JP3173538B2 - エンジンルームの防音・冷却装置 - Google Patents

エンジンルームの防音・冷却装置

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JP3173538B2
JP3173538B2 JP15452193A JP15452193A JP3173538B2 JP 3173538 B2 JP3173538 B2 JP 3173538B2 JP 15452193 A JP15452193 A JP 15452193A JP 15452193 A JP15452193 A JP 15452193A JP 3173538 B2 JP3173538 B2 JP 3173538B2
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唯志 斉藤
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小松フォークリフト株式会社
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフォークリフトやショ
ベルローダ等のエンジン式産業車両のエンジンルームの
防音・冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンルームの下側に開放した構造を
有する従来の産業車両では、エンジンルームから放出す
る騒音( 主にエンジン音) が大きく、かつエンジンルー
ム内の諸設備の汚損等の不具合があり、この不具合の解
決手段として図5,図6に示すアンダーカバーCによっ
てエンジンルーム下面を覆った低騒音仕様のものが提供
されている。図7は標準仕様のフォークリフトの全体を
示す側面図である。従来エンジンルーム下面を覆う産業
車両のアンダーカバーの構造に関しては例えば実開昭6
2−125648号、実開平2−88826号の各公報
に示すようなものが提供されている。すなわち実開昭6
2−125648号ではサイドフレームの下端部に取り
付けられるアンダーカバーの前端縁を斜め下方に折り曲
げて、空気導入部を形成している。そしてアンダーカバ
ーには、図4に示した複数個の空気導入部を前後に併設
して冷却効果を高めるようにしたものである。また実開
平2−88826号では、エンジンルーム内への空気は
アンダーカバーに形成された取入口から行なわれ、取入
口から流出した空気を、作動油タンクの壁面に向けて流
動させる案内部材を設けたことで、作動油タンク壁面に
対する冷却空気の接触を積極化し、作動油の放熱作用を
積極的に行なうものであった。さらにアンダーカバーに
は図3に示した複数個の空気導入部を前後に併設もして
いた。図3,図4,図5,図6,図7においてeはエン
ジン、dは吸音材、cはアンダーカバー、sはサイドフ
レーム、rはラジエータ、wはカウンタウエイト,fは
ファン、pは排気孔を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述したアンダ
ーカバーによる閉塞構造の場合は、図6に示す構造とな
り、空気取り入れが不十分であることから、エンジン冷
却不足によるエンジンオーバーヒートを誘発する原因と
なっており、冷却効果を高めるための図3,図4に示し
た空気導入部や案内部材を設けるが、そこから外部へ放
射される騒音が、路面で反射してオペ耳騒音や周囲騒音
を大きくしてしまうという課題があった。そなわち実開
昭62−125648号では、複数個の空気導入部から
騒音源であるエンジン壁面から放出された音が直接外部
に伝搬し、路面で反射されてオペ耳騒音、周囲騒音を大
きくしてしまい、実開平2−88826号でも同様に、
作動油タンは冷却されるものの、アンダーカバーに形成
された空気取入口から騒音源であるエンジン壁面から放
射された音が直接外部に伝搬し、路面で反射されてオペ
耳騒音、周囲騒音を大きくしてしまっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題に
鑑みなされたもので、エンジンルームの下面を覆うアン
ダーカバーの前後左右に適宜間隔をおいて複数個の空気
導入部を設け、該空気導入部は車幅方向に長く開口され
たスリットと、該スリットの下側に斜め前方に傾斜状に
突出した下側ガイド片と、該下側ガイド片と前後にラッ
プさせスリットの上側にある間隔をもって斜め後方に傾
斜状に突出する上側ガイド片とにより形成されており、
上記下側ガイド片および上側ガイド片のそれぞれの傾斜
部の先端部にアンダーカバーと平行な水平部分を設ける
と共に、前記アンダーカバーはその上面及び空気導入部
のスリットの両面に吸音材を取り付けたものである。
【0005】
【作用】この発明は上述の構造を持つアンダーカバーの
ため、エンジンルームへの外気導入を数個所の空気導入
部により積極的に行なうことができる外、空気導入部の
通路の両面に接着された吸音材により直接音を低減する
と共に、反射音を吸収して、直接音、反射音の外部への
伝搬を防止し、騒音の漏れを可及的に低減できるもの
で、周囲騒音の低減に効果が大きい。従ってこの発明は
冷却性能を損なうことなく防音効果を向上させることが
できる。
【0006】
【実施例】以下この発明の実施例について図面により説
明する。図1はこの発明によるアンダーカバー7の実施
例を示す構造図で、図2は図1の実施例において、エン
ジン4の壁面から放出された音波がアンダーカバー7の
空気導入部11から外部へ伝搬する過程を示す模式図で
ある。図1に示すようにアンダーカバー7には2箇所の
空気導入部11が設けてあり、適宜間隔をおいて車幅方
向に長く開口したスリット12は、スリット12の下側
に斜め前方に傾斜状に突き出した下側ガイド片13と、
