体基板の形成工程を説明するための模式的
断面である。
【図9】半導体基板の形成工程を説明するための模式的
断面である。
【符号の説明】
11 P型または高濃度N型Si単結晶基板 12 多孔質Si基板 13 Siエピタキシャル層 14 酸化多孔質Si基板 15 Si酸化層 16 Si酸化層 17 Si単結晶層 18 下地材料 21 P型または高濃度N型Si単結晶基板 22 多孔質Si基板 23 Siエピタキシャル層 24 Si3N4酸化防止膜 25 酸化多孔質Si基板 26 Si酸化層 27 Si単結晶層 28 下地材料

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の形成方法において、 シリコン単結晶基板に陽極化成を施し、多孔質シリコン
    基板を作製する工程、 前記多孔質シリコン基板の表面上に単結晶シリコンをエ
    ピタキシャル成長させ、深部に多数の欠陥を含む単結晶
    シリコン層を形成する工程、 前記単結晶シリコン層が成長した前記多孔質シリコン基
    板に酸化処理を施し、前記多孔質シリコン基板の裏面か
    ら前記単結晶シリコン層の前記深部までを酸化シリコン
    に変えるとともに、前記単結晶シリコン層の表面をも酸
    化シリコンに変える工程、 前記単結晶シリコン層の表面に形成された前記酸化シリ
    コンを除去して、酸化された前記深部上の酸化されずに
    残った前記単結晶シリコン層を露出する工程、 を含むことを特徴とする半導体基板の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記深部は、前記酸化処理前の前記多孔
    質シリコン基板と前記単結晶シリコン層との界面から
    0.3ミクロンまでの部分である請求項1に記載の半導
    体基板の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン単結晶基板はP型または高
    濃度N型である請求項1に記載の半導体基板の形成方
    法。
  4. 【請求項4】 酸化されずに残った前記単結晶シリコン
    層の厚さが50ミクロン以下である請求項1記載の半導
    体基板の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記酸化処理は、酸素を含む雰囲気中で
    の加熱工程を含む請求項1に記載の半導体基板の形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記加熱工程は、大気圧よりも高い圧力
    で行われる請求項5に記載の半導体基板の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記エピタキシャル成長は、分子線エピ
    タキシャル法、プラズマCVD法、光CVD法、バイア
    ス・スパッター法から選ばれる方法によってなされる請
    求項1に記載の半導体基板の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記陽極化成はHF溶液中で行われる請
    求項1に記載の半導体基板の形成方法。
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