JP3175484B2 - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP3175484B2
JP3175484B2 JP15031794A JP15031794A JP3175484B2 JP 3175484 B2 JP3175484 B2 JP 3175484B2 JP 15031794 A JP15031794 A JP 15031794A JP 15031794 A JP15031794 A JP 15031794A JP 3175484 B2 JP3175484 B2 JP 3175484B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1435Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
    • G02B15/143503Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -+-

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は35mmフィルム用の写
真用カメラやビデオカメラそしてSVカメラ等に好適な
ズームレンズに関し、特に複数のレンズ群、例えば全体
として3つのグループのレンズ群より構成して、これら
3つのグループの各レンズ群のレンズ構成を適切に設定
することによりレンズ系全体の小型化を図りつつ高い光
学性能が容易に得られるようにした広画角で高変倍比の
ズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりズームタイプとして負の屈折力
のレンズ群が先行する所謂ネガティブリード型のズーム
レンズは広画角化が比較的容易であるため、撮影画角7
0°以上を有するズームレンズには多く用いられてい
る。
【0003】例えば、特開昭59−16248号公報で
は負の屈折力の第1群と正の屈折力の第2群の2つのレ
ンズ群を有し、両レンズ群の間隔を変えて変倍を行った
所謂ショートズームレンズを提案している。
【0004】又、特開平2−72316号公報や特開平
3−233422号公報では物体側より順に負の屈折力
の第1群と正の屈折力の第2群、そして負の屈折力の第
3群の3つのレンズ群を有し、各レンズ群を移動させて
変倍を行った広画角の3群ズームレンズを提案してい
る。
【0005】又、特開平2−72316号公報では物体
側より順に負の屈折力の第1群と正の屈折力の第2群、
正の屈折力の第3群、そして負の屈折力の第4群より成
り、各レンズ群を移動させて変倍を行った4群ズームレ
ンズを提案している。
【0006】一方、ズームタイプとして物体側より順に
正の屈折力の第1群と負の屈折力の第2群の2つのレン
ズ群を有し、双方を移動させて変倍を行う所謂2群ズー
ムレンズはレンズ系全体の小型化が容易なためにレンズ
シャッターカメラ等の小型カメラに多く用いられてい
る。2群ズームレンズは変倍作用を一つのレンズ群(第
2群)のみで行っているために、その変倍比が1.6〜
2倍程度のものが多い。2群ズームレンズにおいて無理
に変倍比を拡大しようとするとレンズ系の大型化を招く
とともに、高い光学性能を保つことが困難になってく
る。
【0007】又、2群ズームレンズにおいて第1群を2
つの正の屈折力のレンズ群に分割し、全体として正、
正、負の屈折力の3つのレンズ群より成る高変倍化を狙
った3群ズームレンズが、例えば特開平3−73907
号公報、特開平3−282409号公報、特開平4−3
7810号公報、特開平4−76511号公報等で提案
されている。
【0008】これらの3群ズームレンズで例えば半画角
35°以上の広角のズームレンズ系を達成しようとする
と変倍時の入射瞳位置の変化が大きくなり、高変倍化を
図る際の収差変動を抑えることが困難になってくる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般にネガティブリー
ド型のズームレンズは広画角化が比較的容易である。し
かしながら、撮影画角70°以上の広画角化を図り、全
画面にわたり良好なる光学性能を得るには各レンズ群の
屈折力配置やレンズ構成を適切に設定する必要がある。
各レンズ群の屈折力配置やレンズ構成が不適切であると
レンズ枚数を増加させても変倍に伴う収差変動が大きく
なり、全変倍範囲にわたり高い光学性能を得るのが難し
くなってくる。
【0010】例えば特開平3−233422号公報にお
いては、負、正、負の屈折力の3つのレンズ群で構成し
