JP3175873B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3175873B2
JP3175873B2 JP13750893A JP13750893A JP3175873B2 JP 3175873 B2 JP3175873 B2 JP 3175873B2 JP 13750893 A JP13750893 A JP 13750893A JP 13750893 A JP13750893 A JP 13750893A JP 3175873 B2 JP3175873 B2 JP 3175873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impurity
type
diffusion layer
semiconductor substrate
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13750893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06349942A (ja
Inventor
康 神
Original Assignee
松下電子工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松下電子工業株式会社 filed Critical 松下電子工業株式会社
Priority to JP13750893A priority Critical patent/JP3175873B2/ja
Publication of JPH06349942A publication Critical patent/JPH06349942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175873B2 publication Critical patent/JP3175873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ・デジタル
混載型半導体装置などの半導体装置の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、Bi−CMOS製造技術は、デジ
タル用途中心に研究が進み、バイポーラ型トランジスタ
の周波数特性の向上とMOS型トランジスタの微細化の
方向で製造技術の複雑化、新技術の導入等により新デバ
イス構造が次々と実用化されるようになってきた。一
方、画像信号処理用としては、これまでバイポーラ素子
のIIL素子を利用し簡単なロジック回路を付加した製
品展開を実施してきたが、近年のダウンサイジングの流
れの中で、より多くの性能と特性を満足する回路が望ま
れており、それに対応する製造技術としては、回路設計
方法の便利さおよび効率を考慮すると、Bi−CMOS
によるアナログ・デジタル混載の1チップの方向を採ら
ざるを得ない状況になりつつある。しかしながら、必然
的に製造コストの増大を招くことになるため、ロジック
回路特性を若干落しても、総合的な製品の性能を向上さ
せつつ、製造コストを抑えた製造技術の開発要望が年々
強くなっている。
【0003】以下に従来のローコスト化対応のアナログ
・デジタル混載型のBi−CMOS技術によって形成さ
れたデバイス構造について説明する。図3は、従来のチ
ャネルストッパ削除でローコスト化を図ったBi−CM
OS技術を駆使して形成したMOS領域のデバイス断面
図であり、NチャネルMOSトランジスタと、Pチャネ
ルMOSトランジスタと、それぞれの寄生MOSトラン
ジスタが形成されている。1はP型半導体基板、2はN
+ 型埋め込み層、3はP+ 型埋め込み層、4はN- 型エ
ピタキシャル層、5はN- 型ウェル拡散層、6はP-
ウェル拡散層、7は素子分離用熱酸化膜(以下LOCO
S膜とする)、8はゲート酸化膜、9はゲート電極用ポ
リシリコン、10はN+ 型ソース・ドレイン拡散層、1
1はP+ 型ソース・ドレイン拡散層である。
【0004】以上のように構成されたBi−CMOSデ
バイスのMOS領域の寄生MOSトランジスタの構造に
ついて、以下その構成と動作について説明する。製造技
術は、周知の技術であるので簡単に説明する。まずP型
半導体基板1にN+ 型埋め込み層2およびP+ 型埋め込
み層3をそれぞれ形成した後、N- エピタキシャル層4
を成長させ、つぎにN- 型ウェル拡散層5とP- 型ウェ
ル拡散層6を同時拡散により形成する。つぎにLOCO
S膜7をフォトリソ技術およびドライエッチング技術と
高温の酸化処理により形成する。つぎにゲート酸化膜8
とポリシリコン9を高精度の酸化処理とCVD処理およ
びフォトリソ技術、ドライエッチング技術により形成す
る。NチャネルMOSトランジスタのN+ 型ソース・ド
レイン拡散層10をイオン注入技術により形成する。つ