下側ガイド片13と前後にラップさせてスリット12上
側に、ある間隔を持ち、斜め後方に傾斜状になった上側
ガイド片14とからなる空気導入部11をを形成してい
る。そのため車両走行時には、矢印で示すように、アン
ダーカバー7の空気導入部11のスリット12の、上下
それぞれのガイド片14,13で形成される隙間を、外
気が案内されてアンダーカバー7上面に導かれる。すな
わちエンジンルームに走行時空気が積極的に取り入れら
れ、その空気はエンジン4下部からエンジン4壁面へと
導かれ、ラジエータ6を通り、排気孔3aから車体後方
へ排出される。
【0007】さらに音源(エンジン音、トランスミッシ
ョン音等)から放射される音響パワーWoのうち、一部
は透過音のパワーWtとなり、一部はアンダーカバー7
の上面に接着された吸音材16等で吸収されるパワーW
aとなり、一部は吸音材16に全く入射しない直接音の
パワーWdやアンダーカバー7から反射されて、空気導
入部11のスリット12から漏れる反射音のパワーWr
となって外部に伝搬する。この関係を示したものが次式
である。 Wo=Wt+Wa+Wd+Wr すなわち図2に示したこの発明の構造では上下それぞれ
ガイド片14,13からなる空気導入部11の、通路
であるスリット12の両側に接着された吸音材16によ
って、直接音を低減し、反射音を吸収して、直接音、反
射音共に外部に伝搬するのを防止し、騒音の漏れを可及
的に低減できるので、周囲騒音の低減効果が著しい。
【0008】
【発明の効果】この発明はスリット部の下側ガイド片,
上側ガイド片を前後にラップし形成された外気導入口の
スリット幅を調整することで、スリットを通過する外気
風速を自由に設定でき、かつ前方スリットよりエンジン
ルーム内に取込まれた外気が、後方スリットより取込ま
れる外気に対し吸引効果作用を及ぼし、エンジンルーム
内に導入される外気量が多くなり、更に後方のスリット
も同様の吸引効果作用が働き、ファン前方の負圧は促進
され、スリットから導入された外気は自ずと冷却ファン
に向かって流れ込み、ファン後方でのラジエータでの冷
却効率を高めることができる。またスリット部の下側に
斜め前方に傾斜状に突出した下側ガイド片の先端部を
ンダーカバーと平行になるように設け、下側ガイド片と
前後にラップさせ上方にある間隔をもって斜め後方に傾
斜状に突出する上側ガイド片の先端部を下側のガイド片
と同様にアンダーカバーと平行に設けることで、エンジ
ンルーム内に取込まれた外気が直接エンジン底部に到達
し、エンジンルーム内の風の流れを乱すことなく、導入
された外気がアンダーカバーとエンジン底部の間を通過
し、冷却ファンへ達しエンジンルーム内の熱気を十分に
掃気し、ラジエータでの冷却効率を高めることができ
る。さらにスリット通過直後の外気の流れの乱れ(風の
渦)の発生を防止することができ、スリット幅の調整で
外気通過風速を上げることで外気導入量を増加させ冷却
効率が高まるものである。従ってこの発明によれば車両
走行時には空気導入部から外気をアンダーカバー上方の
エンジンルームへ積極的に取り入れ、エンジンルーム内
の熱気を十分に掃気し、冷却効果を損なうことなく、ア
ンダーカバー上面及び空気導入部通路の両面に接着され
た吸音材により、エンジン音やトランスミッション音の
直接音を吸収し、外部に直接音が伝搬するのを防止し
て、騒音の漏れを可及的に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアンダーカバーの実施例を示す
構造図である。
【図2】図1において、エンジン壁面から放射された音
波がアンダーカバーの空気導入部から外部へ伝搬する過
程を示す模式図である。
【図3】従来のアンダーカバーにおいてエンジン壁面か
ら放射された音波がアンダーカバーの空気導入部から伝
搬する過程を示す模式図である。
【図4】従来のアンダーカバーにおいてエンジン壁面か
ら放射された音波がアンダーカバーの空気導入部から外
部へ伝搬する過程を示す模式図である。
【図5】アンダーカバーの取付説明図である。
【図6】従来のアンダーカバーの構造説明図である。
【図7】フォークリフトの全体を示す側面図である。
【符号の説明】
4 エンジン 7 アンダーカバー 11 空気導入部 12 スリット 13 下側ガイド片 14 上側ガイド片 16 吸音材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームの下面を覆うアンダーカ
    バー(7) の前後左右に適宜間隔をおいて複数個の空気導
    入部(11)を設け、該空気導入部(11)は車幅方向に長く開
    口されたスリット(12)と、該スリット(12)の下側に斜め
    前方に傾斜状に突出した下側ガイド片(13)と、該下側
    イド片(13)と前後にラップさせスリット(12)の上側にあ
    る間隔をもって斜め後方に傾斜状に突出する上側ガイド
    片(14)とにより形成されており、上記下側ガイド片(13)
    および上側ガイド片(14)のそれぞれの傾斜部の先端部に
    アンダーカバー(7)と平行な水平部分を設けると共に、
    前記アンダーカバー(7)はその上面及び空気導入部(11)
    のスリット(12)の両面に吸音材(16)を取り付けてなる、
    産業車両のおけるエンジンルームの防音・冷却装置。
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JP5419158B2 (ja) * 2009-12-21 2014-02-19 ダイハツ工業株式会社 車体下部のエンジン関連構造
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