た広画角のズームレンズを提案している。しかしなが
ら、同公報で提案しているズームレンズは光学全長が広
角端において約66mm程度であり、レンズ全長が短い
とは言い難く、また更なる広角化を行った場合、全変倍
域にわたり良好な収差補正を行うことは難しい。
【0011】本発明は複数のレンズ群を有するズームレ
ンズにおいて、例えば全体として3つのグループのレン
ズ群に分けたズームレンズにおいて各レンズ群のレンズ
構成を適切に設定することにより、広画角化及び高変倍
時に問題となってくる諸収差を良好に補正しつつレンズ
系全体の小型化を図った全変倍範囲にわたり高い光学性
能を有したズームレンズの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のズームレンズ
は、物体側より順に負の屈折力の第1群、正の屈折力の
第2群、そして負の屈折力の第3群の3つのレンズ群を
有し、各レンズ群のレンズ間隔を変えて変倍を行うズー
ムレンズであって、該第2群は第2a群、第2b群、第
2c群、そして第2d群の4つのレンズ群を有し、該第
2群中の4つのレンズ群の各々の空気間隔を変えて変倍
を行い、該第2群の広角端と望遠端の合成焦点距離を各
々f2w,f2T、該第3群の焦点距離をf3、広角端
における全系の焦点距離をfwとしたとき、 f2w<f2T ・・・・・・(1) 0.9≦|fw/f3|≦2.2 ・・・・・・(2) 1.0≦ fw/f2w≦1.8 ・・・・・・(3) なる条件を満足することである。
【0013】
【実施例】図1〜図4は本発明のズームレンズの実施例
1〜4の近軸屈折力配置を示す模式図である。図5〜図
8は本発明のズームレンズの後述する数値実施例1〜4
の広角端のレンズ断面図である。図1〜図4において
(A)は広角端、(B)は望遠端を示している。図9〜
図11は本発明の数値実施例1の広角端、中間、望遠端
の収差図、図12〜図14は本発明の数値実施例2の広
角端、中間、望遠端の収差図、図15〜図17は本発明
の数値実施例3の広角端、中間、望遠端の収差図、図1
8〜図20は本発明の数値実施例4の広角端、中間、望
遠端の収差図である。
【0014】図中、L1は負の屈折力の第1群、L2は
正の屈折力の第2群、L3は負の屈折力の第3群、SP
は開口絞り、IPは像面である。
【0015】本発明のズームレンズは第2群を複数のレ
ンズ群より構成している。図1〜図4の各実施例では便
宜上全体として負の屈折力の第1群L1、正の屈折力の
第2群L2、そして負の屈折力の第3群の3つのグルー
プに分けている。そして基本的に第1群L1と第2群L
2のレンズ群間隔と第2群L2と第3群のレンズ群間隔
が変化するように、各レンズ群を矢印の如く移動させて
広角端から望遠端への変倍を行っている。
【0016】第2群L2は、第2a群L2a、第2b群
L2b、第2c群L2c、そして第2d群L2dの4つ
のレンズ群より構成しており、広角端から望遠端への変
倍に際して、これらの各レンズ群を各々物体側へ移動さ
せている。本実施例では第2a群L2aと第2b群L2
bとから合成屈折力が正の第2F群を構成し、第2c群
L2cと第2d群L2dとから合成屈折力が正の第2R
群を構成している。
【0017】また本発明では、このような複数のレンズ
群より構成したとき、前述の条件式(1)〜(3)を満
足している。特に条件式(1)を満足するように第2群
の広角端と望遠端の焦点距離を設定することにより広画
角及び高変倍化を図る際の収差変動を良好に補正し、全
変倍範囲にわたり高い光学性能を得ている。条件式
(1)を外れると変倍を効率的に行うのが難しくなって
くる。条件式(2)は第3群L3の屈折力に関するもの
である。条件式(2)の上限値を越えて第3群L3の屈
折力が強くなりすぎると、広角端において正のバックフ
ォーカス量を得るために、第3群L3の形状が限定され
るため諸収差を良好に補正するのが難しくなる。また下
限値を越えて第3群L3の屈折力が弱くなりすぎると、
変倍時に第3群L3による変倍効果が弱くなるため、結
果として一定の変倍比を確保するためには各レンズ群の
移動量を大きくしなければならず、この結果レンズ全長
が増大してくるので良くない。本発明において、更に良
好な光学性能を達成するためには、条件式(2)は以下
の範囲をとることが望ましい。 1.0≦|fw/f3|≦1.8 ・・・・・・(2a) 条件式(3)は第2群L2の屈折力に関するものであ
る。条件式(3)の上限値を越えて第2群L2の屈折力
が強くなりすぎると、第2群と第3群によるテレフォト
タイプの作用が強くなりすぎてしまい、バックフォーカ