ぎにPチャネルMOSトランジスタのP+ 型ソース・ド
レイン拡散層11をイオン注入により形成する。
【0005】このような構成では、周知の事実であるが
- 型ウェル拡散層6中にLOCOS膜7が形成される
と、P型不純物は偏析係数が1以下であるためLOCO
S膜7に取り込まれ、酸化膜とシリコン界面での不純物
濃度は低下する。しかし、ここでP- ウェル拡散層6の
形成時に予め不純物濃度を1.5倍程度濃くすること
で、寄生素子の一定電圧までのリーク発生は防止するこ
とが可能である。例えば、3V電源電圧回路において
は、しきい値が1V程度であればロジック動作には問題
無く寄生MOSトタンジスタの影響による誤動作の発生
頻度は少ない。ただし、製造工程でのバラツキが大きい
場合には、チャネルストッパとしての注入を実施しても
チャネルのシリコン表面に不純物濃度のピークが存在す
るため、P型不純物は最終的にLOCOS膜7に偏析さ
れることによりシリコン界面の不純物濃度は低下する場
合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、チャネルストッパ無しの場合、P- 型不
純物拡散層の濃度を上昇させることで、ある程度のしき
い値電圧は確保できるが、使用電源電圧に一定の制約を
設けなければならない。仮に、この制約を外すとすれ
ば、P- 不純物拡散層6の不純物濃度をさらに濃くしな
ければならず、その場合は、MOSトランジスタ部の活
性領域でのN+ ソース・ドレイン拡散層10とのPN接
合耐圧が著しく低下しトランジスタ動作の変動を引き起
こすおそれがある。
【0007】また、制約を設けた場合であっても、製造
バラツキ、例えばN- エピタキシャル層4の比抵抗,厚
さおよびP- 不純物拡散層6の濃度プロファイルのバラ
ツキ、またはLOCOS膜7の膜厚等の影響で最悪の場
合、Nチャネル寄生MOSトランジスタでのリークが多
発するおそれを含んでいる。また、チャネルストッパ注
入を素子分離マスクを利用し全面注入することでも問題
の解決策として考えられるが、相反してPチャネル寄生
MOSトランジスタのしきい値電圧も同時に低下するの
で、最適条件を見い出しかつ制御することは困難であ
る。
【0008】このように制約を設けない場合は、製造方
法の簡略化によるローコスト化によりデバイスの出来映
えおよび品質に不安を生じる。この発明は上記従来の問
題点を解決するもので、LOCOS膜7成長前のチャネ
ルストッパを削除した場合であっても、MOS領域の寄
生MOSトランジスタのしきい値電圧などを十分に確保
し、リーク電流の増大を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置の
製造方法は、例えばP型の半導体基板にP+ 型もしくは
+ 型埋め込み層を形成するためのパターンを形成し、
+ 型もしくはN+ 型不純物をドーピングした後、MO
S領域のLOCOS膜形成用マスクパターンを形成し、
さきに形成したP+ もしくはN+ 埋め込み層より高濃度
の不純物をドーピングする。P+ 型もしくはN+ 型埋め
込み層でかつMOS領域のLOCOS膜領域である箇
所、つまりは寄生MOSのチャネル領域のLOCOS膜
直下の不純物濃度は、素子の活性領域の埋め込み層に比
て例えば1桁ほど高くなり、その後N- もしくはP
- 型エピタキシャル層中に素子形成を行い、濃度差によ
り不純物層のせり上がりの異なった埋め込み層を形成す
る。
【0010】
【作用】この構成によって、高濃度のP+ 型もしくはN
+ 型埋め込み層の存在する領域は、他のP+ 型もしくは
+ 型埋め込み層に比較し、エピタキシャル成長時の不
純物のせり上がりが大きくなり、さらに以降の高温の熱
処理によりそのせり上がりに差が生じる。そしてLOC
OS膜成長時には高濃度のP+ 型もしくはN+ 型埋め込
み層はLOCOS膜直下のシリコン界面までせり上が
り、それ以外のP+型もしくはN+ 型埋め込み層は、は
るかに小さいせり上がりとなる。よって寄生MOS構造
に相当するLOCOS膜直下には、高濃度のP+ 型もし
くはN+ 型埋め込み層がチャネルストッパとして形成さ
れるため、注入による上方からのチャンルストッパ注入
を実施することなく十分に寄生MOSトランジスタの特
性を抑えることが可能である。なお、Pチャネル寄生M
OSの場合は、N- 型ウェル拡散層中にチャネルが形成
されるが、その拡散層中にドーピングされているN-
の不純物の偏析係数は1以上のためチャネル領域の不純
物濃度は増加し、埋め込み層によるチャネル形成を行う
ことでより確実なものとなる。
【0011】
【実施例】以下この発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は、この発明の一実施例にお
けるBi−CMOSデバイスのMOSトランジスタ領域