スが確保しにくくなる。また条件式(3)の下限値を越
えて第2群L2の屈折力が弱くなりすぎると、広角端に
おいて一定の焦点距離を得るために負レンズ群の屈折力
を弱めることになり、結果としてレンズ全長が増大して
くるので良くない。条件式(3)は望ましくは以下の範
囲を満足すれば、更に非常に小型でありかつ高い光学性
能を達成することができる。 1.1≦ fw/f2w≦1.5 ・・・・・・(3a)
【0018】次に本発明のズームレンズのレンズ構成の
特徴について説明する。
【0019】本発明のズームレンズは広角端において、
物体側から負の屈折力の第1群L1と、ある程度間隔を
隔てて合成屈折力が正の屈折力の第2群L2、更にある
程度間隔を隔てて負の屈折力の第3群L3を配置してい
る。このような負、正、負の屈折力の対称型的な光学配
置を広角端でとることにより、第2群L2の屈折力を強
めることができ、これにより広画角化及び小型化を達成
する際の諸収差の補正を良好に行えるようにしている。
【0020】又、負の第1群L1と合成屈折力が正の第
2群L2とが、ある程度間隔を隔てて配置することによ
り、レトロフォーカスタイプの形態をとっており、これ
により広画角化の際に問題となるバックフォーカスの確
保を容易にしている。又第2群L2は物体側から正又は
負の屈折力を有する第2a群L2a、正又は負の屈折力
を有する第2b群L2b、負の屈折力を有する第2c群
L2c、正の屈折力を有する第2d群L2dより構成し
ている。
【0021】広角端から望遠端への変倍に際しては第2
a群L2aと第2b群L2bとの間隔が減少し、第2b
群L2bと第2c群L2cとの間隔が増大し、第2c群
L2cと第2d群L2dとの間隔が増大するように各レ
ンズ群を物体側へ移動させている。このとき広角端に比
べて望遠端において第2群の合成屈折力が弱くなるよう
に各レンズ群を物体側へ移動させている。第2群をこの
ように構成し、レンズ系全体として負の屈折力の第1
群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第2R群、そし
て負の屈折力の第3群の構成のレンズ配置とすることに
より、広画角化及び高変倍化に伴う収差変動を良好に補
正し、全変倍範囲にわたり高い光学性能を得ている。
【0022】本発明では以上のように各要素を設定する
ことにより、広画角でしかも小型の高変倍比のズームレ
ンズを得ているが、更に好ましくは次の諸条件のうち少
なくとも1つを満足させるのが良い。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】(1−ロ)広角端において前記第2F群と
第2R群の焦点距離を各々f2Fw,f2Rw、広角端
における全系の焦点距離をfwとするとき、 0.5≦fw/f2Fw≦1.7 ・・・・・・(4) 0.5≦fw/f2Rw≦1.5 ・・・・・・(5) なる条件を満足することである。
【0029】条件式(4),(5)の上限値を越えて第
2F群又は第2R群の屈折力が強くなりすぎると、広角
端におけるバックフォーカスの確保が困難になってく
る。また下限値を越えて第2F群又は第2R群の屈折力
が弱くなりすぎると、広角端で所定の焦点距離を得るた
めに負レンズ群の屈折力を弱めなければならず、結果と
してレンズ全長が長くなり小型化を達成することは難し
くなってくる。
【0030】更に小型でありながらバックフォーカスを
確保でき、光学性能の良好なズームレンズを得るために
は条件式(4),(5)は以下の範囲をとるのが良い。
【0031】 0.6≦fw/f2Fw≦1.2 ・・・・・・(4a) 0.6≦fw/f2Rw≦1.3 ・・・・・・(5a) (1−ハ)前記第2c群と第2d群の広角端と望遠端に
おける空気間隔を各々DWc-d ,DTc-d としたとき、 DWc-d <DTc-d ・・・・・・(6) なる条件を満足することである。
【0032】今、第1群(屈折力φ1)と第2群(屈折
力φ2)の2つのレンズ群より成り、双方のレンズ群の
間隔を変えて変倍を行う2群ズームレンズの合成屈折力
φ12は双方のレンズ群の主点間隔をeとすると、 φ12=φ1+φ2−e×φ1×φ2 ・・・・・・(a) となる。
【0033】条件式(6)は広角端及び望遠端における
第2c群と第2d群のレンズ群間隔に関するものであ
る。(a)式よりわかるように、本来は望遠化の際は負
の屈折力の第2c群と正の屈折力の第2d群はその間隔
を狭めるのが良いといえる。しかしながら、そのような
レンズ群配置をとるとレンズ形態が望遠端において全体
的に非対称となってくるため良好な収差補正を行うこと
に対して不利となる。そのためズーム全域において良好
な諸収差特性を維持するためにはレンズ構成の枚数をを
増やさねばならなくなり、結局レンズ系の大型化をまね
いてしまう。そこで本発明では条件式(6)の如く設定
し、高変倍化を容易にすると共に諸収差を良好に補正し
ている。
【0034】(1−ニ)前記第2c群の広角端と望遠端
での横倍率を各々βW2c,βT2cとしたとき、 |1/βW2c|<1.0 ・・・・・・(7) |1/βT2c|<1.0 ・・・・・・(8) なる条件を満足することである。
【0035】条件式(7),(8)は少ないレンズ枚数
において小型で諸収差の補正が良好な光学系を得るため
のものである。最終レンズ面からのレンズ射出瞳の位置
は広角端より望遠端にてバックフォーカスが大となるた
め望遠端より物体側へ移動する。軸上収差と軸外収差の
バランスをとるためには瞳位置より離れているレンズ群
に入射される軸上光線と軸外光線の入射高をレンズ群間
隔変化により調整することが有効である。特に前記光線
は軸上より軸外での入射高をある程度大とすることが望
まれる。そのため望遠端においては、第2c群と第2d
群のレンズ群間隔は、前記した射出瞳の位置関係により
広角端より大とする必要がある。
【0036】しかしながら、このことは(a)式の関係
で述べたように望遠化に不利となってくる(減倍作用が
大となる)。そのため条件式(7),(8)を満足する
ように第2c群の横倍率が縮小系とならない範囲での値
をとるのが良い。それにより広角端より望遠端において
第2c群と第2d群のレンズ群間隔が大となっても大き
な減倍作用を起こさず軸上収差と軸外収差のバランスを
ズーム全域において良好に保っている。
【0037】(1−ホ)広角端における前記第2群の横
倍率をβ2wとしたとき、 −0.6<β2w<−0.1 ・・・・・・(9) なる条件を満足することである。
【0038】条件式(9)は広角端における第2群の横
倍率に関するものである。条件式(9)の上限値を越え
ると広角端においてバックフォーカスが取りずらくな
り、結果として第3群のレンズ径の増大を招いてしま
う。また下限値を越えると一定の焦点距離を得るために
他のレンズ群の屈折力が限度を越えて強くなってしま
い、諸収差が多く発生してくるため良くない。
【0039】特に、諸収差の補正と小型化を両立するた
めには、望ましくは条件式(9)は以下の範囲をとるの
が良い。
【0040】 −0.5<β2w<−0.15 ・・・・・・(9a) (1−ヘ)前記第2F群と第2R群との間に絞りを配置
し、変倍と共に移動させたことである。
【0041】これにより入射瞳位置を適切に配置し、変
倍による収差変動を抑えている。尚、本発明において
は、絞りはL2群中であっても良い。また、絞りを変倍
に第2c群と共に移動させる代わりに他のレンズ群と一
体に移動させても良い。
【0042】(1−ト)第2R群の光軸より離れるに従
って正の屈折力を持つ少なくとも1つのレンズ面におい
て、その屈折力が弱まるような、或いは負の屈折力を持
つレンズ面においては、その屈折力が強まるような形状
の非球面を施すのが良い。これによれば、画面全体の光
学性能を更に向上させることができる。
【0043】本発明におけるズームレンズにおいて、フ
ォーカシングはズーミング中、横倍率が等倍にならない
任意のレンズ群の使用が可能である。第1群がある程度
強い屈折力を有している場合、この第1群によってフォ
ーカスすればズーム全域中の任意の物体距離におけるフ
ォーカシング量を一定にできるため機構の簡略化を図る
のが好ましい。広角端において、バックフォーカスが十
分にあり、最終レンズ群が負の屈折力を持ち、その屈折
力がある程度強い場合には、最終レンズ群を像面側に移
動させるフォーカス方法が良い。
【0044】この際、第1群のレンズ外径の小型化が期
待できる。また第1群から最終レンズ群中の2つ以上の
レンズ群を同時に移動させる方法を用いても良い。また
フォーカス群が絞りを含む場合、絞りを光軸上固定状態
にして、フォーカス群を移動させることはフォーカス時
に絞り機構を移動させるための駆動トルクの低減を行う
ことができるので好ましい。
【0045】尚、本発明において第2群を物体側より順
に正、正、正、そして正の屈折力の4つのレンズ群、
負、負、負、そして正の屈折力の4つのレンズ群、正、
負、負、そして負の屈折力の4つのレンズ群、正、正、
負、そして負の屈折力の4つのレンズ群より構成しても
良い。
【0046】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。数値実施例に