の素子分離領域での寄生MOSトランジスタの断面構造
図を示すものであり、図2(a)〜(c)は、その製造
工程断面図である。
【0012】図1において、21はP型半導体基板、2
2はN+ 型埋め込み層、23は第1のP+ 型埋め込み
層、24は高濃度の第2のP+ 型埋め込み層、25はN
- 型エピタキシャル層、26はN- 型ウェル拡散層、2
7はP- 型ウェル拡散層、28はLOCOS膜、29は
ゲート酸化膜、30はポリシリコン、31はN+ 型ソー
ス・ドレイン拡散層、32はP+ 型ソース・ドレイン拡
散層である。
【0013】また、図2(a)〜(c)において、33
は注入保護酸化膜、34は第1のレジスト、35は第2
のレジスト、36は第2のP+ 型不純物イオン、37は
保護酸化膜、38はLOCOS形成用窒化膜である。以
上のように構成されたこの実施例のデバイス構造につい
て、以下その製造方法を図1および図2を参照しながら
説明する。まず、比抵抗10〜15ΩcmのP型半導体
基板21を1000℃の熱処理により約600nmの熱
酸化膜を形成し、N+ 型埋め込み層形成のためのマスク
でレジストパターンを形成し、その後HF混合液にて酸
化膜エッチングを行い酸化膜のパターンを形成する。そ
の後レジスト除去を経た後、酸化膜パターンをマスクと
してN+ 型不純物をドーピングし、1200℃の熱拡散
を行いN+ 型埋め込み層22を形成する。
【0014】つぎに、HF混合液にて酸化膜を全面除去
し洗浄処理を行った後、900℃の熱処理で約50nm
の熱酸化膜(注入保護酸化膜)33を成長させ、その
後、表面に第1のP+ 型埋め込み層23形成のためのレ
ジストパターン34を形成し、そのレジストパターン3
4をマスクとして第1のP+ 型不純物のBイオンをエネ
ルギー50KeV、ドーズ量2×1014cm-2の条件で
実施する。
【0015】つぎに、図2(a)に示すように第1のレ
ジストパターン34をつけたまま第2のレジストパター
ンつまりLOCOS膜形成用パターン35を2重レジス
ト法により形成する。この時レジストが抜ける領域は、
図のように第1のP+ 型埋め込み領域23でかつMOS
領域のLOCOS膜形成領域に相当する箇所である。第
2のレジストパターン35の形成を行った状態で先に注
入した第1のP+ 型不純物と同様の不純物であるBイオ
ン36をエネルギー50keV、ドーズ量1〜2×10
15cm-2の条件で大電流注入機を用いイオン注入する。
なお、この実施例では、イオン注入法を使用した場合に
ついて説明するが、保護酸化膜厚を厚くした状態でボロ
ンナイトライド等の蒸着による方法も可能である。
【0016】つぎに、第2のP+ 型不純物が注入された
後、O2 プラズマと発煙硝酸によりレジストを除去し、
洗浄処理後1100℃の熱処理によって、第1および第
2のP+ 型不純物はP型半導体基板21内に拡散され、
第1のP+ 型埋め込み層23および高濃度の第2のP+
型埋め込み層24が形成される。この時、第2のP+
め込み層24の不純物濃度は、第1のP+ 埋め込み層2
3の不純物濃度に比較して5〜10倍程濃度が濃くな
る。
【0017】つぎに、酸化膜33をHF混合液により完
全除去した後、洗浄処理を行う。その後、図2(b)に
示すように連続処理で比抵抗1.0Ωcm、厚さ4.4
μmのN- 型エピタキシャル層25の成長を実施する。
このエピタキシャル層25には、不純物ドーパントとし
てN型のP(燐)もしくはAs(砒素)を含有させてお
り、処理温度は約1080℃としている。N- 型エピタ
キシャル層25の成長後、先に形成された第1のP+
埋め込み層23と高濃度の第2のP+ 型埋め込み層24
およびN+ 型埋め込み層22は、N- 型エピタキシャル
層25とP型半導体基板21の界面より若干せり上がり
が起こり、不純物濃度の違いから第1のP+ 型埋め込み
層23と第2のP+ 型埋め込み層24とにせり上がりの
量に差が生じることになる。
【0018】N- 型エピタキシャル層25の成長が終了
した後、900℃の熱処理にて約30nmの薄い保護酸
化膜を成長させ、その上に減圧CVD法により窒化膜を
約95nm成長させる。つぎに、MOS領域のウェル形
成およびバイポーラ活性領域の形成に移るが、ここでは
特にMOS領域のウェル形成についてのみ説明しバイポ
ーラ領域の形成に関しては省略する。MOS領域のウェ
ル形成は、NウェルとPウェルを1枚のマスクにて同時
に形成するツインウェル法が一般的に知られており、こ
の実施例でもツインウェル法を採用した。
【0019】図2(c)を参照しながら説明を続ける。
- 型ウェル拡散層26を形成するためのパターン(第
3のマスクパターン)形成を行い保護酸化膜および窒化
膜をドライエッチング技術によりエッチング開口した
後、N- 型不純物としてPイオンをエネルギー100k
eV、ドーズ量1.7×1012cm-2の条件で注入し、