おいて最終の2つのレンズ面はフェースプレートやフィ
ルター等のガラスブロックである。
【0047】又、前述の各条件式と数値実施例における
諸数値との関係を表−1に示す。
【0048】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
K,A,B,C,Dを各々非球面係数としたとき、
【0049】
【数1】 なる式で表わしている。
【0050】又「e−0x」は「10-x」を意味してい
る。(数値実施例1) F= 28.17〜90.19 FNO= 3.64 〜9.00 2ω= 75.0°〜27.0° R 1= 690.43 D 1= 1.30 N 1=1.49699 ν 1= 81.6 R 2= 26.19 D 2=可変 R 3= 20.65 D 3= 2.30 N 2=1.77249 ν 2= 49.6 R 4= 23.31 D 4=可変 R 5= 14.34 D 5= 2.50 N 3=1.61800 ν 3= 63.4 R 6= 68.41 D 6=可変 R 7= 絞り D 7= 0.99 R 8= -25.73 D 8= 2.80 N 4=1.84665 ν 4= 23.8 R 9= -161.40 D 9=可変 R10= 1328.46 D10= 4.50 N 5=1.77249 ν 5= 49.6 R11= -16.85 D11=可変 R12= -14.43 D12= 1.80 N 6=1.60970 ν 6= 57.8 R13= -102.98
【0051】
【表1】 非球面係数 2面:K=-5.789e-02 A= 0 B= 6.189e-06 C=-8.330e-09 D= 6.659e-11 5面:K= 2.190e-01 A= 0 B= 1.507e-06 C= 3.397e-07 D=-8.543e-09 8面:K= 1.323e+01 A= 0 B= 2.082e-05 C=-8.274e-07 D= 8.719e-08 11面:K=-2.612e+00 A= 0 B=-4.988e-05 C=-1.792e-08 D=-1.183e-10 12面:K=-2.825e-01 A= 0 B= 3.173e-05 C=-1.666e-07 D= 3.858e-10 (数値実施例2) F= 28.84〜90.01 FNO= 3.46 〜9.00 2ω= 73.8°〜27.0° R 1= -65.83 D 1= 1.30 N 1=1.49699 ν 1= 81.6 R 2= 249.68 D 2=可変 R 3= -691.61 D 3= 1.60 N 2=1.49699 ν 2= 81.6 R 4= 54.33 D 4=可変 R 5= 13.16 D 5= 2.50 N 3=1.51633 ν 3= 64.2 R 6= -993.17 D 6=可変 R 7= 絞り D 7= 1.00 R 8= -19.61 D 8= 2.50 N 4=1.80518 ν 4= 25.4 R 9= -78.22 D 9=可変 R10=-2685.70 D10= 4.00 N 5=1.77249 ν 5= 49.6 R11= -15.54 D11=可変 R12= -14.51 D12= 1.80 N 6=1.63999 ν 6= 60.1 R13= -137.90
【0052】
【表2】 非球面係数 2面:K= 3.345e+02 A= 0 B=-6.074e-06 C=-1.144e-08 D=-1.574e-11 4面:K= 1.789e+01 A= 0 B=-7.283e-06 C=-4.857e-08 D=-8.630e-11 5面:K= 1.336e-01 A= 0 B= 0 C= 1.090e-07 D=-2.087e-09 8面:K= 6.635e+00 A= 0 B=-2.746e-06 C=-3.565e-08 D= 3.803e-08 11面:K=-9.879e-01 A= 0 B=-3.036e-05 C=-2.304e-08 D=-1.023e-09 12面:K=-2.850e-01 A= 0 B= 7.882e-06 C=-6.264e-08 D=-4.413e-11 (数値実施例3) F= 28.32〜90.13 FNO= 3.61 〜9.00 2ω= 74.8°〜27.0° R 1= 102.60 D 1= 1.60 N 1=1.49699 ν 1= 81.6 R 2= 31.00 D 2=可変 R 3= 220.75 D 3= 1.60 N 2=1.48749 ν 2= 70.2 R 4= 46.13 D 4=可変 R 5= 11.73 D 5= 2.80 N 3=1.51633 ν 3= 64.2 R 6= 127.74 D 6=可変 R 7= 絞り D 7= 1.35 R 8= -19.05 D 8= 2.80 N 4=1.80518 ν 4= 25.4 R 9= -73.28 D 9=可変 R10= 956.98 D10= 4.50 N 5=1.77249 ν 5= 49.6 R11= -16.14 D11=可変 R12= -15.53 D12= 1.80 N 6=1.63999 ν 6= 60.1 R13= -196.08