その後レジスト除去工程、洗浄工程を経て1000℃、
約120分の酸化を行うと窒化膜領域以外のNウェル形
成領域にのみ約600nmの厚い酸化膜が成長する。P
ウェル領域には窒化膜が存在しているため酸化膜は成長
しないことは、周知の事実である。この時の熱処理にお
いても先に述べた第2のP+ 型埋め込み層24のせり上
がり量はさらに大きくなり、第1のP+ 型埋め込み層2
3と第2のP+ 型埋め込み層24とのせり上がり量の差
はさらに大きくなる。
【0020】つぎに、Nウェル領域に成長した厚い酸化
膜を残しつつ、窒化膜および保護酸化膜を、リン酸ボイ
ルとHF混合液により除去し、洗浄処理行った後、90
0℃の熱処理でPウェル表面上に注入マスク用保護酸化
膜を約50nm成長させる。その後Pウェル形成用の不
純物としてBイオンをエネルギー60keV、ドーズ量
1×1013cm-2の条件で全面注入すると、Nウェル領
域は、厚い酸化膜に覆われているため、Bイオンはエピ
タキシャル層25まで到達せずPウェル領域のみにBイ
オンが注入される。その後、N2 雰囲気中で1100℃
の熱処理をすることでN- 型ウェル拡散層26とP-
ウェル拡散層27を同時形成する。この時、Bイオンは
Pイオンより拡散係数が大きいためP- 型ウェル拡散層
の方が拡散深さが深くなることは、周知の事実でる。こ
こでの熱処理によっても先に述べた第1のP+ 型埋め込
み層23と第2のP+ 型埋め込み層24はさらにエピタ
キシャル層25中をせり上がり、そのせり上がり量の差
もさらに広がる。
【0021】つぎに、バイポーラ素子形成工程を2〜3
工程実施した後、全面酸化膜除去を行い、洗浄処理後9
00℃の熱処理で約30nmの保護酸化膜37を成長さ
せ、その後減圧CVD法により窒化膜38を約95nm
成長させる。つぎに、図2(c)に示すように窒化膜3
8上にMOS領域の素子分離用マスクパターン(第4の
マスクパターン)をフォトリソ技術により形成した後、
それをマスクとして窒化膜ドライエッチングを行い、L
OCOS膜28を成長させる領域のみ窒化膜38を除去
する。
【0022】つぎに、表面のレジスト除去を行った後、
2 雰囲気で900℃のアニールとO2 、H2 雰囲気中
で1000℃、約150分の熱処理により、図1に示す
ようにLOCOS膜28を約800nm成長させる。こ
の時のLOCOS膜28はエピタキシャル層25表面か
ら約400nm深さまで達することになる。ここでの熱
処理により、先に述べた第1のP+ 埋め込み層23と第
2のP+ 埋め込み層24は、P- ウェル拡散層27中を
さらにせり上がり、第2のP+ 埋め込み層24は、LO
COS膜28直下まで達し、第1のP+ 埋め込み層23
は、表面より約1.5μm深さの位置まで達することに
なる。LOCOS膜28と完全に接した状態の第2のP
+ 埋め込み層24の濃度のピークは、LOCOS直下よ
り1〜2μm付近に存在し、不純物の供給が充分に可能
であるため、LOCOS膜28の膜厚の増減によるシリ
コン界面での不純物濃度の変動は、最小限に抑えること
ができる。
【0023】つぎに、MOSトランジスタのゲート電極
形成のためゲート酸化膜29を成長し連続処理でポリシ
リコン30を成長させフォトリソ技術およびドライエッ
チング技術を駆使しゲート電極を形成する。その後レジ
ストマスクによるイオン注入でNチャネルMOSトラン
ジスタのN+ 型拡散層31およびPチャネルMOSトラ
ンジスタのP+ 型拡散層32を形成した後、コンタクト
開口工程、アルミ配線工程を実施する。
【0024】以上のようにこの実施例によれば、P+
埋め込み層23を形成時にLOCOS膜28領域形成用
のマスクとの2重レジスト法等を利用しLOCOS膜2
8直下でかつP- 型ウェル拡散層27領域である箇所に
第2のP+ 型埋め込み層24を形成しかつ工程途中の熱
処理によりLOCOS膜28直下までせり上がらせるこ
とで図1のA点に実効的なNチャネル寄生MOSトラン
ジスタのチャネルストッパを形成できる。
【0025】なお、この実施例では、Nチャネル寄生M
OSトランジスタのP+ 埋め込み層によるチャネルスト
ッパ形成方法についての説明したが、N型半導体基板、
+型埋め込み層、P- 型エピタキシャル層、N- 型ウ
ェル拡散層を利用したPチャネル寄生MOSトランジス
タについても同様の方法が利用できる。
【0026】
【発明の効果】この発明の半導体装置の製造方法は、埋
め込み層に不純物濃度の差を設けてそのせり上がりの違
いを利用し、埋め込み型のチャネルストッパを形成する
ことで、ローコスト型Bi−CMOSデバイスにおける
チャネルストッパ形成工程削減による寄生MOSトラン
ジスタのしきい値電圧低下およびリーク電流の増加によ
る特性不良を低減できる。したがって、MOSトランジ
スタの使用電源電圧に規制を設けなくてもローコストで
かつデバイスの出来映えの良好なBi−CMOSデバイ
スの形成が可能で、アナログ・デジタル混載の回路での
広範囲な応用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における寄生MOSトタン
ジスタの断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、この発明の一実施例におけ
る製造工程途中の断面図である。
【図3】従来の寄生MOSトランジスタの断面図であ
る。
【符号の説明】 1 P型半導体基板 2 N+ 型埋め込み層 3 P+ 型埋め込み層 4 N- 型エピタキシャル層 5 N- 型ウェル拡散層 6 P- 型ウェル拡散層 7 LOCOS膜 8 ゲート酸化膜 9 ポリシリコン 10 N+ 型拡散層 11 P+ 型拡散層 21 P型半導体基板 22 N+ 型埋め込み層 23 第1のP+ 型埋め込み層 24 第2のP+ 型埋め込み層 25 N- 型エピタキシャル層 26 N- 型ウェル拡散層 27 P- 型ウェル拡散層 28 LOCOS膜 29 ゲート酸化膜 30 ポリシリコン 31 N+ 型拡散層 32 P+ 型拡散層 33 注入保護酸化膜 34 第1のレジスト 35 第2のレジスト 36 N+ 型不純物イオン 37 保護酸化膜 38 LOCOS膜形成用窒化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/76 H01L 21/822 H01L 21/8249 H01L 27/04 H01L 27/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に第1の不純物を埋め込むた
    めの第1のマスクパターンを形成する工程と、前記半導
    体基板と同一導電型の前記第1の不純物を前記第1のマ
    スクパターン上から前記半導体基板にドーピングする工
    程と、前記第1のマスクパターン上に素子分離用の第2
    のマスクパターンを2重レジスト法を用いて形成する工
    程と、前記第1および第2のマスクパターンにより形成
    された領域に前記半導体基板と同導電型でかつ前記第
    1の不純物より高濃度の第2の不純物を前記半導体基板
    にドーピングする工程と、その後前記第1および第2
    マスクパターンを除去する工程と、前記第1および第2
    の不純物をドーピングした半導体基板を高温の熱処理に
    より拡散して濃度が異なる第1および第2の不純物拡散
    層を形成する工程と、前記第1および第2の不純物拡散
    層が形成された半導体基板を洗浄処理した後前記半導体
    基板とは別導電型のドーパントを含有したエピタキシャ
    ル層を成長させる工程と、熱処理により前記第1および
    第2の不純物拡散層を前記エピタキシャル層へせり上げ
    る工程とを含む半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板と別導電型のエピタキシャ
    ル層内にMOS型トランジスタ形成用のウェルを形成す
    るための第3の不純物をのマスクパターンにてド
    ピングする工程と、前記第3の不純物を拡散するのと同
    時に第1および第2の不純物を拡散して第3の不純物拡
    散層、第1の不純物拡散層および第2の不純物拡散層を
    形成する工程と、前記第1第2および第3の不純物
    層が形成された半導体基板上に薄い熱酸化膜を成長さ
    てさらにその上に窒化膜を成長させる工程と、前記窒
    化膜上に第のマスクパターンを用いフォトリソ技術
    でレジストパターンを形成しさらにドライエッチング技
    術で窒化膜パターン形成を行う工程と、その後前記レ
    ジストパターンを除去する工程と、前記レジストパター
    ンが除去されて表面に前記窒化膜パターンが存在する半
    導体基板を高温でかつO2+H2 雰囲気中で酸化して素
    子分離用熱酸化膜を成長させる工程と、前記第3の不純
    物拡散層内の素子の活性領域にゲート電極を形成した後
    ソース・ドレイン拡散層を形成する工程とを含み、前
    記素子分離用熱酸化膜に到達するまで前記第2の不純物
    拡散層をせり上げてチャンネルストッパを形成すること
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
JP13750893A 1993-06-08 1993-06-08 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3175873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13750893A JP3175873B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13750893A JP3175873B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06349942A JPH06349942A (ja) 1994-12-22