【0053】
【表3】 非球面係数 2面:K= 5.012e-01 A= 0 B=-5.015e-07 C= 2.129e-08 D= 9.775e-13 4面:K= 1.090e+00 A= 0 B=-1.301e-06 C=-2.099e-08 D=-3.339e-10 5面:K= 6.031e-03 A= 0 B=-1.005e-05 C= 1.109e-07 D=-2.227e-09 8面:K= 6.733e+00 A= 0 B= 4.456e-06 C= 2.597e-07 D= 3.168e-08 11面:K=-1.150e+00 A= 0 B=-2.883e-05 C=-3.543e-08 D= 3.957e-10 12面:K=-2.731e-01 A= 0 B= 1.062e-05 C=-1.954e-08 D= 2.997e-11 (数値実施例4) F= 30.00〜94.65 FNO= 3.27 〜10.00 2ω= 71.6°〜25.8° R 1= 68.48 D 1= 1.60 N 1=1.53171 ν 1= 48.9 R 2= 26.02 D 2=可変 R 3= 22.41 D 3= 3.50 N 2=1.60300 ν 2= 65.5 R 4= -166.95 D 4=可変 R 5= 35.84 D 5= 2.50 N 3=1.51822 ν 3= 59.0 R 6= 23.94 D 6=可変 R 7= 絞り D 7= 3.90 R 8= -35.74 D 8= 2.00 N 4=1.76182 ν 4= 26.5 R 9= -77.77 D 9=可変 R10= 58.70 D10= 4.50 N 5=1.72915 ν 5= 54.7 R11= -21.35 D11=可変 R12= -18.13 D12= 1.80 N 6=1.69679 ν 6= 55.5 R13= 155.55
【0054】
【表4】 非球面係数 2面:K=-2.125e+00 A= 0 B= 2.249e-05 C= 2.949e-08 D= 6.979e-10 3面:K= 8.158e-01 A= 0 B=-8.155e-06 C= 3.714e-09 D= 6.233e-10 5面:K=-4.506e+00 A= 0 B=-3.222e-06 C= 2.563e-07 D=-1.031e-08 8面:K= 3.452e+01 A= 0 B= 1.358e-04 C= 1.630e-07 D= 7.988e-08 10面:K=-1.605e+01 A= 0 B=-1.283e-06 C=-3.407e-07 D= 2.543e-10 11面:K=-7.763e+00 A= 0 B=-4.113e-05 C=-1.022e-08 D=-1.826e-09 12面:K=-1.626e+00 A= 0 B= 4.315e-05 C=-3.382e-07 D= 6.583e-10
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、複数のレ
ンズ群を有するズームレンズにおいて、例えば全体とし
て3つのグループのレンズ群に分けたズームレンズにお
いて各レンズ群のレンズ構成を適切に設定することによ
り、広画角化及び高変倍時に問題となってくる諸収差を
良好に補正しつつレンズ系全体の小型化を図った全変倍
範囲にわたり高い光学性能を有したズームレンズを達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の近軸屈折力配置の説明図
【図2】 本発明の実施例2の近軸屈折力配置の説明図
【図3】 本発明の実施例3の近軸屈折力配置の説明図
【図4】 本発明の実施例4の近軸屈折力配置の説明図
【図5】 本発明の数値実施例1の広角端のレンズ断面
【図6】 本発明の数値実施例2の広角端のレンズ断面
【図7】 本発明の数値実施例3の広角端のレンズ断面
【図8】 本発明の数値実施例4の広角端のレンズ断面
【図9】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図10】 本発明の数値実施例1の中間の収差図
【図11】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図12】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図13】 本発明の数値実施例2の中間の収差図
【図14】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図15】 本発明の数値実施例3の広角端の収差図
【図16】 本発明の数値実施例3の中間の収差図
【図17】 本発明の数値実施例3の望遠端の収差図
【図18】 本発明の数値実施例4の広角端の収差図
【図19】 本発明の数値実施例4の中間の収差図
【図20】 本発明の数値実施例4の望遠端の収差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L2a 第2a群 L2b 第2b群 L2c 第2c群 L2d 第2d群 L3 第3群 SP 絞り IP 像面 d d線 g g線 S.C 正弦条件 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に負の屈折力の第1群、正
    の屈折力の第2群、そして負の屈折力の第3群の3つの
    レンズ群を有し、各レンズ群のレンズ間隔を変えて変倍
    を行うズームレンズであって、該第2群は第2a群、第
    2b群、第2c群、そして第2d群の4つのレンズ群を
    有し、変倍に際し該第2群中の4つのレンズ群の各々の
    空気間隔を変えると共に、該第2群の広角端と望遠端の
    合成焦点距離を各々f2w,f2T、該第3群の焦点距
    離をf3、広角端における全系の焦点距離をfwとした
    とき、 f2w<f2T0.9≦|fw/f3|≦2.2 1.0≦ fw/f2w≦1.8 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 広角端において前記第2群を前記第2a
    群と第2b群より成る合成屈折力が正の第2F群、そし
    て負の屈折力の第2c群と正の屈折力の第2d群より成
    る合成屈折力が正の第2R群より構成したことを特徴と
    する請求項1のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 広角端において前記第2F群と第2R群
    の焦点距離を各々f2Fw,f2Rw、広角端における
    全系の焦点距離をfwとするとき、 0.5≦fw/f2Fw≦1.7 0.5≦fw/f2Rw≦1.5 なる条件を満足することを特徴とする請求項2のズーム
    レンズ。
  4. 【請求項4】 前記第2c群と第2d群の広角端と望遠
    端における空気間隔を各々DWc-d ,DTc-d としたと
    き、 DWc-d <DTc-d なる条件を満足することを特徴とする請求項2のズーム
    レンズ。
  5. 【請求項5】 前記第2a群は正の屈折力、前記第2b
    群は正の屈折力であることを特徴とする請求項2のズー
    ムレンズ。
  6. 【請求項6】 前記第2a群は正の屈折力、前記第2b
    群は負の屈折力であることを特徴とする請求項2のズー
    ムレンズ。
  7. 【請求項7】 前記第2a群は負の屈折力、前記第2b
    群は正の屈折力であることを特徴とする請求項2のズー
    ムレンズ。
  8. 【請求項8】 前記第2c群の広角端と望遠端での横倍
    率を各々βW2c ,βT2cとしたとき、 |1/βW2c|<1.0 |1/βT2c|<1.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項3又は4
    ズームレンズ。
  9. 【請求項9】 広角端における前記第2群の横倍率をβ
    2wとしたとき、 −0.6<β2w<−0.1 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズーム
    レンズ。
  10. 【請求項10】 前記第2F群と第2R群との間に絞り
    を配置し、変倍と共に移動させたことを特徴とする請求
    項2のズームレンズ。
  11. 【請求項11】 広角端から望遠端への変倍に際して、
    前記第1群、前記第2群の4つのレンズ群、そして前記
    第3群をいずれも物体側へ移動させていることを特徴と
    する請求項1のズームレンズ。
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