JP3175873B2 true JP3175873B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=15200313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13750893A Expired - Fee Related JP3175873B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175873B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6245609B1 (en) * 1999-09-27 2001-06-12 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company High voltage transistor using P+ buried layer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06349942A (ja) 1994-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4435895A (en) Process for forming complementary integrated circuit devices
US4435896A (en) Method for fabricating complementary field effect transistor devices
JP2978345B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5556796A (en) Self-alignment technique for forming junction isolation and wells
KR100196483B1 (ko) 고 성능 bicmos 회로를 제조하는 방법
US5102811A (en) High voltage bipolar transistor in BiCMOS
JP2895845B2 (ja) 半導体装置においてポリシリコンゲートとポリシリコンエミッタとを同時に形成する方法
JPH0193159A (ja) BiCMOS素子の製造方法
JP3126766B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR930005508B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JP3175873B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09172062A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1055976A (ja) 種々の埋められた領域を有する半導体装置の製造方法
JPH10189771A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3309529B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3247106B2 (ja) 集積回路の製法と集積回路構造
JP2953915B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JPS6244862B2 (ja)
JPS62293665A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH0560665B2 (ja)
JPH0221648A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH02189965A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3164375B2 (ja) トランジスタを形成する方法
JPH045851A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS63122161A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080406

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees